プリウスは、トヨタが誇るハイブリッドカーとして、常に進化を続けてきたモデルです。
2023年に登場した最新のモデルでは、新しい2.0リットルのエンジンがこれまでの1.8リットルに加わり、より多様なニーズに対応できるラインナップとなりました。
これによって、燃料重視のエコ志向ユーザーには1.8リットルエンジン、走りや快適性を求めるユーザーには2.0リットルエンジンと、用途に応じた選択ができるようになっています。
そのため、これまでと比べてより多くのドライバーにとって使いやすいモデルになりました。
本記事では、プリウスの排気量についてモデルごとの変化、コストや価格に関する選び方を丁寧に解説していきます。
自分にとってぴったりのプリウスを選べるように、ぜひ準備に役立ててください。
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目次
新型プリウスに採用された2つの排気量

2023年に登場した5代目となるプリウスは、従来とは異なる大きな進化を遂げました。
その象徴となるのが、用途や好みに応じて選べる2種類の排気量を持つエンジンです。
これには、力強い加速と走行安定性を追求した2.0リットルエンジン、そして燃費効率に優れた1.8リットルエンジンが用意されており、上級のZやGには2.0Lが、Xには1.8Lが搭載されています。
単なるスペックの違いではなく、ユーザーのライフスタイルに応じてエンジンを選べるようになりました。
たとえば、高速道路や長距離移動を重視する方には2.0リットルが選ばれ、高燃費を求めて日常使いを中心にする方には、1.8リットルが最適です。
さらに、プリウスには全ての車に電気式無段変速機を採用しており、どちらの排気量でも滑らかで静粛性の高い運転性を実現しています。
走りと環境性能のどちらも妥協しない設計が、プリウスという車の魅力を一段と引き上げています。
5世代にわたって改良されたプリウスの排気量
プリウスは、これまで5世代にわたって排気量を含めて、さまざまな改良を重ねてきました。
ここでは、以下の2つについて見ていきます。
- プリウスの排気量について
-
- 排気量の広がりとハイブリッド性能の向上
- 最新のプリウスは2つのエンジン
それぞれ見ていきましょう。
排気量の広がりとハイブリッド性能の向上
プリウスは、ハイブリッドカーとして1997年にはじめて誕生しました。
そして当時は、1.5リットルのガソリンエンジンが使われ、モーターと組み合わせることで、当時としては画期的な低燃費を実現しています。
その後1.8リットルへと排気量が拡大されたことで、高速域での燃費効率が向上し、日常使いでもストレスのない走行性能を実現したのです。
また4代目となっても、エンジンは変わらず、ハイブリッドシステムの効率化によって、さらなる低燃費とスムーズな加速を両立しています。
最新のプリウスは2つのエンジン
2023年に最新モデルとなったエンジンは、従来の1.8リットルエンジンに加えて新たに2.0リットルエンジンも搭載されました。
これはトヨタが掲げる「選べる動力源」という戦略に基づくものになります。
また、ユーザーのニーズが多様化する中で、通勤や街中での運転には1.8リットルエンジン、より力強い走りを求める層には、2.0リットルエンジンを用意することで、幅広い用途に対応できるモデルとなりました。
プリウスは、単なるエコカーから用途に合わせて選べるハイブリッドカーへと変化しています。
プリウスの2種類エンジンの選び方
以下の表は、プリウスの燃費をグレード別に示したものです。
| X | Z / G | |
| WLTCモード(km/L) | 32.6 | 28.6 |
| 市街地モード(km/L) | 29.9 | 26.0 |
| 郊外モード(km/L) | 37.3 | 31.1 |
| 高速道路モード(km/L) | 31.2 | 28.2 |
参考:[トヨタ自動車]
ここでは、プリウスのエンジンの選び方について、以下のポイントを見ていきます。
- プリウスのエンジンの選び方
-
- 燃料を重視したユーザーにはXがおすすめ
- 走行性能重視のバランス型はZやGがおすすめ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
燃費を重視したユーザーにはXがおすすめ
1.8リットルエンジンを搭載したXは、燃費性能を最大限に高めた仕様となっており、WLTCモードでは、30km/Lを超える実力を発揮します。
そのため、加速性能は控えめながら、滑らかで静かな走りが特徴です。
街中での通勤や買い物、近距離の移動が中心というユーザーには最適で、高い燃費性能を維持します。
また、コンパクトで軽量な設計により、取り回しがしやすく狭い道や駐車場もスムーズです。
車に高出力を求めない代わりに、経済性や環境性能、快適性においてとてもフィットするグレードです。
走行性能重視のバランス型はZやGがおすすめ
2.0リットルエンジンを取り入れているZとGは、総合出力196PSというハイブリッドとは思えないパワーを備えています。
発進から加速、高速域での伸びに余裕があり、走行中のストレスが少ないのが魅力です。
このグレードは、高速道路やバイパス走行が多い方、または旅行や長距離ドライブを楽しみたい方に適しています。
運転する楽しさを味わいたいという人にも向いており、カーブや上り坂でのトルクの力強さも感じられます。
また、装備面でもZグレードには先進装備が多く搭載されており、安全性や快適性も高水準です。
走りと装備のバランスを重視する方には、2.0リットルのモデルが理想的な選択です。
