ここ数年、SUVの需要が高まっています。
SUVが気になるものの、どのクルマを選べば良いか迷っているという方も多いかもしれません。
トヨタ自動車でも、サイズ感や機能などが異なるさまざまなSUVをラインナップしています。
今回は、トヨタが生産・販売しているカローラシリーズ初のSUV「カローラクロス」と、コンパクトカーであるヤリスをベースに作られた「ヤリスクロス」を徹底比較!
それぞれの特徴や見た目、内装、燃費、安全性などの違いを解説します。
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目次
カローラクロスとヤリスクロスのサイズや基本からご紹介
トヨタ自動車の「カローラクロス」と「ヤリスクロス」。
ともに、近年人気が高まっているSUVの中でも、コンパクトなサイズ感ながらも広々とした居住性や快適性を持つ、コンパクトSUVに分類されるクルマです。
カローラクロスとヤリスクロスはサイズ感が似ていたり、ともにハイブリッド車とガソリン車をラインナップしていたりすることから、購入を検討する際に比較されることが多いです。
まずは、カローラクロスとヤリスクロスのそれぞれの特徴を見ていきましょう。
カローラクロスの特徴は?
カローラクロスは、50年以上の歴史があるトヨタ自動車のセダン・カローラシリーズ初となるSUV車です。
「あなたの個性で完成する。PEOPLE DRIVEN SUV」というキャッチコピーで、2021年9月に発売しました。
カローラクロスにはハイブリッド車とガソリン車があり、それぞれスタンダードモデルの「G」「G X」、豊富なメーカーオプションがある「S」、最上位モデル「Z」の3つのグレードが展開されています。
カローラクロスの歴史については「カローラクロスの歴史と魅力を徹底解説!賢く購入する方法もご紹介」で詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。
ヤリスクロスの特徴もチェック!
ヤリスクロスは、優れた燃費や高い走行性能が評判のコンパクトカー・ヤリスをベースに2020年8月に誕生したクロスオーバーSUV。
なお、ヤリス自体は「ヴィッツ」の海外販売時の車名でしたが、2020年のモデルチェンジの際に、全世界でヤリスに統一されています。
ヤリスクロスもカローラクロスと同じくハイブリッド車とガソリン車があり、それぞれスタンダードモデルの「X」、さらに内装などがグレードアップした「G」、充実した装備をもつ最上級モデルの「Z」の3つのグレードをラインナップしています。
カローラクロスとヤリスクロスのスペックを比較!
カローラクロスとヤリスクロスの各サイズなど基本スペックについてご紹介します。
車体サイズはカローラクロスの方がやや大きく、室内長に関してはヤリスクロスの方が若干長くなっています。
カローラクロスもヤリスクロスも、SUVながらも大き過ぎず、かつコンパクト過ぎない絶妙なサイズ感が人気。
どちらも乗車定員は5名ですが、車内はゆとりがあり、荷物もたくさん積むことができますよ。
カローラクロスもヤリスクロスもプラットフォームは「TNGA」
プラットフォームは、カローラクロスもヤリスクロスも同じ「TNGA(Toyota New Global Architecture)」を採用しています。
TNGAとはトヨタ自動車の新しい設計思想のプラットフォームで、クルマの基本性能を飛躍的に向上させました。
デザインはもちろん、乗り心地や走破性など、ずっと乗っていたくなるような快適さを実現。
TNGAにはいくつか種類があり、カローラクロスは軽量かつ高い剛性を持つ骨格構造の「TNGA GA-C」を、ヤリスクロスは低重心で安定感のある走りを実現する「TNGA GA-B」を採用しています。
カローラクロスとヤリスクロスの見た目の違い
高いデザイン性が評判のカローラクロスとヤリスクロス。
それぞれの見た目についてもみていきましょう。
カローラクロスの見た目は?カラーは8色展開!
販売直後から、高いデザイン性で注目を集めていたカローラクロス。
外観のデザインコンセプトは「アーバンアクティブ」で、セダンのカローラをベースとしていながらも、SUVらしいダイナミックなデザインとなっています。
都会的な上質感とSUVらしい跳躍感をあわせ持つカローラクロスは、街乗りからアウトドアまで幅広いシーンで活躍する一台です。
なお、エンブレムにはカローラの「C」のマークを採用しているのも、この車種ならではでしょう。
カローラクロスのカラーは全部で8色ラインナップしています。
- プラチナホワイトパールマイカ★
- セメントグレーメタリック
- シルバーメタリック
- アティチュードブラックマイカ
- スパークリングブラックパールクリスタルシャイン★
- センシュアルレッドマイカ★
- アバンギャルドブロンズメタリック
- ダークブルーマイカメタリック
★はメーカーオプション
ヤリスクロスの見た目は?カラーは単色と2トーンを展開!
