2023年1月10日、トヨタ自動車は新型プリウスのパラレルハイブリッド車(HEV)を発売しました。

さらに2023年3月15日には、新型プリウスのプラグインハイブリッド車(PHEV)がZグレードとして新たに登場。

ハイブリッド車の中でもトヨタの最新技術を多数搭載した新型プリウスは、どれほどの燃費性能なのか、気になりませんか?

今回は、新型プリウスの燃費性能について、カタログ燃費と実燃費の比較や、競合車との燃費性能の違い、低燃費を実現できる理由について紹介します。

記事の後半には、購入を検討する人のために新車価格や中古車価格も記載しています。

新型プリウスについて詳しく知りたい、低燃費の車を購入したい、新型プリウスの購入を検討している人はぜひ参考にしてみてください。

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目次

新型プリウスのカタログ燃費をグレード別に比較

新型プリウス

新型プリウスはこれまでのプリウスや他の車種と比較しても燃費が良すぎるといわれています。

実際にどのくらい燃費性能が向上しているのでしょうか。

新型プリウスのカタログ燃費は以下のとおり。

グレード PHEV

Z / G

Z G U X
WLTCモード(km/L) 26.0※5 28.6

[26.7]※6

32.6

[30.7]

32.6

[30.7]

市街地モード(km/L) 23.7※5 26.0

[23.4]※6

29.9

[27.6]

29.9

[27.6]

郊外モード(km/L) 28.7※5 31.1

[29.3]※6

37.3

[34.9]

37.3

[34.9]

高速道路モード(km/L) 25.5※5 28.2

[26.8]※6

31.2

[29.8]

31.2

[29.8]

[ ]はE-Fourの数値。

※5.:195/60R17タイヤ&17×6½Jスチールホイールを装着した場合、各モード燃費は WLTC:30.1km/L 、市街地:27.4km/L 、郊外:34.4km/L 、高速道路:28.9km/L となります。 

※6:195/60R17タイヤ&17×6½Jスチールホイールを装着した場合、各モード燃費はWLTC:31.5[29.2] km/L 、市街地:28.3[25.2]km/L 、郊外:35.5[32.3]km/L 、高速道路:30.7[29.3]km/L となります。
引用:[トヨタ自動車]

表の中にあるXグレードは、法人用の新型プリウスのグレードです。

また、[ ]内のデータを比較すると、2WDとE-Fourでは2WDの方が燃費性能が高いことが分かります。

新型プリウスと旧型プリウスの燃費性能の違いを徹底比較

ここからは新型プリウスと旧型プリウスの燃費性能の違いを比較します。

比較項目は以下の2点です。

新型プリウスと旧型プリウスの燃費性能の違い
  • 新型プリウスと旧型プリウスのカタログ燃費の違い
  • 新型プリウスと旧型プリウスの実燃費の違い

それぞれ詳しく解説します。

新型プリウスと旧型プリウスのカタログ燃費の違い

新型プリウスのカタログ燃費は上でも紹介しています。

ここでは旧型プリウスのカタログ燃費を見ていきましょう。

グレード S/A/Aプレミアム S/A/Aプレミアム”ツーリングセクション” E
WLTCモード( km/L) 30.8 [28.3] 27.2 [25.4]  32.1
市街地モード(km/L) 28.2 [25.6]  25.5 [23.2]  29.9
郊外モード(km/L) 33.2 [29.5]  28.9 [27.1]  35.2
高速道路モード(km/L) 30.4 [28.8]  26.9 [25.4] 31.2

※[ ]はE-Fourの数値。

引用:[トヨタ自動車]

新型プリウスと旧型プリウスの各モードごとの燃費性能を比較した表は以下のとおり。

  新型プリウス 旧型プリウス
WLTCモード(km/L) 26.0〜32.6 27.2〜32.1
市街地モード(km/L) 26.0〜29.9 25.5〜29.9
郊外モード(km/L) 28.7〜37.3 28.9〜35.2
高速道路モード(km/L) 25.5〜31.2 26.9〜31.2

引用:[トヨタ自動車]

新旧を比較すると、WLTCモードと郊外モードにおける燃費性能が向上していることが分かります。

燃費性能の基本的な基準がWLTCモードと言われているため、WLTCモードの燃費性能が0.5km/Lも情報している新型プリウスは、燃費の良い車を求めている人にはおすすめといえるでしょう。

