トヨタのミドルクラスミニバンで人気・実力ともにトップクラスなのがヴォクシーです。2001年の誕生からモデルチェンジを重ねるたびに性能やデザインが進化し続けており、現在は4代目が発売されています。

特にファミリー層にフィットするサイジングで機能面も充実しているので、乗る人の心をつかんでいます。現行モデルのデザインにおいてはフロントマスクのワイルドでインパクトのあるデザインがクールでカッコイイという声が多く、若い男性にも人気の車種です。

そんな広いユーザー層に支持される車は燃費などの経済性も重視されます。「ヴォクシーの燃費性能は良いの?悪いの?」と気になっている人もいるのではないでしょうか。今回は主に2013年式の2代目ヴォクシーの燃費性能について調査しました。

ヴォクシーとはどんな車?

ヴォクシーはボディタイプが5ドアのミニバンであり、7〜8人乗りのミドルサイズの車です。特に子供を載せることが多いファミリー層からの高い支持を得ています。

同クラスミニバンの「ノア」とはプラットフォームが同じ兄弟車であり、燃費性能に変わりはありません。

荷台も広く、サードシートを格納すれば大容量のラゲージスペースが現れます。8人乗りのセカンドシートはチップアップシートなのでスライドすればさらに大きな荷物の積載が可能です。また車中泊にも可能なので趣味を楽しむためのいい相棒になれるでしょう。

2013年式ヴォクシーの燃費は?

2013年式ヴォクシーは2007年〜2014年販売の2代目後期となります。ここでは2代目ヴォクシーの2013年に販売されていた車体の燃費を見ていきましょう。

2013年に発売されていたヴォクシーのグレード
V(2WDもしくは4WD)
X(2WDもしくは4WD)
X Lエディション(2WDもしくは4WD)
Z(2WDもしくは4WD)
トランスX(2WDもしくは4WD)
ZS(2WDもしくは4WD)
※その他、福祉車両や煌シリーズやG’sもあります。

2013年式の燃費は現行で表示されている燃費基準のWLTCモードが当時は浸透していなかったのでJC08モードのみと考えてください。

燃費のグレードによる違いや、煌シリーズの特別仕様での違いはないようです。G’sに関してはTOYOTA GAZOO Racingによるボディやサスペンションの特別にチューニングを行っている関係でカタログに燃費が記載されないことが多いのでG’sの燃費は割愛させていただきます。

2WDと4WDでのカタログ燃費は以下の通りです。

2013年式ヴォクシーのカタログ燃費
2WD 14.4km/L
4WD 13.8km/L
※JC08モード燃費

JC08モードの数値はご存じの通り、エンジンコンディションの良い時、平坦な検査会場などいい条件で測った数値なので、高めに出る傾向があります。具体的には、実走行では数値が2割程落ちるといわれています。

2WD/グレードV、X、トランス-Xの実燃費情報①

駆動が2WD、グレードがV、X、トランス-Xの実燃費を紹介します。

【車両情報】

型式 ZRR70G
排気量 2000cc
登録年 2007年6月
駆動 2WD
乗車人数 7人
車両価格 257万円
グレード V、X、トランス-X

【実燃費】

平均燃費 11.76km/L
最低燃費 14.49km/L
最高燃費 7.86km/L

※実燃費データ収集サイト「e燃費」より実燃費データを引用

実燃費は10〜11km/Lとなることが多いようです。カタログ値JC08モード(14.4km/L)を越える数値は好条件下での測定と思われます。とはいえ、13.85km/Lなどの数値が出ている事例もあるので、乗り方によってはより高い数値の燃費が出せるかもしれません。

2WD/グレードZ、ZSの実燃費情報2

駆動が2WD、グレードがZ、ZSのe燃費を紹介します。

【車両情報】

型式 ZRR70W
排気量 2000cc
登録年 2007年6月
駆動 2WD
乗車定数 7人
車両価格 222万円
グレード Z、ZS

【実燃費】

平均燃費 10.98km/L
最低燃費 8.83km/L
最高燃費 13.03km/L

※実燃費データ収集サイト「e燃費」より実燃費データを引用

平均値は10.98km/Lですが、13.03km/Lまで伸びることもあるようです。急発進急停車は避けてエンジンに優しい乗り方をして高数値を目指しましょう。

4WD/グレードZ、ZSの実燃費情報3

駆動が4WD、グレードがZ、ZSのe燃費を紹介します。

【車両情報】

型式 ZRR75W
排気量 2000cc
登録年 2007年6月
駆動 4WD
車両価格 240万円
グレード Z、ZS

【実燃費】

平均燃費 9.12km/L
最低燃費 7.00km/L
最高燃費 12.82km/L

※実燃費データ収集サイト「e燃費」より実燃費データを引用

こちらは4WDのため、2WDと比較すると燃費の数値としては落ちてしまいます。しかし、7km/Lまで落ちてしまうことがある一方、12km/L台まで伸びる可能性もあるので無理のないアクセルワークを心がけましょう。

