スポーティなデザインと軽快な走り心地、圧倒的な低燃費で、発売以来販売台数を伸ばしているトヨタのコンパクトカーヤリス。
現在ヤリスシリーズには、ヴィッツの後継モデルとして登場した「ヤリス」、迫力のデザインと一回り大きいボディを採用したコンパクトSUVの「ヤリスクロス」、本格レーシングカーを市販化した「GRヤリス」の3車種が展開されています。
兄弟車とはいえ外観から全く異なるこの3車種ですが、具体的にどんな違いがあるのでしょうか。
本記事ではヤリスシリーズの中から、「ヤリス」と「GRヤリス」をピックアップしてご紹介します。
それぞれの車がどんな方に向いているのかも合わせてご紹介しますので、ぜひお車選びの参考にしてください。
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目次
ヤリスとGRヤリスはどんな車?どんな人におすすめ?
ヤリスとGRヤリスとはどんな車なのでしょうか。
2車の違いを解説する前に、それぞれの車の特徴やどんな方におすすめなのかをご紹介します。
ヤリスの特徴
ヤリスはヴィッツの後継車として2020年2月に登場したBセグメントのコンパクトカーです。
36.0㎞/ℓという世界トップレベルの低燃費と充実した安全性能で幅広い層からの支持を集め、2020年上半期には新車販売ランキングで一位を獲得しました。
性能だけではなくデザインにも力を入れており、丸みを帯びたボディに躍動感があるエクステリアや、シンプルかつ上質で使い勝手のいいインテリアも人気の理由となっています。
ヤリスはこんな方におすすめ!
ヤリスは次のような方におすすめの一台です。
- ヤリスがおすすめなのはこんな方!
- ・燃費の良さを重視したい
- ・取り回しのしやすい車に乗りたい
- ・安全性能にこだわりたい
- ・軽快な走り心地が好き
- ・ボディーカラーで個性を出したい
- ・機能が充実した車に乗りたい
- ・オプションで車をカスタマイズしたい
GRヤリスの特徴
GRヤリスは2020年に登場した、クーペ型のスポーツカーです。
この車は市販車をベースとした車でタイムを競うWRC(世界ラリー選手権)で勝つ車をコンセプトに作られました。
通常WRCに参戦する車は、市販車をベースに大幅な改造を行い、スペックを最大限に高めた状態でラリーを行いますが、GRヤリスは「モータースポーツ用の車を日常で使ってもらおう」という考えのもと作られているため、高スペックな車となっているのです。
GRヤリスはヤリスの兄弟車という位置づけのため、ヤリスをスポーツカー仕様にした車と思う方もいるかもしれませんが、搭載されているパワートレインもデザインも大きく異なるため全く別の車と考えていいでしょう。
車両本体価格は2,650,000円~で「コンパクトカーなのに250万円以上するのか」と感じるかもしれませんが、この価格でWRCで戦えるスペックを手に入れられることを考えると、むしろお得なのではないかと走りにこだわりを持つユーザーからの人気を集めています。
GRヤリスはこんな方におすすめ!
GRヤリスは次のような方におすすめの一台です。
- GRヤリスがおすすめなのはこんな方!
- ・車選びは走りにこだわりたい
- ・高スペックの本格的なスポーツカーに乗りたい
- ・スポーティーなデザインが好き
- ・競技用の車に乗りたい
ヤリスとGRヤリスは何が違う?
