ハリアーは、何度もマイナーチェンジやフルモデルチェンジを繰り返してきた、トヨタでも人気のSUV車です。そんなハリアーですが、2017年にマイナーチェンジをしたときには、どのようなグレードの車があったのでしょうか。

ハリアーのファンという人なら、その歴史も気になるものです。そこで本記事では、ハリアーの2017年モデルのグレードごとの特徴を詳しく解説していきます。ハリアーの2017年モデルが気になっているという方は、ぜひ本記事を確認してみてください。

目次

ハリアーとは

ハリアーとは、トヨタが展開する人気のSUV車のことです。SUV車は数多くありますが、その中でも「高級クロスオーバー」に分類されるのが、ハリアーです。3代目までは、フロントグリルに鷹が飛翔する形をしたエンブレムが飾られていました。

全体的に高級感があり、SUVの性能を備えつつも乗り心地の良さが重視されています。エクステリアだけでなく、インテリアも高級感を重視したつくりになっていて、長くドライブしていても疲れが少なくなるように設計されています。走行性もよく、安定して悪路走破もできるので、人気のある車種です。

ハリアーの特徴

ハリアーの魅力は、高級なインテリアと乗り心地の良さです。また、その高い性能も評価されています。そもそもハリアーは、実力者ぞろいのSUV車の中でも特に実力が高い車として、多くのファンに愛されている車です。

基本性能が非常に高く、特に安全性能が優れています。予防安全性能である「Toyota Safety Sense」を搭載しているほか、様々な安全性を高める工夫が施されています。

ハリアーの歴史

ハリアーが販売されたのは、1997年のことです。当時、乗り心地を追求した高級SUV車は他にはなく、ハリアーは画期的な車として話題を呼びました。

当時、SUV車は悪路走行を想定していたため、ラグジュアリーな高級感などは特に必要とは思われておらず、高級感のあるSUV車という概念がありませんでした。しかし、ハリアーの登場をきっかけに、オンロードでの乗り心地を重視した高級感あるSUVが大きく流行しました。

多くのグレードがあり、自分に合った1台を選べるのも、ハリアーの魅力といえるでしょう。初代モデルは、マイナーチェンジを繰り返しながら2003年の2月まで販売されていました。

2003年からはモデルチェンジをした2代目ハリアーの販売が開始。2代目ハリアーは、「ハンドリング性能と先進の安全性」を特徴として、一回り大きいボディサイズで登場しました。

そして2013年、3代目ハリアーが販売開始されました。3代目ハリアーは、流麗なボディは先代と変わらず、なおかつダイナミックなデザインを完成させました。先進技術による高い安全性と利便性は、2代目よりもさらに進化しています。

そして現在は、2020年に発売された4代目の新型ハリアーが現行モデルとなっています。

ハリアー2017年モデルとは

ハリアーの2017年モデルとは、3代目ハリアーの中のひとつです。
2013年に販売された3代目ハリアーは、販売された2013年にはフルモデルチェンジをしていますが、その後4代目が現れるまではマイナーチェンジを繰り返してきました。その中の一つが、2017年モデルというわけです。

2017年には2回、6月と9月にマイナーチェンジがされています。ここからは、2017年に販売されたハリアーを詳しく解説していきます。

ハリアー2017年モデルグレード一覧

グレード 価格 駆動方式 排気量 カタログ燃費
プログレス 3,974,400円 フルタイム4WD 1986cc 14.8km/L
プレミアム 3,444,120円 フルタイム4WD 1986cc 15.2km/L
エレガンス 3,143,880円 フルタイム4WD 1986cc 15.2km/L
プログレス メタル アンド レザーパッケージ 4,324,320円 フルタイム4WD 1986cc 14.8km/L
プレミアム メタル アンド レザーパッケージ 3,794,040円 フルタイム4WD 1986cc 15.2km/L
エレガンス GRスポーツ 3,398,760円〜3,996,000円 フルタイム4WD/FF 1986cc~1998cc 13km/L

ハリアーには、すべてのグレードに排気量1986ccと1998ccがあります。なおかつフルタイム4WDとFFが存在します。

すべて合わせると、2017年モデルで23種類のグレードがあります。特徴として、専用の18インチアルミホイールでダークグレーメタリック塗装のものを標準装備し、安全装備もより優れたものに進化しています。

