「水素燃料で話題にあがっている『MIRAI』って、良さそうだけど維持費はどうなのかな?」と疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。実際、水素燃料車は排気ガスを出しませんし、環境に良さそうなイメージを持っている方も少なくないでしょう。

しかし、表面上だけの情報だけで購入を決断すると、購入後に思っていたものと違うなど、イメージと現実が乖離してしまうかもしれません。問題を抱えないためにも、具体的な維持費を把握しておくことが大切です。

そこで本記事では「水素燃料車であるMIRAIの維持費」について詳しく紹介していきます。MIRAIを購入しようかと考えていても、水素自動車だから維持費が想像しにくいと考えている方はひとつの目安にしてみてください。

今後、さらに普及されることが予想される「水素燃料車」の維持費を本記事で理解し、お得なカーライフを目指しましょう。

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目次

MIRAIの維持費内訳

MIRAIの維持費内訳は、ほかのガソリン車と比べて大きな変化はありません。唯一異なる点として、ガソリンが水素燃料に変わったぐらいかもしれません。

そんなMIRAIの維持費の内訳は以下の通りです。

内訳
・自動車税
・任意保険
・12ヶ月点検費用
・法定費用
・車検費用
・ガソリン費用
・洗車費用
・消耗品費用
・カーコーティング費用
・高速代
・駐車場代
・修理代
・マイカーローン

上記のように並べてみると、かなり多いことがわかるのではないでしょうか。

またそれぞれ決して安くないので、支払いの大きなウエイトを占めることでしょう。ここからは、ここで紹介した維持費がどれくらいかかるのか、詳しく見ていきましょう。

MIRAIの1年ごとにかかる費用

MIRAIに1年ごとにかかる費用はどれくらいなのでしょうか。そもそも車の維持にかかる費用は大きいですが、MIRAIは電池燃料車なためガソリン車と比べて少し異なる部分もあります。

維持するだけで多くの費用を少しでも抑えられたら、少しお得な気持ちになるでしょう。まずは、「MIRAIにかかる1年ごとの費用」を紹介します。

維持費について意識することで、費用を抑えられる可能性があるので、ぜひ最後までご覧ください。

自動車税

MIRAIにかかる自動車税は、ほかのガソリン車と比べて非常に抑えられています。というのも、MIRAIは水素車であるので、排気量が少ない車だからです。

自動車税は、車から出る排気量によって増減します。ガソリン車は排気ガスを出して進むので、排気量が多くなります。そのため、自動車税が高い車も多いです。

一方、水素車は水素が燃料であり排気ガスが出ない車なので、排気量は0です。「排気量が0だから、自動車税も0なのでは?」と思いますが、下記の表をご覧ください。

総排気量 税額
1リットル以下 25,000円
1リットル超~1.5リットル以下 30,500円
1.5リットル超~2リットル以下 36,000円
2リットル超~2.5リットル以下 43,500円
2.5リットル超~3リットル以下 50,000円
3リットル超~3.5リットル以下 57,000円
3.5リットル超~4リットル以下 65,500円
4リットル超~4.5リットル以下 75,500円
4.5リットル超~6リットル以下 87,000円
6リットル超 111,000円

上記のように自動車税は定められています。水素を燃料とする水素車は排気ガスが出ていませんが、一番上の「1リットル以下」に該当します。

「排気ガスを出していないのにかかるのか」と残念に思うかもしれませんが、車を持つ際の義務なので支払わなければなりません。しかしガソリン車を持つ人に比べて、税金は抑えられるので、お得に車に乗れているといえるでしょう。

任意保険

「任意保険」は、1年後ごとに金額がかかる費用のひとつです。

任意保険は、購入者の意思で必要な補償を組み合わせる保険を指します。名前の通り、「任意」なので必ずしも加入する必要はありません。

しかし、「任意保険」に加入することで本来加入している保険に加え、手厚い待遇を備えることが可能です。

「任意保険」について詳しく紐解いていきましょう。

任意保険の補償内容

任意保険は「基本補償」と「特約」で構成されている保険のことです。保険の補償範囲が広く、対人への賠償から同乗者への補償、自分への補償などもカバーします。

また、任意保険の特約とは追加で必要なオプションのことを指します。特約を付けることで、基本補償をさらに手厚くできます。保険会社によって内容は異なりますが、特約の内容として「弁護士費用特約」「他社人身傷害諸費用特約」など広く用意されています。

