ヴェルファイアは力強いフロントグリル、クールなエアロボディとラグジュアリーな快適な室内空間とを併せ持っていることが特徴の車です。その高級ミニバンは誰もが憧れる車だけに車両本体価格も安いものではありません。
購入して無理なく維持していくためにも車検や燃料代などの維持費をシミュレーションして把握しておかなければいけません。というのも、せっかく購入できても、維持費を払えず車を手放してしまう事例も珍しくないからです。
そこで本記事では、ヴェルファイアの維持費の内訳とその具体的な金額を紹介していきます。
ヴェルファイアの購入を購入しようか迷っていたけれど、購入してからどれくらいの費用がかかるか分からなくてなかなか購入に踏み切れなかったという方はぜひ本記事を参考にしてみてください。
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目次
ヴェルファイアとはどのような車?
トヨタのヴェルファイアはエクステリアやインテリアをラグジュアリーに仕上げた高級ミニバンです。
2008年に発売開始されて、「先進的」「力強い」といったコンセプトとデザインで瞬く間に注目されて、トヨタを代表する売れ筋のミニバンになりました。
プラットフォームは最上級ミニバンのアルファードと同じで、両者は兄弟車の位置づけです。
現行車はエアロボディを標準仕様とした「GOLDEN EYESⅢ」のモノグレードとなっています。
ヴェルファイアの維持費内訳
ヴェルファイアにかかる年間維持費は、大きく分けて以下の6つです。
【ヴェルファイアにかかる維持費項目一覧】
- ガソリン代
- 任意保険
- 自動車税
- 点検費用
- 車検費用
- その他用途に応じてかかる費用
これからはそれぞれの具体的な費用と価格相場をご紹介します。
中には必ずかかる費用とそうでない費用があります。ヴェルファイア購入後に自分でどのような使い方をするかをイメージして、維持費の計算をしてみてください。
それでは、詳しく見ていきましょう。
ガソリン代
車の維持費の中でも大きな割合を占めるのがガソリン代です。ガソリン代は車種やパワートレインの違いによって大きな差が生まれます。
大型サイズのミニバンというと燃費があまり良くないイメージがあるのではないでしょうか。以上のような理由でヴェルファイアで長距離を走る時には、ガソリン代のことが気になってしまうかもしれません。
しかし、ヴェルファイアはガソリン車とハイブリッド車から選ぶことができ、E-Four標準搭載のハイブリッド車は燃費のいい4WDとして高い評価を得ています。
ここからは、ヴェルファイアのグレードごとの燃費カタログ値から年間のガソリン代がどのくらいになるかをシミュレーションしていきましょう。
ヴェルファイアのグレードごとの燃費
まずはヴェルファイアのグレードごとの燃費を紹介します。
GOLDEN EYESⅢ
ハイブリッド車 |
GOLDEN EYESⅢ
ガソリン車 2WD |
GOLDEN EYESⅢ
ガソリン車 4WD |
|
WLTCモード | 14.8km/L | 10.6km/L | 10.6km/L |
市街地モード | 12.6km/L | 7.3km/L | 7.8km/L |
郊外モード | 15.6km/L | 11.5km/L | 11.3km/L |
高速道路モード | 15.4km/L | 12.4km/L | 12.0km/L |
JC08モード | 18.4km/L | ーー | ーー |
WLTCモードは世界基準の燃費測定方法です。WLTCモードで燃費の比較をしたところ、ガソリン車よりハイブリッド車の方が4.2km/Lの低燃費であることが分かります。ハイブリッド車の方が車両本体価格が高いですが、ガソリン価格が高騰していく中、長い目でみればハイブリッド車がお得になるかもしれません。
ガソリン車では2WDと4WDの駆動方式の違いがあります。WLTCモードの燃費はどちらも変わりません。ただ、車両重量が重い4WDですが、ヴェルファイアの場合は極端に燃費が落ちるということはありません。
停車と発進をこまめに繰り返す市街地ではハイブリッド車の方が、ヴェルファイアのガソリン車はアイドリングストップ機能があり低燃費を維持できます。