新型プリウスと旧型プリウスの実燃費の違い

次に新型プリウスと旧型プリウスの実燃費の違いを比較します。

e燃費によると、新型プリウスと旧型プリウスの実燃費の違いは以下のとおり。

新型プリウス 旧型プリウス
ミッション CVT CVT
駆動 4WD 4WD
実燃費 23.98 km/L 21.85 km/L

引用:[e燃費]

どちらのデータも、カタログ燃費と比較すればやや燃費性能の数値が下がっていますが、旧型プリウスよりも新型プリウスの実燃費の数値が高いことが分かります。

実燃費は運転手の運転方法や路上の環境によって大きく変わります。

人によって違いが出やすい実燃費で23.98 km/Lもの数値が出せる新型プリウスは、燃費性能を気にする人におすすめの車です。

燃費が良すぎる?新型プリウスとライバル車を比較

新型プリウス

ここでは新型プリウスと別メーカーのライバル車やトヨタの別車種との燃費性能を比較します。

プリウスの燃費性能を比較

  • 新型プリウスと他社の競合車との燃費性能の違い
  • 新型プリウスとトヨタの別車種との違い

それぞれ詳しくみていきましょう。

新型プリウスと他社の競合車との燃費性能の違い

ここからは、新型プリウスの燃費性能を競合車と比較していきます。

今回新型プリウスと比較する競合車は下記の2種です。

新型プリウスと比較する競合車
  • ホンダ フィットハイブリッド
  • 日産 ノート

それぞれの燃費性能をまとめた結果はこちらです。

  新型プリウス フィットハイブリッド ノート
ハイブリッド2WD(km/L) 28.6~32.6 27.1〜30.2 28.4
ハイブリッドE-Four(km/L) 26.7~30.7 23.5〜25.4 23.8

引用:[トヨタ自動車],[ホンダ フィット],[日産 ノート]

3つの車種を比較すると、ハイブリッドE-Fourの数値を見るとフィットハイブリッドやノートの燃費性能の最大数値よりも、新型プリウスの燃費性能の数値が上という結果になりました。

E-Fourで燃費性能の高い車を求める人は、新型プリウスがおすすめです。

また日産ノートのハイブリッドはXグレードのみの展開となっており、新型プリウスのGグレードの燃費性能と比較すると同程度であることも分かります。

ハイブリッド車の種類が多く、選択肢がある点も新型プリウスの魅力といえるでしょう。

新型プリウスとトヨタの別車種との違い

新型プリウスの燃費性能をライバル車と比較することで、新型プリウスの燃費性能の高さを実感できたのではないでしょうか。

ここからは新型プリウスの燃費性能を同じトヨタの車種と比較します。

今回比較する車種は以下の3つです。

新型プリウスとトヨタ車の比較
  • カローラ
  • シエンタ
  • クラウンセダン

それぞれの燃費性能を比較したデータはこちらです。

  新型プリウス カローラ シエンタ クラウンセダン
ハイブリッド2WD(km/L) 28.6~32.6 27.9~30.2 27.1〜30.7 14.4〜19.7
ハイブリッドE-Four(km/L) 26.7~30.7 25.3~28.1 24.7〜26.2

引用:[カローラ],[シエンタ],[クラウンセダン]

3つを比較すると、新型プリウスの燃費性能の高さを実感できます。

グレードによっては30km/L以上の燃費性能を誇る新型プリウスは、車の維持費を抑えたい人にとっても魅力的といえるでしょう。

カローラやシエンタ、クラウンセダンについてより詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。

カローラの年間維持費まとめ【ガソリン代・税金・保険料等】

シエンタの燃費をグレードごとにご紹介!年間の維持費も確認

クラウンのグレードの違いは?特徴や選ぶポイントをチェック!

新型プリウスが低燃費を実現できる3つの理由

ここからは新型プリウスが低燃費を実現できる理由を3つ紹介します。

新型プリウスが低燃費を実現できる理由
  1. 燃費の良い究極の空力フォルムを目指したデザイン
  2. 先進のハイブリッドシステムを採用
  3. 細幅大径タイヤを装備

それぞれ詳しく見ていきましょう。

燃費の良い究極の空力フォルムを目指したデザイン

新型プリウスが低燃費を実現できた理由のひとつは、プリウスのフォルムです。

新型プリウスは「Hybrid Reborn」というコンセプトのもと、燃費の良い究極の空力フォルムをめざしてデザインされています。

フロント 空気の乱れが少なく、なめらかに流れる形状
リア ゆるやかな絞り形状で、流れがスムーズに収束
床下 エアスパッツやフロアカバーなどの形状を最適化

引用:[トヨタ自動車]

