長期に渡って無事故・無違反を維持したドライバーの運転免許証はゴールド免許となり、優良運転者としていろいろな優遇措置を受けることができます。ゴールド免許は、継続して免許を受けている期間が5年以上で、かつ違反や相手にケガをさせる事故を起こしていない人が対象になります。ゴールド免許ホルダーになると、免許更新の費用や自動車保険の割引などさまざまな特典を受けることができ、メリットが多くあります。本記事では、ゴールド免許を取得するための条件やメリットをまとめて解説します。

中古車をさらにおトクに買うならモビリコ!

  • モビリコは中間業者を通さない個人売買のため、中間コストは大幅削減、消費税がかかりません。なので、買う人は安く買えて、売る人は高く売れます。
  • 面倒な作業が多くなりがちな車の個人売買ですが、面倒な作業はすべてディーラーにお任せできます。

目次

そもそもゴールド免許とは?


ゴールド免許は正式名称を優良運転者といい、安全運転を心がける運転者のお手本と言えるでしょう。優良運転者は運転免許証の有効期限の背景色が金色になることからこう呼ばれます。

免許証を過去の違反歴に応じて区分する優良運転者制度は1994年5月10日から導入されました。その目的は、警察事務での業務効率化するとともにゴールド免許保有者を優良運転者として区分・優遇することで手本とし、ほかの運転者の安全運転意識を高めることにあります。

ゴールド免許を取得している人の割合

では、ゴールド免許を取得している人はどのくらいの割合いるのかでしょうか?
警察庁の資料では、2022年におけるゴールド免許保有率は約61.7%であり、運転免許保有者の半数以上がゴールド免許を保有していることになります。ただし、優良運転者制度の仕組みでは、免許を保有してさえいれば運転をしなくてもゴールド免許を取得できるようになっています。つまり運転していないペーパードライバーでもゴールド免許は取得可能ということなのです。ゴールド免許を保有している人物が、本当に優良なドライバーであるかどうかは判断ができません。

ゴールド免許の取得条件には、運転頻度が高いほど達成が難関になる側面があります。毎日運転しながらもゴールド免許を保有するドライバーは、しっかりと交通法規を遵守し安全運転を重んじる、まさに「優れたドライバー」であると言えるでしょう。

運転免許証の色について

運転免許証には3色あるのをご存知でしょうか?色はグリーン、ブルー、ゴールドの3つです。

区分 対象者 有効期限
ゴールド 優良運転者 過去5年間無事故・無違反の方 70歳以下:5年

71歳:4年

72歳以上:3年

ブルー 一般運転者 運転免許証を5年以上継続して保有しており、軽微な違反が1回のみの方 5年
違反運転者 複数回の違反または怪我のある事故を起こした方 3年
初回更新者 運転免許証を継続して保有している期間が5年未満の方 3年
グリーン 新規取得者 初めて免許を取得する方 3年

グリーンの免許証

免許取得から最初の更新までの3年間は新規取得者扱いとなり、色はグリーンとなります。初回更新を終えたときから色はブルーに変わります。

初回の免許更新時は、2時間の初回更新者講習を受講することが義務づけられています。また、初回更新までに中型免許や大型免許などの上位免許を取得した場合も、その時点でブルー免許に変わります。

ブルーの免許証

ブルーの免許証はグリーンの免許証からのステップアップです。免許の初回更新後は有効期限欄がブルーに変わり、一般運転者免許となります。免許証の有効期間は3年です。

初回更新以降は、免許の有効期限が切れる年の誕生日から41日前を起算日とした過去5年間の間に違反があった場合、次回更新時の免許証もブルーが適用されます。しかし、その期間内の違反が、3点以下の軽微な違反が1回以下であった場合には、有効期限は5年間に延長されます。

免許更新時の講習時間は、有効期限が5年になる一般運転者講習は1時間ですが、それ以外は違反運転者講習を2時間受ける義務があります。

ゴールドの免許証

免許更新時から過去5年間に無事故・無違反であった場合、運転免許証の有効期限が5年となり、有効期限表示欄が金色のゴールド免許が与えられます。

正確な無違反対象期間は「免許更新年の誕生日から41日前を起算日とした過去5年間」が対象期間です。なお、物損事故は加点対象とはなりませんので免許の色には影響がありません。

上でも述べましたが、現在の制度ではまったく車を運転しないペーパードライバーもゴールド免許として扱われます。

しかし、ゴールド免許の更新をせずに失効した場合はブルーへと変更されます。ただし、やむをえない事情があった場合は、証明書類を提出することで6ヶ月以内であればゴールド免許として継続することができます。

ゴールド免許取得の条件は?

