クルマは定期的に、名称を変えずに外装などが変わり、新型が登場します。
これを、マイナーチェンジやフルモデルチェンジといいます。
マイナーチェンジとフルモデルチェンジは同じようなことを意味しているように感じますが、実は違う意味があります。
では、どのような違いがあるのでしょうか?
そこで今回は、クルマのマイナーチェンジとは何かについて解説します。
フルモデルチェンジとの違いや、クルマをモデルチェンジ前に購入するメリット・デメリットなどもご紹介!
トヨタでマイナーチェンジを行なったクルマの事例もあわせてご紹介しますので、クルマの購入を検討している方は参考にしてくださいね。
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目次
マイナーチェンジとフルモデルチェンジとは?違いも確認
クルマの名称を変えずに、外装や内装、構造などを変更して新車が登場することがあり、これをモデルチェンジといいます。
モデルチェンジの始まりは、1920年代のアメリカ。
アメリカの自動車メーカー・ゼネラルモーターズが、当時販売台数で負けていた自動車メーカー・フォードに対抗し、これまであったクルマのデザインを変えて発売したことが由来といわれています。
この販売方法がモデルチェンジとして定着し、工業製品などクルマ以外の製品にも広く普及していったのです。
モデルチェンジは大きく分けて、マイナーチェンジとフルモデルチェンジの2種類に分けられます。
それぞれについて見ていきましょう。
マイナーチェンジとフルモデルチェンジの違い
クルマのマイナーチェンジとは、外装や内装、機能、装備、そして価格など、クルマの一部を変更することを指します。
外装だけ変更する場合もあれば、外装や内装、機能などを変更した大掛かりなマイナーチェンジもあります。
ただし、マイナーチェンジでは、エンジンや構造など、車両の主要となる部分の変化はないという点が大きな特徴です。
なお、自動車メーカーによってはマイナーチェンジではなく、「一部改良」や「部分改良」と呼ぶ場合もあります。
一方、フルモデルチェンジとは、外装や内装などだけでなく、エンジンや構造なども変更される大掛かりなモデルチェンジのこと。
これまで導入されていなかった新しい技術や安全装備などが装備されることもあります。
そのため、クルマの名称は同じものの、型式は異なります。
フルモデルチェンジは、自動車メーカーによっては短期間で行われる場合もありますが、一般的に4〜10年サイクルで行われます。
マイナーチェンジはフルモデルチェンジよりも頻繁に行われ、フルモデルチェンジの間に1〜2回、2〜4年ごとに行われることが多いです。
マイナーチェンジを行う際は、区別するために「前期型」「後期型」などと呼び分けることも。
例として、次のようなサイクルでフルモデルチェンジとマイナーチェンジが行われます。
2016年 フルモデルチェンジ
↓
2018年 マイナーチェンジ(前期型)
↓
2020年 マイナーチェンジ(後期型)
↓
2023年 フルモデルチェンジ(2回目)
ビッグマイナーチェンジとは
マイナーチェンジとフルモデルチェンジのほかに、ビッグマイナーチェンジという言葉があります。
ビッグマイナーチェンジとは、フルモデルチェンジと同じくらい大規模な変更を指します。
ビッグマイナーチェンジとフルモデルチェンジに明確な定義はなく、フルモデルチェンジを行うサイクルよりも短期間で大規模な変更があった場合に、ビッグマイナーチェンジと呼ばれることがあります。
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購入はモデルチェンジの前?後?メリット・デメリットも解説!
先ほどご紹介したように、マイナーチェンジは2〜4年ごと、フルモデルチェンジは4〜10年ごとに行われることが多いです。
では、クルマを新たに購入する場合は、モデルチェンジの前と後のどちらのタイミングで購入するのが良いのでしょうか。
ここでは、モデルチェンジ前にクルマを購入するメリットとデメリットについてご紹介します。
モデルチェンジ前にクルマを購入する【メリット】
モデルチェンジ前にクルマを購入するメリットを見ていきましょう。
メリット①リコールが起こりにくい
モデルチェンジをすると、クルマの主要な部分が変更されているため、リコールが起こる場合があります。
しかし、モデルチェンジ前にクルマを買うということは、そのクルマが発売されてからある程度の年数が経過しているということ。
そのため、新たなリコールなどが起こりにくく、また、過去にリコールが起きていた場合も、すでに改善されている可能性が高いので、安心して乗ることができるでしょう。
メリット②クルマの情報がたくさんある
クルマを購入する前に、インターネットなどでそのクルマの口コミなどをチェックする方も多いのではないでしょうか?
