4代目の新型モデルになっていっそう外観のデザインが洗練され、上質リッチな雰囲気が漂うハリアーですが、その燃費性能は果たしてどのようになっているのでしょうか。

「高級クロスオーバーSUV」という他の追従を許さない存在である一方で、「燃費の良さはあまり印象がない」といった人もいるのではないでしょうか。

そこで最新ハリアーの燃費情報をカタログ値の紹介から、日常走行での燃費である実燃費を徹底的にまとめました。

購入を検討している人は、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

ハリアーの燃費【カタログ値】

ハリアーは高級車として燃費性能はどのようになっているのでしょうか。高級車といえば「燃費はよくない」と思っている人も少なくないでしょう。

実はハリアーの一般的な評価として「燃費がいい」といわれることが多いです。環境性能の研究開発を続けてきたトヨタの企業努力があり、エンジン性能向上やエコ機能の進化がみられます。

ハリアーはエコと低燃費を達成した実力のある高級車として地位を確立している環境対策優良車です。省エネ法に基づき定められている燃費目標基準を高いレベルでクリアしており、排出ガスの認定レベルも高水準です。

ではカタログに記載されている燃費情報を確認してみましょう。

ハリアーのグレードは5種類あり、ハイブリッド車とガソリン車に分けられます。

ハリアーのグレード
・Z レザーパッケージ
・Z
・G レザーパッケージ
・G
・S

またガソリン車では2WDと4WD、ハイブリッド車は2WDとE-Fourに分けられます。それぞれに分けて表記しているのでご覧ください。

ハリアーのカタログ燃費※[ ]はE-Fourもしくは4WDの値です。
ハイブリッド車(2WD/E-Four) ガソリン車(2WD/4WD)
Z レザーパッケージ Z G レザーパッケージ G S Z レザーパッケージ Z G レザーパッケージ G S
燃料消費率(国土交通省検査) WLTCモード 22.3[21.6]km/L 15.4[14.7]km/L
市街地モード 19.5[18.9]km/L 11.3[11.3]km/L
郊外モード 25.1[24.2]km/L 15.7[14.9]km/L
高速道路モード 22.1[21.4]km/L 18.0km/L
JC08モード 26.4[26.3]km/L※1 26.4[26.3]km 27.4[26.3]km/L※2 27.4[26.3]km/L

※1 メーカーオプション装着により、車両重量が1,770kg以上になった場合は25.8km/Lとなります。
※2 メーカーオプション装着により、車両重量が1,660kg以上となった場合は26.4km/Lとなります。

2WDのWLTCモード燃費はグレードに関わらず、ハイブリッド車は22.3km/L、ガソリン車は15.4km/Lという結果になりました。ミドルクラスSUVとしては悪くない数値であるといえます。

WLTCモードとは従来のJC08モードからより日常使用での燃費に近づけた数値がでるように測定されており、信頼できる世界的な基準の燃費の数値です。

信号や渋滞の影響を受ける低速走行の「市街地モード」、信号や渋滞の影響をあまり受けない通常速度の「郊外モード」、高速走行の「高速道路モード」に分けて計測しています。その平均値をとった値がWLTCモードであり、日常の生活での実燃費に非常に近いといえます。

JC08モードはエンジンのコンディションが良く、測定会場も起伏がないといった好条件で測定されたものなので、高い値が出ることが多いです。その車の燃費性能の最高値という考えで問題ありません。こちらも他車と比較対象するのに重要なので同時に確認しておいた方が良いでしょう。

ハリアーのJC08モード燃費はハイブリッド車のみになりますが、グレードによって異なります。2WD車のJC08モード燃費はG、Sでは27.4km/Lで、Zレザーパッケージ、Z、Gレザーパッケージは26.4km/Lとなります。

ハリアーの実燃費

ハリアーの燃費を知るために今回は実燃費を参考にしてみます。実際のオーナーの走行時の燃費の値になるので、カタログ燃費と比べてより現実的な燃費を知ることができます。

ただ個人の乗り方にも影響されるものなので、極端に高い・低い値が登場することがあります。10件以上の値を総合的に見て判断する必要があるので、注意してご確認ください。

それでは現行のハリアーと型番が同じ実燃費情報を紹介します。

2.5Lハイブリッド車 2WDの実燃費

まずはハイブリッド車のFF(2WD)の実燃費を見てみましょう。

このグレードの車両情報は以下の通りです。

型式 AXUH80
ミッション CVT
駆動方式 FF(2WD)
エコシステム ハイブリッド
登録年月日 2020年6月
グレード S/G/Z
WLTCモード燃費 22.3km/L

