マークXは、マークⅡの後期モデルであり、2004年に発売開始されました。中古車市場でも人気が高く、高級車にふさわしいデザインから長年にわたって車好きに愛されています。
そのようなマークXの購入を検討している方のなかで「どのような内装になっているのか」「快適に走るためにインテリアについても詳しく知りたい」と思う方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、マークXの基本的な内装装備やオプション装備、グレードごとの装備を徹底的に解説します。マークXの購入に向けて内装やインテリアの装備を詳しく知りたいという方は、ぜひ記事を参考にしてください。
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目次
マークXの内装
マークXの内装にはさまざまな種類があります。ここでは、次の項目に分けて装備を紹介します。
- 運転席周り
- シート
- 転席・助手席
- 後部座席
- ラゲージルーム
- 収納
- 加装パーツ
それぞれの部分において、特徴となる装備を確認していきましょう。それでは、1つずつ解説していきます。
運転席周り
運転席周りの装備には、主に次の7種類があります。
- ステアリングホイール
- シフト
- パーキングブレーキ
- ディスプレイ
- ペダル
- パワーイージーアクセスシステム
それぞれの装備について解説します。
運転席周りの装備①ステアリングホイール
多くのマークXのステアリングホイールには、本革が使われています。また、250G Four Fパッケージのみ、ウレタン素材のステアリングになっています。革巻きステアリングは高級車や上級グレードの車によく使われており、いちばんのメリットはステアリングの感触の良さです。
しっとりとした触り心地に加え、滑りにくく運転の快適性を向上させます。とはいえ、革製品のためキズがつきやすく、定期的にメンテナンスをしなければ劣化しやすい点がデメリットとして挙げられます。
一方、ウレタン素材の最大の特徴は耐久性に優れていることであり、汚れや水分に強いことがメリットです。ただし、皮巻きのような吸湿性・保湿性がないため、長期間の使用でベタついてしまうことがあるでしょう。
運転席周りの装備②ステアリングスイッチ
ステアリングスイッチとは、車のハンドルに付いているスイッチを指します。このステアリングスイッチですが、マークXではマルチインフォメーションディスプレイ内の表示切り替えや、オーディオなどが操作可能です。
マルチインフォメーションディスプレイとは、インテリアパネルに備わっている液晶のことで、車の燃費やオーディオ、エアコンなどの情報を表示します。
このステアリングスイッチがあることで、走行中でも操作に気を取られず、簡単に設定を変更することができます。マークXのオーディオ操作スイッチは、販売店のオプションであるカーナビを装備した場合に利用可能です。
運転席周りの装備③シフト
シフトレバーはセンターコンソールについており、前方には収納があります。シフトレバーと周りのインテリアがスタイリッシュに馴染むような設計になっており、高級感を感じられるでしょう。
また、オートマチックトランスミッションを採用しており、「Sモード」に切り替えることでシフトレンジが調節可能です。
運転席周りの装備④パーキングブレーキ
マークXのパーキングブレーキには、足踏み式が採用されています。
パーキングブレーキには「ステッキ型ブレーキ」「レバー式サイドブレーキ」「足踏み式パーキングブレーキ」「電動パーキングブレーキ」の4つがあり、それぞれ次のように異なります。
- ステッキ型ブレーキ:インテリアパネル下部分のステッキ上のT字レバー
- レバー式サイドブレーキ:運転席の脇にあるレバー
- 足踏み式パーキングブレーキ:AT車限定でクラッチペダルの位置にあるペダル
- 電動パーキングブレーキ:押すだけでサイドブレーキがかかるボタンマークXで採用している足踏み式のパーキングブレーキは、少ない力でしっかりとブレーキがかけれるほか、車内の空間を広く使えることが特徴です。
運転席周りの装備⑤ディスプレイ
マークXでは、メーター中央に「白色有機ELディスプレイ」を採用しています。ディスプレイには、瞬間燃費や渡航可能距離、給油後の平均燃費、エコドライブインジケーターゾーンなどの表示が可能です。
