車を利用する際は、ガソリン代や税金、保険料などランドクルーザーに乗るために必要な費用は把握しておくようにしましょう。維持費を把握していないと、せっかくのランドクルーザーを維持できずに手放さないといけないということにもなりかねません。

そこで本記事では、ランドクルーザーに乗る場合のガソリン代や税金、保険料などをシミュレーションを交えながら紹介しています。

これからランドクルーザーを検討している人も、既にランドクルーザーのオーナーになっている人も参考になるようにまとめましたので、ランドクルーザーの維持費が気になる方は参考にしてみてください。

中古車をさらにおトクに買うならモビリコ!

  • モビリコは中間業者を通さない個人売買のため、中間コストは大幅削減、消費税がかかりません。なので、買う人は安く買えて、売る人は高く売れます。
  • 面倒な作業が多くなりがちな車の個人売買ですが、面倒な作業はすべてディーラーにお任せできます。

目次

ランドクルーザーの維持費内訳


ランドクルーザーにかかる年間維持費は以下の4項目あります。

  • 自動車税
  • 任意保険
  • 点検費用
  • その他(ガソリン代・メンテナンス代など)

また、数年ごとに必要な費用として以下があります。

  • 車検費用
  • 法定費用

それぞれの費用を把握することで、ランドクルーザーの購入を検討しやすくなるでしょう。中には地域やタイミングにより費用が異なる場合もあります。特にガソリン代は変動しています。

以下ではランドクルーザーに必要な維持費の詳細をまとめました。また、これからランドクルーザーを購入しようとする方にもイメージしやすいようシミュレーションしています。

実際に自分がランドクルーザーオーナーになったつもりで、何にどれだけの費用が必要か把握しておきましょう。

ランドクルーザーの1年ごとにかかる費用


ランドクルーザーを所有した場合、1年ごとにかかる費用は以下のものがあります。

  • 自動車税
  • 任意保険
  • 12ヶ月点検費用

ここではガソリン代などの費用は省き、税金や保険の費用をまとめました。ガソリンやメンテナンス費用は記事の後半で解説していきます。

自動車税

自動車税は「毎年4月1日に自動車を所有している人に課税される税金」です。排気量ごとに税金額が異なります。

2019年10月1日以降、総務省は自動車税の税率を引き下げました。総務省のホームページを参考に2022年現在の自動車税をまとめると以下の通りです。

排気量 旧法(引き下げ前) 新法(引き下げ後)
1,000cc以下 29,500円 25,000円
1,000cc超1,500cc以下 34,500円 30,500円
1,500cc超2,000cc以下 39,500円 36,000円
2,000cc超2,500cc以下 45,000円 43,500円
2,500cc超3,000cc以下 51,000円 50,000円
3,000cc超3,500cc以下 58,000円 57,000円
3,500cc超4,000cc以下 66,500円 65,500円
4,000cc超4,500cc以下 76,500円 75,500円
4,500cc超6,000cc以下 88,000円 87,000円
6,000cc超 111,000円 110,000円

参考:総務省ホームページ

ランドクルーザーのグレードごとの排気量は以下の通りです。

グレード 排気量
ZX(ディーゼル) 3,345cc
ZX(ガソリン) 3,444cc
GR SPORT(ディーゼル) 3,345cc
GR SPORT(ガソリン) 3,444cc
GX 3,444cc
AX 3,444cc
VX 3,444cc

どのグレードのランドクルーザーでも「3,000cc超3,500cc以下」に当てはまるため、自動車税は「57,000円」です。

任意保険

自動車の保険は「自動車賠償責任保険」と「自動車任意保険」の2種類です。ここでは「自動車任意保険」についてまとめます。「自動車賠償責任保険」は法定費用として車検に組み込まれるため後ほど紹介します。

