世界初の量産型ハイブリッドとして1997年に初代が誕生したプリウス。

現在は4代目が販売されており、高い燃費性能と見た目のかっこよさ、充実した機能で社用車としてもプライベート用の車としても幅広い層からの人気を獲得し続けています。

そんなプリウスでは、乗る人の好みに合わせて装備が異なる7種類のグレードが用意されていますが、購入を検討する際にはどのグレードにすればいいか悩む方も多いでしょう。

本記事ではそんな方のお悩みに応えるべく、プリウスのグレードを様々な観点から比較します。

またそれぞれにどんな特徴があり、どんな方におすすめなのかもご紹介しますので是非お車選びの参考にしてください。

中古車をさらにおトクに買うならモビリコ!

  • モビリコは中間業者を通さない個人売買のため、中間コストは大幅削減、消費税がかかりません。なので、買う人は安く買えて、売る人は高く売れます。
  • 面倒な作業が多くなりがちな車の個人売買ですが、面倒な作業はすべてディーラーにお任せできます。

目次

プリウスに用意された標準グレードは7種類!

プリウスには以下7種類のグレードが用意されています。

プリウスのグレード
・Aプレミアム
・Aプレミアムツーリングセレクション
・A
・Aツーリングセレクション
・S
・Sツーリングセレクション
・E

さらにEを除くグレードには2WD車とハイブリッド車用の電気式4WDシステムを搭載した「E-Four」を用意。

必要な装備や使い方に合わせて自分好みのプリウスを選ぶことが可能です。

プリウスのグレード別比較

プリウスに用意された7種類のグレードにはどんな違いがあるのでしょうか。ここからはそれぞれのグレードを「車両本体価格」「燃費」「車両重量」「ボディサイズ」「最小回転半径」の5つの項目で比較します。

車両本体価格

まずはプリウスの車両本体価格を比較します。

プリウスのグレード別価格は以下の通りです。

グレード 駆動方式 価格
Aプレミアム 2WD”ツーリングセレクション” ¥3,442,000
2WD ¥3,331,000
E-Four”ツーリングセレクション” ¥3,640,000
E-Four ¥3,529,000
A 2WD”ツーリングセレクション” ¥3,171,000
2WD ¥3,004,000
E-Four”ツーリングセレクション” ¥3,369,000
E-Four ¥3,202,000
S 2WD”ツーリングセレクション” ¥2,902,000
2WD ¥2,731,000
E-Four”ツーリングセレクション” ¥3,100,000
E-Four ¥2,929,000
E 2WD ¥2,597,000

プリウスで最も装備が充実しているのは最上級グレードの「Aプレミアム」で、同じ2WDモデルで比べてもエントリーグレードとの差は70万円です。

グレードの違いによる価格差が大きいと感じる方もいるかもしれませんが、装備品が増える上級グレードほど見た目のカッコよさが増し、使いやすさも向上します。

そのためプリウスを購入する際には、価格差だけではなく、必要な装備が揃ったのはどのグレードなのかという点にも是非注目してみてください。

燃費

低燃費が大きな魅力のプリウスの購入を検討されている方の中には「車選びでは燃費を重視したい」という方も多いのではないでしょうか。

プリウスはグレードによって搭載品が異なり、重量にも違いがあるため、燃費にも差が生まれます。

グレード別の燃費は以下の通りです。

グレード 駆動方式 価格
Aプレミアム 2WD”ツーリングセレクション” 27.2km/L
2WD 30.8km/L
E-Four”ツーリングセレクション” 25.4km/L
E-Four 28.3km/L
A 2WD”ツーリングセレクション” 27.2km/L
2WD 30.8km/L
E-Four”ツーリングセレクション” 25.4km/L
E-Four 28.3km/L
S 2WD”ツーリングセレクション” 27.2km/L
2WD 30.8km/L
E-Four”ツーリングセレクション” 25.4km/L
E-Four 28.3km/L
E 2WD 32.1km/L

「車両価格が高いほうが性能がいい=燃費がいい」とイメージされる方もいるかもしれませんが、燃費のカタログ値を見ると、エントリーグレードの「E」が最も高い燃費性能を実現していることが分かります。

これは次の項目でご紹介する「車両重量」と関係があり、エントリーグレードの「E」は、装備を必要最小限に抑えることで重量を軽くし、燃費の向上に貢献しているのです。

他のグレードと比較した燃費の差は1.3km/Lで、多少の差ではありますが「とにかく燃費の良いグレードが欲しい!」という方は、プリウスの中でも特に燃費が良い「E」を検討してみるのもいいかもしれません。