ヤリスクロスは都会的でスタイリッシュな見た目が印象的。
SUVらしい力強さがありながらも、美しい曲線の上質なデザインは街乗りにもぴったりです。
カラーは13種類、単色カラーが8色、2トーンカラーが5色あります。
【単色カラー】
- プラチナホワイトパールマイカ★
- シルバーメタリック
- ブラックマイカ
- センシュアルレッドマイカ★
- ベージュ
- プラスゴールドメタリック★
- グレイッシュブルー
- ダークブルーマイカメタリック
【2トーンカラー】
- ブラックマイカ×プラチナホワイトパールマイカ★
- ブラックマイカ×センシュアルレッドマイカ★
- ブラックマイカ×ベージュ★
- ブラックマイカ×プラスゴールドメタリック★
- ブラックマイカ×グレイッシュブルー★
★はメーカーオプション
なお、グレードなどによって選べるカラーは異なります。
カローラクロスとヤリスクロスの内装・荷室の違いをチェック!
快適なドライブにはインテリアデザインも重要なポイント。
内装と荷室について詳しくご紹介します。
カローラクロスの内装・荷室は?
カジュアルな雰囲気がありながらも、上質で都会的な雰囲気のインテリアは居心地も抜群。
SUVらしいゆったりとした開放的な空間には、2段階リクライニングのリヤシートや、ゆとりある後席のヘッドクリアランスなど、長時間のドライブでもくつろげる工夫が満載です。
フロントシートには、ホールド性がありながらもスリムな背面部のスポーティなシートを採用していますよ。
さらに、メーターには裏側から間接的に光を当てる特殊なメーターを採用するなど、高級感と快適性を備えた内装となっています。
ゆとりのある車内空間には、荷室は最大荷室容量が487Lあります。
5名乗車した状態でもたっぷりと荷物が入ります。
さまざまなシートアレンジも可能なので、普段使いだけではなくアウトドアなどにも活躍するでしょう。
荷室の開口部も広いので、荷物の出し入れも便利です。
ヤリスクロスの内装・荷室は?
機能性と快適性が融合した車内は、落ち着いたカラーのインテリアで統一されていて、心地よく上質な空間になっています。
なお、ヤリスクロスはグレードによって内装のカラーが変わります。
グレード「X」と「G」ではブラックのみ、「Z“Adventure”」ではサドルタン、「Z」ではブラックとダークブラウンをラインナップ。
また、シートには起毛素材を使用していますが、「Z」ではラグジュアリー感のあるツィード調ファブリックを採用しています。
背が画角広々とした荷室の容量は390Lあり、可倒式リアシートを倒すことで、長い荷物や背の高い荷物もしっかりおさまります。
カローラクロスとヤリスクロスの価格をグレードごとに比較!
カラークロスとヤリスクロスの価格について、グレードごとに比較してみましょう。
※価格は税込
カローラクロスのスタンダードモデルであるG“ X”のガソリン車と、ヤリスクロスのスタンダードモデルであるXのガソリン車で見ると、価格差は約10万円。
ほかのグレードでみても、カローラクロスの方が全体的に価格設定が高いことがわかります。
もちろん、同じグレードでも素材や内装などは異なりますので、価格とグレードだけで比べるのではなく、装備などとあわせて比較すると良いでしょう。
カローラクロスとヤリスクロスの中古車については、それぞれ下記のコラムでもご紹介していますので、あわせてご覧ください。
中古車のトヨタ『カローラクロス』を徹底解説!おトクな買い方や注意点は?
中古車のトヨタ「ヤリスクロス」を徹底解説!おトクな買い方や注意点は?
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カローラクロスとヤリスクロスのパワーユニット・燃費・走行性も比較
次に、燃費や走行性能について見ていきましょう。
カローラクロスとヤリスクロスのパワーユニットは次のとおりです。
カローラクロスの燃費性能は?シームレスな加速感が魅力!
カローラクロスの燃費性能は、ハイブリッド車の2WD(WLTCモード)で26.2km/L、ガソリン車の2WD(WLTCのモード)で14.4 km/Lと、クロスオーバーSUVの中では比較的燃費が良いクルマです。
また、低燃費を実現しながらも、モーターのトルクをしっかりと活用することで、発進直後からシームレスな加速感を味わえる、走りの楽しさを実感できる一台です。
サスペンションは、極低速域で摩擦特性の減衰力特性を適正化したアブソーバーや、路面を捉えるしなやかさと車体を支える剛性を両立したトーションビーム式リヤサスペンション(2WD)などにより、カーブや悪路などでも安定した走行が可能です。
カローラクロスの燃費については「カローラクロスの燃費情報を徹底まとめ!カタログ燃費・実燃費も紹介」でもご紹介していますので、あわせてご覧ください。
ヤリスクロスの燃費性能は?軽快で滑らかな走りが魅力!
ヤリスクロスの燃費性能は、ハイブリッド車の2WD(WLTCモード)で25.0〜30.8km/L、ガソリン車の2WD(WLTCのモード)で17.6〜20.2km/Lと若干ではありますがカローラクロスよりも高いです。
ロングストロークかつ、バルブ挟角の拡大といった高速燃焼技術を採用した1.5Lダイナミックフォースエンジンによって、高出力で低燃費な走りを両立。
サスペンションは、ドライバーの操作にクルマがダイレクトに反応することでなめらかな動きを叶えるマクファーソンストラット式フロントサスペンションや、安定性の上質な乗り心地を両立するトーションビーム式リヤサスペンション(2WD)を採用し、軽快で滑らかな走りを楽しめます。
カローラクロスとヤリスクロスの安全性能もチェック!
