エスクァイアは2014年に登場したトヨタのコンパクトワゴンです。現在は販売終了となっていますが、未だ人気を集めている車種で、中古車販売で購入することができます。
そんなエスクァイアですが、これから購入を考える場合、「どのような部分に注目すればいいのかわからない」という方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、エスクァイアの乗り出し価格を調査しました。エスクァイアの価格が気になる方やワゴンタイプに興味がある方、車を購入するときはどのような部分に注目すればいいか気になる方にとって参考になるかと思います。
価格から諸経費まで調べているので、最後までご覧ください。
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目次
乗り出し価格とは
乗り出し価格とは、車に乗り始めるまでに必要な費用を全て合計した金額のことをいいます。
乗り出し価格には大きくわけて以下の3つの費用が含まれています。
- 車両本体価格→車両そのものの費用
- 法定費用→消費税や自動車税など国によって定められている費用
- その他諸費用→代行手数料やオプションなどの費用
車種のグレードや自分に必要な費用を合わせていくと価格には差が出ます。費用を抑えたい方はその他諸費用の部分などの削減を検討してみるといいかもしれません。
ここから、車両本体価格・法定費用・その他諸費用の中身を詳しく解説していくので確認してみてください。
乗り出し価格の目安
現在、新車の販売をしていないため、車両本体価格は中古車価格となります。車両本体価格+法定費用+諸費用=乗り出し価格です。
それでは、エスクァイアの乗り出し価格の目安を見てみましょう。
車両本体価格
中古車の値段になっているため、金額には幅があります。
中古車 | |
ガソリンモデル | 150万円~310万円 |
ハイブリッドモデル | 120万円~350万円 |
なお、エスクァイアのグレードは以下のようになります。
ガソリン | Xi | 2.0 Xi(7/8人乗り) |
2.0 Xi(7/8人乗り) 4WD | ||
Gi | 2.0 Gi(7/8人乗り) | |
2.0 Gi(7/8人乗り) 4WD | ||
2.0 Gi “プレミアムパッケージ“ | ||
2.0 Gi “プレミアムパッケージ“ 4WD | ||
2.0 Gi “プレミアムパッケージ ブラックテイラード“ | ||
2.0 Gi “プレミアムパッケージ ブラックテイラード“ 4WD | ||
ハイブリッド | Xi | 1.8 ハイブリッド Xi |
Gi | 1.8 ハイブリッド Gi | |
1.8 ハイブリッド Gi “プレミアムパッケージ“ | ||
1.8 ハイブリッド Gi “プレミアムパッケージ ブラックテイラード“ |
中古車とは、一度誰かが所有したもので、納入しただけではなくナンバー交付までうけたものを指します。
しかし、未使用の中古車というものも存在します。誰にも使われていない車に乗りたいという方は未使用の中古車を選ぶようにしましょう。
基本的に走行距離が長いものや車両年数が高いものは値段が安くなっています。自分が欲しいグレードや条件にあったものを探すようにしましょう。
法定費用
法定費用とは、国によって定められた最低限かかる費用のことです。基本的にどの店舗で車検を行っても金額に変動はないものになっているので、どこで車を購入しても金額に差はありません。
これは新車・中古車とも同じです。
内訳項目としては以下の6つがあります。
- 消費税
- 自動車税
- 環境性能税
- 自動車重量税
- 自賠責保険料
- リサイクル料金
ここからは各項目ごとに詳しく説明していきます。
消費税
消費税とは、クルマに限らず商品を買った場合に払う税金のことです。税込価格で表示されている場合は(税込)と記載されています。
消費税は、エスクァイアの値段を確認する際も分かりやすいところに記載されていることが多いです。
金額については、中古車の販売価格に対して一定の割合で計算されるため、1台ごとに異なります。
自動車税
自動車税の金額は排気量ごとに決まっており、毎年4月1日時点で自動車の所有者に対してかかる税金のことです。
