ヴォクシー

ファミリーやアウトドア好きな方に人気の高いトヨタのワンボックスカー「ヴォクシー」。
2022年にフルモデルチェンジをしたことや、それに伴って先代ヴォクシーも中古車市場に多く出回るようになってきています。

そんなヴォクシーの車検をまもなく迎えるという方の中には「車検費用はどのぐらいになるのか」「どこで車検を受けるのが良いのか」「安く済ませる方法はないのか」と気になっている方も多いことでしょう。
また、これからヴォクシーの購入を考えている方も、車検費用は気になるところではないでしょうか?

今回は、ヴォクシーの車検費用の内訳や相場、車検を受けられる業者や費用を抑えるポイントなどについて、詳しく解説していきます。

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目次

ヴォクシーの車検費用の内訳から解説!

ヴォクシーに限ったことではありませんが、車検費用は「法定費用」と「車検基本料」の2つが主な内訳です。
必要に応じて「整備費用」や「交換部品代」が上乗せされて総額が請求される仕組みになっています。

では、それぞれを詳しく解説しましょう。

 

車検時の法定費用とは?

車検時の法定費用とは「自賠責保険料」「自動車重量税」「印紙代(検査手数料)」の3つを合計したものです。

国に納める税金と保険会社へ支払う保険料なので、どこで車検を受けても金額に基本的に変わりはありません

 

自賠責保険料

自賠責保険料は、交通事故による被害者を救済するための対人賠償を確保することを目的に義務づけられた保険で、原付バイクを含むすべての自動車で公道を走る際には加入が必要となります。

自賠責保険の保険料は、自動車の種類によって金額が決められています。
自賠責保険料の基準額は、損害保険料算出機構により数年に一度、見直しが入ります。

ヴォクシーは「自家用自動車」に該当し、金額は24ヶ月で17,650円(自家用乗用自動車・24ヶ月契約)です。
※2023年4月1日以降に保険期間の始期を有する保険契約に適用

 

自動車重量税

自動車重量税は、自動車の重量に対して課税される国の税金です。
自動車の重量によって金額が定められていて、ヴォクシーは車両重量が1.5t〜2tの間になるため、車検時には2年分で20,000円となります。

自動車重量税には「環境性能に優れた自動車に対する自動車重量税の減免措置」、通称「エコカー減税」という制度があります。

2021年5月1日〜2023年4月30日までに新車登録したヴォクシーに関しては、自動車重量税が免税になります。
エコカー減税制度では、初回車検時にも減免が適用になる車種もありますが、ヴォクシーは減免対象です。

車両型式6AA-ZWR80Wのヴォクシーは50%軽減対象で、初回車検時は15,000円、それ以降は2年ごとに20,000円がかかります。

そのほかの型式は、すべて免税対象。
初回車検時は0円、初回継続検査では20,000円がかかります。

 

印紙代(検査手数料)

印紙代は、車検時に支払う法定手数料です。
この金額はどこで車検を実施するかによって違いますが、1,800円〜2,300円かかります。

なお、2021年10月1日から技術情報管理手数料が追加されました。
これは最近のクルマに多い、先進安全装置について新たに電子的な故障診断をするようになった結果、情報管理のためのシステム運用が必要になったことに対する経費です。
上記金額に加え400円の手数料がかかります。

 

法定費用以外の車検費用とは?

それでは法定費用以外で、車検に必要な費用を見ていきましょう。

車検を行う業者によって明細の表記は異なりますが、主にかかるのは車検を通すために必要となる「車検基本料金」と呼ばれる費用です。
その他にメンテナンスの必要な箇所があれば「交換部品代」や「交換に必要な工賃」といった整備費用が加算されます。

 

車検基本料金

車検には国が定めたそれぞれの点検項目に対する基準があります。
その基準を満たすために、国家資格をもった車検検査員が点検して完成検査を行ったうえで、書類作成をするのが車検の一連の流れです。

この一連の検査に必要な手数料が車検基本料金と呼ばれ「24か月点検整備費用」「検査料金」「代行手数料」などが含まれます。

 

その他に必要な料金

法定費用や車検基本料金の他には、メンテナンスが必要となった場合の交換部品料金や、交換のための工賃である整備費用があります。

例えばタイヤは、溝が浅くなっていると車検に通らないため、車検時に交換が必要になった場合、金額の負担が大きくなる代表的なものと言えるでしょう。

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ヴォクシーの車検費用は?具体的な金額をチェック!

