車選びの幅が広がる、新車よりも安く購入できるなど、さまざまなメリットがある中古車。
しかし、中古車は選択肢が多いぶん、選び方のポイントや注意点をしっかり知っておかないと、せっかく購入しても「失敗した!」と感じてしまうかもしれません。
そこで今回は、中古車の選び方のポイントを詳しくご紹介!
中古車購入で重要なことや、中古車をお得に購入する方法や注意点などについても解説します。
ぜひ参考にしてみてくださいね!
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目次
中古車を選ぶ前に!中古車購入で重要なこととは?
毎年、さまざまなメーカーから新車が発売されますが、中古車は新車とは比べものにならないくらい、種類が豊富です。
そのため、中古車を購入する際は慎重に吟味しないと、「こんなはずではなかった!」と失敗してしまうかもしれません。
まずは、中古車を選ぶ前に、購入するにあたって確認・決定しておくべきことを見ていきましょう。
購入目的を明確にする
中古車だけではなくクルマの購入時全般にいえることですが、まずは「なぜクルマを購入するのか」ということを明確にしましょう。
クルマの購入目的によって、選ぶ車両は変わってきます。
たとえば、「一人で通勤用に使う」のであれば軽自動車やコンパクト自動車が良いでしょうし、「夫婦でドライブを楽しむ」ことがメインの目的であればスポーツカーなども選択肢に入るでしょう。
また、「子どもも含めて家族みんなでキャンプに行く」機会が多い場合は、ミニバンのような室内空間や荷室が広いクルマ、アウトドアシーンが多いのであればSUVなど悪路での走行も得意なクルマがおすすめです。
もし、使用シーンに合わないボディタイプの車両を選んでしまうと、使いにくさを感じながら使い続けることになってしまったり、すぐに買い換えたりする必要が出てくるため、非常にもったいないです。
購入目的を明確にし、どんな車両が自分や家族の使用シーンに適しているか吟味しましょう。
予算と車両状態の重視するポイントを決める
中古車であれば、車種によっては新車購入価格よりも大幅に安く購入することも可能です!
しかし、クルマは決して安い買い物ではありません。
中古車を購入する前に、いくらくらいまでなら費用をかけられるか、しっかりと予算を決めておきましょう。
なお、中古車は車種によって価格が変わるのはもちろん、車両の状態によっても価格は大きく変わります。
予算を抑えすぎると、希望する機能が付いていなかったり、走行距離が長いクルマだったりと、選べる幅が限定されてしまうことも。
「走行距離が長くても、予算重視で安いクルマが欲しい」や「予算を多少オーバーしても機能が充実したクルマが欲しい」など、車両の状態と予算のバランスについても考えておきましょう。
中古車のメリット・デメリットについては「おすすめの中古車比較13選!中古車のメリット・デメリットや狙い目の中古車も解説!」のコラムでもご紹介していますので、あわせてチェックしてくださいね。
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中古車の選び方のポイントは?
中古車を選ぶ際は新車のようにボディタイプを選ぶだけではなく、走行距離や車検が残っているのかなど、いくつか確認しておくべきポイントがあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ボディタイプ
クルマには、次のようにさまざまなボディタイプがあります。
- セダン:居室と荷室、エンジンルームがそれぞれ独立した、最もベーシックなタイプ
- ステーションワゴン:セダンをベースに荷室容量を拡大させ、居室と荷室が一体となっているタイプ
- クーペ:車高が低くスポーティーで、走行性能が高いタイプ
- オープンカー:クーペの屋根部分を開閉式にしたタイプ
- コンパクトカー(ハッチバック):ボディサイズはセダンより小さく、軽自動車よりも大きい。居室と荷室に仕切りがない
- ワンボックス:エンジンルームと居室、荷室が一つの空間にまとまったタイプ。ボンネットが飛び出していない点も特徴
- ミニバン:ワンボックス型でボンネットが飛び出しているタイプ
- SUV:悪路走行にも適した、高い走行性能や機能性があるタイプ
- 軽自動車:総排気量660cc以下・全長3.4m以下・全幅1.48m以下・全高2m以下・乗車定員4名以下などの規格が設定された、コンパクトなクルマ
このように、ボディタイプによって特徴が異なります。
また、乗車人数や荷室の容量も異なるので、使用目的にあわせてボティタイプを選ぶようにしましょう。
クルマのボディタイプについては、こちらのコラムも参考にしてみてくださいね。
車にはどんな種類がある?用途別の選び方やタイプごとのおすすめ車種をご紹介!
