高級Lクラスミニバンとして人気を博したトヨタ・アルファード。その兄弟車種・後継車種として、よりクールな印象の仕上がりで、2015年から現行モデルで販売されているのがヴェルファイアです。

「ちょいワル」なイメージのデザインを採用したことから、一般的なミニバンの「ファミリーカー」のイメージにとどまらず、若い男性ユーザーや1人乗り層からも高い支持を集めています。

そんなヴェルファイアの利用を検討する時に気になるのが乗り心地でしょう。豪華な内装や大きな車体の運転感覚について、利用者の声を聞いてから利用に動きたいですよね。

本記事では、ヴェルファイアの乗り心地を実際のユーザーの口コミなどからまとめてご紹介します。

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目次

ヴェルファイアとはどんな車なのか

ヴェルファイアは、トヨタ自動車から販売されているアルファードの兄弟車種として誕生したLLクラスミニバンです。車種名は「velvet」と「fire」を組み合わせた造語で「静かな情熱」を意味しています。

初代ヴェルファイアは2008年5月から販売を開始し、現行モデルとなる2代目は兄弟車種であるアルファードのフルモデルチェンジに伴って、アルファードVの後継車種として2015年1月からの登場となっています。その後、兄弟車であるアルファードと同じタイミングでのいくつかのマイナーチェンジを繰り返し、現在販売されているモデルにたどり着きます。

2019年12月まではトヨタ系列の「ネッツ店専売車種」であったため、フロントエンブレムはトヨタのCIではなく、ヴィッツやウィッシュなどの他のネッツ店専売車種同様に「Netz」の頭文字である”N”があしらわれていました。その後、ネッツ店専売車種から外れたため、現在ではトヨタのCIがフロントエンブレムに採用されています。

ラグジュアリーで大人な印象が強いアルファードに比べ、ヴェルファイアは力強さ・先進性を謳っています。クールさ、ちょいワル感が魅力で、外装・内装は豪華に表現されています。

ヴェルファイアは、アルファードをベースに、後継車種(兄弟車)として開発された車ですが、アルファードにはない魅力を持ち、決して劣ることのないハイクラスミニバンとして評価されています。

ヴェルファイアの基本情報

2021年4月まで、ヴェルファイアには「Executive Lounge」「Executive Lounge Z」「V」「X」「ZR」「Z」の6種類のグレード展開があり、それ以前には「2.4Z」「3.5Z」「G SPORTS」といったグレードも販売されていましたが、2021年4月のマイナーチェンジによって、2022年現在の現行モデル「GOLDEN EYES II」と「HYBRID GOLDEN EYESⅡ」が販売されました。

元々特別仕様車のグレードであった「GOLDEN EYES」をバージョンアップさせたものが、現在のモデルとなっているのです。

以前は8人乗りのモデルも販売されていましたが、2022年現在に発売されている現行モデルでは「GOLDEN EYES II」と「HYBRID GOLDEN EYESⅡ」のいずれも7人乗りに統一されており、ボディーカラーも「ホワイトパールクリスタルシャイン(メーカーオプション)」と「ブラック」の2色のみとなっています。

2022年現行モデルの各グレードの基本情報は下記の表の通りです。

グレード GOLDEN EYES II
(2WD)
GOLDEN EYES II
(4WD)
HYBRID GOLDEN EYES II
動力源 ガソリン ガソリン ハイブリッド
車両型式 2WD 4WD 4WD
車両重量 1,970kg 2,030kg 2,150kg
車両総重量 2,355kg 2,415kg 2,535kg
燃費 WLTCモード 10.6km/L 10.6km/L 14.8km/L
燃費 WLTCモード(市街地) 7.3km/L 7.8km/L 12.6km/L
燃費 WLTCモード(郊外) 11.5km/L 11.3km/L 15.6km/L
燃費 WLTCモード(高速道路) 12.4km/L 12.0km/L 15.4km/L
JC08モード 18.4km/L
全長 4.935mm 4.935mm 4.935mm
全幅 1,850mm 1,850mm 1,850mm
全高 1,935mm 1,950mm 1,950mm
室内 長 3,210mm 3,210mm 3,210mm
室内 幅 1,590mm 1,590mm 1,590mm
室内 高 1,400mm 1,400mm 1,400mm
総排気量 2,493L 2,493L 2,493L
定員 7人 7人 7人

