トヨタの「ハイエース」と聞くと、ファミリーカーというよりはビジネス的な車をイメージする方も多いと思います。ハイエースは、たくさんの荷物が積める上、税金も安く、実際にビジネスカーとして街でも数多く見かけるのではないでしょうか。

室内も広く、荷物だけではなく多くの人を乗せることもできるため、遠出の旅行をする際にも好まれます。ただ、「ハイエースに乗っていると維持費として年間どれくらいかかるの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、ハイエースを購入しようか検討している方に向け、維持費としてどのくらいの費用がかかるのか解説していきます。

ハイエースを利用する上での維持費は、走行状況や使用頻度などによって異なります。ケースに応じて費用の紹介をしていくので、ぜひ自分の利用シーンに合わせて金額感をイメージしてみてください。

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目次

ハイエースの維持費内訳

ハイエースの維持費、内訳としては大きく以下の6つに分かれます。

ここからは上記の内訳ごとに、一般的な費用相場を確認していきます。利用の仕方やものによっては地域によっても若干異なる部分があります。

具体的に自分が使用するシーンを思い浮かべてシミュレーションすることで、年間維持費を具体的にイメージすることができ、ハイエース購入をしやすくなるでしょう。

ハイエースの1年ごとにかかる費用

ハイエースの維持費として年間でかかる費用は、「自動車税」と「任意保険」、「12ヶ月点検費用」があります。一つずつ、細かく見ていきましょう。

自動車税

自動車税は毎年かかる維持費の代表として挙げられることも多いです。自動車税の金額は排気量ごとに定められています。都道府県に対して納める税金で、毎年4月1日時点で自動車を保有していれば、その所有者に対して納税義務が発生します。

また、2019年10月以降の新車登録車から「自動車税」が減税対象となりました。自家用乗用車の場合は新車登録から8年間、排気量に応じて毎年減税を受けられます。

自動車税が未納状態にあると、車検を受けることができないので気を付けておきましょう。
なお、自動車税には増税があり、ある一定の期間を過ぎると支払額が増えてしまいます。
具体的には以下のとおりです。

ガソリンエンジン車の場合…新規登録後13年目から15%増加
ディーゼルエンジン車の場合…新規登録後11年目から15%増加

※軽自動車の場合だと、約20%増加します。

それでは実際にハイエースの自動車税はどのくらいかかるのか、比較していきましょう。
ハイエースの自動車税は、各ナンバーによってそれぞれ以下のようになっています。

1ナンバー 16,000円
4ナンバー 16,000円
3ナンバー 50,000円

1ナンバーと4ナンバーは自動車税が安く設定されていますが、これは1ナンバーと4ナンバーが貨物自動車に分類されているためです。3ナンバーだと乗用車に分類されるため、納税額が他の二つと比べて高くなってしまいます。

自動車税の納税額は、貨物自動車の場合、最大積載量によって決まり、乗用車の場合、総排気量によって決まります。

任意保険

自動車の保険には、任意保険と後述する自動車賠償責任保険の2種類があります。加入が義務付けられているのは自動車賠償責任保険で、任意で加入するのが自動車任意保険となっています。まずは任意保険について見ていきましょう。

任意保険の補償内容

任意保険は加入者ごとにどのような補償内容にするかを選択することが可能で、以下のような特徴があります。自動車賠償責任保険だけでは賄いきれない補償内容を自分の利用スタイルに合わせて選択していくことが大切です。

任意保険は自分や大切な家族を守るために加入は必須といえます。一般的には以下のような補償内容を選択することができます。

・対人賠償責任保険
保険金額:無制限が基本

自動車を運転している際の事故などにより、相手にケガをさせたり死亡させてしまったりした場合に相手への賠償としてお金が出る保険です。自賠責保険では賠償額に足りないため、任意保険でその足りない分を補います。

