自動車を購入したいと考えた時に、新型アクアが気に入ってぜひ購入したいと検討している人もいるでしょう。しかし、購入する前には「新型アクアの燃費は良い?」「新型アクアの維持費はどのくらい?」など気になることもあります。

車というものは購入しておしまいというものではありません。車を購入する前に考えておきたいのが、維持費です。

せっかく新車を購入しても、年間維持費が高く、その維持費が重い負担となってしまうために結局手放してしまう、という方もいます。

そのため、新型アクアが気になっている方も、車を購入する前に年間維持費をシミュレーションして、固定費がどのくらい月にかかるかを確認しておきましょう。そこで無理なく維持ができそうであれば、ぜひ新型アクアの購入を検討してみてください。

目次

新型アクアの概要

新型アクアは燃費がいいのか、燃費が良いのであれば一体どのくらいガソリン代が毎月かかるのか、購入する前に気になるところでしょう。

特にガソリン価格が高騰しているときなどは、1Lあたりが数十円の差だとしても、ガソリンは何十Lと入れるものなので月のガソリン代で見ると大きな差となり、より燃費の良さというものが際立ちます。燃費が良ければ、それだけガソリン代が節約できてしまうのです。

フルモデルチェンジされた新型アクアは、燃費の良さを追求したハイブリッド専用車となっており、「低燃費でたくさん走る車に乗りたい」という方にピッタリな車となっています。

そんな新型アクアは、コンパクトなうえに低燃費でありながら自然な走行ができる車として人気を集めています。新型アクアはさまざまな便利機能が詰め込まれているだけでなく、快適な運転ができるようにドライバーにとってうれしい装備もそろっています。特に寒冷地に対応したオプションが充実していて、寒い地域に住んでいる方にもおすすめできる車だと言えるでしょう。

グレードによって燃費が違う

新型アクアの燃費は、グレードによって異なります。新型アクアには2WDと4WDがあるので、そのあたりもライフスタイルに合わせて選ぶ必要があります。

まずは、2WDでグレードが「B」の場合は35.8km/Lとなっています。

常にカタログ通りの燃費を実現できるわけではありませんが、かなり低燃費なことは間違いないでしょう。

グレード「X」であれば燃費は34.6km/Lです。グレードが上がるごとに少し燃費が悪くなり、「G」「Z」の場合は33.6km/Lまで下がります。

それでもほかの車と比較すると、新型アクアは十分に低燃費な車であるといえるでしょう。

4WDの場合は2WDよりもどうしても燃費が悪くなってしまい、グレード「B」なら30.1km/L、グレード「X」「G」「Z」はどれも30.0km/Lです。4WDでは、グレードによる燃費の違いはそれほどありません。

そのため、4WDのグレードを選ぶときは燃費の違いがあまり見られないので、燃費よりも各種装備やつけられるオプションを重視するといいでしょう。

新型アクアの維持費は?

それでは、新型アクアの燃費がどのくらいなのかはわかっていただけたと思うのですが、維持費は、どの程度必要になるものなのでしょうか。

せっかく購入しても「年間の維持費が高すぎる」「車検費用が払えない」などとなってしまえば、意味がありません。

そうなってしまわないためにも、購入前に維持費のシュミレーションをすることによって、実際に車を購入してから「思っていたよりも維持費が高い」のような想定と現実のギャップを極力なくせるでしょう。

それだけでなく、事前にどの程度の費用がかかるかを算出しておけば、車の維持費が重い負担とならないよう、事前にお金を貯めておくこともできます。

新型アクアを維持するためにかかる項目はガソリン代・税金・保険代・車検代です。

また、状況によってはそのほかの費用も必要になってくるため、注意しましょう。

必要と思われるすべての費用を以下にまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。

①ガソリン代

車の維持費と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、ガソリン代ではないでしょうか。

ガソリンの価格は常に変動するもので、年によってはかなり高騰することもあり、予測が難しい費用項目でもあります。

カタログの数値では燃費は30km/L程度となっています。しかし、実際走る時は人が乗っていたり、荷物を載せるので、カタログ上の数値よりも落ちてしまい、アクアの実燃費は約23km/L程度となってしまいます。

そのため、年間10,000km走行すると仮定すると約435Lのガソリンが必要です。レギュラーのガソリン代は、高くても170円/L程度なので、その値段だとして計算すると、435L×170円で73,950円となります。つまり、計算上は、1月当たり6,000円程度が必要になるのです。

年間10,000kmというとかなり距離であるので、そこまで必要ないと感じるという方もいるかもしれませんが、通勤距離が片道約10kmから15km程度で、なおかつ大型の休みなどは車で遠出するという方であれば、年間10,000km程度は走行することになるでしょう。

特に子供がいるファミリー層は、毎年10,000km以上走ることがよくあります。子どもがいて、週末になると家族で遠出するという方は毎年10,000km、もしくはそれ以上の走行をすると考えてもいいでしょう。

逆に、通勤は電車を使っていて、せいぜい子供の送り迎えや日常的に家の近くに買い物に行くのに車を使う程度であれば、月々のガソリン代は2,000円程度に抑えられるでしょう。

