トヨタには、50年以上の歴史があるカローラシリーズの車があります。その中で、初めてクロスオーバーSUVとして2020年に販売されたのがカローラクロスです。カローラクロスの特徴は都会的な洗練されたエクステリア、安定感のある乗り心地、充実した安全性能、優れた機能や装備などさまざまです。

そんなカローラクロスに興味を持ち、購入を検討しているが、燃費が気になるという人も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、カローラクロスの燃費情報を徹底的にまとめてみました。カタログ燃費や実燃費を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

車の燃費について

ここからはカローラクロスの燃費について詳しく解説していきます。まずは車全体の燃費について考えていきましょう。

「車の燃費」といわれて挙げられるのがカタログ燃費と実燃費です。

カタログ燃費

まずカタログ燃費ですが、文字通り車のカタログに記載されている燃費です。カタログ燃費は、メーカーではなく、国の基準に基づいて国が検査して決めているものです。
そのカタログ燃費には、従来はJC08モードを採用していました。これは日本独自の計測方法に基づく表示で、エンジンが冷えた状態から計測します。そして、速度を変えながら燃費を見ていくのです。平均速度や最高速度も引き上げられているので、実際の燃費に近いといわれていました。

しかし、実際にはJC08モードによるカタログ燃費と実燃費には依然として大きな差があったのです。カタログ燃費では20km/Lとなっていても、実際には14km/Lというケースもよくありました。特にハイブリッド車ではカタログ燃費と実燃費の差が大きくなりやすかったようです。

そこで、新しいカタログ燃費の計測方法が導入されました。それがWLTCモードです。こちらは日本独自の計測法ではなく、国際的な統一指標になっています。日本でのWLTCモードの導入は2017年夏ごろからで、2018年10月から表示が義務付けられました。

WLTCモードの特徴は3つのモードでの計測です。市街地モード、郊外モード、高速道路モードという形で燃費を算出します。さらに総合値も示され、JC08モードよりも詳しくなって、実燃費に近づきました。

カローラクロスが日本で最初に発売されたのは2021年9月14日ですから、すべての車種でWLTCモードによるカタログ燃費が示されています。

実燃費

実燃費とは実際に車を公道で走行させたときの燃費です。実燃費の計算方法はいくつかあります。代表的なものとして、満タン法、給油ランプでの確認、スマホアプリでの計測などが挙げられます。

このうちおすすめなのは満タン法で、かなり正確な数値が割り出されます。これはガソリンを満タンの状態にして、そこから次の給油で満タンにするまでの走行距離と消費したガソリンで燃費を測る方法です。給油ランプでの確認はやや精度に難点がありますが、スマホアプリでの計測は簡単なうえ、データの統計的な処理もできて、便利です。

カローラクロスの燃費

この記事の本題であるカローラクロスの燃費をチェックしてみましょう。

トヨタ カローラ クロス (ハイブリッド) 1800cc(ZVG11)CVT FFの燃費情報

まずは、トヨタ カローラ クロス (ハイブリッド) 1800cc(ZVG11)CVT FFのカタログ燃費情報を表にまとめました。

WLTCモード燃費 26.2km/L
WLTCモード燃費達成率 80.14%
WLTCモード燃費(市街地) 25.9 km/L
WLTCモード燃費(郊外) 28.9 km/L
WLTCモード燃費(高速道路) 24.7 km/L

この燃費の数値をもとに年間のガソリン代がどれくらいになるか計算してみましょう。10,000km走行したとすると、そのガソリン代は77,436円になります。

では、ZVG11の実燃費はどうなっているのでしょうか。これは運転する人や状況によって変わってくるので、一概には言えませんが、いくつか例を示しましょう。

 

燃費

燃費 給油日時
22.38km/L 2022/04/10 21:09
21.82km/L 2022/04/10 15:22
21.31km/L 2022/04/09 15:55
21.69km/L 2022/04/09 11:36
20.89km/L 2022/04/07 20:30
20.73km/L 2022/04/03 21:49
24.60km/L 2022/04/03 16:25
20.42km/L 2022/04/03 15:12
20.80km/L
2022/03/27 07:29
22.60km/L 2022/03/21 22:36

