車体が大きく、荷室の広さも抜群の「ハイエース」。

大きな荷物を大量に運べるため、乗用としても商用としても活躍するトヨタ自動車の人気車種です。

そんなハイエースには「ワゴン」「バン」「コミューター」の3つの種類があり、それぞれ特徴や乗車できる人数が異なります。

そこで今回は、ハイエースは何人乗りなのか、種類やグレードごとの乗車人数を解説!
ハイエースの運転に必要な免許や乗車人数以外のハイエースの魅力もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

目次

ハイエースは何人乗り?種類別の乗車人数を解説

ハイエースには、以下の3つの種類があります。

  • ハイエースワゴン(主に乗用として作られたクルマ)
  • ハイエースバン(主に商用として作られたクルマ)
  • ハイエースコミューター(小型バスのような使われ方がされるクルマ)

では、ハイエースの3つの種類、ワゴン・バン・コミューターそれぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

 

ハイエースワゴン|10人乗りの乗用車

ハイエースワゴンには、「グランドキャビン」「GL」「DX」の3つのグレードがあり、それぞれ車体の大きさや乗車人数は以下のとおりです。

ハイエースワゴンの乗車人数

出典:トヨタ公式カタログ

ロングタイプの「DX」や「GL」に比べ、スーパーロングタイプの「グランドキャビン」は一回り大きい車体になっています。

ハイエースワゴンは、すべてのグレードが10人乗りで3ナンバー
もともと乗用として作られたクルマのため、乗り心地に優れているのが特徴で、家族でのキャンプや大人数でのレジャーなどに向いています。

 

ハイエースバンの特徴|2〜6人乗りの商用車

商用車として作られたハイエースバンは「SUPER GL」と「DX」の2つのグレードがあり、それぞれ何人乗りかも異なります。

ハイエースバンの乗車人数

出典:トヨタ公式カタログ

同じDXグレードでも、ロングかスーパーロング、ボディ幅、ルーフやフロアの形状、ドア数により乗車人数に差が出ます。
サイズと乗車人数によって細かく分類されているため、運転の目的や行き先によって選びやすい車種ともいえるでしょう。

また、ハイエースバンは通常4ナンバーのクルマですが、ボディ幅がワイドなものやルーフがハイルーフのものは1ナンバーで登録されます。

ハイエースコミューターの特徴|14人乗りの乗用車

小型のバスのような形をしていて、幼稚園や保育園の送迎用としても使われることの多いハイエースコミューターは、以下の2つのグレードがあります。

ハイエースコミューターの乗車人数出典:トヨタ公式カタログ

どちらも14人乗りで、2ナンバー
車体の大きさも、室内幅以外に差はありません。

また、車体はハイエースバンのスーパーロングタイプとほとんど同じですが、車内の長さや高さが大きいという特徴があります。
その分乗車できる人数も多く、大人数の送迎に向いているのです。

ハイエースのサイズについては「購入前に知りたいハイエースのサイズ【高さ・長さ・横幅】」も参考にしてくださいね。

ハイエースバンのグレード別人数の違い

2人乗り~9人乗りの多様な仕様

ハイエースバンは、主に商用車として幅広いニーズに応えるために、2人乗りから最大9人乗りまで多様な仕様が用意されています。

  • 2人乗り仕様は貨物積載に特化し、座席数を最小限に抑え、荷室スペースを最大化したい商用利用者に支持されています。
  • 5人乗りや6人乗りはドライバーと同乗者数を確保しつつ、荷室も十分なスペースを保ちます。
  • 8人~9人乗りモデルは、荷物も人もある程度同時に運びたい用途に適し、人数と荷物のバランスを重視した仕様です。
    これらの仕様は、荷室のレイアウトやシート配置の違いによって実現されており、用途に合わせて最適なバランスを選べます。

人気グレードの乗車定員と特徴比較

代表的で人気のあるグレードごとの乗車定員と特徴は次の通りです。

DX(ディーエックス)シリーズ

主に商用向けのベーシックな装備で、2~6人乗り仕様が中心です。コストを抑えつつ必要機能を備えており、業務での使いやすさを重視しています。

GL(グレードL)シリーズ

快適装備が充実し、5人乗りや6人乗りが多く、ファミリーや送迎向けとして人気があります。シートの質や内装の質感も向上しており、快適性が高まっています。

スーパーGLシリーズ

幅広いオプションや高級感を標準装備し、商用だけでなくプライベートでも利用しやすい仕様。5人乗りを基本にしながらも、荷室の使い勝手にも配慮されています。

各グレードは乗車人数と荷室のバランス、安全装備、快適装備などに差があるため、使用目的や予算に合わせて選ぶことが重要です。

ハイエースバンは多彩な乗車人数とグレードの組み合わせで、多様な商用ニーズに応えられる柔軟な車種です。購入時は乗車人数、荷室容量、装備内容を総合的に検討すると良いでしょう。

