アウトドアだけでなく、街乗りにも使える手軽なSUVを探している方にとって、カローラクロスは気になるクルマなのではないでしょうか。

今回は、人気車カローラクロスについて、特に後部座席や荷室に焦点をあてて解説していきます！

「カローラクロスの後部座席の乗り心地はどうなの？」「どのようなシートアレンジができるの？」「装備はどうなっているの？」などの疑問がある方は、ぜひ参考にしてくださいね。

トヨタの「カローラクロス」ってどんなクルマ？

トヨタの「カローラクロス」はどのようなクルマで、どのような層に人気があるのでしょうか？
まずは、カローラクロスの特徴や魅力から紹介します。

 

カローラクロスの特徴

カローラクロスの主な特徴としては、以下のような点があげられます。

• カローラをベースとした小型SUV
• スポーティで洗練された外観と広々した室内空間
• 豊富な装備と先進技術
• 先進的な安全技術
• 環境にも優しい燃費の良さ

カローラクロスは、トヨタの代表的な車種である、カローラシリーズの中から初めてのSUVとして、日本では2021年9月に発売されました。

SUVという車種は価格が高いというイメージもある中で、手頃な価格設定とちょうど良いボディサイズ、燃費の良さをはじめ、先進の技術や安全性能などが評価され、今も注目度の高いクルマとなっています。

カローラクロスの特徴についてさらに詳しく知りたい方は、「カローラクロスの歴史と魅力を徹底解説！賢く購入する方法もご紹介」 も参考にしてみてくださいね。

 

カローラクロスの魅力とは？

カローラクロスの特徴の中でも特にポイントが高いのは、洗練された外観と広い室内空間です。

カローラクロスは、中型セダンであるカローラをベースに、SUVらしいアクティブな印象の外観に仕上がり、ゆとりある室内高、広々とした室内空間を実現しています。

また、車外に荷物を積めるルーフレールが「Z」「S」のグレードで標準装備になるなど、いかにもSUVらしい特徴も魅力といえるでしょう。

洗練された外観は違和感なく街に溶け込み、街での買い物にも、アウトドアでの活動にもフレキシブルに対応できます。
そのため、都市部に住む若い世代や、アクティブなライフスタイルを過ごす幅広い層から支持されています。

2023年4月時点で、新規受注分の新車の納入までは1年ほどもかかる可能性があるともいわれており、一時的に新車の受注をストップしなければならない可能性が出るほどの人気の車種です。

カローラクロスの魅力については「中古車のトヨタ『カローラクロス』を徹底解説！おトクな買い方や注意点は？」でも詳しく解説しています！
気になる方は、ぜひ参考にしてくださいね。

カローラクロスの後部座席の広さやシートは？

ここからは、カローラクロスの気になる後部座席の様子をさらに深掘りしていきます。

 

カローラクロスの主なスペック

カローラクロスには、ハイブリッド車とガソリン車があります。
それぞれ上位グレードから「Z」「S」「G」のグレードがあり、ガソリン車にはその下に「X」というグレードが設定されています。

まずはカローラクロスのサイズについて、一覧で見てみましょう。

カローラクロスのベースになっているのが中型セダンのカローラであることから、全長はほぼ、カローラと同じサイズになっています。

ただし、カローラクロスは、SUVらしいボディデザインを実現するため、全幅が80mm、全高が185mm大きくなっています。
これが室内高を100mm高くすることにつながり、ゆとりのある室内空間を生み出しているのです。

 

後部座席の広さ

カローラクロスの後部座席の広さは、前述の通り、幅と高さが広く高めに設定されており、ゆとりある空間を叶えています。
後部座席は3人掛けのベンチシートですが、定員いっぱいの大人3人で座っても、ちょうど良い広さになっているといえるでしょう。

また、ベンチシートの角度が、座ったときの姿勢がキープできるように工夫されているため、特に足下の空間、膝周りが広く感じられるようになっています。

なお、カローラクロスのリアドアは、全高の高さにあわせて、大きく開く高さのあるドアが採用されています。
大きな荷物を抱えている状態でも乗降しやすく、子どもの乗降をサポートしやすいのも特徴です。

 