車両重量

プリウスはグレードによって搭載装備が異なるため、重量にも差が生まれます。

グレード別の重量は以下の通りです。

グレード 重量
2WD E-Four
Aプレミアム 1,370kg 1,450kg
Aプレミアム”ツーリングセレクション” 1,380kg 1,460kg
A 1,360kg 1,450kg
A”ツーリングセレクション” 1,370kg 1,460kg
S 1,350kg 1,450kg
S”ツーリングセレクション 1,360kg 1,460kg
E 1,320kg

装備が充実する上級グレードになるほど重量は重く、ツーリングセレクションでは更に重量が増えることが分かります。

車両重量は燃費にも影響を与えますので、グレード別の重量にも注目してみてください。

最小回転半径

プリウスは標準グレードとツーリングセレクションで小回りの利きやすさの目安である「最小回転半径」が異なります。

グレード別の最小回転半径は以下の通りです。

グレード 最小回転半径
・Aプレミアム
・A
・S
・E
5.1m
・Aプレミアム”ツーリングセレクション”
・A”ツーリングセレクション”
・S”ツーリングセレクション”
5.4m

標準モデルとツーリングセレクションでは最小回転半径に0.3mの差があります。ボディサイズに差がないのにも関わらず、最小回転半径が異なるのはなぜなのでしょうか。

その理由は搭載されているタイヤサイズの違いにあります。

ツーリングセレクションでは通常グレードよりもサイズの大きいタイヤを搭載。タイヤサイズが異なることでハンドルを最大まで切った場合にタイヤとフェンダーの内側が干渉してしまう可能性があるため、あえて最大切れ角を小さく設定しているのです。

30cmの差とはいえ、狭い道の走行や駐車の際には違いを感じることでしょう。

そのため運転や駐車に自信がない方は、購入の前に試乗などで操縦の感覚を試しておくことをおすすめします。

どのグレードを選べばいい?グレード別の特徴をご紹介

プリウスはグレードによって価格や、燃費・最小回転半径などの性能にも差があることをお伝えしましたが、具体的にどのグレードが自分に合っているか分からないという方も多いでしょう。

ここからはそんな方のために各グレードの特徴やどんな方におすすめしたいグレードなのかをご紹介します。

グレード別のデザインや装備も解説しますので、是非参考にしてください。

上質さと高級感が魅力の最上級グレード「Aプレミアム」

「Aプレミアム」はプリウスの中でも装備が最も充実しており、高級感・上質さにこだわった設計がされた最上級グレードです。

標準装備品が充実しているだけでなく、Aプレミアムでしか注文できないオプションなどもありますので、是非その特徴に注目してみてください。

プリウス「Aプレミアム」はこんな方におすすめ!

Aプレミアムはこんな方におすすめしたいグレードです。

・機能や装備は多ければ多いほうが良い
・インテリアの高級感にこだわりたい
・快適性を重視したい
・ムーンルーフを注文したい

プリウス「Aプレミアム」の特徴

プリウスの「Aプレミアム」にはどんな特徴があるのでしょうか。

ここからは「エクステリア」「インテリア」「安全装備」「その他」の4つの項目に分けて詳しくご紹介します。

エクステリア

「Aプレミアム」のエクステリアは、足回りにダークグレーメタリック塗装+シルバー塗装ツートンの15インチタイヤを装着。シルバー塗装のみの「S」や「E」と比べると、よりおしゃれで上質な印象がプラスされます。

またセンターピラーガーニッシュにはブラック塗装が施されており、ライト類はヘッドライトだけでなく、フロントフォグランプにもLEDを採用。高級感のあるエクステリアデザインとなっています。

さらに「Aプレミアム」には、展開される7グレードの中で唯一「チルト&スライド電動ムーンルーフ」をオプションとして注文することができます。

ムーンルーフがあれば、晴れた日は車内が明るくなり、星がきれいな夜には車内で夜空を楽しむこともできますので、よりお出かけの楽しみが増えることでしょう。

なお「Aプレミアム」と「A」のエクステリアデザインには大きな違いがありません。

そのため「高級感のある見た目にこだわりたい」という方は「Aプレミアム」もしくは「A」からグレードを選んでみてはいかがでしょうか。

インテリア

「Aプレミアム」のインテリアは最上級グレードらしい、上質さと快適性にこだわった設計となっています。

まず車内の大部分を占めるシート素材には本革を採用。合皮やファブリックを使用した他のグレードと比較すると、見た目の高級感が大きく変わるため質感にこだわりたい方におすすめです。

さらにフロントシートには冬の寒い季節でも体を暖めてくれる「快適温熱シート」や、送風機能で蒸れを防ぎ夏の暑い車内でも快適に過ごすことができる「シートベンチレーション」を標準搭載しています。