高速道路での燃費の伸びがいいガソリン車は、車両本体価格が抑えられるので、ヴェルファイアをお得に購入したいユーザーに選ばれています。
走行距離別ガソリン代シュミレーション
では、ヴェルファイアの燃費からガソリン代のシミュレーションをしてみます。
本記事では、ヴェルファイアの現行車であるGOLDEN EYESⅢのガソリン車(2WD/4WD)とハイブリッド車のカタログ燃費を参考に、年間走行距離を以下の4つの場合に分けてガソリン代を計算します。
- 3,000km
- 5,000km
- 8,000km
- 10,000km
日常やレジャーでの使い方によって年間のガソリン代は変わるので、月平均の走行距離を調べて年間走行距離を割り出してみてください。
計算方法は以下の通りです。
【燃費の計算方法】
・1年間で消費するガソリン量=走行距離÷燃費カタログ値
・1年間のガソリン代=1年間で消費するガソリン代×1Lあたりのガソリン代
※本記事では経済産業省資源エネルギー庁が令和4年6月6日に発表した「石油製品価格調査の結果」を参考に、6月15日時点のレギュラーガソリンの店頭現金小売り価格169.8円/Lを1Lあたりのガソリン代として計算します。
それでは詳しく見ていきましょう。
年間走行距離3,000kmの場合
年間走行距離が3,000kmは近所への買い物など、短い距離での使用が多い場合や、週末だけの使用頻度の方の年間走行距離になります。
年間走行距離が3,000kmの場合、ヴェルファイアにかかるガソリン代は以下の通りです。
【年間走行距離3,000kmの場合】
グレード | カタログ燃費 | 年間ガソリン代 | 月間ガソリン代 |
GOLDEN EYESⅢ
ハイブリッド車 |
14.8km/L | 34,418円 | 2,868円 |
GOLDEN EYESⅢ
ガソリン車 |
10.6km/L | 48,056円 | 4,004円 |
※小数点以下切り捨て
3,000kmの場合、ハイブリッド車とガソリン車の違いは月間での違いは1,036円です。年間に換算すると13,638円の差ができてしまいます。年間走行3,000kmに抑えればハイブリッド車の月間ガソリン代が3,000円を切るのはお得感を感じるのではないでしょうか。
年間走行距離5,000kmの場合
年間走行距離は5,000kmは通勤や通学、近所への買い物などでほぼ毎日車を使用し、月に1回の遠出をするような利用頻度の方の年間走行距離になります。
年間走行距離が5,000kmの場合、ヴェルファイアにかかるガソリン代は以下の通りです。
【年間走行距離5,000kmも場合】
グレード | カタログ燃費 | 年間ガソリン代 | 月間ガソリン代 |
GOLDEN EYESⅢ
ハイブリッド車 |
14.8km/L | 57,364円 | 4,780円 |
GOLDEN EYESⅢ
ガソリン車 |
10.6km/L | 80,094円 | 6,674円 |
※小数点以下切り捨て
3,000kmでは40,000円代に収まっていたガソリン車の年間ガソリン代も、5,000kmになったら80,000円代になります。車両本体価格の差が大きいハイブリッド車とガソリン車ですが、5,000km以上からの年間ガソリン代が大きく変わるので、両者を選択する分かれ目になるかもしれません。
年間走行距離8,000kmの場合
通勤や通学、買い物などで毎日車を使い、週に1回程度長距離のドライブに出かけるような使い方をする場合、年間の走行距離は8,000km程度となります。
年間の走行距離が8,000kmの場合、ヴェルファイアにかかる年間のガソリン代は以下の通りです。
【年間走行距離8,000kmの場合】
グレード | カタログ燃費 | 年間ガソリン代 | 月間ガソリン代 |
GOLDEN EYESⅢ
ハイブリッド車 |
14.8km/L | 91,783円 | 7,648円 |
GOLDEN EYESⅢ
ガソリン車 |
10.6km/L | 128,150円 | 10,679円 |
※小数点以下切り捨て
通勤や買い物などで毎日運転し、週末のレジャーにもよく出かけるといった場合は8,000km程度になります。メインカーとして使用しているのであればこの年間走行距離になる方が多いのではないでしょうか。
