GPヤリスは、2020年の東京オートサロンにて初めてお披露目され、その日から先行予約が始まりました。オートサロン開催中のたった3日間で1000台もの予約を集めるほどで、車好きの方々の気持ちを掴んだ車となっています。

そんなGRヤリスの乗り心地が気になっているという方も多いのではないでしょうか。見た目からは想像できない乗り心地のよさを実現しており、車好きの方にぴったりです。

そこで、本記事では、GRヤリスの短距離と長距離それぞれの乗り心地をはじめ、乗り心地が快適な理由、特徴などを徹底解説していきます。

GRヤリスの購入を検討している方はぜひ参考にしてください。

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目次

GRヤリスの走行は馬力がありながらも安全性が高く快適

GRヤリスはスポーツモデルのため馬力がありますが、安全性が高く操作も安定しています。GRスープラに次ぐ2台目のスポーツカーとなっており、3ドアタイプの車です。

車のサイズは以下のようになっています。

全長 3,995mm
全幅 1,805mm
全高 1,455mm

グレードはRZ “High performance”、RZ、RSの3タイプ展開されています。

GRヤリスは世界ラリー選手権で勝つためのスポーツカーとして誕生し、GRヤリス専用に開発されたパーツが搭載されています。そのため、ヤリスがベースになっていますが、中身は全く別物となっているのです。

モータースポーツで勝つために作られたGRヤリスですが、それ以外にも以下のコンセプトを元に作られています。

GRヤリスのコンセプト
  • モータースポーツを誰もが手軽に体験できる性能
  • 誰でも手に入るスポーツカー

トヨタが本気で作ったスポーツカーですが、走りを体験して欲しいという気持ちが込められています。また、価格は256万円(税込)からと手を出しやすく、手に届きやすい価格帯なのも人気の理由の1つとなっています。

モータースポーツをしない方でも手軽にその走りを体験することが可能です。

GRヤリスはハンドルには本革が使われているため手に馴染みやすく、握ったときに運転しやすい体制を取れるように設計されています。

ハンドル操作に対しての動きに正確性があり、スポーツカー特有の馬力の強さを感じながら安定した走りを感じられるモデルです。

GRヤリスの短距離と長距離の乗り心地に違いはある?

スポーツカーながらも乗り心地が快適なGRヤリスですが、近場への買い物などの日常使いの短距離と高速道路などの長距離での違いも気になるのではないでしょうか。

そこで、短距離・長距離それぞれの乗り心地を見ていきましょう。

短距離の乗り心地

買い物など日常での短距離の乗り心地は、スムーズに加速ができ、信号などで止まる回数が多くても快適に運転ができるようになっています。

一般道などでは地域によって信号が多く何回も止まらなくてはならない場合もあります。しかし、搭載されているエンジンのおかげでアクセルを踏んだ時になめらかに走り出すことが可能です。

一般道は、路面の状態が悪くなっている場所も多く、車によっては衝撃がダイレクトに伝わってしまうこともあるかもしれません。GRヤリスは、そのような道でも衝撃がきちんと吸収されます。そのため、大きく揺さぶられてしまうこともなく快適な走りの実感が可能です。

コンパクトカーがベースになっているため小回りがきいていて「一般道の狭い道なども曲がりやすい」というユーザーの声も見受けられます。

このように、走り出しの快適さや衝撃の少なさ、小回りがきくため、短距離でもストレスなく運転をすることができるモデルです。

初めてスポーツカータイプを購入する方や一般道での乗り心地が気になる方は、一度試乗をしてから購入するのがおすすめです。短い時間の運転でもGRヤリスの運転の快適さを経験できるでしょう。

長距離の乗り心地

高速道路の運転や他県までの移動などの長距離での乗り心地は、疲れにくくどんな道でも快適に運転ができるようになっています。

多くの方が長距離で気にするポイントは疲れと坂道や高速道路などでの加速と安全性なのではないでしょうか。

長距離では坂道や高速道路を走ることが多いかと思いますが、GRヤリスはエンジンの馬力があるため、坂道で速度が遅くなることなく快適に登ることができます。

また、シートはスポーツカーならではの作りで体をしっかりとホールドしてくれるため「長時間の運転でも疲れにくい」との声も見られます。

ハンドル周りにナビのボタンなどの機能が集結しており、目線をわざわざ下などに逸らす必要なく運転に集中できるのもポイントです。

また、長距離は疲れも出やすいため、安全性能も重要になります。GRヤリスは「低速時加速抑制機能」が搭載されており、車の前にいる車や自転車、歩行者などを認識してくれるため、安全性も高いです。