弁護士関連から事故などの全損のカバーしてくれる特約など、あらゆる場面に対応しています。万が一事故を起こしてしまうと、自賠責保険ではまかないきれないケースも多々あるので注意しましょう。補償を厚くする任意保険や特約を追加して、万が一に備えると運転するときも安心です。

任意保険金額シミュレーション

自ら加入する任意保険に加入する前に、金額シミュレーションをおこないましょう。任意保険は保険会社によって異なるので、自分にとって適切な料金プランは何かを確認できるようになっています。

シミュレーションは、車の型や走行距離などの情報を入力するだけでおおよその料金を算出可能です。また、複数の会社の料金プランを一括に見ることができる「一括見積もり」もあるので、できるだけ見比べてから利用したいという方はぜひ活用してみてください。

同時に複数の会社の料金プランをシミュレーションすることで、効率よく適切な保険を選択できるでしょう。

具体的に、料金のシミュレーションを行ってみるので、参考にしてみてください。具体的に下記の表のような人物が存在するとしてシミュレーションを行います。

マイカーの種類 5ナンバー
免許書の種類 ブルー免許書
マイカーの使用目的 通勤
運転する人 主のみ
年齢 21歳以上
等級 20等級
過去一年の走行距離 10,000km
車両保険の有無 なし

上記の人だと年に30,000円程度の保険料がかかるとされています。細かく詰めていくことでさらに正確な見積もりが算出されるので、詳しく知りたい方は実際に加入前のシミュレーションをし、保険の加入に活かしましょう。

12ヶ月点検費用

12ヶ月点検費用は、年に1度安全に走行するための点検にかかる費用のことです。

新車を購入時から1年目と2年目は12ヶ月点検をおこない、3年目の車検で24ヶ月点検に切り替わります。

具体的に12ヶ月点検でおこなう内容は以下の通りです。

エンジンルーム ・ベルトの緩み、損傷の確認
・冷却水(ラジエーター液)の漏れの確認
・バッテリー等の緩み、腐食の確認
車内 ・各ブレーキの確認
・電子制御装置の確認
足まわり ・ブレーキパッドの摩耗
・タイヤの確認
下まわり ・エンジンオイルの漏れの確認
・マフラーの緩み、損傷などの確認

12ヶ月点検では上記の点検を行っていきます。

12ヶ月点検の費用は、10,000〜20,000円程度かかります。依頼するお店や車種によって金額が異なるので、あらかじめ費用帯を確認することがおすすめです。

また、業者によっては車の状態によって独自で追加点検してくれることもあるので、実際に依頼する際は口コミなどを見ると良いでしょう。

定期的な検査なので、「車検」と何が違うのかという疑問を抱く方もいるのではないでしょうか。12ヶ月点検は、車の異常や部品の不備があった際に交換をするなどの点検を行います。一方、車検では、車の安全面が基準に達しているかの検査をします。

要するに、車の部品などの検査を「12ヶ月点検」、安全面などの基準が達しているかを検査することを「車検」とイメージすると分かりやすいのではないでしょうか。

12ヶ月点検を行うことで安心して運転することができるでしょう。

MIRAIの数年ごとにかかる費用

次にMIRAIで車検などの数年にかかる維持費用はどれぐらいなのでしょうか。車検のような数年ごとにかかってくる費用がイメージできないと、実際に支払う直前になるまで不安になってしまうという方も多いと思います。

数年ごとにかかる費用は、主に「法定費用」と「車検費用」の2つです。法定費用は国に定められている費用なので大きな差はありませんが、車検費用はお店によって変動する可能性があります。

ここでは、その「法定費用と車検費用」を紹介します。ここで紹介する具体的な金額を参考にして、毎年かかる費用の概観をつかんでみてください。

法定費用

車にかかる法定費用は、以下の3つです。

法定費用
自動車損害賠償責任保険
自動車重量税
印紙代

上記の3つのことを法定費用と言います。自動車損害賠償責任保険とは、車を持つ人が加入を義務付けられている保険です。車検の際に24か月分の法定費用を払う仕組みになっています。