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新型プリウスの排気量による維持費の違い

プリウスを購入する際に、車両価格や性能だけでなく、維持費の違いも重要な比較ポイントになります。
ここでは、以下の2つについて見ていきます。
- 新型プリウスの排気量による維持費の違い
-
- 自動車税や保険料に与える影響
- 燃費と維持費においても大きな差が出る
それぞれ見ていきましょう。
自動車税や保険料に与える影響
自動車税は、排気量によって金額が決まる仕組みです。
Xのようなモデルは、都道府県によって違いはあるものの、年額で3万9,500円ほど、ZやGのモデルは、4万5,000円ほどが基本となっています。
グレードごとの自動車税の差は、年間で見れば5,500円ですが、長期保有を考えると数万円単位で差が生まれます。
また、任意保険料もグレードや装備によってさまざまです。
特にZグレードなどは、車両価格が高くなるため、車両保険をつける場合は、保険料が高くなる点も理解しておきましょう。
燃費とメンテナンスコストでも大きな差が出る
燃費性能も、維持費に直結する重要な要素です。
| グレード | Z | G | U | X |
| WLTCモード(km/L) | 28.6
[26.7]※6 |
32.6
[30.7] |
32.6
[30.7] |
|
| 市街地モード(km/L) | 26.0
[23.4]※6 |
29.9
[27.6] |
29.9
[27.6] |
|
| 郊外モード(km/L) | 31.1
[29.3]※6 |
37.3
[34.9] |
37.3
[34.9] |
|
| 高速道路モード(km/L) | 28.2
[26.8]※6 |
31.2
[29.8] |
31.2
[29.8] |
|
[ ]はE-Fourの数値。
【プラグインハイブリッド】
| グレード | Z | G |
| WLTCモード(km/L) | 26.0※5 | |
| 市街地モード(km/L) | 23.7※5 | |
| 郊外モード(km/L) | 28.7※5 | |
|
高速道路モード(km/L) |
25.5※5 |
|
※5.:195/60R17タイヤ&17×6½Jスチールホイールを装着した場合、各モード燃費は WLTC:30.1km/L 、市街地:27.4km/L 、郊外:34.4km/L 、高速道路:28.9km/L
※6:195/60R17タイヤ&17×6½Jスチールホイールを装着した場合、各モード燃費はWLTC:31.5[29.2] km/L 、市街地:28.3[25.2]km/L 、郊外:35.5[32.3]km/L 、高速道路:30.7[29.3]km/L
引用:[トヨタ自動車]
プリウスのハイブリッドモデルのカタログ燃費(WLTCモード)では、Xのモデルは1リットルあたり32.6kmとなり、ZやGのモデルが1リットルあたり28.6kmを記録しています。
走行条件にもよりますが、年間1万km走行する場合、ガソリン価格が1リッター170円と仮定すれば、おおよそ1万円程度の差が出る計算です。
さらに、エンジンの排気量が大きくなることで、部品点数や冷却性能などにも差が生まれ、メンテナンスコストやタイヤの摩耗などにも間接的な影響があります。
大きな差ではないものの、経済性を重視したい方には、1.8リットルのモデルの方が維持費面で有利だといえるでしょう。
プリウスの新車価格を解説
ここでは、プリウスのグレード別新車価格を紹介します。
プリウスの新車価格をまとめました。
| グレード | 駆動 | 車両本体価格(税込) |
| X | 2WD | 2,769,800円 |
| E-Four | 2,970,000円 | |
| G | 2WD | 3,247,300円 |
| E-Four | 3,447,500円 | |
| Z | 2WD | 3,870,500円 |
| E-Four | 4,070,700円 |
参考:[トヨタ自動車]
プリウスの現行モデルでは、XとGとZの3つのグレードが用意されており、それぞれに2つの駆動方式が選べます。
グレードや駆動方式の違いによって、車両の本体価格は異なり、装備や性能のバランスによって価格の幅も広く設定されています。
たとえば、エントリーモデルのXは、276万9,800円〜297万円と、最も購入しやすい価格帯です。
またGは、装備と走行性能のバランスが取れたモデルで、価格も324万7,300円〜344万7,500円です。
そして最上級グレードのZは、より充実した装備が揃っており、387万500円〜407万700円となっています。
グレードや駆動方式によって車両価格に約20万円ずつの差が出るため、予算や使用環境に応じて慎重に選ぶことが大切です。
まとめ
今回はプリウスの排気量や、排気量の違いによる使い方や維持費、価格を紹介しました。
この記事でのポイントは、以下のとおりです。
- この記事のまとめ
-
- 1.8リットルは、燃費がよく街中での運転や通勤で使う場合の人向け
- 2.0リットルは、走行性能重視で高速や長距離移動が多い人向けである
- プリウスの維持費は、1.8リットルの方が税金や燃料代ともに節約できる
- 価格は、上位のグレードほど高く装備も充実するが、20万円単位で価格差が出る
- 駆動方式によっても価格や燃費が異なり、使用環境や地域の天候も選ぶ上で考慮することが大切
実際にプリウスを検討する場合は、排気量とXやZ、Gといったグレードをしっかり比較し、自身のライフスタイルに合わせた最適なプリウスを選ぶことが大切です。
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