暖め・送風の機能をシートに備えているのは、標準グレードでは「Aプレミアム」のみで、この機能があればどんな季節でもより快適なドライブを楽しむことができるでしょう。

またステアリングホイールには本革、コンソールボックスには合皮を使用し、エアコンの吹き出し口のサイドレジスターには、シルバーベゼル・アクセントカラーを採用。車内の細かい部分までこだわった高級感のあるインテリアデザインとなっています。

ほかにも車両情報をフロントガラスに映し出すことで視認性を向上する「カラーヘッドアップディスプレイ」や車内の空気を清潔に保つ「ナノイー」を標準搭載。見た目だけでなく機能も充実したグレードとなっています。

なお、カラーヘッドアップディスプレイやナノイーは「A」にも標準搭載されている装備となりますので、是非好みの装備品を見つけ、グレード選びの参考にしてください。

安全装備

「Aプレミアム」はデザインに高級感があるだけでなく、安全装備の搭載数も「A」と並びプリウスのなかで最も多くなっています。

「Aプレミアム」に搭載される安全装備は以下の通りです。

Aプレミアムの安全装備
・ToyotaSafetySense
・先行車発進告知機能
・ブラインドスポットモニター
・リヤクロストラフィックアラート
・インテリジェントクリアランスソナー
・シンプルインテリジェントパーキングアシスト
・ドライブスタートコントロール
・EBA
・S-VSC
・ヒルスタートアシストコントロール
・SRSエアバック

「Aプレミアム」に搭載される安全装備の内容についてより詳しく知りたい方は、記事後半の「プリウスに搭載される安全装備はどんなもの?」の項目も是非ご覧ください。

その他

プリウスの「Aプレミアム」では、遮音性ガラスを使用したスーパーUVカット・撥水機能付きのフロントドアグリーンガラスを標準装備しています。

「A」でもスーパーUVカット・撥水機能の付いたフロントドアガラスを搭載していますが、遮音性ガラスを採用したのは「Aプレミアム」のみです。

「静かな車内でゆったりとドライブを楽しみたい」そんな方は「Aプレミアム」を検討してみてはいかがでしょうか。

充実した安全装備と機能が搭載された「A」

最上級グレードの「Aプレミアム」に次いで装備が充実しているのが「A」で、エクステリアや安全装備は「Aプレミアム」とほとんど同じです。

内装装備や注文可能なオプションには差がありますが、重視するポイントによっては「Aでも十分満足できる装備が揃っている」という方もいるかもしれません。

ここからは「A」にはどんな特徴があるのか、どんな方におすすめなのかをご紹介しますので、ぜひグレード選びの参考にしてください。

プリウス「A」はこんな方におすすめ!

「A」はこんな方におすすめしたいグレードです。

・安全装備の充実度を重視したい
・エクステリアのカッコよさを重視したい
・ファブリックよりレザー調のシートが好き

プリウス「A」の特徴

プリウスの「Aプレミアム」にはどんな特徴があるのでしょうか。

ここからは「エクステリア」「インテリア」「安全装備」「その他」の4つの項目に分けて詳しくご紹介します。

エクステリア

「A」のエクステリアデザインは「Aプレミアム」と大きな違いはなく、ホイールも「Aプレミアム」と同様のダークグレーメタリック塗装+シルバー塗装が施されたツートーンカラーの15インチアルミホイールを採用。

センターピラーガーニッシュもブラック塗装がされており、外観だけでは「Aプレミアム」と「A」を見分けることは難しいでしょう。

それぞれのグレードの違いはインテリアに大きく表れているため「とにかく車はエクステリアのカッコよさにこだわりたい!」という方には最上級グレードと同じ外観が手に入る「A」を、「エクステリアのカッコよさもインテリアの高級感も譲れない!」という方には最も装備が充実した「Aプレミアム」を検討してみてはいかがでしょうか。

インテリア

「A」と「Aプレミアム」では内装装備品に大きな違いがあります。

まず車に乗るほとんどの時間を過ごすことになるシートですが、本革を使用していた「Aプレミアム」の一方で、「A」では上級ファブリックを使用しています。

そのため高級感や上質さにこだわった「Aプレミアム」の車内空間と比べると、カジュアルな印象が強くなるでしょう。

とはいえ、「本革や合皮はベタつくから…」「手間がかかるから…」とあえてファブリックを選ぶ方が多いのも事実です。

シート素材の好みは人によって異なりますので、グレード別にプリウスに用意された「本革」「合成皮革」「上級ファブリック」「ファブリック」の違いを現車で確認してみるのもいいかもしれません。