②税金

自動車の維持費として必要な費用として、税金があります。税金には自動車税・自動車重量税の2つが考えられるでしょう。

自動車税は、毎年4月1日に車を保有していることでかかる税金です。アクアにかかる自動車税は、年間で34,500円です。

そもそも自動車税は、排気量によってその金額が変わります。同じ乗用車という区分であっても、排気量が1,000cc超~1,500cc以下であれば34,500円ですが、1,500cc超~2,000cc以下だと39,500円、2,000cc超~2,500cc以下だと45,000円というように、排気量が多くなるにつれて自動車税として課せられる金額も多くなっていきます。

アクアの場合は、2WDも4WDも同じエンジンを搭載していて、グレードによる違いもありません。どれも1,500ccのエンジンが搭載されているため、自動車税はぎりぎり排気量が1,000cc超~1,500cc以下の区分となっており、その金額は34,500円です。

ただし、新型アクアはエコカー減税対象のため、グリーン化特例50%を活用することで15,000円が減税されます。ただし、減税の対象となるのは、2WDでグレードが「X」「G」「Z」の方のみです。

自動車重量税は、新車を購入したときと車検の時に支払うお金です。こちらもエコカー対象のグレードであれば減税してもらうことができます。また、自動車重量税は新車登録後13年目と18年目に金額が上がってしまいます。こちらは自動車を買い替える際などの1つの指標となりうるので、覚えておきましょう。

③保険代

自動車の維持費として挙げられるもので保険代もあるので、忘れてはいけません。

保険には、自賠責保険と任意保険の2種類があります。自賠責保険は必ず入らなくてはなりませんが、任意保険の加入は個人の自由です。ただし、勤め先によっては任意保険の保証書を求められることもあります。

自賠責保険は、車の購入時に必ず入らなければならない保険であり、基本的には新車登録時とその後の車検の時に支払う形になっています。新車登録のときには、次の車検まで3年あるため、36ヶ月の保険に入ることになるでしょう。保険の支払金額は3年間で35,950円となっています。そのあとは2年ごとに2年分の25,830円を払う形になります。

一方で、任意保険は加入は個人の意思といいつつも、いざというときにないと困る保険です。というのも、自賠責保険の損害賠償は最高4,000万円と高額ではあっても、あくまでも対人の事故にしか適応することができず、対物の事故の際は適応されないので、そこは任意保険でカバーしなければならないのです。

任意保険は、対人・対物・車両などさまざまな組み合わせが可能です。また、企業によっても保険金額が違い、補償額も変動します。

安ければ13,000円程度から可能ですが、高ければ10万円程度かかることもあるため、自分の使い方にあった保険を選びましょう。

任意保険の加入は自由とはいえ、もし任意保険に加入していなければいざというときにかなりの賠償金を支払うことになります。また、事故などに合ったときには交渉などもすべて自分でしなくてはならなくなるため、こちらの保険も多くの人が加入しています。

④車検代

自動車の維持費として、新車購入後、3年目・5年目・7年目・9年目に必要となるのが、車検代です。

車検は、2年に一度は必ず受けなくてはならないものです。車検の費用は、基本料金に法定費用が加算された金額となっています。

アクアであれば、車検はおよそ80,000円弱くらいが相場です。一見高く感じる方もいるかもしれませんが、この中には2年間分の自賠責保険料25,830円と、2年間分の自動車重量税24,600円も含まれているため、純粋な整備費用だけみるとそこまで高くはないといえるでしょう。

このほかに、必要であればワイパーのゴムの交換・オイル交換・バッテリー・ブレーキパッドなどメンテナンスや交換が必要なものがあれば、そちらの費用も車検代に加算されます。メンテナンス費用が多くかかる場合、トータルでは10万円近くになることもあるため、事前に準備しておくといいでしょう。

⑤その他費用

車の維持費として、これまで挙げた以上に費用がかかることもあります。それが、駐車場代・タイヤ代・オイルやエレメントの交換代がかかる場合です。

例えば、駐車場代であれば、家に駐車場があればその費用は考えなくてもいいですが、ない場合だと安いところでは毎月5,000円程度、高ければ月額10,000円程度かかるところもあります。平均で8,000円程度としても、年間96,000円程度が必要ということになります。

さらに、走行距離が多くなれば、定期的にオイル交換やエレメントの交換も必要になるでしょう。オイル交換や、エレメントの交換は1回あたり2,000円程度かかり、両方交換するとなると4,000円程度の費用となります。

また、寒冷地であれば、夏には夏タイヤ、冬には冬タイヤに変える必要があるでしょう。タイヤも安いものから高いものまでありますが、4本交換するとなると35,000円~12万円程度かかります。交換は5年としているところも多いですが、実際のところ3年程度で交換しなくてはならないこともよくあるので注意が必要です。

メンテナンス・修理費

年間にかかる維持費は、保険代やガソリンなどの変動費によっても大きく違ってきますが、10~15万円程度を見込んでおくといいでしょう。

さらに年数を重ねていくと、メンテナンス費用や修理費が必要になってきます。というのも、車の部品は走行距離が多くなるごとに摩耗したり劣化したりするので、その交換費用や部品代が必要になるからです。