ハイエースワゴンの乗車人数と快適性

すべてのグレードで最大10人乗車可能

ハイエースワゴンは、すべてのグレードで最大10人の乗車が可能な大人数乗用車として設計されています。3列シート仕様で、家族やグループ、業務用送迎などに適しています。

普通免許で運転可能な範囲内に収められており、乗車定員10人以内、車両総重量3.5トン未満となっているため、多くのユーザーが運転しやすい仕様です。

全シートが快適な座り心地を追求された設計で、長距離の移動においても疲れにくいのが特徴です。

ファミリー・レジャー向きのポイント

ハイエースワゴンは広い室内空間と多彩なシートアレンジが特徴で、ファミリーやレジャー用途に非常に適しています。特に「グランドキャビン」などの上位グレードには、「アルファード」などの高級ミニバンと同等レベルのキャプテンシートが複数装備されており、肘掛けやリクライニング機能、オットマン付きで快適さが際立ちます。

スライドドアは大きく乗り降りが容易で、高齢者や子どもにも優しい設計。さらに、大容量の荷室スペースも確保されているため、アウトドア用品や大きな荷物の搭載も問題なくこなせます。

こうした点がハイエースワゴンがファミリー層やレジャーユースに人気が高い理由です。

これらの特長により、ハイエースワゴンは人数の多い移動や快適な長距離ドライブを希望するユーザーに最適な選択肢となっています。​

ハイエースコミューターの特徴と人数

最大14人乗車可能な大型モデル

ハイエースコミューターは、最大14人乗車が可能な大型ワゴンモデルで、学校の送迎や社員の集団移動、イベントなど多人数の移動に適しています。

車体はスーパーロングボディにハイルーフ仕様を採用し、広々とした室内空間を確保。4列シート+サイド席の配置により、快適な着座スペースと乗降のしやすさを実現しています。

多くの席に肘掛けやヘッドレストが備わり、長時間の乗車でも疲れにくい設計です。車両はガソリン2.7Lまたはディーゼル2.8Lのエンジンで動力性能も安定しており、大人数の移動を安心してこなせます。

普通免許で運転できる制限について

ハイエースコミューターの最大14人乗り仕様は、車両総重量や定員数が普通自動車免許の範囲を超えるため、普通免許では運転できず、中型免許(8t限定解除以上)が必要になります。

ただし、構造変更により乗車人数を10人に制限したモデルでは、普通免許でも運転可能です。この場合、乗用登録に切り替わり、車検期間や自賠責保険料が有利になる反面、荷室スペースが広がるなどメリットもあります。

用途や免許の保有状況に応じて、14人乗りか10人乗りのどちらを選択するか検討することが重要です。

ハイエースコミューターは大人数乗車に特化したモデルであり、使用目的や免許資格に応じた判断が不可欠です。14人乗車の大型仕様は送迎や団体利用に最適ですが、普通免許で運転したい場合は構造変更などの選択肢もありますので、購入前にしっかり確認しましょう。

定員が多いハイエースは運転しやすい?必要な免許も解説

ハイエースは車体が大きく商用車のイメージを持つ方も多いため、「運転しにくそう…」「自分が保有している免許では運転できないのでは?」といった疑問や不安を持っている方もいるのではないでしょうか。

しかし実際に運転してみると意外と難しくないという声が多く、乗用車として愛用している方も珍しくありません。

ハイエースが運転しやすいとされる理由とハイエースの運転に必要な免許について、詳しく解説します。

 

ハイエースが運転しやすいといわれる理由は?

