グランエースは、トヨタのミニバンの中でもハイエースワゴンのスーパーロングに次ぐ全長5,300mmを誇るフルサイズワゴンです。

「目を奪い、心が躍るほどの存在感とスタイリング」というコンセプトの通り、迫力のある外観とラグジュアリーな雰囲気の内装が魅力のひとつとなっています。

そんなグランエースの燃費性能はどのようなものなのか、気になるという方も多いのではないでしょうか。車を選ぶ際のポイントは価格や外観・内観の好みなどさまざまありますが、「燃費」も大きなポイントのひとつとなるでしょう。

そこで本記事では、グランエースの燃費性能について、カタログ燃費や実燃費から詳しく解説していきます。グランエースの購入を検討している方にとって、燃費性能は気になるところですので、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

【グレード別】グランエースの燃費

車には、カタログ燃費というものがあります。カタログ燃費とは、「平坦な坂道のない道で、エアコンやカーナビ・オーディオ等余計な電力を使わず車を走行させて燃費を測定」した場合の数値のことです。

カタログ燃費は、カーブや前後に車がいない状態での測定であるため、実際の交通事情とは異なる点も多いです。また、エアコンやカーナビ・オーディオ等余計な電力を使わないので、実際の運転状況とも異なります。そのため、実際の燃費とは違いが出てしまうことが多いです。

カタログ燃費の表記方法

次に、カタログ燃費がどのように表記されているのかを解説します。

カタログ燃費は、以下のように表記されています。

WLTCモード 市街地、郊外、高速道路の各走行モードを平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モード
市街地モード 信号や渋滞等の影響を受ける比較的低速な走行を想定したモード
郊外モード 信号や渋滞等の影響をあまり受けない走行を想定したモード
高速道路モード 高速道路等での走行を想定したモード

グレードごとのグランエースのカタログ燃費

グランエースのグレードには、上級モデルであるPremiumとエントリーモデルのGという2つのグレードが用意されています。ここからは、グレードごとにグランエースのカタログ燃費について解説していきます。

ボディサイズには違いのない2つのグレードですが、カタログ燃費はどうなっているか見ていきましょう。

グランエースのグレード①Premium

グランエースのPremiumグレードは、3列シートの6人乗り仕様になっています。その最大の特徴は、2列目・3列目のシートすべてがそれぞれ独立式のエグゼクティブパワーシートになっている点です。電動のリクライニングやオットマン、シートヒーターなどが装備され、とてもラグジュアリーな作りになっています。

フルサイズワゴンの広々とした車内を3列シートで構成しているので、ゆったりとくつろげる空間に仕上がっています。このような点から、グランエースを高級送迎車という位置づけで利用する企業なども多いです。

Premiumグレードのカタログ燃費は以下の通りです。

WLTCモード 10.0km/L
市街地モード 8.1km/L
郊外モード 9.9km/L
高速道路モード 11.2km/L

 

グランエースのグレード②G

グランエースのエントリーモデルであるGグレードは、4列シートの8人乗りとなっています。2列目シートにはPremiumと同様のエグゼクティブパワーシートが採用されています。

4列目のベンチシートを跳ね上げれば、大容量のラゲッジスペースを確保できるのが魅力的です。

Gグレードのカタログ燃費は以下の通りです。

WLTCモード 10.0km/L
市街地モード 8.1km/L
郊外モード 9.9km/L
高速道路モード 11.2km/L

カタログ燃費と実燃費の違い

ここまではグランエースのカタログ燃費について解説してきましたが、実際に公道に出て車を走らせてみると燃費が悪いと感じることはないでしょうか。カタログ燃費は燃費の良い走り方で、実際に走るときの燃費に近いのは実燃費です。

実燃費とは、その名の通り実際に公道を走行した際の燃費性能のことをいいます。

公道を走行する際には、坂道のない平坦な道だけを走ることは少なく、季節によってはエアコンを使用することもあります。夜間に走行する場合にはライトも点灯したりと、走行環境はさまざまです。

また、ドライバーが初心者なのか運転に慣れているのかや、荒い運転か慎重な運転かなど、運転技術や方法などの違いによっても燃費性能には差が出ます。

実燃費というのはドライバーが走った際の燃費なので、数値はそれぞれ異なります。自分はどのくらいの燃費で走っているか気になるという方は、一度自分の実燃費を測ってみると良いでしょう。

