トヨタのルーミーは、2016年11月にトヨタ自動車から発売された、トールワゴン型のコンパクトカーです。
軽自動車のようなコンパクトな見た目を持ちつつ、普通車としてパワフルなエンジンと頑丈なボディを持ったルーミーは、市街地での運転が多いユーザーから高い人気を誇っています。
今回は、ルーミーのモデルチェンジに関する最新情報や、今までのモデルチェンジの歴史、現行型のルーミーの新車価格や中古車価格を解説します。
ルーミーの購入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
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目次
ルーミーのモデルチェンジは2024年中盤?変更点や価格を予想
ルーミーは2024年ごろにフルモデルチェンジが予想されています。
当初の予想では2024年前半にはフルモデルチェンジされるといわれていましたが、ダイハツの試験不正問題が原因で、2024年中盤までずれ込む可能性も示唆されています。
2024年のモデルチェンジが予想される理由や、ずれ込んだ原因、モデルチェンジによる変更点の予想を見ていきましょう。
- 2024年のルーミーのモデルチェンジ
-
- ルーミーのモデルチェンジの歴史を解説
- 2024年中盤にルーミーのマイナーチェンジが実施される予定
- ダイハツの試験不正問題が鍵
- ルーミーのモデルチェンジによる変更点を予想
それぞれ詳しく解説します。
ルーミーのモデルチェンジの歴史を解説
ルーミーのモデルチェンジの歴史を以下にまとめました。
年 | 月 | 内容 |
2016年 | 11月9日 | ルーミーの販売開始 |
2018年 | 11月1日 | 一部改良
スマートアシストIIIを標準装備 コーナーセンサー(前後方のセンサーで障害物を検知して警告音で知らせる機能)を標準装備 特別仕様車「G コージーエディション」を追加 |
2020年 | 9月15日 | 一部改良
予防安全機能スマートアシストを全車標準装備 衝突回避支援ブレーキ機能の検知対象に、二輪車と夜間の歩行者を追加 シート形状・シート表皮・フロントフェイスのデザイン変更 |
引用:[トヨタ自動車]
発売から8年ほど経った現在まで、ルーミーはフルモデルチェンジが実施されていません。
マイナーチェンジを経て見た目の変化や安全機能が充実していることから、フルモデルチェンジでは、エンジンなどの走行性能の向上が期待されています。
2024年中盤にルーミーのマイナーチェンジが実施される予定
ルーミーのフルモデルチェンジは、2024年中盤から冬にかけて実施される予定です。
トヨタ自動車からは、正式な発表がされていないため、発表まで情報を待つ必要があるでしょう。
ただ、ルーミーのフルモデルチェンジはダイハツとのOEMの関係で時期がずれ込む可能性も。
なぜダイハツとトヨタがルーミーの生産に影響するかについては、次で解説します。
ダイハツの試験不正問題が鍵
ルーミーは、ダイハツで販売されていたトールのOEM車です。
OEM車とは、「Original Equipment Manufacturer」という英語の頭文字を示し、他社が開発製造した車種に自社のエンブレムやブランド名を装着して販売している車のことです。
つまり、トヨタのルーミーとダイハツのトールはエンブレムがトヨタとダイハツなだけで基本的な構造は同じということ。
ルーミーはOEM車としてダイハツで開発されていることから、フルモデルチェンジの際もダイハツの力が必要になってきます。
ここで問題になってくるのが、ダイハツ工業による認証申請における追加不正行為問題です。
ダイハツは、2023年4月のドアトリム不正・5月のポール側面衝突試験不正など、試験項目に不正があることが判明しました。
不正が発覚した製品の中には、トヨタが販売している22車種・1エンジンが含まれていたため、トヨタも該当する商品の販売を停止しています。
引用:[ダイハツ工業による認証申請における追加不正行為の判明ならびにトヨタ販売車両の出荷停止と今後の対応について]
ダイハツ内では、不正行為問題の調査や改善に力を入れているため、フルモデルチェンジなどの進捗が遅れる可能性があります。
ルーミーのフルモデルチェンジも、ダイハツの問題の進展によって左右されるかもしれません。
ルーミーのモデルチェンジによる変更点を予想
ルーミーのモデルチェンジによる主な変更点は以下の3点が予想されています。
- 「eスマートハイブリッド」の採用
- 大型ラジエターグリルを採用
- ブラインドスポットモニター・パノラミックビューモニターなどの安全機能を装備