モデルチェンジ直後の新車は、まだクルマに乗っている方が少ないため、なかなか参考になる情報が見つけられません。
しかし、モデルチェンジ前のクルマは、基本的に発売から数年が経過していることがほとんど。
多くのユーザーの口コミや専門サイトのレビューなどが揃っているため、多くの情報を手に入れることができます。
メリット③試乗できる
クルマを購入するときは、実際に運転してみて、乗り心地や走行性能を確認したいですよね。
ただし、モデルチェンジ後のクルマは実車がなく、予約をして購入するケースも多く、試乗ができないことも。
その点、モデルチェンジ前のクルマであれば、基本的にディーラーで試乗車が用意されています。
カタログでは分からない、内装の雰囲気などもしっかり確認できるので安心です。
メリット④安く購入できる可能性がある
新しいモデルの発売が発表されると、旧モデルの売れ行きが下がる傾向があります。
そのため、ディーラーは旧モデルの価格を少し落として販売する可能性も。
新モデルを購入するよりも、安く購入できることもあるかもしれません。
モデルチェンジ前にクルマを購入する【デメリット】
モデルチェンジ前にクルマを購入するデメリットを見ていきましょう。
デメリット①最新型ではない
モデルチェンジ前のクルマを購入したあとに、すぐ新型が発売された場合、せっかく新しいクルマを購入したのに最新型ではなくなってしまいます。
「最新のクルマが欲しい!」という方は、モデルチェンジ後のクルマを購入するのをおすすめします。
デメリット②市場価値が低くなる可能性がある
購入したクルマを数年後に売却する予定があるのであれば、リセールバリューにも着目を。
基本的に、クルマは新しいモデルの方が高く買い取ってもらえます。
そのため、モデルチェンジ前にクルマを購入して数年後に売却した場合、市場価値が高い新モデルよりも買取価格や下取り価格が低くなってしまう恐れがあります。
ただし、買取価格や下取り価格は市場の需要によって左右されます。
もし、市場価値を重視してモデルチェンジ後にクルマを購入しても、その新モデルの人気があまりなかった場合は、モデルチェンジ前のクルマのほう方が高く買い取ってもらえる場合も。
そのため、市場価値だけでモデルチェンジ後に買うなど決めず、総合的に判断したほうが良いでしょう。
トヨタでマイナーチェンジをした事例をご紹介!
トヨタのクルマも、さまざまな車種でマイナーチェンジが行われています。
ここ最近でマイナーチェンジをしたクルマについて、どのような点が変わったのかも含めてご紹介します。
※2023年6月現在
プリウス
「人と地球にとって快適である」をコンセプトに、1997年に発売をスタートした「プリウス」。
2003年に2代目、2012年に3代目、そして、2015年に現行モデルの4代目が登場。
これまで、3度のフルモデルチェンジを行なってきました。
プリウスは2023年1月にフルモデルチェンジを行い、全車種で最新の第5世代ハイブリッドシステムを搭載してさらなる低燃費を叶えました。
グレード「G」と「Z」では、2L直列4気筒エンジンを搭載。
燃費は28.6km/Lと旧モデルを上回る低燃費を達成し、さらにシステム最高出力は従来型比1.6倍となる144kW(196馬力)を実現しています。
また、デジタルインナーミラーやパノラマムーンルーフ、ベンチレーションを新たに採用。
さらに、安全性能では先進安全システムの検知対象が拡大され、下記機能が追加されました。
- 後方車両接近告知
- 周辺車両接近時サポート(録画機能・通報提案機能)
- セカンダリーコリジョンブレーキ(停車中後突対応)
なお、ボディカラーは新色「アッシュ」と「マスタード」が登場しました。
ヤリスクロス
国内でも高い人気を誇るトヨタの都市型コンパクトSUV「ヤリスクロス」。
2020年2月に発売した「ヤリス」をベースに、2020年8月に発売を開始しました。
コンパクトながらも、切れ長のヘッドライトや力強さを感じるエクステリアが特徴で、
燃費性能の高さにも定評があります。
2022年8月には初のマイナーチェンジを行なったヤリスクロス。
標準装備している最新予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」の一部改良を行い、より安全で安心、快適、便利な先進機能が充実しています。
また、このマイナーチェンジで、新たに下記のグレードが設定されました。
- ハイブリッド GRスポーツ
- ハイブリッドZ アドベンチャー
- GRスポーツZ アドベンチャー
GRスポーツは、フロントのフォグベゼルとリアディフューザーを専用デザインにした、ワイド&ローなエクステリアが魅力。
また、インテリアは運転に集中できるよう設計されており、体をしっかりとサポートしてくれるスポーティシートや、エアヌバック+合成皮革の専用シート表皮を採用。
加飾はクールで上品な雰囲気の、グロスを抑えたダークメタリック塗装に統一されています。