有機ELディスプレイは電気を使って発光するため、表示させる情報のコントラスト性に優れています。有機ELは通常の液晶と比較すると価格が高くなりますが、より鮮明に発光します。
運転席周りの装備⑥ペダル
マークXのペダルは、350RDS/250RDS/250S/250S Fourではアルミペダル、250G/F パッケージ/G Four/G Four Fパッケージにはノーマルペダルが採用されています。
アルミペダルには滑り止めのゴムがついており、滑りにくい仕様になっています。さらに、ペダルにスリットが入っているため、滑りを極力抑えて快適なペダル操作が可能です。アルミペダルは見た目もかっこよく、スタイリッシュなイメージが高まるでしょう。
一方、ノーマルぺダルは表面がゴムで覆われています。ゴム製ペダルのメリットは、低価格なことと雨の日でも滑りにくいことが挙げられます。
運転席周りの装備⑦パワーイージーアクセスシステム
パワーイージーアクセスシステムとは、乗降時にステアリングやシートが自動的に移動するシステムのことです。乗り降りしやすい位置までシートが下がるため、「ハンドルが邪魔で乗り降りしにくい」といった悩みを解消できるでしょう。
ドライバーに合わせてシートの位置をカスタマイズできるため、車の乗り降りから走行までのストレスを軽減します。
シート
マークXには主に3種類のシートがあり、以下の通りです。
- 本革
- 合成皮革
- ファブリック
それぞれのシートの特徴について解説しますので、確認していきましょう。
シート①本革
本革のシートは、マークXのPREMIUM/PREMIUM Four/350S/250G“Sパッケージ”にオプションで装備可能です。
本革シートの最大のメリットはその高級感であり、適切なメンテナンスによって長く使用できます。また、使っていくうちに味が出たり、革製品特有の匂いがしたりするため、多くの車好きが愛用しています。
とはいえ、本革は高級車に使用されることも多く、革シートの値段は高いことが特徴です。さらに本革シートは冬の寒さを感じやすく、通気性が悪いといったデメリットもあるため、特徴を理解したうえで選ぶと良いでしょう。
シート②合成皮革
合成皮革は、マークXのプレミアムタイプであるPREMIUM/PREMIUM Fourに標準装備されています。
使用されているのはアルカンターラの合成皮革であり、使われている素材はポリエステルとポリウレタンです。アルカンターラの素材の特徴は、優れた耐久性や通気性の良さ、撥水性の高さなどで、本革で難点となる蒸れやすさや熱持ちなどを解消します。
そのため、マークX以外にもさまざまな高級車でも採用されているシート素材であり、ハイレベルな品質を味わうことができます。
シート③ファブリック
ファブリックは、マークXの350S/250G“Sパッケージ”/250G/250G Four/Fパッケージ”に標準装備されています。
ファブリックシートは布製で、コストの低さや豊富なデザインバリエーションが特徴です。革製シートの高級感には劣りますが、その分通気性の良さやデザインの種類の多さなどがメリットとして挙げられます。
ただし、布製のため汚れが落ちにくく、飲食物をこぼした時にシミになりやすかったりペットの毛が絡まりやすかったりすることがあるので注意が必要です。
運転席・助手席
ここからは、運転席・助手席の機能について次の4点を紹介します。
- 肘掛け
- インテリアパネル
- 快適温熱シート
- 左右独立温度コントロールフルオートエアコン
それぞれの機能について確認していきましょう。
運転席・助手席の機能①肘掛け
マークXの肘掛けには合成皮革フロントコンソールボックス表皮を採用しています。
夏の暑い日に「肘掛けが熱くて触れない」と困った経験は、一度はあるのではないでしょうか。マークXで使用している合成皮革は表面の温度が高くなるのを抑えてくれるため、日差しが強い日でも熱くなりにくいことが特徴として挙げられます。
ゆったりとした広さがあるため、運転席・助手席のどちらからでも余裕を持って肘を掛けられるでしょう。
運転席・助手席の機能②インテリアパネル
マークXのインテリアパネルは、グレードによって異なります。350RDS/250RDSにはブロックデコ、250S/250S Fourにはジオメトリック、250G/F パッケージ/G Four/G Four Fパッケージにはクロッチウッドが採用されています。