また、夏の暑い季節にはハンドルが高温になり運転ができないという経験をしたことがある方も少なくないと思います。

そんな時に役立つのが、プリウスの「A」と「S」に搭載された「(昇温・降温抑制機能付き)合成皮革巻きステアリングホイール」です。

この装備では、光を吸収し高温になりやすかった素材を変更することで夏のハンドルが高温になることを防ぎます。

また、合皮の下には遮熱性の高い樹脂が巻かれており、ハンドルを握った際に冷たさを感じにくい工夫がされています。

この機能は本革が採用された最上級グレードには搭載されないため、昇温・降温抑制機能付きのステアリングホイールが気になる方は「A」や「S」をご検討ください。

「A」に搭載された上級ファブリックと「S」「E」に搭載されたファブリックの違いは何?
プリウスの「A」「S」「E」は、どのグレードもシート素材としてファブリックを採用していますが、「A」は上級ファブリック、「S」「E」はファブリックと、使用している素材が異なります。

上級ファブリックに使用されている生地は織物・起毛で、硬めのしっかりとしたさわり心地と上質な見た目が特徴です。

一方、ファブリックに使用されているのはジャージ素材で、柔らかいさわり心地が特徴となります。

同じファブリックでも、素材が違うだけで肌触りや座りごごちに違いが生まれますので、実際にシートを触って確かめておくことをおすすめします。

安全装備

「A」では安全装備が非常に充実しており、、最上級グレードと同じ装備が標準搭載されています。そのため車選びにおいて安心・安全を重視したい方は「A」の装備内容でも十分という方もいるでしょう。

「A」に搭載される安全装備は以下の通りです。

Aの安全装備
・ToyotaSafetySense
・先行車発進告知機能
・ブラインドスポットモニター
・リヤクロストラフィックアラート
・インテリジェントクリアランスソナー
・シンプルインテリジェントパーキングアシスト
・ドライブスタートコントロール
・EBA
・S-VSC
・ヒルスタートアシストコントロール
・SRSエアバック

「A」に搭載される安全装備の内容についてより詳しく知りたい方は、記事後半の「プリウスに搭載される安全装備はどんなもの?」の項目も是非ご覧ください。

その他

プリウスの「A」では「プレミアムA」と同じく、フロントガラスに車速などの情報を表示する「カラーヘッドアップディスプレイ」を搭載しています。

カラーヘッドアップディスプレイは少ない視線移動で情報を確認できるため、安全性が向上するだけでなく、車内の高級感も増す装備となっており、最上級グレードでもオプション設定で別料金がかかる車種も少なくありません。

またフロントドアガラスには紫外線カット率98%の撥水機能付きガラスを採用。運転中に日焼けをしてしまう心配も少なくなります。

実用性が高い標準グレードの「S」

次にご紹介するのはプリウスの標準グレードとして販売されている「S」です。

このグレードは、上級グレードの「Aプレミアム」や「A」と比較すると搭載されている装備が少なく設定されていますが、ToyotaSafetySenseをはじめとする基本的な安全装備やディスプレイオーディオなどの装備が揃っているため、価格を抑えながら高い実用性を実現したグレードと言えるでしょう。

ここからはそんな「S」がどんな方におすすめのグレードなのか、どんな特徴があるのかについて詳しくご紹介します。

プリウス「S」はこんな方におすすめ!

「S」はこんな方におすすめしたいグレードです。

・エクステリアやインテリアのデザイン性よりも実用性にこだわりたい
・装備と価格のバランスが良いものを選びたい
・オプションで装備をカスタマイズしたい

プリウス「S」の特徴

プリウスの「S」にはどんな特徴があるのでしょうか。

ここからは「エクステリア」「インテリア」「安全装備」「その他」の4つの項目に分けて詳しくご紹介します。

エクステリア

最上級グレードの「Aプレミアム」と上級グレードの「A」にはエクステリアに大きな違いがありませんでしたが、「S」では外装パーツの装備品が異なるため、見た目の印象にも違いが生まれます。

とはいえ、ベースとなるボディ形状はどのグレードも同じなので、ホイールや加装が違っても、伸びやかなシルエットを生かしたダイナミックなエクステリアデザインは見る人にスタイリッシュな印象を与えるでしょう。

また、プリウスでは全グレードに1つの光源でロービームとハイビームの切り替えを行うことができる「Bi-Beam LEDヘッドライト」を標準搭載しているため、ヘッドライトの雰囲気はどのグレードも同じです。