任意保険の補償内容

任意保険は自賠責保険では補償されない部分を補う保険と考えておきましょう。自賠責保険は相手に対する補償ですが、任意保険は自分に対する保険を組み込むことが多いです。

任意保険の種類は多く、選ぶのが大変かもしれません。
特に以下を検討しておくと良いでしょう。

  • 対人・対物の補償が無制限のもの
  • 相手や自分自身、車にも補償があるもの

もちろん補償範囲が広くなれば保険料があがる傾向があり、保険会社によっても料金はまちまちです。あなたに合った保険を選ぶようにしましょう。

任意保険金額シミュレーション

任意保険金額のシミュレーションを行います。例えば以下のような人がいるとします。

シミュレーションの想定
  • 35歳
  • 男性
  • 12等級

優良ドライバーといえるような人物ですが、以上のような人がいると仮定してシミュレーションを行っていきましょう。

免許証 車両保険あり 車両保険なし
ブルー 5.6万円〜 2.5万円〜
ゴールド 4.9万円〜 2.2万円〜

等級は1〜20等級まであり、数字が大きいほど割引率が高くなります。任意保険に加入していると保険の見直しなどのタイミングで自分の等級を知るきっかけにもなります。

車両保険をつけるか否かで任意保険料は大きく異なります。

12ヶ月点検費用

12ヶ月点検では、主に以下の項目をチェックしています。

料金は依頼する業者により異なりますが、およそ10,000円〜20,000円と言われています。

ランドクルーザーの数年ごとにかかる費用


ランドクルーザーの数年ごとにかかる費用を説明します。ここでは車検に組み込まれる法定費用について説明します。車検にどの程度の費用が必要か分からないという方は参考にしてみてください。

法定費用

法定費用とは以下の3つのことを指します。

数年ごとにかかる費用に以上の法定費用が組み込まれる車検費用があります。ランドクルーザーの車検費用の相場は2年間で約15万円と言われています。もちろん車の状態によりメンテナンス費用などが組み合わさるため、人によって異なる点に注意が必要です。

自動車賠償保険料

自動車賠償保険料は通称「自賠責保険料」と呼ばれています。任意保険とは異なり強制的に加入することが要求されているものです。損害を対人にだけ補償するもので、運転する人自身や対物については補償対象ではありません。

自賠責保険は任意保険の足りない部分を補う意味が込められています。ランドクルーザーに必要な自動車賠償保険料は以下の通りです。

加入期間 料金
12ヶ月 12,700円
24ヶ月 20,010円
36ヶ月 27,180円

基本的には車検の際に支払うことになるため、定められた期間内に車検をしているなら問題ありません。しかし、仮に自賠責保険に未加入の場合は以下の罰則があります。

未加入で運転した場合 ・1年以下の懲役または50万円以下の罰金
・免許停止処分(違反点数6点)
加入していても加入証明書を不携帯の場合 ・30万円以下の罰金

「加入していても加入証明書を不携帯」の場合に罰則があるので注意しましょう。加入証明書を常に車の中に入れておくなどして、万一の事態にも備えておくようにしてください。

自動車重量税

自動車重量税は、自動車の区分や重量、経過年数に応じて課税される税金です。2021年5月1日から税額が変更になっています。

自家用普通車の自動車重量税は以下の表の通りです。

3年自家用 2年自家用 1年自家用
0.5トン以下 12,300円 8,200円 2,600円
〜1トン 24,600円 16,400円 5,200円
〜1.5トン 36,900円 24,600円 7,800円
〜2トン 49,200円 32,800円 10,400円
〜2.5トン 61,500円 41,000円 13,000円
〜3トン 73,800円 49,200円 15,600円

