トヨタのピックアップトラック、ハイラックスは屋根の無い大きな荷台が後方についていることが魅力のクルマです。
大型SUVとして非常に人気のあるハイラックスですが、買って後悔しないか心配になっている人も多いのではないでしょうか。
今回は、「ハイラックスを買ってここに後悔した!」という声を参考に、買う前に知っておきたいポイントや魅力も紹介します!
ハイラックスを買いたいけれど、買って後悔したくない!と思っている人はぜひ参考にしてくださいね。
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目次
ハイラックスで後悔しないために!デメリットに感じやすい点はどこ?
近年、ハイラックスの人気が落ちているのでは?と感じる人もいるようです。
ハイラックスの人気が落ちていると思われる理由は、近年のSUV人気により、さまざまな会社がSUV車を発売し、ハイラックス以外の選択肢が増えたことも要因だと考えられます。
街中でもあまり見かけることのないハイラックスは、購入を検討していても情報が少なく、「買って本当に後悔しないだろうか」と不安になる方もいらっしゃるのかもしれません。
それでは、ハイラックスを買って後悔をした、という人はハイラックスのどこにデメリットを感じているのでしょうか?
「後悔しないために知っておきたい後悔ポイント」を、多く見られた意見を参考にご紹介します!
【走行性能】小回りがききにくい
ハイラックスを買って後悔した、という声の中には「小回りがききにくい」というものが見られます。
ハイラックスは、非常にサイズの大きなクルマです。
サイズは以下の通りです。
このように、ハイラックスは全てのグレードにおいて全長が5m以上もある非常に大きい車といえます。
また、ハイラックスの最小回転半径も6.4mと大きめ。
最小回転半径とは、運転した際、左右どちらかいっぱいにハンドルを切った時に外側の車輪が描く円の半径のこと。
最小回転半径の数値が小さければ小さいほど、小回りがきくクルマといえます。
一般的には、運転していて小回りがきく、と感じるクルマの最小回転半径は5〜5.5m以下といわれています。
そのため、ハイラックスを運転していて小回りがききにくい、と感じる人がいるようです。
ちなみに、ハイラックスと検討されることが多いハイエースワゴンは、スーパーロングタイプで全長5,380mm、全幅1,880mm、全高2,285mmで、最小回転半径は6.1mと、非常にサイズが近いです。
ハイエースは商用車として使われることも多いので、このサイズだから乗りにくいとは言い切れないところもあります。
クルマの大きさを意識したうえで運転すれば、特別乗りにくいとは感じない可能性も高いですよ。
また、ハイラックスの魅力は何と言ってもそのダイナミックさ!
アウトドアや遠出のレジャーに最適なサイズ感のため、小回りを要するシーンで利用しない限りは不便を感じることも少ないのではないでしょうか。
ハイラックスのサイズについて詳しく知りたい方は、ぜひ「購入前に知りたいハイラックスのサイズ【高さ・長さ・横幅】」もご覧ください。
【走行性能】駐車しにくい
ハイラックスで後悔した人には、駐車場に駐車しにくいために困った…という人もいるようです。
先ほどもご紹介したように、ハイラックスは非常にサイズ感の大きいクルマで、小回りがきくとはいいづらいクルマです。
そのため、駐車しづらかったり、サイズが合わずに駐車を断られる場合もあります。
国土交通省は、駐車場1台分のスペースを普通乗用車用で6.0m×2.5m以上とするよう定めています。
街中などあまり広々と駐車スペースを取れない場所では、規定ギリギリに駐車スペースの広さを設定している駐車場もあるでしょう。
ドアを開けるのに最低限必要なスペースは70cmといわれています。
街中のコインパーキングなど狭い駐車場の場合、駐車した後のドア横の空きスペースが70cmもない状態になってしまうことも多く、その場合は両サイドから乗り降りするのが難しくなります。
また、ハイラックスは全高が1.8~1.84mあるため、機械式立体駐車場に駐車できない場合も。
マンションなどで見られる機械式立体駐車場では、高さ制限を1.55m程度としている場所も多く見られます。
もし、現在利用しているマンションや、最寄りの店舗の駐車場が機械式立体駐車場の場合は高さ制限にひっかかる可能性も高いため注意しましょう。
ただし、トヨタの最上級ミニバンであるアルファードの全高は1,950mm、ハイラックスと同じSUVカテゴリーのランドクルーザー プラドは全高1,835~1,850mmと、ハイラックスが特別背が高いというわけではありません。
駐車する場所を選ぶ可能性はありますが、ハイラックスだからと身構える必要もないでしょう。
ハイラックスはその大きさが魅力のクルマです。
