2023年6月21日に、中国で新型クラウンヴェルファイアが世界で初公開されました。
クラウンヴェルファイアとは、一汽トヨタが2021年から中国で販売している大型高級ミニバンです。
今回は日本版のヴェルファイアと何が違うのか、クラウンヴェルファイアが中国で人気の理由についてなど細かく解説します。
同じく2023年6月21日には、日本で2代目となる新型ヴェルファイアも世界初公開され、販売が開始されています。
記事の後半では日本のヴェルファイアについても解説しているので、最後までぜひ読んでみてください。
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目次
2023年6月21日に新型が世界初公開!中国で販売されているクラウンヴェルファイアとは?
まずは、クラウンヴェルファイアについて解説します。
- クラウンヴェルファイアについて
-
- 中国で2021年から販売されているミニバン版クラウン
- 中国ではクラウンの人気が確立されている
- 2023年6月21日に新型クラウンヴェルファイアが世界初公開
それぞれ詳しく見ていきましょう。
中国で2021年から販売されているミニバン版クラウン
クラウンヴェルファイアとは、中国で2021年4月から販売されているミニバン版のクラウンです。
見た目はミニバンの形状をしていますが、フロントのロゴにはクラウンのエンブレムが。
中国では「クラウンブランド」が「富の象徴」として多くの人気を誇っています。
中国ではすでにヴェルファイアの兄弟者であるアルファードが販売されていましたが、クラウンヴェルファイアが発売開始されたことで、高級車グレードとして注目されました。
中国ではクラウンの人気が確立されている
なぜ、中国でクラウンブランドが確立したのか。
答えは、中国国内でのクラウンの立ち位置にあります。
過去に中国では、トヨタ自動車からクラウンを輸入して、地方政府などが使う公用車として利用していました。
その後、一汽トヨタからも中国向けクラウンが生産され始めたことで、一気に中国国内にクラウンの需要が拡大。
公用車として使われていたことから、クラウンは「高級車」という立ち位置をキープでき、「トヨタの最高級ブランド」として認知されています。
そのクラウンのブランドを活用して、中国ではクラウンブランドが展開されています。
2023年6月時点で、中国が販売しているクラウンブランドは以下の3つ。
- 中国が販売しているクラウンブランド
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- クラウンヴェルファイア
- クラウン・クルーガー
- クラウン・スポーツクロス
「クラウン」という最高級ブランドという立ち位置を活用して、ミニバンやSUVなどさまざまな車種がクラウンブランドとして販売されています。
2023年6月21日に新型クラウンヴェルファイアが世界初公開
2023年6月21日に、一汽トヨタから新型クラウンヴェルファイアが世界初公開されました。
新型クラウンヴェルファイアは、日本で発売された新型ヴェルファイアをベースとしたモデルです。
前回と同様に、フロントの中央にはクラウンの象徴ともいえる「王冠」のエンブレムが設置されています。
初代と比べて「王冠」のエンブレムの設置場所を増やしており、フロントだけでなくサイドやリヤなど車体各部に設置。
クラウンブランドであることをアピールできる見た目は、中国の面子を重んじる文化にフィットしているのかもしれません。
「高級車を用意して、家族や親族などのお客様をもてなす」という文化が浸透している中国だからこそ、クラウンヴェルファイアの人気が続いているのだと考えられます。
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クラウンヴェルファイアと日本のヴェルファイアの違いとは
ここからはクラウンヴェルファイアと日本で販売されている現行型ヴェルファイアを比較していきます。
- クラウンヴェルファイアと日本のヴェルファイアの違い
-
- 新車価格
- エクステリア
- インテリア
それぞれ詳しくみていきましょう。
クラウンヴェルファイアと日本のヴェルファイアの違い1|新車価格
クラウンヴェルファイアと日本のヴェルファイアの大きな違いのひとつが、価格です。
中国市場における「高級車」という位置付けを持つクラウンヴェルファイアは、同じヴェルファイアとは思えないほどの価格を発表しています。
中国のクラウンヴェルファイアと日本の現行版ヴェルファイアの価格帯の違いは以下のとおり。
価格帯 | |
クラウンヴェルファイア | 84万7,000元〜92万8,000元(約1,740万円約1,900万円) |
84万7,000元〜92万8,000元(約1,740万円約1,900万円) ヴェルファイア(30系) |
6,550,000円~8,920,000円 |
日本で販売されている現行型ヴェルファイアの最高級グレード「Executive Lounge」のハイブリッド車の本体価格が8,920,000円です。
クラウンヴェルファイアの最低価格に現行型ヴェルファイアの最上級グレードの価格が届いていない点は驚きです。
