「SUVのRAV4は実際にどれくらい走るのかわからない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
RAV4はトヨタのSUVに該当し、2018年に発売され注目を集めている車種です。そんな注目を集めているRAV4の燃費が気になるという方は、少なからずいることでしょう。
本記事では「RAV4の燃費」について詳しく紹介します。本記事を読むことで、RAV4の燃費や燃費向上の仕方など、RAV4を燃費良く走らせる方法が理解できるでしょう。
実際にRAV4がどれくらい走るのかを知りたい方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
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目次
【グレード別】RAV4のカタログ燃費
ここでは「RAV4のカタログ燃費」についてご紹介します。カタログ燃費は実際の燃費と少し異なりますが、パンフレット等に記載されている車の燃費の指標となっています。
カタログ燃費を理解することで、RAV4の大まかな燃費を把握することができるでしょう。燃費は車を走らせるうえで、大切な指標です。
RAV4を検討している方にとってどれくらい走行できるかは大きな判断材料になります。詳しくみていきましょう。
カタログ燃費の表記方法
カタログ燃費の表記方法は、2018年10月から「WLTCモード」が採用されています。「WLTCモード」とは、国際基準に近い燃費測定方法で、この後に出てくる「実燃費」により近いと考えられています。
カタログ燃費の表示がWLTCモードになる以前は、10モードやJC08モードなど日本基準に準じた燃費測定方法でした。しかし、世界的に車を輸出している日本の燃費測定基準と、世界の燃費測定基準が異なることから、カタログ燃費に差が生まれてしまうということが起こり「WLTCモード」が採用されたといわれています。
2018年以前のカタログ燃費は日本基準のモードが採用されていましたが、2018年以降のカタログ燃費では「WTLCモード」で表記されています。WTLCモードは、市街地・郊外・高速道路などを想定した燃費表記で、かつての燃費表記よりもより詳しく表記されることが特徴的です。
グレードごとのRAV4のカタログ燃費
ここでは、「RAV4のカタログ燃費」を紹介します。見やすいように下記に表でまとめました。
ハイブリッドX | 21.4km/L(2WD) |
20.6km/L(E-Four) | |
ハイブリッドG | 20.6km/L(E-Four) |
ハイブリッドAdventure | 20.3km/L(E-Four) |
上記の表を見てわかるように、ハイブリッド車のカタログ燃費はかなり優れているといえるでしょう。2WD性能と4WD性能でカタログ燃費に少しの開きがありますが、気になるほどではありません。
ここからはそれぞれのグレードに分けてカタログ燃費に詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
グレード①:RAV4「X」
先述したように、RAV4のカタログ燃費は「21.4km/L」です。4WD性能になると少し燃費は下がりますが、非常に優れた燃費性能といえるでしょう。
2WD性能の燃費は、同メーカーの「ノア(ハイブリッド)」と同じくらいで、SUVにしてはよく走る部類にあたります。燃費が悪いといわれているSUVのなかでも優れた燃費を誇っており、毎日運転する方にとっておすすめです。
グレード②:RAV4「G」
RAV4グレード「G」は、カタログ燃費が20.6km/Lと表記されています。ハイブリッド車のなかでは燃費が低い部類にあたります。SUVのなかでは平均的な燃費なのではないでしょうか。
グレード③:RAV4「Adventure」
RAV4グレード「Adventure」は、「G」グレードのカタログ燃費とほとんど変わりません。燃費20.3km/Lです。
「Gグレード」と「Adventure」の違いはそこまでなく、「Adventure」には専用のデザインが施されています。走行性能に大きな差はないので、好みによってグレードの選択してみてください。
【グレード別】RAV4の平均実燃費
ここでは「RAV4の実燃費」を紹介します。後述しますが、実燃費は実際に走る距離をよりリアルに近づけた燃費のことを指します。
実燃費とは実際に車を動かす際の燃費で、この燃費の良し悪しで車を判断する方も少なくないでしょう。ここからの内容を理解することで、RAV4のどのグレードを選ぶかの指標になるでしょう。
実燃費とは?