カローラスポーツ
カローラスポーツは、2018年に発売されたコンパクトカー。
コンセプトは新世代ベーシック。
昔からのデザインを踏襲しつつ、古すぎないスタイリッシュなボディと、トヨタが培ってきた最新技術を存分に取り入れた一台です。
シンプルでスポーティなデザインと、安定した高性能さが魅力です。
カローラスポーツはまだフルモデルチェンジを一度も行なっておらず、現行モデルは初代モデルです。
マイナーチェンジは幾度か行われており、2022年10月にも行われています。
このマイナーチェンジで注目なのが、エンジンの仕様変更。
ハイブリッド車は、全ての電動モジュールを刷新した1.8Lハイブリッドシステムを採用しました。
優れたモーター性能により、スピーディかつ軽やかな発進と伸びやかな加速を実現し、システム出力も燃費性能も向上しています。
また、ガソリン車には、優れた燃費性能と走りの楽しさを追求した、2.0Lダイナミックフォースエンジンを採用。
グレードによって、発進ギヤ付き10速ソーシャルシフトとCVT、パドルシフトを備えています。
安全性能では、これまでと同じく第2世代型の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を全車に標準装備しています。
さらに、このマイナーチェンジで、「プリクラッシュセーフティ」に交差点右折時の対向直進車と、右左折時の対向方向から横断してくる歩行者を検知する機能が追加されました。
ハリアー
1997年に初代が発売されて以降、高い人気を誇るトヨタのSUV「ハリアー」。
現行モデルは2020年に発売した4代目で、見て、乗って、走ってと、すべての瞬間に心に響く感性品質を重視した、実用性がありながらも優雅な気分にさせてくれる一台です。
現行モデルのプラットフォームは「TNGAプラットフォーム」を採用しており、歴代のハリアーの中でもサイズが大きいのが特徴。
低重心化したことで、クーペの流れるようなスタイリッシュなフォルムを持ちながらも、安定した乗り心地を実現しました。
2022年10月のマイナーチェンジでは、安全性能を強化しています。
予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を全車に標準装備し、プリクラッシュセーフティに、交差点右折時の対向直進車と右左折時の対向方向から横断してくる歩行者を検知する機能を追加しました。
カラーバリエーションは、新たにプラチナホワイトパールマイカが設定されています。
ルーミー
2016年に発売がスタートした、トヨタのトールワゴン型コンパクトカーの「ルーミー」。
ダイハツが企画・開発している「トール」をベースとしたOEM車で、「使える!動ける広い部屋!」のコンセプトのとおり、コンパクトカーながらも広々とした空間が魅力です。
ルーミーはフルモデルチェンジは一度も行なっておらず、初代ルーミーが現行モデルです。
マイナーチェンジは幾度か行われており、2022年9月のマイナーチェンジでも、排ガス規制や騒音規制といった最新の法規に対応するなど、いくつかの点が変更されました。
また、グレード「カスタムG-T」「カスタムG」「G-T」「G」向けのメーカーパッケージオプション「コンフォートパッケージ」に、「ナノイーX」を新設定。
車内の快適性がアップしました。
加えて、新車価格帯も変更があり、2020年9月発売のルーミーが1,566,500円〜2,090,000円であったところ、マイナーチェンジ後は1,556,500円〜2,100,000円となっています。
まとめ
クルマの名称を変えずに、外装や内装、構造などを変更することを、モデルチェンジといいます。
モデルチェンジは大きく分けて、マイナーチェンジとフルモデルチェンジの2種類があります。
マイナーチェンジは、外装や内装、機能、装備、そして価格など、クルマの一部を変更すること。
小さなものから大掛かりなものまで変更内容はさまざまなものの、エンジンや構造など、車両の主要となる部分の変化はありません。
一方で、フルモデルチェンジは、外装や内装などだけでなく、エンジンや構造なども変更される大掛かりなモデルチェンジのこと。
これまで導入されていなかった、新しい技術や安全装備などが装備される場合もあります。
マイナーチェンジは2〜4年ごと、フルモデルチェンジは4〜10年ごとに行われることが多いです。
モデルチェンジ前にクルマを購入するには次のメリットとデメリットがあるため、購入前にしっかり確認・検討することが大切です。
モデルチェンジ前にクルマを購入する【メリット】
- リコールが起こりにくい
- クルマの情報がたくさんある
- 試乗できる
- 安く購入できる可能性がある
モデルチェンジ前にクルマを購入する【デメリット】
- 最新型ではない
- 市場価値が低くなる可能性がある
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