ヴォクシー

では、ここからは実際にヴォクシーの車検に必要な金額を見ていきましょう。
モデルの違いによる費用の差や相場についても解説していきます。

 

モデルによって違う?ヴォクシーの車検費用

ヴォクシーとひとことで言っても、さまざまなグレードやモデルが存在します。
さらに新型や旧型を含めると種類も多いため、自分の乗っているモデルの車検費用がどのぐらいになるのか、不安になる方もいるのではないでしょうか。

 

新型ヴォクシー90系の場合

2022年にフルモデルチェンジがあり、新型ヴォクシー(90系)となりました。
新しいラインナップには「S-G」と「S-Z」の2つがあり、それぞれ2WDと4WDが用意されています。

「S-G」はエントリーモデルで、初めてヴォクシーに乗る方でも快適に運転できるような仕様となっているため、他の車種から乗り換えようと思う方には魅力的ですよね。

「S-Z」は運転席のディスプレイが大きくなるなど、より快適に使えるようにユーザビリティが強化されているのが特徴です。

また、90系の新型ヴォクシーは先代の5ナンバーから3ナンバーへと車体の大きさが変更になっています。
車体が大きくなることによって、ガソリン代などの維持費と共に、車検費用が上がるのでは、と心配される方もいるかもしれませんが、印紙代に100円の差が出る程度(持込検査の場合)で車体の大きさによる違いはほとんどありません

ヴォクシーの維持費について詳しく知りたい方は「ヴォクシーの年間維持費まとめ」の記事も参考にしてください。

 

先代ヴォクシー80系の場合

高級感あふれる「ZS煌」シリーズなどの人気モデルはご存じの方も多いでしょう。
先代ヴォクシー80系には、XVZSのグレードが設定されています。
その中でXは車両本体価格が安く設定されていたため、エントリーモデルとして人気がありました。

また、ZS“煌Ⅲ”は黒艶で塗装されたフロントグリルやメッキ加工されたドアハンドルなどの仕様が特徴的なモデルです。
80系を始めとするヴォクシーの中古車は、市場でも人気を維持し続けているクルマなのです。

2014年に発売が開始されている3代目80系ヴォクシーですが、こちらもグレードやモデルによる車検の法定費用の違いはほぼありません

新型ヴォクシー、先代ヴォクシーのグレードによる違いが気になる方は「ヴォクシーのグレードごとの比較!違いとそれぞれがおすすめな人」も参考にしてください!

 

ヴォクシーの具体的な車検費用の目安は?

では、ヴォクシーの車検費用総額はどのくらいになるのでしょうか。

ヴォクシーを車検に出すときの費用はどこで車検をするかによって変わってきますが、
目安となるこの金額について、詳しく見ていきましょう。

 

ヴォクシーの法定費用

まずどの業者で車検を受けてもかかる法定費用は、ヴォクシーの場合、以下の通りです。

  • 自賠責保険料:17,650円
  • 自動車重量税:20,000円
  • 印紙代:1,800円

※重量税は、2年自家用・エコカー減税あり
※自賠責保険は、自家用乗用自動車・24ヶ月契約の場合
※検査印紙代は、普通自動車・保安基準適合証の提出の場合

合計で約40,000円からが目安です。

 

ヴォクシーの車検基本料金

次に法定費用の他にかかる車検基本料金についてですが、ここが業者によって大きく差が出るところです。

車検を依頼できる業者にはディーラー、カー用品店、車検専門店、ガソリンスタンドなどがあり、それぞれの店舗や地域によっても差があります。
具体的な金額については見積もりを取ってみましょう。

 

ヴォクシーの車検にかかるその他の料金

車検にかかるその他の料金には、車検を通すために必要な交換部品代金などがあります。

例えば、タイヤの溝が1.6mmよりも少ない場合は、車検の基準を満たすためにタイヤ交換が必要です。
タイヤ4本分の代金と交換工賃が加算されます。

その他、よくある交換部品としてワイパーゴムや、期限が切れてしまった発煙筒などがあります。
ワイパーゴムだけならば1,000円程度、発煙筒は500~700円程度で購入できますが、車検で指摘されると交換工賃が加算されるので、想定よりも高いと感じるかもしれません。

 

ヴォクシーの車検はどこで受ければ良い?

整備

それではヴォクシーの車検はどこで受けるのが良いのでしょうか。

車検の場合、価格はもちろんのこと、長く乗り続けるための安全性も考えたいところですよね。
車検を受ける場所にはメリットもデメリットもありますので、自身が重視するポイントを見極めることが必要です。

ディーラーや車検専門店、カー用品店、ガソリンスタンド、整備工場等、などが候補として挙げられますが、おすすめはディーラー車検です。

 

ディーラー車検のメリット

所有しているクルマの自動車ディーラーでの車検を一番に思いつく方も多いのではないでしょうか?

ディーラーでは、検査項目や整備項目が多いため価格も高くなる傾向にありますが、その分、丁寧で品質の高い整備が行われます。
また、品質の高い純正品で交換ができる点もメリットでしょう。

長く乗り続けるために必要な整備を行ってくれますので、特にクルマにあまり詳しくないという方はディーラーで車検を行う方が安心できるともいえるでしょう。

トヨタ車の車検の場合、次回の車検時までの定期的なメンテナンスや法定点検などを含めた料金設定の「メンテナンスパック」というサービスがあり、車検だけでなく1年点検なども合わせて、料金を抑えられるようになっています。

なお、ディーラーの中には必要な整備をセットにしたサービスを提供してくれるところもあります。
本コラム「モビリコマガジン」を運営するトヨタの正規ディーラー「横浜トヨペット」でも、車検を含めた「おトクな点検パック」をご用意していますよ!

