GRヤリスは2020年に「東京オートサロン2020」で世界初公開されたスポーツカーです。ヤリスの兄弟車という位置づけですが、WRC(世界ラリー選手権)で勝つ車をコンセプトに作られたGRヤリスは、デザインも性能もヤリスとは大きく異なるものでした。
コンパクトだけれど本格的なスポーツカーに乗りたい、と考える方にとってはおすすめの一台と言えるでしょう。
そんなGRヤリスの購入を考えている方にとっては、運転のしやすさや駐車スペースなどに影響があるボディサイズは気になるところではないでしょうか。本記事では、GRヤリスについて車高や全長、タイヤサイズなど、購入前に知っておきたい情報について詳しく解説していきます。
GRヤリスの購入を考えている方も、他の車種と迷っている方も、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
GRヤリスのサイズについて
まずは、GRヤリスのボディのサイズについて解説します。
GRヤリスには、2WDのRSと4WDのRZ・RZハイパフォーマンスという3つのグレードが用意されています。グレードごとに異なる数値もあるので、それぞれ詳しく見ていきます。
【長さ】ホイールベース・全長
ホイールベースとは前輪の中心から後輪の中心までの長さ、全長とは車両全体の長さ(フロントバンパーからリアバンパー)のことを指します。GRヤリスの大きさは以下の通りです。
RS | RZ | RZハイパフォーマンス | |
ホイールベース | 2,560mm | 2,560mm | 2,560mm |
全長 | 3,995mm | 3,995mm | 3,995mm |
ホイールベースと全長は全グレードにその差はありません。
【高さ】全高・最低地上高
全高とは車体の高さのことを指し、タイヤと地面の接地点から車体の最も高い位置までの長さのことを言います。
最低地上高とは、タイヤと地面の接地点から車体の一番低い箇所までの長さのことです。
RS | RZ | RZハイパフォーマンス | |
全高 | 1,455mm | 1,455mm | 1,455mm |
最低地上高 | 140mm | 130mm | 130mm |
表の通り、全高は3グレード共に同じ値でした。対して最低地上高は、4WDの2タイプが2WDのRSよりも10mm低く設計されていることがわかります。
【横幅】全幅
全幅とは、バックミラーの分を除いた車体の幅のことを言います。
RS | RZ | RZハイパフォーマンス | |
全幅 | 1,805mm | 1,805mm | 1,805mm |
GRヤリスでは、全グレードとも1,805mmと同じ全幅で設計されています。
タイヤのサイズ
RS | RZ | RZハイパフォーマンス | |
タイヤサイズ | 225/40R18 | 225/40R18 | 225/40ZR18 |
タイヤサイズも全グレード同じサイズになっています。表記にRとZRの違いがありますが、ラジアルタイヤのRと速度記号のZRのことでサイズに違いはありません。
最小回転半径
次にGRヤリスの最小回転半数について解説します。
最小回転半径とは?
最小回転半数というのは、ハンドルを最大まで切った状態で旋回した際に、一番外側のタイヤが描く円の半径のことをいいます。
この最小回転半径の数値が小さいほど小回りが効くので、狭い駐車場や細い道路などでの運転が楽になるでしょう。
GRヤリスの最小回転半径
RS | RZ | RZハイパフォーマンス | |
最小回転半径 | 5.2m | 5.3m | 5.3m |
GRヤリスの最小回転半径の数値は2WDと4WDで0.1mの差があることがわかります。
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GRヤリスの室内サイズとその特徴
GRヤリスの室内サイズ
続いて、GRヤリスの室内サイズを見ていきましょう。
RS | RZ | RZハイパフォーマンス | |
長さ | 1,880mm | 1,880mm | 1,880mm |
幅 | 1,430mm | 1,430mm | 1,430mm |
高さ | 1,175mm | 1,175mm | 1,175mm |
長さ・幅・高さ共に全グレードともに同じ数値で設計されています。
GRヤリスの室内の特徴
WRC(世界ラリー選手権)で勝つ車をコンセプトに作られたGRヤリスの開発にはWRCにも参戦するドライバーも加わっており、内装にもスポーティーさと走る楽しみが取り入れられています。
内装にこだわっている
本革巻きのステアリングは、スポーツ走行に適したしっくりと馴染む形状になっています。
シートもホールド性を徹底的に追求したサイドサポートの形状となっており、スポーツ走行の操作性にもこだわりが感じられます。
視認性に優れたメーター
視認性を追求したメーターはスポーツカーならではの雰囲気を感じられ、ドライバーにとっても満足のいくデザインとなっています。
RZとRZハイパフォーマンスには前後輪のトルク配分やターボ過給圧など、スポーツ走行に必要な情報が確認できるカラー液晶が標準装備されています。
GRヤリスの荷室サイズとその特徴
次に、GRヤリスの収納についても解説していきます。
GRヤリスの荷室サイズ
荷室容量は、4名乗車時で174Lです。サイズは以下の通りとなっています。
荷室長 | 574mm |
荷室幅 | 1,081mm |
荷室高 | 570mm |
GRヤリスの荷室の特徴
GRヤリスのリアシートは6:4分割可倒式となっているため、荷物に応じてシートアレンジできます。
4名乗車時の積載量は174Lとなっており、航空機預け入れ可能サイズのスーツケースであれば1個乗せられるサイズ感です。
2名乗車時、リアシートを格納した状態での積載量は737Lとなります。
かなりの広さを確保でき、タイヤ4本と工具箱なども余裕をもって乗せることができます。レジャーでの利用であれば、ゴルフバッグ2個とスポーツバッグ2個を積むことも可能です。
27インチ相当のロードバイクを載せることもできるので、遠出をした先で自転車に乗るといった楽しみ方もできます。
GRヤリスは駐車場には入るのか?
