前輪駆動セダンをコンセプトに開発された、トヨタの高級セダンであるカムリ。直進安定性と居住性を兼ね備えた車です。世界でも人気が高く、全世界100か国で累計1,800万台以上を販売しています。

それほど人気のあるカムリですが、購入を検討するにあたってどんな乗り心地なのか気になる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、カムリの乗り心地について、走行の特徴や乗り心地が良い理由などの観点から解説していきます。

カムリの乗り心地がどのようなものなのか知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

カムリの走行は安定性が高い

1980年に販売されたカムリ。低迷が続いていたセダン車でしたが、カムリは世界で人気を得ています。

2.5Lダイナミックフォースエンジンとハイブリッドシステムの小型化・軽量化・高効率化技術を搭載し、動力性能と低燃費性能の両立を実現。燃費を抑えながら力強い走りが楽しめます。

カムリは、トヨタが「もっといいクルマづくり」を実現するために行っている構造改革「Toyota New Global Architecture(TNGA)」採用車種です。車の基本性能と、愛され続ける商品力の向上に取り組んでいます。

カムリはこのTNGAの取り組みにより、低い重心と高い安定性を実現させました。横揺れが少ない快適な乗り心地で、しなやかな走りが体感できます。

カムリの短距離と長距離の乗り心地に違いはある?

安定性が高い乗り心地のカムリですが、近所の買い物や通勤などの短距離と、レジャーや旅行などの長距離運転では乗り心地に違いが生まれるでしょう。

ここでは、カムリの短距離と長距離の乗り心地について紹介していきます。

短距離の乗り心地

信号が多い街中での走行は、必然的に発進や停止の回数が増えてしまいます。

そのため、スムーズな走行を実現させるには、走り出しの加速性能やアクセル・ブレーキへのレスポンスの早さが大切です。カムリは2.5L直列4気筒エンジンにVVT‐iEを採用しました。これにより吸気バルブの開閉タイミングを最適に制御し、レスポンスを向上させています。

また、街中の道路はコンクリートや砂利・段差など、路面状況が変わりやすいのも特徴です。路面状況によって加わるショックをどれだけ和らげてくれるかという点も大切なポイントだといえるでしょう。カムリはTNGAプラットフォームがもたらした重量バランスにより、車の安定性を実現しています。重心を低くすることで横揺れが少ない乗り心地を叶えました。

レスポンスの良さと横揺れが少ないカムリは、短距離走行でも乗り心地が良いといえます。

しかし、カムリは車体が大きめの車なので軽自動車やコンパクトカーに乗り慣れている方は不安を感じるのではないでしょうか。その場合はディーラーなどで試乗し、操作性や乗り心地を試してみるのがおすすめです。短い距離でもカムリのレスポンスの良さと横揺れの少なさを体感することができるでしょう。

長距離の乗り心地

長距離ドライブや高速道路での走行では、加速感が大切なポイントです。

カムリは車体が大きく一見加速度が弱い印象を受けますが、2.5Lダイナミックフォースエンジンとハイブリッドシステムの小型化・軽量化・高効率化技術を搭載し、力強い走りを実現させています。また、タンブル流強化と吸気流量アップを両立した高効率吸気ポートと、直噴インジェクタにより、高速かつ安定した燃費を叶えました。

長距離の運転では、疲れにくさもポイントになってきます。カムリは運転時のストレスを軽減するために、ドライビングポジションと良好な視界にこだわり、操作がしやすく疲れにくい乗り心地を実現しています。

フードやベルトラインを下げ前方の視界を開放感のあるものにし、運転席はドライバーの体格に合わせて電動調整できる8ウェイパワーシートを搭載。ドライバーに最適なポジションで走行することが可能です。

長距離運転でも疲れにくい乗り心地を実現するためには、シートの装備も大切なポイント。カムリは寒い日の運転でも快適に走行できるよう、ヒートシータ―を採用しています。後席の空間も広く、大人が3人座ってもゆったりできる心地よい広さを確保できます。

力強い走りとドライバーのストレス軽減にこだわった運転席で、心地よい長距離運転を楽しんでみてください。

カムリの乗り心地の特徴を徹底解説

高級セダンならではの走りが楽しめるカムリ。ここでは、カムリの乗り心地の特徴を紹介していきます。

乗り心地の特徴①しなやかで万人受けする

引き締まったサスペンションと厚みのあるシートにより、安定した乗り心地を実現しました。でこぼこした道でも、衝撃や突き上げをしっかり吸収してくれます。

優しい乗り心地よりも安定性に特化していて、大型セダンのゆったりとした乗り心地は低減されています。横揺れも少なく、快適なドライブを楽しむことが可能です。重心が低くカーブを曲がる際も安定した走行ができるのも魅力です。極度に車体が傾くことなく、4つのホイールがしっかり地面に接地し、安心感を感じられるでしょう。