これまでにもハイラックスのようにスケールの大きなクルマを運転していた場合は気にならないでしょう。
【走行性能】ディーゼルエンジンである
ディーゼルエンジンであることも、ハイラックスを買って後悔する理由のひとつとしてあげられます。
ハイラックスは通常のガソリンエンジンとは違い、軽油で動くディーゼルエンジンを搭載しています。
ディーゼルエンジンのデメリットは、ガソリンエンジンと比べてエンジン音が大きく黒煙が出る可能性があることです。
これまでガソリン車しか乗ったことがない人の場合、ディーゼルエンジン独特のカラカラとした音や、加速した際に出る黒煙が気になる人がいるかもしれません。
また、ディーゼルエンジンは加速がガソリンエンジンと比べて遅い傾向にあります。
そのため、加速したくても思うようにいかない、高速道路での合流が怖い、と感じる人もいるようです。
しかし、技術の発展によりディーゼルエンジンであっても音や黒煙、加速度がさほど気にならないクルマも出ています。
気になるかどうかは個人差もあるので、ハイラックスに一度試乗してみて様子を実際に見てみるとよいでしょう。
【使用感】乗り降りがしづらい
ハイラックスを買った人の中には、乗り降りのしづらさが気になるという人もいるようです。
ハイラックスの最低地上高は215mm。
乗車の際には20cm以上の段を登る形になるため、小さな子どもやお年寄り、大きな荷物を抱えた人の乗車は難しいかもしれません。
しかし、ハイラックスには乗り降りの負担を軽減するため、サイドステップとアシストグリップが装備されています。
また、車高の高い車は乗ると爽快感があり、運転の際周りを見渡しやすいため、乗り降りに問題を感じなければハイラックスの車高の高さは魅力ともいえるでしょう。
【内装】後部座席が狭く感じる
後悔している人の中には、ハイラックスの「後部座席が狭く感じる」という声もあります。
ハイラックスは全長5mを超える非常に大きなクルマですが、定員は5名。
トヨタのミニバン、アルファードは全長4,945~4,950mmですが定員は7名と、ハイラックスよりも大人数で乗車できます。
ハイラックスの後部座席が狭い理由は、荷台に大きくスペースを取っていることにあります。
ハイラックスの荷台スペースのサイズは荷台長1,520mm×荷台幅1,535mm×荷台高480mm。
全長のうち、1.5m近くを荷台に取っているため後部座席が狭く感じる可能性があります。
しかし、ハイラックスはキャンプ用具サーフボードなどの大きな荷物を乗せて走行できることが魅力です。
大人数で乗るよりも、荷物を運ぶことを中心に利用したい場合はハイラックスはとてもおすすめなクルマです。
ハイラックスの内装については「ハイラックスの内装・インテリアについて余すことなく徹底解説」もぜひ参考にしてください。
【荷台】荷台の使い道に困る
荷台の広さが魅力のハイラックスですが、荷台の使い道に困って後悔する人もいます。
ハイラックスの荷台は、通常のワゴン車などとは違い外部にあり、屋根やドアがついていません。
そのため、荷物の固定が必要だったり雨天対策が必要だったりすることを、実際に使ってみて面倒に感じる人もいます。
実は日本の降雨量は世界平均のおよそ2倍。
比較的雨が多いとされる環境下で、荷物を雨に濡れないよう配慮するのは大変ですよね。
しかし、ハイラックスにはしっかり雨よけのカバーが用意されています。
また、ハイラックスの荷台の形状に魅力を感じている人は、外部に積む荷物の対応に慣れている人も多いのではないでしょうか。
そして、ハイラックスは後部座席部分を折りたたんで荷台にできることも特徴です。
後部座席はほとんど使わないという人であれば、雨に濡れて困る大きなものは、後部座席に積むという方法もあります。
【費用】燃費がガソリン車と変わらない
ハイラックスは意外と燃費が良くない、という点を後悔ポイントとして挙げた人もいます。
ハイラックスのようなディーゼル車はガソリンよりも安価な軽油を燃料にするため、燃費が安く済むのでは、と思っている人が多くいます。
しかし、ハイラックスを買ってみて、燃費がガソリン車とさほど変わらないと感じる人もいるようです。
ハイラックスの燃料消費率は、WLTCモードの場合11.7km/Lです。
自動車の走行距離の目安は、1年間でおよそ10,000kmです。
つまり、ハイラックスが1年間に消費する軽油の量は単純計算でおよそ855L。
経済産業省が発表した2023年2月時点の軽油価格は1L=147.5円なので、ハイラックスは年間約126,000円燃費がかかるといえます。
ハイラックスは非常にパワフルなクルマ。
そのため、1年にかかる軽油代が126,000円ほどであることを高いととらえるか、安いととらえるかは人によるところではないでしょうか。
むしろ、クルマの重厚感に対して燃費が良いと感じる人も多いようですよ!