ハイエースが運転しやすいとされる理由には、以下の5つがあります。

  • 車高が高く視界が良好
  • 収納機能が豊富
  • 実はものすごく車体が大きいわけではない
  • 走行をサポートする機能が備えられている
  • 安全性能「Toyota Safety Sense」が搭載されている

それぞれ詳しく解説していきましょう。

 

車高が高く視界が良好

ハイエースは他の車種と比べると比較的車高が高いため、運転席に座ると軽自動車やコンパクトカーなどのクルマを見下ろす形になります。

さらに、ハイエースにはボンネットがほとんどありませんし、窓ガラスが大きいのも特徴です。
そのため、運転席に座ると視界を遮るものがほとんどなく、広く視野に入れながら運転できます。

さらに、ハイエースには車体を上から見下ろした視点をナビに映し出す「パノラミックビューモニター」が搭載されています。
運転席から死角となりやすい周辺状況を確認できるため、安全に走行可能です。

 

収納機能が豊富

ハイエースは荷室が広いことが特徴ですが、細かい収納機能も充実しています。

例えば運転席・助手席にはそれぞれセンターコンソールが標準装備されていて、運転中でも手軽に飲み物を飲むことが可能です。
フロントドアボトルホルダーやスライドドアボトルホルダー、リヤクォータートリムポケット、センターポケットもあるため、観光ガイドなどの本や携帯電話を置きながらドライブを楽しめます。

また、ラゲージスペースには床下収納も備わっています。
普段使用しないものでも毎回取り出す手間がないため、非常に便利です。

 

実はものすごく車体が大きいわけではない

ハイエースは他の乗用車と比べて車体がものすごく大きいと思っている方も多いですが、実はそんなことはありません。
実際に、ハイエースの乗用車「ハイエースワゴン」と、トヨタのミニバン「アルファード」と「ヴェルファイア」と車体の大きさを比較してみても、大きな違いがないことが分かります。

ハイエース・アルファード・ヴェルファイアのサイズ比較出典:トヨタ公式カタログ

ハイエースはその四角い車体から運転しづらいと思われがちですが、実際に運転してみるとアルファードやヴェルファイアなどのミニバンと大きな差を感じない方も多いです。
ミニバンの運転に慣れている人は、ハイエースの運転も難しくありません。

ハイエースの乗り心地については「ハイエースの乗り心地は快適!短距離と長距離の違いは?」でも解説しています。
気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

 

走行をサポートする機能が備えられている

走行をサポートする機能が備えられているのも、ハイエースが運転しやすい理由の1つでしょう。
ハイエースには、走行性能に関わる以下のようなシステムやエンジンが備わっています。

  • DPR(排出ガス浄化装置)
  • 尿素SCRシステム
  • コモンレール式燃料噴射システム
  • ターボチャージャー
  • 高品位尿素水「AdBlue®」
  • 2.8L 1GD-FTVディーゼルエンジン/2.7L 2TR-FE Dual VVT-iガソリンエンジン/2.0L 1TR-FE Dual VVT-iガソリンエンジン
  • サスペンション
  • ベンチレーテッドディスクブレーキ(フロント)
  • エアロスタビライジングフィン&整流形状
  • スライドドアアウトサイドモールディング

低騒音・低振動を実現を手伝う「コモンレール式燃料噴射システム」や滑りやすい路面での走行をサポートする「サスペンション」、優れた走行安定性に寄与する「エアロスタビライジングフィン&整流形状」など、走りやすさを叶える機能が満載です。

 

安全性能「Toyota Safety Sense」が搭載されている

「Toyota Safety Sense」とは、どういった状況で事故が起こってしまうのかを分析し、ドライバーのミスや疲れをカバーすることで事故を未然に防ぐトヨタの安全性能です。

具体的には、以下のような機能が搭載されています。

  • プリクラッシュセーフティ
  • レーンディパーチャーアラート
  • オートマチックハイビーム
  • パーキングサポートブレーキ[前後方静止物]
  • パノラミックビューモニター(メーカーオプション)
  • デジタルインナーミラー(メーカーオプション)
  • デジタルインナーミラー[バックモニター内蔵](メーカーオプション)

「Toyota Safety Sense」によって、昼間の走行中はもちろん、駐車時や夜間走行時、高速道路や状況の悪い道路を走行する際などさまざまな状況に合わせてサポートしてもらえるため、安心して運転できます。
安全性能が充実しているのも、ハイエースが運転しやすいとされる理由の1つです。

 