カムリは見た目がスポーティなので、硬めの乗り心地をイメージしている方も多いのではないでしょうか。

カムリはアクセルを踏むとハイブリッド車らしく静かに加速していきます。しっとりしなやかな乗り心地で、硬すぎず柔らかすぎず丁度いい乗り心地なので、万人受けするでしょう。

カムリはTNGAに基づき、すべての部品をゼロから開発しています。そのため、カムリらしい上質でしなやかな乗り心地を実現しました。

乗り心地の特徴②3つの走行モードから選べる

カムリはエコモード・ノーマルモード・スポーツモードの3つの走行モードが搭載されています。

気分や状況によってモードが選べるので、さまざまな乗り心地を体感することが可能です。

乗り心地の特徴③広々として開放感がある

車内が狭く窮屈感があると、乗り心地の良さを感じるのは難しいのではないでしょうか。

カムリは車内が広く開放感があるため、乗車中の疲労感を軽減することができます。上質なセダンならではの、ゆったりとした広い空間を楽しんでください。

特にリヤシートは大人が3人乗ってもゆっくりくつろげる広さになっています。前後席間の距離にもゆとりがあり、膝周りが窮屈になりません。

ハイブリッドバッテリーを小型化し、リヤシートの下に配置したことにより、ラゲージルームもしっかりと空間を確保できています。リヤシートを倒せばより大きな荷物を積むことができるでしょう。

乗り心地の特徴④静音性が高い

車のエンジン音がうるさいと、車内での会話や音楽が聞き取りにくくストレスを感じやすくなってしまいます。

カムリはハイブリット車なので、静音性が優れているという意見が見られます。ハイブリット車はエンジンを停止したまま走行することができるため、走行中のエンジン音が気になりません。

乗り心地の特徴⑤シートは固く好みが別れる

シートの座り心地が悪いと、腰が痛くなり長時間座り続けるのは難しいでしょう。

カムリのシートは固めなので好みが別れるところです。全く気にならない方もいれば、座り心地が悪いと感じる方もいます。

ドライバーシートは体格に合わせて調整できるため、体のフィット感が良い・収まりが良いという意見もあります。最適なポジションで運転でき、長時間の運転でも疲れにくく、快適に走行可能です。

一度試乗して、自身の好みに合った座り心地がどうか確認するのをおすすめします。

乗り心地の特徴⑥ハンドル位置が変えられて運転しやすい

運転しやすいハンドルの位置は人によってさまざまです。カムリは運転手によってハンドルの位置を変えられるようになっています。自身が楽な姿勢で運転できる位置にハンドルがくるため、その分乗り心地もよくなるでしょう。

乗り心地の特徴⑦寒い日でも車内は暖かい

車内の温度を快適に調整できなければ、乗り心地が良いとはいえません。寒い日は指がかじかみ、運転しにくくなってしまうことでしょう。

カムリには、運転席と助手席にシートヒーターを採用しています。暖房だけでは車内が暖まるまで時間がかかるため、シートヒーターは寒い日の運転にぴったりです。

乗り心地の特徴⑧高級感があり海外で人気

カムリはトヨタがグローバル展開している車です。世界累計販売数1,800万台を超え、人気となっています。特に北米での人気が高く、米国15年連続乗用車販売台数No.1を獲得するほどの人気ぶりです。

走行性能や安全性能はもちろん、スポーティかつ華やかなデザインも人気の秘訣。性能・デザインともに高級感が感じられます。

乗り心地の特徴⑨安全性能が優れている

カムリには、安全性能として「Toyota Safety Sence」が全車に標準装備されています。

衝突回避・被害軽減のサポートをしてくれるプリクラッシュセーフティやステアリングサポートなどの機能を搭載しました。予防安全性能により、事故への不安を軽減させ、乗り心地をアップさせています。

乗り心地の特徴⑩グレードによって乗り心地が違う

カムリには以下の5つのグレードが存在します。

室内サイズは全グレード共通ですが、WSのみ車両のサイズが大きくなっています。また、搭載エンジンが2.5Lのダイナミックフォースエンジンなのも共通なので、力強い走りと低燃費性はどのグレードも変わりません。安全性能も全グレード共通です。