危険を察知したり発進したりしたときにアクセルを強く踏んでしまった場合には、被害が最小限になるように速度を調節する機能が搭載されています。

長距離や高速道路ではGRヤリスの真骨頂を体験することができるので、ドライブを楽しむことができるでしょう。

GRヤリスの乗り心地の特徴を徹底解説

スポーツカーなのにもかかわらず快適な乗り心地や運転性をどのように実現しているのでしょうか。

ここでは、乗り心地に関してGRヤリスの特徴を6つ紹介していきます。

乗り心地の特徴①3つのモードがセレクト可能

GRヤリスでは、アクティブトルクスプリット4WDシステムを搭載し、運転席のスイッチで前後のトルク配分を3パターンからセレクトできるようになっています。

全輪駆動の車は「前輪100:後輪0」のトルク配分ですが、それぞれ配分の異なる以下の3つのモードに切り替えが可能です。

この3つのモードにより状況に応じて最適なトルク配分で走ることができるため、スムーズな操作性が実感できます。

乗り心地の特徴②2種類の素材で軽量ながらも高剛性のボディ

GRヤリスのボディにはアルミニウムと新工法で作られたカーボンが使われており、軽量化を実現しました。ボディはGRヤリス専用の骨格構造で組み立てられています。そのため、特殊な接着剤の使用や部品同士の溶接では約200点打ち増しがされており、高剛性があります。

ボディがしっかりと作られていることによってコーナリングとブレーキをかけたときにも遠心力をあまり感じることなく安定した走りをすることが可能です。

乗り心地の特徴③ヒール&トゥがしやすく長距離でも疲れにくい

GRヤリスは運転席の足元にあるペダルの間隔をはじめ、ペダルの形や角度が考えられて作られているため、ヒール&トゥがしやすいのが特徴です。

スムーズなクラッチ操作などが可能で重すぎないペダルで長距離でも疲れにくくなっています。

乗り心地の特徴④運転席と助手席は圧迫感を感じない作り

コンパクトカーに乗っていると、運転席と助手席の前席で圧迫感を感じる車もあるのではないでしょうか。センターコンソールがあるにもかかわらず、足回りが広く確保されています。そのため、圧迫感を感じさせない作りになっており窮屈さを感じることがありません。

また、運転席のメーターも視認性を確保しつつもスポーツメーターには必要な情報が表示されるような技術が詰まっています。運転時の視界を大幅にずらすことなく運転をすることができるでしょう。

乗り心地の特徴⑤勝つためのデザインだが後部座席は狭さを感じることも

運転席と助手席は広さが確保されていますが、ルーフ後方が下がっている作りとなっています。そのため、身長が高い方は狭さを感じることがあるかもしれません。

ダウンフォースを得るためにリヤスポイラーへ効率的に風が当たるようにデザインされているため、運転席と助手席の上当たりから斜めに下がっているのです。

ヤリスをベースにしているため、足元が狭いというユーザーの声は少ないですが、車の形上人によって狭さを感じることがあります。

乗り心地の特徴⑥荷物は降ろしやすいが3ドアで乗り降りがしにくい

GRヤリスは、モータースポーツ向けに作られたモデルのため、最大限力を発揮できるように3ドアが採用されています。

運転席と助手席に乗る場合には不便を感じることが少ないかと思いますが、後部座席に乗る方は乗りにくさを感じることが多いでしょう。

しかし、後部座席は6:4分割の可倒式シートを搭載しており、前に倒すことが可能で174Lの荷室(VDA方式)を確保することができます。タイヤを4本積んだりロードバイクや大きめのスーツケースも問題なく積み込んだりすることができるでしょう。

荷物がたくさん積めるので、長距離での外出なども足元が狭くなることがなくなるでしょう。

荷室の大きさは以下のようになっています。

長さ 574mm
横幅 1,081mm
高さ 570mm

買い物などの短距離時には、椅子を倒さずに荷物が積める広さがあります。

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  • モビリコは中間業者を通さない個人売買のため、中間コストは大幅削減、消費税がかかりません。なので、買う人は安く買えて、売る人は高く売れます。
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GRヤリスの乗り心地がいい理由