後部座席のシートは？

カローラクロスの後部座席は3人掛けのベンチシートになっています。
シートは6:4分割可倒式リアシートが採用されていて、前に倒すと座面に重なるところまで全て倒れます。

特筆すべきは、後部座席に2段階のリクライニングが採用されていること。
5人乗りのクルマ、特に3人掛けのベンチシートの場合、後部座席でリクライニングできない車種が多い中、2段階であってもリクライニングできるのは、乗車中に快適に過ごすために大きなポイントとなるでしょう。

また、後部座席の3席のうち、左右の2席は座面が少し柔らかくへこんでいて、座ったときにしっかりとしたホールド感があり、長距離のドライブでも疲れを感じづらいです。

 

カローラクロスのシートアレンジ

カローラクロスの後部座席は、前述の通り6:4分割可倒式リアシートが採用されています。
全てを一度に倒すことはもちろん、右側2席と左側1席に分けて、それぞれ片側ずつ倒すことも可能です。

前に倒すことで、荷室が広がり、大きな荷物や長さのある荷物を積むことも可能になります。

カローラクロスはSUVであることから、もともと荷室が広いことも特徴の1つです。
アウトドアの大きな荷物を乗せることや、車中泊も想定されている広さといえるでしょう。
後部座席を前に倒すことによって大人2人、子ども1人が水平に寝られる広さを確保できます。

なお、カローラクロスの運転席と助手席は、最大限のリクライニングをしても、後部座席と一体化することはできません。

車中泊を検討する場合は、身長170センチまでの方は運転席助手席をリクライニングして使用するのが便利です。
180センチ以上の身長がある方は、後部座席を倒してラゲージ部分まで利用するのが良いでしょう。

 

カローラクロスの後部座席の装備もチェック！

ここからはカローラクロスの後部座席にある装備について紹介します。
カローラクロスの後部座席にある主な装備は大きくわけて、以下の2つです。

• 快適に過ごすための装備
• 安全性を高めるための装備

それぞれを詳しく紹介します。

 

快適に過ごすための後部座席の装備

後部座席を快適にする装備としては、以下のようなものがあります。

• ドリンクホルダーとセンターアームレスト
• バックポケット
• USBポート
• 空調システム

 

ドリンクホルダーとセンターアームレスト

ドリンクホルダーはリアドアの内側にそれぞれ1つずつ付いています。

また、2人掛けをしたときに、真ん中の席の背もたれを引き出すことで使えるセンターアームレストにもカップホルダーが2つ付いていますので、2人で座ったときには合計4つのカップホルダーが利用できるようになります。

なお、センターアームレストは、引き出したときに下部と座面が密着せず、ちょうど良い高さで浮いた状態で止まります。
座面とアームレスト下部の間に空間ができますので、小さな荷物やバッグなどを置くことも可能です。

 

バックポケット

バックポケットはフロントシートの背もたれ裏の部分に付いているポケットです。
小さな荷物やバックなどを入れるのに便利な装備となっていますが、それほど大きく開くわけではないので、小さな荷物のほか、本や雑誌などの薄いものの収納に向いています。

また、急に人を乗せることになったときなどに、後部座席にある小物を片付けるのにも役立ちます。

 

USBポート

新しいクルマでは当たり前ともなっているUSBポートは、カローラクロスにももちろん装備。

カローラクロスでは、「Z」「S」クラスでフロント席のセンターコンソールの後ろ、後部座席側に2つ装備されています。
「G」グレードでは1つ装備されていますが、センターコンソール内部にあるため、後部座席からより運転席や助手席からが使いやすいです。

 

空調システム

カローラクロスの空調システムのコントロールは、全て運転席、助手席から行いますが、「Z」「S」のグレードには、後部座席用のエアコン吹き出し口がセンターコンソール後部に標準装備。
寒い冬や暑い夏でもすばやく快適な室温に調整できることは、後部座席の居住性を高める大きなポイントとなるでしょう。

「G」グレードには後部座席用の吹き出し口は装備されていませんが、足下から送風するように設定することもできます。
前席の下から風が後部座席に送られますので、比較的早く車内全体を快適な温度にすることができます。

 

安全性を高めるための後部座席の装備

カローラクロスの安全性を支える装備としては以下のようなものがあります。

• ヘッドレスト
• ISOFIXロアアンカレッジ

それぞれを詳しく見ていきましょう。

 

