高級SUVの先駆者として絶大な人気を誇るトヨタ・ハリアー。中でも2013年から2020年まで販売された3代目「60系ハリアー」は、現在の中古車市場において非常に魅力的な選択肢となっています。
60系ハリアーは、2017年6月のマイナーチェンジを境に「前期型」と「後期型」に大別されます。このマイナーチェンジはデザインの変更にとどまらず、安全装備の標準化、電動パーキングブレーキの採用、さらにはターボモデルの追加など、車両の基本性能に関わる大規模なアップデートが行われました。
本記事では、60系ハリアーの前期・後期の違いを外装、内装、装備、パワートレイン、維持費に至るまで徹底的に比較解説します。
目次
1. モデルの変遷とグレード体系・パワートレインの基本構造

まずは60系ハリアーの全体像を把握するために、前期型と後期型の販売期間とグレード体系の違いを整理します。
60系ハリアーのモデル変遷とラインアップ比較表
| 項目 | 前期型 | 後期型 |
| 販売期間 | 2013年12月〜2017年6月 | 2017年6月〜2020年6月 |
| パワートレイン | 2.0Lガソリン、2.5Lハイブリッド | 2.0Lガソリン、2.5Lハイブリッド、2.0Lターボ(追加) |
| グレード構成(低→高) | GRAND、ELEGANCE、PREMIUM、PREMIUM “Advanced Package” | ELEGANCE、PREMIUM、PROGRESS(新設) |
| 安全装備パッケージ | オプションまたは上級グレードのみ | 全車標準装備(Toyota Safety Sense P) |
前期型に設定されていたベースグレードの「GRAND」は後期型で廃止され、後期型では「ELEGANCE」がエントリーグレードとなりました。また、前期型の最上級グレード「PREMIUM “Advanced Package”」に代わり、後期型では新たに「PROGRESS」が最上級グレードとして設定されています。
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2. 外装(エクステリア)デザインの進化と識別ポイント

エクステリアは、前期型の上品なデザインから、後期型ではよりスポーティでワイド感を強調したデザインへと進化しました。灯火類(ライト)の装備差は見た目の印象を大きく左右します。
エクステリア・外装装備の違い比較表
| パーツ・装備 | 前期型 | 後期型 |
| フロントグリル | 横基調の細かなフィンデザイン、クリアパネル採用 | ロアグリルを拡大し、メッシュ風のより立体的でスポーティなデザイン |
| フロントバンパー | すっきりとした落ち着いた造形 | 左右のフォグランプ周りに縦型のLEDデイライトを追加し、ワイド感を強調 |
| ヘッドライト |
3眼LEDヘッドランプ(PREMIUM以上) ハロゲン(GRAND) |
3眼LEDヘッドランプ(PREMIUM以上) LEDヘッドランプ(ELEGANCE) |
| ウインカー | 通常の点滅式 | シーケンシャルターンランプ(流れるウインカー / PREMIUM以上に標準) |
| テールランプ | クリアレンズを基調とした点灯デザイン | 赤色LEDのライン発光が強調されたデザイン(ウインカー位置も変更) |
| アルミホイール | 18インチ(PREMIUM)、17インチ(ELEGANCE等) | ターボ車専用18インチアルミホイール(切削光輝+ダークグレーメタリック塗装)を追加設定 |
最も分かりやすい違いはフロント周りの造形とウインカーです。

後期型では、内側から外側へ流れるように光る「LEDシーケンシャルターンランプ」がPREMIUM以上のグレードに採用されました。また、前期型ではエントリーグレード(GRAND)のヘッドライトがハロゲンでしたが、後期型では全グレードでLEDヘッドライトが標準装備となっています。
3. 内装(インテリア)と日常の利便性を左右する大きな装備差
車内で過ごす時間の質を決定づけるインテリアにおいても、後期型では非常に実用的なアップデートが行われています。
インテリア・快適装備の違い比較表
| 項目 | 前期型 | 後期型 |
| パーキングブレーキ | 足踏み式 | 電動パーキングブレーキ(全車標準) |
| ブレーキホールド | なし | あり(全車標準) |
| ナビゲーション画面 | 最大8インチ(メーカーオプション / T-Connectナビ) | 最大9.2インチ(メーカーオプション / T-Connect SDナビ) |
| 内装カラー設定 | ブラック、ディープボルドー、アイボリー | ブラック、ディープボルドーに加え、ダークサドルタンを追加。ターボ車にはブラック×レッドステッチを採用 |
| シート加飾 | ファブリック、合成皮革、本革(オプション等) | ターボ専用のウルトラスエード+合成皮革シートを設定 |
| 快適装備の充実 | 運転席8ウェイパワーシート(グレード別) | パワーシートに加え、シートベンチレーション(送風)の設定を拡大 |
内装における決定的な違いは、「電動パーキングブレーキ」と「ブレーキホールド機能」の全車標準化です。