兄弟車とはいえ、性能もデザインも大幅に異なるヤリスとGRヤリス。具体的にどんな違いがあるのでしょうか。
ここからは2車種の違いについて詳しくご紹介します。
価格・グレード
低燃費と使い勝手が人気のヤリスと、競技用として世界選手権に参戦するGRヤリス。
搭載されているパワートレインや使用されている素材が大きく異なるため、価格にも違いが生まれます。
まずはそれぞれの車がいくらで販売されているのか、グレード別に価格を見ていきましょう。
ヤリスのグレード別価格
ヤリスのグレード別価格は以下の通りです。
グレード | 駆動方式/エンジン | 価格 |
Z | 2WD/ハイブリッド | ¥2,324,000 |
E-Four/ハイブリッド | ¥2,522,000 | |
2WD/1.5Lガソリン | ¥1,971,000 | |
4WD/1.5Lガソリン | ¥2,169,000 | |
2WD/1.5Lガソリン(6速MT) | ¥1,888,000 | |
G | 2WD/ハイブリッド | ¥2,130,000 |
E-Four/ハイブリッド | ¥2,338,000 | |
2WD/1.5Lガソリン | ¥1,773,000 | |
4WD/1.5Lガソリン | ¥1,971,000 | |
2WD/1.0Lガソリン | ¥1,630,000 | |
2WD/1.5Lガソリン(6速MT) | ¥1,718,000 | |
X | 2WD/ハイブリッド | ¥1,998,000 |
E-Four/ハイブリッド | ¥2,241,000 | |
2WD/1.5Lガソリン | ¥1,598,000 | |
4WD/1.5Lガソリン | ¥1,831,000 | |
2WD/1.0Lガソリン | ¥1,455,000 | |
2WD/1.5Lガソリン(6速MT) | ¥1,543,000 | |
X”Bパッケージ” | 2WD/1.0Lガソリン | ¥1,395,000 |
エントリーグレードの「X”Bパッケージ”」の車両本体価格は140万円を切る価格設定で、燃費の良さや見た目の良さはもちろん、手の届きやすい価格も発売開始から人気を集め続ける理由の一つとなっています。
GRヤリスのグレード別価格
GRヤリスのグレード別価格は以下の通りです。
グレード | 駆動方式/エンジン | 価格 |
RZ”High performance” | 2WD/1.6Lガソリン | ¥4,560,000 |
RZ | 4WD/1.6Lガソリン | ¥3,960,000 |
RS | 2WD/1.5Lガソリン | ¥2,650,000 |
豊富なグレードを展開するヤリスとは異なり、GRヤリスはRSとRZの2グレードがベースとなっています。
価格も139万円から用意されているヤリスと比べると、GRヤリスはエントリーグレードが265万円で高く感じる方もいるかもしれません。
しかし、その分市販されている車とは思えないほどのパフォーマンスを味わうことができる一台となります。
燃費
日常での使い勝手の良さを意識して作られたヤリスと、世界選手権で勝つことを意識して作られたGRヤリス。
同じヤリスシリーズではありますが、コンセプトが大幅に異なるため、燃費にも差が生まれています。
2車種の燃費にはどれくらいの違いがあるのでしょうか。
ここからはヤリスとGRヤリスの燃費についてご紹介します。
世界トップクラスの低燃費を実現したヤリス
ヤリスのカタログ燃費は以下の通りです。
グレード | エンジン | WLTCモード燃費 (2WD) |
WLTCモード燃費 (4WD) |
Z | ハイブリッド | 35.4km/L | 30.2km/L |
1.5Lガソリン | 21.6km/L | 19.2km/L | |
1.5Lガソリン(6速MT) | 19.6km/L | – | |
G | ハイブリッド | 35.8km/L | 30.2km/L |
1.5Lガソリン | 21.4km/L | 19.2km/L | |
1.0Lガソリン | 20.2km/L | – | |
1.5Lガソリン(6速MT) | 19.6km/L | – | |
X | ハイブリッド | 36.0km/L | 30.2km/L |
1.5Lガソリン | 21.6km/L | 19.2km/L | |