しかし「LEDフォグランプ」は、標準グレードでは「Aプレミアム」と「A」のみに標準搭載の装備となりますので、夜間走行時の見た目も「S」と上級グレードとは異なる印象となります。

LEDフォグランプは「S」にメーカーオプションとして追加注文することができますので、霧が発生しやすい道を走行する機会が多い方や、夜間の見え方をよりスタイリッシュにしたいという方は、オプションも合わせてご検討ください。

インテリア

「S」のインテリアは必要最低限の装備を搭載することでシンプルにまとまった印象が強いデザインとなっています。

車内の雰囲気に大きく影響するシートは、凹凸のあるエンボス加工を施したものを装着。素材にはさわり心地の良いジャージ素材を採用しており、柔らかい質感が特徴です。

本革や合皮、より質感のいい上級ファブリックを使用した上級グレードと比較すると、見た目の高級感は少ないですが、決して安っぽいという印象はなく、シート中央に施されたエンボス加工がおしゃれな雰囲気をプラスしてくれています。

シートのさわり心地の好みは人によって分かれるポイントで、中には「硬めの上級ファブリックより柔らかいファブリックのほうが好き」という方もいるでしょう。

そのため、グレード選びの際にはシートに実際に触れてみることをおすすめします。

また「S」のインテリアは上級グレードと比べ車内の加飾が少なく、シンプルなデザインとなっています。

例えば「A」や「Aプレミアム」ではシルバーベゼル&アクセントカラーが取り付けられるサイドレジスターも「S」では、単色で落ち着いたものが取り付けられ、カップホルダーもピアノブラック塗装ではなく、単純なブラックが採用されています。

カラーヘッドアップディスプレイの搭載もないため豪華さは少なく、車内に物足りなさを感じる方もいるかもしれませんが「内装は落ち着いたシンプルなものがいい」という方には非常におすすめのグレードとなります。

安全装備

プリウスの「S」に標準搭載される装備は以下の通りです。

Sの安全装備
・ToyotaSafetySense
・先行車発進告知機能
・インテリジェントクリアランスソナー
・ドライブスタートコントロール
・EBA
・S-VSC
・ヒルスタートアシストコントロール
・SRSエアバック

「S」では安全装備も限られており「Aプレミアム」や「A」に搭載される「ブラインドスポットモニター」「リヤクロストラフィックアラート」「シンプルインテリジェントパーキングアシスト」は搭載されません。

中にはオプションで追加注文することができる装備もありますが、後付ができないものが多いので、購入前に安全装備の搭載の有無を確認しておくことをおすすめします。

「S」に搭載される安全装備の内容についてより詳しく知りたい方は、記事後半の「プリウスに搭載される安全装備はどんなもの?」の項目も是非ご覧ください。

その他

プリウスの「S」にはフロントドアグリーンガラスにUVカット・撥水機能付きのガラスを採用しています。

98%の紫外線カット率を実現した「Aプレミアム」「A」に搭載されたスーパーUVカットと比べると、「S」のUVカットガラスは紫外線カット率が低下してしまいますが、それでも90%以上の紫外線をカットしてくれますので、ドライブ中の日差しを心配する必要はないでしょう。

中古車をさらにおトクに買うならモビリコ!

  • モビリコは中間業者を通さない個人売買のため、中間コストは大幅削減、消費税がかかりません。なので、買う人は安く買えて、売る人は高く売れます。
  • 面倒な作業が多くなりがちな車の個人売買ですが、面倒な作業はすべてディーラーにお任せできます。

最小限の装備で低燃費を実現したエントリーグレードの「E」

「E」は装備を必要最低限まで少なくすることで、燃費を向上させ、さらに低価格を実現したプリウスのエントリーグレードです。

安全装備や機能など、他のグレードと比べると物足りなさを感じる方もいるかもしれませんが、プリウスの「E」では他のグレードよりも高い燃費性能を実現しています。

「見た目よりも何よりも燃費を重視したい!」「購入費用はできるだけ抑えたい!」そんな方は「E」を検討してみてはいかがでしょうか。

プリウス「E」はこんな方におすすめ!

