2013年11月にフルモデルチェンジされたハリアーは、高級SUVというジャンルで高い人気を誇っています。

ハリアーは2リッターガソリン車に加えて、ハイブリッドモデルも設定されていて、初期受注では全体の約4割を占めるほどの人気となっています。

そんな人気車であるハリアーの燃費はどうなっているのでしょうか。SUVは正直燃費がいいというイメージがないという方も多いと思います。そこで本記事では2014年のハリアーのカタログ燃費がどのようになっているのかを徹底解説します。

ハリアーの燃費が気になっているが、購入まで踏み切れないという方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

ハリアーとは

ハリアーのプラットフォームは、オーリス・プリウスからアルファード・ヴェルファイアまでトヨタの3ナンバーFF車の広い範囲で利用されている新MCプラットフォームとなっています。

プラットフォームという点で見れば、レクサスRXやハリアーが実質を重んじる後継車となったヴァンガードと同じプラットフォームでもあります。

パワートレーンは2リッター直列4気筒+CVTと、リアにもモーターを持ち4WDとなる2.5リッター直列4気筒ハイブリッドの2種類となります。

ハリアーガソリンモデル|カタログ燃費

2リッター直列4気筒はノア・ヴォクシーにも組み込まれているエンジンです。吸入空気量を制御するためのバルブで、出力を制御するのではなく、混合ガスをシリンダー内に吸い込むバルブのリフト量の調整により燃費とパワーを両立するバルブマチックを備えています。

ガソリン車のすべてのグレードにアイドリングストップ、エアコンの冷気をエバポレーターに貯めることでアイドリングストップ中にも冷風を送ることができます。アイドリングストップ時間を延ばし、燃費向上に貢献する蓄冷エバポレーターも装備されているので、より燃費良く走行することができるでしょう。

ハリアー ガソリンモデルのカタログ燃費(JC08モード)はFF車で16.0km/L、4WDの主力グレードで15.2km/Lという数値が掲載されています。

ハリアーハイブリッドモデル|カタログ燃費

ハリアーのハイブリッドシステムは熱効率に優れたアトキンソンサイクルを採用した、2.5リッター直列4気筒エンジンが搭載されています。

フロントに駆動用モーターと発電用モーター、リアに滑りやすい道や最大限に加速した際のアシストといった駆動が装備されています。さらにクルマを止める運動エネルギーを発電による電気エネルギーに変換して制動力を得られるリアモーターも装備された4WDハイブリッドです。

カタログに掲載されているJC08モード燃費は、21.4km/L(主力グレード)という非常に高い数値を誇っていて、同じクラスのSUVとしては飛び抜けて優れています。

エコカー減税にも対応していて、ハリアーハイブリッドは全グレードで、重量税・取得税の免税、翌年度の自動車税が75%軽減となっています。

ハリアーハイブリッドのグレード体系は、ガソリンモデルと同様にGRAND・ELEGANCE・PREMIUM・PREMIUM“Advanced Package”と4グレードが設定されています。ハイブリッドとガソリン車との価格差はFFで約900,000円差、4WDで約700,000万円差といったとなっています。

ハリアーガソリンモデル|実燃費

ハリアーガソリンモデルの燃費テストでは、2リッターエンジンを搭載したELEGANCE(FF車・2,880,000円)を採用しました。

ハイブリッドモデルの実燃費も気になるところだと思いますが、ガソリンモデルと同時にハイブリッドモデルについても同時にテストしています。

ハリアーのアイドリングストップは、アイドリングストップ時間をノーマルとロングから選べますが、今回はノーマルを選択しています。

実燃費|高速道路

ハリアーで最も気になるのは、先代ハリアーでは中心となっていたガソリン車が2.4リッターだったこともあり、2リッターで動力性能に不足はないのかということです。

他の車と比べても非常に良い動力性能で、アクセルを踏んでから反応するまでの時間差は極めて短く、運転するときのストレスになりません。

エンジン音についても、高回転まで回転させても不快に感じることもありません。むしろ力がこもっていて頼もしく感じられる音だと感じ取れるでしょう。

CVTについては、高速道路でありがちなゆっくり加速する場合も、低い回転域をそのまま保ち続け、滑らかに加速します。

もっている力を最大限に出して加速する場合には、CVTにもかかわらず一定の回転を維持するのではなく、レッドゾーンあたりで回転が落ち、また回転が上昇するような反応で加速していきます。

高速道路での燃費はこのクラスでガソリンエンジンを搭載しているSUVとしては、かなり優れているといえる18.1km/Lという数値を叩き出しました。

高速道路でこれほどの低燃費な結果となった理由としては、一定の速度を維持している状態でのエンジン回転数が低いことや、SUVとしては空気抵抗が小さいことなどが挙げられます。

