ミニバンの中でも特に高い人気を誇るシエンタですが、さらなる機能やデザインの改良のため、2025年8月にマイナーチェンジが行われました。

マイナーチェンジの中では、機能改良はもちろん、シエンタの新グレードとなる「JUNO」も登場しました。

アウトドアや車中泊など、多様化するライフスタイルに応えるべく、MODELLISTAと共同開発されたこのモデルは、実用性と遊び心を兼ね備えた新しい一台です。

今回は、シエンタのマイナーチェンジ情報や、追加されたJUNOの魅力を徹底解説します。

デザインの特徴から使い勝手、家具モジュールを使ったカスタム性まで、購入前に知っておきたいポイントをわかりやすく紹介します。

従来のファミリーカーの枠を超えた、新しいシエンタの可能性をのぞいてみましょう。

シエンタ2025年モデルチェンジ・一部改良の内容を大公開

トヨタのシエンタは、2025年8月5日にモデルチェンジが行われました。

ここからは、モデルチェンジの詳細情報を解説します。

シエンタのモデルチェンジの詳細情報

• モデルチェンジ発表日・背景・狙い
• 主要改良点まとめ①新しい装備の追加
• 主要改良点まとめ②安全装備の拡充
• 主要改良点まとめ③人気のメーカーオプションの標準装備
• MODELLISTAと共同開発した「JUNO」の設定

それぞれ詳しく見ていきましょう。

モデルチェンジ発表日・背景・狙い

2025年8月5日、トヨタはシエンタの一部改良モデルを発表しました。

今回の改良は、ユーザーの声を反映し、さらに使いやすく、安全で快適なクルマへと進化することを目的としています。

近年のユーザー評価や市場ニーズに応えるべく、内外装の質感向上や利便性、安全性を重視した改良が求められており、特に電動パーキングブレーキの導入やデジタル機能の強化が待望されていました。

今回、既存のグレードに対して行われたモデルチェンジの主なポイントは以下のとおりです。

• 新しい装備の追加
• 安全装備の拡充
• 人気のメーカーオプションの標準装備

さらに今回の一部改良は、実用性と安心感の両立を目指したものであり、新しいグレードも登場しています。

主要改良点まとめ①新しい装備の追加

今回のマイナーチェンジでは、新しい装備・機能が追加されました。

全グレードに標準装備されたのは以下のとおりです。

• 電動パーキングブレーキ
• ブレーキホールド

ブレーキホールド機能をオンのままPowerを切った場合、次回運転開始時にオンの設定が維持される機能がトヨタで初めて装備されました。

この機能が追加されたことで、運転する度にブレーキホールドを設定する必要がなくなります。

主要改良点まとめ②安全装備の拡充

マイナーチェンジでは、安全装備の範囲も広がっています。

全グレードに標準装備された機能は以下のとおり。

• レーダークルーズコントロール（全車速追従機能付）：先行車が停止した場合自車も停止する停止保持機能
• ドライバー異常時対応システム：ドライバーの運転継続の困難を検知した際の警告機能および車両操作機
• プロアクティブドライビングアシスト機能（PDA）に車線内走行時の常時操舵支援機能を追加

