発売開始以来、幅広い層からの人気を獲得しているのがヤリスシリーズです。ヤリス・ヤリスクロス・GRヤリスの3車種は兄弟者ではあるものの、それぞれ異なる特徴を持っています。

本日はそんなヤリスシリーズの中でも、日常使いからお出かけまで幅広いシーンで活躍するヤリスとヤリスクロスをピックアップして比較します。

ヤリスシリーズが気になっている方に向けて、それぞれの車種がどんな方におすすめなのか、どんな違いがあるのかを解説しますので、ぜひお車選びの参考にしてください。

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目次

ヤリスとヤリスクロスそれぞれをおすすめしたいのはこんな方!

ヤリスとヤリスクロス。名前は似ていますが、この2車種は全く異なるデザインを採用しており、車の性能や機能にも違いがあります。

まずはそれぞれの車がどんな方におすすめなのかをご紹介します。

実際に車を利用するシーンを想像しながら、自分に合う一台を見つけてみてください。

ヤリスがおすすめなのはこんな方

ヤリスは以下のような方におすすめの一台です。

燃費を重視したい

ヤリスとヤリスクロスは、燃費の良さが高い人気の理由のひとつとなっています。

中でもヤリスはHIBRIDタイプで、36.0km/ℓの燃費を実現しており、2025年の低燃費ランキングでも1位を獲得しています。

ヤリスクロスもHIBRIDモデルで30.8km/ℓと、コンパクトSUVとしては圧倒的な低燃費を実現した車ではありますが、ヤリスよりもボディサイズが大きく重量が重い分、燃費に差が生まれています。

「車選びはとにかく燃費を重視したい!」という方は、ぜひヤリスをご検討ください。

取り回しの良さにこだわりたい

日常的に狭い道路を通行することが多いような方は、車を選ぶにあたり取り回しの良さも重要なポイントとなるでしょう。

「狭い道路でも楽に運転がしたい!」そんな方には、最小回転半径が4.8mのヤリスがおすすめです。

最小回転半径は車がどれだけ小回りできるかを数値に表したもので、一般的に5.5m以下であれば走行や駐車に困ることはないと言われています。

日本では狭い道路が多いため、小回りの利きやすさもヤリスの人気が続く理由のひとつかもしれません。

狭いスペースでも楽に駐車したい

縦列駐車や機械式駐車場を利用する機会が多い方や、よく使う駐車場が狭い方にとっては駐車がしやすい車かどうかも気になる点のひとつではないでしょうか。

お車選びで駐車の楽さを重視するなら、ヤリスがおすすめです。

ヤリスは全長3,950mm、全幅1,695mm、全高1,495mm(E-Fourおよび4WDは1,510mm)の5ナンバーのコンパクトカーで、セダンのように全後方が長く見づらかったり、SUVのように高さ制限に引っかかったりする心配がありません。

またU(KINTO)以外の全グレードに、上空から車を見たような映像で駐車をサポートしてくれるパノラミックビューモニターをオプションで取り付け可能なので、駐車に不安を感じる方はぜひご検討ください。

MT車に乗りたい

軽快な走りが特徴のヤリスシリーズですが、「操縦感を味わいたい」「MT車に乗りたい」という方には6速MTの展開(ガソリン車のみ)があるヤリスがおすすめです。

ATが主流になっている現在「いまどきMT?」と感じる方がいるかもしれませんが、MTはAT以上に自分の思い通りに車を操縦することができ、走る楽しさが感じられると今でも根強い人気があるのです。

残念ながら現時点ではヤリスクロスにMT車の展開がありませんので、自分で操縦する感覚を味わいたい方には、MT車の用意があるヤリスをおすすめします。

柔らかい印象の見た目が好き

ヤリスとヤリスクロスは、兄弟者ではありますがエクステリアデザインは全く異なるものを採用しています。

ヤリスは丸みのあるボディにスタイリッシュなボディラインを採用することで、柔らかい印象の中にも軽快な走りができることを感じさせるデザインです。

一方のヤリスクロスは大型のダブルフロントグリルや細目のヘッドライトでSUVらしい力強さを表現しています。

車の見た目は人によって好みが大きく分かれますが、「力強い雰囲気よりも柔らかい感じが好き」とい方にはヤリスがおすすめです。

ヤリスクロスがおすすめなのはこんな方

ヤリスクロスは以下のような方におすすめの一台です。

走破性を重視したい

最近使い勝手や見た目の良さで人気が高まるSUVですが、実はSUVの定義は曖昧で、中には見た目はSUVでも四輪駆動や悪路走破性が備わっていない車もあります。

「SUVのサイズ感や高さが好きなだけで基本的には街乗りでしか使わない」という方であれば問題はありませんが、中にはSUVらしい走破性を求める方もいるでしょう。

そんな方にはヤリスクロスがおすすめです。

ヤリスクロスのガソリン4WD車には、車に路面状況に合わせて四駆の切り替えができる「マルチテレインセレクト」HIBRID E-Four(電気式4WD)車にはスタック時にぬかるみなどからの脱出を支援する「トレイルモード」が搭載されています。