ハイブリッド車でも年間のガソリン代が100,000円に近づいています。ガソリン車にあっては120,000円代となっています。走行距離が長くなればなるほどハイブリッド車の方がコスト面で有利になることがよく分かるのではないでしょうか。
あくまで目安ですが、走行距離が多い方は上記の金額を見積もっておいてたら後々安心できます。
年間走行距離10,000kmの場合
最後に、年間走行距離が10,000kmの場合のシミュレーションです。
毎日の通勤距離が長く、週末には旅行などの長距離ドライブをしたり、頻繁に実家に帰省するといった場合は年間の走行距離は10,000kmとなります。
年間走行距離が10,000kmの場合、ヴェルファイアにかかるガソリン代は以下の通りです。
【年間走行距離10,000kmの場合】
グレード | カタログ燃費 | 年間ガソリン代 | 月間ガソリン代 |
GOLDEN EYESⅢ
ハイブリッド車 |
14.8km/L | 114,729円 | 9,560円 |
GOLDEN EYESⅢ
ガソリン車 |
10.6km/L | 160,188円 | 13,349円 |
※小数点以下切り捨て
毎日車を運転し、遠方の旅行も車を利用するといった場合は年間走行距離を10,000kmと想定しておくと良いでしょう。
1年で10,000kmとは一般的な走行距離の目安とされているので、「初めて車を購入するので年間走行距離がどれくらいかわからない」という場合はこの走行距離をシミュレーションとして維持費を計算するのがいいのではないでしょうか。
あくまでこれらの金額は参考値であり、これからガソリン単価が大幅に上下する可能性もあります。その時は再度上記の燃費の計算方法を参考にして自分でシミュレーションしてみてください。
中古車をさらにおトクに買うならモビリコ!
- モビリコは中間業者を通さない個人売買のため、中間コストは大幅削減、消費税がかかりません。なので、買う人は安く買えて、売る人は高く売れます。
- 面倒な作業が多くなりがちな車の個人売買ですが、面倒な作業はすべてディーラーにお任せできます。
任意保険
車の保険には加入が義務付けられている「自動車賠償責任保険」と、任意で加入することができる「自動車任意保険」があります。
自動車賠償責任保険は事故を起こした際に、相手を死傷させてしまった時に保証される保険です。ただ、保証されるのは相手方のみで、自分や物損の保証がありません。
【自動車賠償責任保険の補償内容】
傷害:120万円まで
死亡:3,000万円まで
後遺障害:4,000万円まで
上記のように補償内容が限られており、事故の時に補償しなければいけない金額が足りないという事態が起きかねません。最悪、相手を死亡させてしまった場合の損害賠償は多額になりますし、ケガの場合は通院費用も補償しなければいけません。
また、物損の賠償も考慮しなければいけないので、任意保険はほとんどのドライバーが加入します。
任意保険の補償内容
任意保険はその内容にもよりますが、充実した補償を受けることができます。運転時の大きな安心材料となり、多くの方が加入しています。
【任意保険の補償内容】
- 相手への補償
- 対人賠償:無制限の場合が多い
- 対物賠償:無制限の場合が多い
- 自分への補償(オプションで選択)
- 人身傷害
搭乗者傷害
車両保険
このように任意保険は相手のみならず、物損に対しても充実した補償があります。また、オプションでさらに補償を強化することができるので、運転にあまり自信がないという方におすすめです。車両保険は割高ですが、自車を補償する保険なので余裕があれば入っておくようにしましょう。
いくら注意していても防ぎ得ない事故があり、同乗者を事故に巻き込んでしまうかもしれません。車を運転する場合は最悪なケースに備えておく必要があるので、任意保険の内容は充実させておいた方がいいです。
任意保険金額シュミレーション
任意保険の金額は、対象の車種や補償範囲、年齢や等級・事故歴など様々な条件によって金額が変わります。そのため、シミュレーションはあくまでも参考程度とはなります。
本記事では以下4つののシミュレーションを紹介していきます。