【費用】高速料金が高い
高速料金が高いことを理由にハイラックスを買ったことを後悔する人も。
ハイラックスは、普通貨物自動車に該当するため、高速道路の料金区分は「中型車」に該当します。
定員5名のクルマなので、ハイラックスを普通車の感覚で使用して、思ったよりも高速料金がかかることに負担を感じる人もいるのではないでしょうか。
高速道路の料金は、普通車よりも中型車のほうがかかります。
また、休日割引などの割引は、普通車や軽自動車を対象としたものが多く、中型車は割引が受けられないことも。
そのため、普通車からハイラックスに乗り換えた場合、これまでよりも高速料金がかかることを後悔するかもしれません。
しかし、高速道路を頻繁に利用しない人であれば、普通車と中型車ではあまり気にならない差です。
【費用】毎年車検がある
ハイラックスには毎年車検があるため、ハイラックスを買って後悔している人もいます。
普通乗用車の車検は、新車登録から初回の検査までに3年間、以降は2年ごとに車検があります。
一方ハイラックスは貨物車として登録するため、新車登録から初回の検査までは2年間、以降は毎年車検があります。
普通車なら2年に1度の車検を、毎年受けるとなると出費が気になる人もいるでしょう。
しかし、日々利用するクルマの安全管理は非常に重要です。
そのため、毎年点検をきっちりしてもらい、メンテナンスをこまめにすることが安心にもつながります。
また、ハイラックスは比較的故障に強く頑丈なクルマであるという口コミも見られます。
車検が頻繁にあっても、部品交換代や修理代がかからないのであれば比較的費用は安く済むケースも多いです。
ハイラックスの年間維持費についてはぜひ「ハイラックスの年間維持費まとめ【ガソリン代・税金・保険料等】」を参考にしてください。
トヨタのハイラックスには魅力もたくさん!
ハイラックスで後悔しがちなポイントとして多く挙げられる意見をご紹介してきましたが、ハイラックスは魅力も十二分に持ち合わせているクルマです!
ハイラックスの魅力についてもご紹介します。
外観の珍しさや重厚感が嬉しい!
ハイラックスを買って良かったと思っている人には、何と言ってもその見た目の珍しさや、力強い外観が所有していて嬉しい、という意見が見られました。
後部に屋根なしの荷台があるピックアップトラックは、日本車では中古車を除き、ディーラーを通して購入できるのはハイラックスのみ。
そのため、「珍しいクルマに乗っている」という特別感を得られることも、ハイラックスのメリットです。
また、ハイラックスのように大きなクルマはやはり、その重厚感も魅力。
クルマの外観に力強さを求めるなら、ハイラックスは満足のいくデザインといえるでしょう。
車高が高く乗り心地が良い!
さきほども紹介したように、ハイラックスの最低地上高は215mmです。
車高が高いため、ハイラックスは運転席からの見晴らしも非常に良いクルマといえます。
車高が低いクルマは、路面に底がぶつかり、クルマが大きく揺れることがあります。
しかし車高の高いハイラックスなら、クルマの底が路面にぶつかることなく、走行時の衝撃も伝わりづらいクルマといえます。
運転していて非常に乗り心地が良いと感じる人も多いことが、ハイラックスの魅力の一つです。
荷台の利便性が高い!
「荷台」はハイラックスの後悔ポイントとしても挙げられていた部分ですが、ご自身の使用用途がはっきりしていれば、荷台の利便性は大きなメリット!