ここで示されたデータでは、最低の燃費が20.42km/L、最高燃費が24.60km/Lでした。

カタログ燃費よりも実燃費のほうが数値が悪く見えますが、これには以下のような理由があります。

実燃費が悪く見える理由
走行する道が平坦か坂道も含まれるか
エアコンやカーナビ、オーディオ、ライトなどの電力を使うか使わないか
走行を妨げるものがあるかないか
急発進するかどうか
気象条件

こう見てくると、カタログ燃費通りに実燃費を近づけるのは難しいことが分かります。目安として、カタログ燃費の3割減くらいが実燃費となるでしょう。

トヨタ カローラ クロス (ハイブリッド) Z / S / G 1800cc(ZVG15)CVT 4WDの燃費情報

続いて、トヨタ カローラ クロス (ハイブリッド) Z / S / G 1800cc(ZVG15)CVT 4WDの燃費を確認してみましょう。以下の表がトヨタ カローラ クロス (ハイブリッド) Z / S / G 1800cc(ZVG15)CVT 4WDのカタログ燃費です。

WLTCモード燃費 24.2 km/L
WLTCモード燃費達成率 79.57 %
WLTCモード燃費(市街地) 23.5 km/L
WLTCモード燃費(郊外) 25.8 km/L
WLTCモード燃費(高速道路) 23.6 km/L

ZVG15の場合、上記のWLTCモードでの燃費をもとに年間ガソリン代を算出すると、走行距離10,000kmで84,169円でした。

実燃費も見ておきましょう。

燃費 給油日時
21.26km/L 2022/04/13 13:40
19.82km/L 2022/04/13 13:39
17.93km/L 2022/04/10 08:12
20.34km/L 2022/04/09 08:53
17.43km/L 2022/04/08 10:05
19.35km/L 2022/04/07 15:54
18.56km/L 2022/04/03 16:18
18.12km/L 2022/04/01 18:47
17.83km/L 2022/04/01 16:19
21.63km/L
2022/03/29 18:41

こちらの実燃費は最低で17.43km/L、最高で21.63km/Lでした。やはり、カタログ燃費とは多少の差ができています。

トヨタ カローラ クロス Z / S / G / G“X” 1800cc(ZSG10)CVT FFの燃費情報

最後はトヨタ カローラ クロス Z / S / G / G“X” 1800cc(ZSG10)CVT FFのカタログ燃費です。

WLTCモード燃費 14.4 km/L
WLTCモード燃費達成率 106.56 %
WLTCモード燃費(市街地) 9.8 km/L
WLTCモード燃費(郊外) 15.6 km/L
WLTCモード燃費(高速道路) 17.0 km/L

ZSGのWLTCモードに基づく年間ガソリン代は、走行距離が10,000kmだとすると、105,622円でした。

他のカローラクロスに比べると、カタログ燃費が少し悪いように見受けられます。これはZVG11とZVG15がハイブリッド車だったのに比べて、ZSG10がガソリン車であるためです。ハイブリッド車のほうがガソリン車より燃費がよく、ガソリン代がかかりません。

実燃費も見ておきましょう。

燃費 給油日時
14.97km/L 2022/04/13 20:07
10.10km/L 2022/04/12 15:45
11.71km/L 2022/04/12 12:23
15.18km/L 2022/04/10 15:11
21.32km/L 2022/04/09 17:45
9.19km/L 2022/04/09 11:00
12.88km/L 2022/04/03 22:00
14.08km/L 2022/04/03 13:21
23.27km/L 2022/04/01 13:58
20.32km/L 2022/03/30 14:24

少し差があります。最低では9.19km/L、最高では23.27km/Lでした。

カローラクロスの燃費を他の車種と比較

カローラクロスの燃費を他のトヨタSUV車と比較してみましょう。WLTCモードで最も燃費がいい車種を取り上げてみました。

車種 ハイブリッド車 ガソリン車
カローラクロス 26.2km/L 14.4km/L
ヤリスクロス 27.8~30.8km/L 18.8~20.2km/L
C-HR 25.0~25.8km/L 15.4km/L
RAV4 20.6km/L 15.2km/L

ヤリスクロスはコンパクトSUVで、カローラクロスよりも燃費がいいです。一方、カローラクロスのサイズはC-HRとRAV4の間くらいですが、それよりも燃費が良くなっています。