ランドクルーザーはグレードにより重量が異なるため、300系のグレードを参考にして把握しておきましょう。

ランドクルーザーのグレードごとの重量は以下の通りです。

グレード 重量
ZX 2,500〜2,550kg
GR SPORT 2,520〜2,560kg
VX 2,440kg
AX 2,430kg
GX 2,360kg

GR SPORT以上のグレードに乗っている場合、車両重量税は「〜3トン」が適用されます。「GX・AX・VX」グレードに乗っているなら「〜2.5トン」です。

簡単にまとめると以下の通りです。

グレード 車両重量税額(3年) 車両重量税額(2年) 車両重量税額(1年)
ZX/GR SPORT 73,800円 49,200円 15,600円
VX/AX/GX 61,500円 41,000円 13,000円

印紙代

印紙代とは、車検に必要な各種手続きに発生する手数料のことです。印紙や証紙の貼付は道路運送車両法の102条で定められています。
車検を通すためには以下の手続きが必要です。

  • 検査
  • 登録
  • 車検証の発行
  • その他

それぞれの検査登録運営費は印紙代(手数料)でまかなわれています。印紙代は手数料ですので、車検を受ける場所により料金が異なります。

一般的に指定工場で1,200円、民間業者やユーザー車検では1,700円〜です。

車検費用

車検を通すためには劣化部品などの交換作業があります。例えばブレーキに使用するゴムが劣化していることが多く、必要に応じて備品交換が必要です。これらのメンテナンスは「車両基本料金」と呼ばれ、車検取得のための整備費用です。
部品の費用は車の状態により異なりますが、車両基本料金には以下の3つが含まれています。

各料金は車検を依頼する業者により異なり、ユーザー車検の場合は省かれることが多いでしょう。

ガソリン費用


ランドクルーザーで走行した場合のガソリン費用をシミュレーションします。ガソリン価格は地域によりことなり、給油するタイミングにも左右されます。

ランドクルーザーはプレミアムガソリン(ハイオク)での給油が一般的です。ディーゼル車やレギュラーガソリンを検討している人もいるかもしれません。そこで、それぞれの場合でも参考になるよう、各走行距離でのシミュレーションを行っていきましょう。

ランドクルーザーのグレードごとの燃費

ガソリン代を算出するにはランドクルーザーの燃費が必要です。グレードごとのランドクルーザーのカタログ燃費は以下の通りです。

グレード カタログ燃費(WLTCモード)
ZX 3.5L ガソリン(7人乗り) 7.9km/L
GR SPORT 3.5L ガソリン(7人乗り) 7.9km/L
VX 3.5L ガソリン(7人乗り) 7.9km/L
AX 3.5L ガソリン(7人乗り) 8.0km/L
GX 3.5L ガソリン(5人乗り) 8.0km/L
ZX 3.3L ディーゼル(5人乗り) 9.7km/L
GR SPORT 3.3L ディーゼル(5人乗り) 9.7km/L

カタログ燃費の記載には「JC08モード」と「WLTCモード」があります。それぞれの違いを簡単にまとめると以下のようになります。

モード 測定方法
JC08モード 独立行政法人交通安全環境研究所による測定方法。市街地や郊外などの走行を想定し、シャシダイナモメーターという計測器のローラー上で測定。
WLTCモード 市街地、郊外、高速道路の各走行モードを平均的な使用時間配分で構成した国際的走行モード。信号や渋滞などの影響を受けにくい道を想定した測定値。

ランドクルーザーは「WLTCモード」で表記されることが多いです。

走行距離別ガソリン代シミュレーション

走行距離別ガソリン代をシミュレーションします。
年間走行距離は以下の4パターンでの想定です。

  • 年間走行距離3,000km
  • 年間走行距離5,000km
  • 年間走行距離8,000km
  • 年間走行距離10,000km

ここでは以下の計算式に当てはめて計算しています。

(年間走行距離)÷(カタログ燃費)=(年間使用ガソリン量)
(年間使用ガソリン量)×(ガソリン代/L)=(年間ガソリン代)