2019年10月以降の新車登録車から「自動車税」が減税対象となり、自家用乗用車の場合は新車登録から8年間、排気量に応じて毎年減税を受けられるようになっています。
【自動車税・軽自動車税の税額】
排気量 | 新車登録時別の税額 | |
2019年9月30日以前 | 2019年10月1日以降 | |
1リットル以下 | 29,500円 | 25,000円 |
1リットル超~1.5リットル以下 | 34,500円 | 30,500円 |
1.5リットル超~2.0リットル以下 | 39,500円 | 36,000円 |
2.0リットル超~2.5リットル以下 | 45,000円 | 43,500円 |
2.5リットル超~3.0リットル以下 | 51,000円 | 50,000円 |
自家用乗用軽自動車(一律) | 10,800円 | 10,800円 |
【税の引き下げ額】
1リットル以下 | 4,500円の減税 |
1リットル超~1.5リットル以下 | 4,000円の減税 |
1.5リットル超~2.0リットル以下 | 3,500円の減税 |
2.0リットル超~2.5リットル以下 | 1,500円の減税 |
2.5リットル超~3.0リットル以下 | 1,000円の減税 |
エスクァイアの排気量は1800ccと2000ccの2種類なので、自動車税の金額は36,000円に該当します。
環境性能税
環境性能税とは、環境性能割のことをいいます。
対象車 燃費基準達成度 | 2022年4月~2023年4月 | |
FCEV/PHEV/BEV等 | 非課税 | |
クリーンディーゼル車 | 2020年度燃費基準達成車 非課税 | |
2030年度燃費基準 | 120%達成 | 非課税 |
100%達成 | ||
90%達成 | ||
85%達成 | ||
80%達成 | 1% | |
75%達成 | ||
70%達成 | 2% | |
60%達成 | ||
60%未満 | 3% |
自動車重量税
自動車重量税とは、自動車の区分や重量、経過年数に応じて課税される税金のことです。自動車(自家用乗用)は車両重量0.5トン毎に税額が4,100円増加します。
【新車新規登録時:3年分の場合】
重量 | 金額 | |
ガソリン車 | 1,955kg | 49,200円 |
ハイブリット車 | 1,620kg | 15,000円 |
どちらも、1.5トン超〜2トンに該当します。ハイブリット車はエコカー減税(50%)に該当するため、金額が低くなっています。
自賠責保険料
自動車自賠責保険は任意保険とは違い、車を所有する全ての方が加入を義務付けられている保険のことです。
また、加入後に交付される「自賠責保険証明書」は、運転時に携帯する義務があります。未加入や不携帯の場合は罰金や違反点数をとられてしまうので、注意が必要です。
補償内容は、自分が運転する自動車で相手を傷害・死亡等させてしまった場合に以下のとおり適応されます。任意保険とは違い限度や範囲が決まっています。
傷害による損害 | 支払限度額は120万円
治療関係費(治療費、通院交通費等)、文書料(交通事故証明書等の発行手数料)、休業損害および慰謝料が支払われます。 |
後遺障害による損害 | 支払限度額は等級により大きく3つに分類される
神経系統の機能障害や精神・胸腹部臓器への著しい障がい ・常時介護を必要とする場合(第1級) 4,000万円 ・随時介護を必要とする場合(第2級) 3,000万円 上記以外の後遺障害 ・3,000万円(第1級)~75万円(第14級) |
死亡による損害 | 支払限度額は、3,000万円 |
エスクァイアは中古車での購入となるので、車検が残っている中古車の場合は、「自賠責保険経過相当額」という項目で支払うことが多いです。
リサイクル料金
リサイクル料金とは、実際は最終的に廃車処分をするときに必要な経費のことですが、新車登録時にあらかじめ支払わなければならないものになります。
シュレッダーダスト料金やエアバッグ類・フロン類の処理・リサイクル料、情報管理料金、資源管理料金などが含まれています。
これは、車種によって金額が異なります。支払った際にリサイクル券が発行され、これは車を売るときや廃車のときに必要です。
券を紛失しても再発行ができないため、きちんと保管してください。
その他諸費用
その他諸費用とは、購入の際にかかる費用のことです。
以下の3つのものがあります。
- 新規検査登録諸費用
- 車庫証明費用