実燃費は、公道で実際に走ったときに計測される燃費のことを指します。カタログ燃費とは異なり、走行中のエアコンやライトの利用など、車を走らせたときによりリアルな燃費をみることができます。
公道は平坦な道だけではなく、坂道や下り道など、道路環境が異なることで車の燃費にも違いが出ます。このような車以外の要因を含めて計測されるので、カタログ燃費と異なるというわけです。
実燃費はカタログ燃費より実際に走れる燃費なので、カタログ燃費だけを鵜呑みにしないようにしましょう。
グレードごとのRAV4の平均実燃費
カタログ燃費と同様、実燃費もRAV4のグレードによって異なります。先ほどと同様に、グレードごとに実燃費の数値を表にまとめました。
グレード名 | 燃費 |
ハイブリッド:Xグレード | 18.4km/L(2WD) |
17.7km/L(E-Four) | |
ハイブリッド:Gグレード | 17.7km/L |
ハイブリッド:Adventure | – |
RAV4の実燃費は上記の表の通りです。実燃費というものは乗る人によって異なりますが、大体これくらいの値になると想定すると良いでしょう。カタログ燃費に比べると2km/L以上燃費が低いことがわかりました。
RAV4はWTCLモードを採用しているので、上記の表は国産基準の数値といえます。しかし、坂道や荒れた道の運転などにより燃費は異なるので、正確な数値ではなく平均的な数値ということを理解しておいてください。
ここからは、グレード別に燃費を詳しく説明します。カタログ燃費と比較しながら説明していくので、ぜひ参考にしてみてください。
グレード①:RAV4「X」
RAV4のXグレードの実燃費は、「18.4km/L」です。またE-Fourだと「17.7km/L」となっています。
カタログ燃費では、21.4km/Ⅼ(2WD)と表示されています。実燃費をカタログ燃費と比べてみると3km/L近く差があり、10Ⅼで計算すると30kmほどの差がついてしまうことがわかります。
しかし、実燃費は走り方や走る場所によって変動するので、工夫を凝らすことで燃費の向上を図ることができるでしょう。
グレード②:RAV4「G」
RAV4のGグレードの実燃費は、「17.7km/L」です。一方、カタログ燃費の表記は「20.6km/L」です。こちらも3km以上の差がついていることがわかります。
一見、ハイブリッドのわりに燃費が低いように見えてしまうかもしれません。RAV4はSUVで車体が大きいので、どうしても低くなってしまいます。しかし、先述したように、走り方や走る場所で燃費は異なるので、長い距離を走りたい方は工夫をすると良いでしょう。
RAV4の燃費を良くするための装備
燃費を向上させるためには、車に扱う装備品を購入することが近道です。今回紹介しているハイブリッドのRAV4はそもそも燃費が優れていますが、車専用のアイテムを利用することでさらに燃費の向上を目指せます。
ここでは「RAV4の燃費をさらに向上させる装備」を2つ紹介します。以下の装備で燃費良く走行してみてください。
装備①:エアクリーナー
燃費を向上させるアイテムの1つ目は、「エアクリーナー」です。実は車のエアコンは燃料を多く利用して燃費を悪くさせます。
エアコンがうまく機能していないと、より燃料を使うことになってしまいます。そのため、エアコンがうまく利用されないと無駄に燃料が消費され、燃費が悪くなる原因となるわけです。
これらの原因を解消しエアコンの機能を正常にするためにも、エアクリーナーを利用して清潔を保つようにしましょう。エアクリーナーの使用方法は簡単で、エアコンのフィルターを外しエアクリーナーを振りかけるだけです。
振りかけた後は外で乾燥させ、乾いたら再びフィルターをセットして完了です。フィルターの掃除を行うだけで燃費の向上が期待できるので、長年車を利用している方は試してみてください。
装備②:タイヤ
燃費を向上させるアイテムの2つ目は、「タイヤ」です。タイヤは車体を支える部品であり、性能によっては負担を大きくしてしまうこともあります。
車を走らせることで、道路と接している部分に熱が帯び、グリップ力が高まります。タイヤが道路に接している時間が長いと、発熱している時間も長くなるので、燃料を多く消費してしまい、結果として車に負担を賭けてしまうこともあります。
発熱による車への負担を減らすために、「低燃費タイヤ」というタイヤの種類を変更することで無駄に燃料を消費せずに走行できるでしょう。グリップが必要なブレーキ時や曲がるときなど、グリップが必要なときだけに十分な熱を利用し、車の負担を軽減させます。
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燃費の良し悪しの決め手
本項では「燃費の良し悪しを決める基準」をご紹介します。同じ道でも坂や高速道路など、道路環境によっても燃費は変化します。
それほど燃費はデリケートなものと考えてもよいでしょう。また、車内の装備品や車の操作も燃費に影響してしまうことがあります。
ここでは走る際や操作中などの、それぞれのシチュエーションに分けて燃費がどのようになるかを紹介します。想像できるものから想像しにくいものまで扱っているので、ぜひ参考にしてみてください。
市街地走行
市街地を走行する際は、燃費は悪くなりがちです。というのも、市街地で燃料を大きく消費する場所の「信号機」があるからです。
車通りが少ない場所ですとそこまで関係ありませんが、車が多い場所や混みやすい場所の信号部分では、発進や停止を繰り返すことで燃費が悪化するからです。
市街地で燃費を意識した走行をしたい方は、信号を避けたドライブをするとよいでしょう。また、信号が多い道を走るときでもできるだけ急発進や急停止しないようにしましょう。