※e燃費をもとにハイオク料金168.2円/Lおよび軽油134.5円/Lで算出。

年間走行距離3,000kmの場合

年間走行距離3,000kmの場合の年間ガソリン代は以下の通りです。

グレード 年間ガソリン代
ZX 3.5L ガソリン(7人乗り) 約63,865円
GR SPORT 3.5L ガソリン(7人乗り) 約63,865円
VX 3.5L ガソリン(7人乗り) 約63,865円
AX 3.5L ガソリン(7人乗り) 約63,075円
GX 3.5L ガソリン(5人乗り) 約63,075円
ZX 3.3L ディーゼル(5人乗り) 約41,587円
GR SPORT 3.3L ディーゼル(5人乗り) 約41,587円

年間走行距離5,000kmの場合

年間走行距離5,000kmの場合の年間ガソリン代は以下の通りです。

グレード 年間ガソリン代
ZX 3.5L ガソリン(7人乗り) 約106,453円
GR SPORT 3.5L ガソリン(7人乗り) 約106,453円
VX 3.5L ガソリン(7人乗り) 約106,453円
AX 3.5L ガソリン(7人乗り) 約105,125円
GX 3.5L ガソリン(5人乗り) 約105,125円
ZX 3.3L ディーゼル(5人乗り) 約69,321円
GR SPORT 3.3L ディーゼル(5人乗り) 約69,321円

年間走行距離8,000kmの場合

年間走行距離8,000kmの場合の年間ガソリン代は以下の通りです。

グレード 年間ガソリン代
ZX 3.5L ガソリン(7人乗り) 約170,319円
GR SPORT 3.5L ガソリン(7人乗り) 約170,319円
VX 3.5L ガソリン(7人乗り) 約170,319円
AX 3.5L ガソリン(7人乗り) 約168,200円
GX 3.5L ガソリン(5人乗り) 約168,200円
ZX 3.3L ディーゼル(5人乗り) 約110,922円
GR SPORT 3.3L ディーゼル(5人乗り) 約110,922円

年間走行距離10,000kmの場合

年間走行距離10,000kmの場合の年間ガソリン代は以下の通りです。

グレード 年間ガソリン代
ZX 3.5L ガソリン(7人乗り) 約212,907円
GR SPORT 3.5L ガソリン(7人乗り) 約212,907円
VX 3.5L ガソリン(7人乗り) 約212,907円
AX 3.5L ガソリン(7人乗り) 約210,250円
GX 3.5L ガソリン(5人乗り) 約210,250円
ZX 3.3L ディーゼル(5人乗り) 約138,346円
GR SPORT 3.3L ディーゼル(5人乗り) 約138,346円

中古車をさらにおトクに買うならモビリコ!

  • モビリコは中間業者を通さない個人売買のため、中間コストは大幅削減、消費税がかかりません。なので、買う人は安く買えて、売る人は高く売れます。
  • 面倒な作業が多くなりがちな車の個人売買ですが、面倒な作業はすべてディーラーにお任せできます。

メンテナンス費用

ランドクルーザーのメンテナンスを行う費用を説明します。メンテナンスにかかる費用は以下の通りです。

  • 洗車費用
  • 消耗品費用

特に車検の際には消耗品を交換する必要があるかもしれません。安全に運転するために、劣化した部品は交換しなければ事故に繋がる可能性があります。また、劣化したままでは車検を通せないこともあるため、消耗品は定期的に交換するようにしましょう。

洗車費用

洗車時に必要な費用は業者により異なりますが、例としてガソリンスタンドで洗車した場合の費用は以下の通りです。

泡ムートン手洗い洗車料金(参考価格) 車内清掃料金(参考価格)
Lサイズ 2,240円 2,160円
LLサイズ 2,550円 2,470円

グレードによりLサイズとLLサイズのどちらかになるでしょう。合計すると1回の洗車に約5,000円が必要になると想定できます。

消耗品費用

消耗品で特に交換が必要になる部品は9つあり、それぞれに劣化速度が異なるため交換頻度や費用、交換する際のポイントを紹介します。

前述の通り消耗品の劣化が激しければ車検を通せないこともあるため、費用を把握しておきましょう。

ウォッシャー液・ワイパーブレード・ゴム

ウォッシャー液、ワイパーブレード・ゴムは定期的に交換するべき部品です。ワイパーブレード・ゴムの劣化が激しくなると、雨水の拭き取りが悪くなるだけでなく耳障りの悪い音がするようになります。フロントガラスを傷つける原因にもなるため、早期交換がおすすめです。