- ナンバープレート代
ここからは各項目ごとに詳しく説明していきたいと思います。
新規検査登録諸費用
新規検査登録諸費用とは、自動車検査登録印紙(国)と自動車審査証紙(自動車機構)をあわせたものになっています。
新車を登録するためにも検査が必要となり、金額はクルマのサイズや業者によって変わります。
自動車検査登録印紙 (国) | 自動車審査証紙
(自動車機構) |
合計 | |
OSS申請 | 1,000円 | 400円 | 1,400円 |
OSS申請以外 | 1,200円 | 400円 | 1,600円 |
エスクァイアは中古車なので、中古新規登録(700円)と上記の費用になります。
車庫証明費用
車庫証明は正式には、自動車保管場所証明書といいます。
自動車の保管場所を証明する書類で、車を所有する際は新車・中古車のどちらも車庫証明の取得が義務付けられています。
未申請や虚偽の申請をした場合は処罰の対象となるので、注意が必要です。(一部地域では車庫証明不要の場合があります)
車庫証明の取得は、所有者の住む地域を管轄する警察署への届け出が必要になります。手数料は各都道府県によって違いがありますが、2,500〜2,800円程度でそれほど大きな差はありません。
ナンバープレート代
ナンバープレート代とは、車両や所有者を識別するナンバープレートを発行する際にかかる費用です。
価格は、地域によって異なりますが、通常ナンバーの場合約1,500〜2,000円、光学式ナンバープレートの場合は約3,000〜3,500円となります。
光学式ナンバープレートとは、ナンバー部分が光って見えるものになっており、値段も高くなっています。
そのほかに、希望ナンバープレートがありますが、詳しくは後ほど解説します。
代行手数料
代行手数料とは、販売店が購入者に代わって行う際に発生する費用のことをいいます。車を購入し公道を走行するためには、様々な手続きが必要になります。
費用は大きく分けて以下の2つです。
- 車庫証明手続き代行手数料
- 検査登録代行手数料
ここからは各項目ごとに詳しく説明していきます。金額は販売店ごとに変わるので、複数の店舗を調べて比較してみることがおすすめです。
車庫証明手続き代行手数料
車庫証明手続き代行手数料とは、購入者に代わって新規登録に必要な車庫証明手続きを行ってもらう際にかかる費用のことです。
販売店によって違いますが、ディーラーに車庫証明の取得手続きを代行してもらう場合の相場は、1〜2万円となります。
そのほかに、自動車保管場所証明書や保管場所標章(ステッカー)の交付に必要な印紙代が合計約2,500円必要です。
駐車場の管理者によっては保管場所使用承諾証明書の発行に別途費用がかかる場合があります。
購入者自ら行えるものですが、書類の不備があった場合は平日に警察署へ行く必要が出てくることもあるので、対応が難しい方は代行を依頼したほうがいいでしょう。
検査登録代行手数料
検査登録代行手数料とは、車を使用する際に必要な車両の登録・ナンバーの交付を販売店に代行してもらう際にかかる費用のことです。
販売店によって金額は違いますが、相場は1万円〜3万円程度となります。販売店によって表記が違う場合があるので、注意してください。
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場合によって必要な諸費用
ここまで説明してきた項目は、原則としてクルマを購入する際にかかる費用となります。
それ以外にかかる費用があるので、ここからはエスクァイア購入時に+αでかかるものを説明していきます。
自分に必要かどうかを考えながらご覧いただき、必要な場合は費用に加算して考えてみてください。
希望ナンバー代
希望ナンバーは、ナンバープレートの4桁の番号を任意で指定できるというものです。
自分の好きな番号を登録することができますが、希望ナンバーの場合、人気の高い番号は抽選制となったり、時間がかかったりしてしまうことがあります。
しかし、自分の好きな数字にできるということもあり、希望ナンバーにされる方は多いようです。
費用は、約5,000円と通常のナンバープレート代金より2〜3倍の値段になっています。
図柄が選べるナンバープレートというものも出てきており、都道府県ごとのものやオリンピック使用のものがあります。
ナンバープレートにもこだわりたいという方は自分好みのものを選ぶのが良いでしょう。