4WD/グレードV、X、トランス-Xの実燃費情報4

駆動が4WD、グレードがV、X、トランス-Xのe燃費を紹介します。

【車両情報】

型式 ZRR75G
排気量 2000cc
登録年 2007年6月
駆動 4WD
車両価格 276万円
グレード V、X、トランス-X

【実燃費】

平均燃費 7.8km/L
最低燃費 5.84km/L
最高燃費 10.57km/L

※実燃費データ収集サイト「e燃費」より実燃費データを引用

4WDでは、多くの場合6〜7km/Lという数値になるようです。
2WDと比べると燃費は落ちますが、その悪路での走破性が大きな強みなのでご自身の使用シーンによって検討するのがおすすめです。

2WDでは10〜11km/L、4WDは7km/Lくらいが実走行での妥当な目安となるでしょう。
ただし、積載量や乗車人数によっても差が出るところではあるため、あくまで参考程度と考えておいてください。

ヴォクシーの歴史

ヴォクシーはマイナーチェンジやフルモデルチェンジを重ねて技術やデザインを改良してきました。磨きあげられた現在のヴォクシーは4代目となります。

ミドルクラスミニバンでも特別仕様車が準備されるなど高級感とブランドバリューを備えた人気車です。誕生から現在に至るまでにどのような変化を経て今のような燃費になったのでしょうか。。

初代(2001~2007年)

2001年11月に初代のモデルが発売されました。CMキャラクターはトータス松本を起用しキャッチフレーズは「I am Father」。かっこいいお父さんが乗りたい車というコンセプトは今にも通じています。

トランスミッションを全車にSuper CVT-iを標準装備したことで燃費性能が向上しました。燃費目標基準の「平成22年度燃費基準+5%」を達成しています。現行モデルでは7〜8人乗りのみですが、初代は2列5人乗りのTRANS-Xのグレードもありました。

2代目(2007~2014年)

2007年6月にフルモデルチェンジがあり2代目に突入しました。新システムのバルブマチックという可変バルブ機構を採用したことにより、燃費性能が大幅に向上しました。燃費目標基準である「平成22年度燃費基準+20%」を全車で達成しています。後に全グレードの2WD車とZSの4WD車で「平成22年度燃費基準+25%」を達成したのです。

「父になろう」のキャッチフレーズで反町隆史、浅野忠信、布袋寅泰がCMに登場しています。初代は5ナンバーのみでしたが、2代目はシャーシを共有するアイシスがワイドタイヤ装着により全幅が1,700㎜を超え、2代目から3ナンバーモデルが登場します。

2010年4月のマイナーチェンジでバルブマチックエンジンを全グレードに拡大したのに加え、7速スポーツシーケンシャルシフトマチックを全車に搭載し、燃費の向上を達成しました。同年6月にスポーツ・レーシング仕様の「G’s」が発売され、さらにラインナップも充実しています。2代目の煌シリーズは「ZS煌Z」までの上位グレードを展開しました。

3代目(2014年~2021年)

2014年1月にフルモデルチェンジし、フロントマスクのメッキ加飾が煌びやかなったりと、前代とは見た目が大きく異なります。コンセプトの「EMOTIONAL BOX」を掲げ、より高さに余裕のある四角い室内空間を実現したスクエアデザインです。

一部のグレードを除く全車にアイドリングストップを採用したことにより、街乗りのエンジン効率を高めて燃費性能も向上しました。ガソリン車は一部のグレードを除いて「平成27年度燃費基準+20%」を達成しました。ハイブリッド車は「平成32年度燃費基準+20%」を達成しています。

4代目(2022年~)

2022年1月にフルモデルチェンジし、4代目となった新型ヴォクシー。燃費性能や安全性能の技術進歩がみられ、上品でクールなエクステリア・インテリアにも魅了されます。