走行距離
中古車と新車の大きな違いの一つが、走行距離です。
1年間の平均走行距離は、10,000km〜50,000kmほどといわれています。
クルマは走行距離が100,000kmを超えると寿命だと聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
100,000kmというのはあくまで目安ですので、超えたからといって走行できないというわけではありません。
しかし、走行距離が長くなると故障リスクが高まったり、部品を交換する必要があったりと、修理費用がかかる可能性が高まります。
そのため、中古車を購入する際は必ず走行距離をチェックしましょう。
一般的に、走行距離が30,000km〜50,000kmであれば状態が良いクルマであるといえます。
しかし、走行距離が50,000km〜70,000kmになるとボディや部品が傷ついている可能性もあるので価格は安くなり、100,000km以上になるとさらに価格は安くなります。
中古車の走行距離については「中古車購入時には走行距離をチェック!走行距離の目安や注意点を徹底解説」のコラムでもご紹介していますので、あわせてご覧ください。
年式
一般的に、年式が新しければ新しいほど新車に近い状態で、3年落ちのクルマは比較的価格も高い傾向にあります。
年式が古くなると、ワンオーナーではなく複数のオーナーの手に渡っている可能性もあるため、車の状態や修復歴などに注意が必要です。
なお、先ほどご紹介した走行距離は年式と一緒に確認することが大切。
たとえば、一般的に良い状態といわれる走行距離30,000km〜50,000kmであっても、年式が10年以上前の中古車であれば、経年劣化によりエンジンや部品などが傷んでいる可能性があります。
一方、年式が新しいわりに走行距離が長い場合は、ベルトなど消耗品が劣化している可能性があるため、購入後に部品交換などメンテナンスが必要になることも。
年式だけ、走行距離だけで判断せず、総合的に見てクルマの状態を確認しましょう。
車検
中古車は、購入時点で車検が切れているクルマと、車検が残っているクルマがあります。
車検が切れている場合や次の車検までの期間が短い場合は、クルマの購入費用だけではなく、車検費用を予算に組み込むことをおすすめします。
そのため、初期費用をできるだけ抑えたいという方は、残っている車検期間が長いクルマを選ぶと良いでしょう。
予算
中古車は、あらかじめ決めた予算を念頭に置いて選びましょう。
このときに注意したいのが、中古車の購入時には車両本体価格以外にもさまざまな費用が発生するということ。
税金がかかるほか、場合によってはメンテナンス費用や車検代、駐車場代なども発生します。
これらの費用を車両本体価格にプラスしたときに、予算内におさまることを意識して、中古車を選びましょう。
中古車をお得に購入するには?おすすめの時期やタイミングもご紹介
中古車はお得に購入することができる秘訣があります!
また、中古車は時期やタイミングによってもお得に購入することができますよ。
詳しくご紹介します。
代車落ちの中古車を選ぶ
代車落ちの中古車とは、以前ディーラーで代車として使用していたクルマのこと。
代車落ちの中古車は前オーナーがいる中古車と違い、ディーラーによる整備やメンテナンスがしっかり行われていたり、年式に対して走行距離が少なかったりというメリットがあります。
決して安いとは言い切れませんが、代車落ちの中古車は品質が良いため、コストパフォーマンスが高い中古車を選びたいなら、選択肢の一つになるでしょう。
人気が少ない車種やカラーを選ぶ
中古車は年式が古くても人気の車種は高くなる傾向があります。
そのため、「できるだけ安い価格で購入したい!」ということであれば、ニーズが低い車種を選ぶというのも選択肢の一つです。
また、ボディカラーもホワイトやブラックは人気が高いため価格も高い傾向がありますが、レッドやイエロー、ブルーなどの原色は比較的人気が低いため、同じ車種でも安く購入できる可能性が高いです。
中古車をお得に購入できる時期とタイミング
お得に購入できる時期やタイミングについて見ていきましょう。
決算直前と4月中旬〜5月頃
中古車の価格は、1年を通して変動します。
これは、中古車市場の需要と供給によって価格が決まるため。
1年のうちで最も価格が高くなるのが、需要が高まる2月から3月の頭だといわれており、3月中旬以降はディーラーの決算期直前で価格が下がっていきます。
その後の需要低下と在庫整理のため、中古車の価格は4月中旬〜5月頃にかけて下がる傾向にあるのです。
クルマ業界では3月、9月が決算月になっていることが多いので、9月も同様に狙い目といえるでしょう。
新車のフルモデルチェンジ後
新車のフルモデルチェンジ後は、ディーラーは新しいモデルの販売を強化するため、前モデルの販売価格を下げる傾向にあります。
また、新モデルへ乗り換える人が増えるため、前モデルが中古車市場に出回ります。
実は中古車の価格は、新車の価格と連動することが多いです。
そのため、新車のフルモデルチェンジ後に前モデルの販売価格が下がるのに連動して、中古車価格も下がるので、この時期はお得に購入することができるでしょう。
中古車の選び方の注意点は?
