快適な空間を目指して作られた新型クラウン。操作に迷うことなく直感的に運転できることが特徴の車です。
本記事では、新型クラウンの乗り心地について解説していきます。長距離と短距離の乗り心地の違いや、新型クラウンの走行の特徴などについて紹介します。
新型クラウンの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
新型クラウンの走行は静かで安定している
新型クラウンは、トヨタ独自の技術で作られた、最初の量産型乗用車です。1955年に誕生してから、「革新と挑戦」をテーマに進化し続けてきました。
そんな新型クラウン乗り心地の特徴は、「室内が静かで快適」「走行が安定している」ということです。
新型クラウンは、室内の防音対策がしっかりしているので、ノイズがとても小さいです。すき間を遮るだけでなく、制御音で打ち消すことで、より静かで快適な空間を実現しています。
さらに、空力性能や除電シートを使用することで、空気や静電気の乱れを抑制し、安定したフラットな走行をするのです。
新型クラウンの短距離と長距離の乗り心地に違いはある?
新型クラウンの購入を検討している方の中には、スーパーへの買い物など短距離での使用を想定している方と、車での旅行など長距離での使用を想定している方がいるのではないでしょうか。
実際、長距離と短距離では乗り心地が異なることがあります。ここからは、短距離と長距離の乗り心地の違いについて解説します。
短距離の乗り心地
スーパーに行ったり、子供の送り迎えをするなど、短距離の運転でも乗り心地は良いでしょう。
また、車高が低めなので、子供やお年寄りの方でも乗り降りしやすい設計です。負担を感じることなく乗り降りできるので、「近所の移動ですぐに降りる」という使い方がしやすいです。
また、ドアの形が大きく、出入りしやすいものになっているので、荷物も出し入れしやすいです。
長距離の乗り心地
新型クラウンは、車での旅行など、長距離の運転にもおすすめです。
その理由は、以下の2つです。
- 長距離におすすめの理由
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- 防音性能が高く、長時間乗っていても疲れにくい
- 滑りやすい路面でも安定した走行
特に防音性能が良く、ノイズや風切り音が入ってこないので、会話をしやすいです。さらに、車内のこもった音をスピーカーの制御音で打ち消す、「アクティブノイズコントロール」を採用しています。
このシステムにより、静かさが一段と増し、騒音が気になりやすい高速道路などでも快適に過ごすことができるでしょう。
新型クラウンの乗り心地の特徴を徹底解説
次に、新型クラウンの乗り心地の特徴について解説していきます。新型クラウンの乗り心地は以下の通りです。
- 新型クラウンの乗り心地
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- 走行が安定している
- 目線のブレが少ない
- シートの座り心地が良い
- 市街地では燃費が悪い
- 悪路でも走りやすい
- 静けさに配慮した走行
それでは、詳しく見ていきましょう。
走行が安定している
特徴の1つ目の乗り心地の特徴として、走行が安定していることが挙げられます。
サスペンションは、フロントにはマクファーソンストラット式、リヤにはマルチリンク式を使用していて、走行が安定しています。
どっしりとした安定性と、もっと走りたくなる軽快さを両立しています。振動の少ない落ち着いた乗り心地なので、リラックスできるでしょう。
さらに、上質な走りを実現するため、床下を中心に空力アイテムを備えています。ダウンフォースを発生させ、空気の乱れを極限まで減らすことで、フラットな走りを実現させているのです。
加えて、空気抵抗を減らすためのグリルシャッターを「CROSSOVER RS“Advanced”」と「CROSSOVER RS」を除く全車に標準装備しました。
目線のブレが少ない
乗り心地の特徴の2つ目は、目線のブレが少ないことです。
新型クラウンは、空気の流れを整えることで、ブレが少なく、疲れにくいドライビングを実現しています。
運転席に除電機能付き表皮(除電スタビライジングプラスシート)を設置することで、ドライバーとその周辺に溜まっている静電気をボディ全体に分散させます。
そのため、帯電量が減り、ブレが少ない安定した走行が可能が可能になります。ブレを少なくすることで、疲れにくく、気持ちのいいドライビングを体感できるでしょう。
シートの座り心地が良い
新型クラウンは、シートの乗り心地が良いことも挙げられます。
新開発されたシートは、高級感があり、乗り心地も良いです。シートカバーは、光輝剤入りの表皮剤を使用し、窓越しでも目を引くシートにすることで、高級感を演出しています。
また、シートカバーを深く引き込む「深吊り構造」を採用しました。お尻に圧力を集中させないことで、クッション性を高めているのです。陰影を強調したことで、立体的な仕上がりのデザインとなっています。