ブロックデコは柄がウロコ状になっており、光沢がある素材です。また、ジオメトリックとは縦に柄が入っているデザインで、光沢がありつつ高級感を感じるでしょう。そして、クロッチウッドはウッドデザインのため、ブラックだけでなくフラクセンの内装にもマッチします。
運転席・助手席の機能③快適温熱シート
マークXの運転席と助手席には快適温熱シートが装備されているため、寒い冬にも快適なドライブができます。この快適温熱シートは、350RDS、250RDS、250S、250S Fourに標準装備されています。
長時間のドライブは腰や肩に負担がかかりやすいため、冬の寒い日や暑い日の冷房使用中に温熱シートを活用することがおすすめです。加熱箇所は下半身から背中、肩まで対応しており、必要な場所をしっかりと温められるでしょう。
運転席・助手席の機能④左右独立温度コントロールフルオートエアコン
マークXには、左右独立温度コントロールフルオートエアコンが装備されています。
このエアコンは運転席と助手席で独立しているため、それぞれで温度を調節できます。人それぞれ異なる温度の感じ方や体調の変化によって適した温度に調整できるでしょう。また、上半身と下半身で適した制御が可能なため、乗る人に合わせて快適な空間を作ることが可能です。
そのほか、花粉除去モードというフィルターを使った機能も搭載されており、顔のまわりの花粉を減らすこともできます。
後部座席
セダンタイプの車は後部座席の機能や使い勝手が重視されないことが多いですが、マークXの後部座席は利便性が高いといわれています。
マークXの後部座席について、リクライニング・独立シート・周辺機能の3つに分けて紹介します。
リクライニング
後部座席は深く腰掛けられるようになっているため、乗り心地の良さが特徴です。
シートを前後に移動することはできないため、運転席や助手席の位置によって広さが異なります。とはいえ、後部座席にもリクライニング機能が搭載されており、快適な乗車が実現できるでしょう。
独立シート
シートは運転席側と助手席側で独立しており、左右どちらかを倒して荷物を積むことが可能です。
セダンタイプの車は積める荷物の量が少ない場合が多くありますが、後部座席を倒すことで荷台に入り切らない荷物でも載せられるでしょう。
周辺機能
乗車人数が4人の場合は、後部座席の真ん中についているアームレストやドリンクホルダーが使用できます。
また、収納について詳しくは後述しますが、運転席や助手席の後ろ側にポケットがついているためちょっとした物を入れることも可能です。
ラゲージルーム
ここからは、ラゲージルームの装備について次の2種類を紹介します。
- トランク内小物入れ
- ラゲージアンダートレイ
それぞれの機能の特徴を解説しますので、装備を確認していきましょう。
ラゲージルームの装備①ラゲージ内小物入れ
マークXのラゲージルームは約480Lあり、ゴルフバッグを4つ入れても余裕があるほどの大容量です。とはいえ、ラゲージルームが広く細かい物を入れるのには適していないため、ラゲッジ内に小物入れが装備されています。
ラゲッジ内の小物入れは防水性があるため、濡れた荷物でもラゲージルームを汚す心配なく載せられるでしょう。
ラゲージルームの装備②ラゲージアンダートレイ
マークXにはラゲージアンダートレイも装備されており、ラゲージマットの下に収納があります。
ラゲージアンダートレイは汚れた荷物や濡れた荷物を入れるほか、停止表示板なども収納可能です。停止表示板の形や大きさによって入れらない場合もあるため、購入する前に注意しましょう。
ラゲージアンダートレイは普段あまり使わない荷物を入れるのにも適しているため、非常グッズなどを入れておくこともおすすめです。
収納
マークXの主な収納装備については、次の9種類があります。
- アームレスト付きセンターコンソールボックス
- サイドロアボックス
- センターロアボックス
- オーバーヘッドコンソール
- ドアサイドポケット
- センターカップホルダー
- グローブボックス
- シートバックポケット
- センターシートアームレスト
それぞれの収納について機能を解説しますので、確認していきましょう。それでは、1つずつ紹介します。
収納の装備①アームレスト付きセンターコンソールボックス
アームレスト付きセンターコンソールボックスは、運転席と助手席の間にあるアームレスト部分のことをいいます。
