ルーミーはトヨタが提供する、トールワゴン型のコンパクトカーです。
ミニバンとコンパクトカーの魅力を兼ね備えたルーミーはコンパクトながらも広い車内空間を持ち、高級感あふれる見た目が人気です。
2016年9月11日に発売されたルーミーですが、2022年にマイナーチェンジされてからフルモデルチェンジなどの大きな変化がなく、2023年あたりにはフルモデルチェンジが予想されていました。
2023年4月の最新情報によると、ルーミーのフルモデルチェンジは2023年11月に発売予定でしたが、2023年5月に発表されたダイハツの衝突試験での不正行為の判明により、フルモデルチェンジの時期がズレる可能性が高くなりました。
今回はフルモデルチェンジが遅れる原因となったダイハツの不正問題に言及しつつ、フルモデルチェンジ後のルーミーの価格予測や追加される機能、納車時期などを紹介します。
ダイハツの不正問題がトヨタのルーミーになぜ影響があるか、生産に関するトヨタとダイハツの関係性についても見ていきましょう。
また、現行型のルーミーのスペックについても紹介するため、ルーミーの購入に悩んでる人はぜひ参考にしてみてください。
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目次
ルーミーのフルモデルチェンジは2024年以降?|ダイハツの不正問題により遅延が予想
2016年9月11日にルーミーが発売され、2020年9月にマイナーチェンジが行われました。
他の車種のフルモデルチェンジのタイミングを見ても、2023年あたりにはフルモデルチェンジが実施されてもおかしくないと考えられていました。
しかし、2023年5月にダイハツがSUVのロッキーとライズのハイブリッド車に関する衝突試験の認証手続きに不正があったことを発表。
この不正問題により、ダイハツの生産する車両に関する安全性が疑われる事態となりました。
ダイハツの衝突試験での不正行為とは?事件の詳細や影響を解説
ここからは2023年5月に起こった、ダイハツの衝突試験での不正行為について詳しく説明します。
事件の経緯は下記のとおりです。
日時 | 概要 |
2023年4月28日 | 海外向け車両の側面衝突試験(UN-R95)の認証申請において不正行為があったことを公表 |
2023年5月11日 | ダイハツ・ロッキーおよびトヨタ・ライズのHEV車のポール側面衝突試験(UN-R135)に関する認証手続きに不正がある事が判明 |
2023年5月11日 | ダイハツ・ロッキーおよびトヨタ・ライズのHEV車の販売・出荷を停止することを発表(トヨタ・ダイハツ) |
引用:[ダイハツ・ロッキーおよびトヨタ・ライズのHEV車の認証申請における不正行為について]
2023年4月28日の発表では、不正行為の対象が海外向け車両だけでしたが、その後ダイハツが行なった認証業務の社内総点検の中で、ダイハツ・ロッキーとトヨタ・ライズのHEV車の認証手続きに関する不正が判明したそうです。
2023年8月時点で、不正が判明しているのは海外向け車両とダイハツ・ロッキー、トヨタ・ライズのみですが、ダイハツは第三者委員会による事案の全容解明および真因分析を続けると発表しています。
すべてのモデルを調査し直すとの情報は入っていませんが、ダイハツの不正行為の調査や対応により、もともと予定されていたフルモデルチェンジのスケジュールがずれ込むかもしれません。
ダイハツの問題がルーミーに関係しているのはなぜ?
ダイハツの不正問題がルーミーのフルモデルチェンジに関係しているのはなぜなのでしょうか?
