ハイラックスは1968年に発売されて以降、世界180カ国で販売され、1870万台の累計販売台数を誇るSUVのピックアップトラックです。
2004年に一度販売終了となり海外で販売されてきましたが、8代目のモデルチェンジに合わせて2017年に日本でも再販売され始めました。主にタイで生産され、日本に輸入している逆輸入スタイルの車となっています。
2017年に再販売されてからは、ファンはもちろんのことレジャー好きの方々を魅了しています。2020年にデザインの変更を伴うマイナーチェンジをしてからは、20代30代への人気が高まってきました。
本記事では、若者にも人気のハイラックスの短距離と長距離それぞれの乗り心地をはじめ、乗り心地が快適な理由、特徴などを徹底解説していきます。
ハイラックスの購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
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目次
ハイラックスの走行はどんな道でも快適に走行できる
ハイラックスは、山の中や野原などの舗装されていない場所を走るオフロードでも運転ができるような強さを持ち合わせており、大きめの車体が特徴の車です。一般道を初め、山道や高速道路などどんな道でも快適に走ることができる性能を誇っています。
2021年に開催された、世界で一番過酷とも言われている完走率50%のダーカルラリーを完走し、オフロード車としての実力を示しました。
強靭かつ大きい車体ながらも高い位置に運転席があるため、小柄な女性でも見通しがよく運転しやすくなっています。グレードは「Z“GR SPORT”」「Z」「X」の3タイプ展開されており、4ドアの前後2列シートでサイズは以下のようになっています。
グレード | 全長/全幅/全高 |
Z“GR SPORT” | 5,320mm/1,900mm/1,840mm |
Z | 5,340mm/1,855mm/1,800mm |
X | 5,340mm/1,855mm/1,800mm |
他の国産車と比べると大きめではありますが、ハイエースのスパーロングボディやセンリュリーのサイズ感に近く、都市部でも乗りこなすことができるサイズです。
価格については以下のようになっています。
グレード | 価格 |
Z“GR SPORT” | 4,312,000円(税込) |
Z | 3,882,000円(税込) |
X | 3,527,000円(税込) |
カラーは以下の4色展開となっています。
- ハイラックスのカラー
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- スーパーホワイトⅡ
- シルバーメタリック
- アティチュードブラックマイカ
- オキサイドブロンズメタリック
- ダークブルーマイカ
近年、性能・実用性・環境性能が高い車が人気の中、車本来の楽しさを感じてほしいという思いからハイラックスが再販売されました。アウトドアだけでなく日常使いもできる車となっています。
ハイラックスの短距離と長距離の乗り心地に違いはある?
SUVでありながらもピックアップトラックのハイラックスはどのようなシチュエーションでも利用することができます。買い物など近場での日常使いと、高速道路などの長距離での乗り心地の違いも気になるかと思います。
そこで、短距離・長距離それぞれの乗り心地について見ていきましょう。
短距離の乗り心地
買い物など近場への外出などの短距離に関して、思った通りに加速、減速ができ快適な乗り心地を体感できます。
一般道では、信号が多い場所では何度も停止しなければいけない場面も多く、乗り心地に関して発進と停車は重要なポイントです。走り出しでもたついてしまったり加速が遅かったりするとスムーズな走りの実感は難しいですが、ハイラックスは減速加速がスムーズでストレスなく運転をするこができます。
大きめのSUVだと重量があるため、思い通りに止まれなかったりする車種も存在しますが、ハイラックスはしっかりと停まることができ、さらに走り出しもスムーズです。
一般道では、凸凹の路面も多いですが、小さな凸凹は低速域で拾ってしまうことが多いというユーザーの声も上がっていました。しかし、大きめな段差や凸凹の路面は、しっかりと衝撃が吸収され、ハンドルが取られることなく運転ができます。