一般的なコンソールボックスは大きく上に明ける必要がありますが、マークXのコンソールボックスは、アームレストの部分を後ろにスライドすると開けられるでしょう。コンソールボックスは太く、中にはトレーがついているため、さまざまな大きさの物をスッキリと収納することが可能です。
また、前述のようにマークXのコンソールボックスは熱くなりにくい合成皮革を使用しており、収納だけでなく肘掛けとしての機能性の高さが特徴です。
収納の装備②サイドロアボックス
サイドロアボックスとは、運転席の右下にある小さなボックスのことです。容量はあまり多くないため、アクセサリーや小銭、カード、家の鍵などの小物を収納するのに適しているでしょう。
また、運転席の右下でドアに近く、外から見えにくい位置に収納があるため、プライバシーを保護しなければならないカード類を収納することもできます。
収納の装備③センターロアボックス
センターロアボックスとは、シフトレバーの前についている小さな収納のことです。エアコンを操作するパネルの下にあり、容量は少ないですが小物を入れるのには最適です。
ただし、シフトレバーに近く干渉しやすいため、物を入れすぎたり、収納部分から大きくはみ出る物を入れたりしないように注意しましょう。
センターロアボックスに入れる物としては、ガムやライター、スマホなどの小さなアイテムがおすすめです。
収納の装備④オーバーヘッドコンソール
オーバーヘッドコンソールとは、車の天井の中央部分に装備されている収納のことをいいます。オーバーヘッドコンソールの部分にはマップランプやサンルーフのスイッチが付いており、マークXでは小物入れも装備されています。
基本的にはメガネやサングラスを収納しておくことが多く、運転席から簡単に中身を取り出すことが可能です。
収納の装備⑤ドアサイドポケット
ドアサイドポケットには、ペットボトル1本を収納できるホルダーと小さな収納スペースがあります。
センターコンソールにペットボトルを置かなくて良いため、肘掛け部分を広く使えるでしょう。また、サイドポケットは深さが十分にあるため、窓を拭くためのタオルやクロスなどを入れるのにも適しています。
後部座席にもドアサイドポケットが装備されており、ペットボトルが収納可能です。ペットボトルを入れると他の物は入れられませんが、マークXの後部座席にはセンターコンソールも付いているため、利用シーンに合わせて収納を使い分けられるでしょう。
収納の装備⑥センターカップホルダー
センターカップホルダーとは、運転席と助手席の間にあるカップホルダーのことです。マークXの場合はシフトレバーの左側に位置しており、やや助手席よりの配置となっています。
センターカップホルダーには通常時はフタが付いているため、使わない時にはフタを占めておくことでスタイリッシュなインテリアを楽しめるでしょう。
また、ドアサイドポケットにもドリンクを収納できるため、センターカップホルダーと上手く併用しながら快適な空間を作り出せます。
収納の装備⑦グローブボックス
グローブボックスは助手席の前にある大きなボックスのことであり、レバーを引くと荷物の出し入れができます。
基本的には車検証を入れておくことが多いようですが、ほかの使い道をしている方も多いです。内容量はそこそこありますが、運転中や助手席に人が乗っている状態で内容物を取り出すのは難しいかもしれません。
そこで、グローブボックスは「たまに使うもの」や「あまり人に見せたくないもの」、「防犯グッズ」などを入れるのに向いています。また、ライターやCD・DVD、バッテリー、スプレーなどを入れると熱によって事故が起こる危険性もあるため、入れないように注意しましょう。
収納の装備⑧シートバックポケット
シートバックポケットとは、運転席と助手席の後ろ部分についているポケットのことです。
収納スペースとしては、マチがないため薄い物を入れるのに適しています。地図や雑誌などを入れることが多いようです。
また、標準装備のシートバックポケットで足りない場合は、市販で売っている便利グッズや収納アイテムを活用して収納を増やすという方法もあります。
収納の装備⑨センターシートアームレスト
センターシートアームレストとは、後部座席を倒すことでアームレストになる装備のことです。マークXではカップホルダー付きのセンターシートアームレストが装備されており、4人乗りの場合にのみアームレストを使用できます。
また、ドアサイドポケットのドリンクホルダーと組み合わせて上手く使うことで、収納の少ない後部座席でも快適に過ごしやすくなるでしょう。 中古車をさらにおトクに買うならモビリコ!