本格的なクロスカントリー車と比較すると走行が可能な路面状態は限られていますが、キャンプやスキーなどのアウトドアで訪れるような山道・雪道であれば問題なく走行が可能です。

ヤリスクロスでお出かけの幅を広げてみてはいかがでしょうか。

高い視点で楽に運転がしたい

SUVの人気が高まる理由のひとつとして「運転のしやすさ」が挙げられます。

車高の高いSUV車はドライバーの目線が高くなるため、周囲の道路状況を把握しやすく、他の車に視界を遮られることも少なくなりますので、運転がしやすいとされているのです。

「長距離のお出かけも快適に楽に楽しみたい」そんな方はぜひヤリスクロスをご検討ください。

大きな荷物を運ぶ機会が多い

ゴルフバックやキャンプ用品、大きなサイズのダンボールなど、車で大きな荷物を運ぶ機会が多い方にはヤリスクロスがおすすめです。

ヤリスクロスは、シートをアレンジすることで最大371L(5名乗車時)の容量を確保できます。なお、2名乗車時には最大で1,083Lを確保することが可能です(安全確保のための視界を確保してください)。

出典:トヨタ

また「アジャスタブルデッキボート」で床面を平らにしたり、独立して倒すことができる「分割可倒型リアシート」で荷室をアレンジすれば、長い荷物も、横にしたくない荷物も運べるでしょう。

ワイルドで力強い見た目が好き

丸いフォルムで柔らかい印象があるヤリスと比べ、ヤリスクロスは大型グリルや細く伸びたヘッドライトで、洗練された力強い印象のデザインを採用しています。

シンプルながらも迫力がある、そんな見た目が好きな方にはヤリスクロスがおすすめです。

ヤリスとヤリスクロスは何が違う?2車種を徹底比較!

ここまでヤリスとヤリスクロスはどんな方におすすめなのかをご紹介しました。

ここからは「なぜそれぞれの車種がおすすめなのか」について2車種を比較しながらその理由をご紹介します。

実際に写真や数値で比較してみることで新たな発見があるかもしれません。

サイズ

ヤリスとヤリスクロスの違いを語る上で、重要なポイントのひとつとなるのがボディサイズです。

2車種のサイズと差は以下の通りです。

【寸法】 ヤリス(Z/G/X) ヤリスクロス(Z/G/X) サイズの差
全長 3,950㎜ 4,180㎜ +240㎜
全高 1,495㎜(4WD車は1,510㎜) 1.590㎜ +90㎜
全幅 1,695㎜ 1,765㎜ +70㎜
ホイールベース 2,550㎜ 2,560㎜ +10㎜
最低地上高 140~145㎜(4WD車は130㎜~160㎜) 170㎜ +30㎜~25㎜

ボディサイズが大きいヤリスクロスのほうが車内でゆったり過ごすことができると思う方もいるかもしれませんが、ホイールベースのサイズから見て分かるように、人が乗るスペースに大きな違いはありません。