ハイエースの運転のしやすさは2WD・4WDでも変わる

ハイエースには2WD・4WDの2つのタイプがあり、このタイプによっても運転のしやすさが異なります。

2WDとは前輪か後輪か、どちらかの2つの車輪をエンジンからの動力で回して走るクルマで、4WDよりも安価で購入できるというのがメリットです。
ハイエースの場合は後方に荷物を載せて走ることが想定されているため、車体が軽い状態で状態の悪い道を走るとスタックを起こしてしまうリスクがあります。
逆に重い荷物を運ぶ場合も、砂地やぬかるみなどを走る際には、前輪駆動の2WDだとタイヤが空転してしまう可能性も。

多少価格は高くなるものの、運転のしやすさに優れているのは4WDタイプです。
4WDは四輪駆動ともいい、前輪も後輪も回って走るクルマを指します。
雪道や砂利道、山道、坂道などに行く機会の多い方は4WDを選んでおくと安心でしょう。

 

ハイエースは普通免許で運転できる?

ハイエースは基本的に普通免許で運転できますが、ハイエースコミューターのみ例外です。
ハイエースコミューターは乗車定員が11人を超える2ナンバーの車種のため、中型免許以上の免許が必要になります。

さらに、中型免許であっても8t限定の免許では運転できないため、注意しましょう。

ハイエースの種類別の必要な免許について以下の表にまとめましたので、ハイエースの種類で迷っている方はぜひ参考にしてくださいね。

ハイエースの免許の種類出典:トヨタ公式カタログ

ハイエースの魅力についてもおさらい!

最後に、ハイエースの魅力を改めて解説します。
ハイエースの購入を検討している方はぜひ参考にしてくださいね。

 

乗車できる人数が多い

まずは前述しているとおり、乗車人数が多いことです。
ハイエースバンだと少人数しか乗れないタイプもありますが、ハイエースワゴンなら10人ハイエースコミューターなら最大14人乗車できます。

大家族はもちろん、友達や同僚とのレジャーにも活躍しますよ。

 

載せられる荷物の量が多い

ハイエースは、乗車人数だけでなく積載量が多いという魅力もあります。
車高も高いため、自転車や観葉植物などの背が高い荷物も簡単に収納できますよ。

小型の冷蔵庫や洗濯機も積めるため、1人暮らしの引っ越しであればハイエースで十分でしょう。

 

シートアレンジが豊富

シートアレンジが豊富なのも、ハイエースの魅力です。
フルリクライニングやオールフラット、スライド機能が充実しているため、長時間の運転中に仮眠をとったり、普段は乗車用として使っているハイエースを荷物の運搬用に使ったりできます。

キャンプでの車中泊も快適に過ごせますよ。

 

カスタマイズ性が高い

ハイエースはカスタマイズ性が高く、実際に自分好みにカスタマイズして使用している方も少なくありません。

ハイエースに使用できるパーツの数は、なんと7,000点以上
カスタマイズ好きの方にとっては、ワクワクすること間違いなしです。

スポーツや釣りなどの趣味や、仕事用のクルマとして使い勝手が良いようにカスタマイズできますよ。
キャンピングカーとしてハイエースを利用している人も多くいます。

トヨタ自動車が提供しているハイエースのオプションについては「ハイエースのオプションでもっと快適なドライブを!オプション装備を徹底解説」でチェックしてみてくださいね。

 

市場価値が高く売れやすい

家族構成やライフスタイルが変わり、クルマを乗り換えたいと思う機会もあるでしょう。

ハイエースは市場価値が高く、売れやすいというメリットがあります。
走行距離が多かったり修理をしていたりしても、高値で売れることが多いですよ。

 

ハイエースを購入する際には運転の目的で何人乗りかを選択しよう

車体が大きく、荷室の広さも抜群なため、ビジネス用や家族旅行や大人数でのレジャーにおすすめの「ハイエース」。
ハイエースには「ワゴン」「バン」「コミューター」の3つの種類があり、それぞれ何人乗りかが異なります。

ハイエースワゴンは乗用車として作られたもので、最大10人まで乗車可能。
ハイエースバンは荷物の運搬を目的としているもので、2〜6人乗ることができます。
ハイエースコミューターは最大14人乗れますが、ワゴンやバンと違って普通免許では運転できないため注意しましょう。

また、ハイエースには、同じ種類の中でも車体や室内の大きさ、ルーフの形状やドア数の異なるさまざまなモデルが用意されています。
ハイエースを購入する際には何に使うかをはっきりさせ、目的に合ったものを選びましょう。

 

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