トヨタのハイエースというと、ビジネス向けの車という印象を持つ方が多いのではないでしょうか。たくさんの荷物を積んだり、大人数が乗車できるハイエースを実際に商用利用する様子を街中でもよく見かけます。
ハイエースには、ワゴン・バン・コミューターと3種類あり、それぞれサイズやグレードのバリエーションが豊富な点も魅力です。最近では、キャンプなどのアウトドアの流行に合わせて個人利用での人気も高まっています。
そこで本記事では、そんなハイエースの内装やインテリアについて、ミニバンのハイエースワゴンを中心に詳しく解説していきます。ハイエースの購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
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目次
ハイエースの内装
ハイエースワゴンには、グランドキャビン・GL・DXの3グレードがあり、それぞれのグレードに2WDと4WDがあります。
グレードごとの違いも交えて、ハイエースの内装について詳しく解説していきます。
運転席周り
まずはハイエースの運転席周りの装備について解説します。運転手が一番目にする運転席周りは、装備が異なることによって操作性や見た目にも違いが出ます。
運転席周りの装備①ステアリングホイール
最初に解説するのはステアリングホイールについてです。
ハイエースワゴンのステアリングホイールは、全グレード4本スポークステアリングホイールが装備されています。
運転席周りの装備②ステアリングスイッチ
ステアリングスイッチというのは、ステアリングに装備されているスイッチ類のことを言います。
ハイエースワゴンのステアリングにはオーディオ類のスイッチが装備され、ステアリングから手を放すことなく音量などを操作できます。
運転席周りの装備③シフト
ハイエースワゴンのシフトは運転席の左側、ステアリングの横の位置にあります。全グレード共ダークグレーのシンプルなシフトノブになっているので、カスタマイズして楽しむことができるでしょう。
運転席周りの装備④パーキングブレーキ
ハイエースのパーキングブレーキは、シフト同様運転席の左側、位置は足元にあります。
ハイエースでは、ワゴン・バン・コミューター共、長年ステッキ状のパーキングブレーキを採用しています。通常のパーキングブレーキと異なる形状のため、走行前にしっかり確認しておきましょう。
運転席周りの装備⑤ディスプレイ
ハイエースワゴンには、視認性に優れたメーターとディスプレイが搭載されています。昼3段階、夜4段階の昼夜別調光を採用したオプティトロンメーターを全グレードに装備しています。
運転に関するさまざまな情報を表示するマルチインフォメーションディスプレイは、ステアリングスイッチで切り替え可能です。
シート
次に、ハイエースワゴンのシートについて解説します。シートの形状や素材は、乗り心地にも大きく関係してくる装備のひとつです。
シート①素材
ハイエースワゴンのエントリーモデルであるDXはダークグレーのジャージ素材、その他のGLとグランドキャビンはトリコット素材で濃淡のグレーで柄が入っています。
シート②色
ハイエースワゴンは全グレード共、室内カラーをダークグレーで統一しています。カスタマイズしやすい点も人気のひとつであるハイエースワゴンならではの魅力だといえるでしょう。
運転席・助手席
運転席や助手席の機能や装備は、車でのお出かけの快適さを左右する大きなポイントとなります。
運転席・助手席の機能①シート調整
ハイエースワゴンの運転席には、全グレードでフルリクライニング機能が標準装備されています。DXは助手席も同じくフルリクライニングが標準装備されていますが、GLとグランドキャビンはリクライニングが制限されます。
また、シートスライド機能も運転席には全グレードに標準装備されています。GLとグランドキャビンには助手席にもシートスライド機能が標準装備されています。
座席が自分好みに調整できると、長時間のドライブでも疲れにくくなります。
運転席・助手席の機能②ヘッドレスト
ハイエースワゴンのヘッドレストは、エントリーモデルのDXは一体式、GLとグランドキャビンは分割式で取り外しが可能です。
後部座席
ハイエースワゴンのリアシートは、最大10段階のリクライニングが可能なので、大人数での長距離ドライブでも快適に過ごすことができます。
また、シートバックポケットやカップホルダーも、全グレードに標準装備となっています。
ラゲージルーム
ハイエースワゴンのラゲージルームの広さや装備は、グレードによって異なります。
各グレードの室内サイズは以下の通りです。
室内長 | 室内高 | 室内幅 | |
DX | 3,525mm | 1,390mm | 1,730mm |
GL | 3,715mm | 1,390mm | 1,695mm |
グランドキャビン | 3,525mm | 1,565mm | 1,695mm |
ハイエースワゴンは10人乗りタイプで室内サイズがもともと広く作られており、エントリーモデルであるDXには荷室がありません。
