ノア

2022年1月に8年ぶりのフルモデルチェンジが行われたノア。
ファミリーカーとして人気が高く、洗練されたデザインに加え、広い室内空間と使い勝手の良さが評判のミニバンです。

一方、トヨタのミニバンの中で、ノアと並んで人気なのがヴォクシー。
ファミリーカーとしての機能や使い勝手はほとんど一緒ですが、両者に一体どんな違いがあるのか気になるところではないでしょうか。

今回は、人気のノアについて、ファミリーカーとしておすすめするポイントを紹介しながら、ヴォクシーとの比較も解説していきます。

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目次

トヨタ「ノア」とはどんなクルマ?特徴や魅力から確認!

トヨタのノアは、初代ノアが誕生した2001年から今日まで、ファミリー層を中心に高い支持を得てきました。

大人数で乗ることができ大きな荷物も積めるので、普段使いから旅行やキャンプなどのレジャーまで幅広く使えます。

2022年1月に4代目となるフルモデルチェンジを実施。
室内空間が先代型より広くなり、最新の安全機能や後席の乗り心地が改善され、一段と進化したノアに生まれ変わりました。

新型ノアはノーマルボディエアロボディの2種類のデザインがあり、それぞれのグレードと乗車人数は以下の通りです。

※2023年5月時点

  • エアロボディ :「S-Z」「S-G」
  • ノーマルボディ:「Z」「G」「X」

エアロボディのグレードは、「S-Z」と「S-G」の2種類で「S-Z」が上位グレード。
ノーマルボディは、「Z」「G」「X」の3種類で、「Z」が最上位のグレードとなります。

「S-Z」と「Z」以外は、7人乗りと8人乗りのどちらかを選択できます。

ノアの乗車人数については、下記のコラムもあわせてご参考ください。
ノアは何人乗り?グレードごとの人数の違いや特徴を紹介

新型ノアのサイズは、全長が4,695mm車幅が1,730mm全高が1,895~1,925mmで、3ナンバーのミニバンです。

また、高剛性ボディを採用しており、安定的で快適な走行性能を実現。

燃費性能についても、ハイブリッド車2WDの「X」グレードにおいて、23.4km/L(WLTCモード)と、優れた燃費性能のクルマです。

他にも、足をかざすだけでスライドドアが自動で開閉したり、クルマの乗り降りをアシストしたりする機能など、家族みんなにとって使い勝手が良い設計となっています。

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ノアがファミリーカーとしておすすめな理由は?

ファミリーカー

ノアがファミリーカーとしておすすめできる具体的なポイントも、知っておきたいですよね!
子育て世帯であったり、お子さんが多くいらっしゃる家族であったり、家族構成はさまざま。
それぞれの家族構成に合う、ノアの嬉しいポイントなどを解説していきます。

 

ポイント1:開放的で広い室内空間

ノアの室内は、開放的でゆとりある空間です。
室内高については、小さな子どもなら立った状態で着替えができるほどで、寸法が1,405mmもあります。

また、セカンドシート部分の室内幅は1,295mmと広いので、隣の人との距離も気になりません。
スライドドアの開口部は780mmと、後席の出入りもスムーズです。

また、シート間の幅を185mmとっているので、2列目と3列目の間をウォークスルーできることも魅力の一つです。
クルマに小さい子どもが同乗する場合は、車内でのお世話も必要になるので、後席の空間がゆったり使えたり、ウォークスルーで行き来しやすいのも嬉しいポイントですね。

 

ポイント2:シートアレンジによる快適な空間

ノアは室内空間が広いことに加え、シートアレンジのバリエーションにより快適な空間を作ることができる点も魅力です。

注目は、ストレート超ロングスライド
ノアの後席で、セカンドシートをそのままストレートにロングスライド(7人乗りでは最大745mm)すると、快適な居住空間のように、後席を広く使うことが可能です。