したがって、カローラクロスは燃費がいいほうに属しているといえるでしょう。カローラクロスは大きいサイズのSUVですが、競合する他のSUVと比較しても燃費性能はよくなっています。

カローラクロスの燃費総評

カローラクロスはクロスオーバーSUVですが、SUVはボディサイズが大きめで重量もあるため、燃費が悪い場合も少なくありませんが、カローラクロスは燃費がいい部類に入ります。
それでも、ガソリン車の場合は燃費が少し低めです。一方で、車の本体価格についてはハイブリッド車とガソリン車で35万円の差があります。ガソリン車のほうが安いのです。そのため、実際に購入する場合は、いろいろな条件を考慮しながら選ぶことになるでしょう。

燃費から考えるカローラクロスの選択

カローラクロスのハイブリッド車とガソリン車、どちらを選択したらいいのかは迷うところです。車の本体価格を取るか、燃費のよさを取るか難しいところですが、ここでよく考えてみましょう。

1L当たり170円としての走行単価

ガソリン代を1L当たり170円と仮定した場合の走行単価を、カローラクロスのハイブリッド車とガソリン車それぞれで見てみましょう。

まずハイブリッド車の場合を考えていきます。
170円(ガソリン代)÷26.2km/L(燃費)=約6.5円(1km当たりの走行単価)

1km当たりの走行単価は約6.5円となりました。

次にガソリン車の場合です。
170円(ガソリン代)÷14.4km/L(燃費)=約12円(1km当たりの走行単価)

こちらの走行単価は約12円です。12-6.5=5.5円となり、1km当たりの走行単価ではハイブリッド車のほうが5.5円安くなります。

両タイプの価格差

カローラクロスのHYBRID Z(2WD)は299万円(税込)、ガソリン車のZ(2WD)は264万円(税込)です。その差は35万円。他のグレードでも価格差は同じです。
※2022年4月13日現在の価格

ハイブリッド車で価格差を埋めるためには?

ハイブリッド車のほうが価格が35万円高い場合、どのくらい走行すれば価格差を埋められるでしょうか。1km当たり走行単価で5.5円の差があるのですから、これを35万円で割ってみましょう。

35万円÷5.5円/km=約64,000km

64,000km走れば、カローラクロスの本体価格の差をカバーできることになります。ただ、64,000kmといってもピンとは来ないでしょう。また、車の運転頻度や走行距離については個人差も大きいです。

1か月の走行距離が1,000kmだとすると、5年少しで達成できる数字になります。

結論、以下のような人にはカローラクロスのハイブリッド車がおすすめです。

次に、ガソリン車がおすすめなのは以下のような人です。

カローラクロスのハイブリッド車とガソリン車を選ぶ際の参考にしてみてくださいね。

カローラクロスの燃費をよくするには?

カローラクロスに限りませんが、車の燃費を向上させる乗り方があります。それではここからはどのような乗り方が燃費を向上させるのかを見てみましょう。

アクセルはゆるりと踏む

燃費向上の第一の方法は、アクセルをゆるりと踏んで、優しい発進をすることです。目安としては、最初の5秒間で20km/hくらいになります。小さなことですが、これだけでも燃費が向上するといわれてます。

アイドリングはできるだけやめる

アイドリング状態では、車が停止していてもエンジンが動いているので、ガソリンを消費していきます。10分間のアイドリングで130ccのガソリンを消費するともいわれています。その状態が何度も続けば、当然ガソリン消費も進み、燃費も悪くなるでしょう。

したがって、車の燃費を良くしようと思ったらできるだけアイドリングを避けることが重要です。駐停車時にはなるべくエンジンを切りましょう。

加速・減速は少なめに

一定の速度で車が走行していると、ガソリンの消費量も減ります。一方、加速や減速を繰り返すと、その際にガソリン消費量は増加してしまいます。これが燃費を悪くする原因にもなりかねません。特に、急加速や急減速では、ガソリン消費も大きくなりやすいです。

そこで、加速・減速の回数を減らすのがポイントになるのですが、コツとしては車間距離に余裕を持つことです。車間距離を空けて、アクセルとブレーキをできるだけ踏まないような運転を心がけましょう。