その一方で、ディーラーでの車検は、車検には影響のない部品の交換などで金額が高くなることがあります。
自動車メーカーは、安全性を第一に整備を行うため、部品を予防的に交換する場合があるからです。

また、部品に関しては、純正品は社外品よりも高価格になるため、社外品で部品代を抑えたいという方にとってはデメリットに感じるかもしれません。

このようなことから、ドライバーや同乗者の安全を守るために高いクオリティで整備をしてもらえるのがディーラー車検です。

 

ディーラー車検以外にもメリット・デメリットはある!

おすすめはディーラー車検ですが、もちろん車検専門店やカー用品店、ガソリンスタンド、整備工場などでの車検にもメリット・デメリットがあります。

例えば、車検専門店やカー用品店、ガソリンスタンドなどでの車検は、ディーラー車検に比べると費用が抑えやすいのがメリット。
カー用品店やガソリンスタンドなどでは、お得な割引やキャンペーンなどが行われることがあったり、車検専門店なら車検にかかる時間が短かったりというメリットもあるでしょう。

対して、ディーラー車検に比べると点検項目が少ないという点はデメリットになりやすく、車検の合否に関係のない部分は自分での点検・整備が必要な場合も。

車検の予算や普段の整備状況なども鑑みて、自分にあった依頼先を考えてみてくださいね。

 

ヴォクシーの車検費用を安く抑えるポイントもご紹介

安全にヴォクシーに乗り続けるには大切な車検ですが、少しでも費用を抑えたいという方は多いでしょう。
では、ヴォクシーの車検費用を少しでも安く抑えたい場合はどうすればよいのでしょうか?

その方法を具体的に見ていきましょう。

 

安く抑えられるところと抑えられないところを理解する

まず理解しておくべきことは以下の2点です。

  • 法定費用は変えることができない
  • 車検基本料金は、どこで車検をするかによって差が出る

ひとつずつ解説します。

 

法定費用は変えられない

法定費用は、税金や国に支払う手数料になりますので、クルマの種類や重量によって明確な決まりがあります。
エコカー減税が適用されることもありますが、それもヴォクシーのモデルによって決まっており、節約することはできません。

印紙代については、どこで車検を受けるかによって少しだけコントロールできます

 

車検基本料は大きく差が出る

車検費用を安く抑えたい場合に、最も差が出るのは車検基本料金です。

カー用品店やガソリンスタンド、車検専門店などはディーラーと比較して基本料金を安く設定していることが多いので、費用を抑えることを優先する場合は選択肢に入れるのが良いでしょう。

クルマの調子で不安な箇所があれば、サービスが充実しているディーラー車検がおすすめです。

 

安く抑えるポイント

実際に車検費用を安く抑えるためのポイントを見ていきましょう。

普段の整備や乗り方の工夫、細かなメンテナンスが重要
車検は一般的には新車で3年その後は2年ごとに、安全に乗り続けることができるかどうか、必要項目を点検し、整備することが目的です。

毎日のようにクルマを使う方は、特に丁寧な乗り方を心がけることで部品交換も少なくできるうえ、普段の燃費も軽減することにもつながります。
日頃の乗り方の工夫や細かいメンテナンスが、法定費用や整備手数料ではない部分で、最終的には車検費用を抑えることにつながることを意識しておきましょう。

ヴォクシーの燃費が気になる方は「ヴォクシーの燃費情報を徹底まとめ!カタログ燃費・日燃費も紹介」も参考にしてください。

 

複数の業者で見積もりを取る

車検費用をできるだけ安く抑えるためには、複数の業者で見積もりを取ることも有効な手段です。

業者によって見積もり項目も変わってきます。
車検基本料金の比較だけでなく、必要項目の選定にも役立つことでしょう。

 

検査や整備する項目を減らす

いくつかの業者で見積もりを取ることで、必要ではない項目も見えてきます。
緊急ではない整備の項目を省くことで部品代と工賃も抑えることが可能です。

ワイパーゴム交換やウォッシャー液の補充などは、部品を購入して自分で交換することもできます。

代車車の配送なども、不要であれば削ると費用が安くなります。
洗車ワックスなどが付いているケースもありますので、特に必要としていなければ項目から除いてもらっても良いでしょう。

 

まとめ

今回は、ヴォクシーの車検費用について解説しました。

ヴォクシーの車検には、法定費用と呼ばれる税金に加えて、整備・点検費用がかかります。
法定費用は節約できない一方で、点検・整備に必要な車検基本料金や、交換部品代金、工賃などは、どこで車検を受けるかによって違いが出ます。

一般的には、ヴォクシーの車検にかかる法定費用の合計は概ね40,000円〜です。
これに加えて車検基本料金や、クルマの状態が悪い場合は整備費用や部品交換代がかかります。

最近ではディーラーだけでなく、カー用品店、車検専門店、ガソリンスタンドなどでも車検を受けられます。
それぞれメリットとデメリットがありますが、大切な人の安全を守るためにもクルマをしっかりと点検・整備してくれる業者を選びましょう。

車検費用を抑えたい場合は、複数の業者で見積もりをとるようにしましょう。
見積もりをとることで車検費用を節約できるポイントが、きっと見つかるはずです。

 

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