ここでは、それぞれ具体的な費用の内容を紹介します。

自動車損害賠償責任保険

「自動車損害賠償責任保険」は、車を購入した際に、自動的に加入する保険です。車を購入した際に自動的に加入するので、入りそびれるようなことはないでしょう。

自賠責保険は車の大きさによって保険料が異なります。普通自動車に該当するMIRAIの保険料は20,000円程度です。自賠責保険は車購入時に3年分払い、その後は2年に一度の車検で支払う仕組みになっています。

万が一、自賠責保険に加入せず公道を走ってしまうと、法律により懲役1年や罰金が課されるので注意してください。

自動車重量税

「自動車重量税」は、車両の重量によって変動する税金です。通常だと0.5トンごとに4,100円かかる税金で、MIRAIは総重量1,850㎏なので「16,400円」を支払います。

「エコカー減税」という制度があり、電池燃料車であるMIRAIは減税対象となるので、自動車重量税はさらに安くなります。

エコカー減税対象車なので、自動車重量税は0.5トンごとに2,500円です。そのため、税金として納める金額は「10,000円」となります。また、「エコカー減税」は、車購入時に支払う3年分と初回車検時に払う2年分の自動車重量税が免除されます。

実質5年間分の税金がかからないので非常にお得です。

印紙代

法定費用の中に、「印紙代」という費用が含まれています。印紙代は車検代や発行手数料などの証明する紙で、車検をおこなったことを国や自治体に証明するためするために必要です。

印紙代は車検を受けるお店によって変わる場合があります。印紙代をできるだけ安く済ませたいという人はホームページなどを確認すると良いでしょう。

車検費用

MIRAIにかかる車検費用は、ほかのガソリン車に比べて高く設定されています。というのも、MIRAIのような燃料電池車は車検費用用に加えて「燃料タンク容器検査料」が必要になるからです。実際、車検費用のみだとほかの車と変わりません。

一般的な車の車検費用はだいたい40,000円程度とされています。それに加えてMIRAIは「燃料タンク容器検査料」がかかり、その検査料は17,000円程度かかるので合わせて60,000円かかる計算になります。

車検は2年に1度なので、1年あたり30,000円程度かかると思っておきましょう。

ガソリン費用

MIRAIにかかる燃料費用は、どれくらいかかるのでしょうか。ここでは「グレード・走行距離」に分けて詳しく紹介します。

グレードごとの燃費や、年間走行距離によってかかる燃料代を試算してみました。

MIRAIのグレードごとの燃費

MIRAIはさまざまなグレードに別れていますが、それぞれどれぐらいの燃費なのでしょうか?MIRAIをグレード別に表にして紹介していきます。

グレード名 価格 走行距離(水素燃料満タン時)
Gグレード 7,100,000円 850km
Zグレード 7,900,000円 750km

上記のように、MIRAIのグレードにより約100kmの燃費の差があります。ガソリンのように「リットル何km」のように表示はされませんが、燃料を満タンにした時の走行距離は一般車と比べて遜色ないのではないでしょうか。

しかし上記の数値はあくまでもメーカーが算出した数値ですので、エアコンを使用するなどの状態だと上記の数値より下がるでしょう。

走行距離別ガソリン代シミュレーション

ガソリンを利用しないMIRAIですが、実際にどれくらいの燃料代がかかるのでしょうか。水素燃料はガソリンと比べてマイナーなため、詳しくわからない人が多いでしょう。

ここでは「MIRAI・Gグレードの走行距離別の燃料代」を詳しく紹介します。以下の走行距離の人がどれくらい燃料費としてかかるのかに分けて紹介するので、自分が年間どれくらい走行するかあてはめてみてください。

走行距離
3,000㎞
5,000㎞
8,000㎞
10,000㎞

それでは、それぞれ見ていきましょう。

年間走行距離3,000kmの場合

MIRAI・Gグレードで年間3,000km運転した場合、どれくらい燃料代がかかるのでしょうか。年間で3,000km程度の人は、近所の買い物で利用するぐらいのレベル(月に250〜400km)だと思ってください。