XとGは華やかさと気品のあるデザインが魅力的。WSは走行性能をより追求したサスペンションチューニングが特徴で、スポーティさが魅力です。

乗り心地に違いを感じるのは装備したタイヤの違いにあります。Xは16インチのタイヤを搭載しており、衝撃の吸収力と静音性が高いのが特徴です。

一方レザーパッケージは18インチのタイヤを採用しています。扁平率が低くなるため、Xと比べると静音性や衝撃の柔らかさは劣ってしまうでしょう。しかし、その分ハンドリング性能やコーナリング性能が向上します。そのため、運転手にとっては乗り心地良く感じるでしょう。

乗り心地の特徴⑪車体が大きい

カムリは他のセダンに比べると、車体が大きいのが特徴です。大きな車体は車幅が掴みにくく、道幅が狭い日本では運転しにくいかもしれません。カムリもノーズとホイールベースが長く、運転がニガテな人には向かないという口コミも見られました。

しかし、カムリは視野を広くする設計でこのデメリットを解消しました。そのため、車体が大きいにもかかわらず、予想よりも運転しやすいという意見もあります。

カムリの乗り心地がいい理由

ここでは、カムリの乗り心地を良くしている性能や装備について紹介していきます。

乗り心地がいい理由①フロント&リヤサスペンション

カムリは、ドライバーの理想通りの走行を実現できるドライビングプレジャーと、セダンらしい上質な乗り心地を両立させた、新しい走行性を開拓しました。

優れた操舵応答性と上質な乗り心地を実現できるように、極微低速域での摩擦特性を適正化したアブソーバーを全車に搭載しています。

WSの2WDとWS”レザーパッケージ”にはサスペンションチューニングを行い、より質の高い応答性とフラットな走りを実現させました。

フロントサスペンションはマクファーソンストラット式です。ジオメトリーを最適化させ、路面からの衝撃をサスペンションがしなやかに動いて吸収します。その結果、フラットで安定した乗り心地が楽しめます。

リヤサスペンションはダブルウィッシュボーン式。アーム、ブッシュ、ショックアブソーバーの配置を適正化させ、それぞれの特性を作りこんでいます。その結果、路面からの衝撃が低減し、安定性が高くなりました。また、ブレーキ時の姿勢変動を抑制する働きもあります。

乗り心地がいい理由②後席空間の広さ

後席空間が広く、走行中もくつろげるのがカムリの大きな魅力の1つです。その広さは大人が3人並んで座ってもゆとりがあるほど。前後席の距離も十分確保されており、後席に座っても窮屈さを感じません。

また、セダンはラゲッジスペースが狭いという概念をカムリは覆しました。荷物高(最大)500ミリメートル×奥行(最長)1,150ミリメートル×荷室幅(最長)1,680ミリメートルの広さがあります。

ハイブリッドバッテリーを小型化し、リヤシートの下に配置することで、この広さを実現しました。ゴルフバックも収納できるほどの大きさです。ロックを解錠するとバネの力で自然にラゲージドアが全開になる仕組みなので、荷物を積む際にドアを手で持ち上げずに済みます。

6:4分割可倒式リヤシートはトランクスルー機能付きです。トランク内にあるレバーを引いて倒せば、より大きな荷物や長さのある荷物も積むことができます。

乗り心地がいい理由③運転席8ウェイパワーシート(電動ランバーサポート付)

ドライバーの体格に合わせて、無段階で電動調整できるシートを採用しています。前後スライド、リクライニング、座面前端の上下、座面後端の上下が電動で調整可能です。微細な調整ができるため、どんな体格の方でも最適なポジションで運転することができます。

乗り心地がいい理由④チルト&テレスコピックステアリング

チルトステアリングはステアリングホイールの角度(高さ)を、テレスコピックステアリングは前後の位置を調整する機構です。ドライバーに合わせて操作しやすい角度と位置にステアリングホイールを調整することができます。

ステアリングの位置を自分にぴったりに合わせるだけでより乗り心地が良くなるので、ぜひ調整してみましょう。

レザーパッケージには電動 ( オートチルトアウェイ&リターン機能付 )が標準装備されています。それ以外のグレードは電動ではなくマニュアルです。電動のチルト&テレスコピックステアリングにしたい場合はオプションを付けましょう。ただしXのグレードのみ、電動に変更することはできません。

乗り心地がいい理由⑤シートヒーター(運転席・助手席)

カムリの運転席と助手席にはシートヒーターが採用されています。寒い日や長時間のドライブで負担がかかりやすい肩や腰、冷えやすい足を温めます。センターコンソール部にあるスイッチを押すだけで温度が調整可能。Hi、Mid、Loの三段階から選べます。

