商用車としても乗用車としても、長年多くの人に支持されてきたトヨタ自動車の「ハイエース」。
その車体の大きさから「一度の車検費用が高額になるのでは…?」と心配されている方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、ハイエースの車検費用について徹底解説!
ハイエースの中でも人気の高い「ハイエースバン」「ハイエースワゴン」の2つのタイプを例にお話ししていきます。
車検費用の内訳や費用目安、できるだけ安く抑える方法など、詳しくご紹介していきますので、これからハイエースを購入しようと考えている方、ハイエースの車検を控えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
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目次
ハイエースの車検費用の内訳を知ろう
ハイエースの車検費用は、大きく分けると「法定費用」と「車検基本料」の2つ。
整備が必要な状況であれば、この2つに追加して「整備費用」が発生します。
まずは、それぞれどのような費用なのか詳しくご紹介します。
ハイエースの車検でかかる「法定費用」とは?
法定費用は、車検の際に必ず支払わなければならない税金や保険などの費用のこと。
国に対して支払うお金なので、どこで車検を受けても金額は変わりません。
「自動車重量税」「自賠責保険料」「検査印紙代」の3つが法定費用にあたります。
自動車重量税とは?
自動車重量税とは、車両重量に応じて課される税金です。
車両重量が重くなればなるほど、金額も上がります。
自賠責保険料とは?
自動車の所有者が必ず加入しなければならない保険のことです。
保険料は、車種と保険期間によって決まります。
車種はナンバーによって区分されています。
ハイエースの「ハイエースバン」「ハイエースワゴン」には、4ナンバー・3ナンバー・1ナンバーがあり、区分は次の通りです。
- 4ナンバー:小型貨物自動車
- 3ナンバー:乗用自動車
- 1ナンバー:普通貨物自動車
同じ保険期間(自家用)であれば、金額は、乗用自動車<小型貨物自動車<普通貨物自動車の順に高くなります。
検査印紙代とは?
検査印紙代は、車検に必要な書類に添付する公的な料金となります。
指定工場で車検を受ける場合と認証工場で車検を受ける場合(ユーザー車検などの持込検査)で金額が異なり、印紙代が安く抑えられるのは指定工場での車検です。
認証工場の場合は、車種によっても金額が異なります。
自賠責保険の区分と少し異なり、ハイエースの場合は以下の通りに区分され、金額は小型自動車の方が少しだけ安くなります。
- 4ナンバー:小型自動車
- 3ナンバー:普通自動車
- 1ナンバー:普通自動車
指定工場の場合は、小型自動車も普通自動車も一律です。
ハイエースの車検でかかる「車検基本料」とは?
車検基本料とは、車検を実施する自動車ディーラーや業者などに支払うサービス料を指します。
「車検点検料」「検査料」「代行手数料」などが含まれており、自動車ディーラーや業者によって金額に差が出ます。
車検の有効期限はナンバーによって異なる!
車検は、ナンバーによって有効期限が異なります。
ハイエースは、タイプやグレードによってナンバーが異なるため、有効期限に注意が必要です。
「ハイエースバン」「ハイエースワゴン」に設定されている4ナンバー・3ナンバー・1ナンバーそれぞれの車検の有効期間は以下の通りです。
- 4ナンバー:初回車検 2年、継続車検 1年
- 3ナンバー:初回車検 3年、継続車検 2年
- 1ナンバー:初回車検 2年、継続車検 1年
商用として利用されることも多い「4ナンバー」「1ナンバー」の車両については、初回を除き1年ごとに車検が必要なため、その分車検費用の負担も大きくなります。
車検費用を含むハイエースの維持費については「ハイエースの年間維持費まとめ【ガソリン代・税金・保険料等】」のコラムでもご紹介しておりますので、あわせて参考にしてみてくださいね!
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ハイエースの車検費用はいくら?具体的な金額をチェック!
では、実際にハイエースの車検費用はどれくらいを想定しておけば良いのでしょうか?
ボディサイズの種類が豊富なハイエースは、ナンバーも分かれています。
「ハイエースバン」「ハイエースワゴン」に設定されているナンバーは、4ナンバー、3ナンバー、1ナンバーの3つ。
ナンバーによって自賠責保険や印紙代が異なるうえ、車体の重量もそれぞれ違いがあるため、全体の車検費用も変わります。
※ボディサイズについては「購入前に知りたいハイエースのサイズ【高さ・長さ・横幅】」もご確認ください。
今回はハイエースのナンバー別に、どのくらい車検費用がかかるか目安を考えてみましょう。
4ナンバーのハイエースの車検費用は?