8人乗りの場合は、セカンドシートは最大705mmまでのロングスライドとなっていて、シートは6:4分割チップアップシートを採用。
後方にスライドさせると足元に余裕を持ちながら座ることができ、前方へのスライドでサードシートへの乗り降りがしやすくなります。

サードシートを跳ね上げると大容量のラゲージスペースが生まれ、後列すべてのシートをフルフラットにすると、パーキング時などに横になって休める空間ができます。

 

ポイント3:7人乗りと8人乗りを選択できる

ノアには、7人乗り8人乗りがあり、グレードによりそれぞれ選択が可能です。
それぞれメリットがあるのですが、家族構成によって選択が変わってくるかも知れません。

祖父母と一緒に住んでいたり、子どもが多かったり、または送迎などで他の家族の子どもを乗せる機会が多い場合などは、8人乗りノアを選択肢の一つにしても良いでしょう。

一方、7人乗りでは、2列目のシートに独立したキャプテンシートを採用しているので、余裕のあるゆったりとした居住性が魅力的なポイントとして挙げられます。
また、ストレート超ロングスライドも2列目のゆったりとした居住空間づくりを手伝います。

余裕を持って快適なドライブを楽しみたいなら7人乗りのノアの方がゆったり過ごせますが、それぞれの家庭の状況にあわせて、8人乗車まで選択肢があるのは嬉しいポイントですね。

 

ポイント4:優れた燃費性能

ノアは、新型1.8Lハイブリッドシステムを導入し、電動モジュールが新しくなりました。

ハイブリッド車ならではの滑らかな加速に加え、軽やかな出足と直に感じる駆動力レスポンスを体感できます。
新型ハイブリッドシステムにより、ユニットと制御の効率化を図ることで、ミニバンとしてトップレベルの燃費性能を実現しています。

ノアのハイブリッド車の燃費消費率(カタログ値)は下表の通りです。

※E-Fourは、すべて22.0km/L
※WLTCモード
※2023年5月時点

最も燃費が良いのは「X」グレードですが、総じてどのタイプも燃費性能が高いことが分かります。
例えば、同じくトヨタの人気ミニバン・アルファードの燃費が、最高値で14.8km/L(ハイブリッド車)なので、車体の大きさやスペックが違うものの、ノアの燃費性能は優れているといえるでしょう。

その他、大量EGR(排気再循環システム)低フリクション化アイテムを採用することで最大40%の熱効率を実現。
新ハイブリッドシステムと協調しながら燃費性能を高めています。

燃費性能が優れている点は、ファミリー層にとって経済的メリットを感じる大切なポイントです。

ノアとアルファードを比較したコラムを紹介しておりますので、下記よりご参考ください。
ノアとアルファード、どちらを選ぶ?魅力を徹底比較!

 

ポイント5:最新の安全装備を搭載

ノアには、次世代の予防安全パッケージであるToyota Safety Senseが搭載されています。

Toyota Safety Senseとは、事故発生が多いシーンを分析し、運転時の事故対応をカバーする予防安全パッケージです。

プリクラッシュセーフティ」は、ミリ波レーダーと単眼カメラで前方の車両や歩行者、自転車運転者を検知し、警告音とディスプレイで衝突の可能性を知らせてくれます。
交差点での右折時は、直進してくる対向車で隣接2レーンまでが対象です。
衝突の危険がありブレーキを踏めなかった場合は、プリクラッシュブレーキが作動し、衝突の回避や被害を軽減します。

緊急時操蛇支援」は、歩行者や自転車運転者、車両などと衝突の可能性が高く、走行線内に回避するための十分なスペースがある場合、ドライバーが回避する運転を察知して操舵支援を行ってくれます。
操舵の支援により、車両安定性の確保と車線逸脱抑制が保たれます。

その他、低速走行時の急な加速を抑制する「低速時加速抑制機能」や、車速に応じて車間距離を一定に保ち追走走行を支援する「レーダークルーズコントロール」などがあります。