前期型の足踏み式に対し、後期型ではスイッチ操作でパーキングブレーキがかかる電動式となりました。さらに「ブレーキホールド」をONにしておけば、信号待ちなどでブレーキペダルから足を離しても停止状態を維持してくれるため、ストップ&ゴーの多い市街地や渋滞時の右足の疲労が劇的に軽減されます。
また、メーカーオプションナビの画面サイズが8インチから9.2インチへと大型化されたことで、視認性と操作性が向上しています。
4. 空間ユーティリティと車中泊・積載性の比較

室内空間の基本骨格は前期・後期で共通ですが、ハリアーはその広大な荷室を活かしたレジャーユースにも適しています。
荷室・空間寸法比較表(公表値)
| 項目 | スペック(前後期共通) | 備考 |
| 室内長 / 室内幅 / 室内高 | 1,960mm / 1,480mm / 1,220mm | 乗員がゆったり座れる十分なスペース |
| 荷室容量(VDA方式) | 456L | デッキボード下収納(サブトランク)を含む |
| 後席前倒し時最大容量 | 992L | フラットに近い広大な空間が出現 |
| ゴルフバッグ積載目安 | 9.5インチゴルフバッグ4個 | シートアレンジなしで積載可能 |
後席の背もたれを前に倒すことで、長尺物の積載やDIYによる車内フラット化のベースとして活用できます。荷室にマットを敷くなどの内装保護の工夫を行えば、汚れを気にせずアウトドアギアを積み込むことが可能です。
【車中泊の前に必ずご確認ください】
・就寝時はエンジン・ハイブリッドシステムを必ずOFFにしてください。アイドリングや空調目的のシステムON状態での就寝は、一酸化炭素中毒・バッテリー上がり・騒音・条例違反の原因となります。 ・道の駅・SA/PAは休憩施設であり宿泊施設ではありません。仮眠と宿泊を区別し、各施設のルールを必ずご確認ください。 ・積雪時はマフラー埋没による排ガス逆流に注意し、定期的に換気してください。車内での火気使用は避けてください。 ・ごみの持ち帰り、騒音・場所取りへの配慮など、周囲へのマナーを守ってご利用ください。
5. 安全装備の飛躍的進化(Toyota Safety Sense Pの標準化)

