トヨタが販売する車の中には、既に生産が終了している車も多くあります。
その中でも、大開口ワイヤレス電動スライドドアが魅力のハイトワゴンである「スペイド」は、中古車の中でも人気のある車です。
中古車は新車よりも安く購入できるだけでなく、納車期間が短いため、すぐに車を手に入れたい人にもおすすめです。
ハイトワゴンの購入を検討している人はスペイドも選択肢の一つに入れてみませんか?
今回は、トヨタのスペイドの特徴や魅力、燃費性能や中古車価格・新車価格をそれぞれ解説します。
スペイドに興味がある人や、中古車でコンパクトなサイズの車を求めている人はぜひ参考にしてください。
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目次
スペイドの歴史や基本情報を詳しく解説
まずはトヨタのスペイドの歴史や基本情報を解説します。
- トヨタのスペイドの歴史や基本情報
-
- スペイドの魅力は大口スライドドア
- なぜスペイドは生産終了になったのか
それぞれ詳しく見ていきましょう。
スペイドの魅力は大口スライドドア
スペイドの魅力を一つあげるとしたら、助手席側にある大開口ワイヤレス電動スライドドアです。
スペイドの運転席側はフロント・リアにそれぞれドアがありますが、助手席側にはドアが1つしかありません。
ただ、助手席側にはワイヤレスのスライドドアが設置されているため、ドアを開けるとフロントからリアまで広々した空間を確保できるメリットがあります。
荷物の出し入れをする際に大活躍するスライドドアは、子育て世代にとって魅力的でしょう。
なぜスペイドは生産終了になったのか
スペイドが生産終了になったのは、2020年12月上旬です。
スペイドの生産終了のきっかけは大きく2つあると考えられています。
- 4ドアの利便性の高まり
- シエンタの人気の上昇
スペイドの助手席側のスライドドアは大きな話題を呼びました。
しかしその後の日本の車の流行は4ドアが主流になっていき、スペイドの特徴が上手く生かせきれないという課題がありました。
また、同じコンパクトカーのシエンタが徐々に人気を伸ばしてきたことも理由の一つとして挙げられます。
シエンタのハイブリッド車の登場により、徐々にスペイドの顧客がシエンタに流れていった背景も、スペイドの生産が終了したきっかけといえるでしょう。
スペイドの基本スペックを解説
スペイドのグレード別のボディサイズや燃料タンク容量などの基本スペックはこちらです。
G | F | Y | X | |
全長(mm) | 3,995 | |||
全幅(mm) | 1,695 | |||
全高(mm) | 1,690 [1,720] | |||
室内長(mm) | 2,160 | |||
室内幅(mm) | 1,485 | |||
室内高(mm) | 1,475 | |||
最低地上高(mm) | 135 [130] | |||
最小回転半径(m) | 5.0 | |||
燃料タンク容量(L) | 42 | |||
総排気量(L) | 1,496 |
※[ ]はフルタイム4WDの数値
引用:[トヨタ自動車]
基本スペックを見ると、スペイドはグレード別のボディサイズや室内サイズの違いはありません。
特に違いが大きく出る箇所は、内装などのインテリア装備です。
記事の後半ではグレード別の特徴も解説しているので、比較の参考にしてください。
スペイドの燃費性能を比較
スペイドのグレード別の燃費性能はこちらです。
グレード | G | F | Y | X |
WLTCモード(km/L) | 19.0 [14.8] | 19.0 [14.8] | 19.0 [14.8] | 19.0 [14.8] |
市街地モード(km/L) | 14.4 [11.0] | 14.4 [11.0] | 14.4 [11.0] | 14.4 [11.0] |
郊外モード(km/L) | 20.0 [16.0] | 20.0 [16.0] | 20.0 [16.0] | 20.0 [16.0] |
高速道路モード(km/L) | 21.2 [16.4] | 21.2 [16.4] | 21.2 [16.4] | 21.2 [16.4] |
※[ ]はフルタイム4WDの数値
引用:[トヨタ自動車]
結果を見て分かるように、スペイドの燃費性能はグレードを問わず同じです。