つまり、走行中の風の抵抗を極限まで減らし燃費性能を高めているということ。

新型プリウスの見た目は先進的でスタイリッシュという点もあり、見た目にこだわりたい人や低燃費の車を選びたい人におすすめです。

先進のハイブリッドシステムを採用

新型プリウスには、トヨタの先進ハイブリッドシステムが採用されています。

ハイブリッドユニットの小型化や軽量化はもちろん、自動制御システムによって無駄のないエネルギー消費を実現。

さらに新たに登場したプラグインハイブリッド車は、大容量の電池を使用することで、生活のほとんどをEVモードで移動することが可能になりました。

普段の生活でガソリンを使わずに生活できるため、車の維持費の削減にもつながります。

細幅大径タイヤを装備

新型プリウスのタイヤは、旧型と違います。

新型プリウスのタイヤをよく見ると、タイヤ幅ではなく直径に変化が。

旧型 新型
タイヤ幅 195 195
タイヤ直径 15インチ・17インチ 19インチ(Z/Gグレード)

タイヤ幅は変わらず、タイヤの直径だけ増えています。

タイヤ幅が小さく、直径が大きいということは、前面投影面積が少なくなり、空気抵抗が減るということ。

見た目では、タイヤが大きくなることでカッコよさが増すため、相乗効果になっています。

新型プリウスは燃費性能だけでなく安全性能も向上

新型プリウスは旧型プリウスと比較すると、燃費性能だけでなく安全性能も向上しています。

トヨタ自動車の先進の予防安全パッケージである「Toyota Safety Sense」は全てのグレードに標準装備。

特に以下のシステムは車の運転に不安を持つ人をサポートし、運転にかかる負担を軽減してくれるでしょう。

安全予防システム名 内容
プロアクティブドライビングアシスト[PDA] 歩行者や自転車運転者、駐車車両に対する操舵・減速支援を実施する

前の車のスピードに合わせてカーブ速度の調整や車間距離の調整を行う

ロードサインアシスト[RSA] 単眼カメラで認識した下記の標識の内容をマルチインフォメーションディスプレイに表示する

・最高速度

・はみ出し通行禁止

・一時停止

・転回禁止

道路標識や信号に従っていない場合、表示の反転や点滅、ブザーなどでドライバーに告知する

レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付) ミリ波レーダーと単眼カメラで先行車を認識し、車速に応じた4段階の車間距離を保ちながら追従走行を行う

先行車が停止や発進をサポートする。ドライバー操作により発進し、追従走行を行う

レーントレーシングアシスト[LTA] 高速道路にて車線が見えにくい、見えない場合に先行車を追従したステアリング操作をサポート

カーブ時には車線維持のトレース位置を変化させる制御

隣接車線の車両を追い抜いたり、路外の構造物との距離が近い場合は、走路中央よりも回避側にトレース位置をオフセットすることも可能

引用:[トヨタ自動車]

上で紹介した機能以外の、グレード別の安全装備の搭載可否は以下のとおりです。

PHEV HEV
グレード Z Z G U
プリクラッシュセーフティ(歩行者[昼夜]・自転車運転者 [昼夜]・自動二輪車[昼]検知機能付衝突回避支援タイ プ/ミリ波レーダー+単眼カメラ方式)
緊急時操舵支援(アクティブ操舵機能付)+ フロントクロストラフィックアラート[FCTA]+ レーンチェンジアシスト[LCA]❶
レーントレーシングアシスト[LTA]+ レーンディパーチャーアラート[LDA]
レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)
アダプティブハイビームシステム[AHS]
オートマチックハイビーム[AHB]
ロードサインアシスト[RSA]
ドライバー異常時対応システム
プロアクティブドライビングアシスト[PDA]
発進遅れ告知機能[TMN]
ブラインドスポットモニター [BSM]+安心降車アシス

ト[SEA]+後方車両接近告知+周辺車両接近時サ

ポート(通報提案機能)+後方車両への接近警報+

セカンダリーコリジョンブレーキ(停車中後突対応)

ドライブレコーダー(前後方) 
ITS Connect
パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)

※△はオプション装備

引用:[トヨタ自動車]

このように、新型プリウスで運転することで、運転者の見落としや不注意を安全予防システムがサポートしてくれます。

運転者としては運転時の負担が減るというメリットもあり、車に乗る楽しさをより高めてくれるでしょう。

 