ハイブリッド車での4WD性能を有する新技術「E-Four」も登場しました。ハイブリッドの駆動を生かし、前後輪のトルク配分を自動で10:0、6:4などと変換して悪路の走行を助けます。通常の4WDよりも燃費性能を高めることができるというメリットもある先進技術です。

進化した安全性能も搭載しています。Toyota Safety Senceを全車に標準装備しているほか、自動駐車支援やオペレーターとの応答サービスも用意されており、予防安全性が大きく進歩しました。

ミリ波レーダーと単眼カメラで歩行者や障害物を認識して危険を警告してくれる機能が全車標準で付いているのはありがたいです。

ヴォクシーは初代から人気車種のトップを走っています。売れているからこそ研究開発費を多く投入でき、燃費はもちろんデザイン、機能面の充実性など、代を重ねるごとにあらゆる点で大きく成長しています。

現行ヴォクシーで燃費性能はどう変わったのか

あわせて、2022年1月から販売された新型ヴォクシーの燃費についてもご紹介したいと思います。本記事では2代目について紹介しましたが、やはり新型ではさらに燃費性能など向上した項目が多くあります。

現行ヴォクシーの燃費

燃費性能をカタログ値で確認してみましょう。実走行では燃費をイメージしにくいJC08モード表記が無くなって、世界基準のWLTCモードでの表記になります。

市街地モード、郊外モード、高速道路モードに分けて計測し、平均をとっているので普段使いに近い燃費がわかります。国土交通省が審査しているので最も信頼のおける数値だといえるでしょう。

【4代目ヴォクシーの燃費と環境性能】

ハイブリッド車

S-Z

ガソリン車

S-Z

燃料消費率(国土交通省審査値) WLTCモード(km/L) 23.0[22.0] 15.0[14.3]
市街地モード(km/L) 22.2[22.0] 11.4[11.1]
郊外モード(km/L) 25.0[23.9] 15.3[14.6]
高速道路モード(km/L) 22.1[20.9] 16.9[16.1]
参考 2030年燃費基準優良車
排出ガス CO2排出量(g/km) 101[106] 155[162]
認定レベル値または適合規制 平成30年基準排出ガス75%低減レベル

※[ ]は4WDまたはE-Fourの値です。

2WDハイブリッド車のWLTCモード燃費は23km/Lと高数値を出しているのがわかります。2WDガソリン車は15km/Lなのでリッター8kmの差が出ます。

単純に考えてこれだけの差があれば、車体価格の高いハイブリッド車を選ぶときの大きなきっかけのひとつになりそうです。価格差も35万円ほどなのでハイブリッド車を選びやすい車体価格にはなっています。

4WDではハイブリッド車の先進技術であるE-Fourがおすすめです。濡れた道やデコボコした悪路に自動で作動し前後輪のトルク配分を調整します。ハイブリッドシステムのモーター駆動を利用しており、E-Four非作動時は通常のハイブリッド走行です。燃費性能が落ちない4WDとして高い性能を誇っています。

環境性能も優秀でCO2排出量は2WDハイブリッド車で101g/kmとプリウスにも近い値を出しています。トヨタは2050年までに排出ガス、リサイクル、製造でのCO2排出量0を目指しているのでその気概が見えます。

平成30年基準排出ガス75%低減レベルを達成しているので、免税対象になる場合があります。地球にも人のお財布にも優しいファミリー仕様のヴォクシーは好感がもてます。

まとめ

2013年式のヴォクシーの燃費について紹介しました。2代目ヴォクシーは前代とは異なる新エンジンシステムを採用し、燃費の改善がみられています。

全車で「平成22年度燃費基準+20%」を達成し、一部グレードを除いては「平成22年度燃費基準+25%」も達成しています。当時から燃費性能の競争で先頭を走ってきたといえるでしょう。

カタログ値はJC08モードで13.8〜14.4km/Lということで悪くはないでしょう。実燃費参考値では2WDが10〜11km/L、4WDで7km/Lという数値が妥当で、著しく低い数値はありませんでした。

2013年式ヴォクシーの燃費は総じて悪くはないといえるでしょう。なお、中古であれば車体の使用年数や走行距離によっても実燃費は変わります。わからないことがあればぜひお近くの取扱店等に問い合わせてみてください。