安全装備で特筆したいのが「衝突回避支援パッケージ『Toyota Safety Sense P』を全車に標準装備」「電動パーキングブレーキ」「インテリジェントクリアランスソナーの機能を強化」「超音波センサーを8個に増量」といった点です。

もちろん安全装備だけが強化されているわけではなく、「パワーバックドアに予約ロック機能を追加」「マルチインフォーメーションディスプレイでパワーバックドアの開度を5段階で調整可能」「運転席オートスライドアウェイ機能」などの各種機能を追加することで、より利便性の向上も追及しています。

価格も2,949,480円〜4,574,880円と幅があり、予算と好みに合わせて選ぶことができます。それでは、それぞれのグレードの特徴を、詳しくみていきましょう。

2017年 6月発売モデルの特徴

2017年6月発売のハリアーは、これまでのハリアーがマイナーチェンジしたものです。グレードも大きく変わり、それまであった「特別仕様・限定」や「グランド」「プレミアム アドバンスドパッケージ」「エレガンス G’s」などのグレードがなくなりました。

新しく設定されたグレードは「エレガンス」「プレミアム」「プログレス」「プログレス メタル アンド レザーパッケージ」「プレミアム メタル アンド レザーパッケージ」などです。2L 直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボエンジンにスーパーインテリジェント6速オートマチックと2L 直列4気筒DOHCガソリンエンジンにSuper CVT‐iが組み合わされて多くの選択ができるようになりました。

一見するとグレードが5つしかないように見えますが、組み合わせ次第ではその4倍に広がりを見せます。そのため、自分好みの車を選ぶことができるでしょう。

3代目ハリアーになって、高級感がさらにアップし、走行性や乗り心地も改善されています。その分悪路走破性も上がり、どのような道でも安定した走りができるようになりました。3代目ハリアーは「高級、進化、新規」がテーマであり、エクステリアは流線型のフォルムが美しく都会的なイメージといえるでしょう。

フロントマスクには鷹に似た「チュウヒ」と呼ばれる鳥をかたどったエンブレムが光り、より魅力を際立てています。内装もまた、ラグジュアリーに仕立て上げられていて、他にない高級感を醸し出しているのも大きな特徴といえるでしょう。

運転席はゆったりとして座り心地が良く、長時間のドライブでも疲れない設計になっています。もちろん、見た目の高級感だけでなく、実用性にも富んでいるのも、大きな魅力といえるでしょう。

3代目ハリアーには、2代目とは違うグレードが多数用意されているので、それぞれのグレードでどのような違いがあるのかを、詳しくみていきましょう。

プログレス

型式 価格 排気量 駆動方式 燃費
DBA-ZSU65W 3,974,400円 1986cc フルタイム4WD 14.8km/L
DBA-ZSU60W 3,780,000円 1986cc FF 16.0km/L
DBA-ASU65W 4,244,400円 1998cc フルタイム4WD 12.8km/L
DBA-ASU60W 4,050,000円 1998cc FF 13.0km/L

上記のように、2017年モデルハリアー「プログレス」ブランドでは、4種類あります。排気量・駆動方式・燃費・価格が違います。

ナビゲーション・UVカットガラス・プライバシーガラスなどが標準搭載されているのがうれしいところです。本革巻きステアリングや運転席パワーシートも標準装備されているなど、運転しやすい環境を整えているグレードです。

オプションでサンルーフ・ムーンルーフを選ぶことができるので、予算に余裕があるならぜひ試してみてはいかがでしょうか。アルミホイールは、18インチ標準となっています。サウンド(カセット&MD)・CDプレイヤーも装備されているので、おすすめです。

プレミアム

型式 価格 排気量 駆動方式 燃費
DBA-ASU60W 3,519,720円 1998cc FF 13.0km/L
DBA-ASU65W 3,714,120円 1998cc フルタイム4WD 12.8km/L
DBA-ZSU60W 3,249,720円 1986cc FF 16.0km/L
DBA-ZSU65W 3,444,120円 1986cc フルタイム4WD 15.2km/L

「プレミアム」グレードは、比較的金額が安めのグレードといえるでしょう。一番下のグレードではないため、それなりの装備がそろっていて、購入しやすい価格が魅力です。ひとつ上のグレードである「プログレス」とは違って、ナビゲーションは標準装備にはなっていないため、必要であればオプションで選んでつけるようにしましょう。リアフォグランプは、プログレスと同じくオプションで付ける形になります。