ゴールド免許になるためには以下の2つの条件をクリアする必要があります。

1、運転免許取得から5年以上経過している
2、誕生日の41日前から5年間無事故・無違反

運転免許取得から5年以上経過している

上でも述べた通り、運転免許を取得してすぐの方はまずグリーンの帯を受け取り、3年後の更新でブルーの帯の免許証に変わります。グリーンとブルーの免許証は3年での更新となります。

つまり、新規で免許を取得した人がゴールド免許を受け取るためには最短でも6年かかるということです。

誕生日の41日前から5年間無事故・無違反

ゴールド免許の判定上の無事故は人身事故に限定されるため、人へ被害が及んでいない物損事故はカウントされません。

また、重大違反教唆ほう助・公道以外での人身事故がないことも大切です。重大教唆ほう助とは、他人に重大な交通違反をそそのかす行為で、重大教唆ほう助や公道以外での人身事故があった場合、道路交通法上は無違反でもゴールド免許を取得することはできません。

ゴールド免許を持っているメリット

では、ゴールド免許を持っていることのメリットは何があるのでしょうか。主に以下の3つと言えるでしょう。

ゴールド免許を持っていることのメリット
免許更新が優遇されて簡単になる
警察署での免許更新が可能になる
自動車保険に割引が適用される

以下で詳しく説明していきます。

免許更新が優遇されて簡単になる

1つ目は、免許更新が優遇されて簡単になるということです。ゴールド免許所持者は、更新時の講習時間が他の色の免許と比べて短くなり、手数料が安くなります。免許の色ごとの、更新の際にかかる手数料や更新時間については以下の図表を参考にしてください。

免許証の種類 手数料 講習時間
ゴールド 3000円 30分
ブルー(一般運転者) 3300円 60分
ブルー(違反運転者) 3850円 120分
グリーン運転者 3850円 120分

警察署での免許更新が可能になる

2つ目は、警察署での免許更新が可能になるということです。

ゴールド免許以外の場合は、各都道府県が指定する免許センターまで行かなくてはなりません。自宅より遠い場所だと、わざわざ足を運ぶのは手間ですよね。しかし、ゴールド免許の場合は、地元の警察署やオンラインでも免許の更新が可能になります。

警察署での免許更新については、各都道府県警察のHPをチェックしてください。

中にはオンラインで免許更新ができる地域もある!?

千葉県ではオンラインで免許更新ができると公式から発表されています。千葉県では、免許証の更新をされる優良運転者の利便性の向上等を図るためという目的でオンライン講習が実施されています。

優良運転者の免許証の更新手続については、更新申請の際に運転免許センターや警察署等で30分の講習を受けていただく必要がありますが、本モデル事業では、スマートフォンやパソコン等から専用サイトにアクセスして、講習動画を視聴していただくことにより、講習を受講することができます。

こちらも各都道府県警察の公式ホームページで確認してみてください。

自動車保険に割引が適用される

3つ目は、自動車保険に割引が適用されるということです。

5年以上無事故・無違反を継続しているドライバーは、事故を起こす確率が低い優良ドライバーと見なされるため、自動車保険に割引が適用されるのです。

自動車保険の保険料が決まる要素には、
・年間走行距離
・車の使用目的
・運転者の年齢
などがありますが、実は運転免許証の色も保険料を決める要素のひとつです。
実際にどのくらい安くなるかは、各保険会社に問い合わせてみてくださいね。

また、ゴールド免許所持者は、「SDカード(Safe Driverの略)」を発行することができます。
このSDカードは、自動車安全運転センターで「無事故・無違反証明書」or「運転記録証明書」の交付を申し込むことで、同時に発行されます。SDカードに加盟している飲食店やガソリンスタンドなどでSDカードを提示すると、割引などの特典を受けることができます。

優待店は全国に約1万5千件あり、飲食店やガソリンスタンド以外にも、レジャー・観光・レンタカー・宿泊・冠婚葬祭・不動産賃貸など、14以上の業種が加盟しています。

申請方法や優遇店検索などSDカードの詳細については、自動車安全運転センターのホームページでご確認ください。

中古車をさらにおトクに買うならモビリコ!