費用は約2,000円程度で交換できることが多いですが、品質により異なります。およそ3ヶ月に1度程度の交換を推奨されていますが、特に違和感がなければ半年に1度や1年に1度でも大丈夫です。

タイヤ

燃費にも影響を与えるのがタイヤです。ランドクルーザーは燃費の良い車とはいえません。車を使用していくことで少しずつタイヤが劣化し、エンジンからのエネルギーを路面に伝えきることができなくなります。

ひどい場合には雨の日にスリップを起こしやすくなるなど、メンテナンスを怠ると危険性が上がってしまう部品でもあります。タイヤの使用限界となる溝の深さは1.6mmといわれていて、それ以下のタイヤでは車検にも通りません。溝があっても劣化してひび割れている場合も交換が必要です。

タイヤ交換の目安は「使用開始後5年」と言われており、10年以上経過したタイヤは新しいタイヤに交換を推奨されています。

エンジンオイル

エンジンオイルも燃費に影響するものです。エンジン内での円滑などを行うためのオイルで、古いものを使い続けるとエンジンが傷つくことに繋がります。仮にエンジンに傷がつくまでオイル交換をしなかった場合、エンジントラブルの原因に繋がるでしょう。

エンジンが故障してしまうと車が動かなくなるため、ランドクルーザーに乗ることができなくなります。

エンジンオイルの交換目安は「3,000km〜5,000km」といわれており、オイルの品質により異なります。オイル交換を依頼した業者により2,000kmなどの早期交換を勧めてくる場合もありますが、3,000kmで交換程度が目安です。

年2回程度の交換頻度で良いことが多く、近年では交換期間の長いオイルも販売されています。

バッテリー

バッテリーは約2年〜3年での交換が推奨されています。中には1年ごとの交換を勧める業者もいるかもしれませんが、ランドクルーザーのバッテリーは力強いため4年程度使用しても大丈夫ともいわれています。

実はバッテリーの劣化は一概に「○年」と言えるものではなく、車の乗り方や環境により寿命が大きく変化します。例えば、寒い地域や暑い地域で車を使用している場合は寿命が短くなりがちです。

猛暑の夏にはバッテリーがあがる経験をした人もいるかもしれません。バッテリーが劣化すると貯蓄できる電力が少なくなるため、バッテリーがあがりやすくなります。メンテナンスの際にバッテリーの状態を確認できるため、劣化具合を聞いてみると良いでしょう。

バッテリー交換に必要な費用は、およそ1,5000円〜25,000円です。

ブレーキパッド

車を減速するや停止するときにタイヤとの摩擦により劣化するのがブレーキパッドです。ブレーキを踏むごとに劣化する部品でもあります。ブレーキパッドが劣化していると、ブレーキの効き具合が悪くなり、最悪の場合には停止・減速できなくなります。

命に関わる危険性があるため、交換しなければ車検を通すことができません。
ブレーキパッドの状態を確認するには以下の方法があります。

  • 厚さで確認
  • 音で確認
  • 走行距離で確認

厚さの目安は以下の通りです。

ブレーキパッドの厚さ 目安
5mm以下 次回の点検までに走行距離2万kmを超える場合は交換を推奨します。
2〜3mm以下 交換時期の目安です。
1mm以下 早急に交換が必要です。

音で確認する方法は、感覚的なものといえます。車を運転している際に擬音(違和感がある音)を感じる際にはブレーキパッドが劣化しているかもしれません。また、走行距離は約3〜4万kmでの交換が目安と言われていますが、ゴムの劣化具合は目視でしか判断できないと言えます。