- 免許を取ったばかりの方が保険に加入する場合
- 免許取得から数年が経った場合
- 30代でゴールド免許の方が加入する場合
【シミュレーション1】6等級 20歳 ブルー免許の場合
車両保険なし:20,000円~25,000円程度
車両保険あり:80,000円~10,000円程度
【シミュレーション2】15等級 26歳 ゴールド免許の場合
車両保険なし:30,000円~50,000円程度
車両保険あり:60,000円~10,000円程度
【シミュレーション3】20等級 30歳 ゴールド免許の場合
車両保険なし:20,000円~30,000円程度
車両保険あり:50,000円~80,000円程度
【等級とは?】
自動車保険で使用される等級とは、保険契約者の事故実態に合わせて20段階に区分されるものです。等級が高い(数字が大きい)ほど事故リスクが少ないとみなされ、保険料の割引率が高くなります。
初めて自動車保険に加入する場合には6等級からスタートし、加入から1年間、事故などで保険を使用しなければ翌年には等級が1つ上がり、割引率も高くなります。逆に保険を使った場合には原則3つ等級が下がり、翌年の保険料が高くなるという仕組みです。
また、等級別の割引率には「事故有係数」「無事故係数」というものがあり、等級が同じ者同士でも事故を起こしたことがある方のほうが保険料が高くなります。
自動車保険も燃料代と同様に車の維持費として負担になってしまうかもしれません。しかし、充実した保険に入ることで、もしもの時に安心です。自分の等級や年齢を見比べて、余裕があれば加入しておくようにしましょう。
最近では店舗を持たないネット保険や、走行距離や年齢に合わせたお得なプランを用意している保険会社が多くあります。一度ネットで調べてみてください。無料見積もりが複数社に同時に取れるサイトもあるので、最適なプランを選ぶのに便利になっています。
自動車税
自動車税とは、毎年4月1日時点の車検証上の所有者に支払い義務が生じる税金ですり税額は排気量によって異なります。
ヴェルファイアの排気量はどのグレードも2,493ccで、以下の一覧表の2,000cc〜2,500ccに該当するため、45,000円の支払いが必要です。
排気量 | 自動車税額 |
軽自動車 | 10,800円 |
660cc~1,000cc以下 | 29,500円 |
1,000cc超~1,500cc以下 | 34,500円 |
1,500cc超~2,000cc以下 | 39,500円 |
2,000cc超~2,500cc以下 | 45,000円 |
2,500cc超~3,000cc以下 | 51,000円 |
3,000cc超~3,500cc以下 | 58,000円 |
3,500cc超~4,000cc以下 | 66,500円 |
4,000cc超~4,500cc以下 | 76,500円 |
4,500cc超~6,000cc以下 | 88,000円 |
6,000cc超 | 111,000円 |
点検費用
定期的にかかる点検費用で車検だけを想定される方が多いです。1年ごとにチェックを行う12カ月点検も法律で定められた点検・整備になります。
ヴェルファイアの場合、点検費用は15,000円〜16,000円程度です。持ち込みの割引が適用される場合もあります。12ヶ月点検では、主に以下のような点検が行われます。
【法定12ヶ月点検内容】
- ブレーキやアクセル等室内の点検
- オイル漏れやバッテリー等エンジンルームの点検
- ブレーキホースやホイールシリンダ等下回りの点検
- ブレーキドラムやタイヤ等足回りの点検
法定12ヶ月点検は車検のように受けなければ罰則があるものではありません。しかし、車のコンディションを維持し、安心・安全なドライブを楽しむためには定期的な点検・メンテナンスが欠かせません。
ヴェルファイアを購入する際には、法定12ヶ月点検の費用も年間の維持費として計上しておきましょう。
車検費用
車検は新車購入から3年、それ以降2年ごとに受ける必要がある法定点検です。
車検を数年に一度の大きなイベントのように思っている方もいるのではないでしょうか。車検費用を負担に思っている人も多く、車を手放すときのタイミングにしてしまう方も多いです。ただ、車検は安全な車社会の最低限のルールなので、必ず通すようにしましょう。