・対物賠償責任保険
保険金額:無制限が基本

被保険者の事故で第三者の車両や家や塀などを壊した場合に発生する賠償責任に対応する保険です。

・人身傷害補償保険
自身や同乗者の方のケガの治療費(実費)や、後遺障害による逸失利益や介護料、精神的損害、働けない間の収入等を過失相殺による減額なしに補償する保険です。

・搭乗者傷害保険
被保険自動車の事故により運転者や同乗者が死傷したとき、 入院・通院日数、または部位症状別に定額の保険金が支払われる保険です。

任意保険金額シミュレーション

ここまでで紹介したとおり、任意保険は自分の利用シーンに合わせて補償内容を組み合わせて選択することができます。保険料は、等級や年齢、事故の有無などで異なります。ここでは、以下のケースにおける保険料をシミュレーションしていきます。

等級 9等級
前年事故件数 0件
事故あり係数適用期間 1年
年齢 33歳
運転者限定 限定なし
免許 ブルー
使用目的 業務
年間走行距離 20,000km以上
対人 無制限
対物 無制限
搭乗者障害 1,000万円
人身傷害 3,000万円
車両保険 なし

この条件でシミュレーションをしてみると、保険会社によっても幅がありますが、おおむね60,000円〜75,000円ほどとなります。

インターネット上の保険料見積もりサイトというものも存在します。複数の保険会社から補償内容をシミュレーションできるので、ぜひ試してみてください。

12ヶ月点検費用

車の点検には、主に12ヶ月点検と24ヶ月点検があります。12ヶ月点検のタイミングは文字通り12ヶ月、つまり1年であるため、車検を受けてから1年をめどに点検に出すとよいでしょう。

12ヶ月点検をすることで細かい部品などの不調を早期に発見することができるので、車の故障や事故を未然に防ぐことができます。

点検内容 点検項目
かじ取り装置(ステアリング) パワーステアリング装置 ベルトのゆるみ、損傷
制動装置(ブレーキ) ブレーキ、ペダル 遊び、踏み込んだときの床板とのスペース

ブレーキの利き具合

駐車ブレーキ機構 引きしろ

ブレーキの利き具合

ホースおよびパイプ 漏れ、損傷、取付状態
マスタシリンダ、ホイールシリンダ、ディスクキャリパ 液漏れ
ブレーキドラム、ブレーキシュー ドラム、ライニング間のスペース

シューの摺動部分およびライニングの摩耗

ブレーキディスクおよびパッド ディスクとパッドとのスペース

パッドの消耗

走行装置 ホイール タイヤの状態

ホイールナット、ホイールボルトのゆるみ

動力装置 クラッチ ペダルの遊び、切れた時の床板間のスペース
トランスミッショントランスファー オイル漏れ、オイル量
プロペラシャフト、ドライブシャフト 連結部のゆるみ
電気装置 点火装置 点火プラグ

点火時期

ディストリビュータのキャップの状態

バッテリー ターミナル部の接続状態
原動機(エンジン) 本体 排気の状態

エアクリーナーエレメントの状態

潤滑装置 オイル漏れ
冷却装置 ファンベルトのゆるみと損傷

水漏れ

エグゾーストパイプとマフラー 取付のゆるみと損傷

以上の箇所を点検してもらうことができます。安全性という観点から見ても重要な点検です。

ハイエースの数年ごとにかかる費用

ハイエースを保有していると数年ごとにかかる費用が2つあります。大きく分けると「法定費用」と「車検費用」ですが、順番に見ていきましょう。

法定費用

法定費用とは、国によって定められている、車を保有している限り最低限かかる費用のことをいいます。車検と一緒に支払う必要があり、どの店舗で車検を行っても、金額は同一で、法定費用には以下の3つが含まれています。

自動車賠償責任保険料

自賠責保険は任意保険とは異なり、車を所有する人が加入を義務付けられている保険のことを指します。加入が義務であるため、交付される「自賠責保険証明書」は、運転時にも車内に保管しておく必要があります。

仮に、自賠責保険が未加入だった場合、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられることがあるうえ、道路交通法違反で免許停止処分(違反点数6点)となってしまいます。

