人気のミドルサイズミニバン「ヴォクシー」が、2022年1月13日にフルモデルチェンジされました。

新しくなったヴォクシーはTNGAのGA-Cプラットフォームが初めて採用されました。ボディサイズは全長4695mm、全幅1730mm、全高1895mm、ホイールベースはクラウン、ランドクルーザーと同様の2850mmです。

最小回転半径の小ささは従来モデル同様に保ちつつ、室内空間に余裕があるスタイルにフルモデルチェンジがされています。

そんな広い車室空間で、特に家族層から人気のあるヴォクシーですが、家族が増えるからミニバンの購入を検討したいという方の候補にも上がっているのではないでしょうか。一方で、ミニバンには高級なイメージがあってなかなか手を出しづらいという方もいると思います。

そこで、本記事ではヴォクシーの新車乗り出し価格について紹介していきます。ヴォクシーの購入を検討しているという方はぜひ本記事を参考にしてみてください。

ヴォクシーとは

ヴォクシーは2001年にノアの兄弟車として初代がデビューしました。

ノアがまとまりの良い保守的なイメージのミニバンであったのに対し、ヴォクシーはスポーティなフロントフェイスや黒を基調とするインテリアなどで差別化し、人気車種の座をつかみ取りました。

2007年に売り出された2代目、2014年に売り出された3代目とデザインが一層アグレッシブに進化してきました。そして2022年1月にフルモデルチェンジした4代目では、他のモデルと比べても特に目立つフロントフェイスとなりました。

ヴォクシーのグレードラインナップと価格

グレード 定員(人) パワートレーン 駆動方式 価格
S-Z 7 リダクション機構付きシリーズパラレルハイブリッド 2WD(FF) 3,740,000円
4WD(E-Four) 3,960,000円
直列4気筒DOHC 2.0リッター(M20A-FKS型)+Direct Shift-CVT 2WD(FF) 3,390,000円
4WD 3,588,000円
S-G 7 リダクション機構付きシリーズパラレルハイブリッド 2WD(FF) 3,440,000円
4WD(E-Four) 3,660,000円
8 2WD(FF) 3,440,000円
7 直列4気筒DOHC 2.0リッター(M20A-FKS型)+Direct Shift-CVT 3,090,000円
4WD 3,288,000円
8 2WD(FF) 3,090,000円
4WD 3,288,000円

パワートレインは2.0L直列4気筒のNAエンジンと、1.8Lをベースにしたハイブリッドの2種類が用意されています。

駆動方式は前輪駆動の2WDと4WDが設定され、ハイブリッドの4WDには後輪をモーターで駆動するE-Fourが採用されていました。

グレード構成についてですが、新型ヴォクシーには標準ボディが設定されていないため、エアロボディのみのラインナップとなっています。

新型ヴォクシーのグレード構成は中級のS-Gと上級のS-Zが設定されています。パワーユニットもNAエンジン搭載車とハイブリッド車が用意されていて、計4グレードのラインナップになっています。

価格は直列4気筒DOHC 2.0リッターのダイナミックフォースエンジンを搭載するガソリン車が3,090,000円~3,588,000円で、直列4気筒DOHC 1.8リッターエンジンとリダクション機構付きシリーズパラレルハイブリッドを搭載するハイブリッド車が3,440,000円~3,960,000円です。

トヨタはこれまでハイブリッドシステムにTHS(Toyota Hybrid System)の名称を用いてきました。ヴォクシーではTHSの世代がひとつ進み新世代になったこともあって、世間で幅広く知れ渡っているハイブリッドのメカニズムである、「シリーズパラレル」の名称に変更されました。

エンジンで電力を発生させてモーターで走るシリーズ方式と、エンジンとモーターの2つの原動力を組み合わせて走るパラレル方式のどちらをを選んでも同じような走りが可能です。新世代の仲間入りとなった新型ヴォクシーでは、シリーズパラレルハイブリッドと書き表すことになりました。

基本的な構造として、一番新しい世代のリダクション機構付きTHSIIとほとんど同じです。リダクションギヤの部分を小型にすると同時に中身を充実させ、電池セルを高密度にし、モーターを高出力なものにする等、すべての面で刷新されました。

初代プリウス以後進歩して、より優れたものになったTHSとしては第5世代のものになります。THSの進化はプリウスの世代とともにありましたが、初めてプリウス以外のクルマでTHSの世代進化が行なわれたのです。

ヴォクシーのボディサイズ

従来モデルのボディは

5ナンバーサイズでしたが、新型の全幅は1,730mmになり、全車が3ナンバー車となりました。そのため、S-Gでは自然吸気エンジン車・ハイブリッド車がともに割安で、非常にお買い得なグレードとして位置付けを確立しました。