全体的に快適に乗れるというユーザーの声が多く、一般道を運転する際にも不便を感じることなく運転が可能です。また、大きさが全長5.3m、幅が1.9mのため、狭い道などはすれ違いや駐車場で不便を感じる場合も。
軽自動車やコンパクト車から乗り換えを検討している方は、試乗などで大きさなどを確認してみることをおすすめします。
長距離の乗り心地
アウトドアや旅行をするときに高速道路などで長距離を運転することもあるのではないでしょうか。長距離の乗り心地は、後部座席を含め疲れにくく、どんな道でも快適な操作性、安定性を感じることができます。
シートは適度な硬さがあり沈みすぎないため、長時間運転していても疲れにくく、ずっと座っていても痛くならない仕様になっています。助手席や後部座席も運転席と同じシートが使われており、どこに座っていても疲れにくいです。
また、軽い車だと高速道路などスピードを出して走る時に、風にハンドルを取られてしまったり、追い抜くときに加速しにくかったりします。ハイラックスは重量があるため、安定した走りと運転が可能です。
追い越しもスムーズにでき、路面の継ぎ目に関しても衝撃を感じることなく運転をすることができます。搭載しているエンジンのおかげで長い上り坂でもアクセルを少し踏み込むだけで、どんどん加速して駆け上がることが可能です。
カーブでは車体がブレたりヨレたりすることなくスムーズに曲がることができます。スポーツカーのような爽快感を得られる走りができるため、楽しさを実感することもできるでしょう。
ハイラックスの乗り心地の特徴を徹底解説
大きさがありながらも、スムーズな操作性や安定性で快適な乗り心地をどのように実現しているのでしょうか。
ここでは、ハイラックスの乗り心地に関して特徴を6つ紹介します。
乗り心地の特徴①路面の状況に応じて切り替えられるスイッチ
前輪・後輪の駆動方式を切り替えられるシステムを搭載し、簡単にモードの切り替えができます。
路面の状況に応じて以下の3つのモードでの運転が可能です。
- 3つの運転モード
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- H2:2輪駆動モード
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- L4:4輪駆動ローモード
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- H4:4輪駆動ハイモード
H2は街中や高速道路での運転に適しているモード、L4はぬかるみのある道路や急な坂道に適しているモードです。H4は舗装されていない山道などの通常のモードでは走れない悪路や砂地、凍ったり雪が降ったりした時に適しているモードとなっています。
4WDならではのパワーで、通常の車では走れない場所や道も走ることが可能です。例えば、運転しにくい凍った道や雪が積もった道でも安心して運転することができるでしょう。
乗り心地の特徴②快適に過ごせる車内
ハイラックスの車内は、頭上も足元も広く、快適に過ごせる設計となっているため、長時間乗っていても快適に過ごすことが可能です。
運転席と助手席にはカップホルダーが4つあります。収納ボックスにはエアコンの送風機能が搭載されており、収納ボックス内が暑くなってしまうことも避けられます。
後部座席のシートに角度がついているため、背筋を真っ直ぐ保たなければいけないということがなく、長時間乗っていても疲れにくいです。
170cmの方が座っても膝周りにゆとりがあり、窮屈感を感じない作りになっています。
乗り心地の特徴③簡単な操作ではね上げられる後部座席
後部座席を跳ね上げることが可能で、アレンジを楽しめる作りになっています。
Xグレードは、後部座席全体を、Z“GR SPORT”とZのグレードは6:4分割のシートで別々に跳ね上げることが可能です。人数や荷物に応じてアレンジができるので、片方をはね上げて濡れたくない荷物をおくこともできます。
また、Z“GR SPORT”とZのグレードは、カップホルダー付きのセンターアームレストが設置されており、後部座席でも快適に過ごすことも可能です。
乗り心地の特徴④雨風/サビ/衝撃に強いボディと高剛性のフレーム
頑固なボディシェル構造で作られたハイラックスは、雨風はもちろんのこと衝撃にも強い作りで、安定感のある走りをすることが可能です。
