2011年に開発されたアクアは、「世界トップクラスの低燃費」を謳って、圧倒的な燃費性能と静けさを持ち合わせたハッチバック型ハイブリッド車として登場しました。
2017年にはフルモデルチェンジした2代目アクアが発売され、2代目アクアは初代よりも乗り心地や振動性能が向上しており、ワンランク上の上質な乗り心地を実現しています。

エンジンの構成位置や重量配分が最適化されました。また、新型プラットフォーム「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)」に基づく小型車向けプラットフォーム「GA-B」を採用しているため、乗り心地の良さを感じることができます。さらに、剛性の高いボディも質感の高い走りを実現している理由のひとつといえるでしょう。

上記に加えて、フルモデルチェンジ後のアクアは燃費性能が向上してます。

新型アクアのカタログ燃費

アクアのカタログ燃費は以下の通り、高い燃費性能を実現しています。

グレード 車両重量 駆動方法 燃費 燃費(市街地モード) 燃費(郊外モード) 燃費(高速道路モード)
Z 1,130kg 2WD FF 33.6km/L 33.8km/L 36.0km/L 32.0km/L
Z 1,230kg 4WD(E-Four) 30.0km/L 30.6km/L 31.7km/L 28.7km/L
G 1,130kg 2WD FF 33.6km/L 33.8km/L 36.0km/L 32.0km/L
G 1,220kg 4WD(E-Four) 30.0km/L 30.6km/L 31.7km/L 28.7km/L
X 1,120kg 2WD FF 34.6km/L 35.4km/L 37.5km/L 32.6km/L
X 1,220kg 4WD(E-Four) 30.0km/L 30.6km/L 31.7km/L 28.7km/L
B 1,080kg 2WD FF 35.8km/L 36.5km/L 39.5km/L 33.5km/L
B 1,190kg 4WD(E-Four) 30.1km/L 30.4km/L 32.6km/L 28.3km/L

2代目アクアのカタログ燃費は2WD、E-Fourともに30km/Lを超える低燃費です。では、先代のアクアのカタログ燃費もみていきましょう。

グレード(年式) 車両重量 駆動方法 燃費
L/S/G(2011年) 1,050~1,080kg 2WD 35.4km/L
G/S/L/G’s(2013年) 1,050~1,110kg 2WD 33.8~37.0km/L
X-URBAN/L/S/G’s/Gレザーパッケージ(2014年 1,050~1,090kg 2WD 33.8~37.0km/L
L/S/G/Sスタルブラック(2015年) 1,080kg 2WD 37.0km/L
L/S/G(2017年) 1,060~1,130kg 2WD 34.4~38.0km/L
Crossover/Crossover Glam/S Style Black(2017年) 1,090~1,130kg 2WD 34.4km/L

2011年に発売して以降アクアは、燃費性能の良さが向上していて、2017年発売のLモデルが発表されるまでは超えられないほどの低燃費を実現しています。

カタログ燃費に続いて、実燃費もみていきましょう。カタログ燃費に比べると、実燃費は10km/Lほど悪くなります。カタログ燃費は、「平坦な坂道のない道で」「エアコンやカーナビ・オーディオ等余計な電力を使わず」車を走行させて燃費を測定しており、もちろんカーブや前後に車がいない状態で走行しています。

そのため、実燃費とカタログ燃費には3割ほど燃費に違いがでてきてしまうのです。

新型アクアの平均実燃費

ここからは、新型アクアの平均燃費について解説していきます。

グレード 駆動方法 平均実燃費 カタログ燃費
Z/G/X 2WD FF 24.56km/L 33.6~34.6km/L
Z/G/X 4WD(E-Four) 19.30km/L 30.0km/L

この数値を見てわかる通り、アクアでもカタログ燃費と実燃費は3割ほどです。ここからもアクアの燃費の良さがわかります。

グレード 平均実燃費 カタログ燃費
L/S/G(2011年) 21.48km/L 35.4km/L
G/S/L/G’s(2013年) 21.97km/L 33.8~37.0km/L
X-URBAN/L/S/G’s/Gレザーパッケージ(2014年 21.37km/L 33.8~37.0km/L
L/S/G/Sスタルブラック(2015年) 21.70km/L 37.0km/L
L/S/G(2017年) 22.58km/L 34.4~38.0km/L
Crossover/Crossover Glam/S Style Black(2017年) 23.17km/L 34.4km/L

先代のアクアの実燃費は、カタログ燃費と比べ約4割ほど燃費の差がありました。さらに、2017年式のアクアは実燃費が23.17km/Lに対し、新型アクアは24.56km/Lと1km/L以上の燃費の良さを発揮しています。