燃費性能の良いグレードを選びたいと考えている人は、スペイドのグレードごとの違いはないため、スペックや内装・外装のデザインを比較して決めると良いでしょう。
グレード別のスペイドの特徴や魅力を解説
ここではスペイドのグレード別の特徴や魅力を見ていきましょう。
- X|基本スペックをとにかく押さえたい人におすすめ
- Y|前席のクオリティを上げたい人におすすめ
- F|撥水シートによってアウトドアでも楽しめる
- G|最高級グレードとして充実した装備が魅力
それぞれ詳しく解説します。
X|基本スペックをとにかく押さえたい人におすすめ
Xグレードは、スペイドのエントリーグレードとして基本的な装備のみを備えています。
たとえば、YやFグレードの2WDには、6:4分割可倒式リヤシート (リクライニング、 クッションチップアップ機構付)が装備されていますが、Xグレードは一体可倒式リヤシートの設定となっています。
機能や装備が最低限であることから、少し物足りなさを感じる人もいるかもしれません。
ただ、価格面を見ると2WDで1,862,300円、4WDで2,025,100円とスペイドの中でも一番安く購入できる点が魅力です。
価格や装備を比較する際に、費用面を重要視する方はXグレードがおすすめといえるでしょう。
Y|前席のクオリティを上げたい人におすすめ
YグレードはXグレードの次にお手頃な価格で購入できるグレードです。
機能面でXグレードと差が出るのは以下のとおり。
- 6:4分割可倒式リヤシート (リクライニング、 クッションチップアップ機構付)
- マニュアルエアコン&ダイヤル式 ヒーターコントロールパネル (メッキリング付)
- 運転席シートバック ティッシュポケット&買い物フック
- ベンチシートクッショントレイ (カップホルダー付)
Xグレードと比較して、細かなインテリアの装備が追加されています。
特に運転席シートバックにティッシュポケット&買い物フックがついたことで、後席の快適度が上がっているといえるでしょう。
ただ、FやGグレードと比較すると物足りない装備もあるかもしれません。
オプションで追加することで他のグレードにある装備を備えることもできるため、中古車を比較する際はオプションの有無も確認しておきましょう。
F|撥水シートによってアウトドアでも楽しめる
スペイドを購入するならおすすめしたいグレードが、Fグレードです。
おすすめする理由は、Fグレードは価格と装備のバランスがちょうど良いからです。
FグレードはYグレードと同じく下記の装備が揃っています。
- 6:4分割可倒式リヤシート (リクライニング、 クッションチップアップ機構付)
- マニュアルエアコン&ダイヤル式 ヒーターコントロールパネル (メッキリング付)
- 運転席シートバック ティッシュポケット&買い物フック
加えて、運転席のシートにアームレストが追加されているため、運転手の快適度が高まっているといえるでしょう。
G|最高級グレードとして充実した装備が魅力
Gグレードは、スペイドの機能を最大限活用したい人におすすめです。
Gグレードの主な装備・機能は以下のとおりです。
- スーパーUVカット+ IR〈赤外線〉カット機能付ガラス (フロントドア)
- オートエアコン(花粉除去モード付)& プッシュ式ヒーターコントロールパネル& [ナノイー]
- 本革巻きステアリングホイール& シフトレバーノブ
- 撥水機能付ガラス (フロントドア・助手席側フロントクォーター)
- IR〈赤外線〉カット機能付ウインドシールドグリーンガラス (UVカット機能、高遮音性ガラス、トップシェード付)
- 専用加飾センタークラスターパネル(シルバー塗装)
他のグレードとの大きな違いは、エアコンがオートエアコンになったことです。
自動で温度調整ができるだけでなく、花粉除去機能がついているため、操作の手間なく車の中で快適に過ごせるでしょう。
スペイドはシート素材にグレードの差が出る
スペイドのグレード別の特徴を紹介してきましたが、グレード間の特徴で特に差が出るのが内装カラーやシート素材などです。
ここではグレード別のシートの仕組みや素材の違いをまとめました。
フロントシート設計 | シート素材 | 内装カラー | |
X | セパレートシート | ジャージ | プラム
フロマージュ |
Y | ベンチシート | トリコット | プラム |