サイズが大きくなった分は、前輪軸・後輪軸よりも先のオーバーバンクにあてれらているため、ヤリスクロスのラゲッジルームはヤリスと比較すると大きく設計されています。

価格とグレード

ヤリスとヤリスクロスは、価格や展開されているグレードの種類にも差があります。

2車種のグレード別本体価格は以下の通りです。

【ヤリス】

グレード 駆動方式/エンジン 価格
Z“URBANO” 2WD/ハイブリッド ¥2,689,500
E-Four/ハイブリッド ¥2,887,500
2WD/1.5Lガソリン ¥2,347,400
4WD/1.5Lガソリン ¥2,545,400
Z 2WD/ハイブリッド ¥2,579,500
E-Four/ハイブリッド ¥2,777,500
2WD/1.5Lガソリン ¥2,237,400
4WD/1.5Lガソリン ¥2,435,400
2WD/1.5Lガソリン(6速MT) ¥2,134,000
G 2WD/ハイブリッド ¥2,321,000
E-Four/ハイブリッド ¥2,528,900
2WD/1.5Lガソリン ¥1,974,500
4WD/1.5Lガソリン ¥2,172,500
2WD/1.0Lガソリン ¥1,820,500
2WD/1.5Lガソリン(6速MT) ¥1,898,600
X 2WD/ハイブリッド ¥2,200,000
E-Four/ハイブリッド ¥2,407,900
2WD/1.5Lガソリン ¥1,811,700
4WD/1.5Lガソリン ¥2,008,600
2WD/1.0Lガソリン ¥1,657,700
2WD/1.5Lガソリン(6速MT) ¥1,699,500

【ヤリスクロス】

グレード 駆動方式/エンジン 価格
Z“URBANO” 2WD/ハイブリッド ¥2,997,500
E-Four/ハイブリッド ¥3,228,500
2WD/1.5Lガソリン ¥2,623,500
4WD/1.5Lガソリン ¥2,854,500
Z“Adventure” 2WD/ハイブリッド ¥3,003,000
E-Four/ハイブリッド ¥3,234,000
2WD/1.5Lガソリン ¥2,629,000
4WD/1.5Lガソリン ¥2,860,000
Z 2WD/ハイブリッド ¥2,887,500
E-Four/ハイブリッド ¥3,118,500
2WD/1.5Lガソリン ¥2,513,500
4WD/1.5Lガソリン ¥2,744,500
G 2WD/ハイブリッド ¥2,546,500
E-Four/ハイブリッド ¥2,777,500
2WD/1.5Lガソリン ¥2,172,500
4WD/1.5Lガソリン ¥2,403,500
X 2WD/ハイブリッド ¥2,433,200
E-Four/ハイブリッド ¥2,664,200
2WD/1.5Lガソリン ¥2,046,000
4WD/1.5Lガソリン ¥2,277,000
GR SPORT 2WD/ハイブリッド ¥3,031,600
2WD/1.5Lガソリン ¥2,648,800

2WD、4WD(E-Four含む)のHYBRIDモデル、ガソリンモデルはヤリス・ヤリスクロスともに用意されていますが、ヤリスにはそれに加え1.0ℓガソリン車や6速MT車が展開されています。

パワートレインが違えば、走りの軽快さや力強さ、燃費にも違いが生まれますので、気になるグレードが見つかった方は、ぜひ実際に試乗などで走り心地を体感してみてください。

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燃費

ヤリスシリーズを検討されている方の中には、燃費を重視しているという方も多いのではないでしょうか。

ヤリス・ヤリスクロスそれぞれの燃費は以下の通りです。

出典:トヨタ

【ヤリスのカタログ燃費】

グレード 駆動方式/エンジン WLTCモード燃費
Z“URBANO” 2WD/ハイブリッド 32.6km/L
E-Four/ハイブリッド 29.0km/L
2WD/1.5Lガソリン 20.7km/L
4WD/1.5Lガソリン 18.5km/L
Z 2WD/ハイブリッド 35.4km/L
E-Four/ハイブリッド 30.2km/L
2WD/1.5Lガソリン 21.3km/L
4WD/1.5Lガソリン 19.1km/L
2WD/1.5Lガソリン(6速MT) 19.0km/L
G 2WD/ハイブリッド 35.8km/L
E-Four/ハイブリッド 30.2km/L
2WD/1.5Lガソリン 21.0km/L
4WD/1.5Lガソリン 19.0km/L
2WD/1.0Lガソリン 20.2km/L
2WD/1.5Lガソリン(6速MT) 19.0km/L
X 2WD/ハイブリッド 36.0km/L
E-Four/ハイブリッド 30.2km/L
2WD/1.5Lガソリン 21.3km/L
4WD/1.5Lガソリン 19.1km/L
2WD/1.0Lガソリン 19.0km/L
2WD/1.5Lガソリン(6速MT) 20.2km/L

