ガゾリンスタンド

無鉛ガソリンとは、クルマを走行させる上で必要な燃料です。

現在、自動車燃料として販売されているのは無鉛ガソリンとディーゼル(軽油)ですが、昔は有鉛ガソリンという商品もありました。

「無鉛ガソリンとは何だろう」「有鉛ガソリンとの違いはあるの?」などと疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。

今回は、無鉛ガソリンと有鉛ガソリンの特徴や違いを徹底解説します。
有鉛ガソリンがなくなった理由や種類の違うガソリンを入れてしまった場合の解決策までご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

中古車をさらにおトクに買うならモビリコ!

  • モビリコは中間業者を通さない個人売買のため、中間コストは大幅削減、消費税がかかりません。なので、買う人は安く買えて、売る人は高く売れます。
  • 面倒な作業が多くなりがちな車の個人売買ですが、面倒な作業はすべてディーラーにお任せできます。

目次

無鉛ガソリンとは?特徴を解説!

無鉛ガソリンとは、クルマやオートバイなどのエンジンを動かすために必要な燃料の一種です。
エンジン内で無鉛ガソリンを燃焼させることで、動力やエネルギーを発生させられます。

そもそもクルマやオートバイの燃料には、供給安定性経済効率性環境適合性の3つをバランスよく満たしていることが求められます。

  • 供給安定性:適切な品質を安定的に供給すること
  • 経済効率性:無鉛ガソリンを精製するコストと利便性
  • 環境適合性:無鉛ガソリンを精製することに対して大きく環境を悪くしないか

「コストは安価だけど環境負荷が大きい」や「資源量は多いが高価」では、クルマやオートバイの燃料として安定した供給はできません。
その点、無鉛ガソリンはこの3つの要素をバランスよく満たしているので、長い間自動車燃料として使用され続けているのです。

なお、無鉛ガソリンには品質の劣化防止やエンジンの清浄作用を目的とした、さまざまな添加剤が使われています。
無鉛ガソリンはクルマを走らせるためだけではなく、エンジン内の部品や排出ガス浄化装置を保護する役割も果たしているのです。

エネルギーとして利用しやすい無鉛ガソリンは日本だけでなく世界的に普及しており、日本車・外車問わず使用可能です。
無鉛ガソリンには下記の2種類があります。

  • 無鉛レギュラーガソリン:レギュラー
  • 無鉛プレミアムガソリン:ハイオク

無鉛ガソリンは、レギュラーガソリンプレミアムガソリンの2つに分けられます。
レギュラーガソリンは軽自動車からミニバンまで幅広いクルマに適しており、プレミアムガソリンは排気量が大きいクルマやスポーツカーのように加速性能の良いクルマに適しています。

クルマ本来のパフォーマンスを最大限に引き出すためには、最適な燃料の選択が重要です。
2種類の無鉛ガソリンについて特徴を見ていきましょう。

 

無鉛レギュラーガソリン

無鉛レギュラーガソリンとは、国産車から輸入車まで多くのクルマで利用できる一般的な自動車用燃料です。
トヨタで販売している車種も、ほとんどのクルマが無鉛レギュラーガソリンを指定燃料としています。

トヨタ車では、以下の車種などで無鉛レギュラーガソリンを使用しています。

  • アクア
  • パッソ
  • ルーミー
  • ヤリス
  • カローラクロス
  • カローラスポーツ
  • C-HR
  • ライズ
  • プリウス
  • ハリアー
  • アルファード
  • ハイエースワゴン
  • ヴォクシー
  • ノア など

ハイブリッド車やコンパクトカー・SUV・ミニバンなど、クルマの大きさ問わず無鉛レギュラーガソリンが指定されています。

ディーゼル(軽油)と間違えないように、燃料の色は赤色に着色されている特徴があります。
揮発性が非常に高く静電気などでも引火しやすいことから、取り扱いには細心の注意が必要です。