中古車を選ぶ際は、たくさんの選択肢があるため、いくつかのポイントに注意して選ぶことが大切です。
中古車を選ぶときの注意点をチェックしていきましょう。
修復歴のあるクルマは避ける
修復歴のあるクルマとは、フレームやフロントクロスメンバー、フロントインサイドパネル、ピラーなど、骨格に損傷を受けて修理や交換をしたクルマのことを指します。
修復歴のあるクルマは、比較的安く購入することができます。
しかし、たとえ修理していたとしても、安全性の低下や不調の原因になる場合があるため、中古車を選ぶ際は修復歴があるか販売店に必ず確認しましょう。
なお、修復歴と同じような意味で、事故車と呼ばれるクルマがあります。
事故車とは事故で損傷を受けたクルマを指しますが、骨格への損傷はないのが特徴です。
事故車の中でも骨格に損傷を受けたクルマは修復歴車と呼ばれます。
中古車の修復歴については、こちらのコラムでも詳しくご紹介しておりますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
修復歴ありの中古車とは?見分け方やメリデメについても解説!
整備記録簿を確認する
中古車の修復歴やメンテナンスが行われていたかどうかについては、整備記録簿を見れば把握することができます。
走行距離が少なくても、オイルやバッテリー交換など定期的なメンテナンスが行われていないと、クルマに不具合が発生する恐れがあります。
整備記録簿を見ないと分からないことも多数あるので、中古車を購入する前に必ず確認してくださいね。
実車を確認する
中古車はネットやカタログで確認するだけではなく、販売店に実車を見に行き、車両の状態をチェックしましょう。
その際、ボディやガラスなど外観に傷がないかや、内装の汚れやタバコなどのにおいが染み付いていないかなど、実際に見ないと分からない点もしっかり確認してくださいね。
さらに、可能であれば試乗するのがおすすめ。
実際に乗ってみることで、エンジンやブレーキなど走行性能に不具合がないかもチェックすることができます。
信頼できる販売店で購入する
中古車はさまざまな店で取り扱っています。
だからこそ、どの販売店で購入するのかはとても重要になります。
その際は、信頼できる店舗で購入するようにしましょう。
販売店のスタッフに質問をしたときに、丁寧に対応してくれたり、納得できる回答をしてくれたりするスタッフは、信頼できるといえます。
信頼できる販売店であれば、契約もスムーズに進みますし、なにより購入後もしっかりとサポートしてくれるので、トラブルを避けることができます。
クルマは買ったら終わりではなく、その後もメンテナンスなどで関係が続く場合も多いので、長く安心して任せられる販売店で購入することをおすすめします。
中古車を購入する際の注意点については下記のコラムでもご紹介していますので、あわせてご覧ください。
中古車を購入する際の注意点!必ず確認しておきたいポイントとは?
まとめ
中古車の購入で失敗しないためにも、中古車の選び方のポイントなどを知っておくことが大切です。
中古車を選ぶ前には、購入の目的や車両の状態と予算のバランスを確認・決定しておくことが重要です。
また、中古車の選び方では、下記のようにいくつか確認しておくべきポイントがあります。
- 使用目的にあわせてボディタイプであるか
- 走行距離が少なくクルマの状態は良いか
- 年式は古くないか、年式が新しくても走行距離が長くないか
- 車検が残っているか
- 諸経費を含めて予算内におさまるか
中古車を少しでもお得に購入したいなら、代車落ちや人気が少ない車種を選ぶという方法もあります。
さらに、4月中旬〜5月や新車のモデルチェンジ後は中古車の価格が下がるタイミングでもあるので、購入を急がない場合はその時期の中古車の価格もチェックしてみてくださいね。
中古車を長く安心して乗るためには、修復歴の有無や実車を確認するほか、信頼できる販売店で購入することも大切です。
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