走行、外装、安全機能と全ての要素が改良されるでしょう。
特にeスマートハイブリッドの採用により、ハイブリッドモデルの燃費性能はWLTCモードで28.0km/Lほどになるとも予想されています。
コンパクトカーながらも、ミニバンやセダンなどに劣らない快適性と走行性能の高さを実現できるでしょう。
ルーミーのハイブリッドモデルは登場するの?ダイハツの不正問題のその後
2024年4月9日現在、ルーミーのハイブリッドモデルに関するトヨタ自動車からの正式な情報は届いていません。
ただ、ハイブリッドモデルの停止の要因になった、ダイハツの認証不正問題は新たな動きを起こしています。
トヨタ自動車によると、2024年5月1日付で海外事業におけるトヨタ自動車とダイハツ工業の体制を見直すことを発表しています。
見直す体制の内容は以下のとおりです。
-
製品企画機能は、トヨタ・ダイハツにまたがる「新興国小型車カンパニー」からトヨタの「Toyota Compact Car Company」へ変更。Toyota Compact Car Companyからダイハツへの委託とすることで、トヨタが開発から認証までの責任を持つ体制に変更
-
トヨタブランドの事業・商品企画機能をトヨタの事業・販売ビジネスユニットへ移管
-
リソーセス管理・適正化など上記以外の委託に関わる部分もトヨタへのレポートラインに変更し、トヨタと連携を強化
体制を見直すことで、今後の切り替えモデルから順次委託体制を変更していくとのこと。
委託体制が改善されることで、2024年4月現在生産や受注が止まっているルーミーを含めた該当車種も生産が開始されることが期待できます。
生産がスタートして、販売も継続されれば、フルモデルチェンジや新モデルの追加なども進むでしょう。
トヨタ自動車のこれからの動向に注意していきましょう。
ニュースの内容を詳しく知りたい人はこちらのURLをクリックしてください。
ニュース記事:https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/40627106.html
ルーミーの基本スペックを一覧で紹介
ここからは、2024年4月最新のルーミーの基本スペックや燃費性能を紹介します。
ルーミーの購入を検討している人は、グレードごとの違いを比較してみてください。
ルーミーの基本スペック
ルーミーの燃費性能
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ルーミーの基本スペック
ルーミーのボディサイズや乗車定員などの情報を表にまとめました。
カスタムG-T | カスタムG | G-T | G | X | |
乗車定員(人) | 5 | ||||
全長(mm) | 3,705 | 3,700 | |||
全幅(mm) | 1,670 | ||||
全高(mm) | 1,735 | ||||
室内長(mm) | 2,180 | ||||
室内幅(mm) | 1,480 | ||||
室内高(mm) | 1,355 | ||||
最小回転半径(m) | 4.7 | 4.6 | |||
トレッド(フロント)(mm) | 1,455 | 1,465 | |||
トレッド(リヤ)(mm) | 1,465 | 1,475 [1,445] | 1,475 | 1,475 [1,445] |
※[ ]は4WDの数値
引用:[ルーミー|トヨタ自動車]
グレードによってボディサイズの差はほとんどありません。
あえていうとすれば、カスタムG-Tのみ、エクステリアなどの関係でややボディが大きくなっている箇所があるため、確認してみてください。
ボディサイズなどでの比較よりも、エクステリアやインテリアデザインの違いや燃費性能でグレードを比較するのがおすすめです。
ルーミーの燃費性能
ここではルーミーのグレード別の燃費性能をまとめました。
グレードによって燃費性能が異なるため、車を購入した後の維持費を抑えたい人は比較の要素として利用してください。
カスタムG-T | カスタムG | G-T | G | X | |
WLTCモード(km/L) | 16.8 | 18.4 [16.8] | 16.8 | 18.4 [16.8] | |
市街地モード(km/L) | 12.7 | 15.5 [13.9] | 12.7 | 15.5 [13.9] | |
郊外モード(km/L) | 18.4 | 19.7 [17.9] | 18.4 | 19.7 [17.9] | |
高速道路モード(km/L) | 18.3 | 19.2 [17.7] | 18.3 | 19.2 [17.7] |
※[ ]は4WDの数値
引用:[ルーミー|トヨタ自動車]
