2022年に8年ぶりとなるフルモデルチェンジを果たしたトヨタ・ノア。

都会的に進化した見た目や、車内空間の広さで幅広い層からの人気を集めていますが、車選びの際には「乗り心地を重視したい」という方も多いのではないでしょうか。

そんな方に向けて、本記事では新しくなったノアの乗り心地を徹底解説します。

より静かに快適に!乗り心地も進化したトヨタ・ノア

ノアのようなミニバンは広い車内空間を確保するため、背が高くデザインされています。そのため走行中には風の影響を受けやすく、横揺れや風切り音が気になるというイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。

新型ノアでは、そんなミニバン特有の気になる乗り心地を改善するために、様々な最新技術を採用。静かで、快適で、爽快な走りを実現しています。

ノアの乗り心地が良い理由

ノアの乗り心地の良さには、どんな理由があるのでしょうか。ここからは、ノアに採用された技術とあわせて具体的な乗り心地をご紹介します。

TNGAの採用

TNGAとは、Toyota New Global Architecture(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)の頭文字を取った略称で、車を骨格から変えることで「もっといいクルマづくり」をするという設計・開発方針です。

TNGAは、人材育成から商品開発まで、車の開発にまつわる全てのことに関係した戦略で、2015年に発売された4代目プリウスに初めて採用。

これまでCH-Rやカムリ、カローラなど、様々なトヨタ車に採用されたこの技術は、2022年のフルモデルチェンジを機にノアにも取り入れられました。

この戦略の採用により、新型ノアは、走り・デザイン・燃費・安全性といった車の全ての性能を徹底的に追求した一台となっているのです。

高剛性ボディの採用


ノアでは、骨格結合部の強化やスポット溶接を採用した、剛性の高いボディを採用しています。

「車の乗り心地」と聞くと、タイヤやサスペンション、シートの厚さなどが影響するというイメージを持つ方も多いかもしれませんが、実は、乗り心地に大きく関係しているのが、ボディの強さなのです。

車は走行中、路面から衝撃を受け続けます。衝撃はタイヤから車に伝わり、ある程度はサスペンションで吸収されますが、サスペンションで逃がし切れなかった衝撃はボディに伝わります。

この時、ボディ剛性が低いと車内にまで振動が伝わりますが、ボディ剛性が強い車では外へ衝撃を逃がすため、不快な揺れを軽減することができるのです。

また、剛性の高いボディは地面から伝わる揺れが車内に伝わりにくいだけでなく、走行時の安定性にも関わります。

高剛性ボディを採用したノアならば、揺れが大きくなりやすい高速走行時も、カーブが多い山道も、快適な走行を楽しむことができるでしょう。

剛性が高いとはどういう状態?
剛性とは、ボディが外側から力を受けた際に、どれだけ変形に強いかを表しています。

剛性が高い車ほど、カーブやブレーキによる衝撃に影響されにくくなるため、安定感のある走りを楽しむことができます。

乗り心地を追求したサスペンション

新型ノアでは、車内スペースを確保しながら、ミニバンで気になりやすい走行時の振動や揺れを軽減させるため、フロントにはマクファーソンストラット式、リヤにはトーションビーム式と前後で異なるサスペンションを採用しています。

このうちフロントのマクファーソンストラット式は、左右が独立して伸び縮みする独立懸架のサスペンションで、路面に対する追従性が優れているという特徴があります。

さらに後述する車軸懸架のサスペンションと比べ、バネ下の重量を軽くすることができるため、平面走行時も機敏で安定した走りを楽しむことができるでしょう。

また、部品点数が少なくシンプルな構造のため、限られたスペースに設置することができるというメリットもあり、広々とした車内空間の確保にも貢献しています。

一方、リアに採用されたトーションビーム式は、左右の車輪が車軸でつながっている「車軸懸架式」のサスペンションです。

このサスペンションは、シンプルな構造と頑丈さが特徴で、悪路走破性にも優れています。

フロントには、安定性やタイヤの接地性に優れた「マクファーソンストラット式」、リヤには強度・耐久性・悪路走破性に優れた「トーションビーム式」を採用することで、それぞれの特性を最大限に生かした乗り心地を実現しているのです。

高い静粛性


新型ノアは、フロア回り、ドアトリム、天井など広い範囲で防音材を採用。さらに外の音が車内に侵入する原因のひとつである骨格の隙間や断面に発泡剤を埋め込むことで、静かな車内空間を実現しています。

また、ハイブリッドモデルでは、ウインドシールドガラスに遮音性の高いガラスを採用。高速域で気になる風切り音も軽減しています。

ドライブ中には、ロードノイズやエンジン音、風切り音が車内に響いてしまうことがありますが、静かさを追求したノアなら、より快適にドライブを楽しむことができるでしょう。