主にレーダークルーズコントロールに追従した機能が、今回のマイナーチェンジでの改良点です。

運転時に万が一のトラブルが起こった際に事故の発生を防ぐ機能、周囲の環境によって発生する巻き込まれ事故を防ぐ機能が充実しました。

安全機能で車を選ぶ人であれば、マイナーチェンジを経て登場した新型シエンタがおすすめです。

主要改良点まとめ③人気のメーカーオプションの標準装備

シエンタの中でも人気のメーカーオプションの一部が、標準装備に設定された点も、今回のマイナーチェンジのポイントです。

追加された機能と対象のグレードは以下のとおりです。

• ETC2.0＋ドライブレコーダー（前後方）：Xを除く全グレードに標準装備
• オートエアコン：全グレードに標準装備

特にオートエアコンが全グレードに標準装備となったため、どの席にいても快適な風が届けられるようになりました。

また、前後方にドライブレコーダーが設置されたことで、事故が発生した際のトラブル対応もしやすくなったと言えるでしょう。

MODELLISTAと共同開発した「JUNO」の設定

新たに登場した「JUNO」は、MODELLISTAと共同開発された個性派グレードで、アウトドア派にもぴったりです。

JUNOは、広くフラットな荷室やシンプルで実用的な内装を採用し、「車中泊や荷物を積んで遊びに行く」といったライフスタイルを想定したカスタム仕様です。

• Zグレードベースで開発
• 大容量ラゲージ＋防水フロア仕様
• 家具モジュールの組み合わせで個性を演出
• 車中泊マットやシェード、コンテナボックスなど純正アクセサリーも充実

JUNOは、ファミリーカーとしてだけでなく、「趣味の相棒」としても使える万能グレードです。アウトドアライフを楽しみたい人に特におすすめです。

シエンタの新グレード「JUNO」の魅力を徹底解説

ここからは、シエンタの新グレード「JUNO」の詳細について解説していきます。

シエンタの新グレード「JUNO」の詳細

• MODELLISTAとの共同開発による特別デザイン
• フラットな荷室で車中泊やアウトドアに最適
• 家具モジュールを使って自分好みにカスタム可能

それぞれ詳しく見ていきましょう。

MODELLISTAとの共同開発による特別デザイン

シエンタ「JUNO」は、MODELLISTAとトヨタが共同開発した特別仕様グレードで、他のモデルにはない個性的なデザインが魅力です。

「JUNO」はライフスタイルに寄り添う新しい価値を提案するモデルとして企画され、インテリアやエクステリアに独自のカスタム要素が加えられています。

• ベースはZハイブリッド2WDモデル
• ボディカラーはモノトーン・ツートン合わせて9種類
• カーキの専用内装色（ファンツールパッケージ）を選択可能

JUNOは単なる装備追加ではなく、MODELLISTAらしい洗練された遊び心を取り入れた1台。見た目にもこだわりたい方にぴったりです。

フラットな荷室で車中泊やアウトドアに最適

「JUNO」の魅力は、標準架装装備によって運転席・助手席より後ろの空間がフルフラットになっている点です。

専用フロアおよび専用サイドトリムに「JUNOロック」というものが設定されており、家具モジュールを取り付け・取り外しを自由にできます。

荷室スペースは以下の通りです。

開口部高さ	1,000mm
荷室高（手前側）	1,075mm
荷室高（奥側）	1,210mm
荷室幅	995mm
荷室床奥行	1,755mm
荷室床奥行	1,955mm
荷室フロア高	540mm

引用：[トヨタ自動車]

 

広々した空間があることで、駐車時に後ろの空間を使ってゆったり過ごしたり、横になって休むことも可能です。

アウトドアをもっと楽しみたい・車の中を自分だけのお気に入り空間にしたいという人にぴったりのグレードといえるでしょう。

家具モジュールを使って自分好みにカスタム可能

「JUNO」は家具モジュールの組み合わせによって4つのタイプの空間を作ることができます。

Chill（チル）	サイドテーブル（1） ベースモジュール ラージ（1） ベースモジュール（1） クッションモジュール（2） =コーヒーやお菓子を楽しめるカフェのような空間
Refresh（リフレッシュ）	ベースモジュール（4） =好きな場所で昼寝や車中泊を楽しめる
Focus（フォーカス）	ワークテーブル（1） ベースモジュール ラージ（1） ベースモジュール（2） クッションモジュール（2） =さまざまな作業にぴったりのスペースをつくれる
Comfort（コンフォート）	イドテーブル（2） ベースモジュール ラージ（1） ベースモジュール（4） ＝ティータイムを楽しめる広々としたリビングのような空間