【実燃費】

平均燃費 15.72km/L
最低燃費 13.58km/L
最高燃費 21.05km/L

※実燃費データ収集サイト「e燃費」より実燃費データを引用

燃費の悪いもので13.58km/L、良いもので21.5km/Lの燃費を記録しています。平均は15.72km/Lとなっているので、この数値が実燃費に近いでしょう。カタログ燃費のWLTCモード22.3km/Lに近い数値もあるので、エコな乗り方をすることによって好数値を出せることがわかります。

さすがはハイブリッドということで、極端に低い数値はありませんでした。ハリアーのハイブリッドの実力の高さがうかがえます。

2.5Lハイブリッド車 E-Fourの実燃費

続いてはハイブリッド車のE-Fourの実燃費を見てみましょう。

車両情報は以下の通りです。

型式 AXUH85
ミッション CVT
駆動方式 E-Four
エコシステム ハイブリッド
登録年月日 2020年6月
グレード S/G/Z
WLTCモード燃費 21.6km/L

【実燃費】

平均燃費 17.49km/L
最低燃費 11.58km/L
最高燃費 21.75km/L

※実燃費データ収集サイト「e燃費」より実燃費データを引用

ハイブリッドモデルの実力はやはり凄まじく、平均燃費17.49km/LというSUVとは思えない高燃費を叩き出しています。また、カタログ燃費を上回る最高値も記録されていましたが、カタログ燃費の21.6km/Lを上回る数値は好条件での走行とエコ運転があってのことだと考えられます。WLTCモード燃費では実燃費が勝ることはよくあるようです。

多くの場合、14km/L〜17km/L代の数値となることが多いようなので、街乗りで冷暖房やオーディオなどを使用していた場合14km/L代あたり、ある程度燃費を意識した走りをした場合17km/L代くらいが参考になるかと思います。走路の条件や運転要領の良し悪しにもよるので、振れ幅はあるようです。

ハイブリッド車だから燃費はいいと決めつけてエンジンに負担がかかる走行ばかりしていると大きく燃費を落としてしまいます。エンジンにもモーターにもやさしいエコなアクセルワークを心がけたいですね。

2022年4月15日現在の現行ハリアーの実燃費の情報は以上の通りになります。ガソリン車についても、WLTCモード燃費を参考に検討してみるのがよいでしょう。上記のハイブリッドの実燃費と同様に、乗り方によって燃費の振れ幅が出てしまうため、車と環境に優しい運転をしていきましょう。

ハリアーのエンジン(モーター)や低燃費のしくみ

ミドルクラスSUVのサイズを持ち、走破性に優れたハリアーは、どうしてこのような低燃費を実現できているのでしょうか。進化したエンジンやハイブリッドシステムが燃費性能を高めているといえるでしょう。またパワートレインも進化を遂げているので、その中身と魅力を紹介していきます。

ガソリン車のエンジン

ガソリン車のエンジンは低燃費を実現するためにこれらの先進的な技術があります。

2.0Lダイナミックフォースエンジン

ハリアーのガソリン車には、躍動感のある動力性能と、優れた低燃費をもたらす2.0L直列4気筒エンジンを搭載しています。マルチホールの直噴インジェクタやロングストローク化などにより、燃費を最適化しました。さらに吸気バルブの開閉タイミングを最適制御する「VVT-iE」を採用し、レスポンスを向上させています。

また廃棄・冷却・機械作動時などのエネルギーロスも低減し、最大熱効率は40%に到達しています。全域でのトルクアップと燃費向上を高次元で両立させました。
※VVT-iE:Variable Valve Timing-intelligent by Electric motor[電動連続可変バルブタイミング機構(吸気側)]

2.0ダイナミックフォースエンジンのパワー
・最大出力:126kW(171PS)/6,600r.p.m.
・最大トルク:207N・m(21.1kgf・m)/4,800r.p.m.