加入していても自賠責保険の加入証明書を保持していないで運転していた場合は30万円以下の罰金となるので、注意が必要です。

自分が運転する自動車で相手を傷害・死亡等させてしまった場合に状況に応じて、支払限度額や補償範囲が適応されます。任意保険とは異なり、限度や範囲が決まっています。

自動車重量税

自動車重量税とは、自動車の区分や重量、経過年数に応じて課税される税金のことです。自動車重量税は、車両重量が0.5トン増えるごとに、4,100円ずつ増加していきます。

エコカー減税対象者を新車登録した場合、優遇制度が適用されます。2023年4月30日までに燃費基準をクリアしているエコカー減税対象車を新車登録した場合には、0.5トンごとに税額が2,500円ずつ増加していきます。

ハイエースにはエコカー減税の対象となるものとならないものが存在します。エコカー減税は25%減税なので、購入時にはエコカー減税の対象かどうかを確認してから購入するようにすると良いでしょう。

印紙代

印紙代とは、検査費用や車検証の発行手数料を支払うための印紙と証紙の代金のことをいいます。自動車検査登録印紙は国に納めた証明、自動車審査証紙は地方自治体に納めた証明となります。印紙代は車のサイズや業者によって異なります。指定工場では1,200円と最も低額で、民間業者やユーザー車検では1,700円以上かかるのが一般的です。

車検費用

車検は、新車購入から3年目とそれ以降2年ごとに必ず受けなければならないものになっています。

最初は3年間車検をしなくても良いのですが、以後は2年ごとにひつようになります。金額もディーラーやガソリンスタンド、カー専門店など、どこで行うかによって金額もまちまちです。大きな出費になることも多いですが、一般的なハイエースの車検費用は6万円程度です。

車検費用は複数社で見積もりを出してもらうと有利な金額を簡単に確認することができるのでおすすめです。

車検に含まれる費用は以下の3つがあります。

ガソリン費用

ガソリン代は、乗り方によっても変化しますし、道路状況や環境によっても異なります。
毎年同額というわけではありません。

道路が混んでいる時や悪路の走行などでは燃費は悪くなりがちです。年間維持費を安くするためには自分が運転する道路状況や運転方法などを確認することが大切です。

また、ガソリン価格は、値段が日々変化するので、維持費を安く済ませるにはなるべく安いガソリンスタンドを見つけておくことも重要です。

ハイエースのグレード別の燃費と年間走行距離ごとにかかる金額を解説していきます。自分の利用状況にあわせて確認してみてください。

ハイエースのグレードごとの燃費

ハイエースのグレードは5種類あります。グレードごとの燃費は以下の通りです。

ディーゼル 2WD ディーゼル 4WD
WLTCモード燃費 11.3km/L 10.8km/L
市街地モード(WLTC-L) 8.9km/L 8.7km/L
郊外モード(WLTC-M) 11.5km/L 11.0km/L
高速道路モード(WLTC-H) 12.6km/L 11.9km/L

 

ガソリン 2.0

スーパーGL 2WD

ガソリン 2.7

スーパーGL 2WD

ガソリン 2.7

スーパーGL 4WD

WLTCモード燃費 9.2km/L 8.8km/L 8.1km/L
市街地モード(WLTC-L) 6.8km/L 6.5km/L 6.2km/L
郊外モード(WLTC-M) 9.4km/L 9.2km/L 8.4km/L
高速道路モード(WLTC-H) 10.7km/L 10.0km/L 9.1km/L

 

走行距離別ガソリン代シミュレーション

ガソリン代は走行距離によっても異なるので、距離別にシミュレーションをしていきましょう。自分の乗り方に近い走行距離を確認してください。

燃費は「グレードごとの燃費」を見ていただいたとおり5種類ありますが、ここでは2WD(ガソリン2.0)で、WLTCモードの燃費「9.2km/L」として以下4種類の走行距離をシミュレーションしていきます。