「ハイエースバン」に設定されているのが、4ナンバー。
4ナンバーのハイエースは、初回車検2年、その後の継続車検が1年ごとになります。
継続車検の場合を例に、まずは法定費用から見てみましょう。
- 重量税:16,400円/20,500円(1.5〜2t以下/2~2.5t以下)
- 自賠責保険:12,850円
- 印紙代:1,600円/2,100円(指定整備の場合/持込検査の場合)
※重量税は、1年自家用・エコカー減税なし・初度登録より13年未満の場合。型式によってエコカー減税が適用される可能性もありますので、詳しくはディーラーや販売元にご確認ください
※自賠責保険は、自家用・小型貨物自動車・12ヶ月契約の場合
※印紙代は、小型自動車の場合
車検基本料については、車検を実施するディーラーや業者によって異なるため一概にはお伝えできません。
問い合わせや見積もりで確認しましょう。
上記の金額を合計すると、一度の車検にかかる法定費用の合計は30,000円〜35,000円前後が一つの目安になります。
3ナンバーのハイエースの車検費用は?
乗用車として利用される「ハイエースワゴン」が3ナンバーにあたります。
3ナンバーは、初回車検3年、その後の継続車検が2年ごとになります。
こちらも継続車検を例に、法定費用からチェックしてみましょう。
- 重量税:32,800円/41,000円(1.5〜2t以下/2~2.5t以下)
- 自賠責保険:17,650円
- 印紙代:1,600円/2,200円(指定整備の場合/持込検査の場合)
※重量税は、2年自家用・エコカー減税なし・初度登録より13年未満の場合。型式によってエコカー減税が適用される可能性もありますので、詳しくはディーラーや販売元にご確認ください
※自賠責保険は、自家用乗用自動車・24ヶ月契約の場合
※印紙代は、普通自動車の場合
一度の車検にかかる法定費用の合計は、52,000円〜60,000円前後となります。
1ナンバーのハイエースの車検費用は?
1ナンバーは、「ハイエースバン」に設定されています。
1ナンバーのハイエースは、初回車検2年、その後の継続車検が1年ごとです。
4ナンバー、3ナンバーの例と同様、継続車検の場合を例にまずは法定費用を確認しましょう。
- 重量税:16,400円/20,500円(1.5〜2t以下/2~2.5t以下)
- 自賠責保険:16,900円
- 印紙代:1,600円/2,200円(指定整備の場合/持込検査の場合)
※重量税は、1年自家用・エコカー減税なし・初度登録より13年未満の場合。型式によってエコカー減税が適用される可能性もありますので、詳しくはディーラーや販売元にご確認ください。
※自賠責保険は、自家用・普通貨物自動車・12ヶ月契約・最大積載量2t以下の場合
※印紙代は、普通自動車の場合
一度の車検にかかる法定費用の合計は、35,000円〜40,000円前後となります。
ナンバーごとに比べると、3ナンバーのハイエースが最も車検費用が高く見えますが、3ナンバーは車検が2年ごと、4ナンバーと1ナンバーは車検が1年ごとになります。
車検頻度もあわせて考えると、自家用乗用車に区分される3ナンバーのハイエースが最も車検費用は安いと言えるでしょう。
また、上記の試算に加え、車両の状況によっては整備費用が必要になる場合もあります。
ハイエースの車検はどこで受ける?
車検を受けるには、自動車ディーラーや車検専門店、ガソリンスタンドなど、依頼先にさまざまな選択肢があります。
ハイエースを車検に出す前なら、おすすめは自動車ディーラーです!
自動車ディーラーでの車検のメリット
車検と聞いて、最初の選択肢に上がるのが「自動車ディーラー」ではないでしょうか?
自動車ディーラーでハイエースを車検に出すメリットとしては、サービスの質が高いこと。
ディーラー自社のクルマであれば、クルマについての知識も豊富!
修理が必要な場合もスムーズな対応が期待できますし、部品の交換時も純正品を使用できる安心感があります。
自動車ディーラーの中には、必要な整備をセットにしたサービスを提供しているところも。
本コラム「モビリコマガジン」を運営するトヨタの正規ディーラー「横浜トヨペット」でも、車検を含めた「おトクな点検パック」をご用意していますよ!
反対に、費用面や日数は事前にしっかり確認が必要。
車検の専門店やガソリンスタンドなどの車検と比較すると、費用は高い傾向にあります。
また、車検完了までに日数がかかってしまうこともあります。
しかしながら、費用が高くなりやすい分、整備内容が充実していたり、近年では1時間程度のクイック車検が主流だったりもします。
費用や日数の確認は必要ですが、ドライバーや同乗者の安全を守るために高いクオリティで整備をしてもらえるのがディーラー車検です。
自動車ディーラー以外での車検にもメリット・デメリットがある!