整備士に依頼するなどして、定期的にブレーキパッドの状態を確認するようにしましょう。交換する際の費用は、およそ14,000円〜です。

ラジエター液

ラジエター液は「クーラント液」とも呼ばれ、エンジンを冷却するために使用されています。交換せずに使用している場合、蒸発して劣化を起こします。エンジンが冷却されなくなるため、最悪の場合にはエンジントラブルに繋がる重要なものです。

交換目安は2〜3年といわれており、車検ごとに交換するのが良いでしょう。ラジエター液の交換費用は以下の通りです。

交換内容 本体費用の目安 工賃の目安
ラジエター本体 20,000円〜80,000円程度 10,000円〜30,000円程度
冷却水の補充・交換 約5,000円 約2,000円
タンク・ホースの交換 約15,000円 約10,000円
ラジエターキャップの交換 1,000円〜2,000円 なし

ラジエターの状態により交換する部品が異なり、劣化が激しくなるほど交換する部品が多くなります。早めに交換することで劣化を防げるだけでなく、費用も少なくなるでしょう。

エアコンフィルター・エアクリーナー

エアコンフィルター・エアクリーナーは、エアコンの効き目を維持するために必要です。車内の空気をクリーンに保つためには、フィルター交換をするようにしましょう。他の部品と比較すると、事故などに繋がる心配は少ないものです。

しかし、エアコンフィルターやエアクリーナーを交換しなければ、空調機の効き目が悪くなるため燃費が悪化します。もともと燃費が弱点でもあるランドクルーザーでは、大きな痛手になるともいえるかもしれません。

交換目安は1年に1回、もしくは走行距離1,000kmと言われています。費用は7,000円〜15,000円程度です。

ヘッドライト

夜道を照らすヘッドライトは、劣化すると点灯しなくなるため走行自体ができなくなります。ヘッドライトはバルブの種類ごとに目安寿命が定められているため、不具合を感じなくても交換しておくと良いでしょう。目安寿命は以下の通りです。

ハロゲンライト 300〜500時間
HIDライト 1,500〜2,000時間
LEDライト 30,000〜50,000時間

ヘッドライトバルブ本体と工賃の交換費用相場は以下の通りです。

ハロゲンライト 1,000円〜5,000円
HIDライト 12,000円〜20,000円
LEDライト 10,000円〜20,000円

カーコーティング費用

車のコーティングは、依頼する方法やコーティングの種類によりまちまちです。一般的に以下のコーティングがあります。

製品名 作業時間 料金 持続性
ワックス 1時間 1,000円〜2,000円 1週間
ポリマーコーティング 3時間 10,000円〜30,000円 1〜3ヶ月
ガラス系コーティング 5時間 50,000円〜70,000円 6ヶ月
ガラスコーティング 10時間 70,000円〜100,000円 3〜5年
セラミックコーティング 15時間 100,000円〜150,000円 5〜7年

料金だけで見るのではなく、持続性を意識したコーティングが重要です。

その他必要に応じてかかる費用


その他の費用として以下の4つが必要になることがあります。

  • 高速代
  • 駐車場代
  • 修理代
  • マイカーローン

必ずしも必要な費用ではありませんが、必要に応じて検討するようにしましょう。ランドクルーザーに乗る際に必要な一般例を紹介します。

高速代

高速道路を利用する場合は、高速代が必要です。ランドクルーザーは「普通車」の料金が必要になります。遠くに出かける際や通勤などに必要な場合は、利用する走行距離に応じた料金を調べておきましょう。

高速料金は利用区間により異なりますが、割引制度もあるため上手に利用すると、お得に高速道路に乗ることができます。一般的な高速道路割引は以下の通りです。

平日朝夕割引 月曜から金曜の定められた時間でETC利用した際に適用される割引です。
休日割引 土曜、日曜、祝日にETCを利用した際に適用される割引です。
深夜割引 深夜0時から午前4時までにETCを利用した際に適用される割引です。