1.0Lガソリン | 20.2km/L | – | |
1.5Lガソリン(6速MT) | 19.6km/L | – | |
Bパッケージ | 1.5Lガソリン | 20.2km/L | – |
グレードや駆動方法によって燃費に差はあるものの、ハイブリッドエンジンを搭載した「X」では36.0/ℓという世界トップレベルの低燃費を実現。
維持費が安い車の人気が高まる今、驚異的な燃費の良さを実現したヤリスの人気が続くことにも納得です。
パワーと走りを重視したGRヤリス
GRヤリスのカタログ燃費は以下の通りです。
RZ”High performance” | 2WD/1.6Lガソリン | 13.6㎞/L |
RZ | 4WD/1.6Lガソリン | 13.6㎞/L |
RS | 2WD/1.5Lガソリン | 18.2㎞/L |
燃費の良さが大きな魅力であるヤリスと比較すると、GRヤリスは燃費が良いとは言えませんが、走りに特化したスポーツカーは10㎞/Lを切る車両も少なくありません。
そんな中、13.6/L以上のカタログ燃費を実現したGRヤリスは十分な燃費性能といえるでしょう。
ボディサイズ
GRヤリスは走行性能を高めるためにボディも専用設計で、ヤリスとはボディサイズが異なります。
コンパクトでどんな道でも楽に運転ができるヤリスと、ワイドボディでダイナミックな印象のGRヤリス。
駐車や運転のしやすさを考えると、ボディサイズも車選びにおいて重要なポイントとなりますので、2車のサイズの違いをぜひ参考にしてください。
コンパクトで取り回しがしやすいヤリス
ヤリスのボディサイズは以下の通りです。
全長 | 3,940㎜ |
全幅 | 1,695㎜ |
全高 | 1,500㎜ ※E-four・4WDは1,515㎜ |
ホイールベース | 2,550㎜ |
ヤリスは5ナンバーに分類されるコンパクトカーで、タイヤが曲がれる半径を表す最小回転半径は4.8m〜5.1mです。
一般的に最小回転半径が5.5m以下であれば、問題なく駐車や走行ができるとされていますので、ヤリスなら細い道や狭い駐車場が多い地域でも苦労することなく運転ができるでしょう。
専用設計でワイドボディになったGRヤリス
GRヤリスのボディサイズは以下の通りです。
全長 | 3,995㎜ |
全幅 | 1,805㎜ |
全高 | 1,455㎜ |
ホイールベース | 2,560㎜ |
レースで勝つことを目指し作られたGRヤリスは、ヤリスとボディサイズも異なります。
まず走りに大きく影響を与える車高は、ヤリスよりも45mm低めに設定。重心を低くすることで空気抵抗を抑え、カーブでの安定性が向上するため、よりスポーティで軽快な走りが可能です。
また全長はヤリスと比べ+0.5mmで多少のサイズ差ですが、全幅は+110mm。ヤリスと比較すると、よりワイドで迫力のある見た目となっています。
またヤリスは全幅が1,700mm以下のため5ナンバーに分類されますが、GRヤリスは5ナンバーの条件を超える1,805mmのため3ナンバーに分類されます。
さらにGRヤリスの最小回転半径は5.2〜6.0mです。5mを切るヤリスと比べると駐車可能な駐車場サイズや取りまわしに多少の差が出ると考えておいたほうがいいでしょう。
ボディタイプ
ヤリスはボディのサイズだけではなく、ドアの数や乗車定員にも違いがあります。
使い勝手が良い5ドアのヤリス
ヤリスは人や荷物を後部座席に載せやすく、コンパクトカーらしい5ドアを採用。
乗車定員は5名で、一人でのお出かけも、複数でのお出かけもできる使い勝手が良い設計になっています。
またラゲッジルームは入り口が大きく設計されているため、コンパクトカーでありながら荷物の乗せ降ろしもスムーズに行うことができるでしょう。
スポーツカーらしい3ドアのGRヤリス
5ドアを採用したヤリスの一方で、GRヤリスでは3ドアを採用しています。
以前はスポーツハッチバックといえば3ドアが主流だった時代もありましたが、最近では見た目や走りよりも燃費や使いやすさを求めるユーザーが増加したことで3ドアは希少な存在となりました。
現在、国内メーカーから販売されているハッチバックのほとんどは5ドアという中、GRヤリスでは3ドアを採用。
シンプルでスポーティな印象が好きな方からの人気を集めています。