ボディは、防錆の高張力鋼板を使っており、荷台は亜鉛メッキ鋼板から作られています。
走行している時の静かさは快適さにつながりますが、ハイラックスの断面には発泡タイプの吸音材や遮音材が配置されているため静かです。音が大きくて声が聞こえないということもなく、会話を楽しむことができます。
また、トラックやトラックタイプの車は、乗り心地が悪いと言われがちですが、高剛性のフレームによって安定感のある走りが可能となっています。安定性のある走りや静かな車内なので、ファミリーカーとしてもおすすめです。
乗り心地の特徴⑤障害物と接触しにくい角度設計で小回りもしやすい
大きさのある車は、細い道での操作性や車庫に収まるかも買う際の条件になっている方も多いです。
ハイラックスは車体の前後のオーバーハングの長さが抑えられている設計で細い道などでも小回りがきく設計となっています。また、アングルの角度も障害物と接触しにくい設計で作られているため、安心して運転することが可能です。
オーバーハングのサイズとアングルの角度は以下の通りです。
フロントオーバーハング | 975mm |
リヤオーバーハング | 1,185mm |
アプローチアングル | 27度 |
デパーチャーアングル | 24度 |
前後の長さが抑えられていることによって、運転時に車体の感覚を掴みやすくなっています。
乗り心地の特徴⑥上り坂をサポートするヒルスタートコントロール機能
500kgの荷物を積むことができ、2トンの重さのハイラックスは、ヒルスタートコントロール機能が搭載されていて坂道も安心して運転ができます。
車体の重さが思い車で心配なのが、坂道で後退をしてしまうこと。ハイラックスは、急勾配な上り坂や上り坂での発進時に自動的にブレーキを制御して車両の後退を緩和してくれます。
たくさん荷物を積んでいても、スムーズな発進や登坂が可能なため、どんな坂道でも安心です。
乗り心地の特徴⑦他車と比べると燃費が悪いことがある
ハイラックスは、ディーゼルエンジンが搭載されており、ディーゼルの中では低燃費を実現していますが、他車と比べると燃費が悪くなることもあります。
カタログに記載の燃費は、11.7km/Lですが、道路状況などによって左右されるためユーザーからは8kmだったという声もありました。
しかし、ガソリンの種類が軽油のため、1L当たりの金額はレギュラーより安く燃料を補給することができます。
燃料代で見るとVOXYと同じくらいの代金で済むため、ハイラックスでもガソリンが変わらないということもあり得るのです。
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ハイラックスの乗り心地がいい理由
乗り心地が快適で運転を楽しめるハイラックスの乗り心地がいい理由も気になりますよね。そこで、乗り心地に関して搭載されている技術などを詳しく紹介します。
乗り心地がいい理由①直列4気筒 2.4Lディーゼルターボエンジン搭載
ハイラックスは、コモンレール式の燃料噴射システムを搭載し、直列4気筒の2.4Lディーゼルターボエンジンが使われています。エンジンの真上にコンパクトなインタークーラーを載せており、エンジンの熱負荷に左右されることなく運転を楽しめます。
アクセルを踏んだときに瞬時にレスポンスしてくれるため、思いのままにハイラックスを運転することが可能です。
アイドリングストップ機能もついている環境に優しいディーゼル車となっています。
乗り心地がいい理由②6速オートマチック トランスミッション
ハイラックスは、燃費の向上や静粛性に優れているスーパーインテリジェント6速オートマチックトラン スミッション〈6 Super ECT〉を搭載しています。駆動力統合制御システム「DRAMS」や、ブリッピングダウンシフトを制御するシステムの採用により、スムーズな変速を楽しめるでしょう。
また、マニュアル車を運転している感覚を味わえる「シーケンシャルシフトマチック」を採用しており、マニュアル車のように運転を楽しむことが可能です。
乗り心地がいい理由③アクティブトラクションコントロール
スリップをした状態から素早く脱出ができるようにアクティブトラクションコントロールが搭載されています。トランスファースイッチが「H4」「L4」状態に設定しているときに作動し、岩場や雪が積もった道、ぬかるんだ道などのオフロードで活躍する機能です。