GLは最後列の4人掛けシートを跳ね上げることで、荷室スペースを確保することができます。
グランドキャビンには、最後列シートの後部にラゲッジスペースが確保されています。奥行900mmあり、ハイルーフのグランドキャビンは高さも1,565mmあるため、大きめの荷物も余裕をもって積載可能です。
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収納
室内サイズが広く、大人数で乗ることのできるハイエースワゴンには収納も多く装備されています。後部座席にも多彩な収納が用意され、快適なドライブが楽しめるのではないでしょうか。
収納の装備①センターコンソール
センターコンソールは運転席と助手席の間にあり、リヤ席用のカップホルダーが2個付いています。ハイエースワゴンの全グレードに標準装備されています。
収納の装備②リヤシートバックポケット&カップホルダー&アシストグリップ
この装備も全グレード標準装備となっています。
リヤシートバックポケットは、雑誌やちょっとした小物を入れておくのに重宝します。また、カップホルダーもシートごとについているので、ドリンクの置き場所に困ることがありません。
アシストグリップも走行中の揺れや、乗り降りの際に捕まることができ安全面でも安心です。
収納の装備③リヤトリムポケット
リヤトリムポケットにはドリンクホルダーや小物を収納できるスペースがあり、リヤ1列目と3列目のシートサイドに装備されています。
GLとグランドキャビンに標準装備されており、後部座席も快適な空間となっています。
加装パーツ
ハイエースには、ワゴン・バン・コミューターの3種ともにさまざまな加装パーツが用意されています。自分好みにカスタマイズすることで高揚感も得られるでしょう。
ここでは、ハイエースワゴンの加装パーツをいくつかご紹介します。
加装パーツ①フロントメッキガーニッシュ
ハイエースのフロント部分に装着することによってメッキの輝きでフロントフェイスが引き締まり、高級感を演出します。
加装パーツ②フロントスポイラー・リヤスポイラー
フロントスポイラーやリヤスポイラーを装着することにより、ハイエースをよりスポーティーにカスタマイズすることができます。
加装パーツ③システムラック・ルーフラック
システムラック・ルーフラックは、ハイエースの車体の屋根に取り付けるラックです。取り付けることによって、大きな荷物の積載も可能になるのでアウトドアにもおすすめです。
取り付けた分車高が高くなることには注意が必要です。
その他の装備
その他にもハイエースには多彩な装備があります。その中からいくつかご紹介します。
その他の装備①プリクラッシュセーフティー
前方の車両や歩行者を検知し、ぶつからないようにサポートする機能です。ブザーとディスプレイで衝突の可能性を知らせ、衝突の回避または被害の軽減をサポートします。
あくまでも運転を支援する機能なので、過信しすぎには注意が必要です。
その他の装備②オートマチックハイビーム
ハイビームとロービームを自動で切り替える機能です。時速30km以上で作動し、夜間の見えにくい歩行者の早期発見のサポートとなります。
内装のオプション装備
内装に関するオプションを記載します。内装のオプションを装備することでより快適になるでしょう。
オプション装備①室内カーテン
レールを取り付けることによって室内カーテンの取り付けが可能です。
後部座席とリヤガラス部分を囲い、運転席・助手席部分と後部座席との間にも装着できるので、車中泊するときなども車内が見えないようにできます。
オプション装備②バックガイドモニター
車両の後方の映像をナビの画面に映し、予想進路を見ながら駐車できるので、苦手な方でも安心して駐車できます。
グレードごとの内装
ハイエースワゴンのグレードにはDX・GL・グランドキャビンの3つがあります。
車体サイズやシートの並び、荷室の有無などの違いはありますが、内装に関しては大きな違いはそれほどありません。
グレードごとの内装の違いは以下の通りです。
・シート生地は、DXがジャージ素材、GLとグランドキャビンがトリコット
・フロントのエアコンがDXはダイヤル式のコントロールパネル、GL・グランドキャビンはオートエアコンでタッチ式のコントロールパネル
まとめ
ハイエースの内装やインテリアについて、ミニバンのハイエースワゴンを取り上げて詳しく解説いたしました。
ビジネスカーとしての印象が強いハイエースですが、荷室を大きく取ったバンや14人乗りのコミューターは、実際に配送や送迎に使われることが多いです。
今回ご紹介したハイエースワゴンも10人乗りと他のミニバンと比較すると車体も大きく、ビジネスで利用する方も多いでしょう。
しかし、その安定性や収納力の高さなどからキャンプや大人数での旅行などにも使い勝手の良い車と言えます。高いカスタマイズ性によって、自分好みにも変えられることから人気の高い車種と言えます。
まずは試乗して、乗り心地を試してみるのはいかがでしょうか。
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