もちろん、3ドアの魅力は「スポーティーな見た目」だけではありません。
例えばリアのドアがないため、ルーフラインを後方にかけて下げるデザインにすることができ、リアウイングに風を当てることで高速走行時のダウンフォースを発生させ、より安定した走りが可能となります。
さらに1枚のドアサイズを大きくし、素材にアルミを使用することで軽量化も実現。
GRで3ドアが採用されたのには、見た目の良さだけではなく、走りに特化したレースに勝てる車を作るという強い思いが込められているのです。
また乗車定員はヤリスより少ない4名となります。
ドア数や定員が違うと、普段の使いやすさにも大きな影響を与えますので、GRヤリスの購入を検討している方は3ドアの使い勝手を実際に現車で確認することをおすすめします。
搭載エンジン
ヤリスとGRヤリスでは、搭載されているエンジンにも、パフォーマンスにも大きな違いがあります。
また同車種でもグレードによって搭載エンジンが異なりますので、それぞれの特徴を知ることで自分に合った一台を見つける参考にしてください。
低燃費・高出力を実現したヤリス
ヤリスにはグレードによって異なる3種類のエンジンを搭載しています。
グレード別の搭載エンジンと最大出力・最大トルクは以下の通りです。
ヤリス | 最大出力 | 最大トルク |
HYBRIDモデルに搭載 【M15A-FAE)】 |
67kW/5,500rpm | 120N・m/3,800~4,800rpm |
1.5Lガソリンモデルに搭載 【M15A-FKS】 |
88kW/6,600rpm | 145N・m/4,800~5,200rpm |
1.0Lガソリンモデルに搭載 【1KR-FE】 |
51kW/6,000rpm | 92N・m/4,400rpm |
HYBRIDモデルに搭載される「M15A-FEE」では、高速燃焼システムや低粘度オイルの採用などにより、モーター出力が30%向上。ハイブリッドシステム全体で見ても16%の出力向上を実現し、高効率化に成功しました。
またガソリンモデルでは1.5Lの「M15A-FKS」と1.0Lの「1KR-FE」の2種類のエンジンを用意しています。
「M15A-FKS」は新開発されたエンジンで、最新の高速燃焼システムを採用。
燃費や性能の向上はもちろん、新開発の「Direct Sift-CVT」を組み合わせることで、CVTでありながら低速域でもアクセルを踏めばスムーズな加速を感じられるようになりました。
1.0Lガソリンモデルに搭載される「1KR-FE」は他の2種類とは異なり新開発エンジンではありませんが、エンジン・CVTともに改良が加えられたことで、よりスムーズでダイレクトな加速を体感できるようになっています。
世界で戦えるパフォーマンスを実現したGRヤリス
GRヤリスではRSにヤリスのガソリン1.5Lモデルと同様の「M15A-FKS」、RZ・RZ”High performance”には、小型化・軽量化された直列3気筒インタークーラー付きターボエンジン「G16E-GTS」を搭載。
「高効率なダイナミックフォースエンジン」をコンセプトに作られたこのエンジンは、1.6Lという排気量ながら、WRC(世界ラリー選手権)で勝つことを意識し、ハイパフォーマンスな走りを実現しています。
グレード別最大出力と最大トルクは以下の通りで、搭載エンジンによってパフォーマンスが大きく異なることが分かります。
GRヤリス | 最大出力 | 最大トルク |
RS【M15A-FKS】 | 80.5kW/97.6rpm | 145N・m/4,800~5,200rpm |
RZ・RZ”High performance” 【G16E-GTS】 |
370kW/6,500rpm | 370N・m/3,000~4,600rpm |
プラットフォーム
ヤリスとGRヤリスでは、プラットフォームに異なる形状を採用してます。
車の骨格となるプラットフォームが違えば、走行性能にも影響を与えますので、両車の違いについてみていきましょう。
コンパクトカー向けTNGAプラットフォームGA-Bを採用したヤリス
「骨格を変えることで車の基本性能を向上させる」との考えで開発が行われているトヨタの次世代プラットフォーム「TNGA」。