また、ガソリン代は170円/Lとして計算しています。

年間走行距離3,000kmの場合

土日など休日のみの利用で使用頻度が少ない場合や近所でのみ使用する場合などは、年間走行距離が3,000kmに収まるでしょう。

この場合の1年間でかかるガソリン代は以下のとおりです。

消費ガソリン量 326.087 L
ガソリン代 55,434.8 円

年間走行距離5,000kmの場合

普段の通勤での使用や近所での買い物での使用に加えて、月1回程度の遠出をするという方は、年間走行距離が5,000kmほどになるでしょう。

1年間のガソリン代は以下のとおりです。

消費ガソリン量 543.478 L
ガソリン代 92,391.3 円

年間走行距離8,000kmの場合

普段から通勤や買い物で頻繁に車を使用し、週1〜2回長距離運転する場合、年間走行距離は8,000kmほどになるでしょう。

この場合の1年間でかかるガソリン代は以下のとおりです。

消費ガソリン量 869.565 L
ガソリン代 147,826.1 円

年間走行距離10,000kmの場合

毎日長距離通勤を車で行っている方や車での旅行などもよく行っている場合は、年間走行距離が10,000km程度になるのではないでしょうか。

この場合の1年間でかかるガソリン代は以下のとおりです。

消費ガソリン量 1,086.957 L
ガソリン代 184,782.6 円

中古車をさらにおトクに買うならモビリコ!

  • モビリコは中間業者を通さない個人売買のため、中間コストは大幅削減、消費税がかかりません。なので、買う人は安く買えて、売る人は高く売れます。
  • 面倒な作業が多くなりがちな車の個人売買ですが、面倒な作業はすべてディーラーにお任せできます。

メンテナンス費用

ここまでであげてきたもの以外のハイエースにかかるメンテナンス費用としては、以下の3つがあります。ここではその3つの内訳を解説していきます。

洗車費用

洗車の種類は、手洗い洗車とセルフ洗車に分かれます。

手洗い洗車

すべて手作業で洗車するものです。手洗い洗車のメリットは、洗車機を使用する洗車と比べて車のボディに洗車キズが付きにくいという点です。

しかし、洗車機よりも高額で、ガソリンスタンドやカー用品店、洗車・コーティングの専門店などで依頼すると3,000円程度かかります。

セルフ洗車

セルフ洗車は、セルフ洗車場やガソリンスタンドなどでセルフ洗車機を使用して洗車する方法です。コインを入れて車に乗ったまま車ごと中に入ると、機械が調整された水圧やシャンプー、ブラシなどを使用して自動洗浄してくれます。

料金相場は、コースなどによって違いますが300〜1,000円程度が一般的です。

消耗品費用

ハイエースに限らず、車の消耗品には以下のようなものがあります。一つずつ確認していきます。

ウォッシャー液・ワイパーブレード・ゴム

ワイパーブレード・ゴムは使用していくことで劣化していく部品です。雨水の拭き取りが悪くなるので、ゴムは半年〜1年、ブレードは1年〜2年程度で交換するのが平均的です。使い方によって交換頻度は異なりますが、費用は「約2,000円〜」です。

ウォッシャー液は安いものだと300円くらいから、ものによっては1,000円程度のものまで存在します。雨の日の運転に直結する消耗品なので、好みのものを選択して利用するようにしましょう。

タイヤ

当たり前ですが、タイヤはゴムでできているため、車に乗ることで少しずつ摩耗して溝が浅くなっていきます。

タイヤの使用限界となる溝の深さはおよそ1.6mmといわれており、これ以下になってしまうと道路でスリップしやすくなったり、車検が通らなかったりするので注意が必要です。

もちろん、溝があっても、ヒビ割れや劣化している場合は交換が必要です。タイヤ交換の目安は約4年です。

ハイエースのタイヤの大きさは、前後とも195/80R15 107/105L LTもしくは185/75R15 106/104L LTとなっています。価格は、安いもので6,000円からとなっており、性能や素材、販売店によって異なります。