駐車場代

ランドクルーザーを停めるための駐車場代が必要です。駐車場の広さに十分注意するようにしましょう。持ち家に駐車スペースがある場合には必要ない項目です。

駐車場代は住んでいる地域により大きく異なり、首都圏は高くなり地方に行くほど安い傾向があります。また、屋根付きや砂利などの環境でも料金が異なるため、お近くの駐車場料金を調べるようにしましょう。

駐車場代は家賃と同じで毎月必要になる費用です。1ヶ月単位で考えるのではなく、年間出費として検討するよう工夫してみてください。

修理代

車をぶつけてしまったり、事故にあった際には修理代が必要です。部品が故障した際には上記で述べた部品以外にも交換が必要になることもあるでしょう。

修理する部品により金額は異なりますが、常にメンテナンスを心がけることで何にどれくらいの費用が必要になるか把握することができます。

いざという場合の修理代を計算するためにも、定期的なメンテナンスをするようにしましょう。

マイカーローン

マイカーローンには頭金を支払った残りをローンで返済する場合と、全額をローン支払する場合があります。
全額をローンで返済する場合、月々の返済額は以下の3つで計算します。

  • 借入金額
  • 金利
  • 借入期間

計算方法は以下の通りです。

計算方法
利息金額:元金×金利×借入期間
月々の支払額:元金+利息金額÷期間

以下の2パターンでシミュレーションしてみましょう。

  • 84回払い
  • 120回払い

それぞれ説明します。

84回払い

84回払いのマイカーローンをシミュレーションすると、以下の計算になります。

グレード 車体価格 月々の支払額
ZX 3.5L ガソリン(7人乗り) 7,300,000円 103,178円
GR SPORT 3.5L ガソリン(7人乗り) 7,700,000円 108,831円
VX 3.5L ガソリン(7人乗り) 6,300,000円 89,044円
AX 3.5L ガソリン(7人乗り) 5,500,000円 77,736円
GX 3.5L ガソリン(5人乗り) 5,100,000円 72,083円
ZX 3.3L ディーゼル(5人乗り) 7,600,000円 107,418円
GR SPORT 3.3L ディーゼル(5人乗り) 8,000,000円 113,071円

※年利5%で算出

120回払い

120回払いのマイカーローンをシミュレーションすると、以下の計算になります。

グレード 車体価格 月々の支払額
ZX 3.5L ガソリン(7人乗り) 7,300,000円 77,428円
GR SPORT 3.5L ガソリン(7人乗り) 7,700,000円 81,670円
VX 3.5L ガソリン(7人乗り) 6,300,000円 66,821円
AX 3.5L ガソリン(7人乗り) 5,500,000円 58,336円
GX 3.5L ガソリン(5人乗り) 5,100,000円 54,093円
ZX 3.3L ディーゼル(5人乗り) 7,600,000円 80,610円
GR SPORT 3.3L ディーゼル(5人乗り) 8,000,000円 84,852円

※年利5%で算出

ランドクルーザーの維持費総額


ランドクルーザーに乗る際の維持費総額をまとめます。月ごとの維持費と年ごとの維持費をおおまかにまとめました。維持費が最終的にどれくらいになるか気になるという方は参考にしてみてください。

