2019年11月に発売が開始されたトヨタライズは人気の車です。販売台数も順調に拡大し、多くの方から人気を獲得しています。

人気の理由は「コンパクトで取り回しがしやすい」、「車両価格がリーズナブル」、「先進安全装備が搭載されている」、「室内空間が充実している」などがポイントになっているようです。今後もまだまだ購入者が増えていくでしょう。

そんなライズに乗るうえで気になるのが燃費という方も多いのではないでしょうか。優れた特徴が多い車だけに、「燃費はそこまで良くないのではないか」と思ってしまう方もいるかもしれません。

そこで本記事ではライズの燃費について徹底検証します。カタログ燃費から実燃費まで紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてください。

ライズの燃費はどうなっている?

ライズはSUVでありながら、かなりの低燃費だと話題になっています。ここでさらに詳しく燃費についてチェックしてみましょう。低燃費とはいっても、どのくらい低燃費なのか、具体的な数値で確認していきましょう。

トヨタ ライズ(ハイブリッド) Z/G 1200cc(A202A)CVT FFの燃費

まず、ライズのハイブリッド車のカタログ燃費を見ていきます。 以下の表はZ / G 1200cc(A202A)CVT FFの燃費です。

WLTCモード燃費 28.0 km/L
WLTCモード燃費達成率 78.65 %
WLTCモード燃費(市街地) 29.6 km/L
WLTCモード燃費(郊外) 30.2 km/L
WLTCモード燃費(高速道路) 26.1 km/L
JC08モード燃費 34.8 km/L
JC08モード燃費達成率 63.28 %

表を見ると、WLTCモードとJC08モードの2つの燃費が示されています。まずJC08モードですが、2011年4月から義務付けられた燃費表示方法です。JC08モードは以下のような方法で計測します。

独立行政法人交通安全環境研究所で、シャシダイナモメーターという計測器の上に車を乗せて、走行状態にします。

条件は、平均速度24.4km/h、最高速度81.6km/h、所要時間1204秒、走行距離8.172km。この条件でどのくらいの燃費になるのかを算出するのです。

燃費計算というと、テストコースで車を走行させたうえで測定していると思っている方も多いでしょうが、実際は計測器の上で測っています。

ただ、この条件では、実燃費との差が大きかったといいます。実燃費の2割減くらいが、JC08モードの燃費になるともいわれ、正確な数値が算出しにくかったのです。

そこで国土交通省が2018年10月より導入したのがWLTCモードです。WLTCモードでは、市街地モード、郊外モード、高速道路モードの3つのモードを想定し、平均的な燃費値を表示させ、より実情に近い計測法になりました。

独立行政法人交通安全環境研究所で、シャシダイナモメーターという計測器の上に車を乗せて、走行状態にします。

条件は、平均速度24.4km/h、最高速度81.6km/h、所要時間1204秒、走行距離8.172km。この条件でどのくらいの燃費になるのかを算出するのです。

燃費計算というと、テストコースで車を走行させたうえで測定していると思っている方も多いでしょうが、計測器の上で測っています。

ただ、この条件では、実燃費との差が大きかったといいます。実燃費の2割減くらいが、JC08モードの燃費になるともいわれ、正確な数値が算出しにくかったのです。

そこで国土交通省が2018年10月より導入したのがWLTCモードです。WLTCモードでは、市街地モード、郊外モード、高速道路モードの3つのモードを想定し、平均的な燃費値を表示させ、より実情に近い計測法になりました。

それぞれのモードの特徴を示しておきましょう。

モードの特徴
  • 市街地モード:信号や渋滞なども考慮した比較的低速での走行を想定
  • 郊外モード:信号や渋滞の影響を少なめに見積もった走行を想定
  • 高速道路モード:高速道路での走行を考え、時速100km/hまでを想定

このように状況別に数値を示すことで、車の購入者が実際に走行させる場面に応じた燃費を把握できるようにしたのです。

JC08モードとWLTCモードの違いについて、ほかにもいくつかのポイントがあるので、まとめてみましょう。

1.コールドスタートとホットスタートの違い
JC08モードでは、エンジンが冷え切った状態からの発進(コールドスタート)25%、温まった状態からの発進(ホットスタート)75%という条件でした。WLTCモードではコールドスタートからの測定に限られ、とり厳格な数値が示されることになりました。
2.車両の重量を重くした
WLTCモードでは、JC08モードよりも測定車両の重量を重くして燃費を測定しているので、やはり厳格な数値になります。
3.シャシダイナモメーターの負荷を増加させた
JC08モードでもWLTCモードでもシャシダイナモメーターというローラーの上で燃費測定するのは変わりません。ただ、WLTCモードのほうがローラーへの負荷を増やすことができます。

そのため、実際に公道で車を走らせているかのような負荷をかけることも可能で、より正確な燃費が計算できるようになったのです。

以上のような理由から、WLTCモードの結果はより実燃費に近くなっています。

Z/G 1200cc(A202A)CVT FFの場合、WLTCモード燃費は28.0km/Lで、市街地モードが29.6km/L、郊外モードが30.2kmL、高速道路モードが26.1km/Lとなっています。