そんなヴォクシーのスペックは以下のようになっています。

スペック
  • 全長:4,695mm
  • 全幅:1,730mm
  • 全高:1,895mm
  • ホイールベース:2,850mm
  • 室内高:1,405mm(従来型は1,400mm)
  • スライドドア開口部の地上高:380mm(従来型は390mm)

上級グレードS-Zになると両側電動スライドドアが標準装備として含まれています。シート生地には合成皮革が採用されています。

装備や視覚的、触覚的な部分はより優れたものになっています。S-ZとS-Gの価格差も300,000円と大きくなっており、コスパ良く使いたいという方へのおすすめは、やはり基本グレードのS-Gになるでしょう。

ヴォクシーはハイブリッドで品質の割に安価であることが注目されていて、特にファミリー層からの人気があります。

ハイブリッド車の購入時における税金の額をS-G同士で比べてみると、自然吸気エンジン搭載車とくらべて100,000円程度値段が低くなります。そのため、税金を含めて考えると価格差から100,000円を差し引いた250,000万円がハイブリッド車とガソリン車の実質的な差額になるのです。

ボディサイズを維持しつつ、室内空間を大きく快適に

ミニバンで重視される室内空間について、従来のミニバンでは上部がすぼんだ状態になりがちでしたが、ボディ形状を見直すことで室内空間を広げて大きくしています。

ボディサイズは前述のように全長4,695mm、全幅1,730mm、全高1,895mmで、ホイールベースは2850mmとなっています。低重心、高剛性なGA-Cプラットフォームが採用されたほか、ボディ骨格を最適化して、より乗り心地を追求しました。

室内空間に関しては左右のCピラー(後部座席の斜め後ろにある柱)間の距離は1,295mm(従来型比+75mm)と、特に左右方向に拡大されています。

室内高に関してもセカンドシートの高さを、地表面から20mmと高い所に移しました。また、室内高が1405mmと5mm広がり大きくなったことで、シャークアンテナの50mmを含む全高の70mm拡大が室内高拡大につながりました。

とりわけこの2列目シートではキャプテンシートの7人乗りの場合で、745mmのロングスライドを実現しています。

また、クラス初となるオットマン・シートヒーター・折りたたみ式サイドテーブルなどを装備しています。8人乗りのセカンドシートに関しては、3人掛けベンチシートタイプの6:4分割チップアップシートを採用して、705mmのロングスライドを実現しました。

使い勝手のよさとして、パワースライドドア装着車にからくり機構で機械的にドア下部からステップを展開・格納するユニバーサルステップをオプション設定しています。

ドアが動くことと連動して作動することによりモーターを省略できます。部品点数を減らすとともに低価格化に繋がりました。また、ステップの高さも2WD車で200mm、4WD車で225mmとなっています。

ヴォクシーのボディカラー

ヴォクシーのカラーバリエーションは以下のようになっています。

ホワイトパールクリスタルシャイン〈070〉 S-Z(ハイブリッド・2WD・7人乗り)<オプション装着車>

メタルストリームメタリック〈1K0〉 S-Z(ハイブリッド・2WD・7人乗り)

マッシブグレー〈1L6〉 S-Z(ハイブリッド・2WD・7人乗り)

アティチュードブラックマイカ〈218〉 S-Z(ハイブリッド・2WD・7人乗り)

スパークリングブラックパールクリスタルシャイン〈220〉 S-Z(ハイブリッド・2WD・7人乗り)<オプション装着車>

グリッターブラックガラスフレーク〈226〉S-Z(ハイブリッド・2WD・7人乗り)<オプション装着車>

ヴォクシーのWLTCモード燃費

WLTCモード燃費は、自然吸気エンジンのS-Gが15km/L・ハイブリッドのS-Gは23km/Lです。

レギュラーガソリンの値段を1Lあたり155円で算定すると、1kmあたりガソリン代は、自然吸気エンジンが10.3円、ハイブリッドは6.7円と、ハイブリッドのほうが自然吸気エンジンより価格が3.6円低くなります。

ガソリン車とハイブリッド車では実質的に250,000円の差額がありますが、ガソリン代のことを考えると、60,000km〜70,000kmを走る方にとってはむしろハイブリッド車を購入した方がお得にヴォクシーに乗れるといえるでしょう。

ほかの車種でハイブリッドを選び、お得に走ろうと思うと100,000km以上走らないといけないこともあります。新型ヴォクシーについていえばハイブリッドの燃費が自然吸気エンジンの1.5倍の数値であるため、60,000〜70,000kmで価格面でハイブリッド車を購入する意味があるといえるので、比較的ハイブリッド車を選びやすいでしょう。