Gグレードの満タン時の走行距離は850kmなので、850÷250=3.4ヶ月で燃料が切れます。

そのため年間で燃料を補給する回数は、12÷3.4=約4回(四捨五入済)です。

一回の水素燃料を満タンに補給すると約7,000円かかるので、7,000×4=28,000円が燃料代となります。

年間走行距離5,000kmの場合

続いて年間走行距離5,000kmの場合だとどうでしょうか。年間5,000km程度の人は、毎日車を利用し長距離ドライブを月に一回するぐらいの人(月に450〜550km)と考えてください。

先ほどのように計算をすると、850÷450=1.9ヶ月で燃料が切れます。年間で燃料を補給する回数は、12÷1.9=6.3回です。

よって年間にかかる燃料代は、7,000×6.3=約44,000円と算出されます。

年間走行距離8,000kmの場合

続いて年間走行距離8,000kmの人だとどうでしょうか。年間で8,000km走行する人は、月に600〜800kmぐらい走行し週に一度長距離ドライブをするようなイメージです。

年間走行距離8,000kmの人は、850÷600=1.4ヶ月で燃料が切れます。年間で燃料を補給する回数は、12÷1.4=8.6回です。

よって年間にかかる燃料代は、7,000×8.6=60,200円となります。

年間走行距離10,000kmの場合

最後に年間走行距離10,000kmの人の場合を計算してみましょう。年間で10,000km走行する人は、毎日の利用及びドライブや旅行などで車を利用するイメージです。(月に850~1,000km)

年間走行距離10,000kmの人は、850÷850=1ヶ月で燃料が切れる計算です。そのため年間でおこなう燃料回数は、12÷1=12回となります。

よって年間の燃料代は、7,000×12=84,000円と計算できます。

中古車をさらにおトクに買うならモビリコ!

  • モビリコは中間業者を通さない個人売買のため、中間コストは大幅削減、消費税がかかりません。なので、買う人は安く買えて、売る人は高く売れます。
  • 面倒な作業が多くなりがちな車の個人売買ですが、面倒な作業はすべてディーラーにお任せできます。

メンテナンス費用

車をきれいに保つなどのメンテナンス費用は、車を綺麗に維持したり安全に走行したりするためにも必須になる費用です。メンテナンスを怠ると、走行に支障をきたしたり、最悪の場合は法に触れてしまったりする可能性まであります。

そのため車のメンテナンスは怠るわけにはいきません。

ここでは「メンテナンスにかかる費用」を紹介します。

今回紹介する費用は、大きく3つあります。

費用
洗車費用
消耗品費用
カーコーティング費用

上記のメンテナンス費用の価格帯や効果などを詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

洗車費用

洗車は車を守るためのメンテナンスの一つです。車をきれいに保つことで、車に愛着が出たり酸性雨などの劣化防止に繋がったりするでしょう。洗車自体、自分でもできますが、ガソリンスタンドなどでスタッフにしてもらうことも可能です。

ガソリンスタンドのスタッフによる手洗い洗車は、一回2,500〜5,000円程度かかります。少し値段は張りますが、車の隅々まできれいになるのでおすすめです。

また、ガソリンスタンドには洗車機もありますが、機械がおこなうので丁寧さがどうしても欠けます。一回数百円とリーズナブルですが、車をとことんきれいにしてもらいたい人はスタッフに依頼しましょう。

消耗品費用

車をメンテナンスしていくうえで、消耗品の費用は避けられません。消耗品なので少しでも安く抑えたいという気持ちになる方も多いでしょう。

それでは、実際にメンテナンスにおける消耗品はどれぐらいの費用感なのでしょうか。ここでは「車に欠かせない消耗品」とその価格を紹介します。

メンテナンスに必要な主な消耗品は以下の通りです。

消耗品
ウォッシャー液・ワイパーブレード・ゴム
タイヤ
エンジンオイル
バッテリー
ブレーキパッド
ラジエーター液
エアコンフィルター・エアクリーナー
ヘッドライト

それではそれぞれ見ていきましょう。

ウォッシャー液・ワイパーブレード・ゴム

ウォッシャー液やワイパー等の交換をする際にも、費用はかかります。定期的な交換ではなく、ワイパー自体に不調が出たときに交換をすれば大丈夫でしょう。

ワイパーを交換する際に確認する点として、ワイパーが取り外し可能か一体型なのかを確認することが挙げられます。ワイパーの部品だけですと数千円で購入できますが、一体型になると少し割高になってしまいます。