ライズのハイブリッド車の燃費は非常にいいです。SUV車というと燃費のあまり良くないものもありますが、ライズはクラストップクラスの燃費の良さで、非常に優秀です。

このような低燃費をたたき出している秘密は、エンジンの軽量化と高速燃焼技術にあります。「高タンブルストレートポート」のような新技術を採用し、熱効率が最大40%と高くなっているため、このような燃費の良さを実現させたのです。

続いて、 Z/G 1200cc(A202A)CVT FFの実燃費の例も見ておきましょう。実燃費はライズを実際に走行させた人が測定した燃費になります。諸条件が加わるので、カタログ燃費よりも悪くなっています。どのくらいの数値でしょうか。

燃費 給油日時
18.39km/L 2022/04/13 15:11
23.36km/L 2022/04/11 17:14
24.50km/L 2022/04/10 21:05
18.55km/L 2022/04/10 20:01
27.58km/L 2022/04/10 17:30
30.04km/L 2022/04/10 16:12
33.00km/L 2022/04/10 15:30
20.51km/L 2022/04/09 11:26
26.02km/L 2022/04/06 20:04
23.93km/L 2022/04/05 16:12

結果は、最低で18.39km/L、最高では33.00km/Lでした。

効率的に運転することで、カタログ燃費よりも良い燃費になっていることもあるようです。

トヨタ ライズ Z/G/X 1200cc(A201A)CVT FFの燃費

次に、ライズのガソリン車の燃費を見てみましょう。以下がトヨタ ライズ Z/G/X 1200cc(A201A)CVT FFのカタログ燃費です。

WLTCモード燃費 20.7 km/L
WLTCモード燃費達成率 71.74 %
WLTCモード燃費(市街地) 15.9 km/L
WLTCモード燃費(郊外) 21.9 km/L
WLTCモード燃費(高速道路) 22.9 km/L
JC08モード燃費 23.6~24.6 km/L
JC08モード燃費達成率 60.37~62.92 %

Z/G/X1200cc(A201A)CVT FFのWLTCモード燃費は20.7km/Lです。市街地モードが15.9km/L、郊外モードが21.9km/L、高速道路モードが22.9km/Lという結果になりました。

ガソリン車のほうがハイブリッド車よりもガソリンの消費量が多くなっています。
ただ、その分車両の本体価格が低いので、その点が車を選ぶ際のポイントになります。

続いて、Z/G/X 1200cc(A201A)CVT FFの実燃費の例です。

燃費 給油日時
17.28km/L 2022/04/14 16:06
14.04km/L 2022/04/06 18:06
19.03km/L 2022/03/31 15:45
16.38km/L 2022/03/31 10:17
15.78km/L 2022/03/21 17:00
15.71km/L 2022/03/19 07:55
13.82km/L 2022/03/06 17:22
15.01km/L 2022/03/03 12:55
12.80km/L 2022/02/19 13:49
14.79km/L 2022/02/15 10:15

この表を見ると、最低が12.80km/Lで、最高が19.03km/Lとなっています。乗り方によっては、WLTCモード燃費に近い実燃費を達成することも可能なようです。

トヨタ ライズ 1000cc(A200A)CVT FF ターボの燃費

Z/G/X 1200cc(A201A)CVT FFの登録年月は2021年11月ですが、1000cc(A200A)CVT FF ターボは2019年11月のガソリン車です。2年ほど差がありますが、燃費がどれくらい違っているのか見てみましょう。

WLTCモード燃費 18.6 km/L
WLTCモード燃費達成率 78.14 %
WLTCモード燃費(市街地) 14.4 km/L
WLTCモード燃費(郊外) 20.2 km/L
WLTCモード燃費(高速道路) 20.1 km/L
JC08モード燃費 22.8~23.4 km/L
JC08モード燃費達成率 62.11~63.75 %

1000cc(A200A)CVT FF ターボのWLTCモード燃費は18.6km/Lです。市街地モードが14.4km/L、郊外モードが20.2km/L、高速道路モードが20.1km/Lでした。

Z/G/X 1200cc(A201A)CVT FFに比べると、WLTCモード燃費で2.1km/Lの差があります。つまり、ライズのガソリン車のカタログ燃費は2年の間にこれだけ向上しているのです。

1000cc(A200A)CVT FF ターボの実燃費の例を見ておきましょう。

燃費 給油日時
14.30km/L 2022/04/13 19:53
14.51km/L 2022/04/13 19:00
13.36km/L 2022/04/13 13:54
17.43km/L 2022/04/13 12:31
16.19km/L 2022/04/11 17:51
10.98km/L 2022/04/11 11:51
19.53km/L 2022/04/10 18:26
18.21km/L 2022/04/10 14:47
16.00km/L 2022/04/10 10:05
12.41km/L 2022/04/10 09:43