出典:トヨタ

【ヤリスクロスのカタログ燃費】

グレード 駆動方式/エンジン WLTCモード燃費
Z“URBANO” 2WD/ハイブリッド 27.8km/L
E-Four/ハイブリッド 26.0km/L
2WD/1.5Lガソリン 18.3km/L
4WD/1.5Lガソリン 17.1km/L
Z“Adventure” 2WD/ハイブリッド 27.8km/L
E-Four/ハイブリッド 26.0km/L
2WD/1.5Lガソリン 18.3km/L
4WD/1.5Lガソリン 17.1km/L
Z 2WD/ハイブリッド 27.8km/L
E-Four/ハイブリッド 26.0km/L
2WD/1.5Lガソリン 18.3km/L
4WD/1.5Lガソリン 17.1km/L
G 2WD/ハイブリッド 30.2km/L
E-Four/ハイブリッド 28.1km/L
2WD/1.5Lガソリン 19.4km/L
4WD/1.5Lガソリン 18.1km/L
X 2WD/ハイブリッド 30.8km/L
E-Four/ハイブリッド 28.7km/L
2WD/1.5Lガソリン 19.8km/L
4WD/1.5Lガソリン 18.4km/L
GR SPORT 2WD/ハイブリッド 25.0km/L
2WD/1.5Lガソリン 17.6km/L

出典:トヨタ

ヤリス・ヤリスクロスともにトップクラスの低燃費を実現していますが、よりサイズがコンパクトで軽量なヤリスのほうが燃費が良いことが分かります。

エクステリア

ヤリスとヤリスクロスは、名前こそ似ているものの、エクステリアの見た目はまるで別車種です。

コンパクトカーらしい丸いフォルムで柔らかく優しい印象を持つヤリスの一方で、ヤリスクロスはどこへでも行けるようなタフさを感じるデザインになっています。

車のフロント部分の印象を大きく変えるヘッドライトも、親しみやすい形状を採用したヤリスと先進的で特徴的な形状のヤリスでは大きな違いを感じます。

見た目は人によって好みが分かれるポイントですので、ぜひ実際に現車を確認することでお気に入りの車種をみつけてください。

インテリア

外観のデザインの差が大きいヤリスですが、ベースとなるインテリアデザインの差はほとんどありません。

この2車種で異なるのはUSBポートの差で、ヤリスは車両前方に1つ、ヤリスクロスは2つのSUBポートが設置されています。

ベースとなるデザインでは大きな差がありませんが、ヤリスクロスではグレードごとにシートのカラーや素材が決まっている一方で、ヤリスではメーカーオプションでシートの変更が可能です。

メーカーオプションの注文が可能なグレードは限られていますが、シートが変わるだけで車内の印象は大きく変わることでしょう。

カラーバリエーション

 

ヤリスとヤリスクロスは用意されているカラーバリエーションが異なり、ともに15色が展開されています。

定番カラーの白・黒・グレーは今でも根強い人気がありますが、最近では「車で個性を出したい」という方も増えてきていますので、少し変わった色を選ぶことで、他の人と被らない自分だけのヤリス・ヤリスクロスに乗るのも良いかもしれません。

それぞれに用意されているカラーバリエーションは以下の通りです。

ヤリスのカラーバリエーション

【モノトーン】

  • スーパーホワイトⅡ
  • プラチナホワイトマイカ
  • シルバーメタリック
  • ブラック
  • センシャルレッドマイカ
  • コーラルクリスタルシャイン
  • アバンギャルドブロンズメタリック
  • マッシブグレー

【ツートーン】

  • ブラック×アバンギャルドブロンズメタリック
  • ブラック×コーラルクリスタルシャイン
  • ブラック×マッシブグレー
  • ヤリスクロスのカラーバリエーション

【モノトーン】

  • マッシブグレー
  • グレイッシュブルー
  • センシャルレッドマイカ
  • ベージュ
  • プラチナホワイトパールマイカ
  • シルバーメタリック
  • ブラックマイカ

【ツートーン】

  • ブラックマイカ×マッシブグレー
  • ブラックマイカ×センシャルレッドマイカ
  • ブラックマイカ×ベージュ
  • ブラックマイカ×プラチナホワイトパールマイカ

車のボディカラーは天候や光の当たり加減でも見え方が変わりますので、写真だけでなく実物を確認し、好みの色を見つけてみてはいかがでしょうか。

まとめ

兄弟車として販売されているヤリスとヤリスクロスですが、インテリア・エクステリアのデザインから性能や価格、カラーバリエーションまで様々な違いがあります。

アクアのイメージを引き継いだ柔らかい雰囲気の中にスタイリッシュな雰囲気を備え、圧倒的な低燃費を誇るヤリスと、悪路走破性を備え、見る人に先進的で力強い印象を与えるヤリスクロス。

それぞれに違った良さがありますので、是非2車種の違いを確認し、自分に合った一台を見つけてください。

自分にぴったりな一台が見つかれば、よりステキなカーライフを楽しむことができるでしょう。

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