本革巻きステアリングと運転席パワーシートも標準装備されているので、こちらも運転手にとっては長時間のドライブでもストレスが少なくてすむでしょう。サンルーフ・ムーンルーフをオプションで付けることができます。

エレガンス

型式 価格 排気量 駆動方式 燃費
DBA-ASU60W 3,380,400円 1998cc FF 13.0km/L
DBA-ASU65W 3,574,800円 1998cc フルタイム4WD 12.8km/L
DBA-ZSU60W 2,949,480円 1986cc FF 16.0km/L
DBA-ZSU65W 3,143,880円 1986cc フルタイム4WD 15.2km/L

「エレガンス」グレードは、最低限の装備で構成されたグレードです。その分本体価格も安く、「必要なものだけオプションで付ければいいので、価格を重視したい」という方におすすめです。

ナビゲーションやCDプレイヤーについてもオプションで購入する形になります。本革巻きステアリング、運転席パワーシート、UVカットガラス、プライバシーガラスなどは、ほかのグレードと同じく標準装備されています。

基本的には装備の差がグレードの差になっているため、予算重視なら「エレガンス」もおすすめです。

プログレス メタル アンド レザーパッケージ

型式 価格 排気量 駆動方式 燃費
DBA-ASU60W 4,380,480円 1998cc FF 13.0km/L
DBA-ASU65W 4,574,880円 1998cc フルタイム4WD 12.8km/L
DBA-ZSU60W 4,129,920円 1986cc FF 16.0km/L
DBA-ZSU65W 4,324,320円 1986cc フルタイム4WD 14.8km/L

上級パッケージである「プログレス メタル アンド レザーパッケージ」グレードは、「プログレス」グレードから、さらに高級さをアップしたグレードです。

他のグレードにも標準装備されている本革巻きステアリング・運転席パワーシートに加えて、シートの素材が革シートになっています。上級パッケージらしく、ほかのグレードとは一味違う高級感が、ファンを魅了するでしょう。

基本的な装備は「プログレス」グレードと変わらないため、ナビゲーションは標準装備されています。サウンド(カセット&MD)・CDプレイヤーも取り付けられているため、後からオプションで選ぶ必要がありません。センターコンソールには、メタル感のあるアルミヘアライン加飾を採用するなど、上級パッケージらしい部分に注目したいところです。

また、シフトレバーや小物入れ部分など、ちょっとしたところにさりげなくアルミヘアライン加飾が使われているのも、メタル アンド レザーパッケージの特徴といえるでしょう。

プレミアム メタル アンド レザーパッケージ

型式 価格 排気量 駆動方式 燃費
DBA-ASU60W 3,850,200円 1998cc FF 13.0km/L
DBA-ASU65W 4,044,600円 1998cc フルタイム4WD 12.8km/L
DBA-ZSU60W 3,599,640円 1986cc FF 16.0km/L
DBA-ZSU65W 3,794,040円 1986cc フルタイム4WD 15.2km/L

「プレミアム メタル アンド レザーパッケージ」も上級パッケージであり、こちらは「プレミアム」グレードの上級版です。他の装備は「プレミアム」と変わりありませんが、シートの素材が革になっていて、室内空間の高級感がアップしています。

「プレミアム」グレードと基本装備は変わりないため、ナビゲーションやサウンド(カセット&MD)・CDプレイヤーはオプションから選ぶ形になります。必要に応じてつけるようにしましょう。

随所にアルミヘアライン加飾が使われているのがメタル アンド レザーパッケージの特徴であり、より高級感を感じさせるインテリアになっています。

2017年 9月発売モデル

2017年に発売されたハリアーは、6月の5グレードだけではありません。9月には、「エレガンス」グレードをもとにした「エレガンス GRスポーツ」を追加で発売しました。

走ることで車を楽しめる文化をはぐくむべく、スポーツカーの楽しさを提供してきたスポーツコンバージョン車シリーズ「G Sports(通称Gs=ジーズ)」を一新したのです。
「GR」シリーズは、車両の新アイテムを充実させていく方針でつくらています。

「スポーツカーが欲しいけれど、家族で乗れるSUV車と悩んでいる」という人にはうってつけのグレードといえるでしょう。乗り心地が良く、走行性に優れた新しいタイプのSUV車です。

