排気量とは、どのクルマにも設定されているエンジンに関する数値です。

この排気量は、クルマの走行性能や維持費に大きく関わります。
よく聞く言葉ですが、「排気量って何を表しているの?」や「排気量でクルマは何が変わる?」と知らないことがある方もいるのではないでしょうか?

今回は、クルマの排気量について詳しく解説します。
さらに、排気量の大きさによるメリット・デメリットも紹介するので、詳しく知りたい方はぜひ最後までご覧ください。

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目次

排気量とは?馬力との関係や排気量の計算方法も解説!

排気量とは、クルマのエンジンが吸い込める空気と燃料の総量のことです。
エンジンの燃焼に用いられるシリンダー容積の合計と言うこともでき、単位はccLで表されます。
一般的には排気量が大きいほどパワフルなエンジンだといわれています。

クルマのエンジンはシリンダーやピストンなど、さまざまな部品で構成されています。
排気量に関わる部品は、シリンダーピストンなど。
これらは、クルマを動かすパワーを作る大切な場所です。

シリンダーとは、ピストンが往復運動を行うための円柱状の筒、もしくはピストンが往復運動するための構成部品の総称を表します。
円柱状の筒を満たす分量の合計が、排気量とよばれます。

クルマは、エンジンは外気から空気を吸い込み、ガソリンなどの燃料と混合させ爆発させることで動力を生み出しています。
空気を吸い込んだり、ガソリンを混ぜられる量が多いほどクルマの排気量は大きくなり走行におけるパワーもアップします。

排気量はクルマのパワーを決める大きな役割を担っていることから、車両のサイズ感や仕様に合わせて最適なエンジンが搭載されるのです。

 

排気量と排気ガスとの関係

「排気量」という字面から、マフラーから排気ガスをどれだけ出しているかを示す数値と捉える方もいるでしょう。
ですが実は、排気量はクルマの排気ガスとは関係がありません

確かに排気量が大きくなると排気ガスも多くなることは事実です。
しかし、排気ガスはエンジン回転数とも密接な関係があります。
エンジンの回転数が上がると排気ガスも多く排出されるのです。

このことから、排気ガスの量は「排気量」「エンジン回転数」の2つの数値によって左右されるため、排気ガスの量が排気量とは定められないのです。

 

排気量の調べ方

クルマの排気量を調べる方法は次の2つです。

  • 車検証を見る
  • 車種の主要諸元表を見る

車検証では、1,498ccの車両でも1.49Lというような表記がされており、正確な数値がわかりません。
正確な数値は、該当車種の主要諸元表を見ることで調べることが可能です。

手軽に知りたい場合は「車検証」細かく知りたい場合は「主要諸元表」を見て排気量を調べてみましょう。

 

排気量の計算方法

クルマの排気量の計算方法は【排気量=シリンダーの内径面積×ピストン行程×気筒数】となります。
シリンダー内径面積は、内径の【半径×半径×円周率】で求めることが可能です。

ここからは実際の車種で具体例を紹介します。

 

トヨタ ルーミーの場合

  • シリンダーの内径(直径):71.0mm
  • ピストンの行程:83.9mm
  • 気筒数:3気筒

上記条件の場合、排気量は下記のように求めます。

■(71.0mm÷2×2乗×3.14)×83.9mm×3気筒=996,023.4645mm2

ルーミーの場合は、上記の計算式から排気量が0.996ccとなります。
シリンダー内径などの各情報は主要諸元表で公開されているので、気になる方は参考にしてください。

 

排気量と馬力の関係

排気量と馬力は比例しておらず、すべてが関係あるわけではありません

馬力は、75kgの物体を1秒間に1m持ち上げる力に相当します。

クルマの排気量が大きくなれば、多くの燃料を使用し力を発揮させられることから、一見馬力と比例関係にあると思う方もいるでしょう。

しかし、馬力にはエンジン回転数も影響するため、排気量と直接的な比例関係にはならないのです。
比例関係ではありませんが、排気量が大きいクルマほど馬力を発生させられる事実は変わりません

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排気量の大きさによる違いは?メリットデメリットも解説

クルマは排気量の大きさにより多くの違いが生まれ、走行性能維持費なども大きく異なります。

排気量の大きさによってクルマに生じる違いは以下のとおりです。

  • クルマのカテゴリー
  • 走行性能
  • 自動車税

コンパクトカーなどの普通乗用車はクルマのカテゴリーが排気量で明確に分かれているわけではありませんが、軽自動車の場合は排気量660ccまでと決められています。

また、コンパクトカーは、一般的に排気量1,000cc前後のエンジンが多いです。
ミニバンなどのファミリーカーになると、2,000cc以上の排気量を備えたエンジンが搭載されていることが多くなります。