なぜなら、トヨタが販売しているルーミーは、ダイハツでが開発・生産しているため。
ダイハツが生産した車を「OEM供給」という形でトヨタに提供しています。
OEMは「Original Equipment Manufacturer」の略で、「相手先ブランド製造」と訳されることが多いです。
つまりルーミーがダイハツのOEM供給をしているということは、ダイハツが開発・生産した車をトヨタで販売しているということ。
トヨタではルーミーという名前で販売されていますが、ルーミーと同じくOEM供給されている車は他にもあります。
- ダイハツからOEM供給されている車
- ダイハツ=トール
トヨタ=ルーミー
トヨタ=タンク
スバル=ジャスティ
ダイハツの不正問題がルーミーに関係する理由は、ルーミーの製造元がダイハツだからです。
ダイハツの不正問題によっては、フルモデルチェンジの時期がずれ込む可能性があるため、今後の情報にも敏感になっておくと良いでしょう。
ルーミーのフルモデルチェンジでは何が変わる?|価格予想や納車目安を紹介
ここからはフルモデルチェンジによって生まれ変わる、ルーミーのスペックを予想していきます。
- ルーミーのフルモデルチェンジ予想
-
- 新型ルーミーの価格予想
- 新型ルーミーの基本スペック予想
- 新型ルーミーの納車時期の目安
それぞれ詳しく見ていきましょう。
フルモデルチェンジ後のルーミーの価格予想|現行型よりも50万円程度の値上がり
フルモデルチェンジ後のルーミーの価格の予想は以下のとおりです。
ルーミー | 200万円~220万円 |
ルーミーハイブリッド | 230万円~260万円 |
グレードやカスタムによって価格の幅が出ることが予想されます。
現在発売されているルーミーの価格帯が150万円〜200万円です。
フルモデルチェンジ後のルーミーは半導体などの自動車部品の物価の上昇が影響し、多少の値上がりが予想されるでしょう。
フルモデルチェンジ後のルーミーの基本スペック|エンジンや装備が進化する
フルモデルチェンジ後のルーミーのサイズや燃費量などの基本スペックの予想を下記にまとめました。
ルーミーハイブリッド | ルーミー | |
全長 | 3,700〜3,705mm | |
全幅 | 1,670mm | |
全高 | 1,735mm | |
ホイールベース | 2,490mm | |
燃費消費量(WLCTモード) | 27.0km/L(2WD) | 16.8km/L(2WD) |
エンジン | 1.2L 直列3気筒 直噴エンジン+モーター | 1.0L 直3気筒ターボエンジン |
最高出力(馬力) | 60kW(82ps)/5,600rpm | 72kW(98ps)/6,000rpm |
現行型のルーミーとフルモデルチェンジ後のルーミーとの違いはエンジンや装備です。
そのため、外観のサイズは現行型と同じままであると考えられます。
納車時期の目安|基本的に5〜6ヶ月程度
新しいルーミーが発売されると、多くの購入者が出ることが予想されます。
そのため、購入のタイミングによれば納車時期が遅くなるかもしれません。
フルモデルチェンジ後のルーミーの納車時期目安は5〜6ヶ月程度です。
メーカーの納期ガイドを見ると現行型のルーミーの納車時期は3、4ヶ月程度と記載されています。
新型であれば、注文数によっては通常の納車時期よりもやや遅れが出ると考えられるでしょう。
また5〜6ヶ月程度というのはカスタムなしの注文の場合です。
グレードの変更やカスタムを追加すれば納期がさらに伸びる可能性があることを認識しておきましょう。
フルモデルチェンジ後のルーミー&ハイブリッドの改良ポイント5選
ここからは、フルモデルチェンジ後のルーミーに掲載予定の新機能について紹介します。
今回紹介するのは下記の5つです。
- フルモデルチェンジ後のルーミー&ハイブリッドの改良ポイント
-
- 9インチスマホ連動ディスプレイオーディオ
- 電動パーキングブレーキとブレーキホールド機能
- 先進技術「次世代スマートアシスト」
- e-SMART HYBRID
- スマートペダル(S-PDL)
それぞれ詳しく説明します。
1.9インチスマホ連動ディスプレイオーディオ|スマホと連動してアプリの操作が可能
9インチスマホ連動ディスプレイオーディオとは、スマートフォンと連携して地図アプリを利用できるディスプレオーディオです。
スマートフォンの地図アプリを車に表示できるため、常に最新の地図を見ることが可能で、OK GoogleやSiriの音声認識機能にも対応しています。
もちろんテレビやラジオも利用でき、SpotifyやAmazon musicも車のオーディオに連携して聞くことが可能です。
9インチという大画面にもかかわらず、通常のカーナビよりも低価格で購入できる点も魅力のひとつです。
2.電動パーキングブレーキとブレーキホールド機能|運転時のブレーキ操作の負担を軽減
電動パーキングブレーキとは、ボタン式のパーキングブレーキのこと。
サイドブレーキやペダル式パーキングブレーキと比べ、少ない力でパーキング操作を行えます。
一方でブレーキホールド機能とは、信号待ちで停車している時や渋滞時にブレーキペダルを踏み停車後にブレーキペダルを離してもブレーキが効いた状態を保てる装置です。