実燃費|郊外

ハンドリングについては、少しばかり左右に傾くことがあると感じることもありましたが、それもとりわけ気になるほどではないでしょう。

それ以外では、ハリアーのラグジュアリーさを鑑みると、もの足りないと感じる点もなく問題はないという方も多いと思います。

衝撃を強く感じることはほとんどなく、道路の表面の小さな凹凸に対応して吸収します。普通の道路を走る分には十分満足できるでしょう。

路面の凹凸がすこし多くなってくると、17インチタイヤ装着車であっても車内で揺れを感じるという人も出てくるかもしれません。
その場合は、クルマの上下動に対するフラット感がもう少しあることが望ましいと感じるかもしれませんが、都市に隣接した郊外での燃費は15.1km/Lと、車格などを考えると優れている数値を記録したといえるでしょう。

実燃費|市街地

ハリアーのアイドリングストップは従来のとおり、ブレーキを踏んでいくことでアイドリングストップが始まる型式となります。

アイドリングストップから再度エンジンを始動するまでのプロセスが非常に早いことが特徴です。

窓をぴったりとじていれば外部の音が室内に入るのをしっかり防いでいるため、セルモーターの音もほとんど聞こえないでしょう。

走行モードについては、エコモードはアクセルの反応などがちょうどよく、運転しやすいので、普通の状態ではエコモードを選択するといいでしょう。

パワーモードはスタートする際にはアクセルの反応が、非常に鋭敏になります。エンジンの回転数もやや高い状態をそのまま保ちつづけるので、峠にある道などではパワーモードがおすすめであるといえます。

市街地での燃費は12.9km/Lと、期待を超えるような結果となりました。

蓄冷エバポレーターを含めたアイドリングストップのおかげで、ここまでの低燃費を発揮しているといえるでしょう。

総評

ハリアーのガソリンモデルは状況に違いはあるものの、それなりに優秀な燃費を叩き出しています。

 

高速道路 18.1km/L
郊外 15.1km/L
市街地 12.9km/L
総評 15.3km/L

 

ハリアーほど運転していて強い魅力を感じる車はありません。

ラグジュアリーな高級SUVであるハリアーのキルティングとなっているファブリックと
フェイクレザーのシートや、ステッチで縫い取りをしてフェイクレザーがのばし広げられているダッシュボードなど、その空間に心惹かれる人は多いでしょう。

ハリアーというブランド力の高い車が、2リッターのFF車なら3,000,000円以下で購入できてしまうことに魅力を感じる人が多いことはよく理解できます。

そんなハリアーの購入を検討する際に気になるのが、ガソリンモデルとハイブリッドモデルにどのような差があるかということです。

そこで次からは、ガソリンタイプとハイブリッドタイプの違いを長期的な視点から見たうえで検証していきますので、ぜひ参考にしてください。

ハリアーハイブリッドモデル|実燃費

動力性能は当然ながら、ハリアーハイブリッドの方がはっきりと力強くなっています。

実燃費|高速道路

高速道路の走行車線への合流や追い越す時の加速では、大出力モーターを用いる2モーターハイブリッド固有のフィーリングでスピードが上がっていきます。独特の性質で、力を込めて引くように車を牽引するという言葉がふさわしいほど力強い走りをみせます。

最大限に力を出して加速する時でも、エンジン音が軽快で、透きとおっているかのような音色であまり不快感はありません。

動力性能以外でガソリンモデルと異なることは、レーダークルーズコントロールの完成度の高さが挙げられます。

レーダークルーズコントロールは加減速の頻度、滑らかな走行も完璧とまでは言えませんが、ドライブは快適でした。

ガソリンモデルと同様に30km/h程度でその機能が取り消され、完全に止まるまでは再対応しないタイプとなっています。108,000円という値段は決して安価とはいえませんが、緊急ブレーキの働きまで担うことを考えると装備しておくことを推奨します。

まっすぐに進む時のハンドル操作を通じて感じる操舵感も非常に良く、気持ちよく運転をすることができます。

ガソリンモデルに比較するとセンター近辺の安定した状態が劣っているように感じて、少しも曲がることなく走行するのに少し配慮する必要があったのです。

気になる燃費はこのクラスのSUVとしては18.9km/Lと十分満足のいく数値でしたが、ガソリンモデルの高速道路での燃費が18.1km/Lであることを考えると、もっと優位性がほしいと考える方もいるかもしれません。

このような結果となっている原因として、ハイブリッドモデルの車重が1,770kgと、ガソリンモデルの1,580kgの車重に対して200kg近く重いことが考えられます。高速道路での燃費は、車重と空気抵抗がかなり大切である要素として絡んでくるので、車重の重さの影響が大きかったのでしょう。

実燃費|郊外

ハンドリングに関わることとしては、ハイブリッドモデルはステアリングの重さがガソリンモデルより軽いことと、道路の曲がり角でステアリングを切った時の接地感が少しばかり弱いことです。