フロントシートは、座面と体の接触面積が増えるよう形状や材料を見直し、フィット感が向上しました。
リヤシートは、ホールド性を確保しながらも、サイドを外側に向けて傾斜させることで、地面に足がつきやすくなっています。
さらに、座った際の沈み込み量を増加させているので、よりスムーズに乗り降りできるようになりました。
市街地では燃費が悪い
新型クラウンの特徴であり、デメリットでもあるのが、市街地では燃費が悪いことです。
新型クラウンの2.5Lハイブリッドは、市街地モードで21.2km走るとされています。しかし実際にはそこまで燃費良く走ることがないと言っている方も多いです。
燃費は気温や季節、路面環境に影響されやすいです。さらに、市街地では悪条件が重なりやすいので、燃費が悪くなりがちです。
同様に、ガソリンターボや3.5Lハイブリッドでも、環境によっては燃費が下がることがあります。
悪路でも走りやすい
5つ目の特徴は、悪路でも走りやすいことも挙げられます。
新型クラウンは、E-Fourという電気式4WDシステムを採用しています。これは、加速時や雪道などの滑りやすい場面で、4WDに切り替えることで、走行の安定性をアシストするシステムです。
走行状態に合わせて、前後輪のトルク配分を100:0~20:80の間で細かく制御します。効率的なトルク配分も可能です。
さらに、コーナリングではリヤの駆動力配分を大きくすることで、燃費の向上と旋回中の車体の安定性の向上を両立させています。
マルチインフォメーションディスプレイには、その時の前後輪のトルク配分量が表示されます。各車輪にかかるトルク(駆動力)が大きい場合には目盛りの数が増え、小さい場合には減ります。
後輪の目盛りが少ない状態は、燃費を良くするために4WDを抑制している状態です。
静けさに配慮した走行
最後に、静けさに配慮した走行ができることも新型クラウンの特徴です。
新型クラウンは、車内の防音性能が良いだけでなく、周囲の静けさにも配慮しています。
EVドライブモードにすることで、モーターのみで静かに走行します。深夜や早朝など、エンジン音や排出ガスを抑えたい時に便利です。
新型クラウンのドライブモードは、主に3つあります。
- ドライブモード
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- ECO
- NORMAL
- SPORT
ECOは、パワートレーンが穏やかな加速になり、エアコンが燃費優先になります。一方、NORMALは、パワートレーン、シャシー、エアコンがすべて標準状態です。SPORTは、パワートレーンが鋭い加速になり、シャシーがスポーツ制御になります。
ドライブモードのセレクトは、センターコンソール上にある、ドライブモードセレクトスイッチで切り替えられます。走行状況に応じて3つのドライブモードを使い分けましょう。
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新型クラウンの乗り心地がいい理由
次に、新型クラウンの乗り心地が良い理由について見ていきましょう。
- 乗り心地が良い理由
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- VDIM
- DRS
- NAVI・AI-AVS
- ACA制御
新型クラウンは以上の4つのシステムを搭載していることで乗り心地の良さを実現させています。それでは、詳しく見ていきましょう。
VDIM
新型クラウンの乗り心地が良い理由の1つ目は、VDIMが搭載されていることです。
VDIMは、「走る・曲がる・止まる」を統合的にコントロールする、先進の車両運動制御システムです。
エンジン、ブレーキ、ステアリングなどの機能を、一つのシステムとして統合制御することで、高い安全性と運動性能を両立させています。
従来のEBD付きABS、VSC、TRC、EPSは、限界に近くなってから制御を開始します。
それに対し、VDIMはより早く、限界にいたる前に制御を始めることで、車の動きをスムーズにコントロールします。
VDIMは、トラクションのかかりずらい路面状況で、ドライバーに制御されていることを意識させずに、想定した走行ラインへ自然に車両をコントロールするのです。
DRS
新型クラウンの乗り心地が良い理由の2つ目は、DRSが搭載されていることです。
DRSは車の速さに応じて後輪の向きを調整し、安定した走行をもたらします。また、車速に応じて、後輪の向きを前輪と同じ、または逆向きに制御することで、滑らかで自然なハンドリングをサポートします。
低速域では、後輪を前輪と逆向きにすることで、最小回転半径を低減させ、高い取り回しを確保します。
中速域でも、前輪を逆向きにすることで、ドライバーが意図した通りの、軽快で気持ちのいいハンドリングを実現するのです。
高速域では、前輪と同じ向きにすることで、どっしりとした安定性をもたらします。さらに、ドライブモードセレクトやVDIMとも連携し、最適な車両コントロールになるでしょう。