グランエースの燃費を良くするための装備

グランエースには、燃費性能の向上を追求した装備がいくつかあります。そこでここからはそれらの装備をご紹介します。

装備①直立4気筒2.8L 1GD-FTV

直列4気筒2.8L 1GD-FTVは、パワー・操作性・静粛性・環境性能などのあらゆる機能を高次元でバランスさせたディーゼルターボエンジンです。

低燃費と、発進時の力強い加速を実現する動力性能と高い静粛性を持ちます。

装備②空力性能の向上

バンパー下に装備されているエアスパッツの形状の工夫や、床下の整流フィンの設定などにより整流効果を高め、優れた操縦安定性を実現しました。

また、エンジンアンダーカバー・フロアアンダーカバーなども設定しています。これらの工夫によって、高速走行時の安定性と燃費性能の向上を追求できたのです。

燃費の良し悪しの決め手

車は、グランエースに限らず、同じ車種であっても走行シーンやドライバーの運転方法や技術、エアコンやオーディオの使用状況などによっても燃費に差が出ます。

カタログ燃費と実燃費に差が出る要因はいくつかあります。ここからは、どのような要因が燃費の良し悪しの決め手となるのか、以下の7つの項目ごとに詳しく解説していきます。

  • 市街地走行
  • 高速道路走行
  • 平坦な道と坂道走行
  • エアコンの使用
  • オーディオの使用
  • メンテナンス状況
  • 停車中のアイドリング

燃費の良い走り方と悪い走り方を学ぶことで燃費良く運転を楽しみましょう。

市街地走行

よく市街地で車を運転するという方も多いのではないでしょうか。市街地で運転する際には、信号待ちや渋滞など混雑している箇所も多いです。

信号が多いエリアでは停車と発進を何度も繰り返すこととなります。車は発進の際にガソリンを多く消費するので、信号での停車回数が多いと燃費が悪くなってしまうのです。

また、渋滞で混雑しているエリアでも燃費は悪くなりがちです。渋滞に巻き込まれると、「ノロノロ運転で進んだり停車したり」のような状況になるため、車にも負担がかかり燃費も悪くなります。

高速道路走行

高速道路での走行では、市街地走行に比べて信号が少ないためブレーキを踏む回数も少なく、車への負担も減ります。一定の速度でスムーズな走行が続くと、市街走行よりも燃費性能は上がるでしょう。

ただし、一般道路よりも速度を出して走行することの多い高速道路では、速度の出し過ぎによって燃費が悪くなることもあります。

車は加速時に一番ガソリンの消費量が多くなるといわれており、追い越し車線での過度な加速を繰り返すことは燃費性能の低下につながりかねません。安全面のことを考えても追い越し車線での過度な加速は避けたほうが無難でしょう。

加速時・減速時共、急激な速度変化をしないように気をつけることで燃費性能の低下を防げます。

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平坦な道と坂道走行

走行する道路の状況によっても、燃費の良し悪しには変化が出ます。

坂道を走行する場合、平坦な道を走行する場合と比べると10%以上も数値に差が出ることもあるといわれています。勾配が大きければ大きいほどアクセルを強く踏み込む必要があるため、車にも負担がかかりガソリンの消費量も多くなります。

坂道のほかにも、雪道や凸凹の多い悪路などでは、同じように車への負担が大きくなり、燃費性能も悪くなりがちです。

エアコンの使用

エアコンの使用も燃費の良し悪しを左右する要因のひとつとなります。

エアコンには冷房と暖房とがありますが、エンジンの排熱を利用する暖房と比較すると冷房の方がパワーを必要とするため、ガソリンも多く消費されます。燃費良く走りたいという場合はエアコンにも配慮すると良いでしょう。

しかし、夏場の暑い時期に冷房の使用を控えることによって、熱中症などを引き起こす恐れもあります。エアコンをつけないのも良いですが、まずは体調面を第一に考えましょう。

内規循環モードを利用することで、ガソリンの消費を抑えつつ車内温度を快適にするための対策となります。これは冷房で車内が冷えたら一旦エアコンを切り、内規循環モードにして冷気を車内で循環させて冷気を保つ方法です。