Z“GR SPORT”とZグレードに標準装備されている機能で、スリップが発生したタイヤに自動的にブレーキをかけて、残りのタイヤにトルクを配分します。トルクをスリップしていないタイヤに配分することで、素早くスリップ状態から抜け出すことが可能です。
オフロード用の車だからこそ搭載されている機能といえます。
乗り心地がいい理由④Bi-Beam LEDヘッドランプで夜間も快適
Z“GR SPORT”、Zに標準装備のBi-Beamヘッドランプは1灯の光源でハイビームとロービームの切り替えが可能でLEDのため、夜間も快適に運転ができます。
車両の姿勢に応じたオートレベリング機能が搭載されており、照射軸を一定に保つことが可能です。高さがある車は、他車から見ると眩しいということがありますが、ハイラックスは眩惑防止にも配慮した作りとなっています。
また、急ブレーキをかけた時に自動でハザードランプが点滅します。後ろにいる車に注意を促すことができるのも特徴です。
乗り心地がいい理由⑤最新の安全性能が搭載
ハイラックスには、最新の以下の安全性能が搭載されており、安全性が高くなっています。
- 安全性能の種類
-
- 車両・歩行者検知し被害を最小限に抑えられる機能
- 車線をはみ出さないように抑制する機能
- 標識をカメラで認識し表示する機能
- 車間距離を認識しスピードダウンする機能
- 後方から接近している車や前の車が発進したことを知らせる機能
- 急発進、急加速を抑制し被害を軽減
走り慣れない道では標識を見逃してしまいがちですが、標識を単眼カメラで認識しお知らせしてくれます。また、前の車との車間距離を認識して追従支援してくれる機能もあり、車間距離が縮まりやすい高速道路などでの運転をサポートし、適切な車間距離を保つことが可能です。
後方から接近する車や車線変更時に見落としがちな斜め後ろの車などを検知する機能も搭載されています。
乗り心地がいい理由⑥下り坂でのサポート機能が搭載
Z“GR SPORT”、Zグレードに標準装備されているダウンヒルアシストコントロール制御とオートLSDが下り坂での運転をサポートしてくれます。ダウンヒルアシストコントロール制御は、ランスファースイッチが「H4」「L4」状態でスイッチ操作をすると、車速を一定にキープでき安定性を確保することが可能です。
オートLDSは、下り坂のカーブや悪路走行時に左右のタイヤにトルクを適切に配分することが可能で、安定したコントロールができるようになっています。重さがある分、速度が出やすい下り坂も安心して運転することが可能です。
ハイラックスの走行の特徴
ハイラックスには走り心地やそのときの状況に合わせてモードの変更ができる「ドライブモードセレクトスイッチ」が搭載されています。
好みに合わせて以下の2つのモードに切り替えが可能です。
- POWER
- ECO
それぞれどのようなモードなのか詳しく見ていきましょう。
走行の特徴①ECOモード
エアコンやエンジンを最適になるよう自動で制御をするモードです。
通常は、アクセルを踏んだときの力がそのまま伝わり、思い通りに車を発進させることができますが、ECOモードは発進時のエンジンの稼働を緩やかにします。そのため緩やかに発信をすることが可能です。
アクセルを踏みすぎた場合でも、自動でエンジンの回転数を抑えてくれるため、雪が積もった道や冬の凍結した道などスリップが懸念される場面や、急発進が心配な場面で役立ちます。
エアコンの稼働が穏やかになるため、エアコンの効き具合が強いと感じる方におすすめのモードです。
走行の特徴①POWERモード
POWERモードは、山道やカーブが多い道、急勾配な坂道などで力強い走りをしたいときにおすすめのモードです。
エアコンの稼働を抑えつつエンジンペダルを踏み込んだときの反応をよくしています。そのため、加速をしたいときにピッタリのモードです。しかし、他のモードに比べて燃費が悪くなるので、燃費よく走りたいという方は他のモードで走るようにしましょう。
まとめ
大きさがありながらもファミリーカーとしても趣味用の車としても、メイン使いに申し分ないハイラックスについて解説しました。
街中でも運転を楽しむことができるハイラックスは、車好きの方を楽しませてくれるでしょう。こだわりがたくさん詰まったハイラックスの購入を検討されている方は試乗してみてください。
中古車をさらにおトクに買うならモビリコ!