加装パーツ
ここでは、マークXの加装パーツとしておすすめな次の4つを紹介します。
- シートカバー
- フロアマット
- インテリアパネル
- LEDライト
それぞれどのようなドレスアップが可能なのかについて解説しますので、確認していきましょう。
加装パーツ①シートカバー
シートカバーは内装において占める面積が多いため、雰囲気作りに重要な要素となるでしょう。シートカバーは車種に合わせてさまざまなものが販売されており、マークXの場合は次のような種類があります。
- レザーシート
- デニムシート
- カヌレ風シート
- カラフルなデザインシート
レザーシートは高級感がありスタイリッシュさを感じる皮で作られています。また、デニムシートはデニム生地を採用し、カジュアルで統一感のある車内に仕上がります。さらに、カヌレ風のモダンなシートカバーもあり、クラシックな空間を演出できるでしょう。
そのほか、カラーバリエーションが豊富なデザイン性の高いシートカバーは女性人気が高く、おしゃれでかわいい車内の雰囲気になります。紹介したのはあくまで一例であり、シートカバーは他にも種類があるためぜひ探してみてください。
加装パーツ②フロアマット
フロアマットは車内の床に敷くマットですが、何を選ぶかによって機能性や雰囲気が異なります。
フロアマットには、次のような種類があります。
- ラバーマット
- 絨毯タイプのマット
- トレイタイプ
- 二重構造マット
ラバーマットは、取り外して汚れを水で洗い流せるため管理のしやすさが特徴です。また、絨毯タイプは高級感を感じられるだけではなく、クッション性が高いため足裏への負担を軽減できます。
トレイタイプといってフロアマットの上に敷くアイテムもあり、汚れや水気がフロアマットに付着するのを防ぐことも可能です。そして、二重構造マットとは網状になっているマットのことで、下層にあるマットが汚れをキャッチするため上層の目に見える部分は綺麗な見た目を保てます。
そのほか、消臭や抗菌加工されているフロアマットもあります。利用環境に適した物を探してみると良いでしょう。
その他の装備
マークXについて、前述で触れていないその他の装備には次のようなものがあります。
- フロントシートフルフラット機構
- 6:4分割可倒式リヤシート
- ナノイーエアコン
- イルミネーテッドエントリーシステム
それぞれ便利な機能であり、走行や乗降、荷下ろしなどが快適になります。それでは、1つずつ紹介していきます。
その他の装備①フロントシートフルフラット機構
マークXの装備として、フロントシートフルフラット機構があります。4WDの場合は運転席のみの機能となるため注意してください。
この装備は、運転席と助手席のヘッドレストを外してシートを最前に動かし、背もたれを倒すことで後部座席と一体化した広いスペースを作ることができます。後部座席のリクライニングを後ろに下げることでさらにゆったりとした空間になるため、車内で休息を取ることも可能です。
多くのセダン車は車中泊をするのにはスペースが十分ではないことがほとんどですが、マークXのフロントシートフルフラット機構を活用すれば車中泊もできるでしょう。
その他の装備②6:4分割可倒式リヤシート
6:4分割可倒式リヤシートとは、後部座席を6:4に分けて倒せるシートの仕組みのことです。助手席側のシートを6、運転席側のシートを4として、分割した状態で前方に倒せます。
セダン車はラゲージルームの積載量が少ないことがありますが、マークXはラゲージルームが比較的大きい上、6:4分割可倒式リヤシートを使ってさらに荷物を積めます。そのため、旅行の際に多くの荷物を積んだり、スキーやスノーボードの板、釣竿を積んだりすることも可能です。
高級感のある見た目だけでなく、実用性の高い装備も備えていることがわかります。
その他の装備③ナノイーエアコン