年代が新しくなるにつれ、実燃費がカタログ燃費に近づいており、アクアのハイブリッド性能が進化していることがわかります。

アクアの燃費の良さ

アクアが優秀な燃費性能を生み出せるのには、大きく分けて2つの理由があります。

まず1つ目の理由として、「X」以上のグレードではバイポーラ型ニッケル水素電池が採用されていて、コンパクトでバッテリーの出力を向上させたことが挙げられます。

そして、2つ目の理由として、エンジンには1.5Lダイナミックフォースエンジンと、1.5Lハイブリッドシステムを搭載したことが挙げられます。

では、この2つについて解説していきます。

①世界で初めてアクアに搭載されたバイポーラ型ニッケル水素電池

フルモデルチェンジ後の2代目アクアでは、X以上のグレードで世界で初めて「バイポーラ型ニッケル水素電池」が採用されました。

バイポーラ型ニッケル水素電池は、角型電池ケーブルを配線した従来のニッケル水素電池の構造とは異なり、薄く平たい電池を重ねて面で繋げているため、コンパクトになっています。そのため、従来のニッケル水素電池と同サイズでありながら、より多くのセルが搭載できて、大電流を流すことができます。

バッテリーの出力が向上したことで、市街地走行時にはガソリンを使わずに電気だけで走行できる場面が増え、燃費性能の向上にも繋がっているといえるでしょう。

また、2代目アクアのバイポーラ型ニッケル水素電池は先代のニッケル水素より高出力・大容量化しました。そのため、ニッケル水素よりもアクセルを踏み込んだ時の加速感や、静寂性が良くなっています。日常使いや高速道路走行時でも、静かで快適な乗り心地を実感できるでしょう。

②エンジンとハイブリッドシステムの進化

フルモデルチェンジ後のアクアのエンジンには、1.5Lダイナミックフォースエンジンが搭載されています。小型化・軽量化を追求しており、高速燃焼による熱効率の向上によって最大熱効率は40%以上を実現しました。また、高効率の1.5Lダイナミックフォースエンジンとアクアに最適化したハイブリッドシステムによって、電気系・機械系損失を大幅に低減しています。

エンジンとハイブリッドシステムの性能が向上したことで、爽快な走りと圧倒的な燃費性能を実現しました。アクアはコンパクトカークラスではトップレベルとなる低燃費を実現しています。

燃費 良し悪しの決め手

アクアだけでなく、車は全般的に走行シーンやエアコン、オーディオなどの稼働状況で変わります。どのような走行の仕方で燃費が悪くなってしまうか全てを把握するのは難しいです。どのような状況が燃費の良し悪しを決めるのかご紹介しますので、燃費良く走りたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

市街地走行/高速道路走行

燃費性能が高いアクアですが、市街地では燃費性能がわるくなってしまう恐れがあります。というのも、市街地走行では、高速道路とくらべて信号や渋滞などでブレーキを踏む回数が多くなってしまいがちです。モーターを充電するためにガソリンを使い、一定以上の走行が必要となるため、市街地走行など短距離を走行する場合には、燃費が悪くなってしまう可能性が高いでしょう。

その逆で、高速道路での走行は市街地に比べ信号がないためブレーキを踏む回数が少なくなります。また、1.5Lダイナミックフォースエンジンを搭載しているため、高速道路での加速も負担がかかりにくくなっています。エンジンの大きさも燃費を決める要因のひとつといえるので、大きなエンジンを搭載しているアクアでは、燃費が良くなる傾向があります。

さらに、アクアのハイブリッド性能は走るとモーターの充電をしてくれます。高速道路の運転は比較的一定速度で走行する場合が多いため、モーターの充電もスムーズに行えます。ガソリンとモーターを効率よく使うことで燃費性能をアップしていて、市街地よりも高速道路での走行の方が燃費が良くなります。

急停止や急発進

急激にエンジンの回転を上げてしまうとガソリンを多く消費してしまいます。極力ガソリンを使わずに走行する方が燃費の良さの向上につながります。燃費を良くするにはアクセルとブレーキを強く踏み込まない運転を心がけることが大切です。

平坦な道や坂道走行

平坦な道や下り坂での電気走行は、燃費を向上させるポイントのひとつです。追い越しや長い上り坂ではアクセルを深く踏み込むことになり、急なエンジンの回転を上げてしまうことから燃費が悪くなる傾向があります。

エアコンの使用の有無

アクアに限らず、車の燃費にはエアコンの使用は大きく影響します。エアコンを使用する頻度が高い夏や冬には、燃費が落ちてしまう傾向があります。燃費が悪いと感じた際は不必要にエアコンがつけっぱなしになっていないか確認してみるといいでしょう。

オーディオの使用

エアコン使用と同様、オーディオやカーナビの使用によって燃費が悪くなっている可能性があります。純正でついているオーディオやカーナビよりも、後付けのオーディオやカーナビのほうが消費エネルギーが大きいといわれています。そのため、後付けのオーディオやカーナビを使用している場合には注意が必要です。

車のメンテナンス不足

タイヤの空気圧不足や、エンジンオイル交換の未実施など、車のメンテナンスがきちんと行なわれていないことも、燃費が悪くなってしまう原因のひとつといえます。エンジンオイルの交換は、エンジンの負担を抑制する役割があるため、エンジンの調子や燃費効率に影響を与えます。エンジンオイルの交換で低下していた燃費が回復することもあるため、定期的な交換は重要です。