ハイブリッド車を自然吸気エンジン搭載車と比べてみると、加速がスムーズで耳障りな音も少なく、満足度は全般的に高いです。

コスパ重視でグレードを選択するとハイブリッドS-Gになりますが、安全装備が十分に備わることもあって、ハイブリッドS-Gの値段は3,440,000円となっています。

ハイブリッド車では予算をオーバーしてしまうという方は、自然吸気エンジンを搭載するS-G(3,090,000円)も装備がそろっていて魅力的なので、自然吸気エンジン搭載車も検討するとよいでしょう。

ダイナミックフォースエンジンのガソリン車と第5世代ハイブリッド機構のハイブリッド車

パワートレーンとして、ダイナミックフォースエンジンを組み込んだガソリン車と、第5世代ハイブリッド機構を組み込んだハイブリッド車がラインナップされています。

ガソリン車にはブレーキ制御、駆動力制御、ステアリング制御、4WD制御が統合制御されたダイナミックトルクコントロール4WDが用意されています。一方、ハイブリッド車には新しいユニットとなったE-Fourによる4WDを用意しています。

ガソリン車に組み込まれるのは、最高出力125kW(170PS)/6,600rpm、最大トルク202Nm(20.6kgfm))/4,900rpmの直列4気筒 DOHC 2.0リッター M20A-FKS型ダイナミックフォースエンジンと、Direct Shift-CVTの組み合わせによるパワートレーンで、2WDと4WDをラインナップしています。

ハイブリッド車に組み込まれるのは、最高出力72kW(98PS)/5,200rpm、最大トルク142Nm(14.5kgfm)/3,600rpmの直列4気筒 DOHC 1.8リッター 2ZR-FXEエンジンとリダクション機構付きシリーズパラレルハイブリッドです。

前部のモーターは最高出力70kW(95PS)、最大トルク185Nm(18.9kgfm)の1VM型で、現行のプリウスと比べ、フロントモーターが大幅に強化されています。

ハイブリッド4WD車では後部のモーターが最高出力30kW(41PS)、最大トルク84Nm(8.6kgfm)の1WM型となり、E-Four用モーターも力や作用が強くなっています。

100km/h以上の速度でも後部のモーターアシストができるということで、より積極的にリアモーターを使った走りになるでしょう。

WLTCモードによる燃費値は車種レベルにより違いがあるものの、ガソリン車で一番燃費の良いモデルでの2WDは15.3km/L、4WDは14.4km/L、ハイブリッド車で2WDは23.6km/L、E-Four 4WDは22.0km/Lとなります。

安全装備も最新のものを装備

先進安全装備となるトヨタセーフティセンスについて、ヴォクシーには最新のものが装備されています。

トヨタで初搭載のプロアクティブドライビングアシスト機能だけではなく、高度運転支援技術トヨタチームメイトの「アドバンストドライブ(渋滞時支援)」もトヨタで初めて組み込まれました。

アドバンスドドライブ(渋滞時支援)は、0km/h~40km/hにおける渋滞時のレーダークルーズコントロールおよびレーントレーシングアシスト作動中に役立ちます。これはドライバーが前方に正対しているなど定められた条件に合致することでシステムが自動的に作動します。

自動追従走行、3分間の停止機能、ハンドルのハンズオフドライブなど、アシスト機能が役に立ち、安全にドライブができるでしょう。

アクセルとブレーキ操作による加速や減速の制御、ハンドル操作による左右の制御の両方をシステムが担うレベル2自動運転機能になります。運転中に気を抜くことはできませんが、安全機能のサポートがあるのは安心につながりますね。

渋滞している場合、加えて同一車線である場合なら、ドライバーモニタリングカメラを組み込むことで、ハンズオフが及ぶ範囲までもサポートしてくれるでしょう。これまでのヴォクシーと比べてみると、より高く安全運転を支援してくれるのです。

高度な機能を活かして、スマートフォンを使ってのアドバンストパーク(リモート機能付)も可能になっています。

アドバンストパーク(リモート機能付)では後進駐車に加え、前進駐車も可能となっており、これもトヨタで初めて採用された機能です。

グレードは2つだけど色々違う

新型ヴォクシーのグレードはS-ZとS-Gというシンプルな2種類が設定されています。安価なモデルと高価なモデルとでは、標準装備として含まれているものは何が異なっているのでしょうか。具体的に異なるところを、まずは外見から見ていきましょう。

S-Zのフロントには、LEDの薄暮灯がそなえられています。ハイブリッド車は外部の音が聞こえてこないように合わせガラスが採用されています。

足回りはそれぞれ205/60R16タイヤ&16×6Jアルミホイール(ミディアムグレーメタリック塗装)です。

ボディカラーもそれぞれ6種類が設定され、メタルストリームメタリック、マッシブグレー、アティチュードブラックマイカに加えて、3万3000円(税込)の追加オプションでホワイトパールクリスタルシャイン、スパークリングブラックパールクリスタルシャイン、グリッターブラックガラスフレークも選択できます。