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新型プリウスは走行性能の高さも魅力的

新型プリウスは燃費性能・安全性能だけでなく、走行性能の高さもトップレベルです。

第2世代TNGAプラットフォームを採用し、低重心化と大径タイヤの採用を実現。

よりスポーティなシルエットに操縦安定性、静粛性の向上を追加して、乗る人に運転の快適さや快適さを届けられています。

そしてプラグインハイブリッド車の登場で、モーター運転とガソリン運転を使い分けられるようになりました。

電気のみで走行する時とガソリン走行を組み合わせることで、パワフルさと静粛性を両立させることを実現しており、日常の運転からちょっとした旅行まで楽しむことができるでしょう。

プリウスは、どんなシーンでも安全かつ快適、そして燃費を抑えつつ家族を見守ることのできる車として人々から愛されています。

新型プリウスを買うならZグレードがおすすめ

新型プリウスを個人で購入する場合、以下のグレードの選択肢があります。

  • U
  • G
  • Z
  • G(プラグインハイブリッド)
  • Z(プラグインハイブリッド)

5つのグレードのうち、価格と機能性のバランスをみて購入したい人におすすめなのは、ハイブリッド車のZグレードです。

なぜならZグレードはGやUグレードと比較して、ワンランク上のエクステリアやインテリア装備が用意されているからです。

たとえばGやUグレードが8インチディスプレイオーディオなのに対して、Zグレードはハイブリッド・プラグインハイブリッド問わず12.3インチディスプレイオーディオが装備されています。

Zグレードは価格的にも高いと感じる人もいますが、エクステリアやインテリアの特別感を見れば、せっかくだからZグレードと考える人もいるでしょう。

新型プリウスの新車価格は?

新型プリウス

新型プリウスのグレード別の新車価格は以下のとおりです。

グレード 駆動 新車価格(税込)

U
2WD 月額18,480円(税込)〜
E-Four 月額20,350円(税込)〜
G 2WD 3,200,000円
E-Four 3,420,000円
Z 2WD 3,700,000円
E-Four 3,920,000円
Zプラグインハイブリッド 2WD 4,600,000円

引用:[トヨタ自動車]

新車の価格帯は320万円〜460万円ということが分かります。

2023年3月に登場したプラグインハイブリッドはハイブリッド車よりも価格が高いです。

なぜならプラグインハイブリッドはハイブリッド車とは異なり、外部電源からの充電ができる上、蓄えられる電気の量が多いため。

購入費用は高いですが、エコカー減税などの優遇措置を受けられる割合が高く、長期的に利用する人はプラグインハイブリッドの方がお得といえるでしょう。

新型プリウスの中古車価格は?

新型プリウスを新車で買いたいけれど、高すぎて手が届かない人や、新車が届くまでの期間を待てないという人は、中古車の購入がおすすめです。

ここでは中古車サイトを比較して、新型プリウスの平均中古車価格や価格帯をまとめました。

  平均中古車価格 価格帯
カーセンサー 404万円 286~620万円
グーネット 156.3万円 5.8〜600万円

引用:[カーセンサー],[グーネット](2024年7月5日時点)

新型プリウスの中古車価格の平均は400万円ほどということが分かりました。

新車価格が275〜460万円という点から比較すると、グレードによっては中古車価格の方が高くなる現象も起こっています。

新車の生産の遅れに伴い、未使用車や使用年数の短い中古車の新型プリウスの需要が高まっていることが理由のひとつと考えられるでしょう。

新型プリウスは、発売から1年も経っていないため、中古車だとしても状態が良いものが多いはず。

走行距離や修理歴、オプション内容を確認して、自分に合った車を見つけてみてください。

新型プリウスをできるだけ安く、かつ安心して取引したい人は、個人売買サービスを利用してみるのもおすすめです。

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まとめ

今回は、新型プリウスの燃費について、競合車との燃費性能の比較や、新型プリウスの低燃費を実現できている理由の紹介、新車価格や中古車価格の把握をしました。

新型プリウスは、フォルムの追求やタイヤの変更、トヨタの先進技術を搭載することで、低燃費を実現しています。

車に燃費の良さを求める人や、先進的な見た目の車を求める人は、新型プリウスがおすすめといえるでしょう。

ただ、新型プリウスは発売スタートしてから人気が続いており、現在も注文から納車まで半年以上かかることも。

できるだけ早く車を手に入れたい人は、中古車の購入を検討してみてください。

本記事が参考になれば幸いです。

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