TNGAとは「トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー」の略称で、2015年にはTNGAから生まれた初めてのプラットフォーム「GA-C」が4代目プリウスに採用されました。
ヤリスにはTNGAプラットフォームの4代目「GB-A」が小型車としては初めて搭載され、先代のアクアから50kgの軽量化、30%のねじり剛性の強化に成功。
さらに新開発のサスペンションによって安定性や乗り心地の向上を実現しました。
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スポーツ4WDプラットフォームを採用したGRヤリス
コンパクトカー向けの新開発プラットフォーム「GA-B」が採用されたヤリスの一方、GRヤリスにはRSを除くグレードにスポーツ4WDプラットフォームを採用。
4WDと聞くと、オフロードや悪路走行をイメージする方も多いかもしれませんが、車の性能が上がりパワーが大きくなった今、あえてスポーツカーに4WDを採用することで、トランクションを向上させ、高速走行時の安定性の確保が可能となります。
また、GRヤリスでは徹底した軽量化のため、エンジンフード、トランクリッド、ドアパネルにはアルミ、ルーフパネルにはカーボンを使用。
日常使いを想定したヤリスとレースで勝つことを意識したGRヤリスでは、ベースとなる骨格から大幅に変えることでそれぞれの魅力を引き出しているのです。
インテリア
日常での使い勝手の良さを重視したヤリスと、WRCに参戦するGRヤリスは、そもそものコンセプトが異なるため、内装にも大きな違いがあります。
ここからは2車種の内装の違いについてご紹介します。
使いやすさと上質さを重視したシンプルデザインのヤリス
ヤリスの内装は、使い勝手と上質さにこだわった設計がされており、無駄がなくシンプルにまとまった車内空間となっています。
もちろん、シンプルなだけではありません。
ヤリスでは豊富な収納や情報の確認がしやすいディスプレイオーディオ・メーターパネルが搭載されるなど、便利さにこだわった様々な工夫を施すことで車内での快適性を向上。
さらに装備品や加装はグレードによって異なり、上級グレードになるにつれ、より上品で使いやすい内装となっています。
内装装備の充実度は最上級グレードが最も高くなっていますが、一部グレードにはオプションとして装備を追加することも可能です。
また、シートが回転することで車の乗り降りを楽にしてくれると人気の「ターンチルトシート」は、最上級モデルの「Z」には取り付けができません。
ヤリスの内装は、グレードや注文するオプションで見た目も使いやすさも大きく変わりますので、ぜひ車内を自分好みにカスタマイズすることで快適な運転を楽しんでください。
スポーツカーらしいインテリアにこだわったGRヤリス
レーシングカーとしての使用を想定したGRヤリスでは、走りを重視するユーザーに向けた内装を採用しています。
ステアリングには
グリップ感の良い革巻きステアリングを全グレードに標準装備。
さらに「RZ”High performance”」には耐久性の高いウルトラスエードを使用したプレミアムスポーツフロントシートが搭載されており、「GR」のマークがよりスポーティーさを感じさせてくれます。
また「RZ」・「RZ”High performance”」には前後輪のトルク配分やターボ過給圧などを確認できるカラー液晶を搭載したり、アクセルペダルには操作性にこだわったアルミペダルを採用するなど、スポーツカーの雰囲気はもちろん、走りにこだわるドライバーに嬉しい機能が満載の車内となっています。
エクステリア
幅広い層に人気のヤリスと走りを重要視したGRヤリス。もちろん性能は大きく異なりますが、エクステリアデザインにも違いがあります。
車選びでは見た目を重視したいと考える方も多いと思いますので、ここからはヤリスとGRヤリスのエクステリアの違いについてご紹介します。
曲線のフォルムとスタイリッシュなデザインが特徴のヤリス
ヤリスのフロントには先代のアクアから引き継いだ曲線のフォルムに印象的なグリルと軽快な走りを想像させるようなデザインを採用。
丸みを帯びているからといって「かわいらしい」だけではなく、スタイリッシュで年齢、性別を問わず幅広い世代に愛されるような見た目となっています。