一般的には車の買い替えどきは「10万kmまで」といわれています。

というのも、走行距離がそれ以上になると、売却するときの金額が下がる、乗っていても車の修理が必要になることが多くなるなどのデメリットが生じやすくなるからです。

エンジン系統のトラブルが発生してしまった場合は5万円から20万円程度の修理費がかかることもあります。そうなってしまうと乗り換えを検討するレベルといえるでしょう。

洗車やコーティング

自動車を綺麗に保つためには定期的な洗車が必要です。

しかし、なかなか洗車までする時間がないということもあるでしょう。そういったときには、ワンコインで出来る機械洗車でもいいので、ぜひ試してみてください。

安くても定期的に綺麗にしておくことで、車の劣化を遅らせることができます。車体に汚れが付いたままにしてそのまま放置しておくと、どうしても腐食したり劣化が早まったりするので、できるだけ綺麗に保つようにしましょう。

そのほか、ポリマーコーティングなどもおすすめです。コーティングは自分でできるものもあるので、できるだけ安い費用できれいにコーティングできるようなコーティング剤を選ぶことでコーティング代を安く抑えることができるので、おすすめです。

コーティングすることで、一時的に費用がかかってしまうとしても、長い目で見ると、コーティングをした方がメンテナンス代をあまりかけることなく車も綺麗に保つことができるので、トータルに見た際にも費用を抑えることができるといえるでしょう。

年間維持費を安くしたい

年間維持費が高すぎる、できるだけ金額を安くしたいという方も多いのではないでしょうか。ここからは安くするためには何が必要なのか、どこの費用を見直せばいいのかなどを詳しくみていきましょう。

保険の見直し

車の維持費の中でコントロールできるものといえば、基本的に保険代くらいといえるでしょう。しかし、逆に言えば、保険代は安くすることも高くすることもできます。

例えば、車両保険を付けると保険料が高くなるといったように、保険をつけていくごとにその金額はどんどん上がっていきます。しかし、本当に車両保険は必要でしょうか。

もちろん、車の免許をとりたてであったり、車をめったに運転することがないなど、運転技術に自身がない場合や、車両本体が貴重である、かなりの本体価格がかかっているなど場合であれば車両保険は必要ですが、そうでなければそこまで費用を割く必要はないケースも多いでしょう。

つまり、オプションを付けるときには、本当に必要かどうかをよく検討する必要があるといえます。

また、年間走行距離や、免許がゴールドかブルーかによっても保険料が変わってきます。その他、運転手の年齢や保険適用範囲に制限を付ける、または等級によっても保険料に違いが出るため、保険に加入するときには説明を詳しく読むようにしてください。

運転者の状況や車の状況は常に変動するものなので、保険は5年から6年に一度見直しをするのがおすすめです。

エコカー減税の活用

新型アクアは、エコカー減税の対象車です。

しかし、エコカー減税の対象にならないグレードもあるため、注意が必要です。購入時に、減税対象になるかどうかを確認しておくといいでしょう。

年間維持費の中でも税金がかなりの割合を占めるため、少しでも安くできるように活用できる制度はすべて活用してみてください。

お得に利用

年間維持費を下げることは難しくても、そのほかの部分で車の利用をお得にすることはできます。インターネットやポイントをうまく活用して、よりお得に利用できるようにしてみてください。

ネット通販を活用

ネット通販を活用することで、車にかかる費用を抑えることができます。

例えば、カーナビやETC、オーディオなどはネット通販で購入できるほか、タイヤなどもネットで購入することができるので、まずは一度金額をチェックしてみるのがおすすめです。

ただし、ネット通販では実物は配達されるまで確認できず、「思っていたのと違う」「規格が合わなかった」などということもあるため、注意が必要です。

ネット通販は活用したいけれど、どれを購入すればいいのかわからないというときなどは、一度ディーラーに相談してみて検討するのも良いでしょう。

ポイントを活用

ネットを活用するにしても車のローンの支払いにしても、すべてを1本化しておくことでポイントが貯まります。

ポイント還元率の高いクレジットカードを利用することで、お得にポイントを貯めることができるでしょう。ポイントは金券やグルメ、日用品などに交換することができるため、おすすめです。

まとめ

新型アクアを購入するときには、エコカー減税の対象になるかどうかや燃費、年間の維持費などを確認しておくことがおすすめです。

一言にアクアの維持費といっても、その金額は各個人の乗り方によっても異なりますし、さらに言えばアクアのグレードによっても異なります。

また、保険料は各個人車の乗り方やライフスタイルに合わせて選ぶことで、節約できることもあるでしょう。

せっかく愛車を購入したとしても手放さないといけないということにならないよう、維持費のことまでちゃんと考えて、車は計画的に購入しましょう。

また、車のローンの支払いも無理のない程度にしておいてください。毎月維持費に頭を悩ませることなく、余裕あるカーライフを送れるように計画しましょう。