エンジンオイル

エンジン内での潤滑などを行うために必要なオイルのことです。エンジンオイルは古いものを使い続けると様々なトラブルが生じてしまいます。

交換の目安は、走行距離が「5,000km」又は「半年の利用」のどちらかです。最近では、交換期間の長いオイルも販売されています。

エンジンオイルの費用は「3,000円〜」と考えておけば良いでしょう。

バッテリー

車に必要な電力を貯めておくバッテリーですが、バッテリーの寿命が来るとエンジンそのものをかけることができなくなってしまいます。

一般的には2〜3年での交換が推奨されていますが、使用頻度によって期間が大きく異なります。現在は、バッテリーの性能を見てくれる業者が多く、適切な時期に交換することができるでしょう。

交換費用は交換業者によっても違いがありますが、バッテリー本体の費用は1万円からです。自分で交換すれば業者にお願いするより半分の費用で抑えることができます。

ブレーキパッド

車のブレーキをかけるというのは、ブレーキでタイヤの駆動に摩擦を発生させることですが、ブレーキパッドはこの部品です。ブレーキを使用するごとに消耗していくので、使い方によって交換目安は異なります。

劣化したままだとブレーキが使用できなくなり、最悪の場合は事故にもつながってしまいます。費用の目安は本体価格「8,000円〜」と交換工賃「6,000円」程度と覚えておきましょう。

ラジエター液

ラジエターとは、車のエンジンが高温になるのを防ぐパーツで、中には冷却水が入っています。ラジエターが故障すると重大なトラブルや事故を引き起こす可能性もあります。冷却水の量を確認し、必要に応じて補充するなどは、最低限のメンテナンスです。

ラジエター液は、おおむね1,000円〜2,000円程度です。

エアコンフィルター・エアクリーナー

エアコンを使用していれば、フィルターにほこりがたまってきて効きが悪くなってきます。定期的なフィルター交換やクリーニングを行うことで、清潔な空気で機器を長持ちさせることにもつながります。

エアコンフィルターの部品は、3,000円からで、フィルター交換の工賃は2,000円程度です。
ディーラーに頼むと工賃はその2倍程度となることも多いようです。

ヘッドライト

ヘッドライト交換の際は、工賃のほかに交換用バルブの部品代も必要になります。ヘッドライトのバルブはおもに「ハロゲンランプ」「HID」といった種類があり、特徴も価格もそれぞれ異なります。

・ハロゲンランプ
以前はヘッドライトのほとんどにハロゲンランプが使用されていました。雨や霧の中でも前方を明るく照らすことが可能で、比較的安く自分で交換することができるのもメリットといえるでしょう。価格の目安は1,000〜2,000円です。

・HID
1990年代に普及が始まりました。空中放電を起こすことで発光するため、寿命が長いのが特徴です。さらに、カラーバリエーションが豊富という魅力もあります。一方で、点灯してから最大の光量に達するまで5〜10秒ほどかかるため、ハイビームを多用する場合には向いていないかもしれません。価格の目安は2,000円〜10,000円です。

カーコーティング費用

車のコーティングの価格は、コーティングの種類によって異なります。新車かどうかでも価格は異なるのですが、ここでは新車の場合のコーティング費用について確認していきます。

コーティングの種類によって持続性が異なります。作業時間も高価なコーティングほどかかるのが一般的です。持続期間が長いほうがトータルではコストパフォーマンスにおいて優れているともいえます。予算があるなら、高額なコーティングをおすすめします。