排気量によってクルマのナンバーも変わります。
排気量によるナンバープレートの違いを知りたい方は「3ナンバーと5ナンバーの違いは?維持費やナンバー変更のメリットも解説!」をご参考ください。

そして排気量の違いは走行性能にも関係してきます。

排気量が大きいクルマは、速度が出やすく加速感に優れているのです。
そのため、高速道路では抜群の安定性能と加速感を体感でき、ストレスのない走行が可能です。

一方で排気量が小さいクルマは、省燃費性に優れ経済的なコストパフォーマンスを実現します。

自動車税は、排気量が大きくなるほど金額が高くなります。
排気量が大きいと快適に走行できる反面、維持費が高くなるなどのデメリットも存在します。
次で、排気量の大小それぞれのメリット・デメリットを詳しくご紹介しますね。

 

排気量が大きい場合のメリット・デメリット

排気量が大きい場合のメリットは以下のとおりです。

【メリット】

  • 加速性能が良い
  • 上り坂でもパワー不足を感じない
  • アクセルを踏み込んでもエンジン音が小さい
  • 荷物を積み込んでも快適に走行できる

クルマの排気量が大きいと、上り坂や荷物を積み込んでいるときでもパワー不足を感じることなく走行可能です。

エンジンに負担がかかりやすい道でもパワー不足とならないため、エンジンが高回転域とならず静粛性も維持しながら運転できます。

高速道路でも、加速性能や走行中の安定性能の高さを感じられるでしょう。
追い越しするときや、合流するときの加速もスムーズです。

一方で、排気量が大きい場合のデメリットは、以下の通りです。

【デメリット】

  • 燃費が悪くなりやすい
  • ガソリンや税金などの維持費が高くなる

排気量が大きい場合のデメリットは、クルマの維持費

クルマ維持費の一つにガソリン代が挙げられますが、排気量が大きい場合は燃費が悪くなりやすく、ガソリンの給油回数が増える可能性があります。
給油回数が増えると、それだけ燃料代の負担が多くなります。

排気量の大きさは、毎年発生する自動車税にも影響が。
排気量が大きければ大きいほど、自動車税は高くなるので、維持費が高額になってしまいます。
排気量による自動車税の違いについては、このあと詳しくご紹介します。

 

排気量が小さい場合のメリット・デメリット

排気量が小さい場合のメリット・デメリットを紹介します。

【メリット】

  • 燃費性能に優れる
  • 税金などの維持費が安価

クルマの排気量が小さいメリットは、燃費性能に優れていることです。
排気量が小さいということは、エンジン内部のシリンダー容積の合計が小さいことを表し、空気や燃料を吸い込める量が多くありません。

そのため一度のガソリン使用量が少なくなり、排気量が大きいクルマよりも燃費性能が高くなります。
街乗りなど燃費が悪くなりやすい環境でも、排気量が大きいクルマより燃費が良いです。

さらに自動車税などの税金も安価で、クルマの維持費全般が安く済ませられます。

対して排気量が小さいデメリットは以下の通りです。

【デメリット】

  • アクセルを踏み込むとエンジン音が大きい
  • 加速性能に劣る

排気量が小さいと、クルマの使用感にデメリットがあります。
具体的には、加速性能が劣ってしまうため、信号などでの停車後の走り出しが遅く、ストレスを感じる方もいるでしょう。

また速度を出そうとするとエンジン回転数を高くする必要があることから、エンジン音が大きくなりやすい傾向に。
特に高速道路では、高速域を保つ必要があることからエンジン音が大きくなりやすいです。

省燃費性が高い反面、エンジンのパワーを必要とする走行では負担が大きくなってしまいます。

 

排気量は自動車税にも関係する!

エンジン

クルマの排気量は、自動車税にも関係しています。
排気量別の自動車税額を紹介するので参考にしてみてください。

 

排気量別の自動車税一覧

クルマの排気量別の自動車税一覧は以下の通りです。
※自家用登録に限る
※初度登録から13年未満の車両

【排気量別の自動車税】

  • 初度登録が平成27(2015)年3月31日までの軽自動車:7,200円
  • 初度登録が平成27(2015)年4月1日以降の軽自動車:10,800円
  • 総排気量1,000cc以下の普通乗用車:29,500円
  • 1,000cc超~1,500cc以下:34,500円
  • 1,500cc超~2,000cc以下:39,500円
  • 2,000cc超~2,500cc以下:45,000円
  • 2,500cc超~3,000cc以下:51,000円
  • 3,000cc超~3,500cc以下:58,000円

上記のようにクルマの排気量によって細かく自動車税が決められています。

自家用普通乗用車の登録でも1,000cc以下と3,000ccを超えるクルマでは、年間で28,500円もの差があります。

2023年6月現在、排気量が1,000cc~2,500ccまでのクルマが多く販売されており、軽自動車よりは高くなるものの、維持しやすいラインナップとなっています。

 

排気量が小さいクルマ・大きいクルマはどちらが向いている?