ヴェルファイアの内装

ヴェルファイアの人気の秘密は、豪華かつ洗練された内装にあります。シートの材質や車内空間の広さまで、ヴェルファイアが支持される理由が内装に濃縮されています。内装は乗り心地にも直結しますので、一つずつ見ていきます。

運転席・助手席シートの豪華さ

ヴェルファイアは、運転席・助手席のシートも豪華な仕様となっています。

運転席には6ウェイマニュアルシート、助手席には、4ウェイシートが搭載されており、より複雑な設定を行える仕様になっています。

また、助手席のシートにはオットマンも搭載されており、セカンドシート同様に非常にくつろぎやすい空間を作ることができますし、運転席のシートも材質は同じように分厚いクッションで作られており、背もたれも高い設定になっていることから、運転手にも抜群の乗り心地を提供できる作りになっています。

セカンドシートの異次元の豪華さ

 

ミニバンで最も豪華なシートとされる2列目(セカンドシート)は、ヴェルファイアでも豪華な仕様になっています。

最大で830mmの超ロングスライドが可能で、ゆったりと脚を伸ばしてくつろげる空間を作り出すことができるだけでなく、オットマン付きのシートで非常に豪華なリラックス空間を演出しています。自宅のリビングにいるような感覚で乗車することができるでしょう。

3列目シートはフレキシブルに対応

3列目のシート(サードシート)は、左右の両サイドに跳ね上げることが可能な仕様になっており、大きな荷物を運搬する際にも使いやすい性能です。車内空間の高さもあるため、自転車や観葉植物など、高さや幅のある荷物もしっかり運搬することができます。

また、3列目シートがあるラゲージスペースには、左右にランプを設置しているため、夜間の使用にも配慮されている点も注目です。

3列目シートのクッション性についても、置物のようなシートではなく、シートが薄く設計されることによって、フレキシブルに対応できる順応性を兼ね備えています。長時間のドライブでも十分に使える形の仕様です。

安心の安全性能

車の乗り心地は、内装のような肌で触れられるものだけではなく、安全性能のような機能面も重要です。

ヴェルファイアは、車線からの逸脱を避けるステアリング操作支援を行ってくれるレーントレーシングアシスト機能がついており、これをオンにして走行すると下記の3つの機能によって、より安全で快適な走行を可能にしてくれることでしょう。

【車両維持支援機能】
車線中央を走行するために必要なステアリング操作の一部を支援してくれたり、白線や黄線が検出困難な場合でも先行車両を追従する支援をしてくれる機能。

【車両逸脱警報機能/車両逸脱抑制機能】
車線から逸脱する可能性をマルチインフォメーションディスプレイに表示し、ブザーによる警告を行うとともに、車線からの逸脱を回避するために必要なステアリング操作を一部支援してくれます。また、車線の判断は、白線だけではなく、アスファルトや縁石などの境界から逸脱すると判定した場合も含まれます。

【ふらつき警報機能】
車両のふらつきを検知したときに、マルチインフォメーションディスプレイ表示で休憩を促す注意喚起を行ってくれます。

また、ヴェルファイアの安全性能はそれだけではなく、ミリ波レーダーと単眼カメラでぶつからない支援をしてくれる「Toyota Safety Sense」が搭載されています。

これにより、前方車両・歩行者・自転車運転者の存在をヴェルファイア自体が感知し、警告ブザーとマルチインフォメーションディスプレイへの表示で衝突可能性を知らせるとともに、ブレーキを踏めた場合は、プリクラッシュブレーキアシストが作動します。

また、運転手がブレーキを踏めなかった場合には、プリクラッシュブレーキを作動させ、衝突の回避や被害軽減を支援してくれます。夜間歩行者認識に対する自動ブレーキ機能など、充実した安全性能が搭載されており、心理的にも安心できる車となっています。