エアコンを切った状態でもしばらくは冷気が車内を循環するため、ガソリンの消費を抑えられるのでしょう。

オーディオの使用

運転方法ほど大きな影響はありませんが、オーディオの使用も燃費の消費に関係することがあります。

オーディオは車で発電された電力によって動きます。消費電力がオーディオ使用の分だけ増えるということは、その分必然的に燃料も使用するということになります。

この時、オーディオで聞く音楽の音量を大きくしたり小さくしたりということでは、大きな影響はありません。

メンテナンス状況

グランエースだけに限らず、車のメンテナンス状況も燃費の良し悪しに大きく影響を及ぼします。ここでは、メンテナンス不足によって燃費が悪くなる可能性が大きいものについて、解説していきます。

メンテナンスを必要とするものはいくつかありますが、特に定期的なメンテナンスが必要なものは以下の通りです。

エンジンオイル エンジンオイルの不足や劣化は燃費悪化の要因となります。
エアエレメント エアエレメントが汚れたままではエンジンに適正量の空位が送ることができず、燃費の悪化につながります。
タイヤの空気圧 タイヤの空気圧が下がると道路との接地面が広くなり、抵抗が大きくなることによって燃費悪化の要因となります。
バッテリー 車には電気制御するものが多いので、バッテリーが劣化していると必要な電力の供給が難しくなります。

上記のようなメンテナンスは、燃費性能だけではなく車の故障にもつながりかねません。ガソリンスタンドでも点検できる項目もあるので、給油のついでに定期的に見てもらうと安心できるでしょう。

停車中のアイドリング

停車中のアイドリング時にも燃料は消費されています。車種によって差はありますが、10分間のアイドリングで130cc程度の燃料を消費するといわれています。

ただし、寒い地域に住んでいてどうしても車内待機しなければならない場合や、冬場の運転前にガラスの凍結を解消するために暖機運転が必要な場合もあるでしょう。

どうしてもアイドリングをしなければならないシーンであれば、なるべく燃料の消費を抑えるために必要最低限の時間でやめるよう心がけると燃費も良くなるでしょう。

グランエースのガソリン代はどれくらいかかるのか

ここまで、車の燃費性能に関して解説してきました。それでは、実際にグランエースにかかるガソリン代はどれくらいなのでしょうか。

ここからは、グランエースに1年間乗車した場合にかかるガソリン代を、「年間走行距離3,000km」・「年間走行距離5,000km」・「年間走行距離10,000km」の3パターンに分けて使用燃料と費用を計算していきます。

1年間のガソリン代は以下に示した計算式で算出しています。今回ご紹介するパターンよりも走行距離が少ない方やもっと多い方は、以下の計算式で算出してみてください。
≪1年間に必要なガソリン代≫
走行距離÷燃費×1Lあたりのガソリン代=1年間に必要なガソリン代

e燃費によると2022年12月5日現在、ガソリン価格は以下の通りです。

レギュラー:153.7円
ハイオク:164.0円
軽油:129.7円

ガソリン価格は地域やガソリンスタンドによっても変化するため、利用するガソリンスタンドの価格を調べてみてください。

グランエースの使用燃料は軽油です。以下の計算は『軽油 129.7/L円』で計算しています。

グランエースはPremiumグレード、Gグレード共にカタログ燃費は同じ数値となっています。燃費の数値は以下の表のとおりです。

WLTCモード 10.0km/L
市街地モード 8.1km/L
郊外モード 9.9km/L
高速道路モード 11.2km/L

このカタログ燃費を元にガソリン使用量を計算しています。実際に走行する際の実燃費とは異なる場合があるので参考として見てください。

年間3,000kmのガソリン代

年間3,000km走行する場合に必要なガソリンは以下の通りです。
あまり頻繁に運転しない方や、週に5日間約10km走行する場合の目安が年間走行距離3,000kmです。

1年間の使用燃料 1年間にかかる費用
WLTCモード 300L 38,910円
市街地モード 370L 47,989円
郊外モード 303L 39,299円
高速道路モード 268L 34,760円

