プリウスPHVはトヨタ自動車から2012年1月より販売されている、プラグインハイブリッドの車です。

近年の自動車業界は、環境問題への対策が非常にホットな話題で取り上げられている中で、私たち消費者もエコカーへの意識が高まってきました。

そこで今回は、プリウスPHVの中古車の購入を検討している方に向けて、中古車相場はもちろんのこと、市場に流通している数や、おトクな買い方、購入時の注意点をまとめました。プリウスPHVがプラグインハイブリッドであるからこその注意点もしっかりと解説しています。

購入時の参考になると思いますのでぜひ最後までご覧ください。

【中古車】プリウスPHVおすすめのモデルは？圧倒的低燃費が経済的で魅力的！

プリウスPHVの中古車市場は充実していると言えます。中古車販売サイトでは現在650台の登録があり、良い個体を十分に探せる環境です。相場は現在65～430万円の間となっています。また、2017年より販売されている現行のモデルに限って言えば、153万円から購入が可能となっています。特筆すべき点として、過走行の車両が少ない点です。650件のうち10万キロを超えている車は15台のみとかなり、良い個体が見つけやすい環境であるといえます。

プリウスPHVは通常のプリウスとは異なりプラグインハイブリッドとなっています。では通常のハイブリッドとは何が異なるのか。それは、プラグインハイブリッドは外部からの充電が可能であるという点です。また、通常のハイブリッドよりも充電の容量が大きくなっているため電気のみでの航続距離が伸びているのが特徴です。

プリウスPHVの中で、もっともおすすめのグレードはAグレードです。プリウスPHVは燃費という点においてはどのグレードを購入しても変わりません。Ａグレードが最もおすすめの理由として、快適装備が装着されているという点にあります。
Aグレードであれば、シートヒーターや防眩インナーミラー、ステアリングヒータ―、ナノイーなど無くても困らないけど、あればとても助かる装備が装着されています。これほどの充実装備が装着されているにも関わらず200万円台頭から購入の検討が可能であることからコストパフォーマンスが非常に良いためにAグレードを最もおすすめしています。

Aグレードは特に毎日通勤で使用される方などにおすすめです。快適装備が装着されていることにより、日々の通勤を快適に過ごすことが可能になります。通勤時間の快適度はその日の仕事のパフォーマンスにも直接影響してきます。

プリウスPHVは新車価格が338～401万円とトヨタの自動車の中で、価格帯がミドルクラスの車両となっています。そのため、その半分程度の金額で中古車の検討が可能です。
また、他メーカーのプラグインハイブリッドと比べると、圧倒的な燃費の良さに感動を覚えると思います。価格については車のサイズによって変わりますが、同クラス帯の三菱エクリプスクロスと比較すると、プリウスPHVの方が少し低価格となっています。

三菱エクリプスクロスPHVとの比較

・三菱エクリプスクロスPHV
価格：380～450万円
・プリウスPHV
価格：338～401万円

プリウスPHVのグレードごとのスペックを解説！グレードごとの価格や魅力は？

ここからは、プリウスPHVをグレードごとに解説していきます！中古と新車の価格はもちろんですが、グレードごとの魅力もしっかりとお伝えしていきます。最後には分かりやすく表でまとめています！そのため、実際に中古のプリウスPHVの購入を検討しており、グレード選びで悩んでいる方はとても参考になるかと思いますので、ぜひ最後までご覧になってください。

S｜〜燃費の良さはそのままにシンプルな装備のベースグレード〜

SグレードはプリウスPHVのベースグレードです。特徴としてはシンプルな装備で、非常に扱いやすい点です。また、燃費の良さは全グレード共通ですので、余分な装備は装着されてなくていいという方におすすめの1台です。
新車価格は338万円～、中古車は153万円～にて購入が可能となっています。注意点が1点だけあります。新車では価格を抑えられるベースグレードですが、市場での流通が少ないため、中古車では上級グレードであるＡグレードの方が価格を抑えられる事も多々ありますので注意が必要です。

ベースグレードの魅力としては、実燃費が非常に優れている所にあります。必要最低限の装備しか装着されていないため、上級グレードに比べ車体が軽くなっており、その分燃費も向上します。そのため、とにかく燃費にこだわりたいという方にはベストな選択肢と言えます。