新型ノアは、進化した安全機能により、さまざまな切り口から「ぶつからない」を支援する、安全面に優れたクルマです。
大切な家族を乗せて運転するのなら、予防安全や安全対策が万全なクルマを選ぶのは当然といえるでしょう。

 

ポイント6:家族にやさしい乗降性

ノアは、家族が利用することを考え抜いて設計されたクルマです。
中でもノアの乗降性は、家族みんながスムーズに乗り降りできるように工夫がされています。

例えば「ハンズフリーデュアルパワースライドドア」では、スマートキーを持っていれば、センサー部に足先をかざすだけでスライドドアが自動で開閉します。
幼い子どもを抱きかかえていたり、両手がふさがっていたりするときに、あると便利な機能です。

また、「ユニバーサルステップ」は、地上から200mm(2WDのケース)の位置に補助ステップが出てくる機能で、子どもだけでなく、高齢者が乗車する際にもあると助かる機能です。

その他では、グリップをつかんで車内に乗り込む際、子どもでもグリップをつかめるようグリップに長さをもたせているという工夫も。
地上から895~1,330mm(2WD)の位置に設定してあり、5歳ぐらいの子どもでも十分届く位置にあります。

 

ファミリーカーを「ノア」と「ヴォクシー」で迷ったら

ノア社内

ファミリー層に圧倒的な支持を得ている「ノア」ですが、同じトヨタ車で、サイズや性能にほとんど違いがない「ヴォクシー」というクルマがあります。
基本的に同じクルマといっても過言ではないノアとヴォクシーですが、2つの車両に一体どのような違いがあるのでしょうか。

「ノア」と「ヴォクシー」は、どちらもファミリーカーとして人気のクルマ。
その違いを確かめて、ノアとヴォクシーそれぞれを選ぶポイントについて解説していきます。

 

ノアとヴォクシーの外観

ノアとヴォクシーで一番分かりやすい違いは外観でしょう。

ノアは「堂々・モダン・上質」と「王道・アグレッシブ」ヴォクシーは「先鋭・独創」をキーワードにデザインされています。

ノアは、シンプルでありながら上質で堂々としたスタイルを追及しており、引き締まった顔つきと仕立ての良さが特徴的です。

ボディカラーは7色で、特にモノトーン系が充実。
誰でも選びやすいラインアップとなっています。

ノアには、ヴォクシーにないカラーで「レッドマイカメタリック」があり、モノトーンカラーとは違う印象を求める方にはおすすめです。

一方、ヴォクシーは、シャープで独創的なデザインが印象的で、存在感のある外観です。
個性的でスタイリッシュなデザインから、男心をくすぐるような「かっこいい」ミニバンとして男性からも人気があるデザインです。

ボディカラーは6色で、シックなバリエーションで揃えており、スタイリッシュさと重厚感が引き立てられています。

ノアとヴォクシーは、どちらもスタイリッシュなデザインではありますが、ノアは王道でシンプル、ヴォクシーは独創的でクールさが印象的なクルマです。
家族みんなで乗ることが多く、誰からも親しみやすい王道派で選ぶならノア他のミニバンとは違うかっこよさや個性を求めるのであればヴォクシー、といったポイントで選ぶと良いでしょう。

 

室内空間について

ノアとヴォクシーの室内ですが、寸法は室内長、室内幅、室内高ともすべて一緒です。
どちらも、開放的でゆったりとした室内空間であり、快適さや使い勝手の良さに変わりありません。

室内空間で異なる点は、内装色天井色についてです。

ノアの内装色について、エアロタイプはブラックのみですが、標準タイプはダークブランやフロマージュ、ダークグレーが選択できます。
天井色は、エアロタイプがブラック、標準タイプはライトグレーのみです。

一方のヴォクシーは、全グレードの内装色と天井色とも、ブラックのみとなります。
室内空間において、やわらかい印象やバリエーションを求めるのであれば、ノアで内装カラーを検討するのも良いかも知れません。

 