高速道路走行
高速道路を運転する際は、燃費が良くなることが多いです。というのも、高速道路では信号機のような発進や停止する場面がほとんどなく、燃料を効率よく使いながら走行できるからです。
特に高速道路で燃費良く走るのであれば、「速度」に注目しましょう。速度が速いと大きな空気抵抗を受けるので、燃費が悪くなり勝ちです。
そのため、高速道路では80〜90km/h程度で走行し、空気抵抗を少なくして走りましょう。100km/h以上で走るより燃費を抑えられます。
速度が出やすい高速道路では、速度を抑えることで燃費が向上する点を押さえておきましょう。
平坦な道と坂道走行
平坦な道では燃費にそこまで影響しませんが、坂道を走行する際は燃費に大きく影響します。そもそも車体は1トンに迫る重さを持っており、動かすだけでも相当なエネルギーが必要です。
坂道だと重力がかかるので、平坦な道に比べてさらにエネルギーがかかることがわかります。坂道を長い時間走るだけで燃費が悪化していくので、燃費を良くしたいと考えている方は坂道を避けたほうが良いでしょう。
エアコンの使用
エアコンの利用時では、必然的に燃費が下がってしまいます。冷房を利用する場合、燃料を利用して車内を冷やしているので、走行の燃料と冷房を利用する燃料を合わせて消費するというわけです。
対策として「窓の開放」や「外気モード」をうまく活用し、燃料を使わずに空気を取り入れることが挙げられます。
走行中に窓を開けることで、速度がのった風が車内に取り込まれるでしょう。雑音はありますが、エアコンをつけずに快適な空気を取り入れる方法として最適です。燃料を使わないので、燃費の向上にもつながります。
しかし、高速道路で窓を開けると、雑音や同乗者との会話が聞こえづらくなるので注意が必要です。
オーディオの使用
オーディオを使用することで、燃料を消費しています。エアコンや高速道路で消費する燃料に比べるとかなり少ないですが、車内で音楽を聞くだけでもガソリンを消費することを把握しておきましょう。
特に後付けのオーディオには注意が必要です。既存で取り付けられているオーディオはそこまで消費はありませんが、後付けのオーディオはスペックが高いことが多く、良い音質・重厚感などにこだわり、取り付けているオーディオよりも燃料を消費する可能性が高いです。
ただし、エアコンほどの燃料の消費量ではありません。
メンテナンス状況
車の燃費は、メンテナンスで向上することがあります。先述しましたが、エアクリーナーの使用や低燃費タイヤへの交換など、細かな車のメンテナンスで燃費を良くできるチャンスです。
走行中の燃費向上を目指すことが難しい場合は、車の装備品から見直してみることをおすすめします。
停車中のアイドリング
信号待ちや同乗者待ちなどでのアイドリングストップ時でも、燃料は消費します。特に冬場で暖房をつけた状態でアイドリングストップすると、車内を温めようと車は多くの燃料を利用します。
その結果、燃費は悪くなるのです。冬場のアイドリングストップは燃料を大きく消費するので、燃費を気にしている方は注意が必要です。
RAV4のガソリン代はどれくらいかかるのか
RAV4のガソリン代は具体的にどれくらいかかるのでしょうか。今回はハイブリッド車として紹介していますが、ここではRAV4「X」グレードでご紹介します。
RAV4のXグレードの満タン時は、55Lとなっています。SUVのなかでも標準的な容量です。ここからは年間の走行距離に分けて、具体的なガソリン代を紹介しています。今回は1L=150円で計算しています。
RAV4の具体的なガソリン代を知りたいという方は、走行距離別にご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
年間3,000kmのガソリン代
年間走行距離が3,000km程度走る方のガソリン代はどれくらいでしょうか。年間3,000km程度の走行距離は、近所へ買い物に行く際に車を利用して走る距離くらいといわれています。
年間3,000km程度ですと、RAV4「X」グレードではどれくらいガソリン代がかかるのでしょうか。ガソリンを満タンにした際に走れる距離は、55(容量)×18(燃費)=990km走れることがわかります。
よって、3回強ガソリンを満タンにすることで1年間を過ごすことができます。ガソリン満タンにするためのガソリン代は、55×150=8,250円なので、年に3回ガソリンを満タンにした場合、8,250円×3=24,750円が年間3,000kmのガソリン代がかかることになります。
年間5,000kmのガソリン代
続いて、年間走行距離が5,000km程度走る方のガソリン代はどれくらいでしょうか。年間走行距離5,000kmは、近所への買い物やレジャーなどの外出に車を利用する方が該当します。
年間5,000kmのガソリン代を、先ほどの数値を利用して考えてみましょう。ガソリン満タン時に990km走ることがわかります。
よって、5,000km÷990=約5回がガソリンを満タンにする回数です。そのため先ほどのガソリンを満タンにするためのガソリン代を利用すると、8,250×5=41,250円が年間5,000km程度走るために必要なガソリン代であるということがわかります。
年間10,000kmのガソリン代
最後に、年間走行距離が10,000km程度走る方のガソリン代はどれくらいになるでしょうか。年間走行距離10,000kmは、近所への買い物をはじめ、旅行や遠出などで頻繁に車を利用している方が該当します。
よって、年間10,000kmのガソリン代は、8,250×10=82,500円と計算されます。
RAV4の燃費を良くするためには?