車内のカラーで言うと実質的にブラックひとつとなっていて、シート表皮はS-Gが上級ファブリック、S-Zがエクセーヌとファブリックです。

S-Zの運転席と助手席は快適温熱シートが設定され、2列目には充電用USB端子(Type-C)が2個付いてます。

S-Zはパワーウィンドウのスイッチがメッキで装飾的要素を追加されているほか、車内のドアハンドルもシルバー塗装されています。

メーター、ナビゲーション、音響関係の装備で言うと、S-Gのガソリン車にはオプティトロンメーター、4.2インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ、4スピーカーが取り付けられています。S-Zのハイブリッド車はハイブリッド専用オプティトロンメーター、7.0インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ、6スピーカーが組み込まれています。

また、ETC2.0ユニットは、全グレードでオプション(27,500円)として取り扱われているので、高速道路をよく利用するという方にはおすすめです。

エアコンディショニングはS-Gがフロントオートエアコン+リアクーラー、S-Zは左右両方とも温度設定できるフロントオートエアコン+リアオートエアコンが取り付けられています。

安全関連機能ではそれぞれプリクラッシュセーフティ(歩行者[昼夜]・自転車運転者[昼夜]・自動二輪車[昼]検知機能付衝突回避支援タイプ/ミリ波レーダー+単眼カメラ方式)、レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)などの機能が組み込まれています。

バックガイドモニターはS-Gでオプション(16,500円)となっていますが、S-Zは標準装備で、ハイブリッド車には車両接近装置も付いています。

S-Zのハイブリッド車は非常事態が起こった時に電気を使えるようにするシステムが付いたアクセサリーコンセント(AC100V、1500W)が2個用意されています。

パワートレインはS-Gのガソリン車がダイナミックフォースエンジン2.0(M20A-FKS 2.0L)とダイレクトシフトCVT(10速シーケンシャルシフトマチック)を組み合わせています。

S-Zのハイブリッド車はリダクション機構付のシリーズパラレルハイブリッド(2ZR-FXE 1.8L)です。WLTCモードによる燃費は、S-G(ガソリン車、2WD)が15.0km/L・S-Z(ハイブリッド車、4WD)が22.0km/Lです。

主な違いを挙げてきましたが、見ての通りS-GかS-Zか、ガソリン車かハイブリッド車かで価格も装備にも違いがあります。

購入検討する際には、グレードによる違いやオプションなどをしっかりと確かめてから、自分に合ったものを選択するようにしましょう。

ヴォクシーのおすすめグレード|乗り出し価格

ヴォクシーのおすすめグレードは、ヴォクシーらしさを堪能できるハイブリッド上級グレードのHYBRID S-Z(2WD)です。

HYBRID S-Z(2WD)におすすめの装備を選択したときの見積もりは以下のようになります。

おすすめの装備を選択したときの見積もり
  • ディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plus:88,000円
  • TV(フルセグ)+CD・DVDデッキ:74,800円
  • ETC2.0ユニット<VICS機能付>:27,500円
  • ETCセットアップ:2,750円
  • フロアマット(デラックスタイプ):56,375円
車両価格 3,740,000円
オプション価格 235,125円
自動車税種別割 3,000円
環境性能割 0円
自動車重量税 0円
自賠責保険料 22,770円
販売諸費用(参考価格) 92,310円
合計(乗り出し価格) 4,109,755円

こちらは、ディスプレイオーディオ・ETC・フロアマットのベーシックなオプションを装備した場合の価格です。

まとめ

ヴォクシーは先進安全装備が豊富に搭載されており、安全性は2022年で最上級の性能となっています。

安全性能が高い他車と比較しても遜色なく、後退時の自動ブレーキや自動駐車機能など一部では他車を上回っているといっても過言ではないでしょう。

先代からさらに加速性能も向上しており、ミニバンにありがちな加速が重い、遅いという印象はかなり払拭されるのではないでしょうか。

また、先代から優れている燃費性能も一層進歩しています。内外装の素材や、視覚的、触覚的な部分も非常に良く、非常に優れたミニバンだといえるでしょう。

セットオプションにより値段がかさんでしまうことが気になる方もいるかもしれませんが、これだけオプションが豊富だと仕方がないのかもしれません。本当に自分に必要なオプションだけを取り付けるようにしましょう。

ヴォクシーは性能をはじめあらゆる点で非常に優れています。ミニバンの購入を検討している方は、ヴォクシーをぜひ検討してみてください。