ガソリンスタンドなどの販売店が取り扱う際は、危険物取扱者の資格が必要になるなど誰でも簡単に扱える燃料ではありません。
そのため、どこのガソリンスタンドでもクルマに給油するのは簡単ですが、静電気を発生させないなど注意が必要です。

価格は世界情勢(原油価格や為替)により左右されますが、いつでも入手しやすい燃料といえます。
無鉛レギュラーガソリンはコストや利便性のどちらも優れた自動車燃料です。

 

無鉛プレミアムガソリン

無鉛プレミアムガソリンは高品質な無鉛ガソリンの一種で、排気量が大きいエンジンや加速性能の高いエンジンなどに使用されます。

一般的には「ハイオク」と呼ばれており、特徴はオクタン価が高いことです。
オクタン価とは燃料の異常燃焼の起こりにくさを表す指数のことで、指数が高いほどエンジン内での異常燃焼が起こりにくいのです。

異常燃焼が起こりにくいということは、ノッキングという振動や異音が軽減され加速時の乗り心地が良く、快適に走行可能です。

JIS規格では、無鉛レギュラーガソリンのオクタン価は89.0以下と指定され、無鉛プレミアムガソリンのオクタン価は96.0以上と指定されています。

さらに、高品質の洗浄剤などの添加剤が配合されているため、エンジンの汚れを効果的に除去し、車体の長寿命化や部品の保護にもつながります。
排気量が大きいエンジンやスポーツ仕様のターボ車など、パワーを大きく発揮するエンジンの燃料とされていることが多いです。

トヨタ車では、以下の車種などで無鉛プレミアムガソリンを使用しています。

  • ヴェルファイア(一部グレード)
  • クラウン(一部グレード)
  • ランドクルーザー(一部グレード) など

フルモデルチェンジしたヴェルファイアクラウンが当てはまります。
それぞれの車両は一部グレードのみで指定されているので、無鉛レギュラーガソリンのグレードも設定があります。

指定燃料はクルマの主要諸元表に記載されているので、参考にしてください。

中古車をさらにおトクに買うならモビリコ!

  • モビリコは中間業者を通さない個人売買のため、中間コストは大幅削減、消費税がかかりません。なので、買う人は安く買えて、売る人は高く売れます。
  • 面倒な作業が多くなりがちな車の個人売買ですが、面倒な作業はすべてディーラーにお任せできます。

無鉛ガソリンと有鉛ガソリンの違いは?

有鉛ガソリンは1970年代までクルマやオートバイで使われていた燃料です。
ガソリンに「鉛」を添加することで、エンジンの性能を向上させたり異音や振動を抑えたりする効果を得られます。

有鉛ガソリンの効果や特徴は以下の通りです。

  1. ノッキングの抑制
  2. エンジンの保護

有鉛ガソリンのそれぞれの特徴について詳しく解説します。

 

特徴①ノッキングの抑制

有鉛ガソリンは、エンジン内での異常な燃焼やノッキングを抑える効果があります。
これは「鉛」を添加することで、オクタン価を上げられるからです。

現代の燃料から考えると、ハイオクと同じ効果を期待できます。

 

特徴②エンジンの保護

有鉛ガソリンは、エンジン内の部品を保護する役割も果たします。
特にバルブシートという部品の劣化を軽減し、エンジン部品の寿命を延ばすことが可能です。

バルブシートとは、エンジン内部の吸気や排気弁の弁座のこと。
有鉛ガソリンを使用していた頃はバルブシートが有鉛用となっておりそれ以外の燃料では、劣化が進み異常摩耗となってしまうこともあったのです。

異常摩耗を起こすとバルブシートの交換が必要となるなど、余分なメンテナンスコストがかかってしまうことも。
そのため有鉛ガソリンを使用することで、バルブシートを保護し異常摩耗を防ぎ、結果的にエンジンの長寿命化にもつながっていました。

 