ナノイーとは空気中に含まれている水に電圧を加えて作られるイオンのことで、空気中の有害物質を分解する役割があります。ナノイーはウイルスや花粉、臭いを抑えるだけでなく、美肌や美髪にも効果が期待されています。
マークXはエアコンの吹き出し口からナノイーを放出する機能を備えているため、車内の空気環境を整えられるでしょう。
その他の装備④イルミネーテッドエントリーシステム
イルミネーテッドエントリーシステムとはウェルカムライトとも呼ばれ、照明が自動的に点灯して乗る人を迎えてくれる装備のことです。点灯するのはドアの施錠時・解錠時・開閉時であり、ルームランプなどの照明が点灯したのち、自動的に消灯します。
イルミネーテッドエントリーシステムはグレードによって異なります。PREMIUM/PREMIUM Four/350S/250G“Sパッケージでは足元の照明も付いています。
ちょっとした装備ですが、車にさらに愛着が湧きそうな装備のひとつです。
内装のオプション装備
ここからは、装備できる内装のオプションについて、以下の5種類を紹介します。
- ムーンルーフ
- スーペリアサウンドパッケージ
- フロアマット
- イルミネーション
- ラゲージトレイ・マット
それぞれについて特徴を解説するので、参考にしてみてください。
オプション装備①ムーンルーフ
マークXには、オプションでムーンルーフを装備できます。グレードによって異なり、350RDS、250RDS、250S、250S Fourにはメーカーオプションで装備可能です。
ムーンルーフはスライドで自動開閉し、挟み込みを防止する機能も備わっています。
ムーンルーフをつけるべきか迷う人は多いかと思いますが、まずメリットとして挙げられるのは車内の開放感を味わえることです。また、天気の良い日にムーンルーフを開けることで新鮮な空気を取り込めるため、さらに快適な走行が実現するでしょう。
とはいえ、デメリットとしてオプション費用が発生することや雨漏りする可能性があること、車重の重さにより燃費が悪くなることなどが挙げられます。そのため、装備するかは慎重に決める必要があるでしょう。
オプション装備②スーペリアサウンドパッケージ
スーペリアサウンドパッケージでは、車内に流れる音の方向性を調整し、どこにいても高音質を楽しめます。6スピーカー用と4スピーカー用があり、それぞれで値段が異なります。
一般的なツィーターでは運転席と助手席の一部エリアのみ高音質が楽しめますが、スーペリアサウンドパッケージを装備することで、あらゆる方向へ音を流すことが可能です。
走行と同時に音楽も楽しみたい方にとっては、ドライブ中の満足度を高めてくれるアイテムといえるでしょう。
オプション装備③フロアマット
マークXはオプション装備でフロアマットを装備でき、ロイヤルタイプとラグジュアリータイプの2種類があります。
ロイヤルタイプの特徴はシンプルでありながら繊細な踏み心地を実現していることであり、素材はナイロンです。ロゴ部分はメタルネームを採用しており、上質で高級感を感じる仕上がりになっています。
一方、ラグジュアリータイプでは素材に樹脂(ポリプロピレン)を採用しており、ロゴ部分は刺繍ネームで作られています。
どちらもフロアマットを固定する仕組みが施されており、回転ノブによってマットのずれを防ぐことが可能です。
オプション装備④イルミネーション
マークXのオプション装備には、次の4種類のイルミネーションがあります。
- スカッフイルミネーション
- インテリアイルミネーション
- ドアハンドル&ポケットイルミネーション
- ウェルカムライト
スカッフイルミネーションは、ドアを開けた際に運転席と助手席の足元部分が光る装備のことです。続いて、インテリアイルミネーションとは、ドアの開閉に連動して点灯・消灯するランプで、足元を優しく照らします。
ドアハンドル&ポケットイルミネーションは、スモールライトと連動して点灯する運転席・助手席のライトです。ドアハンドルやドアポケットの部分を照らします。そして、ウェルカムライトは、運転席と助手席に装備されています。スマートキーを持った状態で近づいたりドアロックを解除した際にドアミラーが光る装備です。