ヴェルファイアは車体の大きな車であるため、バックでの駐車などは運転に自信のない方にとっては難しいものであると感じられるかもしれません。しかし、ヴェルファイアには、インテリジェントクリアランスソナーと呼ばれる検知システムが導入されているので安心です。

インテリジェントクリアランスソナーは、アクセルの踏み間違いや踏み過ぎなどで起こる衝突を緩和し、被害軽減に役立つシステムです。バックでの駐車場・車庫入れの際などに、静止物の接近をブザーと表示で知らせてくれるクリアランスソナーに、静止物との接触を緩和する機能が追加されています。

静止物が前後進行方向に検知されている場合には、エンジン出力を抑制し、距離が縮まると自動ブレーキも作動させてくれるので、非常にありがたい機能ということができるでしょう。

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ヴェルファイアの乗り心地は?

では、実際のヴェルファイアの乗り心地はどうなのか、ベルファイアユーザーの口コミや評判から、よく出るものをまとめてご紹介します。

走りが安定している

どっしりとしたミニバンタイプの車種であるヴェルファイアは、内装・外装にこだわっており、揺れや外部の音などもできるだけ少なくなるように設計されています。

街乗りをしていると、一般的によく発生するのが、路面の段差などを超えた時に車体全体のショック・揺れを感じてしまうことです。ヴェルファイアは、ショックの吸収とダンパーの収まりが良いので、上下の揺れが続くようなことは少なく、タン、タンといったリズムで乗り越えていくのが特徴です。

ファミリーカーとしても利用されることの多いヴェルファイアは、小さな子供から親世代の高齢者も乗車することから、こういった揺れが少ない方が好まれる傾向にあると言えます。

ただ一方で、それまで軽自動車のようにガタガタと揺れる車でのドライブに慣れている方にとっては、ふわふわと感じてしまうようで、長時間ヴェルファイアでドライブすると車酔いしてしまうこともあるという評価も見受けられましたが、これは慣れの問題でもありますので、一般的には安定した走りをしてくれるヴェルファイアの揺れなどに対する安定感は高評価のほうが多いといえるでしょう。

もちろん、全ての揺れを感じないわけではありませんが、特に2列目シートに座った乗り心地は相当静かなようで、つい寝てしまったというコメントも散見されます。

シートのクッション性が高く疲労しにくい

内装にこだわり抜いているヴェルファイアですが、ヴェルファイアのユーザーの評価としても、シートの素材の硬さ・クッション性は高評価を受けています。

特に疲労を感じる運転手としてヴェルファイアを利用する頻度の高いユーザーも、「絶妙なクッション性で運転時の疲労をあまり感じさせない」という評価をしています。

3列目のシートは、最前列と2列目のシートと比較するとどうしてもシートのクッションが薄く、背もたれも低いため、背中をつけるとベンチに座っているような感覚になるという方もいるようです。

それでも他のミニバンなどよりはシートのクッション性が高く、非常に乗り心地が良いという評価を受けています。

遮音性が高い

ヴェルファイアは乗り心地を高めるために、遮音性も高くなるように設定されています。

街乗りで40〜60km/hで走っている際には、ちょうどよく外部の音を取り入れて走ってくれるとの声が多いです。

最も遮音性が高く評価されているのは、高速道路での走行時です。

最も快適と評価されているのは90km〜100km/h程度のスピードの際で、路面の継ぎ目に対するショックも少ないスピードのため、眠気を感じるほどの静かさであるとの口コミが多いです。

120km/h程度までスピードを上げると、路面の凸凹などの影響が強くなり、エンジン音も少しするようですが、子供が眠っていても起きないという口コミがあるほどですので、不快な音にはならないといえるでしょう。

車内スペースが広い

一般的な3〜5人家族でヴェルファイアに乗車すると、最前列から3列目まで全てのシートでゆったりとした空間を味わえると評価されています。

2列目を中心に、ほぼフラットな状態までシートを倒すことができるため、車中泊も4人程度であれば問題なくできるという評価が多いです。

ミニバンに限らず3列シートの車の場合、3列目が特に狭いということもありますが、ヴェルファイアは窮屈さを感じさせない空間デザインが施されています。

小さなお子様であれば、車内で立ち上がることも可能な高さがあり、車内で多少動き回ることも可能なことから、家族みんなでリラックスしながら移動するには持ってこいの車種といえるでしょう。