無鉛ガソリンと有鉛ガソリンの違い

それぞれガソリンの違いは以下の通りです。

【有鉛ガソリン】

  • 鉛が添加されている
  • 燃焼効率が悪くなりやすい
  • 大気汚染につながる

【無鉛ガソリン】

  • 鉛は入っていない
  • 燃焼効率が高い
  • 大気汚染につながりにくい

それぞれガソリンの違いは、一言で表すと「鉛」が使用されているか使用されていないかです。

有鉛ガソリンは「アルキル鉛(テトラエチル鉛)」を添加して、オクタン価を高くするなど燃料としての性能を向上させています。
この「アルキル鉛」を使用することで、乗り心地の向上や部品の長寿命化につながりますが、燃焼効率が悪くなる可能性があります。

一方で無鉛ガソリンは完全燃焼しやすくエネルギーを効率的に利用できるため、有鉛ガソリンよりも燃焼効率が良くなりやすいです。
そのため同じ距離を走行する際に消費する燃料の量が少なくなるため、燃費性能は無鉛ガソリンの方が高くなりやすいといえます。

そして環境への影響もそれぞれで大きく異なります。
有鉛ガソリンは鉛添加物のため、燃焼時に有害な排気ガスを生成してしまい、大気汚染の原因となったり、健康へ悪影響をおよぼすことも考えられます。

 

有鉛ガソリンがなくなった理由

有鉛ガソリンがなくなった理由は、環境や健康に悪影響があるというリスクが明らかになったから。

鉛を含んでいるため、大気中に毒性のある排気ガスが放出され、大気汚染や地球温暖化の悪化を招く可能性がありました。
さらに、鉛は人体に対しても有害であり、特に子どもや妊婦などの健康への影響が懸念されました。

これらの問題に対応するため、環境保護の観点から無鉛ガソリンへの移行が進められたのです。
無鉛ガソリンは環境にやさしい燃料として注目され、大気汚染物質の排出量を低減します。

日本では1975年から有鉛ガソリンの販売を禁止し、完全無鉛化が実施されました。
※具体的な法規制や決定に関する詳細については、各国や地域の法律や規制によって異なる場合があります

 

有鉛仕様のクルマに無鉛ガソリンを入れても良い?

現在日本で発売されているクルマは、エンジンが無鉛ガソリン用に設計されており、1970年代のクルマとは異なります。

しかし、中古車市場では旧車と呼ばれる有鉛ガソリン仕様のクルマを専門店などで取り扱っていることも。
有鉛ガソリンの販売が禁止されている中で、どのように対応する必要があるのでしょうか。

結論からいうと、有鉛ガソリン仕様の旧車も無鉛プレミアムガソリンを使用します。

有鉛ガソリンの特徴である「ノッキングの抑制」や「バルブシートの保護」の観点から見ていきましょう。

1つ目の「ノッキングの抑制」については、無鉛プレミアムガソリンはオクタン価が96.0以上と高いことから、ノッキングの抑制が可能です。
この点については有鉛ガソリンと同じ効果を得られ、当時のクルマでも問題なく使用できることがわかります。

2つ目の「バルブシートの保護」では、無鉛プレミアムガソリンでも補うことはできません
バルブシートの保護については以下2つの方法で解消可能です。

  • ナトリウム化合物によって有鉛化効果を得る添加剤を使用する
  • バルブシートを無鉛ガソリン用に交換する

有鉛化添加剤といって鉛の代わりにナトリウム化合物を使用し、有鉛化効果を得るものが販売されています。
これを使用し無鉛プレミアムガソリンに混ぜることでバルブシートを保護することが可能です。

しかし、継続的にクルマを利用する場合、コストや手間がかかります。
バルブシートは消耗品のため、交換のタイミングでバルブシートを有鉛用から無鉛用に変えてしまえば、無鉛プレミアムガソリンを使用するだけで手間なくクルマを走行可能です。

 

無鉛レギュラーガソリン仕様のクルマに無鉛プレミアムガソリンを入れても良い?