モータースポーツで勝つために作られたGRヤリスですが、乗り心地がいい理由も気になるのではないでしょうか。

そこで、乗り心地に関係している技術や装備について詳しく紹介します。

乗り心地がいい理由①4WDシステム「GR-FOUR」の採用

GRヤリスの乗り心地に関する最大のポイントはスポーツ4WDシステムの採用です。トヨタから生まれたセリカGT-FOURの後継としてさらにパワーアップしGRヤリスに搭載しています。

世界ラリー選手権での経験を元にさらに改良を加え完成したものがGR-FOURなのです。

どのような路面状況でも4つのタイヤへのトルク配分を即時に制御します。そのため、発進するときからスピードを出す場面までトラクションを余すことなく伝えることが可能です。トラクションがかからないという事態を避けることができ、思い通りに車をコントロールすることができるでしょう。

また、フロントとリヤデフの部分にコーナーでのするどい加速とコントロールを実現するため、トルセン®︎LSDが設置されています。トルセン®︎LSDによって、アクティブトルクスプリット4WDシステムの力を最大限に発揮することができるようになっているのです。

従来の4WDシステムでは強力な遠心力がかかると外側へ膨らんでしまうことがありましたが、GRヤリスではと外側へ膨らむことなくカーブをしっかりと曲がることができます。

このGR-FOURのシステムによって雪道や山道などもスムーズに運転することが可能になっています。

乗り心地がいい理由②高出力でありながら低燃費

GRヤリスは高速燃料御術を採用しており、高出力でありながら低燃費を実現しているモデルとなっています。高出力なのに低燃費という良いところどりの性能を実現しているのが「G16-E -GTS」の直列3気筒1.5Lダイナミックフォースエンジンです。

カタログに掲載されている燃費は18.2km/Lとなっており、長距離を運転する場合にも嬉しいポイントになっています。

また、従来のCVTに発進用のギヤを追加したDirect Shift-CVT「ギヤ機構付自動無段変速機」も搭載されているため、発進時から馬力の強さを発揮します。

変速するときにはシフトレバーだけではなくハンドルシフトでの変速も可能となっており、スムーズな変速の実現が可能です。

エンジントルクを細かく調節するため、アップダウン時にスムーズな切り替えができ、変速ショックの減少が期待できるでしょう。

乗り心地がいい理由③タイヤの性能を引き出すサスペンション

GRヤリスでは前輪は軽量でありつつ高剛性なストラット式、後輪にはグリップ力が確保できるダブルウィッシュボーン式の異なるサスペンションが採用されています。

異なる2つのサスペンションが搭載されたのはプラットフォームが関係しているためです。前輪側には軽量でありつつ高剛性のプラットフォームを掲載、後輪側にはひと回り大きなプラットフォームを掲載しています。

路面の状態が悪くてもしっかりと衝撃を吸収してくれるため、快適に運転をすることが可能です。これらのサスペンションとプラットフォームによってストレスを感じさせない運転をすることができます。

乗り心地がいい理由④改良を重ねて実現した形

GRヤリスはダウンフォースが獲得できるように、何度も改良を重ねて実現した形となっています。

TOYOTA GAZOO RacingのWRCチームの施設で繰り返し空力性能の工場のため繰り返し実験を行い、作り上げられた代物です。

リヤスポイラーへ風が効率的に当たるように計算されているため、リヤスポイラーへ向かってルーフが下がっていくデザインとなっています。

ボディの下にあるアンダーカバーによって空気抵抗を減らすことが可能となり、フロントのコーナー部とリヤの造形によってダウンフォースを増大させることにも成功しました。

速度が上がるほど、しっかりと地面を捉えることが可能で、コーナリングでスピードを出せる作りになっています。

乗り心地がいい理由⑤3灯式フルLEDヘッドランプ

GRヤリスではLEDのヘッドライトを採用し、夜でも見やすさが確保されています。3灯式のため、1つ切れてしまっても安心です。視認性に影響が出ないような作りになっています。