家族や友人と会話を楽しみながらのお出かけにもピッタリです。

こだわり抜かれたエンジン


快適で爽快な走りに欠かせないエンジン。

ノアでは、ハイブリッドモデルとガソリンモデルが用意されており、それぞれ低燃費と走行性に優れた異なるエンジンを搭載しています。

ここからは、車の心臓とも言えるエンジンの特徴から、ノアの乗り心地をご紹介します。

スムーズな走り出しのハイブリッドモデル

新型ノアのハイブリッドモデルでは、電動モジュールを刷新したトヨタ初となる1.8Lハイブリッドシステムを搭載。

ハイブリッド車特有のシームレスな加速はそのままに、軽快な走り出しとレスポンスの良い駆動力を実現しています。

また、エンジンには、1.8L 2ZR-FEXを採用。高効率の排気循環システムをはじめとするアイテムの採用で、最大熱効率40%を実現し、低燃費に貢献しています。

さらに、トヨタで初めて採用されたハイブリッドシステムとの協調を高めることで、エンジン回転上昇フィールを向上。進化したノアハイブリッドなら、低速域から高速域までストレスのない加速を体感することができるでしょう。

ハイブリッドモデルとガソリンモデルの両方が用意されている車種は、ハイブリッドモデルの方が重量が重くなるため、加速のもたつきや重さを感じることがありましたが、新型ノアでは最新技術の採用で軽量化・高効率化に成功。

ハイブリッドモデルでもストレスのない走行が可能となりますので、低燃費も走り心地も譲れないという方におすすめです。

最大熱効率とは?
最大熱効率とは、燃料が生み出すエネルギーのうち、出力として取り出せる割合のことを指します。乗用車では、30%程度が一般的とされており、この割合が高いほど、効率よくエネルギーを使うことができるのです。
爽快な加速を味わえるガソリンモデル

一方、ノアのガソリンモデルには、ガソリン車ならではの力強い動力性能と優れた燃費性能を持つ2.0L直列4気筒エンジンを採用しています。

このエンジンでは、燃焼の高速化に役立つマルチホールの直噴インジェクタやロングストローク化、吸気バルブの開閉タイミングを制御するVVT-iE(電動連続可変バルブタイミング機構)の採用により燃焼の効率化、レスポンスの向上を実現。

さらにエネルギーロスも低減されており、低燃費への貢献はもちろん、あらゆる速度域でのトルクアップに成功しています。

23.0km/l(2WD・WLTCモード)の低燃費を実現したハイブリッドモデルと比較すると、ガソリンモデルは15.0km/l(2WD・WLTCモード)となり、どうしても燃費に差は出てしまいますが、高速域でのパンチ力や力強い走行性能を求める方は、ガソリンモデルを検討してみてはいかがでしょうか。

性能が向上したE-Four


ノアには、ハイブリッドモデルの8人乗りを除くグレードで、電気式4WDのE-Fourを採用した四駆グレードを用意しています。

モーター出力が向上した新型ノアでは、4WDの作動領域や後輪へのトルク配分の拡大に成功。これまで以上に幅広い路面での走行安定性を実現しています。

E-Fourとは
E-Fourとは、プロペラシャフトを介して後輪へ動力を伝える機械式4WDとは異なり、モーターが直接後輪を駆動する電気式4WDシステムです。

フロントとリヤのモーターが独立しているため、後輪を自在に制御することができることが特徴で、以下のようにシーンに合わせてトルク配分や駆動方式の自動制御を行います。

状態 制御
発進時 フロント60:リヤ40程度のトルク配分でスムーズな発進をアシスト。坂道や滑りやすい路面での発進では、さらにトルクを上げ、安定した発進を実現します。
通常走行時 4WD走行が不要と判断した場合には、自動で2WDに切り替え。安全な走行を確保しながら燃費の向上にも貢献します。
滑りやすい路面(凍結・雪道等) スリップを検知するとスムーズに2WDから4WDに切り替え。滑りやすい路面でも安全な走行を確保します。
コーナリング時 コーナリング時にはステアリングの角度を検知することで4WDに切り替え。旋回ライン上を安定して走行することが可能です。また、自動で駆動が制御されるため、カーブが連続する山道などでもストレスを軽減することができます。

 

走りやすさに配慮したデザイン

新型ノアでは、スムーズに運転ができるよう、視認性の良い大型のフロントガラスを採用。見通しの良さを確保することで、より快適なドライブができるよう配慮されています。

他にも、シートやステアリング、シフトレバーを適切に配置することでスムーズな運転操作を実現。メーターやマルチインフォメーションディスプレイは視線移動を最小限にするレイアウトを採用することで、安全な走行に貢献しています。