GRヤリスのスペックやサイズについて解説してきましたが、実際にGRヤリスの購入を決めた場合に考慮すべき点として駐車場に入るのかどうか、という点があります。
ここからは、一般的な駐車場のサイズについて詳しく解説していきます。
立体駐車場
立体駐車場は、建物や機械装置によって立体的に作られた駐車場のことです。限られたスペースでも多くの車を収容できるメリットがあります。
立体駐車場には、目的の場所まで自走で移動して駐車するタイプと、車用のエレベーターなどで目的の場所に車を格納する機械式のタイプがあります。どのタイプも、一般的に駐車できる自動車のサイズ制限を設けています。
車体総重量 | 2,000~2,500kg |
車高 | 1,550mm未満 |
全長 | 5,000mm未満 |
全幅 | 1,850mm未満 |
以上が一般的にみられる立体駐車場のサイズ制限ですが、自走式の立体駐車場の場合は車高が2,500mmまで大丈夫な場合があります。
GRヤリスは、全高1,455mm・全長3,995mm・全幅1,805mmなので、一般的なサイズの立体駐車場に駐車が可能です。
平面駐車場
平面駐車場のサイズについて、国土交通省の指針では普通自動車の場合長さが6,000mm幅員が2,500mmとされています。
それにならう形で一般的に平面駐車場のサイズは、幅員が2,500mm長さは5,000〜5,100mmのものが多く見られます。
近年はドアをフルオープンでき、ゆったりと駐車できるサイズとして幅員が2,700mm、長さも5,400mmで設計された駐車場も増えてきました。
GRヤリスの場合は、どちらのサイズでも余裕をもって駐車可能です。
GRヤリスを先代モデルとサイズ比較
GRヤリスは、ヴィッツの後継車にあたります。GRヤリスの購入を検討している方の中には先代のヴィッツからの乗り換えの方もいるかもしれません。
そこで先代モデルであるヴィッツとGRヤリスのサイズを比較してみました。
GRヤリス | 初代ヴィッツ | 2代目ヴィッツ | 3代目ヴィッツ | |
全長 | 3,995mm | 3,610~3,660mm | 3,750~3,800mm | 3,885~3,945mm |
全幅 | 1,805mm | 1,660mm | 1,695mm | 1,695mm |
全高 | 1,455mm | 1,500~1,510mm | 1,520~1,540mm | 1,500~1,530mm |
ホイールベース | 2,560mm | 2,370mm | 2,460mm | 2,510mm |
先代モデルの歴代ヴィッツと比較すると、GRヤリスは全体的にサイズアップしていることがわかります。しかし、車高は現行のGRヤリスが最も低いという結果となりました。
ヴィッツからの乗り換えを検討している方は、全長や全幅が上がったことによる操作性の違いなどを試乗などで試しておくと良いかもしれません。
まとめ
コンパクトなボディに本格的なスポーツカーの要素を詰め込んだGRヤリスは、そのスタイリッシュなデザインも人気の車種です。
今回は、GRヤリスの車両本体のサイズ、室内のサイズや特徴、そして駐車スペースに関してなど購入前に知っておきたいことを詳しく解説しました。
車を購入する際には、外観や本体のスペックのほかに全長やホイールベースなどもしっかり確認することも大切です。それによって、操作性の良さにつながると考えられるからです。
しかし、実際に乗ってみなければわからない点も多くあるので、今回の記事を参考にしたうえでぜひ購入前の試乗をおすすめします。
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