無鉛レギュラーガソリン仕様のクルマに、無鉛プレミアムガソリンを入れても故障の可能性は低く、そのまま走行可能です。

無鉛プレミアムガソリンは高品質なので、無鉛ガソリン仕様のクルマでも以下の効果が期待できます。

  • エンジン内部の清浄
  • ノッキングの抑制
  • 走り出しの向上

清浄作用を得られるので、無鉛ガソリン使用のクルマは、エンジンの中がキレイになる可能性があります。
この清浄作用には、特にエンジン内のカーボンというエンジン内部の燃えカスやスス汚れを除去する効果があります。

また、無鉛レギュラーガソリンが指定燃料とされているクルマに、無鉛プレミアムガソリンを入れると、加速時の乗り心地が良くなる効果も期待できます。
※全てのクルマで上記効果が得られるとは限りませんので注意してください。

一方で、無鉛プレミアムガソリン使用のクルマに無鉛ガソリンを使用した場合は、クルマの不調につながることが考えられます。
無鉛ガソリンを入れても走行できる可能性は高いですが、オクタン価が低く清浄作用も期待できないことから以下の症状が出る可能性も。

  • ノッキング
  • エンジンに汚れが蓄積する
  • 走り出しが悪い

無鉛プレミアムガソリン用のエンジンなので、オクタン価が低い燃料を入れることで、乗り心地に影響する可能性があります。
加速時に振動がある場合や、「キンキン」や「カンカン」など金属音が発生することも考えられます。
症状が「出る」「出ない」はクルマによって異なりますが、ドライバーがストレスに感じるような不具合が生じる可能性があります。

クルマはエンジンに合わせて、「無鉛ガソリン」か「無鉛プレミアムガソリン」のどちらを使用するか指定されています。
自動車メーカーから指定されている燃料が、そのクルマに最適なガソリンです。
クルマを安全・快適に走行させるためにも、自動車メーカーから指定された最適な燃料を使用しましょう。

 

まとめ

無鉛ガソリンとは、供給安定性・経済効率性・環境適合性の3つのバランスに優れ、日本だけでなく世界的に使用されているクルマやオートバイの燃料です。

無鉛ガソリンは「レギュラー」と「ハイオク」の2種類があり、それぞれ特徴も異なります。
また、「有鉛」「無鉛」の違いは「鉛」が使用されているか使用されていないかです。
有鉛ガソリンは環境や健康被害が問題視され、1975年に販売が禁止されました。
現在販売されている無鉛ガソリンの「レギュラー」と「ハイオク」を給油し間違えたとしても、クルマが故障する可能性は低いです。

しかし、エンジンのスペックを最大限発揮するには、指定された燃料を使用することが大切です。
各自動車メーカーが車種ごとに使用燃料を指定しているので、無鉛ガソリンでも「レギュラー」と「ハイオク」で指定されているものを使用しましょう。

トヨタの中古車購入は、トヨタ正規ディーラー・ウエインズトヨタ神奈川がお届けする、クルマの個人売買サービス「モビリコ」がおすすめ!
トヨタの中古車一覧

「モビリコ」では、掲載されている全てのクルマが、トヨタ正規ディーラーでの高水準の点検や整備を受けているので、状態の良い中古車に出会えます。
クルマの整備履歴を確認して購入できるのは「モビリコ」の最大の特徴です。

さらに「モビリコ」は中間業者を経由しない個人売買。
中間コストが発生せず、消費税の支払いも必要ないため、クルマをお得に購入可能です。
また、面倒な手続きはすべてディーラーに任せられるので安心して誰でも取引できます。

ご成約まで費用はかからず、会員費や登録料も不要です!

中古車購入は、ぜひ「モビリコ」をご活用ください!
ご不明な点があれば、ウエインズトヨタ神奈川にお気軽にお問合せください。

中古車をさらにおトクに買うならモビリコ!

  • モビリコは中間業者を通さない個人売買のため、中間コストは大幅削減、消費税がかかりません。なので、買う人は安く買えて、売る人は高く売れます。
  • 面倒な作業が多くなりがちな車の個人売買ですが、面倒な作業はすべてディーラーにお任せできます。