また、タイヤの空気圧の不足も燃費悪化の原因といえるでしょう。一般的に車は1ヶ月に5〜10%ほど自然に空気圧が抜けているといわれています。定期的なタイヤの空気圧のチェックは燃費の維持だけでなく、安全に走行するために必要な点検といえるのでこまめにチェックすることをおすすめします。

停車中のアイドリング

エンジンはできるだけかけたらすぐ走り出すことを意識することで、燃費の悪化を防ぐことができます。夏場や冬場には、エンジンをかけて、車内温度を快適にするためにアイドリングをしている時間が長くなりがちです。そのため、停車中のアイドリング時間が短いと燃費効率は良くなるといえるでしょう。

このようなことに注意しながら走行すると、燃費向上につながり快適なドライブが可能となります。長距離での運転の際にこまめにガソリンを入れる手間がなくなったり、ガソリン代が安くなったりするなど燃費が良い車は良いことばかりです。長く燃費の良さを保つためにも普段の走行時の些細なことから気をつけるといいでしょう。

アクアのガソリン代はどのくらいかかるのか

燃費を気にしている方にとって、年間のガソリン代は気になるポイントでしょう。今回はZ(2WD)で、レギュラーガソリンの価格を170円/Lと仮定して計算していきます。

グレード カタログ燃費 1年間の走行距離 計算式 1年間のガソリン代
Z(2WD) 33.6km/L 1万km 1万km÷35.8km×170円 約50,600円

Z(2WD)のグレードで、年間1万km走行すると仮定した場合に、年間約50,600円ほどのガソリン代がかかる計算になります。

実燃費で計算した場合のガソリン代は以下の通りとなります。

グレード カタログ燃費 1年間の走行距離 計算式 1年間のガソリン代
Z/G/X(2WD) 24km/L 1万km 1万km÷24km×170円 約70,840円

実燃費での計算では、必要となるガソリン代は少し上がってしまいます。カタログ燃費のガソリン代と比べると、1ヶ月で計算すると約6000円ほどガソリン代が多くかかる計算になります。

しかし、アクアは通常車種に比べ燃費が良いため必要なガソリン代は少なく済むと言えるでしょう。ガソリン代が安く済むことは、アクアを選ぶ際の大きなメリットになります。

アクアの燃費をライバル車との比較

では、新型アクアを購入する際に比較対象となる車の燃費も見ていきましょう。

車種 実燃費 カタログ燃費
新型アクア 24.56km/L 33.6~34.6km/L
プリウス 22.9km/L 37.2~40.8km/L
ヤリス 25.95km/L 32.6~36.6km/L

上記の通り、アクアはライバル車とくらべても劣らない燃費の良さとなっています。トヨタ車はそもそも燃費がいいことでも定評がある中での比較になりますので、かなりのハイレベルな争いであるといえるでしょう。

アクアとは

それでは、このような低燃費車として有名なアクアは、どのような特徴をもつ車なのでしょうか。ここからは、アクアの低燃費を支えているスペックについて詳しくご紹介いたします。

アクアは2011年に初代アクアが登場しました。初代アクアの発売以降、改良やマイナーチェンジを繰り返し、2021年7月にはフルモデルチェンジした2代目アクアが発売されました。

2011年末 初代アクア発売
2014年末 マイナーチェンジ

※新グレードの追加や、乗り心地、操縦性の向上

2015年 改良

※トヨタセーフティセンスCを用意

2017年 マイナーチェンジ

※内装、外観の変化

2018年 改良

※トヨタセーフティセンス(歩行者検知式自動ブレーキ機能付き)

2021年7月 2代目アクア発売

フルモデルチェンジ後のアクアにはエントリーモデルのBグレードを含めた4種類のグレードがあります。全てのモデルで優秀な燃費性能を誇り、持続可能性の高いハイブリッド車として人気があります。また、フルモデルチェンジした2代目アクアには、初代アクアではなかったE-fourが設定されているのが特徴です。

まとめ

新型アクアの燃費はいかがでしたでしょうか。本編では、フルモデルチェンジした新型アクアのカタログ燃費を中心に、実燃費や燃費の良し悪しを決める使用方法、必要なガソリン代について解説しました。

アクアは非常に燃費が良い車として、老若男女問わず人気です。新型アクアは先代のアクアに比べ、カタログ燃費もよくなっていますが、実燃費の良さが際立ちます。高速道路での走行はもちろんですが、市街地での走行でも燃費の良さを十分発揮することができます。

さらに、新型アクアからE-fourが設定されているため、ハイブリッド車でも力強い走りが実現しました。コストパフォーマンスが良く、走行性能や乗り心地にも優れているため非常におすすめできる車といえるでしょう。

幅広い方のライフスタイルにマッチする車ですので、燃費の良さを重視する方には満足していただける1台ではないでしょうか。