プリウス「E」はこんな方におすすめしたいグレードです。

・とにかく燃費がいい車に乗りたい
・車の機能は最低限あればいい
・外装、内装ともにシンプルなものを好む
・スマホとディスプレイオーディオを連動させない

プリウス「E」の特徴

プリウスの「E」にはどんな特徴があるのでしょうか。

ここからは「エクステリア」「インテリア」「安全装備」「その他」の4つの項目に分けて詳しくご紹介します。

エクステリア

「E」のエクステリアは「S」と大きな違いがなく、シンプルにまとまったデザインが特徴です。

しかし、ローリングを防ぎ安定性を確保するための「スタビライザー」は、他グレードでフロント・リアの両方に設置されている一方、「E」にはフロントにしか搭載がありません。

また車体下部のむき出しになっている計器類を覆い、フラットにすることで風の抵抗を抑える「フロアアンダーカバー」は、他グレードではフロント・センター・リアに設置されますが、「E」ではリヤのみの搭載となります。

日常生活での使用で不便を感じることは少ないと思いますが、走りにこだわりたいという方はより装備が充実した上級グレードを検討してみてもいいかもしれません。

インテリア

「E」では「S」と同様の素材を使用したファブリック素材をシートに採用しており、「S」のように凹凸があるエンボス加工がないため、よりシンプルなデザインとなっています。

また「E」を除く全グレードに搭載されている「シートバックポケット」や「リヤセンターアームレスト」などの収納装備の搭載もなく、コンソールボックスも小型のものが採用されています。

さらに、フロント中央に配置され、車内の雰囲気も大きく変える「ディスプレイオーディオ」は「E」のみスマートフォンとの連携機能などがないディスプレイオーディオを採用。

スマホを接続して音楽を聴いたり地図を利用する機会が多い方は、不便を感じることがあるかもしれません。

しかし、「E」以外に標準搭載されているディスプレイオーディオは、単体ではナビゲーションシステムなどの通信機能がなく、スマートフォンを接続することで地図などを利用することが可能となります。

地図の利用には通信料がかかるため、「スマートフォンを接続させる予定はない」「通信料が心配」という方はメーカーオプションで販売されているナビの取付がおすすめです。

ナビを取り付ければ、これまでと同じ感覚でナビを使うことができるだけでなく、他のグレードとの装備の差も気にならなくなるでしょう。

安全装備

「E」に搭載される安全装備は「S」と同じ内容で、以下の通りとなります。

Eの安全性能
・ToyotaSafetySense
・先行車発進告知機能
・インテリジェントクリアランスソナー
・ドライブスタートコントロール
・EBA
・S-VSC
・ヒルスタートアシストコントロール
・SRSエアバック

「E」に搭載される安全装備の内容についてより詳しく知りたい方は、記事後半の「プリウスに搭載される安全装備はどんなもの?」の項目も是非ご覧ください。

足回りを強化した「ツーリングセレクション」

プリウスの「Aプレミアム」「A」「S」にはそれぞれ標準グレードを基に装備品をグレードアップした「ツーリングセレクション」が用意されています。

ここからはツーリングセレクションがおすすめの方と通常グレードと何が違うのか、その特徴をご紹介します。

プリウス「ツーリングセレクション」はこんな方におすすめ!

ツーリングセレクションはこんな方におすすめしたいグレードです。

・足回りにこだわりたい
・エクステリアの印象をよりスタイリッシュにしたい
・シートをグレードアップさせたい

プリウス「ツーリングセレクション」の特徴

プリウスの「ツーリングセレクション」にはどんな特徴があり、通常グレードと何が違うのでしょうか。

ここからは「エクステリア」「インテリア」の4つの項目に分けて詳しくご紹介します。

エクステリア

ツーリングセレクションでは、タイヤがセンターオーナメント付きの17インチアルミホイールに変更となり、リヤバンパーにはブラック塗装が施されます。

またフロント部分には「LEDアクセサリーランプ」も追加されるため、昼間の見た目だけでなく、暗い道を走行する際の印象も大きく変わることでしょう。

さらに通常グレードには搭載されていないグリルシャッターが追加に。この装備はグリル内部に設置される自動で開閉を行うシャッターで、空気抵抗を減らし、燃費向上や暖気促進にも役立ちます。

このようにプリウスのツーリングセレクションでは、様々な装備品が変わったり追加されることで、エクステリアの印象をよりダイナミックにスタイリッシュにするだけでなく、燃費向上も期待することができるのです。

インテリア

ツーリングセレクションの「A」と「S」では内装装備もグレードアップします。

グレード別の装備の違いは以下の通りです。

グレード 通常グレード装備品 ツーリングセレクション装備品
・上級ファブリック ・合成皮革に変更
・快適温熱シートを追加
・ファブリック ・合成皮革に変更
・快適温熱シートを追加

最上級グレードのAではツーリングセレクションを選択しても、内装の装備品に変更はありませんが、「A」と「S」ではシートがファブリックから合皮にグレードアップします。

さらに使用される素材が変更になるだけでなく、冬の寒い車内でも快適に過ごすことができる「快適温熱シート」を追加。この機能は運転席・助手席の両側に搭載されますので、ドライバーの方も同乗者の方も寒い思いをする心配がありません。

合皮シートにグレードアップしたい方や、寒さが苦手な方は、快適度が向上するツーリングセレクションを選択してみてはいかがでしょうか。

プリウスに搭載される安全装備はどんなもの?