しかし、お試しであったり、将来的には乗り換える予定があったりするなどの場合には、安価なコーティングを定期的に行うという方法もあります。

その他必要に応じてかかる費用

その他の費用としては以下の3つがかかります。

これらは車の乗り方やライフスタイルによっても異なるものですので、参考程度に見ておきましょう。

高速代

高速道路を使用したときには高速代がかかります。遠方に出かけるときや目的地に早く着きたいときにはかかすことのできないものです。

料金は利用区間によっても異なりますが、遠くに行くほど料金も高くなります。ETCを使った割引の制度もあるので、上手く使用すると費用を抑えることができます。

【平日朝夕割引】
月曜日から金曜日の午前と午後の定められた時間の利用でのETC割引
【休日割引】
土・日曜日や祝日に、地方部の高速道路利用でのETC割引
【深夜割引】
毎日深夜0時から午前4時まで高速道路を利用でのETC割引

駐車場代

持ち家に駐車スペースがある場合には不要となるケースもありますが、車を所有していると切っても切り離せないものです。

費用も都市部と地方、駐車スペースがコンクリートや屋根付きか砂利かなどによって異なります。毎月かかる費用なので、住んでいる地域の平均価格は確認しておくようにしましょう。

修理代

車をぶつけてしまったり、傷をつけてしまったりといった場合や部品が壊れてしまった場合にも、修理が必要になる場合があります。

修理の部分や規模により、あるいは修理業者によっても金額は大きく異なります。できれば複数業者に見積もりをとって確認するようにしましょう。

マイカーローン

ローンを組んで車を買い換えようと検討しているのであれば、何回払いで支払うのが良いかを考える必要があります。車のローンは住宅ローンなどに比べると金利が高く設定されるため、生活を圧迫しない範囲で、車の買い替えサイクルに合わせた返済期間を設定することが大切です。

ここでは、車のローンの返済回数の決め方や相場について紹介します。返済回数の相場にも意味があるため、よく理解しておきましょう。

36回払い

車のローンの返済期間は3年〜5年が一般的ですが、車検の周期や何年乗る予定かなどから考えて決めるとよいでしょう。新車を購入するなら、初回の車検は3年後、その後は2年ごとになるので、最初の3年間で乗り換えを検討する方もいます。

また、返済期間が短すぎると月々の返済額が大きくなり、逆に長すぎると返済総額が増えます。そういった条件を考慮した上で、下取りまでに完済できるように3年(36か月)を選択する方は多いです。

84回払い

金融機関によって最長の返済期間が決まっていますが、カーローンの最大返済回数は84回(7年)というものが一般的です。車を所有する期間も7年前後という方が多く、これ以上長い年数を返済期間とするのはリスクがあると考えられているようです。

車を所有している期間に完済することを考えると、最長で7年というのは現実的な数字と考えて良いでしょう。

ハイエースの維持費総額

現行モデルである200系ハイエースの代表的なガソリンモデル(TRH216K)の平均的な月間、年間維持費をまとめていきます。

ハイエースの月ごとの維持費

ガソリン代 14,227円
自動車税 1,366円
車検 3,520円~10128円
任意保険料 7,200円
28,215円~34,823円

ハイエースの年ごとの維持費

ガソリン代 170,732円
自動車税 16,400円
車検 42,240円~116,845円
任意保険料 84,400円
336,588円~415,888円

※年間⾛⾏距離を10,000kmとして、レギュラー150円/L、軽油130円/Lで計算
※車検はユーザー車検からディーラー車検までの価格範囲を考慮
※任意保険料は、新規の購入で年齢は30歳以上、車両補償あり、ブルー免許と仮定

上記以外でも、オイルやタイヤその他消耗品の交換費用と、駐車場代がありますので、維持費は月間で4.5万円〜8万円ほどかかります。

ハイエースの維持費を抑えるためには?