細部までこだわったデザインを採用したノアなら、安心感のある爽快なドライブを楽しむことができるでしょう。

シーンに合わせて選べる走り心地

ノアには、ドライバーが走行モードを選べる機能が搭載されています。

モードの切り替えによって走り心地や加速感に違いが生まれますので、その時の気分や路面状態に合わせて自分好みの走行モードが選べるのも魅力のひとつと言えるでしょう。

ドライブモードの切り替えは、ハイブリッドモデルとガソリンモデルで機能が異なりますので、グレード選びの際には、ドライブモードにも注目してみてはいかがでしょうか。

ハイブリッドモデル

ハイブリッドモデルには、ノーマルモード、パワーモード、エコモードの3種類のドライブモードが用意されています。

ノーマルモード

ノーマルモードは、燃費性能、静粛性、動力性能のバランスが良いドライブモードで、市街地や凹凸の少ない路面での快適な走行に適しています。

パワーモード

パワーモードは、力強い加速を味わいたい時に適したモードで、ハイブリッドシステムを制御することでアクセル操作のレスポンスの良さが向上します。

エコモードやノーマルモードと比較すると、燃費は悪くなる傾向がありますが、高速域や荒れた路面の走行で活躍することでしょう。

エコモード

エコモードは、アクセル操作に対する駆動力を緩やかにし、エアコン使用時には作動を抑制することで、燃費の向上に貢献するドライブモードです。

燃費の向上を重視した走りになるため、中には物足りなさを感じる方もいるかもしれませんが、ゆったりと環境に良い走りをしたい時にはおすすめのモードとなっています。

ガソリンモデル

ガソリンモデルには、通常走行モードとエコモードの2種類のドライブモードが用意されています。

さらにドライブモードとは別に、自分の思うままの操作ができる、10速スポーツシーケンシャルシフトマチックモードを搭載。

新型ノアのガソリンモデルなら、シーンや路面に合わせて、自分好みのドライブを楽しむことができるでしょう。

ここからは、ガソリンモデルに搭載されたモードをご紹介します。

エコモード

ガソリン車に搭載されたエコモードは、車両の駆動力とエアコン性能を制御することで、燃費の向上に貢献するドライブモードです。

ハイブリッド車に搭載されたエコモードと同じく、通常走行モードと比べると走り出しや加速感に物足りなさを感じる方もいるかもしれませんが、安定した速度で走行している状態やエアコンを使用しない時期であれば、そこまで影響を感じる心配もないでしょう。

シーンに合わせたドライブモードの切り替えで、エコなドライブを楽しんでみてはいかがでしょうか。

10速スポーツシーケンシャルシフトマチックモード

ノアのガソリン車では、シフトレバーを「M」ポジションにすることで、10速スポーツシーケンシャルシフトマチックモードへの切り替えが可能です。

このモードでは、マニュアル車を運転しているかのように、ドライバーの思いのままギアチェンジをすることができます。

さらに、エンジンの回転数が上がりすぎそうな場合や、逆に下がりすぎそうな場合には、シフトポジションが「M」の状態でもギヤを自動制御。安定した走行を楽しむことができるでしょう。

操縦感や、走る楽しさを味わいたい方は、ぜひノアのガソリンモデルをご検討ください。

長距離・短距離の乗り心地

ミニバン型の車とは思えないほどの操縦安定性や乗り心地の良さを実現した新型ノアですが、距離によって乗り心地に違いが生まれるのでしょうか。

ここからは、長距離・短距離それぞれの乗り心地についてご紹介します。

長距離

新型ノアでは、揺れや振動を抑制する高剛性ボディや、車内の静粛性を高める防音材・吸音材を採用。これにより、運転中に感じる負担を軽減することができますので、長距離のお出かけもストレスなく楽しむことができるでしょう。

さらに、先行車に追従してステアリング操作をサポートする「レーダークルーズコントロール」や、車線からのはみ出しを抑制する「レーントレーシングアシスト」「レーンディパーチャーアラート」を搭載。

先進の安全技術がドライバーをサポートすることで、安心・安全なお出かけを楽しむことが可能です。

短距離

先代モデルでは、通常モデルは5ナンバー、エアログレードは3ナンバーと、異なるボディサイズが用意されていたノアですが、今回のフルモデルチェンジで全てのグレードが3ナンバーに統一されました。

通常グレードからサイズが大きくなったため、街中や狭い道での走行に不安を感じる方もいるかもしれませんが、全長は先代モデルと同じ4,695mm、全幅は通常モデルで+35mm、エアログレードでー5mmの1,730mmと大幅な変更はありませんので、取り回しに苦労するという心配はいらないでしょう。

また、市街地でも安全な走行ができるよう、交差点や出会い頭での事故を防ぐ「プリクラッシュセーフティ」やリスクを先読みする「プロアクティブドライビングサポート」を全グレードで搭載。様々なシーンでの安全性を確保しています。

さらに、ガソリンモデル・ハイブリッドモデルともに燃費の良さと走り出しの良さを実現したノアなら、信号待ちや渋滞で停止と発進の回数が多くなりやすい短距離のお出かけも快適に楽しむことができるでしょう。

まとめ

8年ぶりのフルモデルチェンジで人気を集めるトヨタ・ノア。

先進的に進化した見た目や、豊富に搭載された先進の機能はもちろんですが、より快適なドライブを楽しめるよう進化した乗り心地や動力性能も注目のポイントです。

本記事では、そんな新型ノアの乗り心地を徹底解説しました。

ハイブリッドモデルとガソリンモデルで乗り心地や走り心地にも違いが生まれますので、自分好みの一台を見つけることでカーライフを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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