※『軽油 129.7/L円』で計算し、小数点以下は四捨五入しています。

比較してみると、おおむね大差はないようですが、信号での停車や混雑が多いと考えられる市街地モードだけが大きく割高となっているのがわかります。

走行シーンの違いによる燃費の差は、最大で13,229円生じます。

年間5,000kmのガソリン代

年間5,000km走行する場合に必要なガソリン代は以下の通りです。
毎日近距離へ通勤する方や近場への買い物など、週に5日間15〜20km程度走行する場合、年間の走行距離は約5,000kmとなります。

1年間の使用燃料 1年間にかかる費用
WLTCモード 500L 64,850円
市街地モード 617L 80,025円
郊外モード 505L 65,499円
高速道路モード 446L 57,846円

※『軽油 129.7/L円』で計算し、小数点以下は四捨五入しています。

走行シーンの違いによる燃費の差は、最大で22,179円生じます。

年間10,000kmのガソリン代

年間10,000km走行する場合に必要なガソリン代は以下の通りです。
毎日長距離の通勤をする方や、毎日の買い物や遠方への旅行も車がメインの方など、週に5日間35〜40km程度走行する場合の年間走行距離は、おおむね10,000kmとなります。

1年間の使用燃料 1年間にかかる費用
WLTCモード 1,000L 129,700円
市街地モード 1,235L 160,180円
郊外モード 1,010L 130,997円
高速道路モード 892L 115,692円

※『軽油 129.7/L円』で計算し、小数点以下は四捨五入しています。

走行シーンの違いによる燃費の差は、最大で44,488円生じます。

年間の総距離ごとにガソリン代を算出しましたが、上記の計算はカタログ燃費によるものです。実際の走行でかかる燃費(実燃費)の場合、カタログ燃費によって算出された金額よりも高くなると考えられます。

グランエースの燃費を良くするためには?

「燃費を良くしたい」と思うのは車を運転するドライバーならば皆さん同じだと思います。フルサイズワゴンのグランエースユーザーにとっても、燃費の良し悪しは悩みのひとつではないでしょうか。

ここからは、グランエースの燃費を良くするための方法をいくつか紹介します。

燃費を良くする方法①アクセルワークに気をつける

車は、発進するときに一番燃料を消費するといわれています。アクセルを深く踏み込むと、その分エンジンには高い負荷がかかります。スタート時にはアクセルを優しく踏み込むことを意識することで、燃料の消費を抑えられるでしょう。

急な加速や減速も、車にとっては大きな負担となります。なるべく一定の速度を保って走行することが望ましいです。車間距離を十分に取り、減速したいときには早めにアクセルから足を離すなどして減速してから、ブレーキを踏むなどの工夫で燃料消費は抑えられます。

燃費を良くする方法②軽量化する

車体の重量が大きいと車への負担が大きくなるため、それに伴って燃料の消費量も増える傾向にあります。

ラゲッジスペースを大きく取ることが可能なグランエースなどの大型車ユーザーの中には、普段は必要のない荷物も積んだままにしている方も多いのではないでしょうか。

燃費を良くするためには、必要な荷物だけを積むようにして軽量化を図った方が良いでしょう。

燃費を良くする方法③燃費向上グッズを取り入れる

燃費を良くしたいと思うユーザーは多いため、あらゆる燃費向上グッズが売られています。
以下のようなものが燃費向上グッズとして販売されています。

  • 低燃費タイヤ
  • 燃料添加剤
  • エコモニター

その他にもカーショップなどにはさまざまなエコドライブグッズが並んでいます。そういったものの中から、グランエースに合うものを取り入れるのも方法のひとつです。

まとめ

本記事ではトヨタのフルサイズワゴン「グランエース」の燃費についてや、燃費を良くするための方法について詳しく解説しました。グランエースは、フルサイズの迫力あるボディとラグジュアリーな内装が魅力的な人気のミニバンです。

乗り方にもよりますが、グランエースに乗ろうと思うと年間のガソリンの維持費は4〜16万円程度です。ここからみてもグランエースの燃費性能はあまり悪くないといえるでしょう。

ただ、車の実燃費とカタログ燃費は異なります。本記事ではあくまでもカタログ燃費で解説したので、実際に乗ると違うかもと感じることもあるでしょう。本記事を見てグランエースが気になったという方は、1度近くの横浜トヨペットで試乗してみてください。

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