乗り心地がいい理由⑥TOYOTA Safety Sense

カムリには、トヨタの安全技術であるTOYOTA Safety Senseが搭載されています。搭載している機能を幾つか紹介します。

プリクラッシュセーフティ
前方の車両や歩行者(昼夜)、自転車(昼)をミリ波レーダーと単眼カメラで検知し、衝突の可能性がある場合は警報ブザーとマルチインフォメーションディスプレイ表示で知らせてくれる機能です。

その際、ブレーキを踏めた場合はプリクラッシュブレーキアシストが、ブレーキが踏めなかった場合はプリクラッシュブレーキが作動し衝突回避または衝突被害の軽減をサポートしてくれます。

さらにカムリは交差点での対向直進車や右左折時の横断歩行者検知機能、低速時の自車直前にいる歩行者・自転車運転者・車両との衝突回避・被害軽減サポート、ドライバーによる回避操舵をきっかけに操舵と車線逸脱抑制をサポート、対向車に対して減速して衝突時の速度低減をサポートなどの機能を搭載。安全性能が充実しています。

レーダークルーズコントロール
ミリ波レーダーと単眼カメラで前を走る車を認識し、適切な距離感を保って走行します。先行車の停車や発進にも対応可能です。また、カムリにはカーブ速度抑制機能も付いています。レーダークルーズコントロールで走行中、システムが必要と判断した場合に作動します。
レーントレーシングアシスト
渋滞時などで白線や横線が見えにくい、または見えない場合に先行車に追従してステアリング操作をサポートしてくれます。この機能にはドライバー異常時対応システムも搭載しています。ドライバーの操作が一定時間行われなかった場合、警告をしてくれる機能です。また、車外に異常を知らせながら減速停車させ救命要請をし、ドライバーを救護・救命してくれます。
パノラミックビューモニター
車両を上から見たような映像をディスプレイに表示させ、駐車場や交差点での操作をサポートしてくれます。運転席からは目視しにくい車両周辺の様子をしっかり確認することが可能です。また、シースルービュー機能も搭載されており、車を透かして見たような映像を確認できます。

カムリの走行の特徴

カムリは走行状況や好みによって、エコモード・ノーマルモード・スポーツモードの3つのモードを選ぶことができます。スイッチひとつで簡単にモードを切り替えることが可能です。

ここでは、それぞれのモードの特徴を紹介していきます。

走行の特徴①エコモード

エアコンやエンジンを自動で制御し、最適化してくれるモードです。燃費を抑えたい方はエコモードを使用して走行しましょう。

通常、アクセルを踏むとその力がそのまま伝わり車を発進させますが、エコモードを使用すると発進時のエンジンの稼働を緩やかにしてくれます。そのため発進自体も緩やかになります。

アクセルを踏みすぎた場合でも緩やかに稼働するため、路面が滑りやすい雪道や凍った道などスリップの危険性がある場合にもおすすめです。

また、ノーマルモードではエアコンの効きがよすぎると感じる方もエコモードを使用してみましょう。

走行の特徴②ノーマルモード

ノーマルモードは、燃費や加速などの走行性能のバランスが良いため、街中などの短距離を走行する際におすすめのモードです。

普段の買物や通勤時などで車を使う際はノーマルモードを使用しましょう。快適に街中を走行できるため、心地よく走りたい方にぴったりです。

しなやかな乗り心地なので、「まさにセダン」という走りを体感したい方もノーマルモードを使用してみてください。

走行の特徴③スポーツモード

レスポンスの速さとスポーティーな走りが好みの方はスポーツモードがおすすめです。

スポーツモードでアクセルを踏めば、少し踏み込んだだけでも発進してくれます。また、踏み込み続ければ加速感も感じられるでしょう。

スポーツモードにするとステアリングの感触も変わります。レスポンスが早く、車を思うがままに操作しているように感じることでしょう。

気持ちのいい走りがしたい方はぜひ試してみてください。ただし、燃費はほかのモードと比べると悪くなってしまうので、気を付けましょう。

まとめ

本記事では、世界的にも人気が高い高級セダン・カムリについて紹介してきました。

カムリはしなやかな乗り心地が特徴です。車内の広さにゆとりがあり、窮屈さも感じません。安全性能も充実している乗り心地の良い車です。

ただし、乗り心地の良さには人それぞれ好みがあるので、一度試乗してみることをおすすめします。この記事を読んでカムリに興味を持った方は、ぜひ試してみてください。