また、ウォッシャー液は、定期的に確認し少しになってきたタイミングで補充するようにしましょう。ウォッシャー液も数千円程度で購入できるので、そこまで費用はかかりません。

タイヤ

タイヤの費用は、「タイヤ本体」と「タイヤの空気」に別れます。

タイヤは、長期間走ることでタイヤがどんどん擦り切れてしまいます。タイヤが擦り切れてしまうと、グリップが効かず思い通りにブレーキをかけることができず非常に危険です。交換が必要になったら迷わず交換するようにしましょう。

タイヤは1本7,000〜20,000円程度であり、四輪車なので30,000円以上かかります。それに加えてタイヤ交換費が、7,000〜13,000円という相場で、かなり金額がかかってしまいます。トータルで100,000円近くかかることも珍しくありません。

しかし、走行を支えるタイヤをしっかり管理し、安全に走れることを考えたら非常に安いものです。

また、タイヤの空気が少なくなってきたら、ガソリンスタンドなどで空気を入れましょう。というのも、タイヤの空気が少なると、走行が不安定になり危険がともなうからです。

タイヤの空気はガソリンスタンドだと無料で入れることができます。また、カー専門店などにお任せをしても数千円程度で済みます。タイヤや空気管理などは車の走行に影響が出る部分ですので、管理を怠ることのないようにしましょう。

エンジンオイル

エンジンオイルとは、エンジンをなめらかに動かすためのオイルのことです。エンジンオイルが少なくなるとエンジン自体が焼き付き、車が動かなくなる可能性があります。

半年に一度交換することが適切とされています。交換の費用の相場は2,000〜10,000円程度で、ディーラーやガソリンスタンドなど依頼するお店によって大きく異なります。

また、エンジンの種類や排気量によって費用は異なるので、事前に確認してから依頼しましょう。

バッテリー

車のバッテリーは、エンジンの始動やワイパーの始動などの部分に電力を供給するために非常に重要な部品です。エンジンのかかりが悪くなったり、ヘッドライトが暗く感じたりしたらバッテリー交換のサインです。

バッテリー交換にかかる費用は依頼するお店によって異なりますが、5,000〜20,000円程度になります。バッテリー交換は自分でも交換できますが、手順を間違えると感電の恐れや車に不備が生じる可能性があるので、専門の人に依頼することが無難でしょう。

ブレーキパッド

ブレーキパッドはブレーキを操る部品です。ブレーキパッドに不備が出てしまうと、正常なブレーキをすることができなくなり非常に危険な状態になります。

ブレーキパッドを交換するサインとして、走行距離や音を確認してください。走行距離が長くなったり、ブレーキ自体から変な音がするようになったりしたら交換に踏み出すと良いでしょう。

ブレーキパッドの交換費用は、本体だけで8,000円程度します。それに加えて工賃作業料として5,000円程度かかりますので、合わせて13,000円程度と考えて良いでしょう。

また、ブレーキパッドは、国から認可が下りているお店でしか交換できません。交換する際は、国から認可が下りているかを確認して依頼しましょう。

ラジエーター液

ラジエーター液は、稼働する際に高温になるエンジンの温度を調節する冷却された液のことです。ラジエーター液を適切なタイミングで交換しないと、エンジンが高温になり車のトラブルにつながります。

ラジエーター液は、本体が5,000円程度、工賃で3,000円程度が相場です。定期的な交換を怠るとラジエーター本体の劣化につながるので、こまめに確認しましょう。

エアコンフィルター・エアクリーナー

エアコンフィルターやエアコンクリーナーは、冷房・暖房を利用する際に活躍してくれる部品です。エアコンフィルターやエアクリーナーに不備が出てしまうと、冷房や暖房が効かなくなり快適なドライブを楽しむことができないでしょう。

交換目安が10,000kmとされており、数千円程度で交換することができます。また交換方法も容易で、助手席前のグローブボックスを外して交換できますので、効きが悪くなる前に積極的に交換していきましょう。

ヘッドライト

ヘッドライトは車を照らすライトであり、ライトが切れると夜間の運転ができなくなってしまうので早急に交換をしなければなりません。ヘッドライトの費用は電球の種類によって異なり、「ハロゲン」「HID」「LED」のような種類があります。