ヘッドレスト

ヘッドレストは、車内で快適に過ごすために付いているだけではなく、安全性を高めるためにも重要なものです。

万が一の事故のとき、頭が大きく後ろにのけぞることによって、むち打ちなどの被害が出ることがあります。
このときにヘッドレストがあると、頭が大きくのけぞるのを防ぐことができます。

カローラクロスの後部座席は、3人で座ることを想定して、どのグレードにも3つのヘッドレストが標準装備となっています。

 

ISOFIXロアアンカレッジ

小さな子どもを車に乗せるときに、安全を守る装備がチャイルドシートです。

チャイルドシートはシートベルトで装着するものもありますが、カローラクロスには標準装備としてISOFIXロアアンカレッジが付いています。
専用の金具でしっかりと安全に固定することができます。

ISOFIXロアアンカレッジの金具は、シートの背もたれ下部に隠れていますので、必要なときに、切れ込みの中にある金具とチャイルドシートの取り付け金具を接続して固定します。
その際、ヘッドレストが干渉する場合はヘッドレストの高さを上げるか、取り外す必要があります。

なお、チャイルドシートは大きく幅をとります。
カローラクラスの後部座席は3人掛けになっていますが、チャイルドシートを2つ使用する場合は、4人での乗車がおすすめです。

 

カローラクロスの荷室についてもチェック！

アウトドアの大きな荷物や車中泊なども想定し、大きな荷室を備えているカローラクロス。
カローラクロスの荷室についてもチェックしましょう。

 

荷室のサイズと容量

まずは荷室のサイズを見てみましょう。

通常の荷室の広さは以下の通りです。※2WDスペアタイヤ非装着車の場合

同じ車種でシートアレンジをして、後部座席を全て前方に倒した場合の広さは以下の通りです。

後部座席を倒す前と倒したときには、長さに倍以上の違いがあることが分かります。

カローラクロスの荷室は、後部座席を乗車用に使用している場合でも、9.5インチのゴルフバックが4つ収納できる広さがありますが、シートアレンジで後部座席を倒すと、倍以上の容量を確保できます。
後部座席を倒すと、最大で180cm以上のスペースができますので、大人が車中泊をする場合でも十分な広さが確保できます。

ただし、荷室と後部座席の背もたれ部分の間には段差があり、完全なフルフラットにはなりません。
車中泊を行う場合は、オプションのラゲージアクティブボックスを使用することで、荷室にフラットなスペースを作ることができます。

アウトドアと同時に車中泊をしたい、と希望する場合は、ラゲージアクティブボックスの購入も検討してみてくださいね。

 

荷物を積むときに便利なハンズフリーパワーバックドア

荷室に荷物を積むときに便利な機能として、ハンズフリーパワーバックドア機能が搭載されています。

ハンズフリーパワーバックドアは、手を使わなくても荷室のドアを開けられる機能です。
鍵を携帯した状態でリアバンパーの下に足をかざすとセンサーが反応し、両手がふさがっていてもバックドアが開閉します。

この機能は「Z」に標準装備となっていて、「S」グレードではオプションで装備可能です。

 

まとめ

カローラクロスは、トヨタの代表車種であるカローラをベースに、小型SUVとして2021年に発売を開始した人気の車種です。
手頃な価格設定と燃費の良さ、先進技術や安全性能などが特徴ですが、何よりも洗練された外観と広々とした室内空間に魅力を感じる幅広い層に支持されています。

カローラクロスの後部座席は、3人掛けのベンチシートでありながら、2段階のリクライニングが付いている居住性にも優れたシートになっています。
天井の高さと膝周りのゆとりを作るシートの工夫により、ドライブ中も快適に過ごすことができるでしょう。

さらに、後部座席をシートアレンジすることによって荷室を広げられるので、大きな荷物や長さのある荷物の積み込みも可能です。
SUVの特徴を活かしてアクティブなドライブをする方にとっては、車中泊ができるのも大きな魅力となるでしょう。

カローラクロスはあまりに人気が高いため、新車の受注を一時的にストップする可能性があります。
できるだけ早く手に入れたい場合は、中古車を探すのもひとつの方法ですよ。

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