トヨタから生産されているカローラシリーズの一つである「カローラスポーツ」。

菅田将暉さんと中条あやみさんがCMキャラクターを務めることで、今までのカローラに対するイメージを刷新し、ターゲットとなる年齢層をグッと若い世代にまで広げた車種です。

「新世代ベーシック。」というコンセプトの通り、外観はよりスタイリッシュに爽やかな装いになり、新しいカローラの顔となりました。

また、操作性を充実させることで、若い世代にもピッタリな性能となっています。

そんなカローラスポーツですが、実際のところ乗り心地はどうなのでしょうか?今回はカローラスポーツの乗り心地について検証していきます。

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目次

カローラスポーツの乗り心地は?

先に結論から述べると、カローラスポーツの乗り心地は「快適」という評判が多いです。

後述しますが、車体本体の性能が格段に上昇していることも一つの要因だと考えられます。

短い距離での乗り心地は?

ちょっとした買い物や通勤・通学での車の利用といった短い距離での乗り心地に関しては申し分ないです。

特に揺れに対する安定性が充実しているカローラスポーツは、マンホールや道路の継ぎ接ぎといったちょっとした段差による揺れはほとんど気になりません。

減速・加速ともに滑らかで音も気にならないため、信号での停止・発進もスムーズかつ静かです。操作に対するレスポンス性も良く、自分の思った通りにすぐ反応してくれます。

また、比較的小回りの利くタイプなため、道路のUターンは縦列駐車といった繊細な操作が必要な場面でも安心です。

長い距離での乗り心地は?

旅行や帰省など、長距離を運転する機会もありますよね。そんな場合でもカローラスポーツの乗り心地の良さは発揮されます。

特に長距離運転では高速道路を利用することが多くなりがちですが、このような高速走行かつ長距離運転をするときにこそカローラスポーツの良さを感じやすいです。

高速運転でもブレない安定性、加速はもちろん車線変更やカーブといったときの揺れにもしっかりと対応してくれます。

また、やや硬めのシートが身体を包み、かつフィットするため、長時間の運転でも疲れにくいです。

カローラスポーツの乗り心地に関わるスペック

まずはカローラスポーツの乗り心地に関わる色々なスペックについてご紹介していきます。

メーカーが売りにしている高度な機能が充実した車種になりますので、ぜひご注目ください。

静かな走行性と扱いやすい操作性

カローラスポーツには乗り心地をアップさせるためにさまざまな機能が搭載されました。

揺れを抑える工夫

カローラスポーツのテーマである「楽しい走り」にこだわったアブソーバーやサスペンションが採用されています。

名前 機能内容
アブソーバー 極微低速域での摩擦特性と減衰力特性を最適化する。
マクファーソンストラット式フロントサスペンション コーナリング時のボディの傾きを抑える働きをする。
ダブルウィッシュボーン式リヤサスペンション 路面をしっかり捉える安定性と応答性を与える。

上記のような装備を兼ね備えることで、通常走行はもちろん、カーブや段差などの変化のあるような道路の走行も安心して運転できるようになっています。

小回りの利く操作性

普通乗用車のなかでも小回りの効く運転性能性も持ち合わせており、ちょっとしたUターンや縦列駐車、狭い駐車場での操作がしやすいところもポイントが高いです。

最小回転半径は5.5m以上になると不便に感じるといわれています。

その中、15インチタイヤを装着しているグレード「G”X”」と16インチタイヤを装着しているグレード「G」では最小回転半径は5.1m、18インチタイヤを装着しているグレード「G”Z”」では半径が5.3mとなっています。

AVS(可変ショックアブソーバー)

さらに周りの状況や走行スピードによって、衝撃を吸収する機能をAVS(可変ショックアブソーバー)といいます。このAVSはグレード「G”Z”」に装着できるオプションの一つです。

路面が少し荒れているところやスピードを出せばその分だけ揺れやすくなり、乗り心地も比例して悪くなっていきます。

それらの状況を車側が検知し、そのときに最適といえる衝撃吸収を行うことでより快適に安定した走行を実現します。

この機能については実際に体感していただくのが最善です。特に違いがある場面はコーナリングです。

どうしてもスピードが出ている状態でカーブを曲がろうとすると外に引っ張られるような力が加わりますが、このAVSが機能していると外へかかる力が明らかに弱まる感じがします。ぜひ機会がある方はこの機能を体感してみてください。

座り心地のよいシート

カローラスポーツの座席シートは「スポーティシート」と呼ばれるスポーツカーに似たシートが使われています。

スポーツカーのシートといえば硬いイメージがあります。確かにカローラスポーツの座席シートも一般的な車と比較すると若干硬めです。

しかし、決して硬すぎることがないように、硬いなかにも柔らかな弾力性がある構造をしているため座り心地は悪くないです。

グレード「G”Z”」ではシートのカラーも選べるので、より内装をこだわりたい方にとっては嬉しいサービスといえます。ご自身の好きな内装で運転できると更に気分が上がること間違いなしです。

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乗り心地の良い点・悪い点

カローラスポーツの性能をご理解いただいたところで、実際に乗り心地に対する良い点・悪い点をご紹介していきます。

良い点

まずは良い点からです。全体的に乗り心地に対する良い意見が多く、快適に運転できている方がたくさんいらっしゃいます。その具体的な内容を見ていきましょう。

市街地も高速道路も申し分ない走り

市街地の狭い道路の小回りや、高速道路のような開けた道路の運転まで問題なく走れるとの声が多いです。揺れも少なく、エンジン音も静かでお子さんが寝ていても安心して運転できます。