ダイレクトシフトCVT

ハリアーは「ギヤ機構付自動無段変速機」と「10速シーケンシャルシフトマチック」が備わった「ダイレクトシフトCVT」を搭載しています。

これは従来のCVTに発進用ギヤを追加し、発進から高速域まで力強くダイレクトな走りと低燃費な走行を実現したものです。マニュアル感覚のシフトチェンジが楽しめる10速シーケンシャルシフトマチックやSPORTモードなどにより、スポーティーな走りを充分に楽しむことができるでしょう。

ダイナミックコントロール4WD

ダイナミックコントロール4WDは4WDガソリン車に標準装備されているもので、前輪駆動状態と4輪駆動状態を自動的に制御するものです。

通常の走行時には前輪駆動状態で燃費効率の良い走りを実現しました。発進時や滑りやすい路面での走行時には、車両の状態に合わせて最適なトルクを後輪に配分します。旋回時にはステアリング操舵量からドライバーが思い描くターゲットラインを算出し、車両挙動に応じてきめ細かく後輪にトルクを配分します。

これらの制御により雪道だけではなく乾いた路面での安定した走行を実現させます。また、走行中における4WD作動状態の変化は、マルチインフォメーションディスプレイで確認可能です。

ハイブリッドシステム

燃費性能が最もいいとされるハイブリッド車の魅力的なシステムを紹介します。

2.5Lダイナミックフォースエンジン

ハリアーは低燃費と力強い走りを可能にした2.5L直列4気筒エンジンを搭載しています。高圧縮比・ロングストローク化、タンブル流強化と吸気流量アップを両立する高効率吸気ポート、直噴インジェクタにより高速で安定した燃焼を実現しました。

さらに、吸気バルブの開閉タイミングを最適制御する「VVT-iE」を採用し、操作反応性が向上しました。高出力と燃費向上を高次元で実現させ、最大熱効率は41%という高数値を出しています。

ハイブリッドトランスアクスル

ハイブリッドトランスアクスルとは電気式無段変速機のことです。シフトを「S」ポジションに入れることでマニュアル感覚のシフトチェンジができる6速シーケンシャルシフトマチックを備えています。

車本来の操作する楽しさを忘れないハリアーの遊び心が魅力的です。

E-Four

E-Fourは電気式4WDシステムのことで、ハイブリッド車E-Fourに標準搭載されています。
加速時や雪道などの滑りやすい路面でもスムーズに4WD状態へ切り替えることで、発進性、走行安定性を賢くアシストするE-Fourが前代より進化を遂げました。

後輪トルクの出力を増加させた上で、前後輪トルク配分を10:0から2:8へと高めて、より緻密に制御します。オート制御なのでトルクのロスが低減され、燃費が落ちにくい4WDとしてE-Fourは注目されています。

旋回時に、思い描いたターゲットラインを的確に捉え、車両の挙動を安定させます。降雪時や雨天時における登坂発進時の安定感が高いことも特徴的です。

ドライブモードセレクト・EVドライブモード

ドライブモードセレクトは複数の走行モードから状況に合わせて最適な走りの選択が可能です。状況や気分に合わせた走りのテイストが、ドライビングの歓びをさらに広げます。

ドライブモードセレクト
パワートレイン ステアリング エアコン
エコ 穏やかな加速 標準状態 燃費優先
ノーマル 標準状態 標準状態 標準状態
スポーツ 鋭い加速 スポーツ制御 標準状態

EVドライブモードはハイブリッド車に標準装備されており、モーターのみで静かに走行するものです。早朝や深夜などエンジン音が気になる時や排出ガスを抑えたいときに便利です。

ハリアーはどんな車?

SUVの中ではかなり低燃費な部類に入るハリアーですが、「高級SUV」なだけあって燃費よりも車自体にこだわりがあるようです。ここからは、そんなハリアーの特徴について解説していきます。

ハリアーは1997年に誕生し、SUVのワイルドな走破性と上品な外観を持ち、特に室内空間のラグジュアリーなつくりが特徴的な大人気車です。

客人をもてなす「高級サルーン」のような室内をもち、グレードによって本革シートや豪華な加飾が用意されています。

支持される年齢層が広く、上位グレードの値段設定からして40〜50歳代をメインターゲットにしているようですが、若年層にも大変人気です。

上質な高級車として飾らない魅力があるので「いつかはハリアー」という言葉があるように、憧れを抱く人が多いのがハリアーです。

今となっては「高級クロスオーバーSUV」というジャンルは一般的になっていますが、ハリアーが誕生したとき、このコンセプトは斬新なものでした。新しいジャンルを創設した先駆者的な存在でもあります。

高級感漂う唯一無二のSUV

ハリアーはトヨタのSUVの中でもミドルクラスであり、プラットフォームが同一のRAV4とサイズ感が似ています。両者のコンセプトとしては異なり、走破性を重視したクロスロードタイプのRAV4と、高級リッチな都市的なデザインのハリアーといった具合です。

モデルチェンジを重ねるごとに進化してたどり着いたフロントからリアにかけて流れるような美しいクーペフォルムのボディデザインは、見る人を魅了します。
室内空間は、リッチな本革シート素材やアクセントになる木目調パネル加飾などが用意されます。レザーパッケージのグレードは上質な本革シートでハリアーコンセプトにマッチした豪華な内装です。