種類 価格
ハロゲン 1,000~7,000円
HID 6,000~30,000円
LED 2,000円~20,000円

上記の表が平均の価格帯です。ヘッドライトの交換は、ライトが切れるときではなくライト自体が暗くなっていると感じるタイミングでの交換が適切です。

ヘッドライトを交換しないと罰金を課される可能性もありますので、注意深く確認するようにしてください。

カーコーティング費用

車のメンテナンス費用として、カーコーティング費用があります。カーコーティングは、傷や外的要因から守る車を覆うコートのことを指します。

カーコーティングは時間とともにはがれてしまいますが、コーティングを施すことできれいな車を維持することができますよ。またカーコーティングにもさまざまな種類があります。

参考に、カーコーティングの種類は以下の通りです。

種類 期間 価格
ワックス 1週間 2,000円程度
ポリマーコーティング 1~3か月 1~30,000円程度
ガラス系コーティング 半年~1年 5~70,000円程度
ガラスコーティング 3~5年 70,000~100,000円程度
セラミックコーディング 5~7年 10~150,000円程度

上記のような価格設定であり、期間や価格が大きく異なります。

価格が高いコーティングほど性能が高いです。特に高級車を購入した人や予算に余裕がある人におすすめできるコーティングです。

その他必要に応じてかかる費用

自動車税や車検費など、車を持つにはさまざまな費用がかかります。しかし車を走らせることで、まだまだかかってくる費用は存在するのです。

具体的にどのような費用がかかってくるのでしょうか。ここでは「これまで紹介しなかったその他の費用」を紹介します。

ここで紹介する必要費用は、以下の通りです。

必要費用
高速代
駐車場
マイカーローン

上記の費用は必ずかかってくるので、しっかりと理解していきましょう。

高速代

MIRAIに限らず、高速道路を利用する際には高速代がかかります。高速代は走る地域によって異なります。区間は普通区間・大都市近郊区間・海峡等特別区間と区別されています。

また、車種によっても金額が異なり、MIRAIは普通車なので、普通区間での通行料金は24.6円/kmの走行距離に応じて金額が変わってきます。

高速代を少しでも抑えるためには、「ETC」を装着しましょう。ETCのマイレージサービスというものがあり、割引率は以下の通りです。

利用額 割引額
10,000円 500円
30,000円 2500円
50,000円 5000円

上記は、ETCマイレージサービスの割引額を表です。上記の割引額はその場で割引されるのではなく、後日還元されます。

ETCがおこなうサービスなどを利用して、上手く高速代を抑えていきましょう。

駐車場代

MIRAIを持つには、駐車場代が必要です。駐車場代は地域によって大きく差があり、大都会・東京だと平均で3万円かかってしまいます。車を所有すると駐車場代は避けられない出費になるので、なるべく抑えたいですよね。

駐車場代を抑えたいという人は、駐車場がついている賃貸物件に住むか一軒家をたてることで解決します。一軒家をたてることはそう簡単ではないので、駐車場がついている物件を探す方が現実的でしょう。

しかし、駐車場がついている物件でも別途で駐車場代をとる場合がありますので、駐車場付きの賃貸物件の内容は注意深く目を通しましょう。

修理代

MIRAIの修理代は、非常に高額になる可能性があります。MIRAIは燃料電池車なため、ガソリン車と同じ構造をしていないからです。

MIRAIで高額な修理費がかかる備品は、「エアコン」です。燃料電池で走るため、エネルギーは電池です。そのため、エアコンは電動コンプレッサーを採用しています。電動コンプレッサーは安価なものがなく、部品だけでも20万円を超えるとか。修理工程を含むと、30万円以上かかってしまう可能性が大いにあります。

エアコンは時期問わずいつ壊れるかわからないので、車検のタイミングや車の買い替えなどを検討しコスト面含む自分に適切な選択をしましょう。

マイカーローン

MIRAIの購入を考えている人は、マイカーローンを利用して購入することをおすすめします。というのも、月に決まった金額を設定することで、計画的に返済できるからです。

マイカーローンを利用するためには、審査を通過しなければなりません。審査を通過するためには、条件・年収・雇用形態・勤続年数など、さまざまな項目をクリアする必要があります。