また、天気が悪い時にフォグランプがついてヘッドライトの明るさを補助してくれるのです。

その他にも、トヨタの最新の安全機能を購入時に申し込みが可能な衝突回避支援パッケージを申し込みすることで、自動でハイビームとロービームの切り替えが可能なオートマチックハイビームが利用可能です。オートマチックハイビームを利用することで、夜も安心して運転することができます。

乗り心地がいい理由⑥カラーヘッドアップディスプレイ

カラーヘッドアップディスプレイ機能はウィンドウシールドガラスに速度やナビのルートなどを表示することができます。

購入時に申し込みが必要なメーカーパッケージオプションの1つですが、視線の移動が最小限で済むため、運転時の負担を軽減することが可能です。

乗り心地がいい理由⑦究極とも表現されるタイヤ回り

世界ラリー選手権やスーパーGTのプロドライバーと一緒に開発されたサスペンションチューニングが搭載されており、足回りに磨きがかかっているのも乗り心地がいい理由です。

以下のようにグレードによって特性が異なっています。

タイヤのホイールはRZ“High performance”では日本刀をイメージして作られたホイールが標準搭載されています。また、RZとRSにはラリースポーツをイメージして作られたホイールが標準搭載となっています。

乗り心地がいい理由⑧最新の安全性能が搭載

GRヤリスには、最新の以下の安全性能が搭載されており、安全性が高くなっています。

GRヤリスの安全性能
  • 車両・歩行者検知し被害を最小限に抑えられる機能
  • 交差点での対向車や歩行者を探知する機能
  • 車線をはみ出さないように抑制する機能
  • 標識をカメラで認識しマルチインフォメーションディスプレイに表示する機能
  • 車間距離を認識しスピードダウンする機能
  • 後方から接近している車をお知らせする機能

走り慣れない道では標識を見逃してしまいがちですが、標識を単眼カメラで認識して知らせしてくれます。

また、前の車との車間距離を認識して追従支援してくれる機能もあり、車間距離が縮まりやすい高速道路などでの運転をサポートし、適切な車間距離を保つことが可能です。

後方から接近する車や車線変更時に見落としがちな斜め後ろの車などを検知する機能も搭載されています。

GRヤリスの走行の特徴

GRヤリスには走り心地やそのときの状況に合わせてモードの変更ができる「ドライブモードセレクトスイッチ」が搭載されています。

好みに合わせて以下の3つのモードに切り替えが可能です。

走行モード
  • NORMAL
  • POWER
  • ECO

それぞれどのようなモードなのか詳しく見ていきましょう。

走行の特徴①NORMALモード

NORMALモードは、燃費と加速などの走行時の性能のバランスが取れており、街中など短距離を走るときに最適なモードとなっています。

普段使いをするときやドライブをするときにはNORMALモードで走行をすると、快適な乗り心地を体験できるので、気持ちよく走りたいという方におすすめです。

走行の特徴②POWERモード

POWERモードは、山道やカーブが多い道、急勾配な坂道などで力強い走りをしたいときにおすすめのモードです。

エアコンの稼働を抑えつつエンジンペダルを踏み込んだときの反応をよくしているため、加速をしたいときにピッタリのモードです。

ただし、他のモードに比べて燃費が悪くなるので、燃費よく走りたいという方は他のモードで走るようにしましょう。

走行の特徴③ECOモード

エアコンやエンジンを最適になるよう自動で制御をするモードです。

通常はアクセルを踏んだときの力がそのまま伝わり、思い通りに車を発進させることができますが、ECOモードは発進時のエンジンの稼働を緩やかにします。そのため緩やかに発進可能です。

アクセルを踏みすぎた場合でも、自動でエンジンの回転数を抑えてくれるため、雪道や冬の凍結した道などスリップが懸念される場面で役立ちます。

雪道などが心配な方、NORMALモードなどでエアコンの効き具合が強いと感じる方におすすめのモードです。

まとめ

コンパクトながらもスポーツカーとして申し分ないGRヤリスについて解説しました。街中でもストレスなくスムーズな運転が可能なGRヤリスは普段使いでもその性能を楽しめます。

こだわりがたくさん詰まったGRヤリスで運転する楽しみを味わうことができるでしょう。購入を検討されている方は試乗してみてください。

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