快適な走行を実現するためには、クルマに装備されている安全性能はしっかりチェックしておきたいところ。
カローラクロスとヤリスクロスでは、ともに全車に「Toyota Safety Sense」が搭載されています。
以下がカローラクロスとヤリスクロスに整備されている安全性能・便利な機能の一覧です。
【カローラクロスの安全性能】
- プリクラッシュセーフティ(歩行者[昼夜]・自転車運転者[昼]検知機能付衝突回避支援タイプ/ミリ波レーダー+単眼カメラ方式)
- レーントレーシングアシスト[LTA]
- レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)
- オートマチックハイビーム[AHB]
- ロードサインアシスト[RSA]
- ブラインドスポットモニター[BSM]
- 先行車発進告知機能[TMN]
- パーキングサポートブレーキ(前後方静止物/後方接近車両)
- ドライブスタートコントロール★
- パノラミックビューモニター
- バックガイドモニター
- 電動パーキングブレーキ
- SRSエアバッグ(運転席・助手席)+SRSサイドエアバッグ(運転席・助手席)+SRSカーテンシールドエアバッグ(前後席)
- プラスサポート(急アクセル時加速抑制)
【ヤリスクロスの安全性能】
- プリクラッシュセーフティ(歩行者[昼夜]・自転車運転者[昼]検知機能付衝突回避支援タイプ/ミリ波レーダー+単眼カメラ方式)
- レーントレーシングアシスト[LTA]
- レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)
- トヨタチームメイト[アドバンストパーク(パノラミックビューモニター付)]
- 「交差点」右折時の対向直進車・右左折時の対向方向から来る横断歩行者検知機能
- 緊急時操舵支援機能
- アダプティブハイビームシステム[AHS]
- オートマチックハイビーム[AHB]
- ロードサインアシスト[RSA]
- パーキングサポートブレーキ(前後方静止物/後方接近車両)
- ブラインドスポットモニター[BSM]
- S-VSC(欧風対応制御付)&ACA&TRC
- 先行車発進告知機能[TMN]
- セカンダリーコリジョンブレーキ[SCB]
- SRSエアバッグ(運転席・助手席)+SRSサイドエアバッグ(運転席・助手席)+SRSカーテンシールドエアバッグ(前後席)
- 高強度骨格&高剛性ボディ
カローラクロスとヤリスクロス、どちらか迷ったら?
カローラクロスとヤリスクロスの違いについて、さまざまな面から比較してきましたが、「結局どちらを選ぶべきなの?」と、悩んでしまう方も多いでしょう。
どちらのクルマを選ぶべきなのか迷ったら、ご自身が何を重視しているのかを考え、検討することをおすすめします。
カローラクロスがおすすめの人
カローラクロスの方がヤリスクロスよりもひと回り大きいつくりになっているため、コンパクトだけど少しでも大きいクルマが良いという方は、カローラクロスがおすすめです。
また、重量バランスや安定感を求めるなら、中型サイズのプラットフォーム「TNGA GA-Cプラットフォーム」を採用しているカローラクロスを選ぶと良いでしょう。
デザインについては、カローラクロスはアクティブかつ都会的なエクステリア。
また、車体カラーもやや落ち着いた色味が多いのが特徴です。
ヤリスクロスに比べてややすっきりとしたフォルムなので、SUVのカジュアルさと都会的な上質さを両立したデザインが好みという方におすすめです。
ヤリスクロスがおすすめの人
ヤリスクロスのデザインはスタイリッシュでありながら、力強さがあるのが特徴。
珍しいゴールド系のカラーや、レッド、ベージュなど、個性的なカラーも揃っており、2トーンカラーも選べるため「人とはちょっと違うカラーのクルマが欲しい」という方におすすめです。
内装のカラーも豊富なため、デザインにこだわりたい人にはぴったりでしょう。
なお、価格については、ヤリスクロスはカローラクロスにくらべて若干低いながらも走行性能に優れているため、コスパが高いクルマを求める方はヤリスクロスを選ぶと良いでしょう。
カローラクロスとヤリスクロスを比較して、とっておきの一台を選ぼう
SUVを購入する際に比較の対象となる「カローラクロス」と「ヤリスクロス」。
どちらもトヨタを代表する大人気コンパクトSUVで、実際にこの2つの車種でどちらにしようか悩んでいる方も多くいます。
カローラクロスとヤリスクロスは似ている項目も多いですが、価格帯ではカローラクロスがやや高め。
アクティブに動きたい、重量バランスと安定感のあるクルマに乗りたいという方はカローラクロスを、できるだけ価格を抑えたい、デザインにこだわりたいという方はヤリスクロスがおすすめです。
どちらを選ぶべきか悩んだときは、まずはご自身が何を重視しているかを考え、そこを軸としてそれぞれを比較していきましょう!
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★カローラクロスの中古車一覧
★ヤリスクロスの中古車一覧
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