また、Sグレードには安全装備を装着したセーフティーパッケージも存在しますので、運転に不安を感じる方はこちらの購入がおすすめです。

グレード	S	S　セーフティーPKG
全長/全幅/全高（mm）	4,645/1,760/1,470	4,645/1,760/1,470
室内 全長/全幅/全高 （mm）	2,930/1,540/1,400	2,930/1,540/1,400
車両重量（kg）	1,510	1,510
乗車定員（名）	５名	５名
ホイールベース（mm）	2,700	2,700
駆動方式	FF	FF
最小回転半径（m）	5.1	5.1
燃費（km/L）	30.3km/L	30.3km/L

 

A｜～充実装備で快適なドライブが可能～

AグレードはプリウスPHVの上級グレードとなります。シートヒーターなどの快適装備はもちろんのこと、シンプルインテリジェントパーキングアシストなどの安全装備もしっかりと装着された1台です。中古車市場にもこのグレードが最も多く流通しているため、良い個体を選びやすいことも特徴の一つです。

新車価格は375万円～。中車は約166万円～にて購入が可能となっています。ただし200万円を切る個体については、走行距離が10万キロを超えている個体が多いので、実際に購入する際は現物を見てどんな状況か確認するようにしてください。

Aグレードの魅力は圧倒的な装備にあります。まず、運転支援系としては、ドライバーのためのへッとアップディスプレイやアクティブハイビームシステム、自動防眩機能付きの防眩ミラー等、ドライバーがいかに運転しやすい環境かというのが分かると思います。
また、快適装備も充実しており、シートを温めるシートヒーターや本革巻きのホイールなど高級感と快適性の両立が図られています。

また、Aグレードにはプレミアムも存在しています。プレミアムはシートがブラックの本革仕様となります。また、シートを温めるだけではなくシートを涼めるシートベンチレーションがついていますので、暑い夏場の本革シートであっても快適に乗ることができます。

グレード	A	A　プレミアム
全長/全幅/全高（mm）	4,645/1,760/1,470	4,645/1,760/1,470
室内 全長/全幅/全高 （mm）	2,930/1,540/1,400	2,930/1,540/1,400
車両重量（kg）	1,530	1,530
乗車定員（名）	５名	５名
ホイールベース（mm）	2,700	2,700
駆動方式	FF	FF
最小回転半径（m）	5.1	5.1
燃費（km/L）	30.3km/L	30.3km/L

 

プリウスPHVの中古車ならではの魅力とは？

プリウスPHVを中古車で購入するのにはさまざまなメリットがあります。ここでは、プリウスPHVの中古車の魅力をお伝えします。

プリウスPHVを中古車で購入するメリットは以下の通りです。

お財布に優しい低燃費車を低価格で購入できる
カスタム費用を抑えられる
上のグレードを購入できる

魅力①お財布に優しい低燃費車を低価格で購入できる

中古車であれば、低燃費でお財布にやさしいプリウスPHVを低価格で購入することができます。特にプリウスPHVは外部からの充電が可能な電池を積んだ車なのでどうしても新車価格は高くなってしまいます。トヨタの中でもミドルクラスに設定されているため、新車では手が出しにくいという人もいらっしゃるかもしれません。

しかし、中古車であれば200万円台から状態の良い個体を見つけることができます。

プリウスPHVは中古車市場での球数も非常に多いため、状態の良い中古車を見つけることも可能です。まずは、ご自身の予算を一度検討してみてください。予算が決まればその予算内で購入可能なプリウスPHVを探すこともできます。

魅力②カスタム費用を抑えられる

中古車であれば、プリウスPHVのカスタム費用を抑えられます。
プリウスPHVは圧倒的な燃費性能だけでなく洗練された見た目も人気の理由の一つです。そのため、プリウスPHVを購入後はカスタムを施したいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか？

中古車であれば既にエアロパーツなどのカスタムが装着された物もあるため、カスタム費用を抑えることができます。また、ご自身の希望カスタムがすべて施されたものでなくとも、一部カスタムされたものを後に自分好みに変えていくこともできます。

本来であれば、諦めていたカスタムも中古車であれば予算内でカスタムできる可能性もあるので、まずは自分好みのカスタムが施された中古車があるかどうかをチェックしてみてください。