オプション装備⑤ラゲージトレイ・トランクマット
マークXには、ラゲージのオプション装備として以下の3種類があります。
- ラゲージソフトトレイ
- ラゲージトレイ
- トランクマット
ラゲージソフトトレイはラミネート加工されたソフトタイプのトレイのことです。また、ラゲージトレイは樹脂を使用した防水タイプのトレイです。
カーペットタイプのトランクマットを装備することも可能です。
グレードごとの内装
最後に、マークXのグレードごとの内装について紹介します。
- 350RDS/250RDS
- 250S/250S Four
- 250G/F パッケージ/G Four/G Four Fパッケージ
これらの3種類に分けて解説するので、確認していきましょう。
グレード①350RDS/250RDS
マークXの350RDS/250RDSではツートンカラーのデザインが採用されており、「ブラック・ホワイト」「ブラック・レッド」などがあります。「ブラック・レッド」を選んだ場合、シフトブーツやステアリングのステッチがレッドになります。
シートはコンビシートを採用しており、使われている素材はアルカンターラと合成皮革です。メーカーのオプションを利用すると、ブラックの内装に本革のシートを装備することもできます。
また、インテリアパネルにはウロコ状の柄であるブロックデコが採用されています。全体的に引き締まった印象が強く、高級車らしいスタイリッシュな内装といえるでしょう。
そのほか、アルミフットペダルとアルミフットレストが装備されており、高級感を感じるデザインになっています。
グレード②250S/250S Four
マークXの250S/250S Fourでは、デザインはブラックのみとなっています。ピラーやルーフを除く車内のインテリア全体がブラックになるため、大人っぽく締まった印象がありながら、窮屈さを感じないデザインが特徴です。
また、シートはファブリックが標準装備されていますが、メーカーオプションによって本革に変えることもできます。
インテリアパネルは、縦に柄が入っており高級感のあるジオメトリックを採用しています。ペダルとフットレストの素材は、350RDS/250RDSと同じくアルミです。
グレード③250G/F パッケージ/G Four/G Four Fパッケージ
マークXの250G/F パッケージ/G Four/G Four Fパッケージには、内装色として「ブラック」「フラクセン」の2種類があります。ブラックは他のグレードと同じデザインであり、フラクセンはベージュのような明るいカラーが特徴的です。
フラクセンはブラックより開放感を感じられるため、車内の落ち着いた統一感を出しつつゆったりとした空間を感じたい人におすすめです。
また、ペダルとフットレストはアルミではなくノーマルタイプが採用されています。
まとめ
本記事では、マークXの内装・インテリアについて、基本的な内装装備やオプション装備、グレード別の装備を紹介しました。
基本的な内装装備としては、運転席周り・シート・運転席と助手席・後部座席・ラゲージルーム・収納・加装パーツ・その他の装備に分けて解説しました。購入を検討している方はぜひ参考にしてください。
また、マークXのオプション装備には、ムーンルーフ・サウンドパッケージ・フロアマット・イルミネーション・ラゲージトレイなどがありました。搭載するためには別途料金が発生しますが、車内の高級感や利便性の向上が期待できるため、利用シーンに合わせて導入を検討してみるのも良いでしょう。
そして、マークXはグレードによって内装やインテリアが異なるため、購入前にどのような雰囲気の内装にしたいのかを考えつつ、どれを購入したいか決めてみてください。
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