ヴェルファイアの車検費用合計の相場は80,000円程度です。使用している年数や部品交換の有無によっても価格が大きく異なります。場合によっては、100,000円を超えるケースも少なくありません。
車検に含まれる費用は大きく分けて以下の3つです。
- 法定費用
- 車検基本料金
- 整備費用
ここからは、様々なケースにあわせて車検費用がどれくらいになるかを計算していきましょう。まずは、車検費用の内訳を詳しく紹介します。
法定費用
車検時の法定費用には「自賠責保険」「自動車重量税」「印紙代」の3つがあります。
金額は車種や期間ごとに国によって定められているため、値引きや割引を受けることはできません。
自動車賠責責任保険
自動車賠償責任保険とは、全ての車の所有者に加入が義務付けられている損害保険のことです。
自賠責保険は事故被害者救済を目的として作られた制度で、新車購入時と車検時に次回車検までの期間分の加入が必要です。
自賠責切れを防ぐため、期間は車検満了日の期間+1ヵ月分(継続車検なら25ヵ月)で加入するのが一般的で、自家用車の保険金額は以下の通りです。
自動車賠償保険 | 保険金額 |
37ヵ月(新車購入時) | 27,220円 |
25ヵ月(継続車検時) | 20,610円 |
自動車重量税
自動車重量税とは、名前の通り車の重量に対してかかる税金です。
自家用乗用車の場合は、0.5トンごとに4,100円がかかり、新車購入時に3年分、継続車検時に2年分をまとめて支払う必要があります。
ヴェルファイアGOLDEN EYESⅢの最大重量は2,150kgです。2.5t以下のクラスに分類され、本来は新規車検で37,500円がかかります。ヴェルファイアGOLDEN EYESⅢは50%のエコカー減税が適用されるため、新車購入時と初回車検時の重量税が減税されます。
2回目の車検、つまり購入から5年後には満額の重量税を支払う必要がありますが、それまで重量税を抑えられるのはユーザーにとって大きなメリットとなるでしょう。
印紙代
車検では検査にかかる手数料として、印紙と証紙を購入し、車検を受ける際に作成する自動車検査票に添付する必要があります。
この手数料には「自動車検査登録印紙」と「自動車審査証紙」の2種類があり、前者は国に、後者は自動車検査独立行政へ支払われます。
価格は車のサイズや依頼する業者によって異なります。業者が自分の工場で保安基準適合証を交付できる指定工場だった場合には手数料を抑えることが可能です。
印紙代の内訳は以下の通りで、ヴェルファイアは普通自動車に分類されます。持ち込み検査の場合は2,200円、指定整備工場で車検を受ける場合は1,600円となるのです。
ヴェルファイアの車検印紙代 | 自動車検査登録印紙 | 自動車審査証紙 | 合計 |
持ち込み検査 | 400円 | 1,800円 | 2,200円 |
指定工場 | 1,200円 | 400円 | 1,600円 |
なお、印紙代は近年急速に普及している先進安全装置の電子的な故障診断を行う費用の一部としています。令和3年10月より一律400円の値上げが行われました。
継続車検では、これまでの金額と変わっている場合がありますので注意してください。
車両基本料金
車検基本料金とは、車検を代行してくれる業者に支払う手数料のことで、以下の3つの費用が含まれています。
- 24ヵ月定期点検の費用
- 測定検査料
- 代行手数料
これらの費用は法定手数料のように一律ではなく、業者によって設定金額がさまざまです。
業者ごとの費用相場は以下の通りとなります。
業者 | 車検基本料金費用目安 |
ディーラー | 40,000円〜100,000円程度 |
民間整備工場 | 30,000円〜50,000円程度 |
車検専門店 | 25,000円〜35,000円程度 |
カー用品店 | 20,000円〜75,000円程度 |
ガソリンスタンド | 20,000円〜30,000円程度 |
正規ディーラーのように専門知識を持った業者の場合は、安心感があります。信頼してメンテを任せることができますが、費用は割高な傾向にあります。