NAVI・AI-AVS
新型クラウンの乗り心地が良い理由の3つ目は、NAVI・AI-AVSが搭載されていることです。
NAVI・AI-AVSは、状況に応じて減衰力をコントロールするサスペンションシステム「AVS」と、ナビゲーションシステムが融合したものです。
ナビゲーションコンピューターから受信した、前方にあるコーナーの情報を元に、あらかじめ減衰力を最適化しておくことで、コーナリング時の安定感をもたらします。以下の手順で、最適にコーナリングをします。
- コーナリングの手順
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- コーナーの情報を確認
- コーナーに入る直前に、減衰力を適正化
- 優れたコーナリング性能を確保
- コーナー終了と同時に、制御も終了
- コーナーが続く場合は、次のコーナーの情報を確認後、制御を開始
NAVI・AI-AVSは、新型クラウンの「CROSSOVER RS“Advanced”」、「CROSSOVER RS」に標準搭載されています。
ACA制御
最後に、ACA制御が搭載されていることも新型クラウンが乗り心地が良くなっている理由になっているのです。
ACA制御は、ワインディング走行などで、ブレーキ制御によって内輪の駆動力を調整し、コーナリングをアシストする機能です。
ワインディング走行とは、カーブが連続する山道を走ることです。普通の道とは走行方法が変わるので、慣れていない場合には注意が必要です。
新型クラウンの走行の特徴
最後に、新型クラウンの走行の特徴について解説します。ここでは、以下の4点を利用した走行を見ていきましょう。
- 走行の特徴
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- 2.5Lハイブリッドシステム
- 2.4Lターボ デュアルブーストハイブリッドシステム
- E-Four Advanced
- Direct Shift-6AT
2.5Lハイブリッドシステム
2.5Lハイブリッドシステムは、アクセルに対する反応の良さと、パワフルでスムーズな加速を実現するために、新開発のバイポーラ型ニッケル水素電池を採用しています。
徹底してシステムの効率を追求したことで、優れた燃費性能も持っています。
低速ではレスポンスの向上、中~高速域では、電池出力を活用したダイレクトな加速を実現しました。燃料消費率は、22.4km/Lです。
2.4Lターボ デュアルブーストハイブリッドシステム
デュアルブーストハイブリッドシステムは、最大トルク460N・mの2.4L直列気筒ターボエンジンと、後輪に搭載されたeAxleを組み合わせた、新開発のシステムです。新型クラウンは、このシステムをトヨタで初めて採用しました。
デュアルブーストハイブリッドシステムは、アクセルに対する駆動力の遅延が少なく、伸びやかな加速によって爽快なドライビングを実現できます。
また、リズミカルで気持ちのいい変速感も持ち味の一つです。
E-Four Advanced
E-Four Advancedは、走行状態に合わせてトルク配分を細かく制御し、高いトラクション性能と操縦安定性を実現しています。
発進時や直進加速時は、車両のピッチングを抑えて、ダイレクトな加速感が得られるよう、60:40~40:60程度の配分で制御します。
コーナリングする時には、車速や舵角などの情報から、走行状態に合わせたトルク配分にすることで、優れた操縦安定性を支えています。
カーブの曲がり始めから旋回中は、ほぼ50:50のトルク配分にし、カーブを脱出した時はリヤ寄りの配分にします。
トラクション性能の確保や車両のピッチングを抑えながら、狙った通りのラインを走れる、旋回を実現可能です。
Direct Shift-6AT
Direct Shift-6ATは、ダイレクト感の溢れる走りを目指した6ATです。アクセルに対して、期待通りの応答が得られるようにする発進クラッチシステムを採用しています。
さらに、走行場所ごとの適切なギヤ選択と、エンジンおよびモータートルクを緻密にコントロールする、パワートレーン統合制御も採用しました。アクセルに対して、遅延のない加速と素早い変速を可能にしたことで、扱いやすさと走る楽しさを追求しています。
また、自由にギヤを選択・固定できるMモードを採用しているので、マニュアル感覚の操作が楽しめます。
まとめ
新型クラウンは静かで快適な室内と、パワフルな加速が特徴です。本記事では、そんな新型クラウンの乗り心地について解説してきました。
新型クラウンは、長距離の移動でも、短距離の移動でも力を発揮する車です。快適で安定した走行を楽しみたい方は、ぜひチェックしてみてください。
ここまで解説してきましたが、乗り心地の感覚は人によって異なります。購入前に一度、横浜トヨペットで試乗してみてはいかがでしょうか。
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