中古車選びにおいて絶対に確認しておきたいのが安全装備の充実度です。後期型の最大の魅力の一つが、先進安全装備の全車標準化です。
安全・運転支援装備の比較表
| 装備名称 | 機能の概要 | 前期型 | 後期型 |
| プリクラッシュセーフティ | 前方の車両や歩行者を検知し、衝突被害の軽減を支援するブレーキ機能 | 一部グレードにオプションまたは標準(機能に差あり) | 全車標準装備(歩行者[昼]検知機能付) |
| レーダークルーズコントロール | 先行車との車間距離を保ちながら追従走行する機能 | 一部グレードのみ設定 | 全車標準装備(全車速追従機能付) |
| レーンディパーチャーアラート | 車線逸脱の可能性を警告する機能 | 警告のみ(グレード別設定) | 全車標準装備(ステアリング制御機能付) |
| オートマチックハイビーム (AHB) | ハイビームとロービームを自動で切り替え | グレード別設定 | 全車標準装備(一部グレードはAHS) |
| アダプティブハイビーム (AHS) | 先行車や対向車を遮光しつつハイビームを維持 | 設定なし | PREMIUM以上に標準装備 |
前期型ではオプションであったり、上位の「PREMIUM “Advanced Package”」でなければ装備されなかったレーダークルーズコントロールが、後期型では全車速追従機能付きで全車標準装備となりました。長距離の高速道路走行が多い方にとっては、疲労を大幅に軽減する重要な機能です。
6. パワートレイン比較と長期的なメンテナンスの要点
60系ハリアーには3つのパワートレインが存在します。中古車として長く乗るためには、各エンジンの特性とメンテナンスの要点を理解しておくことが不可欠です。
パワートレイン別スペックと特徴比較表
| パワートレイン | エンジン型式 | 最高出力 | 駆動方式 | 燃費 (JC08) | 主な特徴とメンテナンスの要点 |
| 2.0L ガソリン | 3ZR-FAE | 111kW [151PS] | 2WD / 4WD | 16.0km/L | 構造がシンプルで初期費用・維持費のバランスが良い。街乗り中心の用途に最適。 |
| 2.5L ハイブリッド | 2AR-FXE+モーター | システム最高: 145kW [197PS] | E-Four (4WD) | 21.4km/L | 高い静粛性と優れた燃費性能。長距離ドライブが多い方や、4WDの安定性を求める方に適している。 |
| 2.0L ターボ (後期) | 8AR-FTS | 170kW [231PS] | 2WD / 4WD | 13.0km/L | スポーティな加速。パフォーマンスダンパー標準装備で走行安定性が高い。 |
【長期的なメンテナンスの要点】
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タイミングチェーンの採用: 60系ハリアーの全エンジンは、従来のタイミングベルトではなく「タイミングチェーン」を採用しています。チェーンの張りを保つため、定期的なオイル交換が重要です。
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ターボモデルの保護: 後期型から追加された2.0Lターボエンジンは、高熱になるタービンをエンジンオイルで潤滑・冷却しています。オイル交換を怠るとタービンブロー(破損)を引き起こす原因となります。ターボ車を選ぶ際は、過去の整備記録簿を確認し、オイル管理がしっかりなされているか確認してください。
7. 燃費性能とリアルな維持費(ランニングコスト)シミュレーション
パワートレイン別 維持費・燃費比較シミュレーション
| モデル | 実燃費(目安) | 指定燃料 | 年間ガソリン代 | 自動車税 | 特記事項 |
| 2.0L ガソリン | 約 12.0 km/L | レギュラー | 約 13.7 万円 | 39,500円 | コストパフォーマンスに優れる |
| 2.0L ターボ | 約 9.7 km/L | ハイオク | 約 18.1 万円 | 39,500円 | 燃料費は高めだが加速は強力 |
| 2.5L ハイブリッド | 約 16.0 km/L | レギュラー | 約 10.3 万円 | 45,000円 | 長距離ほど維持費の安さが際立つ |
(※年間走行距離10,000km、レギュラー165円/L、ハイオク176円/Lで独自試算)
8. 前期・後期各グレードの価格差とおすすめオプション
現在の中古車市場において、前期型と後期型では明確な価格差が存在します。
前期・後期のおすすめメーカーオプション
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マイコン制御チルト&スライド電動ムーンルーフ: 開放感をもたらす大人気の装備。
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JBLプレミアムサウンドシステム: 車内の音響にこだわる方向けの高品質オーディオ。
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パノラミックビューモニター: 駐車を強力にサポートする全方位カメラ映像。
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T-Connect SDナビゲーション(9.2インチ): 後期型の大画面で視認性抜群。
総評:あなたのライフスタイルに合う60系ハリアーは?
60系ハリアーは、前期型・後期型ともにプレミアムSUVとしての高い質感を備えていますが、比較すると日常の使い勝手や安全装備に明確な違いがあります。
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後期型がおすすめの方: 「電動パーキングブレーキ+ブレーキホールド」による疲労軽減、先進の安全装備「Toyota Safety Sense P」を重視する方。
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前期型がおすすめの方: 購入初期費用を抑えつつ、上質なSUVデザインを楽しみたい方。
それぞれのスペックや維持費のシミュレーション、メンテナンス要点を比較し、ご自身のライフスタイルに最適な1台を選んでください。
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- モビリコは中間業者を通さない個人売買のため、中間コストは大幅削減、消費税がかかりません。なので、買う人は安く買えて、売る人は高く売れます。
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