MIRAIの価格は710万円〜とされており、一括での支払いは難しいでしょう。その際に利用できる「マイカーローン」では、支払う金額を分割し無理なく返済に努めることが可能です。

しかし、返済期間が長くなればなるほど利息が高くつき、利息だけでも何十万といったことは珍しくありません。どれくらいの返済期間を設けるのが良いのでしょうか。ここからは、返済期間ごとにどれくらいの料金がかかるか紹介していきます。

60回払い

1つ目のおすすめ期間は、60回払い(5年)です。マイカーローンに関する調査で、返済期間を5年と選択した人が多くいました。理由として、「支払いが可能だから」「利息の支払いをできる限り少なくしたいから」といった声が見受けられました。

MIRAIをローンで返済する場合は、元の価格が高いので60回払いだと月に118,400円程度の支払いになります。上記に加えて、利息がかかるのでもう少し金額がかかるでしょう。

しかし、10回払いなどに比べるとトータルで支払う金額は抑えられています。短期的に見ずに長期的に見た時に、お得に支払えることは間違いないでしょう。

36回払い

2つ目のおすすめの期間は、36回払い(3年)です。というのも、分割で支払うなかで利息を抑えながら支払うことができるからです。

安く支払うには「頭金を多く支払う」ことが条件になっています。頭金は購入時に払う金額のことで、頭金を多く払うと購入金額から頭金を引いた価格で分割設定がされます。

例えば、100万円(購入金額)-50万円(頭金)=50万円となると50万円が分割されるような仕組みです。頭金を多く支払いローンをなるべく短く設定することで、利息を抑えて効率よく支払いをしましょう。

MIRAIの維持費総額

ここまで、MIRAIにかかる維持費を紹介してきました。今回紹介した維持費の総額を表にまとめて紹介します。

費用名 価格
自動車税 25,000円
任意保険 30,000円~
12ヶ月点検費用 10,000~20,000円
法定費用 40,000円
車検費用 60,000円
ガソリン費 ~8,000円(一回分)
洗車費用 ~5,000円
消耗品費用 ~100,000円
カーコーティング費用 2,000~150,000円
高速代 0~10,000円(高速に乗った分)
駐車場代 30,000円(東京の場合)
修理代 300,000円~(エアコンの場合)
マイカーローン 100,000円~(月)

上記の表は維持費の全体を出しただけなので、上記の金額が一度に必要になることはありません。

MIRAIの月ごとの維持費

MIRAIの維持費を月ごとに換算すると、どれぐらいかかるのでしょうか。おおよそではありますが月にかかる維持費を、表にまとめてみました。

費用名 金額(月)
ガソリン費 ~8,000円
洗車費用 ~5,000円
消耗品費用 ~10,000円
高速代 ~5,000円
駐車場代 ~30,000円
マイカーローン 100,000円(月10万返済とした場合)
合計 約18万円

上記の表のように、月ごとのMIRAIの維持費は約20万円です。しかし固定費となるのは15万円程度ですので、実際には誤差は生まれてしまうかもしれません。

また、駐車場を東京に設定しているため高めになっていますが、ほかの地域であればもっと抑えられるでしょう。

そのほかマイカーローンなども個人で設定できるので、上記の表よりかからない可能性は大いにあります。だいたい月に10万円程度かかるとみると良いでしょう。

MIRAIの年ごとの維持費

MIRAIの維持費を年ごとに換算すると、どれぐらいかかるのでしょうか。先ほどと同様、年にかかるおおよその維持費を、表にまとめてみました。

費用名 価格
自動車税 25,000円
任意保険 30,000円~
12ヶ月点検費用 10,000~20,000円
法定費用 40,000円
車検費用 60,000円
ガソリン費 ~8,000円×12=160,000円
洗車費用 ~5,000円×12=60,000円
消耗品費用 ~100,000円
カーコーティング費用 2,000~150,000円
高速代 0~10,000円(高速に乗った分)×12=120,000円
駐車場代 30,000円(東京の場合)×12=360,000円
修理代 300,000円~(エアコンの場合)
マイカーローン 100,000円×12=1,200,000円
合計 約2,200,000円

上記の合計金額は、月々に支払う金額に加え車が故障したり車検がかぶったりするなどが1年の間にあったとして計算しています。

MIRAIを維持するだけでも、200万円以上かかるので非常に大きな出費です。しかし、削れる部分は多くありますので、金額の見積もりを行っていきながら調整すると良いでしょう。

MIRAIの維持費を抑えるためには?