ガソリンスタンドや車検専門店などは比較的車検基本料金が安く設定されている店舗が多いです。ですので、「車検の費用をできるだけ抑えたい」という方はおすすめですが、できるだけ信頼のおける店舗に任せるようにしましょう。
ユーザーが自ら車検を受けるユーザー車検であれば、車検基本料金はかかりません。しかし、受付は平日の日中に限られ、検査項目も多岐に渡ります。よほど車に詳しくなければ業者に任せた方がいいでしょう。
24ヶ月定期点検
車検の際には、24ヵ月定期点検があわせて行われるのが一般的です。
この24ヵ月定期点検は、保安基準や環境面で基準に適合しているかを検査する車検とは異なります。あらかじめ定められた56項目をチェックすることで車の故障を未然に防ぐ役割があります。
車検と24ヵ月点検の違いがよく分からないという方も多いかもしれませんが、それぞれ検査の項目や目的が異なるため、正しく受けることが大切です。
測定検査料
測定検査料は、保安基準適合証を発行するために必要な検査自体をする料金です。
代行手数料
代行手数料は車検を通すためにかかる事務手数料で、代行する業者の人件費や書類作成の手数料などが含まれます。
部品交換費用
車検の際に、法定費用や車検基本料金以外に様々な部品交換を勧められた経験がある方も多いのではないでしょうか。
車検ではその車が保安基準に適合しているかを確認するため、車検に通すために部品の交換が必須という場合もあります。ただし、交換を勧められるパーツの中には「まだ車検には通るけれど安全のために交換しておいた方がいい」というものも多いかもしれません。
ここからは、車検の都度交換を検討した方がいい部品と価格相場をご紹介します。
次の車検までの2年間、安心して車に乗るためにも車検の際には交換が必須でない部品についても確認しておくようにしましょう。
ワイパーブレード・ゴム
ワイパーブレードやワイパーゴムの状態は車検の外観検査で確認される項目です。
ゴムは半年〜1年、ブレードは1〜2年程度が交換の目安とされています。そのため、車検前のタイミングで交換を検討した方がいいでしょう。
ヴェルファイアのワイパーゴムとブレードを交換した場合の相場は2,000円〜5,000程度です。また、ゴムのみの交換であれば1,000円〜3,000円程度が相場となります。
タイヤ
タイヤには地面との接地面に溝の残りを確認する目安となる「スリップサイン」が設置されています。
このスリップサインは1.6mmに設定されています。マークが表面に出るほどタイヤが摩耗している場合は基準に適合しないとみなされ、保安基準適合証の発行ができません。
また、溝が残っていたとしてもヒビや劣化が著しく、安全な走行ができないと判断された場合には車検に通らないこともあります。
一般的にタイヤの寿命は、3〜4年、走行距離30,000km〜40,000km程度とされています。しかし、使用頻度や保管状況によっても劣化具合が異なりますので、車検の都度、状態を確認するようにしましょう。
ヴェルファイアに標準搭載されているタイヤはGOLDEN EYESⅢハイブリッド車に17インチ、GOLDEN EYESⅢガソリン車に18インチのタイヤです。標準搭載のタイヤ詳細と価格相場は以下の通りです。
グレード | タイヤサイズ | 価格相場 |
GOLDEN EYESⅢハイブリッド車 | 17インチ
225/60R17 99Hラジアルタイヤ |
60,000円~80,000円程度 |
GOLDEN EYESⅢガソリン車 | 18インチ
235/50R18 97Vラジアルタイヤ |
70,000円~90,000円程度 |
タイヤは走行性能や燃費性能、メーカー、販売店によっても価格が大きく異なります。
今ではタイヤを安く提供しているネットショップを利用してお得にタイヤを購入するユーザーも多いです。費用を安く抑えたいといった場合は、車検前に余裕のあるスケジュールでの交換をしておくといいでしょう。
エンジンオイル
エンジンオイルは、エンジンを円滑に動かすための潤滑作用、熱を吸収する冷却作用、サビから守る防錆作用などの働きをします。車の心臓とも呼べるエンジンを正常に動かすために重要な役割を担うもので、半年もしくは走行距離5,000kmごとの交換が推奨されています。