ハイブリッドモデルもガソリンモデルと同様に同クラスのSUVと比較して、進行方向から左右に傾くことが少しばかり大きいと感じることもあるかもしれませんが、気になるほどではなく、普通の水準でした。

乗り心地については、小さな凹凸に対する吸収はガソリン車と同様、特に大きな不満はなく十分満足するレベルです。

ガソリンモデルよりも重量増の状況に合わせるため、スプリングなどに力を加えても、抵抗があって、あまり揺れないようになっています。垂直方向の震動に対する落ち着き具合は非常に目を見張るものがあり、ガソリンモデルより良いと感じる方もいるでしょう。

一方、道路の表面の大きな凹凸を通り過ぎる時に、衝撃の強いショックとガソリンモデルと同様にスラップスティック感が見受けられることもあるようです。

乗り心地を全体としてとらえればガソリンモデルと程度が同じレベルで、たまに強い衝撃を感じるという方もいるようですが、基本的に乗り心地が良く、軽快に走行するようです。

ハイブリッドシステムについては、郊外を走る速度でもEV走行する頻度がそれなりに多く、その価値を高く認められます。

EV走行をするときは、メーター左側のハイブリッドインジケーターが回生制動を知らせるチャージ側に振り切れない程度のブレーキ操作が必要となります。

ハイブリッドモデルは車重とバッテリー性能の均衡がとれていないのか、速度を落とした際のエネルギーを無駄なくバッテリーに戻すには、ブレーキ操作に多少配慮しなければならないものもあるでしょう。

ただ、郊外での燃費は19.5km/Lと、ハイブリッドの燃費の良さを改めて実感できるような燃費の良さとなっていて、ハイブリッドの強みは大きいということが感じられると思います。。

実燃費|市街地

ハイブリッドシステムの動きはトヨタの2モーターハイブリッドと同様です。

モーターのみでスタート
スピードが上がるとエンジンが始動
エンジン・モーターをクルマ側で使い分けるハイブリッド走行
減速時には回生制動でバッテリーに電力を戻す

モーターのみでスタートした後にエンジンが始動するタイミングは、ハイブリッドモデルでは車重に対応してタイミングを変更しているようです。速度でいうとプリウスよりも少し早く20km/h程度でエンジンが始動することが多くなっています。

スイッチでEV走行モードを選択した時に、EV走行できる速度の上限はおよそ60km/hになります。モーターでスタートするトヨタのハイブリッドはやはり非常に滑らかで快適です。

市街地での燃費はこのクラスのSUVとしてはかなり低燃費であるといえる、17.4km/Lという数値を記録しています。ハイブリッドカーとしてかなり能力が高いことを伺うことができます。

実燃費|総評

ハイブリッドモデルは、ガソリンモデルに対してハンドリングなどの点で僅かに異なる部分はありますが、動力性能や燃費という面に関してはしっかりとメリットを感じ取れる車です。

燃費について大きくまとめると、12km/L〜13km/L程度でSUVとしてはかなり燃費がいい部類に入るといえるでしょう。

ハリアーの燃費だとガソリン代はいくらぐらいになる?

車に乗るうえで非常に重要なガソリン代について、ガソリンモデルのFFと4WD、ハイブリッドモデルでそれぞれ計算して考えてみましょう。

ちなみにグレードはELEGANCE、ガソリンはレギュラーガソリン1リッター165円で計算しています。

 

  • ガソリンモデル(FF):2,880,000円
    • 燃費は総合燃費の15.3km/L
    • 10,000kmあたりのガソリン代=108,000円

 

  • ガソリンモデル(4WD):3,074,400円
    • ガソリンのFF車の総合燃費15.3km/Lから5%劣る14.5km/Lで仮定
    • 10,000kmあたりのガソリン代=114,000円

 

  • ハイブリッドモデル:3,774,857円
    • 燃費は総合燃費の18.6km/L
    • 10,000kmあたりのガソリン代=89,000円

ガソリンモデルのFFとハイブリッドの場合、ガソリン代は10,000kmあたり19,000円程度の差が出ています。

ガソリンモデルの4WDとハイブリッドの場合も、ガソリン代は10,000kmあたり25,000円程度差となります。

結論として、ハイブリッドの車体価格はFFの場合はハイブリッドモデルとガソリンモデルの差額をガソリン代で埋めることは非常に難しいことになります。動力性能などに魅力を感じたら、ハイブリッドモデルを購入するといいでしょう。

まとめ

ハリアーは「高級SUV」としての地位を確立しながらも、非常に優れた数値の燃費をたたき出している車です。今回ご紹介した2014年モデルも非常に満足できる燃費だと思います。

また、ハリアーの強みはやはり「高級感」であり、高級感で勝負しつつも、このような低燃費を実現させたのはさすがトヨタというところなのではないでしょうか。
ハリアーの2014年モデルを見かける機会があれば、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。