ハイエースの車検でおすすめなのは自動車ディーラーですが、車検専門店やガソリンスタンド、カー用品店などにもメリット・デメリットがあります。
あわせて確認していきましょう。
車検専門店のメリット・デメリット
車検専門店での車検のメリットは、そのスピード。
修理が必要な不具合などがなければすぐに乗って帰れます。
リーズナブルな料金設定の店舗も多く、費用面でもメリットがあります。
ただし、点検・整備項目は必要最低限となっていることがほとんどで、それ以上の点検や整備は、ご自身で行う必要があります。
ガソリンスタンドのメリット・デメリット
ガソリンスタンドでハイエースの車検を行うメリットは、費用を抑えられること。
費用重視で車検を受けたい場合は、ガソリンスタンドを選択肢の一つとして考えてみるのも良いでしょう。
ただし、車検や点検・整備の質がわかりづらいという特徴も。
口コミなどもチェックしながら、大切な愛車を預けられるか判断しましょう。
また、ガソリンスタンドから別の工場や施設に一度クルマを移動してから車検が進められる場合は車検完了まで時間がかかります。
カー用品店のメリット・デメリット
カー用品店での車検のメリットは、消耗品もあわせて購入できること。
夜遅くまで開いている店舗もあるため、時間の融通を利かせやすい点もポイントです。
ただ、ガソリンスタンド同様に一度クルマを別の場所に移動してから車検を進めていくケースもあるため、短時間で対応してもらえるか事前に確認しておきましょう。
ハイエースの車検費用を安く抑えるコツ
1〜2年に一度車検が必要なハイエースですが、車検費用も大きいため、できる限り安く抑えたいと考えている方が多いでしょう。
ハイエースの車検費用を抑えるためのコツについて、いくつかご紹介します!
複数の業者を比較する
できるだけ費用の安い車検業者を選ぶときに大切なのは、複数の業者を比較すること。
法定費用は定められたものなので節約は難しいですが、車検基本料は業者によって異なる部分。
費用を重視するのであれば、最初から1つの業者に絞ってしまわず、複数の見積もりを取り、車検基本料の安い業者を探してみましょう。
ただし、「安ければ安いだけ良い!」というわけではありません。
クルマについて心配ごとがあったり、自分で整備・点検をあまりしていない場合は、安心してハイエースに乗り続けるためにも自動車ディーラーにお願いした方が良いこともあります。
クルマやご自身の状況と相談しながら、ご自身にあった業者を探してみてくださいね!
日々のメンテナンスが大事
車検費用を抑えるには、日々のメンテナンスも大切です。
車検基本料の安い業者にお願いできたとしても、クルマに不具合があれば修理が必要です。
車検時に整備が必要な箇所が多かったり、部品を交換しなければならない不具合があると、その分整備費用が上乗せになります。
オイルの交換や消耗部品の交換など、長く安全にクルマを使っていくためにも、日頃のメンテナンスを心がけましょう。
クルマのメンテナンスを習慣にできれば、不具合も早めに対応でき、大きな修理を避けられることもありますよ!
車検の前に不具合に気がついた場合は、自分で安価な部品を調達したり、安く修理をお願いできる業者を探したりと、コストカットしながらクルマを維持していくこともできますね。
ハイエースは、商用車として利用されることも多いクルマ。
長距離を走ったり、道路状況の悪い現場に行く機会が多いのであれば、とくに日頃からのメンテナンスを習慣化し、不具合は早めに直すことを心がけてみてくださいね。
まとめ
ハイエースの車検費用の内訳は、大きく分けると「法定費用」と「車検基本料」の2つ。
クルマの状況によっては、整備費用がプラスになります。
ハイエースは、ボディサイズが豊富で、車両重量やナンバーがタイプによって異なり、それにあわせて車検費用にも差があります。
法定費用の目安としては30,000円〜60,000円前後ですが、エコカー減税や車検時の修理の有無などによっても費用は変わってきます。
これからハイエースの購入を考えているという方は、希望のハイエースのタイプでどのくらい車検費用がかかるのか事前にシミュレーションしておけると安心ですね!
車検は、自動車ディーラーや車検専門店、ガソリンスタンドなど、依頼できる業者がたくさんあります。
おすすめは自動車ディーラーでの車検ですが、費用面と求めるサービスとのバランスを見ながら、ご自身に合った業者選びを行いましょう。
ハイエースの車検費用を抑えるなら、複数の見積もりを取ったり、日々のメンテナンスもお忘れなく!
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★ハイエースの中古車一覧
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- モビリコは中間業者を通さない個人売買のため、中間コストは大幅削減、消費税がかかりません。なので、買う人は安く買えて、売る人は高く売れます。
- 面倒な作業が多くなりがちな車の個人売買ですが、面倒な作業はすべてディーラーにお任せできます。