車内からの視界が広い

運転していて気になるのが、運転席からの視界です。視界の悪い車を運転するときは、プレッシャーがかかり、乗り心地が良いとはなかなか言えません。

ヴェルファイアに対する利用者の評価では、運転席からの視界が思っていたよりも広く、運転も安心してできるという口コミが多いです。

これは、車体が高く設定されており、フロントガラスによって大きく視界が開けているデザインだからこその評価と言えます。

死角はアンダーミラーで解消

視界が広いため、運転がしやすいという評価が多いですが、逆に「死角」があって怖いという口コミも見受けられました。特に死角があると言われているのは、車体付近の部分です。運転席から少し遠くの視界は非常に開けていますが、足元は確認が難しい部分があるようです。

そのため、壁が近かったり、車の足元の近くにものがあるような市街地の場合、運転のプレッシャーは少々感じられる場合があるかもしれません。逆に、高速道路などでは全体的に開けているため、それほど気にならないという声が多いです。

ただし、アンダーミラーをつけると死角を解消できるという声もありますので、完全なマイナスポイントではなく、オプション次第で解決できる内容ということができるでしょう。

小回りが利きにくい

他の同じクラスに分類されるミニバンよりはハンドル操作がしやすいという口コミも多く見受けられますが、やはりコンパクトカーなどと比較すると運転のしやすさ、小回りの利きにくさを感じることがあるようです。

ハンドルが軽くて女性でも運転できるという評価もありますので、ハンドル操作自体はしやすい設計になっているということができますが、車体が大きいため、運転に自信のない方にとってはプレッシャーのかかる車となってしまうことがあるかもしれません。

動きがワンテンポ遅くなる

小回りが利かないとの評価に似ている評価として、「運転に対する動きがワンテンポ遅くなる」という評価も見受けられます。

車体の大きさと車体の重量から、もう少しコンパクトな車と比較すると、アクセルを踏み込んだ時やカーブの時などに、「動きが遅くなる・ワンテンポ遅れる」といった印象を持ちやすいのかもしれません。

しかし、走行中のある程度スピードが出ている間であれば全く気にならない程度です。数ヶ間利用していれば、ヴェルファイアの運転に慣れて不満はなくなるでしょう。

パワー不足を感じる場面もある

パワーの必要性は、どのような運転をするのか、どのような道を運転するのかによって大きく異なりますが、坂道の多い街で生活される方には必須と言えるでしょう。

利用者の評価としては、アクセルを踏み込んでもパワーが強くなっているようにあまり感じられないということがあるようです。ヴェルファイアは車体が大きい分、荷物も人も多く乗せることができるため、何人乗っていて、何を乗せているのかによってもパワーの感じ方が異なるということができるでしょう。

また、高速道路運転時のアクセルの踏み込みでも、踏み込みの強さに対して、加速が緩やかであると感じる方もいるようです。

ヴェルファイアは走りに特化したような車ではありませんし、安全性能や燃費のことを考えれば、急加速・急ブレーキのような運転は得策とは言い難いでしょう。

まとめ

ヴェルファイアは、中身はファミリーカー向けですが、外装や内装から主に1人で乗る方や若者などにも人気があり、多くの方が乗っている車です。

高級Lクラスミニバンであるアルファードの後継者として登場したこともあり、内装・外装含め、国産車としては非常に豪華な部類に入る車と言えます。

シートや車内空間の広さから、乗り心地の良さを感じる方もいる一方で、運転手視点からすれば少し不便を感じる部分もあるようです。

ただし、値段に対する快適度合いでいえば、満足という評価を出している方が多く、残念だと感じる評価がある点についても工夫やオプション次第で解決できます。

大人数で乗れて、かつ乗り心地が心地よいと定評のある車なので、ぜひ検討してみてくださいね。

本記事を参考にヴェルファイアに興味が出てきたという方は、ぜひヴェルファイアに試乗されてみてはいかがでしょうか。

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