多くの維持費がかかるMIRAIですが、維持費を抑える方法はあります。

維持費の見直しをしていないだけで、無駄に多くのお金を支払っているかもしれません。維持費の見直しをするだけで、大きく出費を抑えられるといったこともありえます。

ここからは「MIRAIの維持費を抑えるポイント」を紹介します。維持費を見直すポイントは以下の通りです。

見直しポイント
自動車保険を抑える
ガソリン代を抑える
メンテナンス代を抑える
車検費用を抑える

上記の順番で紹介しますので、維持費を少しでも抑えていきたいという人は、ぜひ参考にしてみてください。

自動車保険を抑える

維持費を抑えるために、自動車保険の見直しをしましょう。自動車保険のプランの見直しや、追加で付けた任意保険を外すことで自動車保険を抑えることができるかもしれません。

具体的に抑える方法として、任意保険のなかにある「外せる項目」「外せない項目」をチェックしましょう。

任意保険にあるそれぞれの項目は、以下の通りです。

外せる項目 対人賠償保険、対物賠償保険、人身傷害保険
外せない項目 搭乗者傷害保険、車両保険、そのほかの特約

自分に合った内容に設定することで保険料を抑えることが可能です。特に「特約」はその場の勢いで追加しているものもあるかと思うので、しっかりと確認してください。

ガソリン代を抑える

維持費の内訳の1つであるガソリン代は、特に日ごろから車を運転するにあたって大きなウエイトを占めるでしょう。というのも、通勤などで毎日運転をしなければならない人は、必然的にガソリンを消費する割合が大きくなるからです。

前述の通り、MIRAIの場合は、ガソリンではなく水素燃料ですので少し値段が高めに設定されています。将来的には1kg220円と発表されていますので、今よりは抑えることができるでしょう。

現段階から燃料費を抑えたいという人は、走行距離を抑えたりエアコンなどの利用を控えたりすることが良いでしょう。

メンテナンス代を抑える

維持費を抑えるためには、メンテナンス費用を抑えましょう。というのも、メンテナンス費用は定期的にかかるものではなく、車の扱い方次第で金額が増減するからです。車の部品のメンテナンスは、安全に運行するために必要不可欠です。

しかし、運転の意識を少し変えるだけで、メンテナンス費用を抑えられることもあります。例えば、タイヤは側面が擦り切れることで交換対象になりますが、擦り切れる原因の1つとして「急ブレーキ」が挙げられます。

余裕を持った運転を心がけることで、タイヤの擦り切れを最小限に抑えることができ、結果的にメンテナンス費用を抑えることにつながるでしょう。

意識次第でメンテナンス費用を抑えることができるので、ぜひ意識してみてください。

車検費用を抑える

車検費用は、車検を受ける場所を変えることでコストを抑えることができます。というのも、車検会社によって費用が異なることが多いからです。

車検を受ける場所はさまざまで、ここで車検を受けられる場所を紹介します。

場所 特徴
ディーラー ・知識・経験豊富なスタッフが在籍
・自社の車を扱うため、万が一にも安心
車検専門店 ・不備があった際でも、すぐに部品を用意できスムーズに進められる
ガソリンスタンド ・身近に車検を受けられる
・24時間受付可能
整備工場 ・知識・経験が豊富
・ディーラーよりも安く受けられる可能性あり

上記の4つが、車検を受けられる場所です。

また、車検を見直す際に、見積もりを活用してください。合計金額と内訳を天秤にかけて、車検費用を抑えていきましょう。

まとめ

本記事では、MIRAIにかかる維持費を紹介しました。MIRAIにかかる維持費は、年間で200万円を超えることもあります。また、維持費は見直すだけでも、コストを抑えられるでしょう。

本記事で紹介した月・年の金額は最大金額を表しているので、人によってはかかってくるコストと大きく離れている可能性があります。今後、水素燃料の費用が抑えられることが期待されるので、長く乗れば乗るほどガソリン車よりコストを抑えられるでしょう。

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