またリアには特徴的なテールランプを採用し、後方からひと目でヤリスと分かるようなデザインに。
ボディ中央からリアにかけて引き締まった造形も魅力のひとつです。
専用設計で力強い走りを印象付けるデザインのGRヤリス
幅広い人に愛されるようなデザインを採用したヤリスの一方、GRヤリスの見た目はまさにスポーツカー。
GRヤリスのエクステリアは専用設計となっており、車高を低くし、ワイドなボディが見る人にダイナミックで力強い走りを印象付けるデザインです。
また5ドアを採用したヤリスと3ドアのGRヤリスでは、サイドからの見た目も異なります。
空気抵抗を考慮し、GRヤリスはヤリスよりもルーフの傾斜が前方部分で始まっており、流れるような曲線が競技用車両としての走りをイメージさせてくれます。
さらにエクステリアパーツはGRヤリス用に専用設計されたものを使用。
同じヤリスでも全く別の車両に見えるほど違いが生まれています。
車の見た目は好みが分かれるポイントでもありますので、ぜひヤリス、GRヤリスそれぞれを自分の目で確かめてお好みの車両を見つけてください。
ボディカラー
プライベートでも仕事でも、使うシーンを選ばない白・黒・グレーといった定番カラーは車体色として以前から人気がありますが、最近では「車で個性を出したい」「人と被るのは嫌」と珍しいカラーの車を好むユーザーも増えてきました。
ヤリスとGRヤリスでは設定されている車体色にも違いがあります。
ここからはそれぞれのカラーバリエーションをご紹介。
ボディーカラーは光の当たり加減や天候でも見え方が変わりますので、気になるカラーが見つかったら、試乗車や展示車で見え方を確認するのもいいかもしれません。
豊富なカラーバリエーションから選択可能なヤリス
ヤリスには、モノトーン・ツートーン合わせて以下15種類のボディーカラーが用意されています。
- ヤリスのボディカラー
- 【モノトーン】
・スーパーホワイトⅡ
・ホワイトパールクリスタルシャイン
・シルバーメタリック
・ブラック
・センシュアルレッドマイカ
・アイスピンクメタリック
・コーラルクリスタルシャイン
・アバンギャルドブロンズメタリック
・サーモテクトライムグリーン
・ダークブルーマイカメタリック
・シアンメタリック - 【ツートン】
・ブラック×シアンメタリック
・ブラック×アバンギャルドブロンズメタリック
・ブラック×コーラルクリスタルシャイン
・ブラック×アイスピンクメタリック
定番の白・黒を初め、印象の強い原色から淡く優しい色まで様々なカラーを用意しています。
またツートンカラーなら、ボディとルーフの色を分けることでおしゃれな雰囲気がプラスされますので、ボディーカラーにこだわり、自分好みのヤリスを手に入れてみてはいかがでしょうか。
スポーツカーらしい4色を展開するGRヤリス
GRヤリスでは以下4種類のボディーカラーを用意しています。
- GRヤリスのボディカラー
- ・スーパーホワイトⅡ
・プラチナホワイトパールマイカ
・プレシャスブラックパール
・エモーショナルレッドⅡ
15色のボディーカラーを用意するヤリスと比べるとカラーバリエーションが少なく感じる方もいるかもしれませんが、GRヤリスではスポーツカーらしいエクステリアデザインにピッタリのカラーを用意。
カラーによって車の印象は大きく変わりますが、GRヤリスに設定されている4色ならどれを選んでも、スポーティでダイナミックな走りを想像させる見た目になるでしょう。
安全性能
車にコストパフォーマンスの良さや安全性を求めるユーザーが増えている今、低燃費で先進の安全装備が付いた車両の人気が高くなっています。
ヤリスもそのひとつで、一部グレードを除く全車両に先進の予防安全技術「Toyota Safety Sense」を標準搭載していることも人気が続く理由のひとつです。
その一方で、走りに特化したGRヤリスでは、車両重量の軽量化のため予防安全装備はオプション設定となっています。
ここからはそれぞれに搭載される安全装備についてご紹介します。
先進の安全技術が詰まったヤリス
ヤリスには”Bパッケージ”を除く全グレードに以下の安全装備が標準搭載されています。
- 全グレードに標準搭載されている安全装備
- 【ToyotaSafetySense】
・プリクラッシュセーフティ
・レーントレーシングアシスト