F | セパレートシート | トリコット(撥水タイプ) | プラム
フロマージュ |
G | セパレートシート | トリコット(起毛タイプ) | プラム
フロマージュ |
引用:[トヨタ自動車]
グレードが上がるごとにシート素材が豪華になっていることがわかるでしょう。
他にもエアコンの機能を比較すると、エントリーグレードのXからYまではマニュアルエアコンでダイアル式の設定になっていますが、Gグレードはオートエアコンでナノイー設定などもオプションで追加できます。
迷った時は、FもしくはGグレードから検討するのがおすすめです。
基本的な機能はもちろん、追加で他のグレードにはない利便性の高いオプションを利用できるでしょう。
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なぜなら個人売買サービスを利用すれば、消費税を支払わずにお得に車を手に入れることが可能だから。
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スペイドの販売当時の新車価格
グレード別の特徴を知ったうえで実際にスペイドが欲しい!と思っている人もいるのではないでしょうか。
スペイドは2024年時点で既に生産が終了しています。
そのため、スペイドを購入する際には中古車から探す必要があります。
中古車を購入する場合に大切なのは、スペイドの元値を知ったうえでどのくらいの価値があるかを理解しておくことです。
ここからはスペイドの新車価格をグレード別に解説します。
駆動 | 車両本体価格(税込) | |
X | FF | 1,862,300円 |
フルタイム4WD | 2,025,100円 | |
Y | FF | 1,925,000円 |
フルタイム4WD | 2,079,000円 | |
F | FF | 1,914,000円 |
フルタイム4WD | 2,068,000円 | |
G | FF | 2,014,100円 |
フルタイム4WD | 2,168,100円 |
引用:[トヨタ自動車](2024年7月22日)
グレードによって価格の差はありますが、スペイドの価格帯は180〜215万円ほどです。
中古車を購入する場合は、上の表よりも安くなっていることがほとんどです。
年式や走行距離などによって価格は前後しますし、中古車販売店によって価格が異なります。
新車の価格を基準に、どこがどう安いかを把握することで条件の良いスペイドに出会えるでしょう。
スペイドの中古車価格を比較
ここからは中古車サイトに掲載されているスペイドの中古車価格を比較します。
中古車平均価格 | 中古車価格帯 | |
グーネット | 54.6万円 | 9.9〜139.9万円 |
カーセンサー | 51.3万円 | 10~139.9万円 |
引用:[グーネット],[カーセンサー](2024年7月22日時点)
価格を比較すると分かるように、中古車サイトで販売されているスペイドの平均価格は50万円前後です。
新車と比較すると5分の1ほどであるため、購入のハードルは下がるかもしれません。
一方で価格帯は170万円台までのものもあり、走行距離が短いものやオプション装備が追加されている車の価値は高い傾向です。
安い車を求めるあまり、走行距離や年式などを見ずに車を決めてしまえば、修理費用が余計にかかってしまう、すぐに故障して買い替えが必要になるなどのリスクもあります。
車を購入する際は、複数の中古車サイトと情報を比較して、長く使える車を選びましょう。
まとめ
今回はトヨタのスペイドについて基本スペックや燃費性能、グレードごとの特徴や新車価格・中古車価格を解説しました。
スペイドは2020年12月にトヨタでの生産が終了した車種です。
ただ、スペイドのもつ助手席側の大開口電動スライドドアは車の中での広さを確保したい人や、荷物の出し入れを楽にしたい人におすすめできる特徴です。
グレードごとのボディサイズや燃費性能には違いがないため、細かい内装や外装のデザインや機能性の高さでグレードを選ぶと良いでしょう。
中古車でスペイドを比較する場合は、車の状態や車検などの検査の結果などが分かりにくい車を選ぶのは避けておくのがおすすめです。
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