納車費用
納車費用とは、自宅や職場など販売店以外の場所で納車を行う際にかかる費用のことをいいます。
販売店と自宅の距離によって金額が変わりますが、目安として30分以内の距離だと5,000円〜1万円、2時間以内の場合は1万円〜3万円です。
下取り手数料
下取り査定料とは、現在所有している車の売却を検討している場合にかかる費用のことをいいます。
車を購入したお店でそれまで乗っていた車を引き取ってもらえば、下取り価格を次に購入する車の購入にあてることができ、購入費用を抑えることができます。
相場価格は5千円〜1万円となっていますが、サービスで下取り査定を行っているところも多くあります。
下取り手続き代行手数料
下取り手続き代行費用とは、車を手放す際にローンの清算や所有権の解除などの手続きが必要です。この手続きを所有者に代わり販売店が行う際にかかる費用のことをいいます。
相場価格は1万〜3万円です。販売店以外での車の売却や下取りをするクルマがない時は必要のない費用なので、下取りしてもらう人は考えましょう。
洗車費/クリーニング費
洗車費/クリーニング費とは、購入する中古車の洗車や内装・外装のクリーニングを行う際に必要な費用です。
この費用については、販売店によってある場合とない場合があります。ある場合の費用は購入した中古車の状態によって異なります。
もちろん状態が良ければ安く抑えられ、高くても5万円以内にということが多いようです。
ない場合は傷や汚れがあるかもしれませんが、その分安く車を購入することができます。整備や点検などはしっかりと行っているので、安心して乗ることはできますが、自分で車を綺麗にすることが必要です。
自分でできないエンジンルームなどは、一度販売店に相談してみるのが良いのではないでしょうか。
エスクァイアのオプション
エスクァイアには様々なオプションがあります。
オプションをつけることで、自分好みの車内・外にすることができたり、運転環境をよくするための機能を追加することができたりします。
標準装備だけでもしっかりとしており、高級感もある車種ですが、「こういうオプションがついているんだ」という点もぜひ再確認してみてください。
ここでは、安全装備・内装・外装に分けてご紹介していきたいと思います。
安全装備
・バックモニター→後方の視界を補うためにつけておくと安心です。
・ドライブレコーダー→事故の際の証拠として、自分の車を守るためにもなります。
・ETC→高速道路を使用するときにあると便利です。
・コーナーセンサー→障害物に反応して危険を知らせてくれます。事故防止になります。
・スターター→車内を冬は温め、夏は冷やすことができます。
内装
・フリップダウン→後部座席でDVDを見る場合に使えます。
・スモーク→日よけになるので運転しやすくなります。
外装
・フロントグリル&フロントスポイラー→地上高がダウンしますが、フロントが角ばったデ ザインへと変わり迫力があります。
・フォグランプ→昼につけておくことができます。
エスクァイアとはどのような車?
エスクァイアは2014年10月に登場しました。すでに発売されていたヴォクシー・ノアと共通のコンポーネンツを採用している兄弟車としての位置づけになります。
キャッチフレーズは「新上級コンパクトワゴン」となっており、5ナンバーサイズで上質さを追求したモデルという特徴があります。
ガソリンとハイブリッドモデルがあり、その中のグレードも多くあります。ハイブリッド車の方が値段は高いですが、そのぶん燃費が良くなっています。ガソリン車の方は7人乗りか8人乗りかも選べます。
エスクァイアは2021年12月上旬をもって生産終了しています。
まとめ
本記事では、エスクァイアの乗り出し価格について調査してきました。
乗り出し価格とは、車両本体価格+法定費用+諸費用の合計のことをいいます。エスクァイアは、現在新車の販売が終了しているので購入する際は中古車での価格となります。
中古車では、値段の差や元所有者がつけているオプションなどがあるので、購入する際はその部分の確認をすることが必要です。
法定費用は決まった金額ですが、車両本体価格と諸費用については購入者によって変化するものなので、事前に確認しておくようにしましょう。
価格やオプションなど、様々な観点から自分にあったものを選んでみてくださいね。
中古車をさらにおトクに買うならモビリコ!