もちろん、車検時にチェックされる項目にも含まれていますが、エンジンオイルの劣化は車の様々なトラブルの原因となりやすいです。そのため、保安基準に適合するかどうかに限らず車検の都度交換を検討することがおすすめです。
オイルの相場は1Lあたり1,000円前後です。ヴェルファイアの年式にもよりますが、5L程度のオイル量が必要となるので、一回の交換目安は5,000円程度です。
バッテリー
ヴェルファイアのハイブリッド車は、駆動バッテリーと補機バッテリーの2種類のバッテリーが搭載されています。
それぞれ寿命が異なり、ハイブリッド車特有の駆動バッテリーは走行距離15万km〜20万km程度です。また、普通車にも搭載されている補機バッテリーは4年〜5年程度が交換の目安になります。
また、価格にも差があります。駆動バッテリーは14万円程度で、補機バッテリーは3万円〜4万円程度が相場です。
どちらも車検のたびに交換が必須の部品ではありません、しかし、バッテリーが劣化していると正常なエンジンスタートができなくなる可能性がありますので、性能の確認をしてもらうようにしましょう。
ブレーキパッド
ブレーキパッドは、車を制動するブレーキを構成する部品で、使用状態によって消耗具合が大きく変わるパーツのひとつです。
一般的に5mm以下が交換の目安とされており、走行距離にすると3〜4万km程度での交換が目安となります。
車検の度に交換する必要はありませんが、点検の都度厚みを確認し、随時交換を検討する必要があると考えた方がいいでしょう。
ブレーキパッドの価格相場は8,000円程程度です。
その他必要に応じてかかる費用
ここまで、ヴェルファイアにかかる維持費を詳細にご紹介しましたが、中には使い方によって発生する費用もあります。
自分の使い方にあわせて維持費計算の参考にしてください。
高速代
通勤や通学の距離が長かったり、休日のレジャーで遠出をする機会が多い方は高速代も維持費として計算しておいた方がいいでしょう。
高速代は全てが一律ではなく、普通区間、大都市近郊区間、海峡部等特別区間で整備されており、料金が異なります。
ETC割引や深夜割引、休日割引等を利用すれば高速代を抑えることも可能です。
駐車場代
自宅に車を駐車場がある場合は必要ありませんが、車を所有するためには保管スペースを確保する必要があります。
月極駐車場の金額は地域によって相場が異なります。全国平均は8,000円程度です。東京や大阪などの都市部では20,000円〜30,000円程度が相場です。
屋根付きやコンクリートなど環境が整備されている駐車場では価格がさらに高く設定されているケースもあるので、注意が必要です。維持費計算には欠かせない費用となります。
近所で条件のいい駐車場がなかなか見つからないことがあるので、駐車場を探す際は早めに不動産屋に相談に行くなどの対策をとったほうがいいでしょう。
修理代
車をぶつけてしまったり、何らかの原因でパーツが故障してしまったときには修理費用が必要となります。
車の修理費用は定期的に必要なものではありませんが、修理の内容や故障箇所によっては高額な出費となるケースも少なくないです。車両保険に入っていなければなおさらもしもの時の出費がかさむので、余裕を見て維持費の計算をしておきましょう。
まとめ
ヴェルファイアにかかる維持費には、自動車税や車検の法定費用など、使い方にかかわらず一定の金額がかかるものもあります。多くの項目は車の使用スタイルや、加入する自動車保険のプラン、駐車場の有無によって大きく変わります。
ほとんど使用しないという場合でも、安心で安全なカーライフを送るためには年間100,000円を超える維持費がかかると考えておいた方がいいでしょう。
車の維持費は車本体のローンとは別で必要となるので、ヴェルファイア購入の際には年間の費用を考慮した上で無理のない支払いプランを立てておくと安心です。
中古車をさらにおトクに買うならモビリコ!
- モビリコは中間業者を通さない個人売買のため、中間コストは大幅削減、消費税がかかりません。なので、買う人は安く買えて、売る人は高く売れます。
- 面倒な作業が多くなりがちな車の個人売買ですが、面倒な作業はすべてディーラーにお任せできます。