  • モビリコは中間業者を通さない個人売買のため、中間コストは大幅削減、消費税がかかりません。なので、買う人は安く買えて、売る人は高く売れます。
  • 面倒な作業が多くなりがちな車の個人売買ですが、面倒な作業はすべてディーラーにお任せできます。

ゴールド免許を取得するまでの期間を3パターンに分けて徹底解説!

ここからは、パターン別にゴールド免許取得までの期間を紹介していきます。パターンは以下の3つに分けることができます。

ゴールド免許取得までの3パターン
・現在グリーン免許を持っている場合
・ゴールド免許を持っていたが軽微な違反を1回してしまった場合
・ゴールド免許を持っていたが軽微な違反を2回以上してしまった場合

①グリーン免許を持っている場合

運転免許証を新規取得した場合、ゴールド免許になるには最短で約5年かかります。

ゴールド免許は、運転免許証を5年以上継続して保有していることや、過去5年間無事故・無違反などの条件があります。新規で運転免許証を取得した場合、有効期間3年のグリーン免許から開始し、初回の免許更新では有効期間3年のブルー免許に切り替わるため、無事故・無違反でも2回目の更新までの約6年はゴールド免許を取得できません。

しかし、免許更新は誕生日によるカウントのため、誕生日直前に運転免許証を取得した場合は、最短約5年でゴールド免許取得が可能です。誕生日直後に運転免許証を取得した場合には約6年かかるということになります。

②ゴールド免許を持っていたが軽微な違反を1回してしまった場合

ゴールド免許の所有者が軽微な違反を1回してしまった場合、次の免許更新でブルー免許に切り替わります。ブルー免許のなかでは「一般運転者」の区分となり、先の表のとおり一般運転者の有効期間は5年です。5年間を無事故・無違反で過ごせば、次の免許更新でゴールド免許に戻ることができます。

③ゴールド免許を持っていたが軽微な違反を2回以上してしまった場合

ゴールド免許の所有者が軽微な違反を2回以上してしまった場合も、次の免許更新でブルー免許になります。違反を1回した場合と違い、違反を2回すると「違反運転者」の区分となるため、有効期間は3年となります。

ゴールド免許で違反をした時点から次の免許更新までに2年以上の有効期間が残っていた場合、最短5年間でゴールド免許を取得可能です。つまり、残ったゴールド免許の期間とブルー免許の3年間を無事故・無違反で過ごすことで、過去5年間無事故・無違反となり、次の免許更新でゴールド免許を取得できます。

しかし、違反をした時点でゴールド免許の残りの有効期間が2年未満だった場合には、それ以降違反がなかったとしても、ブルー免許の3年間を2回続けて無事故・無違反で過ごす必要があります。つまり、この場合には少なくとも約6年間、最長で8年間はゴールド免許が取得できないこととなります。

まとめ

ゴールド免許を取得すると、免許更新の期間が5年となるほか、更新時の講習時間が短くなる、自動車保険料の割引などといった多くのメリットがあります。

ゴールド免許を維持するためには、過去5年間無事故・無違反であるなどいくつかの条件があります。軽微な違反でも、違反点数が1点でもつけば免許更新時にブルーの免許に切り替わってしまうため、十分に注意しましょう。

ゴールド免許を取得するとさまざまなメリットがあります。もちろん、メリットの有無にかかわらず、事故や違反をしないことはドライバーにとって最も重要なことです。ゴールド免許を取得し、そしてゴールドをいつまでも維持できるよう常に安全運転を心がけてくださいね。

中古車をさらにおトクに買うならモビリコ!

  • モビリコは中間業者を通さない個人売買のため、中間コストは大幅削減、消費税がかかりません。なので、買う人は安く買えて、売る人は高く売れます。
  • 面倒な作業が多くなりがちな車の個人売買ですが、面倒な作業はすべてディーラーにお任せできます。