荷台長1,520mm×荷台幅1,535mm×荷台高480mmもの容量がある荷台スペースは、使用用途も多種多様に選べます。
荷台に旅行先で使用するものを乗せるだけでなく、直接テントを乗せてキャンプしたり、自転車やバイクを乗せて走行したりすることも可能です。
中には取り外し可能なキャンピングカーを設置する人も。
ハイラックスは荷台の利便性の高さから、利用者の使い方やアイディアによって使用用途の幅をいくらでも広げられるクルマなのです。
「ハイラックスのオプションでもっと快適なドライブを!オプション装備を徹底解説」では、ハイラックスのオプション装備について解説しています。
悪路や坂道に強い!
ハイラックスはディーゼルエンジンを使用しているため、比較的悪路や坂道に強い、というメリットもあります。
ディーゼルエンジンはガソリンエンジンよりも熱効率が良いことが特徴。
ハイラックスの最大トルクは400Nm/r.p.mで、力強いスポーティな走行が可能です。
そのため、舗装が行き届いていないような悪路や坂道でハイラックスの力強さを実感した、という意見も多く見られます。
舗装された街中で使用するよりは、アウトドアで山道などを走るのに強いクルマといえます。
ハイラックスの口コミや評価に関して、さらに知りたい方はぜひ「ハイラックスの評価・口コミを調べて徹底解説してみた」も参考にしてくださいね。
トヨタのハイラックスを選ぶべき人とは
それでは、トヨタのハイラックスを選ぶべき人、買って後悔しない人とはどのような人なのでしょうか。
トヨタのハイラックスを選ぶべき人についてご紹介します。
荷物をたくさん乗せたい人
ハイラックスを選ぶべき人は、荷物をたくさん乗せたい人です。
ハイラックスは荷台部分に屋根がないぶん、高さのあるものも積めるのが魅力。
アウトドアやスポーツでの利用は想定していなくても、大きな買い物をする人にもおすすめです。
大きな家具やDIYなどで使う長尺の木材などを購入した際に、配送サービスを頼まなくても荷台に乗せて帰れるだけの容量を持っています。
リセールバリューが高いクルマが欲しい人
リセールバリューが高いクルマが欲しい人は、ハイラックスを検討しましょう。
ハイラックスはリセールバリューが高いことも特徴です。
ハイラックスは供給量が少ないため、国内外でファンが非常に多く、頑丈なクルマであることもリセールバリューの高さの理由です。
クルマを短期間で買い替える予定の人は、リセールバリューの高いハイラックスはおすすめといえます。
給油1回分あたりの燃料費を抑えたい人
1回の給油で支払う燃料費を抑えたい人にもハイラックスはおすすめです。
ハイラックスは、軽油で動くディーゼルエンジン車です。
軽油は、ガソリンよりも1Lあたりの金額が20円ほど安い傾向にあります。
そのため、同じ量を給油するなら、軽油のほうが燃料費が安く済むといえるでしょう。
1回の給油に支払う燃料費を安く済ませたい人は、ディーゼルエンジンのハイラックスを検討してみてください。
ハイラックスの特性をよく理解している人
ハイラックスの特性をよく理解している人も、ハイラックスを選ぶのにおすすめな人といえます。
ハイラックスを買って後悔している人の中には、ハイラックスがディーゼルエンジンであることや、高速道路で中型車扱いであることのメリット・デメリットをよく理解していなかった人が多くいます。
そのため、思ったよりコストがかかると感じたり、不便を感じたりして後悔につながってしまっていることも。
一方、ハイラックスの特性をよく理解して、ハイラックスに魅力を感じる人は、後悔することなく、きっとハイラックスがお気に入りの一台になるはず!
ぜひハイラックスについて調べ、特性を分かった上で検討してみてくださいね。
まとめ
今回は、ハイラックスを買った人が後悔しがちな点を紹介するとともに、ハイラックスのメリットやどのような人がハイラックスに合っているか、などを紹介しました。
ハイラックスの大きさや荷台の使い方に困るといったデメリットが聞かれた一方、たくさん荷物が載せられて、大胆な見た目も気に入っているという好意的な意見も多数!
特にハイラックスは、目的に合わせたクルマ選びが重要だといえるでしょう。
ハイラックスを買って後悔したという意見もあるものの、非常に魅力的で人気のあるクルマであることに変わりありません。
気になる点がある場合はぜひ一度試乗してみて、その乗り心地や使用感を体験してから検討してみてくださいね。
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