ハイエースの維持費が高いと思ったら、以下の項目を見直してみましょう。小さなことの積み重ねではありますが、節約できる金額のトータルにすると年間では数万円以上になることもあります。

自動車保険を抑える

自動車の任意保険は、万一の際の補償を考えての加入が必須です。ただし、任意保険は補償内容を自分で設定していくことが可能であるため、不要な補償は削ることも維持費を抑えるための選択肢の一つです。

任意保険の中でも外せない項目は、対人賠償保険、対物賠償保険、人身傷害保険です。外すことを考慮しても良い項目は、搭乗者傷害保険、車両保険、そのほかの特約となります。

任意保険に加入する目的は、万が一の際に多額の出費を伴うことを補償してもらうことなので、もしもの時に役に立つ補償は外さないほうが良いかもしれません。

車両保険はその内容にもよりますが、保険料も高額となるケースが多く、不要に感じる場合は取り除くのも良いと思います。

ガソリン代を抑える

仮に1ヶ月あたり500kmを走行する方の場合、燃費を5km上げるだけでも、年間で約25,000円を節約できます。燃費は運転の仕方によっても大きく変化するため、運転をエコドライブにすることで節約できる金額はアップします。

また、ハイエースの場合はディーゼル車を選択することで大きく燃費を削減することが可能ですので、一度検討してみることをおすすめします。

メンテナンス代を抑える

社外品のオイルフィルターなどを使うことで、メンテナンス費用を抑えることが可能です。自分でオイル交換をする人にはおすすめです。

社外品のオイルフィルターは、メンテナンス費用を少しでも抑えたい人は検討してみましょう。純正のオイルフィルターと比べると、価格は5分の1ほどに削減することが可能です。最近ではディーラー持ち込みであっても、社外品のものを利用することができるケースも増えてきました。

年間で見れば数千円の差かもしれませんが、長い目で見れば大きな差額になることは明らかです。

車検費用を抑える

車検は受ける場所やその業者などによって、手数料などの費用がかなり変わってきます。車を買ったときの業者やディーラーに預けてお任せ、としていると安心で手間はかからないかもしれませんが、知らず知らずのうちに車検代が高額となってしまっているケースは多いです。

車検代が気になった方は一度、他の業者に見積もりをとってみることを検討してみましょう。ディーラーで受けていた方は、民間業者に見積もりを出すことでかなりの費用が抑えられることもあります。

ただし、ディーラーはその車のことを知り尽くしているので、車検をする際のサービスが充実しています。必ずしも高いからディーラーで車検を通すのを辞めたほうが良いというわけではありません。何を重視するかで車検を通す先を決めましょう。

また、見積もりの際に注意すべきポイントとしては、合計金額だけをチェックするのではなく、内訳にも必ず目を通し、もしも不要と思われるオプションがついている場合には解除して、トータルの金額を下げるようにすることが大切です。

実際に不要なオプションを見積もりの時点で載せてくる業者は、その時点で避けたほうが良いかもしれません。

まとめ

本記事では、ハイエースの年間維持費について調査してきました。ハイエースの維持費としては以下のようなものが挙げられます。

ハイエースの維持費
ガソリン代
任意保険
自動車税
点検費用
車検費用
その他場合に応じてかかる費用

大きく異なる費用とほぼ固定の費用とにわけて考えましょう。大きく金額が変動する部分については自分のライフスタイルや乗り方、あるいは業者を変更することを検討することで、維持費が年間数万円変わってくることも多いです。

車は所有しているだけで高額な維持費がかかってきますが、それゆえに維持費を見直すことで維持費を抑えることもできます。ハイエースはグレードもそうですが、ガソリン車かディーゼル車のどちらを選択するかでガソリン代や自動車税など、維持費も大幅に変わることも多いです。

維持費の金額が決まっている部分と業者によって変わる部分を、自分の使用目的や頻度によって考えましょう。また、使用部品や環境なども考慮の上、自分にあったスタイルを選ぶこともでき、その面でも楽しさがある車です。

ぜひこの記事を参考に、自分なりの選択を楽しんでください。

中古車をさらにおトクに買うならモビリコ!

  • モビリコは中間業者を通さない個人売買のため、中間コストは大幅削減、消費税がかかりません。なので、買う人は安く買えて、売る人は高く売れます。
  • 面倒な作業が多くなりがちな車の個人売買ですが、面倒な作業はすべてディーラーにお任せできます。