渋滞をできるだけ避ける

車が渋滞に巻き込まれると、あまり進まないのにエンジンが始動している状態になります。これではおのずとガソリン消費量も増えることになりかねません。渋滞は燃費向上の敵ともいえます。

車の運転時には交通情報をチェックし、可能であれば渋滞を避けるようにしましょう。

定期的なメンテナンス

カローラクロスのメンテナンスはどのくらいの頻度で行うと良いのでしょうか。メンテナンスは安全な走行のためには欠かせないものですが、燃費向上という観点でも大切です。メンテナンスについては、以下のようなポイントを押さえておくと、燃費の悪化を防げます。

燃費の悪化を防ぐ方法
エンジンオイルの定期的な交換
タイヤ交換と適正な空気圧のキープ
スパークプラグの交換

車のパーツの中には消耗しやすいものがあり、定期的な交換をしないと、燃費が悪くなったり、走行がスムーズでなくなったりします。ここに挙げたもの以外でも、気になるものがあったら、早めに交換・修理をするようにしましょう。

低燃費タイヤをつける

タイヤの交換と適正空気圧の維持は大事なことですが、もうひとついい方法があります。それは低燃費タイヤを取り付けることです。低燃費タイヤはタイヤが回転しやすくなるもので、アクセルを踏む回数も減少。その結果、燃費が向上します。

トヨタカローラクロスの特徴とは?

燃費がいいカローラクロスですが、燃費以外にも愛される理由が多くあります。ここからはトヨタカローラクロスの特徴を紹介していきます。

カローラクロスは2020年7月9日にタイで初公開され、その日に発売になりました。日本での発表・発売は2021年9月14日からで、日本国内仕様車は日本国外仕様車と少し様相が違っています。日本国内仕様車の特徴は以下のようになっています。

都会的なデザイン

カローラクロスのエクステリアはSUVらしく堂々としていて、都会的な雰囲気に満ちています。アクティブな暮らしを求める人にピッタリのエクステリアデザインです。

インテリアのほうはカジュアルでありながらも、上質な空間に仕上がっています。開放的で居心地もいいです。

スムーズな走行性能

走行性能にも優れているのがカローラクロス。アクティブな走りで、燃費は低いです。カローラクロスの燃費については上記のとおりです。

重量バランスと車両安定性もよく、乗り心地も快適。安定した高速性能を実現しています。

充実した安全性能

カローラクロスは充実した安全性能も魅力的です。衝突被害を軽減、または回避するシステム(駐車支援やプリクラッシュセーフティなど)も整い、運転中や駐車時の安全をサポートします。

レーントレーシングアシストやレーダークルーズコントロールでは、高速道路のクルージングや渋滞時のノロノロ運転を支援します。高速道路でも快適走行をもたらしてくれるでしょう。

優れた機能や装備

カローラクロスは機能や装備も優れています。例えば、足を出し入れするだけでバックドアが自動開閉したり、停止位置を記憶させたり、停電などの非常時に給電できるシステムを搭載していたりといったことが挙げられます。インパネ中央部のディスプレイオーディオにはスマホアプリを映し出すことも可能です。

便利なコネクティッドサービス

カローラクロスには便利なコネクティッドサービスもついています。24時間365日、専任のオペレーターがドライバーの要望に細やかに対応してくれます。スマホアプリ「My TOYOTA」では、カローラクロスから離れた位置からでも車を見守る安心サービスの利用が可能です。

事故や急病時には専門オペレーターが警察や消防に連絡し、その後の手配も実施してくれます。いざとなったときにとても頼りになります。あおり運転の被害に遭いそうなときも、必要に応じて警察に通報してくれるでしょう。

まとめ

都会的で洗練されたエクステリアに開放的な内部の空間。走行性能も安定し、乗り心地も上々とカローラクロスには素晴らしい特徴がいろいろと備わっています。その特徴に惹かれて、購入してみようと思う人もいるでしょう。

カローラクロスの燃費はよくなっています。特にハイブリッド車の燃費は非常に優秀です。SUVという車種自体、燃費があまりよくないものも多いのですが、カローラクロスであれば燃費を気にしている人にも強くおすすめできます。

SUVを購入してみたかったけれど、燃費を理由に断念していたという人はぜひカローラクロスを検討してみてはいかがでしょうか。