エレガンス GRスポーツ

型式 価格 排気量 駆動方式 シフト
DBA-ASU65W 3,996,000円 1998cc フルタイム4WD 6AT
DBA-ZSU60W 3,398,760円 1986cc FF CVT
DBA-ZSU65W 3,593,160円 1986cc フルタイム4WD CVT

「エレガンス GRスポーツ」グレードには、3種類があります。基本的には排気量や駆動方式、シフトの違いであり、基本的な部分に変わりはありません。

主要装備としては、専用チューニングサスペンション、専用メーター(GRロゴ付)、専用エンブレム・専用スポーティシート(GRロゴ入り)、ドアトリムなどといった物が用意されていて、このグレード専用の装備も複数あります。

全体的によりスポーティーさを強調したつくりになっていて、専用の加飾やシルバーステッチなども用意されています。

ナビゲーション、サウンド(カセット&MD)、CDプレイヤーなどはオプションで付ける形になります。アルミホイールはほかのグレードより一回り大きい19インチ標準が採用されています。

ハリアーのボディーカラーは?

2017年に販売されたハリアーのボディーカラーは、全部で6色です。基本色が4色で、残り2色はオプションとして選べるカラーとなっています。

どのカラーも素敵ですが、好みに合うカラーを選べるのはうれしいところなのではないでしょうか。ここからは、それぞれの色の特徴を詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

ホワイトパールクリスタルシャイン

「ホワイトパールクリスタルシャイン」は、白系の美しい光沢を放つボディカラーです。真珠のような輝きであり、単に白いというだけではありません。そのやわらかい輝きには思わず目を引かれることでしょう。

そのため、道路を走っていても人目を引くのが、このカラーのいいところです。ホワイトパールクリスタルシャインはオプションカラーで、33,000円の追加費用がかかります。

スパークリングブラックパールクリスタルシャイン

「スパークリングブラックパールクリスタルシャイン」は、ハリアー専用色として開発された色です。そのため、ハリアー以外の車では選べず、ほかにない色として人気があります。色自体も美しい光沢をもつ黒色系で、メタリックベース層に大粒型のアルミとクリスタルシャインが併用されています。

そのため、深みのある漆黒を表現できているといえるでしょう。オプションカラーであるため、選ぶ際はオプション料金33,000円がかかります。

ダークブルーマイカメタリック

「ダークブルーマイカメタリック」は、青系の基本色です。2017年のマイナーチェンジの時に追加された色であるため、それまでのハリアーでは使われていない色になります。

美しく海のような深く濃い青い色は、落ち着いた大人の雰囲気を漂わせています。基本色のため、オプション料金は必要ありません。

シルバーメタリック

「シルバーメタリック」は、シルバー系の基本色です。輝くシルバーは、大人の色といえるでしょう。渋くて一見地味になってしまうのではないかと思われがちなシルバー系ですが、落ち着いたスマートさが人気の色合いです。

汚れも黒系や白系ほど目立つこともなく、忙しくてなかなか手入れすることができないという人には特におすすめの色といえるでしょう。こちらも基本色であるため、オプション料金は必要ありません。

ブラック

基本色のブラックは、昔から車種を問わず人気のある色です。漆黒ともいえる深い黒い色は、世代を問わず人気があります。

とくに黒はフォーマルカラーでもあるため、どこにでも乗っていくことができ、どのような場面でも非難されることのない色なのが魅力です。こちらも基本色であるため、オプション料金は必要ありません。

ダークレッドマイカメタリック

「ダークレッドマイカメタリック」は深みのある美しい赤で、華やかでありながら大人の色合いといえます。悪目立ちすることはなく、光沢のある赤は、高級感とプレミアム感を醸し出しています。

こちらも「ダークブルーマイカメタリック」と同じで、2017年の6月にマイナーチェンジされたときに追加された色です。基本色にあたるため、無償で指定することができます。

まとめ

今回は、ハリアーの2017年モデルのグレードやボディーカラーについて詳しく解説してきました。高級感ある都会的で洗練されていた、3代目のハリアーには、いまだに多くのファンがいます。

豊富なグレードとボディカラーが特徴であり、自分の好みに合わせてグレードやカラーが選べるので、おすすめです。

自分が気に入るグレードとカラーを選んで、必要な装備をオプションにて選んでみてください。ただし、予算内に収まることも重要なので、自分にとって何を優先したいのかをしっかり考えてからにするといいでしょう。