プリウスは燃費の良さだけでなく、充実した安全性能も人気の理由のひとつとなっています。

グレード別の特徴の項目でそれぞれに搭載されている安全装備をご紹介しましたが、具体的にどんな機能が付いているのか分からないという方も多いでしょう。

ここからはプリウスに搭載される安全装備をご紹介します。

グレード別に搭載されている安全装備の内容が異なる場合もありますので、検討中のグレードにどの安全装備がついているのかを確認してください。

全グレードに標準搭載される安全装備

まずはプリウスの全グレードに搭載されている安全装備をご紹介します。

ToyotaSafetySense

ToyotaSafetySenseとは予防安全の機能がパッケージになった安全装備です。

プリウスには5つの安全装備が搭載されており、万が一危険な状況になった場合に、事故を未然に防ぎ、被害を軽減する装備が揃っています。

プリクラッシュセーフティー

プリクラッシュセーフティは、車両に搭載された単眼カメラとミリ波レーダーで人や先行車を検知する予防安全技術です。

万が一衝突の危険がある場合には、衝突被害軽減ブレーキを自動で作動させることで被害を最小限に抑えます。

また昼間だけでなく夜間も歩行者の検知が可能なので、様々なシーンで未然に危険を防ぐことができます。

レーントレーシングアシスト

レーントレーシングアシストは、ステアリングを操作することで車線からはみ出してしまうのを防いでくれる予防安全技術です。

白線や黄線が見えにくい・見えない場合も、先行車を追従する形でハンドル操作をサポートし、車線を逸脱してしまいそうな場合は警告音と表示で危険を知らせます。

さらに車のふらつきやドライバーの異常を検知した際には、ハザードとホーンで周囲に異常をお知らせ。

停車後にはドアの解錠なども自動で行うことで事故の回避だけでなく、ドライバーの救命も行います。

レーダークルーズコントロール(全車速度追従機能付き)

レーダークルーズコントロールは、適切な車間距離を保ちながら、前方車両に追従していく機能です。

渋滞や低速走行時でも速度の調整を自動で行い、先行車が停止した場合には車間距離をとった状態で自動的に自車も停止します。

渋滞時には先行車の急激な減速や停止による衝突事故が起こりやすいとされていますが、レーダークルーズコントロールがあれば安心です。

オートマチックハイビーム

オートマチックハイビームは自動でハイビームとロービームを切り替えてくれる機能です。

車両に搭載されたセンサーで先行車や対向車のライトを検知し、ライトの調整を行うため、周囲の車に迷惑をかけることなく夜間の視界を確保することができます。

また手動で切り替えを行うよりもハイビームを使用する頻度が増えることで、歩行者などの早期発見につながり、事故を防止することが可能です。

ロードサインアシスト

ロードサインアシストは車両に搭載されたカメラで道路の標識を認識し、ディスプレイに表示する予防安全技術です。

また、制限速度を超えた場合には点滅などで危険をドライバーにお知らせします。

初めて走行する道や視界が悪い道路では、標識を見落としてしまうこともあると思いますが、ロードサインアシストがあれば見落としによる事故を防ぐことが可能です。

先行車発進告知機能

信号待ちや渋滞時、前方車両が発進したことに気がつかず出遅れてしまったという経験がある方も多いのではないでしょうか。

プリウスに搭載された先行車発進告知機能はそんな「ついうっかり」を防止するのがこの安全装備で、停車時、先行車が約4m以上進んでも自車が発進しなかった場合には音と表示でドライバーにお知らせしてくれます。

インテリジェントクリアランスソナー

インテリジェントクリアランスソナーはアクセルとブレーキの踏み間違いによる事故を防止する予防安全技術です。

車の前に障害物があれば、ドライバーがアクセルを踏んでも自動でブレーキをかけることで衝突を回避します。

この機能は壁や建物はもちろん、ガラスなど透明な障害物にも反応しますので、コンビニや店舗の駐車場での踏み間違いにも対応が可能です。

ドライブスタートコントロール

ドライブスタートコントロールはシフトの操作ミスによる事故を防止する予防安全技術です。

後退時などにアクセルを踏んだままギアを変えてしまった場合には音と表示でドライバーに危険をお知らせし、急加速を抑制してくれるため、急発進による事故を防ぐことができます。