排気量の大きいクルマと小さいクルマ、それぞれどのような人に向いているのでしょうか。
排気量に合わせてトヨタの代表的な車種も紹介します!

 

排気量が小さいクルマがおすすめな人や代表的な車種

小さい排気量のクルマがおすすめな人は、以下6つの特徴があります。

  • 街乗りが多い人
  • 長距離走行をあまりしない人
  • 荷物を多く積み込まない人
  • 山道を走らない人
  • 高速道路の使用頻度が少ない人
  • 維持費を抑えたい人

街乗りでの買い物が多い人には排気量が小さいクルマがおすすめです。
信号での止まったり発進したりの繰り返しが多い場合、排気量が大きいクルマだと燃費が悪くなりやすいことが理由です。

さらに、街乗りでは高速道路のように速度を上げて走れる道も限られています。
そのような使用環境では、排気量が大きいクルマの良いところが発揮できません。
排気量が小さいクルマを利用するほうが、燃費を含めた維持費が抑えられます

近距離での通勤や買い物に使うのがメインの使い方であれば、排気量が小さいクルマがおすすめです。

トヨタ車で排気量が小さいクルマは以下のようなものがあります。

  • ルーミー
  • アクア
  • ヤリス
  • ヤリスクロス
  • ライズ
  • カローラツーリング
  • C-HR
  • シエンタ

上記のトヨタ車は、排気量が1,500cc以下のクルマです。
街乗りに優れていながら荷物も積み込みやすいクルマもラインアップされています。

ヤリスクロスやライズなどのSUV車も含まれますが、いずれも比較的コンパクトなクルマが多いです。

 

排気量が大きいクルマがおすすめな人

大きい排気量のクルマがおすすめな人は、以下4つの特徴があります。

  • 高速道路をよく利用する
  • 長距離走行が多い
  • 荷物を多く積み込む
  • 坂道を走ることが多い

荷物を多く積み込むなどエンジンのパワーが必要なシーンでの使用が多い方は、排気量が大きいクルマがおすすめです。

排気量が大きいと、荷物を積み込んでもパワー不足を感じることなく走行可能です。
クルマの安定性にも長けておりストレスを感じることなく快適に運転できます。

また、排気量は、静粛性などの乗り心地にも影響します。
排気量が大きければ高速道路でもエンジン音が気になりにくく、車内で会話が聞き取りにくいといった場面が減り、お出かけが楽しくなりそうですね。

長距離走行などクルマのパワーを必要とした走り方には、排気量が大きい車両がおすすめです。

トヨタ車で排気量が大きいクルマは以下のようなものがあります。

  • クラウン
  • ハリアー
  • グランエース
  • カムリ
  • RAV4
  • アルファード
  • ヴェルファイア
  • ランドクルーザー
  • センチュリー

上記車種は、トヨタ車の中でも2,500ccを超えるクルマです。
クルマのサイズ感も大きい車両がラインナップされていることが分かります。

クラウンをはじめとして、荷物を積み込んでもパワー不足を感じることなく走行できるクルマばかりです。
車内静粛性を大きく打ち出しているクルマが多いのも特徴で、快適で高級感のある車内環境を実現しています。

 

まとめ

排気量の大きさによる違いやメリット・デメリットを詳しく解説しました。
クルマの排気量とは、エンジンが吸い込める空気と燃料の総量のことです。

エンジンが吸い込める空気と燃料が多ければ排気量が大きくなり、少なければ排気量は小さくなります。

排気量は車検証や主要諸元表に記載されており、誰でも簡単に調べられます。
排気量が小さいと経済的なメリットがあり、排気量が大きいと使用感でメリットが多くあります。

クルマは排気量がすべてとはいえませんが、使用用途にマッチしたスペックのクルマを選ぶことが大切です。
排気量が小さいほうが良いのか、大きいほうが良いか、ご自身のライフスタイルや利用シーンから考えてみてくださいね。

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