アクセルペダルを踏み込めば自動で解除されるため、信号や渋滞などで停止時間が長い時の足の負担を軽減できます。
どちらの機能も、運転に関する負担を軽減しどの年代の人も安全に運転ができるように配慮された機能といえるでしょう。
3.先進技術「次世代スマートアシスト」|運転における安全性能が向上
フルモデルチェンジ後のルーミーには次世代スマートアシストが搭載されることが予想されます。
スマートアシストは2012年12月にムーヴに搭載されたのが始まりで、今までに登場しているのはスマートアシスト、スマートアシストⅡ、スマートアシストⅢの3種類です。
次世代アシストは今までのスマートアシスト機能に、さらに進化した誤発信抑制機能や標識認識機能、操舵制御機能などが加わっています。
次世代スマートアシストの装備は以下のとおり。
- 次世代スマートアシスト
-
- 衝突警報機能/衝突回避支援ブレーキ機能
- 誤発進抑制前方/後方
- 車線逸脱警報機能
- ハイビームアシスト
- 先行車発進告知機能
- レーンキープコントロール
- 全車速追従機能付ACC
- スマートパノラマパーキング
- 標識認識機能
運転操作をサポートする機能が加わり、さらに安全性能が高まっています。
ルーミーには、全グレードに標準装備されている点も嬉しいポイントです。
4.e-SMART HYBRID|100%モーターで発電した電気を利用して走行する
フルモデルチェンジ後のルーミーハイブリッドではe-SMART HYBRIDが採用されると予想。
e-SMART HYBRIDとは、ガソリンエンジンを使って発電した電気で走行するシステムです。
フルモデルチェンジ後のルーミーハイブリッドはe-SMART HYBRIDの中でもシリーズ方式を搭載するため、100%モーターで発電した電気を利用して走行します。
電気自動車と同じ性能の走りを実現するため、走行音が静かでかつ燃費の良いハイブリッドカーとして活躍が期待されています。
5.スマートペダル(S-PDL)|アクセル操作のみで車速をコントロールできる
スマートペダルとは、アクセルペダルの踏み加減を調整で、車速をコントロールできる機能のこと。
ブレーキペダルを踏まなくてもスピードを調整できるようになるため、足の疲れの軽減やペダルの踏み間違いの事故を減らす役割も果たします。
スマートペダルはオフにすることも可能なため、利用者次第で使いこなせます。
中古車をさらにおトクに買うならモビリコ!
- モビリコは中間業者を通さない個人売買のため、中間コストは大幅削減、消費税がかかりません。なので、買う人は安く買えて、売る人は高く売れます。
- 面倒な作業が多くなりがちな車の個人売買ですが、面倒な作業はすべてディーラーにお任せできます。
【グレード別】現行型ルーミーの基本スペック5つを紹介
ここからは、現在発売されているルーミーの基本情報について紹介します。
現在のスペックを知った上で新型を比較すれば、より魅力が伝わるでしょう。
ここで紹介するのは下記の5つです。
- 基本スペック
-
- 価格
- サイズ
- エクステリアの特徴
- インテリアの特徴
- カラーバリエーション
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.価格|グレード別に156万〜210万円まで幅広い価格
現行型ルーミーのグレード別価格は以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | 価格(税込) |
X | 2WD | 1,566,500円 |
4WD | 1,743,500円 | |
G | 2WD | 1,753,500円 |
4WD | 1,929,500円 | |
G-T | 2WD | 1,874,500円 |
カスタムG | 2WD | 1,924,000円 |
4WD | 2,100,000円 | |
カスタムG-T | 2WD | 2,056,000円 |
現行型の価格はグレードによって156万〜210万円まであります。
カスタムをつけることでさらに金額が上がるため、オプションで追加できる機能も確認しておきましょう。
2.サイズ|どのグレードもサイズはほとんど同じ
現行型ルーミーのサイズは以下のとおり。
グレード | 全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース |
X/G/G-T | 3,700mm | 1,670mm | 1,735mm | 2,490mm |
カスタムG/カスタムG-T | 3,705mm |
カスタムグレードと標準グレードの違いはタイヤのサイズです。
そのため見た目のサイズにはほとんど違いはないといえるでしょう。
3.エクステリアの特徴|カスタムグレードのエクステリアは高級重視
カスタムグレードと標準グレードの間には、エクステリアに関する大きな違いがあります。
カスタムグレードに搭載されるエクステリアは以下のとおりです。
- カスタムグレードのエクステリア
-
- メッキ調のフロントグリル
- メッキフロントフードガーニッシュ