(ガソリン車「G」「X」はレーンディパーチャーアラートを搭載)
・レーダークルーズコントロール
・オートマチックハイビーム
・ロードサインアシスト - 【その他安全装備】
・先行車発進告知機能
またグレードによっては安全装備をオプションとして取り付けることが可能です。
- オプション設定の安全装備
- ・インテリジェントクリアランスソナー
※「X」に標準搭載「G」「Z」にオプション設定 - ・ブラインドスポットモニター
※全グレードにオプション設定(Bパッケージ除く) - ・プラスサポート(急アクセル時加速抑制)
※全グレードにオプション設定(Bパッケージ除く) - ・トヨタチームメイト
※ハイブリットモデルにオプション設定 - ・パノラミックビューモニター
※全グレードにオプション設定(Bパッケージ除く) - ・バックガイドモニター
※「X」「Bパッケージ」にオプション設定
ヤリスではグレードによって内容に差があるものの、走行中や駐車時の事故を防ぐための安全装備が豊富に搭載されています。
さらに必要に応じてオプションで、より安全装備を充実させることも可能です。
安全装備はオプション設定となるGRヤリス
安全装備が充実しているヤリスの一方、GRヤリスでは本格的なスポーツ走行を可能にするため、徹底的な軽量化を実施。
重量が重くなる安全装備はどのグレードにも標準搭載されておらず、必要に応じて以下装備を「予防安全パッケージ」としてオプションで注文することが可能です。
- 「予防安全パッケージ」内容(全グレードにオプション設定)
- 【ToyotaSafetySense】
・プリクラッシュセーフティ
・レーントレーシングアシスト
・レーダークルーズコントロール
・オートマチックハイビーム
・ロードサインアシスト - 【その他安全装備】
・先行車発進告知機能
・セカンダリーコリジョンブレーキ
・バックガイドモニター
・ブラインドスポットモニター
・カラーヘッドアップディスプレイ
・自動防眩インナーミラー
・オートワイパー
また予防安全パッケージを注文すると、上記装備に加えグレード別に以下の装備が搭載されます。
- グレード別「予防安全パッケージ」内容
- 【RZ・RZ”High performance”に搭載】
・クリアランスソナー&バックソナー
・リアクロストラフィックアラート
・タイヤ空気圧警報システム - 【RSに搭載】
・インテリジェントクリアランスソナー
・リヤクロストラフィックオートブレーキ
このようにGRヤリスでは、安全装備は基本的にオプション設定で、グレードによって搭載される内容が変わります。
最新の車にも関わらず予防安全装備が全てオプション設定となっている理由のひとつは、安全装備を追加することで増加する10kgの車両重量を抑えるためです。
「GRヤリスの見た目が好きでサーキット走行などはしない」という方であれば10kgの差は気にならないかもしれませんが「本格的なスポーツ走行を体感したい」「競技に参加したい」という方にとっては車両重量は大きなポイントとなるでしょう。
ほぼ全てのグレードに先進の安全装備が標準搭載されているヤリスとは異なり、GRヤリスならユーザーの必要に応じて安全装備もカスタマイズすることができるのです。
まとめ
ヤリスシリーズの一員として2020年に登場したGRヤリス。
同じヤリスという名前から「ヤリスのパワーアップ版」というようなイメージを抱く方も多いかもしれません。
しかしGRヤリスは「WRC(世界ラリー選手権)で勝てるトヨタの車を作りたい」との思いで開発が行われ、低燃費と日常での使い勝手の良さを追求したヤリスとは、見た目も、プラットフォームも、エンジンも、機能も、全く異なるものが採用されているのです。
先進の予防安全技術を搭載し、世界トップレベルの低燃費を実現したヤリスと、走りに力を注いだGRヤリス。
それぞれに違った魅力が詰まった一台となっていますので、2車種の違いを知った上で、ぜひ自分に合った車両を見つける参考にしてください。
中古車をさらにおトクに買うならモビリコ!
- モビリコは中間業者を通さない個人売買のため、中間コストは大幅削減、消費税がかかりません。なので、買う人は安く買えて、売る人は高く売れます。
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