ランドクルーザーの月ごとの維持費

ランドクルーザーの月ごとの維持費は、個人の車使用方法によりまちまちです。主にガソリン代が必要になるだけの人もいれば、修理代が必要になる人もいるでしょう。

月ごとに必要なのはガソリン代のみであることが多く、本記事のガソリン代を参考にしてください。ガソリン代を月々で割った場合、以下の表の金額になります。

グレード 年間ガソリン代 月々のガソリン代
ZX 3.5L ガソリン(7人乗り) 約212,907円 約17,742円
GR SPORT 3.5L ガソリン(7人乗り) 約212,907円 約17,742円
VX 3.5L ガソリン(7人乗り) 約212,907円 約17,742円
AX 3.5L ガソリン(7人乗り) 約210,250円 約17,520円
GX 3.5L ガソリン(5人乗り) 約210,250円 約17,520円
ZX 3.3L ディーゼル(5人乗り) 約138,346円 約11,528円
GR SPORT 3.3L ディーゼル(5人乗り) 約138,346円 約11,528円

※年間走行距離10,000kmより算出

ランドクルーザーの年ごとの維持費

ランドクルーザーの年ごとの維持費は、車検がある年とない年でも異なります。マイカーローンを組んでいたり、任意保険の内容によっても違います。また、走行距離や修理代、メンテナンスの状況によっても異なりますので、本記事を参考に計算するようにしましょう。

平均すると年間維持費は40万円前後といわれています。

ランドクルーザーの維持費を抑えるためには?


ランドクルーザーの維持費を抑えたいと考える人も多いかもしれません。ランドクルーザーの維持費を抑えるには、以下の方法があります。

  • 自動車保険を抑える
  • ガソリン代を抑える
  • メンテナンス代を抑える
  • 車検費用を抑える

それぞれ簡単にまとめます。

自動車保険を抑える

自動車保険を抑えることで維持費が下がります。例えば月々の保険料支払いを1,000円抑えただけでも、年間12,000円のコストダウンが考えられます。保険内容を充実させるのも良いですが、維持費が支払えなくなるとランドクルーザーを手放さなければいけなくなるかもしれません。そのため、定期的に自動車保険は見直しましょう。

ただし、自賠責保険は義務付けされているため、任意保険料を見直すよう検討してみてください。

ガソリン代を抑える

ランドクルーザーで最も費用を抑えることができるはガソリン代かもしれません。保険料や修理代などは必要に応じて避けられるものです。しかし、自動車に乗る以上ガソリン代は必要です。

しかもランドクルーザーの燃費は良いものではないため、年間約20万円が燃料代ということになります。走行距離を抑えることも検討してみてください。

また、燃費の良い走り方をするとガソリン代は抑えることができます。

メンテナンス代を抑える

本記事を参考にメンテナンスの目安を把握しておくようにしましょう。ブレーキパッドなど必ず交換が必要になる部品もありますが、日々の点検により避けられる部品交換もあります。

また、メンテナンスを依頼する業者を変更するなど、メンテナンス代を抑える努力をしてみましょう。パーツ交換は必要不可欠かもしれませんが、業者選びをしっかり行えば年間費用を抑えることができます。

車検費用を抑える

車検を依頼する業者も検討するようにしましょう。ディーラーに依頼するとしっかりとメンテナンスをしてくれますが、費用が高くなる傾向があります。車をできるだけ安く維持しいのであれば、車検費用が安い業者を探すなど、費用を抑える方法を検討してみるのも良いかもしれません。

まとめ


ランドクルーザーの年間維持費は約40万円といわれています。特にガソリン代が高くなっている昨今、燃料代によってはさらに維持費がかかることもあります。しかし、メンテナンス代や車検代、保険料などを見直すことで年間維持費を軽減することができるでしょう。

ランドクルーザーは燃費の良い車ではありませんが、最高の乗り心地とパワーがあります。長年愛され続けたランドクルーザーの魅力は、維持費以上の価値があるのかもしれません。維持費を意識しながらも、より良いドライブを楽しんでください。

中古車をさらにおトクに買うならモビリコ!

  • モビリコは中間業者を通さない個人売買のため、中間コストは大幅削減、消費税がかかりません。なので、買う人は安く買えて、売る人は高く売れます。
  • 面倒な作業が多くなりがちな車の個人売買ですが、面倒な作業はすべてディーラーにお任せできます。