最低の実燃費が10.98km/L、最高が19.53km/Lでした。上手に乗れば、WLTCモード燃費を上回るということもあるのかもしれませんが、多くの場合は下回るようです。

トヨタ ライズ 1000cc(A210A)CVT 4WD ターボの燃費

1000cc(A200A)CVT FF ターボと登録年月が同じになっている1000cc(A210A)CVT 4WD ターボの燃費も確認していきましょう。

WLTCモード燃費 17.4 km/L
WLTCモード燃費達成率 79.58 %
WLTCモード燃費(市街地) 13.3~13.4 km/L
WLTCモード燃費(郊外) 18.7~18.8 km/L
WLTCモード燃費(高速道路) 18.9~19.0 km/L
JC08モード燃費 21.2 km/L
JC08モード燃費達成率 65.31 %

1000cc(A210A)CVT 4WD ターボのWLTCモード燃費は17.4km/Lです。市街地モードは13.3〜13.4km/L、郊外モードは18.7〜18.8km/L、高速道路モードは18.9〜19.0km/Lという結果でした。1000cc(A200A)CVT FF ターボよりも少しだけ数値が悪いです。

続いて、1000cc(A210A)CVT 4WD ターボの実燃費の例を見てみましょう。

燃費 給油日時
14.85km/L 2022/04/13 16:10
16.12km/L 2022/04/13 15:14
21.21km/L 2022/04/12 08:13
16.13km/L 2022/04/11 20:32
12.38km/L 2022/04/11 20:25
11.40km/L 2022/04/10 19:09
17.62km/L 2022/04/10 17:10
10.72km/L 2022/04/10 09:52
15.55km/L 2022/04/09 15:09
16.40km/L 2022/04/09 15:02

実燃費の最低が10.72km/Lで、最高が21.21km/Lでした。

2022年11月には新たにハイブリッド車が加わる

最初に販売されたトヨタライズはガソリン車でした。2022年11月からは、ハイブリッドシステム「e-SMARTハイブリッド」を搭載した車が発売されます。このシステムでは、タイヤを回転させるのが電動モーターになっていて、スムーズな発進、ゆとりある加速が可能になっています。

また、パワーユニットを1.2リッター自然吸気ガソリンエンジンに変更されます。さらに、速度を調節しやすくなった新開発のS-Pedalも快適な走行を実現しています。これらの仕様により、ガソリン車よりも燃費が大幅に向上するでしょう。

このほかにも、ガソリン車の2WDに搭載されているアイドリングストップ機能、4WDにあるダイナミックトルクコントロール4WDなどもそのまま移行され、これも低燃費に貢献します。

低燃費ながらも、滑らかな出足、レスポンスの良さ、アクセル操作の快適性などは実現していますから、気持ちのいい気分で走行できます。

このようにトヨタライズのハイブリッド車は優秀な車です。無駄なガソリンも消費せず、経済的な走行ができ、心地いいフィーリングを味わいながら運転ができるでしょう。

低燃費を実現するための装備

まず新開発の1.2L WA-VEX DVVTエンジンについては、「効率のいい発電を可能にする、発電専用エンジン」としたうえで、熱効率が最大40%になっています。これでクラストップレベルの低燃費になったとのことです。

同エンジンについては、軽量コンパクトであるとし、優れた動力性能と低燃費を実現していると強調しています。また、力強い低速トルクにより低回転での走行化が可能になったとのことです。エンジンノイズも抑えられ、静粛性に優れているといえるでしょう。

このほかにも素晴らしい性能がいくつも搭載されていることが謳われていますが、ライズはトヨタ自慢のSUVなのでしょう。

ハイブリッド車とガソリン車のどちらを選ぶ

燃費だけでいえば、ハイブリッド車のライズを選ぶほうが経済的なように見えます。しかし、ハイブリッド車の本体価格はガソリン車よりも高くなっています。そのため、どちらを選ぶかは迷うところでしょう。

燃費の差でいうと、ハイブリッド車が28.0km/Lで、ガソリン車の最もグレードの高いものが20.7km/Lですから、その差は7.3km/Lということになります。かなりの差があります。

一方、価格差を見てみると、同じGグレードではハイブリッド車が2,163,000円、ガソリン車が1,857,000円。差額は306,000円です。

燃費の良さを選択するか、初期費用の安さを選択するか難しいところですが、これは使用頻度や走行距離、ライズを乗る期間、用途などで決めていくことになるでしょう。

ライズの燃費まとめ

コンパクトSUVとして人気も高いトヨタライズ。価格もリーズナブルで、デザインも優れていて、走行性能もいい素晴らしい車です。

燃費についても同じトヨタのSUVや競合と比較しても、その高さがわかります。低燃費のSUVを探している人にはいち押しの車です。

ハイブリッド車であればSUVでありながら28.0km/Lという驚異的な数値を叩き出しています。また、ガソリン車でも20.7km/lとかなりの低燃費での走行ができるので、SUVに乗りたいけれど燃費が気になるという方におすすめです。

ぜひ一度ライズの試乗をしてみてはいかがでしょうか。