燃費性能の数値を比較すると、カスタムGやG・Xグレードの燃費性能の方がカスタムG-TやG-Tよりも高いことがわかります。
見た目のかっこよさと走行性能、購入後の維持費などのバランスを踏まえて、自分に合った1台を選んでください。
2020年のマイナーチェンジによる5つの変更点を解説
現行型のルーミーは、2020年にマイナーチェンジが実施されました。
マイナーチェンジによる変更点は以下の5つです。
- 姉妹車「タンク」がルーミーに統合
- 電動パーキングブレーキの採用
- トヨタの予防安全機能「スマートアシスト」が改良
- エクステリアの変更でスポーティーな顔つきに変化
- 運転・積み込みの快適性が向上
ルーミーの姉妹車には、トヨタのタンク、ダイハツのダイハツのトールの2種類がありました。
しかし、2020年のマイナーチェンジに伴って、ルーミーの姉妹車が生産終了。
マイナーチェンジ以降はルーミーのみの生産に変更されています。
タンクやトールに乗っている人で、新型に乗りたいという人は、ルーミーの購入を検討する必要があるでしょう。
さらに機能面では、電動パーキングブレーキの追加やスマートアシストの改良、タッチ&ゴーロック機能の追加など、運転や乗り降りを楽にする機能が充実しています。
外装面も、フロントバンパーとフロントグリル、ライトが変更。
マイナーチェンジ前と比べてシュッとした高級感ある見た目に変化しています。
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ルーミーの新車価格を解説
現行型のルーミーの新車価格は以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | 価格(税込) |
X | 2WD | 1,566,500円 |
4WD | 1,743,500円 | |
G | 2WD | 1,753,500円 |
4WD | 1,929,500円 | |
G-T | 2WD | 1,874,500円 |
カスタムG | 2WD | 1,924,000円 |
4WD | 2,100,000円 | |
カスタムG-T | 2WD | 2,056,000円 |
引用:[トヨタ自動車]
ルーミーの新車価格は、安いグレードで156万円、高いグレードで200万円と差があります。
予算にあまり制限がない人で、基本的な装備を揃えたものが欲しい人は、中間グレードのGがおすすめです。
また、通常モデルの見た目よりも、さらに高級感のある見た目を求める人は、カスタムGやカスタムG-Tが向いているでしょう。
予算と相談しつつ、自分に合ったグレードを見つけてみてください。
ルーミーの中古車価格を比較
ここではルーミーの中古車価格を比較します。
カーセンサーやグーネットなどの中古車販売サイトに掲載してある、中古車平均価格と中古車価格帯をまとめました。
中古車平均価格 | 中古車価格帯 | |
グーネット | 138.5万円 | 43.9~263万円 |
カーセンサー | 138.8万円 | 39.9~274万円 |
引用:[グーネット],[カーセンサー](2024年1月16日時点)
データを見てわかるように、ルーミーの中古車平均価格は138万円です。
価格帯は40〜270万円ほどの幅があるため、年式や走行距離によって自分の予算にあったルーミーを見つけられるでしょう。
まとめ
今回はルーミーのモデルチェンジについて、2024年中盤に実施が予想されているフルモデルチェンジの情報や、2020年に実施されたマイネーチェンジの内容、ルーミーをお得に買うための方法を解説しました。
ルーミーはトヨタの車の中でも人気が高く、新車・中古車とも人気があります。
軽自動車で人気のスーパーハイトワゴンの要素を踏まえつつ、頑丈でパワフルな普通車ということで、コンパクトで乗り心地の良い車を求めている人におすすめです。
2024年中盤には、フルモデルチェンジが予想されているルーミーですが、登場まで待てないという人は、現行型を手にいれるのも方法の一つです。
中古車であれば、予算が足りない人でも探し方次第で状態の良いルーミーを見つけられるでしょう。
できるだけ費用を抑えて、状態の良い車を手に入れたい人におすすめなのは、車の個人売買サービス「モビリコ」です。
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面倒な手続きはディーラーのサポート付きで対応できるため、初めての人でもスムーズに売買手続きができるでしょう。
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