クラウンヴェルファイアと日本のヴェルファイアの違い3|エクステリア
クラウンヴェルファイアと日本のヴェルファイアの違いは、エクステリアにも現れています。
クラウンヴェルファイア最大の特徴はクラウンと同じ「王冠」のエンブレムがフロントの中央に設置されている点です。
また、エクステリアの特徴としては、日本で発売されている「HYBRID Executive Lounge Z」と同程度の装飾が施されています。
2022年9月20日には改良モデルが発表されており、さらにエクステリアのデザインが改良されています。
- エクステリアの改善点
-
- ヘッドライト内部にゴールド加飾を追加
- フロントグリル・テールゲート加飾にダーククローム塗装を採用
これにより、日本で販売されているヴェルファイアと比べ、さらに高級感が追加された見た目に改良されました。
クラウンヴェルファイアと日本のヴェルファイアの違い4|インテリア
クラウンヴェルファイアと日本のヴェルファイアのインテリアに見られる違いは、下記のとおりです。
- インテリアの違い
-
- クラウンのロゴで統一(ステアリングとリアのエンブレムを除く)
- スマートキーもゴールドの差し色
- ツインムーンルーフを採用
日本で販売されるヴェルファイアと比べ、高級感のある内装やキーデザインを採用していると考えられます。
また、ツインムーンルーフを採用したことでより高級感が増しています。
価格に見合った、高級車の乗り心地を表現しているといえるでしょう。
2023年6月21日に日本で新型ヴェルファイアが公開・販売スタート
2023年6月21日は、中国が世界に初公開した新型クラウンヴェルファイア以外にも、別の発表がありました。
それは、日本で新型ヴェルファイアがフルモデルチェンジをして登場したニュースです。
2015年にフルモデルチェンジされてから8年ぶりの新型が登場。
ヴェルファイアは一時、廃版になる可能性も懸念されていましたが、無事にフルモデルチェンジが行われました。
新型ヴェルファイアの基本スペックや変更点は以下のとおり。
- 基本スペック
- グレード:「Z Premier」「Executive Lounge」
ボディーサイズ(全長×全幅×全高):4,995×1,850×1,945mm
ホイールベース:3,000mm
新型価格:655万円〜892万円
- 改良点
- ヴェルファイア専用のボディ剛性部品を追加
アクセルペダルのショートストローク化
スーパーロングオーバーヘッドコンソールの設置
ユニバーサルステップの設置
現段階では、ガソリンエンジンモデルとハイブリッドモデルの2種類のみの発表ですが、PHEV(プラグインハイブリッド車)モデルの投入も予定しているそうです。
新型ヴェルファイアが発売開始されたことで、トヨタ自動車には注文が殺到しているかもしれません。
人気が集中すれば、注文しても納期が遅くなってしまうかもしれないため、新型ヴェルファイアを求める人は、できるだけ早く購入を検討するのがおすすめです。
日本で販売されているヴェルファイアの中古車価格
新型が出たことで、ヴェルファイアの新車を求める人が増えるかもしれません。
新車を購入する場合、近年は半導体不足や新型コロナウイルスの関係で納期が遅れることがあります。
待ってでも新車が欲しいという人は、ぜひ新型ヴェルファイアを検討してもらいたいのですが、「今すぐにヴェルファイアが欲しい」という人は中古車の購入を検討するのがおすすめです。
ここでは中古車サイトの情報を比較して、ヴェルファイアの中古車価格をまとめました。
平均価格 | 価格帯 | |
カーセンサー | 350.4万円 | 160~1,999万円 |
グーネット | 228.0万円 | 159.8~1,499万円 |
中古車価格を比較すると、300万円前後が平均価格であることが分かります。
ただ、これは2015年1月から発売されている30系ヴェルファイアの全グレードの平均価格です。
グレードによって平均価格は前後することを理解しておきましょう。
中古車購入は、新車購入と比べて車同士の状態を比較しにくいというデメリットがあります。
修理歴や走行距離などを比べて、できるだけ状態の良いものを選びましょう。
まとめ
今回は、2023年6月21日に世界初公開されたクラウンヴェルファイアの情報や、日本で新型発売が発表されたヴェルファイアについて、両車の特徴の違いや、現行型ヴェルファイアの中古価格などを詳しく紹介しました。
クラウンベルファイアは中国で販売されている、クラウンとヴェルファイアを組み合わせた高級車です。
2023年6月21日に全世界に初公開されたことから、今後もヴェルファイアの注目度が高まることでしょう。
日本でも同日に新型ヴェルファイアが発売されました。
新型が発売開始されたことで、ヴェルファイアの購入を検討する人が増えるかもしれません。
新車購入であれば、購入から納車までかなり待つ可能性もあるため、購入するなら早めに行動するのがおすすめです。
もしも今すぐ手に入れたいという人がいれば、中古車の購入を検討してみてください。
複数のサイトを比較して、自分の気に入る1台を見つけましょう。
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