シートアレンジや乗車人数

ノアとヴォクシーのシートアレンジに違いはなく、どちらも同一の装備となります。

乗車人数に関しても、ノアとヴォクシーどちらも7人乗りと8人乗りがあり、グレードによって選択できる形になっています。

 

ノアとヴォクシーの燃費性能

ノアとヴォクシーは、どちらも優れた燃費性能を持ちますが両者に若干の違いがあります。

ノアの燃費が23.4km/L(X、HV車、2WD)に対し、ヴォクシーは23.0km/L(S-G、HV車、2WD)です。

多少の違いではありますが、ノアの燃費性能がヴォクシーを上回っています。
新型1.8Lハイブリッドシステムなど、基本的な動力性能は変わりありません

経済面でのメリットを最優先するのであれば、ノアを検討するのも良いですが、数値はカタログ上の値なので、クルマの使い方などにより実燃費は変わってきます。
あくまでも、参考の一つとして留めておくのが良いでしょう。

 

安全装備の搭載

ノア、ヴォクシーとも、Toyota Safety Senseが搭載されており、安全装備で相違はありません。
どちらも新型では最新の安全装備が搭載されているので、安心して日常使いが可能です。

 

乗降性について

ノア、ヴォクシーとも、家族が利用することに重点を置いて設計されています。
そのため、ノアに標準装備されている乗降時の各便利機能は、ヴォクシーにも搭載されています。

 

価格について

ノアとヴォクシー本体の価格帯を比較しましたのでご参考ください。

【本体価格の比較表(ハイブリッド車)】


【本体価格の比較表(ガソリン車)】

※2023年5月時点

記載の通り、ノアの方がヴォクシーに比べ価格帯に幅があります
また、若干ではありますがヴォクシーの方が価格は高くなります

ノアの価格帯に幅があるのは、ノアは標準タイプにエントリーレベル含めて3つのグレードがあり、ヴォクシーには2つのグレードしかないためです。
その分、比較するとノアはお求めやすい価格から購入できるようになっています。

王道で親しみやすいデザインと、価格を抑えて購入するならノア
ノアより価格が上回っても、デザイン性や個性的でかっこいいミニバンを選ぶならヴォクシー
そのようなポイントで選んでみてはいかがでしょうか。

ノアとヴォクシーの違いを紹介したコラムについては、下記よりご参考ください。
ノアとヴォクシーの違いは?特徴や走行性能まで詳しくご紹介!

 

まとめ

ノアは、ファミリー層にとって喜ばれる機能や装備が充実しています。
燃費性能はもちろんのこと、ゆったりとした室内空間と使い勝手のよいシートアレンジで、さまざまな家族構成にも対応できるクルマです。

乗降性も考えられていて、幼い子どもや高齢者にとって乗り降りしやすい、やさしいクルマです。

さらに、ノアには最新の安全装備が搭載されており、Toyota Safety Senseにより安全予防を目的とした事故対応に優れている点もおすすめのポイントです。
安全面でのサポートが徹底されているので、大切な家族を乗せているドライバーにとって、安心して運転に集中することができるでしょう。

同じくトヨタのミニバンであるヴォクシーとは、基本性能やサイズ、室内空間などはほとんど変わりありません。

ノアとヴォクシー、両者の目立つ違いは外観と車体価格。
外観については、ノアはシンプルでありながら王道で上質なデザイン、ヴォクシーはシャープさと独創性があり、個性的でかっこいい印象があります。
ノアは年齢や性別に関係なく親しみやすさがあり、ヴォクシーはシャープでかっこいいデザインにより男性からの支持も多くあります。
本体価格については、ノアは比較的お手頃な価格から購入可能であり、ヴォクシーの方が若干高額です。

両者どちらかで迷った時は、シンプル且つ王道なデザインで価格を抑えたいならノア、
多少価格が高くても、シャープで独創的なデザインのミニバンを選ぶならヴォクシー、といった視点で比較することをおすすめしています。

トヨタの中でファミリー層に圧倒的な人気を誇るノア。
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