車の燃費性能や装備品による燃費向上以外にも、燃費を良くする方法は存在します。ここまで来ると非常に細かな部分ではありますが、毎日運転するとなると積み重なるでしょう。
ここでは「RAV4の燃費を向上させるテクニック」を紹介します。装備品の細かな変更や運転テクニックまで、解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
燃費を良くする方法①:タイヤのサイズを変更する
燃費を良くする方法の1つ目は、「タイヤのサイズを変更」することです。タイヤのサイズを小さくすることで、燃費が向上するといわれています。
RAV4のタイヤのサイズは、17インチ・18インチ・19インチの3つのサイズです。これらはオプションで変更することができ、燃費の向上を目指したい方は17インチのタイヤを選択することをおすすめします。
しかしRAV4のグレードによっては、17インチのタイヤを選択できない可能性があるので、事前に確認しておきましょう。燃費を上げる装備として、「タイヤ」を紹介しているので、あわせて確認してみてください。
燃費を良くする方法②:エアコンの使用頻度を改める
燃費を良くする方法の2つ目は、「エアコンの使用頻度を改める」ことです。先述した通りエアコンは最も燃料を使うもので、燃費に大きな影響を与えます。
エアコンには、冷房・暖房の2種類に分かれます。暖房はエンジンの熱を利用し、温まった空気を車内に送っています。そのため、冷房と比較すると燃費には大きな影響がないとされています。
一方、夏の冷房は車内の温度を下げるためにエンジンに大きな負担がかかります。冷房は燃料を大きく利用し、燃費の悪化につながるというわけです。最悪の場合、本来の燃費から1割程度下がることもあります。
燃費を下げずに夏場を乗り切るためには、外気導入モードやパワーウィンドウの使用など、外の環境をうまく利用して車内温度を下げることが大切です。
燃費を良くする方法③:ガソリンを使わない走行を意識する
燃費を良くする方法の3つ目は、「ガソリンを使わない走行を意識」することです。RAV4はハイブリッド車も展開しているので、ガソリンを抑えて走行することで低燃費の走行をすることができるでしょう。
ガソリンを使わない走行とは、「クリープ現象」を利用した走行のことです。クリープ現象による自動に進むことを利用し、15km/Lくらいまでゆっくりとしたスタートを意識しましょう。
ゆっくりとアクセルを踏み込み、エンジンを使わないように加速していくことで、ガソリンを使わずにモーターだけで走行することが可能になります。そのため、燃料を使わずに加速できるので、燃費の向上につながるというわけです。
また、急停車をしないような運転を心がけることでも燃費は良くなるでしょう。
かつて、ハイブリッド車が普及し始めてから「クリープ現象」を利用して加速するユーザーが多く、「ハイブリッド渋滞」という現象が起こりました。
燃費を向上させるために有効な手段ですが、後続車への迷惑や事故の原因になるかもしれないので、気をつけて発進するよう努めることが大切です。
まとめ
RAV4の燃費は、SUVのなかでも平均的な数値であることがわかります。ガソリン車とハイブリッド車でも大きな差があり、燃費良く走りたい方にとっては「ハイブリッド車」を検討すると良いでしょう。
また車種だけでなく、車の装備品の変更や操作の仕方などでも燃費の向上は期待されます。車の性能以外にも装備品や走り方で、燃費を向上させることは大いに期待できるので、RAV4の燃費が低いなと感じた方は実際に試してみてください。
カタログ燃費と実燃費で差が生まれるように、実際に乗ってみると想像と違うということもあります。本記事でRAV4に乗ってみたいと考えた方は、ぜひ横浜トヨペットで試乗してみてください。
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