- メッキバックドアガーニッシュ
メッキを使った高級感あふれる装備は、標準型とは違う上級グレードを演出しています。
見た目で差をつけたい人は、カスタムGやカスタムG-Tを検討してみてください。
4.インテリアの特徴|パワースライドドアのレベルや装備数が違う
グレード別のインテリアで差がつくのは、パワースライドドアです。
基本グレードのXではパワースライドドアが助手席側にしかついていませんが、それ以降のグレードであれば、両側にパワースライドドアが搭載されます。
さらにX以上のグレードには両側ウェルカムパワースライドドアといって、近づくだけで自動的にスライドドアが開く装備もついています。
家族で利用する場合であれば、ドアの開閉が誰でも楽にできる仕組みは嬉しいポイントです。
5.カラーバリエーション|オプション価格は最大で77,000円
ルーミーは、ボディーカラーをワントーンと2トーンから選べ、2トーンの場合は、車の上半身と下半身でカラーが分かれます。
ワントーンと2トーンそれぞれの色の種類とオプション価格は以下のとおりです。
ボディカラー | オプション価格 | |
ワントーン | レーザーブルークリスタルシャイン | 33,000円 |
ターコイズブルーマイカメタリック | – | |
クールバイオレットクリスタルシャイン | 33,000円 | |
プラムブラウンクリスタルマイカ | 33,000円 | |
ファイアークォーツレッドメタリック | – | |
ブライトシルバーメタリック | – | |
パールホワイトIII | 33,000円 | |
ブラックマイカメタリック | – | |
2トーン | ブラックマイカメタリック×ファイアークォーツレッドメタリック | 55,000円 |
ブラックマイカメタリック×パールホワイトIII | 77,000円 |
ボディカラーを2トーンにするにはオプション価格が発生します。
ただ2トーンは色が引き締まり、個性を出せるためオプション追加する人が多いです。
一度ワントーンと2トーンのモデルを見比べてみて、自分がどちらが気にいるかを確かめてみると良いでしょう。
ルーミーの中古車価格|流通量が高いためリセールバリューは普通
ここからはルーミーの中古車価格を見ていきましょう。
中古車サイトのデータを参考に、ルーミーの中古車平均価格や価格帯をまとめました。
中古車サイト | 中古車平均価格 | 価格帯 |
カーセンサー | 140.0万円 | 40~274万円 |
グーネット | 139.4万円 | 39.8~248.8万円 |
ルーミーの新車価格と比較すると、ガソリン車のエントリーグレードXの価格が1,566,500円であるのに対し、中古車平均価格は20万円ほど低くなっています。
ルーミーのリセールバリューはそれほど高いとはいえません。
なぜならルーミーが販売されたのは2016年で、中古車市場にはすでに多くの中古車ルーミーが出回っているため。
一番高いグレードである「1.0 カスタム G 4W」であればリセールバリューが約60%強で、ベースモデルの「X」であれば50%以下のリセールバリューになります。
カスタムとしてモデリスタやTRDのエアロキットを装備していれば、リセールバリューが高くなることも。
車の売却を検討する場合は、複数の店舗から見積もり査定を依頼し、できるだけ高い査定金額の場所で契約するのがおすすめです。
ルーミーをできるだけ高く売りたい人はモビリコへ
ルーミーをできるだけ高く売りたい人はモビリコへ相談しましょう。
モビリコは、トヨタの正規ディーラーである「ウエインズトヨタ神奈川」が運営する車の個人売買サービスです。
車の個人売買サービスということは、車を売る際の消費税がかからなくなり、その分車の値段を上げることが可能です。
個人売買サービスでは、利用者同士のトラブルを不安に思う人もいますが、モビリコでは徹底したサポートと信頼できる車だけを掲載する体制が整っています。
まずは相談だけでもかまいません。
モビリコのサイトに掲載されている車を見てみてください。
まとめ
今回はルーミーのフルモデルチェンジに関する2023年8月時点の最新情報として、車体価格や追加機能の詳細、納期について紹介しました。
2023年4月から5月にかけて起こった、ダイハツの不正事件によって、ルーミーのフルモデルチェンジの時期は遅れる可能性があります。
現行型と比べて複数の新しい機能が装備されているため、走行性能の向上や運転中の負担の軽減が期待されます。
現行型のルーミーの基本スペックの紹介もしているため、新型と現行型のどちらを購入するか迷っている人は参考にしてください。
またルーミーのフルモデルチェンジに際して現行型のルーミーの乗り換えを検討している人は、複数の買取店で査定金額を比較し、損のない買取を進めましょう。
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- モビリコは中間業者を通さない個人売買のため、中間コストは大幅削減、消費税がかかりません。なので、買う人は安く買えて、売る人は高く売れます。
- 面倒な作業が多くなりがちな車の個人売買ですが、面倒な作業はすべてディーラーにお任せできます。