引用：[トヨタ自動車]

 

それぞれのモジュールはセットもしくは単品で購入が可能です。

ベースモジュール	W400×D400×H120mm	69,300円
ベースモジュール ラージ	W400×D400×H240mm	72,600円
クッションモジュール	W400×D400×H70mm	20,900円
サイドテーブル	W400×D250mm	31,900円
ワークテーブル	W980×D350mm	44,000円

引用：[トヨタ自動車]

好きな組み合わせを見つけて、自分だけの空間を作ってみてください。

 

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シエンタの新グレード「JUNO」を検討する際の注意点を解説

ここでは、シエンタの新グレード「JUNO」を検討する際の注意点を解説します。

シエンタの新グレード「JUNO」を検討する際の注意点

• 特別仕様のため装備内容と価格に注意
• 乗車定員や登録ナンバーが標準グレードと異なる
• 走行時は荷室への乗車は原則禁止

それぞれ詳しく見ていきましょう。

特別仕様のため装備内容と価格に注意

シエンタ「JUNO」は特別仕様車であるため、装備構成と価格が通常グレードと異なり、事前にしっかり確認することが重要です。

JUNOはZグレードの2WDハイブリッドモデルをベースにしていますが、荷室特化仕様や専用アクセサリーの追加により、価格が高めに設定されています。

また、通常グレードで標準装備されている一部機能が省かれている場合もあります。

• 基本価格：3,313,100円（2025年9月時点）
• 電動パーキングブレーキやブレーキホールドは搭載済みだが、後席がないためファミリー用途には向かない
• JUNO専用のアクセサリー（チルセットなど）を追加するとさらに価格が変わる

装備と価格のバランスを把握したうえで、「どんな使い方をするか」に合わせて選ぶことが、満足度の高い購入につながります。

乗車定員や登録ナンバーが標準グレードと異なる

JUNOは荷室を活かす2人乗り仕様のため、乗車定員が2名に限られ、登録上の扱いも通常の乗用車とは異なります。

この仕様により、ナンバープレートは「4ナンバー」扱いとなり、保険や税制、用途によって注意が必要です。

• 通常モデルは5人乗りだが、JUNOはリアシートがなく完全2人乗り
• 商用登録や貨物登録扱いになる可能性あり
• 車検や任意保険の加入条件に影響を及ぼす場合がある

普段の移動手段や家族での使用を想定している場合は、この点を十分考慮し、必要であればディーラーに相談のうえで検討を進めましょう。

走行時は荷室への乗車は原則禁止

JUNOは車中泊やアウトドア用途に便利な荷室設計ですが、走行中に荷室へ人が乗ることは禁止されているため、誤った使い方に注意が必要です。

JUNOはあくまで2人乗り設計で、荷室部分にはシートベルトやヘッドレストがないため、法律上・安全面からも人を乗せることができません。

• 荷室部分はあくまで荷物やベースモジュールの設置用
• 道路交通法では、シートベルトのない場所への乗車は禁止
• 万が一の事故時に重大なリスクが発生

車中泊やアウトドアで荷室を“居住空間”として活用できるのは、あくまで「停車中」。

JUNOを正しく安全に楽しむためにも、走行中の使用ルールを守ることが大切です。

 

まとめ

今回はシエンタのマイナーチェンジについて、改良ポイントや新たに登場したグレード「JUNO」の情報を詳しく解説しました。

シエンタ「JUNO」は、2人乗り仕様に特化した新たな選択肢として、車中泊やアウトドアを楽しむユーザーにとって非常に魅力的な一台です。

荷室を活用した快適な空間演出など、日常と非日常をシームレスにつなぐクルマとして注目されています。

一方で、価格や乗車定員、使用ルールなど注意点もあるため、事前の情報収集が大切です。

 

シエンタの購入を検討している人は、標準グレードだけでなく「JUNO」も踏まえて比較検討してみてください。