魅力③一つ上のグレードを購入できる

中古車のプリウスPHVであれば一つ上のグレードの購入も視野に入れることができます。
新車では手の届かない、Aグレードのプレミアムも中古車であれば、予算内で狙える個体があるかもしれません。

また、中古車であれば、自分のほしいオプションについても吟味することができます。ほしいオプションが既に搭載されている中古車で試乗することができれば自分に本当に必要なオプションかどうかの見極めも可能です。

せっかく高いお金を払って車を買うわけですから、少しでも妥協点を減らしてご自身の満足のいく1台を探してみてはいかがでしょうか。

プリウスPHVを中古で買うときの注意点！

プリウスPHVを中古差で購入する場合は、いくつかの注意点があります。

注意点は以下の通りです。

大きな瑕疵のある車は避ける
モーターのバッテリーの状態に注意する
購入時の諸費用を必ず確認する

注意点①大きな瑕疵のある車は避ける

「重大瑕疵」とは、修復歴のある車や冠水した車の事を指します。中古車を探す際には必ずチェックしなければならない項目です。特にプリウスPHVは市場に多くの個体が流通しているため、中にはとんでもないような個体がまぎれていることもあるので注意が必要です。

重大瑕疵の中でも特に注意が必要なのが、「修復歴」と「冠水歴」です。
「修復歴」は内側の骨組みに損傷があった場合の車を指します。修理されて販売されているので、走行自体に問題はありませんが、古傷がある状態と言えるので、人間同様いつ痛みが再開するか予想ができません。そのため、家族みんなで車に乗る機会が多い方や、人を乗せる機会の多い方は避ける方が無難かもしれません。

また、「冠水歴」は字の通り、過去に浸水した車のことを指します。販売されている時点で一通りチェックを行い大きな問題はありませんが、隅々まですべてをチェックするのは人間では不可能です。そのため、ある日突然電気系統が動かなくなる事もあるので、注意が必要です。

注意点②モーターのバッテリーの状態に注意する

ハイブリッド車はエンジンとモーターで走っています。モーターにはバッテリーが付いていますが、年数がたつにつれ劣化してしまいます。また、プリウスPHVの場合は外部から充電ができるタイプの車なので通常のハイブリッドカーよりもバッテリーの状態は重要と言えます。

バッテリーの交換は可能ですが非常に高価なため、中古車を安価で購入したメリットが薄れてしまう可能性があります。

モーターの状態を見分けるには、走行距離と年式が重要です。まず、走行距離ですが、過走行の車の場合、バッテリーの使用回数が多く劣化している可能性があります。

次に年式ですが、これはバッテリーが使用されていない期間がどれだけあったかということです。エンジンも同様ですが、使用しない期間が長いと凝り固まってしまうため正常に動きづらくなります。そのため、現在に至るまで定期的に動かされてきたモーターなのかが確認ポイントとなります。

少しでも状態の良いものを見つけて、長く乗れるようにしましょう。

注意点③購入時の諸費用を必ず確認する

車の購入には、車両以外にも諸費用がかかります。代表的なもので言えば「法定費用」などがこれにあたります。

「法定費用」は国に納める税金や保険料の事で金額は一定です。しかし、「納車準備費用」や「納車陸送費」など販売店に納める金額は店舗によって異なります。特に他県から送ってもらう場合は、高額になりがちです。

中には、車両本体価格を格安表示にし、手数料を高く設定することで結果的に支払総額は他店と変わらないというような場合もあります。

諸費用を含めた支払総額はホームページ等では、詳しくは分からないので店舗に赴き販売担当者より見積書を見せてもらうようにしましょう。販売担当者とのコミュニケーションをしっかり取り、仲良くなれば値下げ交渉できる場合もあるので積極的にコミュニケーションを取っていきましょう。

中古のプリウスPHVをライバル車と比較すると？

プリウスPHVはトヨタ自動車の多彩なラインナップの中で、地球環境に優しいハッチバックと言えます。今回は比較として他のハッチバックとプリウスPHVを比較していきます。
プリウスPHVが気になるけど、他の車も見てみたい！という方はご参考ください。