また運転サポートシステムの搭載されたことで、老若男女問わず誰もがより安心安全に運転することができるのです。

加速がなめらか

アクセルを踏んだ後の加速スピードへの反応が良く、もちろんエンジン音もそれほどうるさくなりません。

高速道路での走行といった急加速が必要な場面でもアクセルに素早く反応し、身体に衝撃のないなめらかな加速をしてくれます。

ずっしりとした安定性

車体の安定性も向上しているため、ちょっとした段差や道路の継ぎ接ぎ部分の上を走っても全く問題ありません。揺れを吸収する安定性能がここで遺憾なく発揮されています。

また、車体全体が水平に保たれるように設計されているため、後部座席の方でも運転席同様に快適に乗車できるようになっています。

シートが座りやすく、疲れにくい

カローラスポーツという名前の通り、座席は通常の車とは若干異なる「スポーティシート」と呼ばれる仕様です。

スポーティシートは一般のシートより薄く作られているにも関わらず、しっかりと身体を包み込むホールド感や弾力性に優れています。

また、スポーティシートは若干硬めの感触が特徴的ですが、身体の重さに応えるようにしっかりと衝撃を吸収してくれるため、長時間の運転でも快適に過ごすことができます。

後部座席も同様のシートになっているため、同乗者の快適性も確保されています。

悪い点

続いては悪い点のご紹介です。良い点で挙げられた内容が、別の方にとっては悪い点として挙げられている印象がありました。

乗り心地が合わない方もいる

一般道での乗り心地は申し分ない一方で、砂利道や凸凹道などの路面状況が悪い道では車体は大きく揺れを感じてしまうことがあるようです。

これは、通常の走りがスムーズで良い分、悪路に入った途端に生じる揺れとのギャップに驚いてしまう方も少なくないということでしょう。

しかし、タイヤの素材を変えたり、空気圧を調整したり、また先にお伝えしたAVSといった機能を付けることで揺れの衝撃を緩和させることは可能です。

また、カローラスポーツの座席シートは先述通り、スポーツタイプのやや硬めの座り心地をしています。

その硬さに慣れていない方は硬すぎると感じてしまうようです。座り心地は完全に好みが分かれるため、やはり実際に試乗してみるのが確実です。

しかし、シート自体品質の高いものになっているため、慣れてくるとむしろこのやや硬めのシートの方が良いと感じる方も少なくありません。

タイヤによって走りに違いを感じる場合もある

さらにカローラスポーツはグレードによって装着タイヤのサイズや素材が異なるため、その違いによって安定感に違いを感じる方もいます。

グレード別タイヤサイズ

グレード G”X” G G”Z”
タイヤサイズ 195/65R15 205/55R16 225/40R18

タイヤは基本的にインチが大きい方がより路面に接触する面積が広くなるため、走行が安定するといわれています。

一方で、サイズが大きくなるにつれて小回りしにくくなるため、操作性が劣る可能性も生じてくるとともに、摩擦が増えるという点で燃費にも影響してきます。

若干のサイズや素材の違いですが、それを敏感に感じ取る方には気になる要素の一つとなってしまっています。

素材に関しては後から買い替えることで好みのものを購入することも可能ですが、サイズは変更できませんので予め確認が必要です。

可能であればまずはグレードごとに試乗してみて、その違いを確認して好みの方を選ぶのが良いでしょう。

また、乗り心地には関係ありませんが、カローラスポーツはグレードによってタイヤホイールのデザインも異なるため、細かなところにも注目してみてください。

パワー不足も感じる

どのような場所で運転するか、またどのような運転をしたいかなどによっても変わってきますが、中にはエンジンのパワーを物足りなく感じている方もいるようです。

山坂の多い所に住んでいる方や山越えをする機会が多い方にとっては重要な要素といえます。

カローラスポーツの乗り心地については先にお伝えしたように加速は滑らかで十分満足という方がいる一方で、もう少しパワーが欲しいという声もありました。

カローラスポーツという名前にもあるように、特にスポーツタイプに乗っていたような方にとっては、若干物足りなく感じるのかもしれません。

カローラスポーツは従来のカローラ車に比べるとかなり遊び心のある楽しい操作性を重視していますが、バランスを重視している部分が大きいところもその要因といえます。

後方が少し見にくい

乗車中は前後左右の視界が見やすい方が乗りやすいですが、後方がやや見えにくいとの感想も挙がりました。

車体が低めなことやCピラーが太めで後方側面と後方との境が死角になりやすい点がその要因といえます。また、座高が低めの女性では特にその傾向が高いことが見受けられます。

座席シートは高さや位置調整をすることで、見え方が変わることもあります。また、シートカバーなどを付けることでも印象は変わります。

どうしても後方が心配というかたはバックモニターや運転サポートシステムを上手く利用すると、安全性が高まるでしょう。

まとめ

今回はカローラスポーツの乗り心地についてご紹介してきました。さまざまな意見・感想がありましたが、まとめると以下のようになります。

まとめると、乗り心地の感じ方には個人差があることがわかります。悪い点についても工夫次第で改善する余地はあります。

また、乗り心地はその人のこれまでの乗車経験や好みに左右されやすいため、一概に合う合わないを判断するのは難しいです。

しかし、今回この記事をご覧になっていただいたことで、どのような点に注目するべきかはおわかりいただけたと思います。

これらのことを踏まえて、一度ぜひカローラスポーツの試乗に行かれてみてはいかがでしょうか?実際に体感しないとわからない気づきもたくさんあるはずです。皆さんが素敵な車と出会えることを願います。

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