EBD(電子制動力配分制御付)ABS&ブレーキアシスト

急ブレーキによる車輪のロックを防ぐABS(アンチロックブレーキシステム)は、最近ではほとんどの車に搭載されている安全装備ですが、プリウスではさらに走行状態に合わせて前後・左右輪に適切な制動力配分を行うEBDを搭載することでハンドルの操作性をサポートします。

S-VSC(ステアリング協調車両安全性制御システム)

S-VSCはトヨタが2003年に採用した、新しい横滑り防止機能です。

ステアリング、ブレーキ、駆動力を協調して制御することで4輪にかかる力をコントロールし、滑りやすい路面でも安定した走行を実現します。

ヒルスタートアシストコントロール

ヒルスタートアシストコントロールは、坂道での発進時に約2秒間ブレーキを保持し、車が後退するのを防いでくれる予防安全技術です。

これにより坂道でもスムーズに発進することが可能となります。

SRSエアバック

SRSは様々な箇所に設置されたエアバッグで衝突時の被害を軽減する安全装置です。

前方からの衝撃に備える運転席・助手席のエアバックはもちろん、側面にも搭載されたエアバックで胸部や頭部も衝撃から守ります。

「Aプレミアム」・「A」に標準搭載される安全装備

プリウスではグレードによって搭載される安全装備が異なり、「Aプレミアム」「A」の装備が特に充実しています。

ここからは、「Aプレミアム」「A」に搭載される安全装備をご紹介します。

ブラインドスポットモニター

ブラインドスポットモニターは走行時に死角になりやすい車両後方の車を検知し、車線変更時の事故を防ぐ予防安全技術です。

ドアミラーや目視では確認しにくい車両や、急接近する車両がいる場合にはドアミラーの表示でドライバーに危険を知らせてくれます。

リヤクロストラフィックアラート

リヤクロストラフィックアラートは、車に搭載されたレーダーが後退時に左右後方から接近してくる車両を検知し、危険を知らせてくれる予防安全技術です。

危険を感知した場合にはブザーと表示でドライバーに注意を促し、衝突の危険がある場合にはブレーキ制御を行うことで事故を回避します。

シンプルインテリジェントパーキングアシスト

シンプルインテリジェントパーキングアシストは、駐車をアシストしてくれる機能です。

車に搭載された超音波センサーとカメラが駐車スペースを検知し、ステアリング操作をサポートしてくれます。

また縦列駐車にも対応していますので、駐車が苦手という方におすすめの安全装備です。

オプション設定の安全装備

プリウスでは標準搭載されているもの以外にも、ユーザーの好みに合わせて追加できるオプションの安全装備が用意されています。

「車選びでは安全装備にこだわりたい」という方はぜひオプションもあわせてご検討ください。

ITS Connect

ITSConnectは「交通死傷者ゼロ」を願い開発された技術で、道路や他の車両と通信を行うことで車に搭載されたセンサーだけでは防ぎきれなかった事故を予防してくれる安全技術です。

赤信号の見落としを防いだり、出会い頭での注意喚起、緊急車両の接近などを知らせてくれますので、より安心・安全なドライブを楽しむことができるでしょう。

プラスサポート(急アクセル時加速抑制)

プラスサポート(急アクセル時加速抑制)はアクセルの踏み間違いや踏みすぎによる事故を防ぐ予防安全技術です。

障害物が前方にある場合には「インテリジェントクリアランスソナー」により自動ブレーキで事故を回避することができますが、このプラスサポートは障害物の有無に関わらず踏み間違いや踏みすぎを検知します。

そのためこれまで防ぎきれなかった事故も予防することができるのです。

パノラミックビューモニター

パノラミックビューモニターは前後左右のカメラ映像を組み合わせ、まるで上空から車両を見ているかのような映像をモニターに映し出すことで駐車をサポートする機能です。

これによりミラーやバックモニターでは分からなかった、死角にある障害物をいち早く発見することが可能となり、衝突事故を防ぐことができます。

まとめ

低燃費とスタイリッシュな見た目が人気のプリウスには、7種類のグレードが用意されており、装備や機能はグレードによって大きく異なります。

本記事ではプリウスに用意された7グレードを様々な観点で比較しました。

人によって必要な装備や重視したいポイントは違うと思いますので、ぜひ今回ご紹介した内容を参考に自分に合った一台を見つけてください。

中古車をさらにおトクに買うならモビリコ!

  • モビリコは中間業者を通さない個人売買のため、中間コストは大幅削減、消費税がかかりません。なので、買う人は安く買えて、売る人は高く売れます。
  • 面倒な作業が多くなりがちな車の個人売買ですが、面倒な作業はすべてディーラーにお任せできます。