ハリアーの内装
Zレザーパッケージ/Gレザーパッケージ Z/G S
内装色 ブラック ブラウン ブラック ブラウン グレー ブラック
シート素材 本革 本革※ ファブリック+合成皮革 ファブリック+合成皮革※ ファブリック+合成皮革※ ファブリック
シートステッチ ダークグレー ブラウン※ ダークグレー ブラウン※ ベージュ※ ダークグレー
パネル加飾[オープントレイサイドパネル/センターコンソールアッパーパネル/ドアスイッチベースパネル(フロント・リヤ)] メタルブラック グレーウッド調※ メタルブラック グレーウッド調※ ホワイトウッド調※ ブラック(パネル加飾なし)
パイピングオーナメント(メタルラッチ加飾付) サテンブラック サテンブラウン※ サテンブラック サテンブラウン※ サテンベージュ※ ブラック

※標準設定ではないので注文時に指定する必要があります。

内装色がブラックであれば黒を基調としたパネル加飾になるのでデザインはハイセンスで統一感があります。ブラウンやグレーのシート素材が準備されているのは選ぶ楽しさを与えてくれるでしょう。

ボディカラーのバリエーションも豊富で魅力的な色が揃っています。

標準とオプションを含めて全7色あり、落ち着きのあるシックで上品なカラーが多いです。

メーカーオプションになりますが、ホワイトパールクリスタルシャインは人気カラーです。その他赤系・青系がありマイカ塗装された深みがあり落ち着いた輝きのカラーも魅力的です。どのカラーを選んでもハリアーのコンセプトにマッチした高級感ただよう雰囲気になります。

その他「モデリスタ」や「G SPORT」などのスペシャルカスタマイズ仕様車も準備され、オーナーの個性を最大限に表現できます。

エンジンの型式はA25A-FXSと同じですが、グレードによって車両重量やサイズが若干違うので、燃費も若干変わっているようです。

ゆったりとした車内空間

ハリアー ハイブリッド車(2WD/E-Four)のサイズ

Z レザーパッケージ Z G レザーパッケージ G S
車両重量 1,690[1,750]kg 1,680[1,740]kg 1,660[1,730]kg 1,650[1,720]kg 1,620[1,680]kg
全長 4,740mm
全幅 1,855mm
全高 1,660mm
最低地上高 190mm
室内長 1,880mm
室内幅 1,520mm
室内高 1,215mm※3 1,215mm

※3 調光パノラマルーフを装着した場合、室内高は1,185mmとなります。

ハリアー ガソリン車(2WD/4WD)のサイズ

Z レザーパッケージ Z G レザーパッケージ G S
車両重量 1,600[1,660]kg 1,590[1,650]kg 1,580[1,640]kg 1,570[1,630]kg 1,530[1,590]kg
全長 4,740mm
全幅 1,855mm
全高 1,660mm
最低地上高 195mm
室内長 1,880mm
室内幅 1,520mm
室内高 1,215mm※3 1,215mm

※3 調光パノラマルーフを装着した場合、室内高は1,185mmとなります。

ボディサイズは特別なドレスアップなどをしなければグレードによる違いはありません。また、室内サイズも調光パノラマルーフを装備しなければどれも同じです。

表のとおりハリアーはとても室内空間が広い車となっているので、大人が乗ったとしても十分に余裕があるといえるでしょう。室内空間を工夫すれば車中泊もできそうです。

車両重量はグレードによって若干の違いがあり、上位グレードの方が重たいという特徴があります。重さは燃費に関わる要素のひとつなので軽い方が燃費が良いということです。

まとめ

今回はハリアーの燃費情報をまとめ、徹底解説をしました。
ハリアーは年代を重ねるごとにエンジン性能の向上とハイブリッドシステムの進化で燃費は向上しています。

実燃費に最も近いWLTCモード燃費が必ず記載されているのでそれを参考にしてください。今回参考にした実燃費情報で、カタログ燃費に近い数値の投稿も多くありました。やはりドライバーの運転技術と車に優しいアクセルワークなどで燃費の良し悪しが決まるようです。

もう一つわかったことは燃費が悪いという極端に低い数値の実燃費の投稿がなかった事です。
憧れを持つ人が多い高級クロスオーバーSUVであって、低燃費も実現できているということでますますハリアーの魅力が深まったのではないでしょうか。

詳しいことは横浜トヨペットにお気軽にお問合せください。