今回比較を行ったのは以下の3車種です。

プリウス
アクア
カローラツーリング

プリウスと比較

プリウスはトヨタ自動車より1997年より発売されているハッチバックカーです。特徴は何といってもハイブリッドだということ。実はプリウスは世界初の量産ハイブリッドカーです。そのため、プリウスの名は世界中で知られています。

今回ご紹介してきたプリウスPHVは、プリウスから派生した車種です。発売当初の主な違いは外部からモーターの充電ができるかどうかでしたが、今ではそれぞれ見た目が異なっているため、人気を2分しています。

イメージできないかもしれませんが、プリウスは世界中で走っています。それほどまでに優れた燃費性能を誇っている車が日本車だということが嬉しい限りです。

プリウスもプリウスPHV、どちらも素晴らしい燃費性能と、それぞれ個性的でかっこいい外観ですので、自分のかっこいいと思う方を選ぶことがおすすめです。
【中古車価格の比較】

プリウスPHV	プリウス
65～430万円	119～408万円

【主要スペックの比較】

	プリウスPHV	プリウス
燃費（WLTCモード）	30.3km/L	30.8km/L
全長/全幅/全高（mm）	4,645/1,760/1,470	4,575/1,760/1,470
室内 全長/全幅/全高（mm）	2,110/1,490/1,195	2,110/1,490/1,195
定員（名）	5名	5名

アクアと比較

アクアはトヨタ自動車より2011年12月より販売されているハッチバックタイプのコンパクトカーになります。プリウスの弟分的な存在で、全車・全グレード、ハイブリッドとなっています。

プリウスよりもコンパクトで扱いやすく小回りが効くのが特徴の一つです。アクアの最大の強みはプリウスをも超える低燃費です。発売以来世界トップクラスの低燃費として宣伝しており、そのカタログ燃費はリッター40キロメートルに迫る勢いです。

また、プリウス同様の低燃費をより低価格で体感できるため、発売当初からかなりの人気を博していました。その人気は日本のみならず、アメリカはもちろんアフリカ、台湾、シンガポールなどのアジア諸国などでも販売されています。見た目のデザイン度の高さからも年齢・性別問わず愛されている車です。
【中古車価格の比較】

プリウスPHV	アクア
65～430万円	20～306万円

【主要スペックの比較】

	プリウスPHV	プリウス
燃費（WLTCモード）	30.3km/L	30.8km/L
全長/全幅/全高（mm）	4,645/1,760/1,470	4,575/1,760/1,470
室内 全長/全幅/全高（mm）	2,110/1,490/1,195	2,110/1,490/1,195
定員（名）	5名	5名

カローラツーリングと比較

カローラツーリングはトヨタ自動車から2019年より販売されている自動車です。トヨタを代表する自動車の一つであるカローラの名を受け継ぐ現行車種です。エンジン体系としてはガソリン車とハイブリッドの2種類が存在しています。

トヨタ自動車の中で初めてディスプレイオーディオが標準装備された自動車で、スマートフォンとの連携が非常に優秀で使い勝手の良い一台と言えます。スポーツ志向のある自動車でもあるため今では希少なマニュアル車の設定もありトヨタの中でも重要なポジションの自動車といえます。

プリウスPHVとの大きな違いとしては、カローラツーリングは運転の楽しさにもこだわりがあるため、運転が好きな方には非常に良い選択と言えます。
【中古車価格の比較】

プリウスPHV	プリウス
65～430万円	119～408万円

【主要スペックの比較】

	プリウスPHV	プリウス
燃費（WLTCモード）	30.3km/L	30.8km/L
全長/全幅/全高（mm）	4,645/1,760/1,470	4,575/1,760/1,470
室内 全長/全幅/全高（mm）	2,110/1,490/1,195	2,110/1,490/1,195
定員（名）	5名	5名

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まとめ

本記事ではプリウスPHVの中古車について紹介しました。圧倒的低燃費とデザインの良さで人気を博している車です。地球環境にこだわった車はこれからの時代に重宝されていきます。

プリウスPHVは外部からの充電が可能なハイブリッドです。ハイブリッドの中古車の注意点としてモーターの状態は必須のチェック項目です。モーターの状態が悪ければハイブリッドカーの最大の強みである、低燃費が活かせません。また、交換するにしてもかなり高額となるので安価で中古車を購入したメリットが薄れます。そのため、購入前には必ず確認するようにしましょう。

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